知事の記者会見
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平成30年11月19日(月) 午前10時
1 知事発言
(1)隈研吾様、辻口博啓様、奥田政行様、笠原将弘様への「LOVEあいちサポーターズ」委嘱について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/koho/love-aichi-happyou3011.html)

 11月19日月曜日、午前10時の定例会見始めさせていただきます。
 隈研吾様、辻󠄀口博啓様、奥田政行様、笠原将弘様へのLOVEあいちサポーターズ委嘱についてであります。
 今年の7月に民間事業者へのコンセッション方式で委託をしております知多半島道路の大府と阿久比のパーキングエリアがリニューアルオープンをいたしました。その際ですね、オープニングのテープカット等々にお越しをいただきました4人の皆さんとお話をさせていただきましたところですね、是非この3人と隈さんとね、合わせて4人でですね、こういう機会をいただいたので、是非この知多半島をね、知多半島道路、そして知多半島をですね、3人でね、PRして盛り上げていきたいというような話が盛り上がりましてね、是非それだったら、我々ね、愛知県の観光大使という形でね、やってもらったらどうかという話で盛り上がって、その後正式にお願い、御要請をしたところ、御快諾をいただいたということでございます。
 4人の皆さんはね、全国的にも大変な知名度がありまして、国内外で幅広く御活躍をされてます。また、辻󠄀口さんと笠原さんは、名古屋市内にもですね、それぞれ自身がオーナーシェフを務める店舗を展開をしておられます。
 辻󠄀口シェフは、これはスイーツですね、それから笠原シェフは日本料理ということで、それぞれ店舗を出しておられ、そういう御縁もありますので、今回ですね、このパーキングエリアのリニューアルの設計・デザインを監修されました世界的な建築家の隈研吾さんにはですね、「あいち建築大使」を、そしてこの両パーキングエリアでお店を出して商品をプロデュースしていただいた3人のシェフの皆さんには、パティシエの辻󠄀口博啓さんにはですね、「あいちスイーツ大使」、それからイタリアンシェフの奥田政行さんには「あいちイタリアン大使」、それで日本料理人の笠原将弘さんには「あいち和食大使」ということで、いずれも御本人から、この名前については御本人からのね、こういう名前がいいなと言って提案をいただいて、命名をさせていただいたということでございます。
 また、委嘱をお願いするに当たりまして、4人の方々からそれぞれ愛知の魅力・面白さや食材の奥深さなどに思いを寄せたメッセージをいただいております。記者発表資料の2ページが4人のメッセージをいただいております。
 隈研吾さんはね、やっぱり御園座を始めね、名古屋市にもたくさんのこういう建築物を造られておられます。それから辻󠄀口さんは、名古屋市にもお店があると。奥田さんもですね、こうした魅力的な目線で、お城オタクだって言われていますね。そういうメッセージをいただいております。笠原さんにも、名古屋市にお店ありますしね、愛知県には素晴らしい食材があるということも評価をいただいておりますので、大いにまた盛り上げていただきたいなというふうに思っております。
 ということで、これから4人の方々にはですね、御自身の専門分野におけるふだんの活動を始め、テレビ・ラジオへの出演、講演、執筆活動など様々な機会に愛知県をPRをしていただくことをお願いしたいと思います。
 委嘱式は11月29日の午後4時から愛知県公館。隈研吾さんは残念ながら欠席ですが、3人のシェフの皆さんにはそろって御出席をいただきます。
 LOVEあいちサポーターズ、現在26組ということで、これで30組ということになりますが、今後ともLOVEあいちサポーターズ、様々な機会を捉えてお願いをしていければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 お手元の資料のですね、1枚ぺらの後は、それぞれ4人の方のプロフィールをまとめてありますので、御覧をいただければというふうに思います。
 隈研吾さんはね、世界的な建築家ということでございます。和風のね、新国立競技場もね、隈さんですよね。それで、隈さんには今回ですね、リニューアルとしては、「おおらかな木のひさし」をデザインのコンセプトにして、パーキングエリアのリニューアルといいながら、エントランスのところは木のね、こういうひさしを造っていただいたということでございます。
 それから、次は辻󠄀口博啓さんでありますが、石川県御出身でね、NHKの朝の連続テレビ小説「まれ」の、その指導もやられたということでございますが、こういう御経歴ということでございます。辻󠄀口さんにはベーカリーをプロデュースしていただき、店内の石臼で知多産小麦粉をひいて焼き上げたパンや充実したカフェメニューを提供していただいております。国産小麦のクロワッサンとかね、知多牛入りカレーコロッケバーガーなどなどが人気ということでございます。
 それから奥田政行さんはですね、イタリアンレストランをプロデュースしていただいて、知多半島の旬の食材を使ったパスタ、ピザを提供していただいています。メニューにはね、しらすのペペロンチーノとかしらすと海苔のピザなどがあるということで、また是非皆さんもね、行った際には、また御賞味をいただけたらかなというふうに思っております。
 そしてですね、最後は笠原さんですが、和食レストランと軽食おにぎり店をプロデュースをしていただいておりまして、知多半島の食材を使った和食、知多の米と具材にこだわったおにぎりなどを提供していただいております。和食メニューは、知多和牛の牛の重、お重とかですね、笠原特製鯛茶漬けね、これもなかなかおいしそうだったなと思いましたが。また、おにぎりメニューは、知多和牛しぐれ煮とかちりめん山椒ということで、知多半島の食材にこだわったものを提供していただいて、大変好評だということでございます。
 ちなみにですね、リニューアルオープン後は、それ以前と比較をして非常に多くの方に利用されておりまして、10月以降はですね、前の年に店舗休業したのでちょっと比較できないんですが、7・8・9月でですね、パーキングエリアは車の平均利用台数が一日1.4倍になり、9月の一日の平均売上額は前の年の倍、2倍を超えるなど、大変にぎわっているということでございますので、また皆さんもね、是非お近くにお越しの際はお立ち寄りをいただければというふうに思っております。

(2)豊橋総合動植物公園で実施した複数台の遠隔型自動運転の実証実験について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/sangyoshinko/toyohashi-nonhoi-autorun.html)

 17日の土曜日に、豊橋のですね、総合動植物公園「のんほいパーク」でですね、自動車の自動走行の実証実験がありました。その際にも申し上げましたが、複数台の自動運転というのは初めてということでありますし、私と佐原市長が試乗したマイリーという車は、ゴルフカートを改造してですね、それも3Dプリンターで車体を形作っていき、要は運転席というものがないと。ハンドルとブレーキがないということなので、それは、あの車が日本の一般道路で許可が下りることはないんですよね、間違いなくね。車両じゃないからね。ですから、そういう意味でなんですけども、ああいう閉鎖空間、特にのんほいパークの1周が2キロメートルぐらいの周遊コースとかだと、それで低速で人が来たらぱっと止まるということであればね、私はすぐ実用化できるのかなというふうに思いましたね。
 そういう意味では、まさに近未来の実証実験、そこまで来ている未来をね、近未来を先取りする大変意義のある実証実験だったなというふうに思っております。
 次はですね、いよいよ一般道路でのですね、複数台、2台を使った遠隔型の実証実験、それも5Gを使った実証実験ということでありますので。今、最終的な日程調整、段取り等々をやっておりますので、それが決まり次第ですね、またお知らせさせていただきますし、また是非皆さんにもですね、取材をしていただければというふうに思っております。

(3)岐阜県における豚コレラの確認(豚2例目)について
 岐阜県におきましてね、豚コレラの2頭目の感染が確認をされたと、確定ということの報告を受けました。
 私どももですね、もう大変近いところで発見をされておりますし、感染のいのししについてはですね、愛知県の本当に県境に近いところでも複数例といいますか、相当例確認をされております。今のところですね、私ども県内でいのししを捕獲をしですね、その感染の有無をチェックをいたしておりまして、今のところ、県内では野生いのししの感染事例も今のところはないということでありますが、引き続きですね、消毒の徹底、それからまた感染が疑われる場合の早期通報といったことでですね、緊張感を持って対応をしていきたいというふうに思っております。
 事態は収束をしていないどころかですね、2例目ということでありますから、これはなかなか容易な状況ではないというふうに思います。これは、関係者の皆様に引き続きですね、大変恐縮でありますが、緊張感を持ってですね、対応していただきたい。こういう家畜伝染病というのはですね、一旦まん延いたしますと、これは手が付けられないといいますか、被害が大きく拡大をいたしますので、また風評被害等々にもつながりますのでね、もう何としてもこれは防ぎたい、抑え込んでいきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。

(4)名古屋市内の私立高校野球部における体罰について
 名古屋市内の私立高校での野球部での体罰についてでございます。
 幾つかの報道機関からも取材をいただいておりますが、改めて申し上げますが、体罰というものはですね、教育基本法、そして学校教育法によりまして認められないというものでございます。いかなる場合でも許されないということでありますので、こうした形での体罰が行われたことは誠に遺憾であります。
 テレビ報道等々の映像をですね、見ましても、これはちょっと度が過ぎるといいますかね、ちょっとというか相当度が過ぎるなと。要は、勢い余ってこうという感じではなくて、相当繰り返し繰り返し、複数回のですね、体罰というか暴力行為が行われているのが確認をされているわけでありまして、極めて遺憾だというふうに思っております。
 この学校にはですね、事後の対応につきまして詳細な報告を求めるとともに、体罰の根絶に取り組むように指導し、生徒の心のケアや保護者へ説明を行うなど適切に対応するように、これは申し渡してあるところであります。
 また、県内の私立学校、小学校・中学校・高等学校に対しましてはですね、先週でありますが、改めて文書を発出をし、体罰の未然防止、徹底した実態の把握、早期対応、再発防止など、体罰根絶に向けた取組の点検を図るように求めたところでございます。
 文書の発出は、11月13日火曜日付けで文書を発出をいたしておりまして、その文書によりまして、もう一度申し上げますが、体罰の未防止、徹底した実態把握、早期対応、再発防止など、体罰根絶に向けた取組の点検を図るように、県内の全ての私立学校に文書を発出し、指導をしているところでございますので、御報告をいたします。
 以上です。


2 質疑応答
(1)名古屋市内の私立高校野球部における体罰について
【質問】 名古屋市内の私立高校野球部における体罰について、体罰根絶に向けた取組の点検を図るよう求めた文書は私立と公立の両方に発出したのですか。
【知事】 今回は私立学校なので、私立学校にということでございます。

(2)中部国際空港における航空ネットワーク拡充に係る要望活動について
【質問】 知事は先週の14日、中部国際空港における航空ネットワークの拡充について国への要望活動を行い、石井国土交通大臣とも面会したと思います。二本目滑走路についてなど、その際のやり取りや成果などを教えてください。
【知事】 13・14日、火水で行きまして、水曜日の午前中、8時30分からですね、中部国際空港拡充議連、議員連盟の皆さんと意見交換をさせていただきました。
 そこで我々のですね、愛知県、名古屋市、それから経済界、中部国際空港株式会社等々の連名のですね、要請書を出させていただきましたが、あれは二本目滑走路というよりもネットワークの拡充ということで要請させていただきました。
 今、順調にネットワーク拡充してきておりますし、今年9月はですね、関西国際空港のああいう不慮の事故に対してもですね、相当な振替需要を中部国際空港はですね、受け持たせていただいてね、開港以来というにぎわいでもありましたが、十分その能力、いわゆる代替をね、引き受ける能力はあるということを証明させていただいたことなど申し上げて、引き続きさらにね、中部国際空港を使うネットワークをね、航空ネットワーク、航空便の拡充をね、お願いしたいと、それを頑張りたいということ。特にですね、特に一番のポイントは、やはり来年度の半ばぐらいにですね、LCCターミナルができますので、今、作っておりますんでね。ですからLCCターミナルができた暁にはやはりLCCのですね、要はネットワークの拡充をね、進めていきたいということなので、そういう点について是非またね、御支援をお願いしたいと、こういうことが一番のメインでありました。
 その議員連盟もそうですし、午後も石井国土交通大臣のところに面談に行きましたのも、同じ内容でございます。
 中部国際空港の利用者はですね、開港時、2005年が万博効果等々もありですね、1,235万人で、去年が1,150万人かな、ということでほぼ近づいてきて、今年はですね、予想は1,300万人ということで、開港時を抜くという予想で、活況を呈してきております。
 そういう中でですね、先月、10月12日にFLIGHT OF DREAMSという商業施設がね、オープンをいたしました。来年半ばにはLCCターミナルができると。それから、私どもが、愛知県が作っております大規模国際展示場が来年9月にオープンするということで、Aichi Sky Expoができる。それが全部ですね、空港の本体ターミナル、それから鉄道の駅から南側のところにFLIGHT OF DREAMS、その西側にLCCターミナル、さらに、東側にAichi Sky Expoで、それを全部ですね、道路をまたぐ空中回廊で屋根も付けてですね、回遊といいますかね、巡ることができるという形で整備いたしますので、そういったことも申し上げて、もう是非これで、通常の航空ネットワークのね、エアポートセールスはもちろんですが、LCCもね、是非我々は伸ばしていきたいので、よろしくお願いしたいということを強く申し上げました。
 もう一つあるのは、エアアジア・ジャパンは中部国際空港を、あそこの場所を日本本社にしておりますし、中部国際空港を中心に展開して、今、札幌便がありますけれども、早く台湾便を飛ばしたいとかね、海外路線にも非常に意欲的なので、それも是非伸ばしていきたい。それからジェットスター・ジャパンも、中部国際空港にですね、成田国際空港、関西国際空港に次いで中部国際空港を拠点にしたいということで今、来ておりますので、そういったことをお願いをさせていただいたということでございます。
 石井大臣からは、もう全く同感なんでしっかりやりますということと、中部国際空港のところにこのFLIGHT OF DREAMS、商業施設、それからLCCターミナル、それから特に国際展示場については、本当にこれ作っていただいて有り難いと、有り難いと。展示会とか見本市はですね、これはどこが所管ということでは、今までこの国が対応しているところはあんまりなかったということが、これがこの20年間の問題だったというのはあると思いますが、そういう需要はですね、世界を見ていればあると。ところが、正直言って、大規模国際展示場はやっぱりその用地、スペースの問題とですね、建設費がやっぱり、大変巨額な建設費ができるということ、でもって、国にそういう事業メニューがないということなので。だから、今まで東京ビッグサイトと幕張メッセとインテックス大阪と、うちができても四つ、これ以上できる目途もないのでですね、そういう意味では、展示場を作っていただくのは大変有り難いと、特に空港にね。ですから、我々もしっかりとね、サポートして応援していきますと、こういうお話をいただきました。
 このLCCターミナル等々で航空のね、需要を増やした先に、二本目の滑走路があるということなんですよね。
 だから、我々も、これやった上で二本目滑走路を是非ね、持っていきたいのでということを申し上げたら、石井大臣は全く同感ですと。こういったことでやっていって盛り上げていってね、中部国際空港を盛り上げていった先に二本目の滑走路があるんですよねと、それはもう重々承知しておりますので、また一緒にしっかりやっていきたいと思いますというような話をいただきました。
 
【質問】 中部国際空港における航空ネットワーク拡充に係る要望活動について、石井国土交通大臣に面会した際に、二本目滑走路について具体的な話はありましたか。
【知事】 今回はなかったですね。要は、こういった形で中部国際空港をね、盛り上げて、LCCターミナルができて、ネットワーク、便数が増えていけば、その先に第二滑走路ですよね、という話で私も申し上げましたが、石井大臣からも、いや、こういう形でこのね、中部国際空港のネットワークがぐっと大きくなっていけば、やはりそういう需要が伸びていった先に第二滑走路ですよね、ということを大臣からも発言がありましたので、そういう認識は一致をしたということでございます。
 ちなみにですね、LCCターミナルが来年の半ばにできますと、今年が1,300万人の利用ということですが、あのLCCターミナルの能力はですね、海外300万人、国内150万人の450万人の能力まで対応できるということで想定しておりますので、それがそこまでくれば、間違いなくもう能力はいっぱいいっぱいということでございます。
 我々、中部国際空港の目標は1,500万人ということなので、大体その辺でほぼ能力がいっぱいいっぱいになりますから、LCCターミナルがフル稼働になりますとね、これは間違いなくそこで天井にぶち当たってくるということになろうかと思っておりますので、そういう意味でも、今からやはり二本目滑走路に向けた取組を強化していかなきゃいけないというふうに思ってます。

【質問】 中部国際空港の二本目滑走路について、空港島の近くの土砂の埋立てに関して環境アセスメントを進めているかと思います。土砂の埋立てと二本目滑走路建設は国土交通省の中でも所管が違うこともあり、いろいろな手続があると思いますが、そのことについて国土交通大臣と何か話はしましたか。
【知事】 先週はそこまでの話にはなりませんでした。
 ただ、もう全て認識は共有してますので、そこはよく連携してと。同じ役所ですし、こちら同じ中部地方整備局の中なので、そこはしっかり連携してやっていくということにはなってますね。
 これからしっかりあそこの海域を利用されておられる漁業者の皆さんとね、よく話合いをしていくという段階だというふうに思っております。

【質問】 中部国際空港の二本目滑走路の実現には需要拡大が課題になってくると思いますが、今後どのように取り組んでいきますか。
【知事】 中部国際空港の需要見通しはですね、需要の見通し、それから需要の掘り起こしについては、今、申し上げたとおりなんで。
 やはり日本経済、特にこの地域の経済が好調だということ、それからまたインバウンドのお客さんがですね、順調に伸びてきている。それから来年はですね、2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピック・パラリンピックというビッグイベントが控えているということで、これからもやはり需要は伸びていくということだと思っておりますのでですね、先ほど申し上げたように、今年度がセントレア、中部国際空港の利用客1,300万人、それがまた順調に伸びていくということを期待をしておりますし、そしてLCCターミナルの能力は、先ほど申し上げたように、国内外といいますかね、450万人の利用をですね、見込み、想定をしておりますので、それがプラスしていけばですね、確実にもう今の能力の天井にぶつかってくる。ですから、もう今の段階からですね、二本目滑走路に向けた取組を強化をしていくということだと思っておりますし、そういうふうに進めていきたいというふうに思っております。