知事の記者会見
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平成31年3月26日(火) 午前10時
1 知事発言
(1)野生いのししを対象とした豚コレラ経口ワクチン野外散布等について
 皆さん、おはようございます。
 昨日はですね、午前中は県立芸術大学の卒業式でありましたので、定例会見を今日に、1日ずらさせていただきました。今日、3月26日火曜日午前10時の定例会見を始めさせていただきます。
 もう既に取材等々でもう報道されておりまして、取材等々を受けさせていただいておりますが、豚コレラの経口ワクチンの散布について私からも御報告をさせていただきたいと思います。
 3月24日、25日、日・月でですね、愛知県におきましては、犬山市、小牧市、春日井市の3市で60か所におきまして野生いのししに対する経口ワクチンの散布をいたしました。国の支援をもとに1年間の実施を予定をしておりまして、今回が初回の散布、2回目がですね、4月の中旬から5月上旬にかけて2回目です。これが第1期。そして第2期は7月から9月で2回散布、第3期が1月から2月で2回散布。ですから、計1年で6回散布をするということであります。
 当該散布は国内初の取組でありますので、速やかに結果を検証し、有識者で構成されるアドバイザリー会議の技術的助言を踏まえ、散布の地点、方法等について適宜見直しを行ってまいります。
 3月24日にですね、春日井市19か所、小牧市11か所、25日、昨日月曜日に犬山市で30か所、合計60か所散布いたしました。
 散布の5日後にワクチンを回収をいたしまして、野生いのししによる摂取状況を併せて確認をし、4月の4日以降に調査・捕獲を開始し、抗体の形成状況について検査をいたしてまいります。初めてのことなのでどういうことになるか、とにかくしっかりと取り組んでまいります。
 また、野生いのししによる豚コレラウイルスの拡散を防止するための、いわゆる防疫ライン、高速道路等々のところの下のですね、通行用道路のところに柵を設けてですね、野生いのししの拡散を防止する、食い止めるものをですね、作っておりましたが、この「山塊柵」、山の塊の柵につきましては、第1防疫ラインが中央自動車道沿いに7キロメートル、第2防疫ラインは庄内川と県道15号線沿いに13キロメートルとしてですね、これもですね、3月23日の土曜日に完成をいたしましたのでですね、ここで食い止めていきたいと。
 その経口ワクチンの散布は、その柵の内側でやっているということでございますので、しっかりやっていきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。

(2)「G20外務大臣会合推進室」の開設及び開設式について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kokusai/g20kaisetsu.html)

 G20外務大臣会合推進室の開設及び開設式であります。
 愛知県では、今年の11月22・23日に開催されます「G20愛知・名古屋外務大臣会合」の成功に向けまして、新年度から政策企画局国際課内にG20外務大臣会合推推室を開設いたします。
 これまで、主幹以下5名で準備グループを国際課内に作って、地元推進体制の整備などを進めてまいりましたが、会合開催まで7か月余りとなります4月1日から体制を拡充し、G20外務大臣会合推進室を設置して、会合開催に向けた準備をより一層加速をさせてまいります。
 推進室の職員は、室長を含め9名でありまして、このうち担当者1名は名古屋市からら派遣をしていただきます。
 この推進室におきましては、昨年11月に設立した「G20愛知・名古屋外務大臣会合推進協議会」の事務局を運営し、会合の開催支援、地元における開催機運の醸成、そして愛知・名古屋の魅力発信の三つの柱の下で、精力的に作業を進めていきたいというふうに考えております。
 4月1日の午後1時から、設置場所となる愛知県庁本庁舎地下1階で開設式を開催いたします。この式におきまして、私が看板掛けを行います。
 今後はこれを拠点として、世界各国からお越しになる外務大臣、メディア関係者など、多くの方々の受入れに万全を期すとともに、愛知・名古屋での多彩で豊富な魅力をPRする取組を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
 資料にありますように、G20のサミットロゴマークは、この富士山に太陽と桜が出ているものでありますが。職員は9名。
 業務内容はここにありますように、開催支援グループと魅力発信グループということで、開催支援グループ、開催地としての機運醸成としてはですね、会合について県民の理解を深めるとともに、おもてなしの意識を高めるため、カウントダウンボードの設置や啓発ポスターの作成、ホームページを活用した会合のPRなどを実施をしていきたいと思います。また、会合の開催支援としてですね、交通案内とか観光案内等を行うインフォメーションデスクの設置なども行いたいと思います。
 それから魅力発信でありますけれども、海外メディアを対象にしたプレスツアーや地元主催の歓迎レセプションの開催、空港・駅などにおける歓迎装飾を作る、各国外務大臣への当地域の伝統産品等の贈呈、会合会場等における地域の魅力発信コーナーの設置などを考えていきます。などなどですね、様々にやっていきたいというふうに思っております。
 前、G7サミットの時にね、伊勢志摩サミットの時にもそういったものをやりましたので、そういったノウハウを含めてですね、しっかりとやっていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 なお、あわせて私ども愛知県は、昨年5月からこのG20外相会合の準備グループを作り、昨年の6月から外務省に職員2名を派遣をいたしております。名古屋市さんも8月から職員1名を派遣をして、リエゾンもやりながらしっかりとですね、今、作業、準備を進めているということでございます。昨年11月20日に、愛知県、名古屋市、そして地元経済団体等で構成される「G20愛知・名古屋外務大臣会合推進協議会」を設立をいたしたということでございます。
 それから、愛知県、そして愛知県警察、中部地方整備局とともに「交通総合対策連絡会」を2月に設置をし、交通渋滞等々ないようにですね、しっかり取り組んでまいります。
 基本的には、このG20会合は世界のGDPの8割以上を占める主要20か国・地域が集まりますが、さらに招待国などを入れて30以上のですね、国・地域の外務大臣が参加をする大規模な会合になろうかと思います。しっかりとアピールをしですね、今後の国際会議や展示会、外国企業の誘致促進にもつながっていけるように、しっかりと愛知・名古屋のアピールをしていきたい。また、多彩な魅力を世界に向けて発信する絶好の機会だと。世界有数の産業力や技術力、そしてまた、歴史・伝統・文化・観光資源などをしっかりとアピールをしていきたいというふうに思っております。
 現段階では、11月22・23日、金土の1泊2日という開催日と名古屋観光ホテルを会場とするということだけが決まっておりますが、今後更に煮詰めていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(3)ペーパーレス会議システムの導入について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/somubu-somu/pkaigi.html)

 ペーパーレス会議システムの導入です。
 「愛知県庁共通業務ルール(しなやか県庁スタンダード)」において、会議を開催する際のルールを定め、会議の効率的な運営を進めておりまして、昨年10月には、私から各部局に対し、改めて庁内会議の効率化の徹底を指示いたしました。
 その中で、会議資料については、簡潔かつ分かりやすい内容に絞って作成し、減量化を行うとともに、将来的にはペーパーレス化を目指すということにいたしました。
 この度、会議のペーパーレス化を推進するため、「ペーパーレス会議システム」を導入することとし、4月1日の局長会議から運用を開始をいたします。
 導入するシステムは、サーバー用ノートパソコンと資料閲覧用のタブレットなどの機器一式で、会場まで運搬することで、ネットワーク環境のない場所でも、最大40台のタブレットを使った会議が開催できます。
 また、同時に開催される二つの会議に分割して利用することができる。40台ですから、20台以内であれば二つできるということでございます。
 今後は、局長会議のほか、県が主催する本庁(本庁舎、西庁舎、自治センター)で行う各種会議で使用いたします。
 会議のペーパーレス化は、会議の効率化だけでなく、用紙購入量の削減につながる環境にも配慮した取組です。このシステムを積極的に利用して、効率的な会議の運営、環境負荷の軽減に努めてまいります。
 資料にありますように、サーバー用ノートパソコン2台と無線アクセスポイント2台とiPad40台ということであります。これがそのタブレットでございまして、これを40台購入をし、もう使えるようになっております。
 昨日、臨時部長会議をね、人事のやつでやりましたが、その時も試験的に昨日、使いました。また4月1日の局長会議から使っていきたいというふうに思っております。
 これをタッピングしますと、こういうふうに出てくるということでございます。
 これはあれだな、まち・ひと・しごと創生総合戦略の何か設定についてというような資料ですね。こういったものがいっぱいあるということでございまして、こういう形のものということで、またこういうようなのを使っていきたいと思っております。
 現時点では、この局長会議にまず導入するということでありますが、積極的に各部局で活用をしていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
 なお、基本的にはね、私は昨年10月に指示したのは、基本的には伝達とかですね、連絡みたいな会議はもうやめろと、基本的にそんなの時間の無駄だと。そんなもんはメールで送っとけばいい話だと。それで伝わらないんだったら、それは、その仕事は要らん仕事だということを申し上げております。要は、本当に時間を限って、基本的には30分以内に打合せを濃密にやって、あとはそれぞれに自分の業務をやると。そして、常に基本的にはクリエイティブなね、チャレンジングなね、そういった業務をしっかりやってくれということを申し上げております。
 打合せとか連絡とかというのは基本的にはできるだけ少なくする。そうしないと時間が幾らあっても足りませんのでね、そうしたことを申し上げております。このタブレット化、ペーパーレス会議はその一つの、一助になるのではないかと思っております。そういうふうに役所の仕事も変えていきたいというふうに思います。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)豚コレラ対策について
【質問】 豚コレラについて、県内では3月25日午前0時に移動制限区域が解除されました。現在は経口ワクチンの野外散布等が行われていますが、今後、安全宣言や新たな対策などを行う予定はありますか。
【知事】 前からですね、基本的には安全だと。とにかく豚コレラに感染したものは全て殺処分、防疫措置をしておりますので、そういったものはそもそも出回らないということと、人にはうつらないということなのでですね、そもそも安全だということでありますので、殊更に安全宣言という形のものをするかどうかは、今はちょっと考えておりませんが。
 今日、ちょうどお昼にですね、昼前に農協関係の皆さんに来ていただいて、愛知の豚肉をですね、アピールするということをやることにいたしておりますので、そういった消費拡大のね、風評被害を吹き飛ばしてね、愛知の豚肉は安全で安心でおいしいということで消費拡大をね、しっかりやっていく。そういったことをしっかりアピールをしていく、そういう取組を幾重にもやっていきたいというふうに思っております。
 こういうのは何回やってもいいのでね、十重二十重にやって、多くの皆さんにお声掛けをして、みんなでね、やはり愛知の豚肉をね、応援しようという機運をね、盛り上げていきたいというふうに思っております。
 愛知県は755万人も県民いますからね。正直言って、そりゃもうみんなでえいやーのえいで食べ出せば、そりゃあっという間に食べちゃうということだと思いますので、とにかくですね、みんなでしっかりとですね、愛知の豚肉を応援するということで盛り上げていきたいというふうに思っております。

(2)ふるさと納税制度について
【質問】 ふるさと納税で多額の寄附金を集めた自治体に対し、総務省は特別交付税を減額する措置をとりました。総務大臣はペナルティーではないと発言していますが、こうした国の対応についてどう考えますか?
【知事】 そもそもね、私は前から申し上げているように、ふるさと納税の原資は税金なんですよね。税金なんですよ。
 ああいう形でですね、ルールといいますか、こういうルールでやっていきましょうということにもかかわらずですね、何か抜け駆けをした人が得をするということでね、何でしたか、アマゾンの商品券100億円でしたっけ。もうはっきり言って、もう論外というか常軌を逸してますよね。何でもやったもん勝ちと。
 税金ですよ、あれ全部。その分で他の自治体の税収が減った分はですね、交付税で穴埋めするんですね、交付税で。全額ではありませんけどね、75パーセントは交付税で穴埋めをする。税金を。日本国を一つとするとですね、何かたこが自分の足を食ってるような話なんですね。ですから私はそういうこと、だから、ああいうことが起きるとね、やっぱりこの制度、やめた方がいいと。私は元々やめた方がいいというのが根っこにありますけどね。
 やっぱり税金を何かああいう形でですね、物に変えて、それも実質半分、5割は金持ちのために物に変えてあげるから、半分は自分に頂くと。他県・他市に入る税金をある意味でかすめ取る、横取りするという形なんですね。ですから、何を言っても、何ていいますかね、正当性はないということなので、むしろ明快にペナルティーを与えた方がいいんではないかと思いますね。明快にですよ。
 もう、あの程度の交付税の削減では、僕は手ぬるいと思いますね。地方分権とか地方自治じゃないですよ。ああいうことをやることが地方分権をね、ゆがめるんですよ。やっぱりそんなことをやるから、地方分権なんかしない方がいいねと、地方自治体なんかに任せられないねという声が出てきちゃうんですね。常識ないですもんね。常識では判断できないんだと、この人たちは、ということになっちゃうんですね。
 一分の理屈もありませんね。直ちにおやめいただきたいということではないでしょうか。だから、明快にペナルティーを与えた方がいいと思いますよ、この人たちには。地方分権をゆがめる一番の元凶と言っても過言ではないと思います。