知事の記者会見
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平成30年8月27日(月) 午前10時
1 知事発言
(1)熱中症による救急搬送者数について
 皆さん、おはようございます。8月ですね、今日は27日月曜日、午前10時の定例会見を始めさせていただきます。
 熱中症でございますが、昨日までの1週間、8月20日から26日までの1週間で、熱中症で救急搬送された方は307人で、ほぼ前年と同じぐらいまで落ち着いてきたというのも変でありますが、という状況でございます。
 ただ、去年が熱中症で搬送された方は、同じ時期でですね、5月からですけども、連休からですけど3,062人。今年は同じ時期で6,286人ということで、倍以上ということでございますので、まだまだ暑い日が続きますので、お気を付けをいただきたいと思います。

(2)第20回にっぽんど真ん中祭りについて
 昨日、夜は日本ど真ん中祭り、第20回のどまつりのね、ファイナルステージがありまして、私も参りまして。開会式と、そして最後のね、表彰セレモニー、優勝者のプレゼンターをさせていただきましたが、やっぱり大分、段々何か練れてきてといいますかね、段々ステージ性が非常に、エンターテインメント性が非常に高まって、非常に演舞も練れてきて、すごいレベルだなというふうに思います。多分、ああいう類いのですね、よさこいソーランというのは全国一のレベルではないかというふうに思います。参加人数も、もちろんね、一番多いということでありますので、是非これからも盛り上がっていただきたいなというふうに思います。

(3)知事の東南アジア渡航の成果について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kokusai/southeastasia20180816-0823.html)

 東南アジア渡航の成果についてですね、まとめて御報告をさせていただければと思います。少しかいつまんでやらせていただきますね。
 今回は、8月16日から足掛け8日間ということでございますが、シンガポール、ジャカルタ、バンコク、3か国を訪問いたしました。
 まず、シンガポールではですね、17日、貿易産業省のチー・ホン・タット上級国務大臣と面談をいたしまして、お互い連携をしていこうということで合意をいたしました。
 また、航空機関連産業向けの工業団地であるセレター・エアロスペース・パークを訪問をいたしました。これは元々のシンガポール空軍の飛行場を転用した、昔ですからちっちゃいので、戦前の飛行場なので。ちっちゃいやつを転用して、そこにシンガポールの人材をですね、高度な人材がいるということで、確かに人件費、コストは高いけれども、飛行機なので、飛行機の整備とか開発みたいな話はね、やはり高度人材が必要ということで、ここに今、何十社も立地しているということでありました。やはり我々もそういった面を狙っていかなければいけないのではないかと思います。
 午後から、NUS、シンガポール国立大学のタン・エン・チャイ総長と、材料工学、交通工学、老年医学・老年学などの科学技術分野における地域としての包括的な連携協力に関する覚書を締結をいたしました。
 あわせて、私ども県が仲立ちをして名古屋大学とNUSとの間でも、研究・教育の交流など全学的な連携協力を推進するための「全学協定」、それと、学生の交換留学を実施するための「全学学生交流協定」が締結され、私が立会人を務めました。
 あわせてセミナーを開催をし、ノーベル物理学賞を受賞された天野先生の基調講演などもあったということで、盛り上がりました。しっかりとね、連携していきたいと思います。
 続いて、インドネシア・ジャカルタを訪問いたしまして、18日にはシェイク・アハマドOCA会長と面談をいたしまして、2026年の愛知・名古屋大会についての協力もよろしくお願いを申し上げました。その日、開会式にも出席をいたしました。
 そして、19日午前、OCA総会に出席をし、愛知・名古屋大会の準備状況とか魅力、それから期間についてプレゼンテーションを行いました。期間は2026年9月19日から10月4日ということにいたしました。16日間であります。
 そして、その後、第20回アジア競技大会開催都市契約を、アハマドOCA会長、竹田JOC会長、私、河村市長との4者でサインをしたということでございます。
 そして、翌20日でございますが、この日はずっとインドネシア政府要人と面談を繰り返しました。
 時系列から申し上げて、ブディ・カルヤ・スマディ運輸大臣とまず午前中に面談し、中部国際空港−ジャカルタの直行便の早期就航を要請をいたしました。
 そして、その後ですね、ユスフ・カッラ副大統領と面談をいたしました。ユスフ・カッラ副大統領とは、私が知事になってからも3回目で、国会議員の時、東京に来られた時に私、記憶あるのでですね、そういう意味では4回目かなと思いますが。カッラ副大統領は大変親日的で、この方、ゴルカル党の総裁で大統領選挙にも出て、残念ながら、10年前に出て落選されて、昔のユドヨノ大統領の時の副大統領。それで、今回もですね、副大統領ということで、まさにインドネシア政界の重鎮でありまして。来年4月の大統領選挙ではもう勇退されるということでありますが、引き続きですね、間違いなくインドネシアの政界の重鎮として御活躍されると思いますので、引き続きまた、コンタクトをとっていければと思います。
 私からはですね、愛知県からインドネシアには250社が進出をし、活発にビジネスをやっているということで、道路・港湾インフラなどの充実、投資環境の改善などの支援もお願いをいたしました。また、昨年に引き続いて、この愛知県名古屋市への領事館の設置の要望もお渡しをいたしました。そして、同じく中部国際空港−ジャカルタの直行便についても要請をさせていただきました。
 ユスフ・カッラ副大統領からは、貿易に加え、投資、さらには人と人との関係を深めていくと、領事館設置は喜んで外務省には検討するように働き掛けると、ガルーダの直行便は大事だということで、私からも話をしたいということで。午後、ガルーダの本社へ行きましたら、ユスフ・カッラ副大統領から直接電話があったとCEOから言われましたので、大変誠実な方だなというふうで有り難いと思います。
 続いて、ダルミン・ナスティオン経済担当調整大臣と面談をいたしました。この方は政権のナンバースリーの方でございます。今年1月に設置した愛知県インドネシアサポートデスクの運営に当たっての支援を要請をしたということと、様々に投資についてのサポートもお願いをさせていただきました。
 続いて、ガルーダ・インドネシア航空本社に行って、パハラ・ヌグラハ・マンスリCEOと面談をし、中部国際空港−ジャカルタ直行便についての早期就航も要望いたしたということでございます。
 そして、最後はバンコク。タイ・バンコクに21日から22日に参りまして、まず、タイ国際航空本社に行きまして、今年4月からタイ国際航空が中部国際空港−バンコク便をダブルデイリー、1日2便でありますけれども、更に機材の大型化等々の増便をお願いをいたしました。
 そして、翌22日はウッタマ・サーワナヨン工業大臣と面談をいたしまして、2014年9月に愛知県とタイ工業省との間で経済連携のMOUを結んでおりますので、そういった面で更に産業面での連携でお話をいたしました。
 そして、その後ですね、ソムキット・チャトゥシーピタック副首相と面談をいたしました。
 このソムキット副首相とウッタマ工業大臣は7月に名古屋に来て、経済セミナーに来ていただいておりまして、それ以来の面談ということでございます。お二人ともタイを代表する学者、経済学者でありまして、本もいっぱい書いているということで、政治家ではなくて、学者のまさにそういう、何ていいますかね、思いというかスタンスから、日本企業との連携は大変大事だということをですね、強く言っていただいておりますので、非常に心強かったということでございます。
 その後、バンコク都のアッサウィン・クアンムアン都知事と面談をいたしました。2012年に愛知県とバンコクで相互協力に関するMOUを結んでおります。前のスクムパン知事が引退されてから初めてお会いしましたので、また是非こちらにもお越しいただくように要請をいたしました。
 そして最後にですね、アーコム・トゥームピッタヤーパイシット運輸大臣とも面談をし、中部国際空港−バンコク便の増便をお願いをしたということであります。
 以上ですね、実質7日間で3か国を訪問する渡航でありましたが、シンガポールではNUSとの間の連携協定、インドネシアではOCA総会での2026年アジア大会の開催都市契約の締結、そしてカッラ副大統領始め政府要人、閣僚級政府要人との面談。タイではソムキット副首相始め政府要人、都知事との面談ということで、大変有意義な渡航ではなかったかと思います。
 引き続きですね、大変成長するアジア、東アジア、東南アジアとのですね、関係はしっかりと強化をしていきたいというふうに思っております。

(4)「あいちアール・ブリュット障害者アーツ展」の開催について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/shogai/artbrut-arts.html)

 アール・ブリュット障害者アーツ展について申し上げます。
 愛知県では、9月に、障害のある方のアートのイベント「あいちアール・ブリュット障害者アーツ展」を開催をしております。その概要が固まりました。
 開催期間は、9月20日木曜日から24日の月曜日・祝日まで、名古屋市東区の名古屋市民ギャラリー矢田と名古屋市東文化小劇場で開催をいたします。毎年ここをお借りをしておりましてね、大変有り難いことでございます。主な内容は、作品展「あいちアール・ブリュット展」、トークイベント、舞台・ステージ発表ということであります。
 作品展「あいちアール・ブリュット展」では、約700点のアート作品が展示室を飾ります。公募作品といたしまして、約670点とともに、「あいち・アール・ブリュット美術館」と称して、平成26年度から開催しているこのアール・ブリュット展で複数回入選された方、絵を描くことを仕事として企業に就職して活躍されている方など、愛知県を代表する作家32名の作品を展示をいたします。独自の色使いや思いもよらない構図など、個性と感性豊かな作品の数々をお楽しみをいただきたいと思います。
 障害のある方の芸術的な才能の発掘に御協力いただいております一般社団法人アティックアートと連携をし、「あいちアール・ブリュット展」の展示作品から原画を選定して、企業のノベルティグッズ、クリアファイルとかボックスティッシュを制作します。
 また、作品展の会場では、「さまざまな表現活動から見えるコミュニケーションの世界」と題したトークイベントを開催します。24日には、今回の「あいちアール・ブリュット美術館」の出展作家32名のうち、お二人の方にお話を伺います。作者の人柄に触れることで、作品の見方や味わいも深まると思います。
 作品展会場、名古屋市民ギャラリー矢田に併設する名古屋市東文化小劇場では、舞台・ステージ発表をします。20日は、全盲の歌姫 若渚(わかな)さんに御出演いただきます。このステージは、ハローワーク名古屋中・東・南主催の「2018障害者雇用促進セミナー」と連携して実施し、障害者雇用の先進事例についての講演や簡単な手話講座も行います。セミナー参加企業の皆様を始め、お越しいただく方々には、若渚さんの伸びやかで真っすぐな歌声をお楽しみいただけるとともに、幅広い観点から障害について理解を深めていただけるものと思います。
 21日には、愛知県立芸術大学の若いアーティストによる木管五重奏とピアノのコンサートを開催をいたします。ふだんはコンサートに行くことを遠慮してしまう障害のある方や御家族、支援者の方にも、気兼ねなく本格的なクラシック音楽をお楽しみいただける特別なプログラムであります。楽器紹介やジブリメドレーなどのおなじみの曲と、本格的なクラシック音楽は解説付きで聞いていただいて、木管五重奏とピアノの美しい響きを御堪能いただきたいと思います。
 私も、毎年、「あいちアール・ブリュット展」で個性豊かな多くの作品に出会い、感銘を受けてきました。今年も、20日の開会式で出展者の皆様とお会いをし、作品を拝見することを楽しみにいたしております。是非多くの皆様に御来場いただいて、障害のある方の「芸術のチカラ」をじかに感じていただきたいと思います。
 その後は資料でございまして、時間とか日時、場所。そしてこのノベルティグッズをね、こういった形で障害者の芸術、絵を描いていただいた方、そういった方のものを作品にし、そして雇用に結び付けるということでございまして。今年もしっかりと進めていきたいと思います。
 ということでございますが、現在ですね、障害のある方が絵を描くことを仕事として一般企業に広報担当として就職(在宅勤務、パート雇用)しているアート雇用の方がですね、平成28年度に初めて2人雇用・就職していただいたんですが、現在では6社で12名の方がね、就職して活躍をしていただいております。大変有り難いことでありまして。この12名の方全員の作品を、今回、「あいちアール・ブリュット美術館」という形で展示をし、紹介もいたします。
 そして、こうした作品の中からノベルティグッズで採用して作っていただくということでございまして。また、こういったデザインを採用された作品は、この一般社団法人アティックアートがですね、買い取る、数万円で買い取っていただくという形でね、自立の一助にもつながるということで、そういう活動もしていただいております。
 また、この若渚さんのね、ステージも大変楽しみでありますし、あわせて愛知県立芸術大学のコンサートもね、行いますので。そういった形で本格的な演奏会にね、ふだんなかなか行きづらいという方も、こういった形で行っていただいて、大いに盛り上がってといいますかね、体験していただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(5)知事の南米等渡航について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kokusai/southamerica201809.html)

 私の南米渡航につきまして御報告いたします。
 9月6日から9月16日までの11日間、ブラジル、アルゼンチン、アメリカ・ワシントン州を訪問いたします。7日から10日までブラジル、11日・12日はアルゼンチン、そしてその後、アメリカ・ワシントン州シアトルで、ボーイング本社と、MRJのですね、試験をやっている飛行場に訪問いたします。
 まず、ブラジルにおきましては、ブラジル愛知県人会創立60周年の記念式典及び11日の在アルゼンチン愛知県人会の総会へ、松川議長及び愛知県議会海外調査団の皆様と共に出席します。
 ブラジル県人会は60年、アルゼンチン県人会は47年という歴史の中で、県人会の皆様には現地社会で活躍されるとともに、日本、愛知県との架け橋として貢献いただいております。また、県人会の皆様の長年にわたる御労苦と御功績に感謝申し上げるとともに、今後も愛知県と両国との交流促進に更なるお力添えをいただけるようお願いをしてまいります。
 愛知県には全国で最多となる約5万人、5万5,000人ですね、の日系ブラジル人の方がお住まいになっておられまして、地域の一員として愛知県の発展に大いに貢献をいただいております。その故郷を訪問し、歴史・文化、人々の生活に触れることで、今後の取組に役立てていきたいと思います。
 また、ブラジル滞在中の10日、サンパウロ州政府を訪問し、愛知県とサンパウロ州との間で「友好交流及び相互協力に関する覚書」を締結をいたします。
 サンパウロ州政府とは、2010年のCOP10以降、生物多様性の面で交流がありまして、2016年8月に設立した「愛知目標達成に向けた国際先進広域自治体連合」においては、創設メンバーとして参画をいただいております。こうした関係を更に強化するため、今後、生物多様性を始めとする環境分野に加えて、経済、観光、文化等幅広い分野において交流を進めていくことで合意をいたしました。既に合意をいたしました。
 覚書締結を機に、愛知県とサンパウロ州、日本とブラジルとの関係を強化し、両地域の更なる発展につなげてまいりたいと考えております。
 なお、ブラジル県人会60周年でございますが、こういう形でブラジル、アルゼンチンを訪問するのは5年に1回ですね、昭和52年の仲谷知事の訪問以来ずっと。最初は、昭和52年から58年は6年空いてるんですけど、ずっとやっておりまして、今回で9回目ということでございます。前回も5年前に訪問させていただいております。ですから、最近はこの5年置きの周年にね、行っているということでございます。
 それと、その県人会ではね、ブラジルもアルゼンチンも両方とも、長年現地日系社会の発展に尽力された80歳以上の高齢者の方に感謝の意を表し、賀寿状の贈呈を行うほか、県人会役員に感謝状の贈呈を行うということでございます。まだ現地で1世の方がお元気でおられますのでね、やはり5年に1度訪問し、感謝を申し上げるということをですね、今回もやっていきたいと思います。
 そして、サンパウロにつきましては、先ほど申し上げました生物多様性のですね、国際連合のメンバーとして連携をさせていただいておりますが、更に経済、観光、文化、様々に協力をしていければというふうに思います。
 いずれにしても、ブラジルで日系社会は、もうほぼサンパウロに集結をしておりまして。ブラジル日系社会は、一説によりますと150万人と言われておりますけれども、確かに愛知県は少ないんですけどね。やっぱりどうしても東北、九州の方が多いというのと、お聞きすると、やはり半分以上は沖縄出身の方というふうにも聞いておりますけれどもですね。少ないんですけども、ただ一方でサンパウロ州にですね、トヨタ自動車が組立工場で二つ、小さいのも入れると三つ、四つだったかな、何せ古くは昭和30年代から進出をしておりまして。それで、併せてグループ企業も集結をしておりますので、合わせて47の事業所がですね、サンパウロ州に進出していると。多分、日本企業では圧倒的な存在感ではないかと思いますが。ですから、もう既に経済の連携、交流はあるので、そういう形でですね、様々に連携を深めていければというふうに思います。
 ブラジルのみならず、この南米地域の、サンパウロというのはまさに最大の拠点でありますのでね。そういう意味では、そことしっかりとまた連携をしたい。あわせて、日本にいる日系ブラジル人の方で一番多いのは愛知県ということで、圧倒的に多いのでね、そういう意味では、非常に交流もある。しっかりと深めていきたいと思います。
 続いてですね、アメリカ・ワシントン州に参ります。13日にボーイング社を訪問し、同社幹部との面談を予定しております。これまでボーイング社と築き上げてきた良好な関係が今後も継続されることをしっかりと確認をし、愛知県の航空機産業の更なる発展に向けて意見交換をしてまいります。また、三菱航空機が開発を進めております国産初のリージョナルジェットMRJについても引き続きしっかりとサポートをしていただけるように要請をしてまいります。
 ワシントン州とは、2016年10月に友好交流及び相互協力に関するMOUを結んで以降、航空産業を中心に活発な交流を進めておりまして、14日には、県営名古屋空港と姉妹空港の関係にありますグラント・カウンティー国際空港を訪問いたします。
 グラント・カウンティー国際空港では、MRJの飛行試験が実施されておりまして、三菱航空機の試験拠点である「モーゼスレイク・フライトテスト・センター」を訪問して、MRJ開発チームを激励をしてまいりたいと思います。
 3か国、移動を除くと、これ行くのに2日かかりますんで、実質7日間で3か国ということでございますが、県人会でありますとか海外で活躍している本県企業の活動をしっかりと激励をしていきたいというふうに思っております。
 なお、このグラント・カウンティー国際空港というのは、シアトルの東、300キロメートルのところにある原野の中の空港だということで聞いておりますが、かつてはJALがですね、ここで試験といいますかね、そういうフライトの試験機関で300人か400人ぐらいのスタッフがいたと聞いておりますが、それが引き上げて、また今回、MRJの開発チームが現在400人ですね、行ってやっておりますが、現地は非常に盛り上がっているということでございます。
 ここは4,000メートル級の滑走路5本を有して、北米最大のですね、こういう試験飛行の実施基地であります。しっかりと激励をしていきたいというふうに思います。開発における最後の山場を迎えているというふうにも聞いておりますので、激励をするとともに、あわせてですね、ボーイング本社、シアトルのエバレットのですね、ボーイング本社も訪問し、これまでボーイング社とこの地域が築き上げてきた良好な関係をですね、引き続き、未来においても継続されることをしっかりと確認をしていきたいと思います。
 なお、10月にはボーイング787の試験機を入れますミュージアムも完成をしますので、是非そうした面でもしっかりとアピールをしていきたい。また、「SEATTLE TERRACE」という、そういった飲食・物販施設もできますので、そういった面もしっかりとPRをしていきたいというふうに思っております。
 私からは以上であります。


2 質疑応答
(1)知事の東南アジア渡航の成果について
【質問】 知事の東南アジア渡航の成果について、知事はアジア大会の競技場の視察を行ったと思いますが、施設整備や運営に関しての感想を教えてください。
【知事】 そうですね、やはり他山の石にしなければいかないのかなというふうに思いますね。
 テレビ中継等々は、やはり競技をですね、前面に出して、大変競技自体は、私もテレビで拝見しますけど、やっぱりアジア全体の競技レベルが非常に上がっているので、日本選手の活躍もありですね、水泳も陸上も球技も大変盛り上がってるんではないかというふうに思いますね。
 その上でですね、やはり競技場については、これこそあれですね、1962年、だから昭和37年ね、昭和37年の1962年の、東京オリンピックの2年前にやったのがジャカルタのアジア大会なので、ちょうど56年前のですね、施設をリニューアルして使っているんで、それはそれでですね、いや非常に頑張っているなと。決定してから3年ですからね。ベトナム・ハノイでやる予定だったのが、財政難等々でバンザイした後を受けたものでありますので、ございますが、そういう意味では時間が無い中でしっかりやっておられるということは思いますが。一方でやはり、ちょうど開会式の翌日、私ずっと見ていたんですけど、まだ競技会場を一生懸命手直ししたりですね、何かしてるところが結構ありましたのとですね、あとやっぱり、いきなり初日から入場チケットのシステムがダウンしてですね、予約がみんなぱあになって発券できないと。来た人が入れない。全部当日券で並べと。1時間たっても入れないと。初日の試合の時間に行っても始まらないとかですね。だから、私、一つも競技見られませんでね。本当はバドミントン会場で日本戦とかやってるはずだった時に、観客は入っても選手が誰もいないとかです。そういう例が多々あってですね。
 現地で私、プレスセンターも行きまして、現地で何社か新聞社、それからテレビ局はTBSとNHKのですね、巨大なブースというか、そういうこと言うと怒られるけど、新聞社さんのちっちゃいあれと全然違って、中にスタジオまで作りますもんね。何だったかね、TBSが200人、NHKが日本から来たのが150人だから、NHKは二百何十人とか言ってましたけど、いやすごいなと思いました。
 だから、そういう意味ではね、そういうことがないようにですね、きちっと我々としては準備をしていかなきゃいかんのかなと思います。
 ただ、本当に印象的だったのは、水泳会場がね、水泳は非常に盛り上がったんであれですけど、五十何年前というのは屋外なんでですね、水泳場。それに屋根をかぶせて、壁が無いから風がビュー。だから、選手が蚊に刺されるとか何とかってのはよく分かりましたけど。いや、今どき空調が無い水泳会場って初めて見たなと思いましたけど。そういうことはしっかり参考にしながらですね、やっていくということかなと思います。
 あと、現地は、ジャカルタは気温は31度、32度なんですね、高くても。ですから、こちらから、日本から行くとですね、むしろ涼しいなという感じがしたんです。それでも昨日、おとといでしたっけ、朝、男子、女子のマラソンね、現地時間で朝6時からスタートしてるわけです。朝6時からスタートして、あれだけのスローペースになるんですね。いや、僕は2年後の東京オリンピック、7時じゃ、もうちょっと早くするのと、いや大変じゃないかなと思いましたけどね。気温が違いますもん、もっと高いですからね、東京の方が。ですから、改めてそういう暑さとの対応というのは本当大変だなというふうに思いました。
 いずれにしてもですね、今回もそうですけれども、また4年後の中国の杭州の大会も更に大がかりで盛り上がっていくと思いますし、その更に後ですからね。とにかくオリンピックに並ぶぐらいのですね、巨大な、大変重要な大会になると思いますので、しっかり気合を入れてですね、準備をし、努めていきたいというふうに思っております。

(2)愛知県における障害者雇用率について
【質問】 障害者雇用率について、先週、豊川市と豊橋市で障害者雇用数の算定方法に誤りがあり、結果的に法定雇用率を下回ることが判明しました。このことに対する知事の受け止めと、愛知県における確認状況を教えてください。
【知事】 障害者雇用につきましてはね、これは連綿とこの障害者雇用促進法といいますかね、この法律を作って、障害者雇用の法定雇用率も作ってですね、これを推し進めてきたということであります。特に、雇用の大きな部分を占める民間企業の皆さんにね、お願いをしてきた経緯があります。
 ですから、そういう意味で、行政がですね、国、県、市、行政はやはり、そこはやはり率先をしてですね、雇用をしなきゃいけないと、範を垂れなければいけないということだと思います。
 そういう意味ではですね、障害者雇用促進法の精神、それからですね、その雇用に当たってのですね、守るべきルール、ガイドライン、そうしたことをしっかりと把握、認識をしていただいてね、今一度、その障害者雇用促進法の理念、障害者施策の基本理念にしっかり立ち返り、基づいてですね、障害者雇用をしっかりやっていただきたいというふうに思います。
 その県内の両市については、詳細まで私も聞いておりませんが、是非そういった形で今一度、もう一回検証、点検していただいて、障害者雇用について率先してね、取り組んでいただければというふうに思っております。
 なお、もう一つ。私ども県についても、知事部局はきちっと全部報告を受けております。確認をしてあるということでありまして。もう一つ、教育委員会につきましては、これは人事権は教育委員会ということでありますが、これまで毎年ですね、今年もこれは5月1日の通知です、毎年6月1日現在の障害者の雇用率等々についてですね、小中学校は市町村教育委員会から学校現場、高校の場合は各県立高校学校現場ということで、対象職員についてですね、調査をし、検証しているということであります。今回、教育委員会の方で今、検討しているのは、改めて全数調査をするという形で調査をしたいというふうに聞いております。まだちょっと、詳細はまだ聞いておりませんがね、そういうことなので、そこについては、念には念を入れてということかもしれませんが、しっかり調査をして把握をして、また障害者雇用をね、推進にしっかり取り組んでいただきたいというふうに思っております。

(3)名古屋城木造天守閣のエレベーター設置を求める障害者団体との面談について
【質問】 名古屋城天守閣の木造復元について、エレベーター設置を求める障害者団体が署名活動を行い、今後、知事と面談したいという意向との報道がありました。今後会われる予定はありますか。
【知事】 署名というよりも、障害者団体の方々がね、名古屋城についてエレベーター設置を求めて要請活動といいますか、様々な活動をされているということは十分承知をしております。
 この間、6月には、栄からこの名古屋市役所、名古屋城まで行ったんだね、までデモ行進をし、そして名古屋市役所前で街頭アピールもね、されたということも承知しております。
 そういった方々といいますか、要は愛知障害フォーラムですよね、ADFの皆さんが中心になって活動されておられるということはよく承知をしておりますし、私もADFの皆さんとは昔から大変いろんな形で意見交換とかさせていただいております。国会議員の時からよく存じ上げておりますので、そういう意味では、今回、そういった方々を中心に、この件について面談をしたいという御要請はいただいております。
 しかるべき時期、日程を合わせてといいますかね、できるだけ早くと言ってもいいと思いますが、日程を調整してお会いをする予定であります。障害者団体の皆さんのね、御意見はしっかりお伺いをしたいというふうに思っております。

(4)全公立小中学校へのエアコン設置に関する国の方針について
【質問】 国が来年度までに全ての公立小中学校にエアコンを設置するという方針を示しました。一方で、県内では41の自治体からエアコン設置補助の申請を上げていると聞いています。予算等も厳しいかと思いますが、今回の国の動きについてどのように受け止めていますか。
【知事】 この点については、私もこの会見の場とかで度々申し上げてまいりましたが、今年は7月にね、豊田市で子供さんがね、亡くなるという本当に痛ましい事故がありました。誰が悪いということではなくてね、みんな注意を払っていたけれども、不幸にしてそういう事故が起きたということはね、本当に悲しむべきことだと思います。
 関係者みんな、それぞれに大いに反省をしながらね、そしてまた、亡くなられた方には、そしてまた、御遺族にはね、心から御冥福をお祈りしたいと思います。そういった状況も踏まえ、そしてまた今年のこの暑さをね、考えますと、私はできる限りやはり急いで設置をしていくということが必要ではないかなと思います。
 ただ、一方で、その予算もそうですけど、物理的な作業のあれがありましてね。やっぱり学校は公共の施設なんで、近所の電気工事屋さんにちょっと来週からやってくれというふうにはいかないんですよ。やっぱりきっちり設計をして、当然入札にかけないけませんから。そうなってきますとね、やはり物理的にも時間はかかってくる。
 また、工事をやるわけなんで、子供たちがね、やっぱり、授業には影響が少ないときを選ばないかんてなこともあればですね、やはり、できるだけ急いでやるということと、きっちり実務のことなんで、しっかり作業工程を積み上げていくということの両方やっていくということが必要ではないかと思います。
 ただ今回、国の方がそういう形で来年度までに全部、来年度までに本当に全部やれるかどうかというのは思いますが、とにかく空調設備の設置をね、文部科学省を挙げて取り組むという方針を表明したということは、私は大きな前進ではないかというふうに思います。
 何となれば、学校施設整備費というのは、国が3分の1の補助事業があるんですけれども、私、ここの場で7月にね、既に申し上げたと思いますが、今年度愛知県内で67、その空調設置のやつを申請したけども、全部、全部却下ですからね。採択ゼロなので。予算の枠が全然無いから、まずは耐震化を先にやってくれということなのかもしれませんが、却下なので。そういうのは予算の枠をとってあるとは言わないんですよね、それ。それはしかしちょっと違うんじゃないか。
 だから、そういうことではなくて、きちっとね、実のある形でそういう補助事業をね、しっかり作ってもらいたい。新たに作ってもらうということではないでしょうか。と思っております。
 我々もですね、県立学校、そして県の特別支援学校についてもしっかりとやっていきたいというふうに思います。例えば、これは先週といいますか、先週取りまとめて、近々取りまとめて、全国一斉に文部科学省に実態・状況を報告してくれという話があって、それでまとめた数字ですけど、愛知県の県立高校は、普通教室は91.7パーセントに空調が入っているということなんで、これは引き続きしっかりやっていこうと。特別支援学校も、普通教室は48.8パーセントに入っておりますが、2020年度までにね、特別支援学校は普通教室、特別教室に全部入れようということで表明をして、予算もとっております。去年から設計をやり、3年、だから、設計1年、建設2年、1年かな、それでぐりぐりぐりぐりやっていくということで予算の枠組みを確保してありますが、こういう状況なんで少し前倒しできないかということはね、これは検討し、できるだけ早急にその方針を出していきたい。前倒しというのは、2020年度というと2021年の夏になっちゃうから、その前の夏ですね、2020年夏までに全部、全部できないかと。
 例えば、来年の夏までにまず普通教室をやって、その後に、2020年の夏までに特別教室をやって。特別支援学校は愛知県内に29校ありますけどね、教室が1,700幾つあるんですね。小学校低学年だと4人に1教室とかそういう形で少人数で作りますので教室が多いんでですね、やっぱり物理的にも結構大変なんで、設計をしながら積み上げてやっていくということでやっていきたい。
 そんな形で、少し早め、前倒しがね、できないかというふうに思って、今考えているところでございます。

【質問】 国は全ての公立小中学校を対象にエアコン設置の予算措置を講じるとのことですが、自治体の予算もあり、地域によって差が出てしまう可能性もあります。県として国に要請するなど、市町村を後押しするような考えはありますか。
【知事】 そういう学校施設整備、空調施設も含めた学校施設整備は、この間、7月に私、国に要請行った時にも、その要請もさせていただいておりますが、引き続きですね、機会を捉えて要請はしていきたいなというふうに思います。
 ただ、全国一斉にとなりますと、確かに言われるようにね、ばらつきが、今でもばらつきがあるのは事実なんでありますけれども、基本的に夏の暑いのは、やっぱり関東より西の方ですから、その西日本の方はできるだけ早めてやっていくという形の支援をどうするか。
 どうしても小中学校は市町村が中心になりますから。そうなると、県以上にやっぱり財政のばらつきが大きいので、やりたくてもやれないという市町村はあると思うんですよね、やっぱり財政的な面で。そういった面をどういうふうに支援をしていくのかということは、やっぱりこれは国全体で考えてもらわなきゃいけないことだと思いますんでね、そういった点も含めて、これはしっかり機会を捉まえて物申していきたいと思いますし、これは全国知事会にもしっかりそれは言っていきたいというふうに思います。