知事の記者会見
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平成30年10月3日(水) 午前10時
1 知事発言
(1)庁内会議の効率化の徹底について
 それでは、皆さんおはようございます。10月3日水曜日午前10時、今週の定例記者会見を始めさせていただきます。
 今週は、昨日まで県議会本会議でございましたので、今日、この会見ということでございます。よろしくお願いいたします。
 先ほど部長会議でですね、改めて庁内会議の効率化の徹底をですね、総務部長から周知をし、私からもですね、とにかく会議等々については徹底的に合理化をしてくれと、無駄な会議はしないということを申し上げました。しっかりと事務・事業の合理化、効率化をね、やっていただきたいということであります。

(2)本庶佑さんのノーベル医学生理学賞受賞について
 おととい、1日にですね、ノーベル医学生理学賞にですね、本庶佑先生が受賞されたという大変素晴らしいニュースがありました。新たながんのね、免疫治療に道をひらいたということで、画期的なこれは研究成果だというふうに思います。まさにね、科学技術立国である日本のね、面目躍如ということだと思います。是非、また多くの若手の研究者にこういった素晴らしい研究にね、続いていただきたいというふうに思っております。またしっかりとね、我々も盛り上げていければというふうに思っております。
 今週、本庶先生来るな、愛知県に、講演に確か。藤田保健衛生大学に講演に来るんだな、元々の予定で。俺も来てくれとか言われたけど、ちょっと日程調整しますけどね。ということで多分、そうすると皆さんも取材に行かれるんじゃないかと思いますがね。

(3)台風第24号による被害状況等について
 この台風第24号の被害等々について、改めて総括的に申し上げたいと思います。
 今回はですね、9月30日のですね、この午前10時過ぎにですね、大雨・暴風警報が発表され、県としても災害対策本部を設置をして、各部局を挙げてですね、しっかりとこれは、ある意味で直撃という予想もありましたので、身構えてね、対応しておりました。
 被害結果等々は皆様も既に報道されているとおりでございますが、今回はまさに本当に名古屋を直撃をしたということでありましたけれども、結果ですね、雨も降ったんですけれども、雨による被害は、もちろん道路被害等々で通行規制中は、現在県管理道路だけで33か所ですね。土砂崩落等で通行止めは9か所、倒木等による通行止めが24か所ということなんで、そういったのは三河山間部を中心にですね、何か所かありました。ただ、浸水被害はないと、河川被害もなかったということ。そして、大変心配されました高潮でありましたが、満潮時間と実際に来たのが2時間ずれたということもあってですね、名古屋港、衣浦港、三河港、中部国際空港とも被害はゼロだったということで、そのことは本当にやれやれという感じだと思いますが。一方でですね、停電がですね、多かったということで、前回、1か月前の台風第21号のときもですね、あのときはこれ、尾張部が多くて、愛知県全県で停電が最大30万戸でありました。ただ、こちらの方はすぐ復旧したんですけれども、今回は、停電が27万戸最大でありました。愛知県内ね。 現時点で、今日の朝ですが、今、停電は東三河ですね、新城市、豊田市の一部、それから設楽町、東栄町、豊根村でですね、4,770戸、午前8時でありますけれども、というところまで復旧をいたしました。愛知県の市街地は今日中、そして山間部は4日までのですね、明日ですな、の復旧を目指して、今復旧作業を中部電力及び関係の皆さんが取り組んでいただいているということであります。
 原因をね、中部電力さんから聞き取りましたが、風が強かったことにより飛来物や風圧で架線が切れたり、電柱が倒れたということだということでございまして。その検証ですけどね、今は復旧対応中のためですね、それが終わってからということでありますが、まず台風第21号に関してその検証の会議をやっていて、これは10月末に取りまとめると。ですから、この台風第24号もその1か月後ぐらいですかね、しっかり原因検証して、今後の対策に生かすということでありますので。今回、ちょっと停電の復旧が長引いている感がありますので、またしっかりとですね、やっていただきたい。
 電気、水道、ガス等々ライフラインはですね、非常に県民生活にとって大事なものでありますので、しっかりとやっていただきたいということを申し上げたいというふうに思っております。
 確かに風が強かったということだと思いますね。そういう意味では、高潮等々もなくて、水害、水の被害がほとんどなかったんでやれやれと思っておりましたら、私もおととい、1日の午後3時、ちょうど県議会の午後休憩の時に、私の女房からメールがありまして、うちの屋根が一部飛んだとかってありまして。それはとんでもないことだなと思いましたけど。何か建築屋さんに見てもらったけど、今忙しいので後でね、と言わておるようでありますが。結構「とい」とかそういうのは相当、風が強くて飛んだということだそうでございますが、まだまだ台風シーズンが続きますので、しっかりと対応していきたいというふうに思っております。

(4)「寄附のゼミナールinあいち2018」の開催について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/syakaikatsudo/kifuzemikasai2018.html)

 「寄附のゼミナールinあいち2018」の開催についてということであります。
 愛知県では、平成19年度から「愛・地球博開催地域社会貢献活動基金」、いわゆる「あいちモリコロ基金」を活用してNPOの社会貢献活動を支援してきたところでありますが、当基金が今年度の助成をもって終了します。
 そこで、愛知県では、平成28年度から2年間にわたり、外部有識者による検討会議を開催し、今後のNPO支援の在り方を検討してまいりました。会議では、NPOが自ら資金調達を行うための環境整備の必要性などの意見が示されたところです。
 こうした中で、意見を踏まえた新たなNPO支援の取組として、この度、NPOの能力向上を図るとともに、今後NPO活動を支える若者の寄附意識を醸成するための特別授業「寄附のゼミナールinあいち2018」を開催します。
 このゼミナールでは、参加NPOがプレゼンテーション研修を受けた上で、高校生に活動内容のプレゼンテーションを行い、高校生が寄附したいと考えたNPOに投票します。得票率に応じて、協賛団体からNPOに寄附金が贈呈されるほか、高校生とNPOとの意見交換を行います。
 ゼミナールの開催概要であります。
 ゼミナールは、10月中旬から11月中旬にかけまして、愛知商業高校、豊田東高校、杏和高校の県立3校で開催します。各校において、それぞれ3コマ分の授業の枠をいただいて、1コマ目はですね、社会課題や寄附に関する講義とNPOによるプレゼンテーションを実施し、2コマ目で高校生のグループ討議、そしてNPOに投票。そして、3コマ目で協賛団体から寄附金の贈呈と高校生とNPOの意見交換を実施をいたします。
 参加NPOは、県の公募に対して応募のあった16団体から選定した「あいち国際理解教育ステーション」を始め九つのNPOで、各校に3団体ずつ派遣をいたします。
 また、協賛団体として、一般財団法人住友理工あったか基金、豊田商工会議所、株式会社クレディセゾン東海支社の3団体の皆様に御協力をいただいております。協賛いただいた3団体の皆様には、事業の趣旨に賛同いただいて、心から感謝申し上げたいと存じます。
 その次に資料がありましてね、それを見ていただきますと、三つの県立高校のそれぞれの日程と参加NPOと協賛団体が一覧表で付いておりますので、また御覧を。こういうスケジュールでやっていきますので、御覧をいただきたいと思います。
 そして、その資料の裏面にですね、参加NPO 9団体の概要が書いてありますので、また御覧をいただきたいと思います。
 高校はですね、この三つは、愛知商業高校がユネスコクラブにですね、入って活動してると、独自に地域貢献活動に取り組む部活動をやっている。それから、豊田東高校と杏和高校はJRCということで、青少年赤十字、Junior Red Cross部というのがありまして、地域の人々や平和に貢献する諸活動を自主的に行う、そういう部活動をやっているということで、この三つの高校を選んだということでございます。
 資料の裏面の協賛団体ですね、3団体は、これは各団体からですね、それぞれ30万円ずつ協賛金を提供いただくということでございまして、それをNPOに寄附をすると、こういうことでございますので、よろしくお願いしたいと思います。
 そういうことで、愛知県といたしましては、この特別授業、寄附のゼミナールを通じて次代を担う若者のNPO活動への賛同や共感を促して、これからのNPO活動の活性化につなげてまいりたいと考えております。
 NPO団体の皆様には、こうした取組を活用いただくことで、資金調達能力の向上や組織基盤強化など、今後も様々な場面で活躍していただくための力を付けていただきたいと思っております。県としても、引き続き支援をしてまいりたいと思います。NPOの活動をね、しっかり応援していきますので、よろしくお願いします。
 私からは以上であります。


2 質疑応答
(1)台風第24号による被害状況等について
【質問】 台風第24号による被害について、土砂崩落による県道の通行止めにより、豊根村の富山地区で住民が孤立状態となっているとのことですが、何らかの支援など県はどのような対応を考えていますか。
【知事】 これはですね、大変な事態だと思っておりましてね。富山地区は、一つは豊根村の役場の方から行く道路と、南から、佐久間ダムの方から行く道路と、北から行く道路と3方あるんですが、北側の道路が元々数年前の崖崩れでそのままになっておりまして、西からと南からのやつの二つが、今回土砂崩落等々でですね、通行止めになったということなんで、とにかく、今、建設部がですね、そのうちのまずは1か所でもね、早く復旧させようということで、今現地に入ってやっております。
 私も現地でのその写真の撮ったやつも報告を昨日受けましたが、とにかくできるだけ早くですね、これは啓開してですね、通行を確保できるようにしていくということで、今、現場で建設部が全力でね、取り組んでいただいておりますのでね、またそれをしっかりとやっていただきたいというふうに思っております。
 その上で、今、電気等々は旧役場の支所にね、自家発電があるので、そこでやっているということ、それからまた、煮炊き等々はですね、プロパン、元々プロパンですのでプロパンでやっているということ、それからガソリン等々はですね、電気が通っていないので、そういうガソリンスタンドから手動でくみ上げて使っているというようなこと聞いておりますが、いずれにしても、とにかく一日も早くね、道路を復旧させて、交通確保したいというふうに思っております。全力で取り組んでおります。

【質問】 豊根村富山地区における土砂崩落による県道の通行止めについて、現在通行止めになっている2本の道路のうち、どちらの道路を先に復旧する予定ですか。
【知事】 今の状況ですけども、一つはね、土砂が崩れて倒木とか結構大変そうなところが1か所で、どちらがどちらかというのは。もう一つは、崖の法面のところにワイヤーロープというか鉄の網でこうやったのが、それがこう崩れたというんで、そこだと、そのワイヤーロープというか、ありますわな崖に、崩れないようにという。それを専門家の人に、要は知らない人が切るとばちんと跳ねてけがするおそれがあるので、専門業者の方にね、それをやってもらって。そこは多分、その土砂を取るだけだったらまあそう何日もかかるということはないというふうに聞いておりますので、そちらの方をまず急いでやれないかということで取り組んでいるという報告を受けています。

【質問】 台風による県内の停電について、中部電力では台風第21号の検証も終わっていないということですが、台風第24号の影響でも停電し、ほぼ一月の間に2回も県内でこれだけの停電が起こりました。中部電力に対しての要望、意見はありますか。また県民の方々にふだんの備え等、呼び掛けることはありますか。
【知事】 前回の台風第21号のときのですね、停電は、確かに停電の戸数は多かったけど、まあすぐ復旧しましたね、あれね。ですから、あんまりそんな大ごとだという感じで記憶に残ってませんが、今回、日にちがちょっと続いてるので。
 30日からすれば、1・2日で3日ですよね。27万戸の停電で、もうあと4,770戸ですから、ほぼほぼ大体復旧したということではありますが、それでもまだ復旧されてないところが、新城市が一番多いのかな、ということだと思いますけれども。電力はやはり生活の基盤、大変重要なライフラインでありますから、それが途絶えるということについては、非常に市民生活に与える影響が大きいので、それを供給する責任を持たれておられる中部電力さんには、しっかり今回のこともね、検証していただいて、また次なるものにね、しっかり対応していただけるようにお願いをしたいなというふうに思っております。
 県民の皆さんには、また今週末も台風がね、接近をするようでありますから、しばらく台風シーズンまだ続きますので、防災等々に対するね、意識、しっかり持っていただいて、水、食料等々の備蓄とか、数日分でいいと思いますけども、そういった防災に対する備え、心構え、そうしたものを常に持っていただけるようにお願いできればというふうに思っております。

(2)第4次安倍改造内閣について
【質問】 昨日、内閣改造が行われましたが、新たな内閣に対しての評価と期待することを教えてください。
【知事】 いろいろ各新聞、テレビ等々、報道でね、いろんな様々な評価があることは承知しておりますが、昨日発足したばかりで、今回は新たに入閣された方が多いということなので、これからでしょう。
 それぞれ様々にもう課題は明らかなのでですね、安倍さん自身が総裁選挙で訴えられたこと、それから新内閣の発足に当たっての、昨日の会見等々で言われたこと、そういったいわゆる公約をですね、しっかり果たしていただけるように、全力で取り組んでいただきたいと思っております。
 仕事をやる前から評価というのはおかしな話なんで。とにかく課題はね、明々白々だと思いますので、その課題をですね、一つずつしっかりこなしていただくためにね、全力で取り組んでいただければと思っておりますし、そういう意味では頑張っていただきたいということで、エールを送りたいというふうに思っております。
 評価はその後でしょ。その後だと思います。まずはね、仕事に取り組んでいただくということだと思います。頑張っていただきたいなと思っております。
 ただ、内閣の仕事とはあれですけど、まああれでしょうね、新聞、テレビ等々、もう既にいろいろ書いておられますが、今の国政の課題というよりも、安倍さんが何としても成し遂げたいという憲法改正にどう取り組んでいくのかということが問われるということになるんでしょうね、きっとね。
 ですから、内閣というよりも、党の執行部に憲法改正に向けたそうした体制というかね、そういう面々といいますかね、自分と気心の知れた方々、それも憲法改正、それも憲法第9条改正を目指した、見据えたというより目指した、そういった布陣を敷いたということは明らかではないでしょうか。
 私は、事の是非は別にしてですね、いい悪いというのは様々にあれですし、私もそこのところについてコメントするのは控えたいと思いますが、今後、あれじゃないでしょうか。僕は、通常国会といわず、この今月末に召集される臨時国会において早々にですね、早々に憲法改正の議論を始められる、憲法改正の議論、動きをね、仕掛けていかれるということになるんだろうというふうには思います。
 その憲法改正、特に、憲法第9条改正を目指した党の体制をね、敷かれたということは、それは私もいろんなところから話は聞きますので、その並々ならぬ思いというのはお聞きしますのでね、それもひしひしと伝わってきますので、これからそういう議論、そういう争点という形でどういうふうになっていくのか、そこはやはり注目、注視をしたいというふうに思いますね。
 憲法第9条改正ということになりますと、国民各層を巻き込んだ大変な議論になってこようかというふうに思いますが、あえてといいますか、むしろ望んでそこに突っ込むといいますかね、第9条改正を目指すということを、何といいますかね、その意欲と決意を示したという布陣ではないかなと、そういうふうに受け止めさせていただきました。
 内閣というよりも、党の布陣に、安倍さんのね、憲法第9条改正にかける、憲法第9条改正を目指す強い決意とね、意欲とそうしたものをね、ひしひしと感じているという、そんな思いでね、受け止めさせていただいております。
 これから相当大きな政治的な議論がね、これからいよいよ本当に本格化するんだなという思いがいたします。

【質問】 第4次安倍改造内閣について、愛知県はこれまで幾つかの省庁に対して要望活動を行ってきました。今回、要望を行った省庁の大臣も代わりましたが、今後期待することや注文等はありますか。
【知事】 それぞれに、先ほど申し上げたとおりですんですね、昨日発足したばかりなんで、それぞれの役所、それぞれの行政、政府に対する期待、課題というのはもう山積してますから、それをしっかりとね、やっていただくということではないでしょうか。
 ですから、個別にどうのこうのということはちょっと、まあ言い出したら切りがないので、今ある、目の前にある課題を全てきちっとやってということだと思っております。頑張っていただきたいということで、大いにエールを送りたいなというふうに思います。
 そりゃまあ言い出したら、それはじゃあ経済のね、あれどうするかとか、社会保障をどうするかとかですよ、あと外交どうするとかいろいろあると思いますが、やっぱり政治、行政は連綿と続いてますから、これまでの課題の中で、今言われているものをね、しっかりやっていただくということではないでしょうか。
 そういう意味で、それぞれの省庁の課題はもう明らかなので、しっかりやっていただきたい、頑張っていただきたいとエールを送りたいということであります。

(3)ふるさと納税制度について
【質問】 ふるさと納税について、碧南市が寄付を仲介した税理士に10パーセントの手数料を支払うという文書を送付し、県などに税理士から苦情等が届いているようです。知事の所感と今後の対応等があれば教えてください。
【知事】 私のところにそこまでの報告はね、来ておりませんが、新聞報道等々で拝見いたしまして、確か総務省もそれは適当でないというふうなコメントを出されてたというふうに聞いておりますが。
 ふるさと納税についてはいろいろなね、御意見、御議論があるのは承知しておりますが、私はね、かねてから、これはふるさと、それから地域を思う、そういう尊い志は大事にして育てていくべきだと。
 ただ一方で、それをね、返礼品という物で釣るというようなことはね、これは厳に慎むべきだと。要は、そういう尊い志をね、おとしめることになるということ。それから、地方の税源を使ってですね、結局は減収分の75パーセントは交付税で補填しますから、そりゃ地方の固有財源を使ってですね、使って、いわゆる高額所得者の節税対策になるということは、どう考えても国民経済的に見てこれは割に合わないというかね、おかしいと。後から、もう何年か先でね、後の時代の人が振り返って、何であんなばかなことをしたのかということになると、かつてのアメリカの禁酒法に近い愚かな行為だというふうに私は常に申し上げてきたので。返礼品の割合1割がせいぜいじゃないのと、3割も手ぬるいということをね、申し上げてきましたんで。
 ですから、その3割すら守らないとかね、いう形のものは、私はそうすると、もうその制度やめたらどうだという声も出てくるので、そういう意味では、総務省のね、制度が危機に直面しているという、そういう危機感は私は正しいと思うんですけども。
 だから、そういう流れの中でね、その紹介した税理士さんに仲介料払うというのも、これもやはりいかがなものかというふうに思いますね。そりゃやっぱり、本来のふるさとを思う、地域を思う心、志に対してお応えをするということではなくて、何かそういう節税したいお金持ちをね、紹介してくれと、紹介したら報酬払いますよというのは、これは、これもこのふるさと納税というこの制度の趣旨から外れていると、逸脱していると。やっぱりそれは誰が見てもそう言わざるを得ないんじゃないでしょうか。改めていただきたいというふうに思いますね。

【質問】 ふるさと納税について、仲介サイトを通しての寄付の場合に市町村が1割くらいの手数料を支払っていたようです。手数料についてはどのように考えますか。
【知事】 そこはですね、仲介サイトは、大手のそういったですね、ネットの事業者の皆さんがね、大々的にね、ふるさと納税の仲介サイトをやって、当然そんなのただのわけがないのでやってますけど。
 それはしかし、民間事業者の方々にすればですね、これはビジネスチャンスだと。広くね、日本全国あまねくこういう特産品をね、網羅した仲介サイトを作ってね、でもって地域を応援するという大義名分の下に、当然そういう大義名分の下にやはりビジネスですよね。
 僕は、そこはですね、民間事業者の方がビジネスとしてされるということは、私はこれは批判されるというか、非難されるいわれはないんではないかなと。むしろ、だからそういう制度を作ったということそのものがね、やっぱり批判されるべきではないのかなと。
 民間事業者の方はそういう制度、そういう法律・制度ができたら、それを狙ってというかね、それに対応して、それはビジネスしますよ、そりゃ。だから、僕は、そこはもう民間事業者の方がいかんとか何とかって、そういうサイトを運営されている方が後ろ指さされるということではないなと。
 そういう制度を作ってしまったという総務省、役所とか、それを通した国会とかね、そういったところが私は非難されるべきではないかというふうに思います。
 いいことではないと思いますよ。その仲介料って税金ですからね。税金ですから。でも、その方々は別に法に触れるわけでは、そういう制度を前提にそういうサイトを作ってそこでビジネスやっているわけですから、そのビジネス自体が非難されるわけではないけども、しかし、そこに税金が流れ込んでいくということについてはね、正直言ってそこは、その税金によってその仲介サイトが運営されてて、それがビジネスになっているということについては、正直言って違和感はありますね。

(4)沖縄県知事選挙の結果について
【質問】 沖縄県知事選挙について、米軍普天間飛行場の辺野古への移設に反対する前衆議院議員の玉城デニー氏が当選しました。この結果について、知事はどのように見ていますか。
【知事】 これは、それぞれの地域でのですね、課題を踏まえて、大いに議論をたたかわせた上でのですね、沖縄県民の皆さんの意思の反映ということだと思いますので、そうした選挙結果はね、やはり常に真摯に、そして厳粛にね、受け止めなければならないというふうに思います。
 ここのところ、これまでの知事選挙、それから様々な各級選挙、それから国政選挙でもね、やはり沖縄の方々の、新たに辺野古にね、新たな基地を作るということについての拒否感というのが強いというのは改めて示されたんではないかというふうに思います。それはやはり率直にね、厳粛に受け止めなければいけないと思います。
 その一方でね、やはり政府の方が普天間飛行場の移設というのを急ぎたいということの方針で臨んでおられますから、そこはね、日本は民主主義の国ですので、もうとにかく話合いでね、話合いでしっかりとね、方向性を見いだしていただきたい。そのことを切に願いたいというふうに思っております。
 もう護岸を作ったから、さあ後は埋めて、もう法にのっとってどんどんやってくんだということではね、私はちょっと違うのではないかなと。確かに時間がね、一日も早く、普天間飛行場がですね、市街地に近接というか、周りが全部市街地になっているということで非常に危険性が高いということは分かりますし、それは一日も早く移設したいというその考えも理解をしますが、一方でですね、じゃあこれだけの沖縄県民の民意が示されたということは、やはり真摯に、厳粛に受け止めて、引き続き話合いでね、解決策を見いだしていただけるように、十二分に議論をしていただきたいなと思います。
 こういうときは、民主主義はやっぱり時間がかかる制度なんですよね。そりゃもう時間をかけて、私はしっかりと議論をしていただくということではないかというふうに思っております。