知事の記者会見
メインメニュー
知事のマニフェスト 知事の発言・寄稿 知事記者会見 県議会知事提案説明 知事からのメッセージ 知事交際費の執行状況 プロフィール トップページ 写真で見る主な活動


平成31年4月15日(月) 午前10時
1 知事発言
(1)平成31年度「あいち女性輝きカンパニー」優良企業表彰候補の募集について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/danjo/31-company-hyosho.html)

 皆さん、おはようございます。4月の15日月曜日午前10時、定例会見を始めさせていただきます。
 愛知県では、女性が元気に働き続けられる愛知の実現に向けて、平成25年9月に部局横断のプロジェクトチームを設置し、女性の活躍に向けた気運の醸成、保育サービスの一層の充実、ワーク・ライフ・バランスの推進など、「あいち女性の活躍促進プロジェクト」を全庁挙げて推進しております。
 このプロジェクトの一環として、平成28年度から、女性の活躍に取り組む企業として県が認証した「あいち女性輝きカンパニー」の中から、女性の活躍に向けた取組を特に積極的に推進し、他の模範となる企業を表彰しております。明日から平成31年度の表彰候補企業の募集を開始しますので、積極的な御応募・御推薦をお待ちしております。
 表彰の応募対象である「あいち女性輝きカンパニー」の認証企業数は、3月末時点で513社でありまして、また、カンパニー認証要件の一つである「女性の活躍促進宣言」を提出している企業数は1,302社となっております。いずれも当初の目標を大きく上回って推移しており、県内における女性活躍の取組が着実に進んでいるものと考えております。
 今後とも働く場における女性の定着と活躍を推進するため、「女性の活躍促進宣言」で女性の活躍に向けた気運を醸成し、「あいち女性輝きカンパニー」認証制度により具体的な行動を促すなど、企業の皆様の御理解・御協力をいただきながら、引き続きしっかりと女性活躍に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。
 お手元資料の1ページ、4を見ていただきますと、応募期間は平成31年4月16日の火曜日から平成31年6月14日の金曜日までということで、2か月間。2か月間ということで、多くの皆さんにね、御応募をしていただければというふうに思います。
 この「女性の輝きカンパニー」になって認証されておられる企業の中で、女性の採用拡大でありますとか職域拡大、管理職登用など女性の活躍に向けての取組を積極的に推進をし、他の模範となる優れた成果を上げているということで、自薦他薦問わずですね、御応募をいただければ有り難いというふうに思っております。表彰区分は、301人以上の部と300人以下の部の二つということでございますので、よろしくお願いします。
 ちなみに、この「女性輝きカンパニー」は、当初、400社という目標でしたが、これを超えてしまいましたので、途中でですね、年度途中で。有り難いことでございまして、したがって、400社の目標を800社にね、倍にして、2020年度末、今年、来年の2か年で800社。今、513社ということで、目標を倍に引き上げたということでございます。有り難いことでございまして、また多くの皆さんに御支援をいただければと思います。
 「あいち女性輝きカンパニー」の認証要件は、「女性の活躍促進宣言」を県に出していただくと。それから女性の活躍に向けた具体的な取組を実施していただくということでございます。この「女性の活躍促進宣言」を出していただいた会社は、この3月末で1,302社ということでございまして、2020年度末、あと2年の目標が2,000社。これも1,000社だったのを達成したので、もう倍に。目標を2,000社ということで倍にさせていただいたということでございますので、よろしくお願いをいたします。
 女性の活躍をね、引き続き積極的に多くの企業さんに取り組んでいただき、その気運を醸成をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(2)平成28年熊本地震の発生から3年に当たって
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/saigaitaisaku/kumamoto-komento3.html)

 4月の、今日、15日でございますが、熊本地震が発生をして、ちょうど丸っと3年ということでございます。4月の14日と16日、二つ大きな地震があったということでございました。熊本地震により犠牲となられた方々に対しましては改めて哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げたいというふうに思っております。
 私ども愛知県では、発災直後から被災地支援、対策本部の下、被災地域の一日も早い復旧・復興に向けて、職員の派遣、被災者の受入れ、物資の提供、義援金の受付等、全庁を挙げて支援を行ってまいりました。今年度も、熊本県へ職員を派遣するとともに、被災した児童生徒の公立学校への受入れなど、被災地の皆様の力になれるように引き続き取り組んでまいりたいと思います。
 また、この熊本地震を教訓として、被災市町村に対する広域支援の実施に関しまして、県の市長会及び町村会と協定を締結するとともに、愛知県避難所運営マニュアルに避難所外避難者への支援対策を追加するなど、防災対策の充実強化を図っているところであります。
 今後とも、地震に強い安全・安心なあいちを目指し、地震・防災対策を全庁一丸となって取り組んでいきたいというふうに考えております。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)桜田五輪担当大臣と塚田国土交通副大臣の辞任について
【質問】 国の話ですが、今月に入って、桜田五輪担当大臣と塚田国土交通副大臣が失言で続けて辞任しています。今夏の参議院議員選挙への影響も考えられますが、知事の所感をお願いします。
【知事】 続けてですね、政府の役職にあられる方が不適切な発言で辞任をされたということが続きました。大変遺憾なことだというふうに思っております。
 桜田さんは、私も当選同期でありましてね、個人的にはよく存じ上げております。大変人柄のいい方ではありますけれども、ああいう、これまでの国会答弁等々なりね、今回の発言等見ると、やはりその対応についてはね、私が見ててもいかがなものかというふうに思っておりましたので、今回のあの発言は到底受け入れることはできない、容認されることではないということだと思っております。
 発言を撤回し、謝罪をし、辞職をしておられますけれども、やはりですね、その職責の重さ、閣僚はもちろんですが、国会議員としての職責もあるわけですから、そこはですね、しっかり自覚をしていただいて、やっぱりそうしたね、日本の政治家として、やはりあれだけの大災害があったところの被災地の方々には、被災地そして被災を受けられた皆さんにはしっかり寄り添ってね、やっていくということがなければね、日本の政治家としてはね、私は立っていけないのではないかと思います。ですから、しっかり反省をしていただいて取り組んでいただければというふうに思っておりますのが一つ。
 それと、もう一つの塚田氏の忖度(そんたく)発言でありますけれども、あり得ない発言だというふうに思いますね。選挙だから何を言ってもいいということには絶対ならないのでね。逆に、麻生副総理も安倍総理も大変迷惑、大迷惑ではないでしょうか。あと、言われた地元の方もね、こういう話になったら、あの事業自体は、とてもじゃないけど、そりゃ無理だわねって話になりますわね、それ。世の中的には。ですから、一生懸命やってた人たちの足を引っ張るような話になりますのでね。それは本当に、何て言いますか、いかがなものかということだと思いますね。
 マスコミ等々の報道では、緊張感が足らないとか薄れているとかね、いろいろ言われておりますので、そういった指摘を受けるようなことがないようにですね、しっかり安倍総理自身が引き締めて、気を引き締めてしっかりやっていきたいと言われておるんですから、その言葉どおりにですね、しっかり引き締めてですね、やっていただかなければいかんというふうに思います。
 見てると、何か国会の審議が、はっきり言ってたらーんとしてるからですね、まあ何言ったってええわというような感じが見受けられるような気がしますけどね。そんなことだったら、一体国会って何なんだと、国会議員、何なんだ、存在意義があるのかという話になりますよ、これ。ですから、私は、もっときっちりとね、その職務・職責の重さを十分認識していただいて、きっちりとね、真面目に、真っ当に仕事をやっていただきたい。そのことを強く申し上げたいというふうに思っております。
 こんなことが続けばですね、政治に対する信頼というのはできるわけないじゃないですか。そういう意味では、今後、今週もね、国政選挙、補欠選挙が二つあるわけでありますから、あと統一地方選のね、後半戦もね、全国でですね、多くの皆さんが選挙でね、活動している、訴えされておられるわけでありますので、是非、緊張感を持ってですね、政治、行政にしっかり当たっていただきたい。心からお願いをしたいし、申し上げたい、強く申し上げたいというふうに思っております。

(2)大和ハウス工業株式会社による建築基準法違反のおそれがある施工について
【質問】 先週の金曜日、大和ハウス工業株式会社が、一戸建て住宅や共同住宅などで建築基準法違反のおそれがある施工をしていたことを明らかにしました。基礎構造の仕様不適合は愛知県が全国の半数を占め、最多の件数でした。知事の所感と愛知県は何か対応しますか。
【知事】 いわゆる建築基準法等のですね、防火基準に不適合のおそれがある共同住宅については、これは愛知県内にはなかったということでございますが。この大和ハウス工業さんはプレハブというか、前工程を工場等で造りですね、それを現地へ行って組み立てる。その認定について、大臣認定の仕様に適合しない住宅が2,000棟を超えてあったと。そのうちのですね、半分というか900か、半分近くが愛知県内で、愛知県所管が500で一番多かったと、こういうことでありますが。
 この点につきましてね、私どもとしてはしっかりと、まずはですね、この同社に対して県からは、住宅所有者等への丁寧な説明をするということ、それから実態に合わせて改修等の迅速な実施、それから相談窓口の設置といったことをですね、指示をしたところでございます。これは先週金曜日に発表をされて、同時に我々にも情報提供があったということでありますから、今後、具体的な情報等々をですね、同社には迅速にですね、我々に提供を求めですね、その上で必要な措置をですね、しっかりととっていきたいというふうに思っております。
 ただ、先ほど申し上げたように、まずはその住宅所有者等に対する丁寧な説明と、その実態に合わせその所有者等の要請に基づいた改修等の迅速な対応、これをですね、しっかりやっていただくということだと思います。我々もその実態に合わせてですね、迅速に、そして適切に対応していきたいというふうに思っております。
 いずれにしても、より多くの情報提供をね、引き続き求めていきたいというふうに思っております。

【質問】 昨年はオイルダンパーの問題があり、大手メーカーの法令違反が続いています。そのことについての所感を教えてください。
【知事】 個人の住宅ももちろんですが、こういった大型オフィスとかですね、大型の建築物というのはやはり多くの方が利用されるわけなので、当然その安全性というのはですね、一番優先される要素だというふうに思います。
 大手メーカーが造られるということは、それについての信頼をね、利用者とかユーザーの皆さんは、その大手メーカーに対する信用、信頼で購入し、利用されているわけですから、その信頼にしっかり応えていただかなきゃいかんということだと思います。
 どうもですね、現場でのその企業間の競争が非常に厳しいから、コストに対する要請も厳しいので、人員もいかないので、ちょっとこう、まあ何て言いますかね、その点が緩くなっているとかね、きちっとやっていないとかいうことではね、これはいけないので、是非そこのところはですね、日本のこうした企業、日本の製品についての信頼に関わる問題だと思いますので、やはり企業さん、今一度、しっかりそれはですね、気を引き締めてやっていただきたい。消費者の信頼があって初めてそのビジネス、企業が成り立つということをまた肝に銘じてね、やっていただきたいというふうに思っております。

(3)統一地方選挙の無投票状況について
【質問】 昨日、統一地方選挙の後半戦がスタートしましたが、無投票が多い状況です。特に首長選挙は県内で半分が無投票当選です。また、三重県の津市では県庁所在地にもかかわらず、2回連続で無投票当選になっています。このことについての所感があれば教えてください。
【知事】 選挙になるならない等々についてはですね、その時々のね、政治状況とかその時々の地域の事情とかいろいろありますから、一概にね、こうだということは言いにくいということはあろうかと思いますが。
 今、いろんな各新聞報道等々でも特集やってるじゃないですか。特に地方部において、人口減少、過疎化が進んでいるようなところでですね、いわゆる市町村会議員さんにね、なり手が少なくなっていると。無投票はもちろん、定員割れみたいなところもね、ありそうだと。
 確かに議員さんはもうボランティアであるべきだということはね、建て前としてはそういうことでいいかと思いますが。それを否定するものでは私も全然なくて、それは趣旨としてはそういうみんなの代表でね、地域を、コミュニティーをね、こうあるべきで守っていく、そして前に進めていくというのは、そういうことかもしれませんけれども、一方で、だとすると、じゃあもうそんなことやれないと、そんな余裕は無いということになってきて、そういう手が挙がる人は少なくなっているというのも一方で事実だと思いますので、その兼ね合いをどう見ていくかということではないかなというふうに思います。
 それぞれ、市町村の首長さんももちろんですが、市町村議会の議員さんもですね、それぞれの地域のまさに担い手であり、リーダーでありますから、そういった方々が手が挙がってこなくなっているというのは、これはやはり、地域の力という点ではゆゆしき事態ではないかと思っております。
 ですから、皆さん、みんなでね、やっぱりその地域をどう盛り上げていくか、地域をどう考えていくかということを常に常にというか、よりより考えていただいて、そういう地域の代表の方がね、手が挙がってくる、そういう地域にしていかなきゃいかんのではないかなというふうに改めて思いましたね。
 それと無投票がずっと続くということであれば、それはやっぱり定数を減らしたらいいんじゃないのという形には、そりゃなりますよね、現実にね。ですから、県内というか日本全国の市町村議会の議員さんの定数は、ぐっぐっぐっと減ってきているのは事実ですよね。もちろん市町村合併に伴ってというのもありますけれども。
 そういう意味では、地域の活力、地域の担い手、支え手をどう考えるかということと表裏一体になるテーマだと思いますので、その点は、やはりみんなでね、しっかり考えていくということではないでしょうか。
 それと、よりみんなでこう地域を盛り上げていくという点では、できるだけ市議会議員さん、町会議員さんの選挙に手が挙がりやすいようなね、枠組みというのも作っていくということが必要ではないかというふうに思います。