知事の記者会見
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平成31年1月4日(金) 午前10時
1 知事発言
(1)年頭所感
 皆様、新年明けましておめでとうございます。
 1月4日午前10時、2019年、平成31年の新年の最初の定例会見をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
 私の新年の抱負等につきましては、先ほど、9時からですね、仕事始め式におきまして講堂で申し上げたとおりでございますが、あれは少しかいつまんでお話し申し上げましたので、少し会見ではですね、加えまして、また申し上げさせていただきたいと思います。
 それでは、まずですね、改めてでございますが、今年の干支(えと)にちなみました書き初め、四字熟語につきまして御説明を改めて申し上げたいと思います。
 今年はですね、亥年ということで、「猪突?勇」(ちょとつきゆう)というふうにさせていただきました。
 これはですね、亥年ということでございまして、亥年にちなむ漢字一文字を一生懸命探しましてね。これ、毎年私が平成24年からということで、これで8回目ということに相なりますけれども、毎年干支にちなんだものをさせていただいております。
 これはですね、中国の歴史書「漢書」に記されている言葉でありまして。漢王朝のですね、後に新、新しいという国を作った、これはですね、前漢ですね、前漢、後漢とありますけど、その前漢を滅ぼした王莽(おうもう)、この方も一代で滅ぼされてしまうわけでありますが、その漢王朝をある意味で乗っ取った形の王莽さんという方がですね、組織した軍隊ということでございます。
 国中の民をですね、徴兵をして軍を編制をした。それが猪突撃。そしてこの「?」というのはですね、大きないのししを表す言葉でありまして、「猪突?勇」は、いのししのように直線的に突き進む勇士のことを表すものでございます。まさに巨大な、もうまっしぐらに突き進んでいく、自分のですね、新兵隊のようなものを作ったということであります。
 それにちなみまして、直線的に突き進む勇士のように、今年1年ですね、前へ前へと力強く突き進み、日本一元気な愛知を目指して、ロケットスタートでですね、今年1年も頑張っていきたい、そういう思いを込めまして、「猪突?勇」という言葉にさせていただきました。
 この「?」という言葉は、日本の言葉にはありませんが、大きないのししを指す言葉でございます。ちなみにですね、大きないのししといいますと、ジブリの作品に出てくるもののけ姫のですね、あそこに出てくる乙事主(おっことぬし)を思い出しながらですね、書かせていただきました。この乙事主がタタリ神にならないようにですね、しっかりと前に向けて進めていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 さて、昨年はですね、漢字一文字で表しますと「愛」というふうにさせていただきました。愛を知る一年だったかと思います。
 4月にはジブリパークの基本デザイン。そして12月には、2022年秋に開業したいということで夢の実現に前進した1年でありました。また、10月には、世界平和、人道、博愛精神、愛を表した杉原千畝さんのですね、顕彰施設もオープンいたしました。また、様々にですね、福祉、医療の施策も推進をさせていただいた年だったかと思います。また今年もですね、更に前に向けて進めていきたいと思います。
 ちなみに、7月にですね、ヘルプマークを愛知県全県で、名古屋市さんとか豊田市、岡崎市、豊橋市等中核市の皆さんの協力も得て、ヘルプマーク5万個作りまして。愛知県が1万7,000個かな、一番多かったんですが作って、市町村、そして私どもの保健所等々でお配りさせていただきました。この正月三が日だけでもですね、各地区でですね、名古屋市の熱田神宮とか大須とかはもちろんですが、私の地元の、昨日、碧南市でもですね、ヘルプマークを付けて、このマークのおかげでね、自分から言わなくても、しゃべらなくてもみんな分かってくれるようになりましたということでね、お礼を言われた方は本当に1人や2人じゃなかったのでですね。本当、両手ぐらいの方からね、言われたというので、本当に多くの関係者の皆さんにね、心から感謝を申し上げたいと思います。そうした「愛」を「知」る一年を更に今年は前進をさせていきたいというふうに思っております。
 また、2026年度のアジア大会も、開催都市契約も結び、本決まりになりました。また、2027年のリニア中央新幹線に向けてもですね、大いに盛り上げていく1年でありました。5,000万人の大交流圏をしっかりと作っていきたいというふうに思っております。
 そういう中でですね、まず、ジブリパークを申し上げたいと思います。今年力を入れる第一の取組として、ジブリパークであります。
 ジブリの世界を愛・地球博記念公園に再現するため、スタジオジブリとともに作業を進めております。愛知県だけでのプロジェクトではなく、まさに日本のプロジェクト、そして世界中の人に喜んでもらえる事業にしたいと思っております。2022年秋の開業を目指して、大人から子供まで多くの皆様に愛されるジブリパークを作ります。
 そして次に、リニア大交流圏の拠点作りであります。
 名古屋駅のスーパーターミナル化、鉄道ネットワークの充実・強化、名古屋環状2号線、西知多道路などの広域幹線道路ネットワークの整備、港湾の機能強化など、社会インフラの整備を着実に進めてまいります。また、市町村のまちづくりを総合的にコンサルティングする「まちづくり支援窓口」を創設をし、積極的に支援をいたします。
 来年度半ばには、中部国際空港にLCC向けターミナルが完成します。今年の秋だろうと思いますが。航空ネットワークの拡充、需要の拡大を図り、空港の二本目滑走路を現実のものにしていきたいというふうに思います。
 次に、産業首都あいちであります。
 グローバル化とデジタル化の大きなうねりの中で、愛知県は日本の成長エンジンとして、引き続き日本を引っ張っていかなければなりません。次世代自動車、航空宇宙、ロボット、ICT・AIなどのデジタル分野、幅広く産業集積を進め、スタートアップ支援にも戦略的に取り組み、次々とイノベーションを湧き起こす世界一の産業の革新・創造拠点を目指してまいります。
 なお、MRJの最終飛行試験は、この1月からアメリカ・シアトル郊外、モーゼスレイクで始まります。是非これがですね、進み、成功することを目指してですね、我々もしっかりとサポートしていきたいと思います。
 そして、9月には、中部国際空港、空港島に延べ床9万平方メートルの国内最大級の愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo」がオープンします。愛知県から新しい展示会産業のスタイルを創出・発信するとともに、MICEを核とした国際観光都市の実現に取り組みます。
 イノベーションを起こすための原動力の一つであるスタートアップにつきましては、昨年、Aichi-Startup戦略を取りまとめ、スタートアップの世界的な先進地であるアメリカ・テキサス大学オースティン校ICスクエア研究所と連携し、この愛知県を世界的なイノベーション都市としていく取組を開始をいたしました。モノづくりの優れた技術とスタートアップの新たなアイデアを有機的に結び付けて、この地域にスタートアップを次々と生み出し、優れた人材・技術を呼び込み、新たなイノベーションを創出をいたします。
 さらに、次世代自動車のキーテクノロジーである自動運転につきましては、昨年、全国に先駆けて、複数台の遠隔型自動運転車両を同時に走行させる実証実験を成功させました。今年は、次世代通信システムである5Gを活用した実証実験など最先端の取組に挑戦をし、自動運転の更なる高度化、社会実装を推進いたします。
 また、航空宇宙産業では、ボーイング本社のあるアメリカ・ワシントン州に続き、昨年、エアバス本社のあるフランス・オクシタニー地域圏政府との相互協力に関するMOUを締結しました。そして、この1月からはMRJの最終飛行試験も始まります。9月には、「エアロマート名古屋」が開催されます。引き続き、航空機産業の世界三大拠点の形成に向けて全力で取り組みます。
 また、ロボット産業分野では、2020年10月に愛知県国際展示場で「ワールドロボットサミット」が開催されます。この開催を見据えて、会場となる中部国際空港島などで、サービスロボットの社会実装を目指す取組を進めるなど、愛知県のロボット産業の技術力を世界へ発信いたします。
 あわせて、AI、ICT、医療・健康長寿、環境、エネルギーといった次世代産業の育成・振興、愛知県の産業力を支える中小企業、商店街の振興にもしっかりと取り組みます。
 また、愛知県は中部地区最大の農業県です。ICTやロボット技術を活用したスマート農業の推進、農林水産物のブランド力の強化、愛知県の農業の競争力の向上に取り組んでまいります。
 6月には、愛知県森林公園をメイン会場に第70回全国植樹祭を開催します。全国植樹祭の開催まで残り150日を切り、ラストスパートをかけて準備を進め、成功に向けて取り組みます。
 こうした取組を進めていくためには、元気な愛知の礎となる人づくりが何より重要です。
 昨年末は、障害のある子供たち一人一人の教育的ニーズに適応した支援を目指す特別支援教育推進計画を策定しました。さらに、昨年4月に大府もちのき特別支援学校を開校し、今年の4月は瀬戸つばき特別支援学校を開校し、教育環境の向上を進めます。
 また、愛知県の未来を担う全ての子供たちが、生まれ育った環境に左右されることなく、夢と希望を持って未来にチャレンジできる社会を作っていくことが重要です。学習支援、子ども食堂の開設支援、支援が必要な子供たちを県民の皆様と一緒に応援する仕組みを新たに作ります。昨年9月に作ったああいう基金をですね、県民の皆様の御寄附いただいた基金を作りましたが、それでもって、児童養護施設に通っておられる、入所しておられる子供たちの進学資金をね、応援しておりますが、そういった枠組みを作りたいと思います。また、年々増加する児童虐待から子供たちを守るため、児童相談所の機能強化、市町村・警察との連携強化を進めます。
 あいちオレンジタウン構想の推進です。
 12月末に、愛知県の認知症施策の中心的役割を担う国立長寿医療研究センターの新しい新棟の整備を発表をいたしました。2022年春には、この新棟と昨年2月に完成した外来棟が一体となった「オレンジホスピタル」がオープンの予定です。ここで得られる研究成果は、愛知県の高齢者福祉の向上に大きな成果が見込まれます。引き続き、関係機関と連携し、認知症に理解の深いまちづくりに向けた取組をしっかりと進めてまいります。今、国立長寿医療研究センターにかかっておられる患者さんは、もう99パーセント以上が愛知県民なので、そういう意味で、この世界最先端の認知症の医療、それから研究成果、それがですね、県民の皆様にすぐ還元できるということで進めていきたいと思います。
 また、モノづくり愛知を支える産業人材の育成にも力を入れます。大会史上初めて、2019年11月と2020年11月の2年連続で、技能五輪全国大会と全国アビリンピックを開催をいたします。2年連続開催も初めてならば、同時開催も、同時開催はここんとこずーっとですが、同じ会場で一遍にやれるというのは初めて。そんな広い場所ありませんのでね、今までね。私も楽しみでございます。しっかりと進めます。また、昨年正式に立候補した2023年技能五輪国際大会も8月のWSI総会に向けてオールジャパンで招致活動に取り組みます。
 あわせて、障害者福祉とノーマライゼーションの推進、地域医療の充実、女性の活躍促進、子ども・子育て支援、教育・人づくりなどにも力を注ぎ、すべての人が輝く愛知の実現に取り組んでまいります。
 次に、観光あいち・魅力発信です。
 2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピック・パラリンピック、2026年アジア大会、2027年度リニア開業をターゲットとした誘客やイベントの開催により、愛知県の魅力を国内外に発信をいたします。
 とりわけ、昨年3,000万人を初めて突破したインバウンド、訪日外国人のお客さんを愛知県に呼び込むため、武将観光や産業観光、グルメなど、情報の発信、海外プロモーションに力を入れます。多言語対応、無料公衆無線LAN環境の充実など、受入環境の整備を進めます。
 11月には、G20外相会合が愛知・名古屋であります。成功に向けて来訪者の受入れに万全を期し、日本一の産業力、最先端の技術力、多彩な観光資源などを世界に向けて発信します。
 さらに、文化・スポーツの振興により、地域活性化につなげる取組にも力を注ぎます。
 8月から国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」が開幕。魅力あふれる芸術祭になるよう、しっかりと準備をいたします。
 9月からは、ラグビーワールドカップが豊田スタジアムであります。記憶に残る大会、感動を呼び起こす大会となるよう、万全の準備を進めます。
 2026年アジア大会については、組織委員会を設立し、開催準備の各分野における基礎的な事項を盛り込んだ大会開催基本計画をOCAに提出し、開催に向けた準備をしっかり進めます。
 グローバル展開。幅広い分野でグローバル化を進め、国内外における愛知県のプレゼンスをより一層高めてまいります。
 これまで、私の知事就任後、15の海外地域と相互協力に関する覚書を結びました。経済、文化など、様々な分野で交流を進めております。今後も、成長を続ける海外の地域と新たなパートナーシップの構築に精力的に取り組み、この活力を取り込み、グローバルに成長を続ける愛知県を目指します。
 愛知県には、東京都に次いで2番目に多い在留の外国人がおられます。引き続き、日本語教育の充実、外国人県民の皆さんが安心して暮らせる環境の整備、外国人労働者への総合的な支援などに積極的に取り組み、多文化共生社会の実現を目指します。
 また、安全・安心なあいちを作ることは全ての基本です。
 昨年は、6月に大阪北部地震、7月に西日本豪雨、9月には北海道の地震、そして台風21・24号襲来など、大きな災害の多い1年でありました。この地域でも南海トラフ地震の発生が危惧されますので、広域的な防災活動拠点の整備、住宅・建築物の耐震化、河川・海岸堤防の強化整備など、防災・減災対策に取り組みます。
 交通安全対策についても、引き続き、警察、市町村、関係機関の皆様と一層連携をし、総力を挙げて交通事故抑止に取り組んでまいります。昨年は、まだ速報でありますが、交通事故で亡くなられた方が189人ということで、昭和25年以来、68年ぶりに200人を切りましたが、16年連続全国ワーストということになりました。大変残念でありますが、また、亡くなられた方にも御冥福をお祈りしたいと思いますが、今年もですね、引き続き交通安全に全力で取り組んでまいります。警察の方でも、今までのデータを全部インプットして分析をし、事故の起きやすい場所、起きている場所、そして時間帯などをチェックをして、そこを重点的に警備する、取り締まるという形で着実に効果は上げていると思いますが、更に引き続きやっていきたいと思います。あわせて、安心・安全のかなめである警察署、交番などを計画的に建て替え、警察力を強化をし、安全なまちづくりを作っていきます。
 また、日本一の産業県である愛知県は、環境面においてもトップランナーを目指します。
 地球温暖化対策の推進では、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車、燃料電池自動車などの普及促進、低炭素水素サプライチェーンの事業化の推進、温室効果ガスの排出量削減に向けた取組を加速いたします。
 また、昨年は、生物多様性条約第14回締約国会議、COP14に参加をし、「愛知目標達成に向けた国際先進広域自治体連合」の新たな共同声明を発表し、サブナショナル政府の貢献や役割の重要性を強く訴えてまいりました。2020年に向けて、中国で開催されるCOP15に向けて、連合の取組を更に強化し、世界をリードしていくとともに、県内においても多様な主体と連携をした生物多様性保全の取組を活性化させ、愛知目標達成に向けた国内外の取組を進めてまいります。
 そして、厳しい財政状況の中、こうした取組を進めていくためには、より一層の効果的・効率的な行政運営を行うことが必要です。
 健全で持続可能な行財政基盤の確立に向けて、AIやロボティクスを活用した業務の効率化なども取り入れながら、行財政改革に引き続きしっかり取り組みます。
 また、国家戦略特区については、有料道路コンセッションや愛知総合工科高等学校の公設民営化、農業支援外国人の受入れなど、現在17分野で取組を進めております。今後も、成長産業や先端技術の中枢拠点の形成と総合的な規制・制度改革の実現に取り組んでまいります。
 東三河の振興については、東三河県庁を軸に、社会資本整備や産業・農業の振興、魅力の創造・発信などに引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
 4月には、文理系、専門系を併せ持つ新しいタイプの総合学科を設けた新城有教館高等学校が開校します。また、1年3か月後、2020年度をめどに、時習館高等学校の「あいちグローバルハイスクール」の指定、豊橋西高等学校の総合学科への改編、豊橋工業高等学校への本県初のロボット工学科の設置、渥美農業高等学校における次世代農業創出プロジェクトの推進など、県立4校における地域産業担い手、グローバルリーダーを育成する東三河教育プロジェクトを推進をいたします。
 また、知多半島から渥美半島、三河山間地域、離島に至る県内隅々まで地域振興に力を注ぎ、愛知の総合力を一段と高めてまいります。
 最後に、リニア中央新幹線、産業首都あいち、ジブリパークを始め、様々な取組を推進することにより、愛知県が先頭に立って東京一極集中にストップをかけ、日本の活力を取り戻し、日本の成長を力強くリードいたします。
 引き続き、「日本一元気な愛知」、「すべての人が輝く愛知」、そして「日本一住みやすい愛知」の実現を目指して、全力で取り組んでまいります。
 今年1年が、県民の皆様にとりまして幸せな1年となりますよう、笑顔で送れる1年となりますように心から御祈念を申し上げまして、新年の挨拶とさせていただきます。今年1年何とぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

(2)愛知県でのロボカップアジアパシフィック大会の開催決定について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/jisedai/rcap2020-kettei.html)

 この度、ロボカップアジアパシフィック大会を2020年に愛知県で開催することが決定いたしましたので、御報告をいたします。
 愛知県では、2020年10月に、経済産業省とNEDOが私ども愛知県で開催をいたします世界初のロボット国際大会「ワールドロボットサミット」が愛知県国際展示場、Aichi Sky Expoで開催されることが決まり、その準備を進めております。
 国際的なスポーツの祭典である2020の東京オリンピック・パラリンピックに続いて、愛知県では、世界最大規模のロボットの祭典を開催するため、ワールドロボットサミットとの同時開催イベントとして、アジア太平洋地域を中心としたロボットの競技大会「ロボカップアジアパシフィック大会」の招致に取り組んでまいりました。
 これは、経済産業省がどうしてもやってくれっちゅうもんですから、一緒に取り組んできたということでございまして、昨年9月に、私を会長とする招致委員会で招致提案書を取りまとめ、ロボカップアジアパシフィック委員会に提出をいたしました。その後、提案内容について審議され、この度、ロボカップアジアパシフィック委員会事務局から、愛知県の提案が採択されたという連絡が年末にありました。2020年10月に愛知県国際展示場では、ロボカップアジアパシフィック大会がワールドロボットサミットと同時開催されることが決定したということでございます。
 これは12月27日のですね、ロボカップアジアパシフィック大会のですね、ロボカップアジアパシフィック委員会で決定をした。12月27日付けということで文書が来ております。ですから、連絡が来たのは28日ということでありますけどね。ということで27日ということでございました。
 そして、ロボカップは、日本の研究者が中心となって生まれた自律移動ロボットによる競技大会で、第1回大会は1997年にここ愛知・名古屋で開催されて、一昨年の7月には、20年ぶりに再び愛知・名古屋で開催されました。
 2020年にロボカップアジアパシフィック大会とワールドロボットサミットの二つのロボット国際大会をここ愛知県で開催できるということは大変意義深く、この地域のロボット産業をしっかりと世界に発信する最高の舞台にしていきたいというふうに考えております。
 今回の決定を受けまして、経済産業省、ロボカップ日本委員会との密接な連携の下で地域一丸となって準備を進めるとともに、これまで愛知県が進めてきたロボットの研究開発、社会実装に向けた取組を更に加速をしていきたいと考えております。
 その次にあります資料を御覧いただきたいと思いますが、ロボカップというのは、これは日本の研究者らによって提唱された国際的なロボットの競技大会でありまして、主にですね、主に教育や研究に重点を置きまして、競技チームがロボット技術の発展を目指して切磋琢磨をするものであります。一方、ワールドロボットサミットは社会実装を大きなテーマとし、社会課題を解決するための実践的なロボット技術を競うことを前提にしておりますので、目的もジャンルも違うということなんですが、この二つの大きなロボットのイベント、国際大会が同時に開催できるということで、研究から社会実装への一貫した世界最先端のロボットの技術を間近で見ることができるということです。
 競技大会を通じて、それぞれのコミュニティー、競技チームが更に交流をしていただきますとね、新たなイノベーションを創出するきっかけになるということで期待をいたしております。
 これにつきましては、昨年9月3日に私を会長とする招致委員会で計画を取りまとめ、9月10日に招致提案書をこの委員会に提出をしておりまして、この度、28日金曜日に正式に開催決定の通知をいただきました。
 今後はですね、今年3月をめどに開催主体となる「あいちロボカップAP2020開催委員会」を設立をし、大会運営計画の策定、広報活動などの準備を進めていきたいというふうに思っております。
 もう一つ、資料を見ていただきますと、ロボカップの競技内容は、ロボカップサッカー、レスキュー、キッチンやリビングルームなどでの利用を想定した作業の競技ロボカップ@ホーム、ロボカップインダストリアル、それからロボカップジュニア、この五つのジャンルがあるわけであります。
 裏を見ていただきますとね、ワールドロボットサミットは10月上旬の1週間、そしてものづくり、サービス、インフラ・災害対応、ジュニアの四つのカテゴリーを愛知県国際展示場で一遍にやりますが、うちですね、福島県でも行うものがありまして、これはですね、福島県では、インフラ・災害対応のうちですね、プラントの災害予防チャレンジ、メンテナンスですね、メンテナンスをドローンなんかを使ってやるんでしょうけれども、そういったものとか、あとトンネル事故、トンネルを再現してそのトンネル災害、火災だとか崩落事故などでの調べ、人命救助し、障害物を排除する、そうしたものは福島県に今、経済産業省がロボットテストフィールドというのを作った。これは相馬市だな。この間の全国植樹祭の会場のすぐそばだな、ここが会場になりますって言っとったんで、そこで今、作っております。その二つは福島県で。いわゆる屋外とか大きなフィールドでやるものは福島県でやり、インフラ・災害でも災害対応の標準性能評価チャレンジ、標準性能評価、移動能力とかセンシング能力とか情報収集能力とか無線通信能力とか遠隔操作とか現場展開能力とか耐久性などは愛知県の国際展示場でやるということで、あとは全部、国際展示場。ものづくり、サービス、ジュニアは愛知県の国際展示場でやるということで、準備を進めているところでございます。
 そしてですね、ロボカップアジアパシフィック大会でこういうことでありますけれども、ロボカップの世界大会、名古屋市での2017年7月の世界大会では42か国2,532人の参加者がありました。13万人の来場者がありましたが、アジアパシフィック大会は1年ちょっと前にタイでやり、去年12月にイランのキーシュ島で開催をされて、最初がですね、150チーム、このイランの時が15か国220チーム。ロシアとかオーストラリアなんかも参加されたということでありまして、認知度が上がってきてますので、多分ですね、2020年には、ひょっとしたらこのロボカップの世界大会と同じぐらい、392チームでしたけれども、392チーム2,532人の参加、42か国でありましたが、300チーム、まあちょっといくかもしれませんね。規模的には大変大きな大会になるのではないかと思っております。
 しっかりと準備を進め、この二つを、ワールドロボットサミットとロボカップアジアパシフィック大会、二つ併催することによって大いに盛り上げていきたいと思っております。

(3)熊本県熊本地方を震源とする地震について
 昨日の午後6時10分頃、熊本県熊本地方でマグニチュード5.1の地震が発生をしたのは御案内のとおりであります。
 これにつきましては、震度6弱、熊本県和水町の震度6弱を始めですね、大きな地震があったと聞いておりますが、今日の朝ですね、7時45分に消防庁が発表した被害状況は、人的には軽傷1名、建物被害は報告なしということでありますが、まだですね、昨日の夜でありましたから、これから様々な状況が判明してくると思います。
 現段階では、熊本県、総務省、全国知事会等からの特段の要請は受けておりませんが、引き続き現地の動向、情報を注視し、要請があれば迅速に対応していきたいというふうに思っております。今のところ、そういう大きな被害はなかったといいますか、まだ報告は上がってきていないということでございました。引き続き迅速に対応してまいります。

(4)犬山市における豚コレラの確認について(野生いのしし3例目及び4例目)
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/chikusan/chikusan20181229.html)

 年末年始の休みに入りましたが、12月29日に犬山市で捕獲された野生いのしし2頭について豚コレラ検査を実施した結果、3例目、4例目となる豚コレラの陽性事例が確認をされました。もう既に29日土曜日に報告をしてあるとおりでございます。
 これにつきましては、引き続きですね、この事態、状況を愛知県内の畜産関係者、養豚農家にしっかり周知をし、もちろん私どもの研究機関にはもちろんでありますが、万全の防疫・防除対策を引き続き講じていきたいと思っておりますし、引き続き、野生いのししの捕獲による調査、それからいのししの死骸等々についての調査、引き続きやっていきたいというふうに思います。何としても防除を完遂をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 私からは以上です。