知事の記者会見
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令和元年5月7日(火) 午前10時
1 知事発言
(1) 改元及び10連休について
それでは、皆さん、おはようございます。5月7日ですね、10連休、ゴールデンウイーク明けのですね、午前10時、久方ぶりの定例記者会見ということでございまして、よろしくお願いいたします。今日は何か久方ぶりなので、何か人数も多いかなと思いますけれど、皆さんも仕事が待ち切れなかったのではないかという感じがいたしますが、よろしくお願いいたします。
 なお、先ほどちょっと局長会議でも申し上げましたが、改元ということでね、大変おめでたいムードがあるというのは大変いいことだと思いますが、ちょっと10連休は長過ぎたかなということと、一遍にみんなで休んで行楽地に行ってという、こういうスタイルは変えた方がいいかと思いますね。非常に非効率的だと思いますしね、国民経済的にもいかがなものかということだと思いますし、先ほども局長会議で申し上げましたが、日本はもう決して裕福ではないと。1人当たりの個人所得、GDP見るとね、もう世界20何位ということでありますから、改めてね、我々はもっと働かないかんということだと思います。しっかり頑張っていきたいということだと思います。
 
(2)知事の中国渡航について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kokusai/2019china.html)

 今週の日曜日5月12日から17日まで6日間、中国を訪問いたしますので、その日程を発表させていただきます。お手元の資料の3ページが日程でございますので、御覧をいただければと思います。
 まず、12日から14日まで北京にまいります。12日、これ日曜日ですのでね、要人との会見ということにはなりませんので、そこにつきましては、河北省のですね、雄安新区(ゆうあんしんく)を訪問をいたしまして、開発の様子、最先端技術の実証実験など視察をいたします。
 この雄安新区はですね、習近平国家主席主導で開発が進められているものということでございまして、これは習近平国家主席が国家千年の大計として自ら構想を定義をした国家プロジェクトでありまして、鄧小平さんの深圳(しんせん)の経済特区、それから江沢民さんの上海・浦東新区(ほとうしんく)に並ぶ新区だということでございます。
 ちょうど今、名古屋市に来られた総領事がですね、この河北省でそのプロジェクトの担当であったということで、強くそこを視察をしてほしいと、こういう御要請をいただいて行ってくるものでございます。ですから、日曜日でありますけれども、現地で御案内をいただけるということで、有り難いことだなと思います。
 これはですね、ビッグデータなどの新世代情報技術や無人化技術を生かした産業と、それを支える研究機関、大学を誘致をして、世界最先端のテクノロジーを集積したスマートシティの構築を目指したものでありまして、中国のIT大手4社が全部参画をし、日本ではパナソニックが開発拠点を設置をしているというふうにお聞きをいたしております。区内では、自動運転、自動配送ロボット、そして無人スーパーなどの実証実験がもう既に精力的に実施されておりまして、そのような最先端の実証実験や区域内の開発の様子などを視察をしていきたいというふうに思っております。
 北京市から南西120キロですから、1時間じゃちょっと行かんね。1時間30分ぐらいかな。ということでございますが、ハイテク産業の発展のほか、北京市の首都機能以外のものも移転しようということが目的ということでございます。雄安新区をまず視察をしてまいります。
 そして、翌月曜日、13日午前には、中国教育部と清華大学を訪問いたします。中国教育部はですね、中国の大学を管轄する政府機関でありまして、教育部直轄75大学がありますけれども、その直轄ということでございまして、中国教育部ではですね、私ども愛知県が、今回、中国の有力大学3大学を訪問することにいたしておりますが、そうした大学と連携を進めていく上での方策、アイデア、また学生や研究者にお越しをいただくための様々な進め方、それから大学を核とした地域活性化策等々について幅広く意見交換をしたいというふうに思っております。
 そして、その後ですね、清華大学を訪問いたします。清華大学のトップとですね、お会いすることにいたしております。清華大学は、世界大学ランキング、イギリスのですね、THEの世界大学ランキング、2019年アジアナンバーワンということでございまして、今の習近平首席の出身校、それから胡錦涛(こきんとう)首席の出身校としてもですね、有名な大学ということでございます。
 海外の優秀な学生、研究者への本県への受入れ、経済交流、スタートアップ支援。スタートアップについてもですね、そうした面での連携をできないかということで、様々にお話をしていければというふうに思っております。
 今回はですね、初めての訪問でありますので、初期段階のディスカッションとして、愛知県でのいろんな取組、研究開発、それからスタートアップ支援、そうしたものについての取組を紹介するとともに、どういう形での連携協力等々が可能かをですね、意見交換をしていきたいというふうに思います。
 ちなみに、私どもは既にシンガポール国立大学、それからテキサス大学オースティン校ICスクエア研究所ともですね、特にテキサス大学のオースティン校ICスクエア研究所とはもうスタートアップ支援で、もう契約を結んでおりますので、そういった面での連携をしているということも紹介しながらですね、様々な可能性を探りたいというふうに思っております。
 なお、清華大学は、連休前、トヨタ自動車さんとですね、共同で連合研究院の設立を発表されておられます。環境問題の解決とか交通事故の低減につながるすぐれた新技術を搭載した車の開発と普及について、5年間共同研究をやるということを発表されておられます。そういう意味では、非常に日本に対する関心等々も深いのではないかと思いますので、しっかりと意見交換をしていきたいというふうに思っております。
 それから、13日午後はですね、中国のスポーツ政策を所管している国家体育総局を訪問いたします。アジア競技大会、2022年に中国・杭州(こうしゅう)で、そして次の2026年は私ども愛知・名古屋でアジア大会を開催いたしますので、両大会の盛り上げを図っていくべく、政府機関の関係者と意見交換をしていきたいというふうに思っております。
 この2022年杭州アジア大会のですね、主席というのが、一人がこの国家体育総局の局長、まあ閣僚ですね、大臣で苟仲文(こうちゅうぶん)氏と浙江省(せっこうしょう)の省長さんのお二人ということでございますが、ともにですね共同して盛り上げていこうと。共同のPR動画を作ったり、共同で一緒にPRをしていこうということもですね、お話をさせていただいておりますので、そういった形でまた意見交換を進めていきたいというふうに思います。
 もう既にですね、アジア大会のですね、2022年杭州アジア大会組織委員会の副秘書長さんなどなどが3月に私のところに訪問に来ておりますので、その返礼の意味も含めてですね、参りまして、大会情報の共有でありますとか共同PR動画の作成、それから組織委員会を私ども5月30日に立ち上げる予定でございますが、組織委員会を立ち上げましたら、直ちに様々に連携をしですね、意見交換を行っていければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。
 そしてですね、次14日はですね、中国国際航空を訪問し、中部便の増便等の供給拡大等々についても要請をしていきたいというふうに思います。
 現在、中国国際航空は、北京線、上海線合わせて週14便を継続的に運航していただいておりますが、更にその増便を要請をしたいというふうに思います。
 なお、北京市には、名古屋商工会議所、中部経済連合会、名古屋商工会議所さんはですね、山本会頭、それから中部経済連合会は栗原常務等々ですね、御一緒いただきます。そして、中部国際空港株式会社の永江執行役員にも御同行いただきます。また、13日の一部の行事といいますか、中国教育部と清華大学を考えておりますが、鳩山由紀夫元総理にも御一緒いただけるということになっておりますので、一緒にですね、またお話をさせていただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 それから続いて上海市に移動をいたします。上海市では、応(いん)上海市長との面談を要請しておりますが、また、私ども愛知県と上海市との交流について意見交換をしていきたいと思います。
 そして、15日の午前には、中国の主要大学の一つである上海交通大学を訪問し、意見交換をしてまいります。これ、上海交通大学は江沢民さんの出身校として有名でございまして、名古屋大学の元総長のですね、平野総長が請われてですね、この上海交通大学に研究所を設立をされておられまして、そういう交流もこれありということで、今回訪問をさせていただきます。大変な名門校。上海には上海交通大学と、あと復旦(ふくたん)大学という二つの国立大学がありますが、この二つが上海を代表する有名大学ということでございまして、訪問をしてまいります。
 そして続いて浙江省へ移動をいたします。続いて、浙江省へはですね、高速鉄道で移動いたしまして、浙江省政府、それからアジア競技大会組織委員会関係者と面談を行いまして、アジア大会を通じた本県と浙江省、そして5月30日に設立予定の愛知・名古屋大会の組織委員会と杭州組織委員会との連携について意見交換をしてまいりたいというふうに考えております。
 先ほど申し上げました上海市へはですね、上海市は愛知県から300社の企業が進出をしておりまして、最も活発にですね、経済活動を行っている。もちろん日本企業は、上海は一番の拠点でありますが、そういった意味で多くの企業が進出をし、活発にビジネスを行っているということで、そういう意味でこの経済交流を進めていくということは非常にメリットが大きいのではないかというふうに思っております。なお、2005年の愛知万博の次は上海万博であったのは御案内のとおりでございます。
 それから浙江省に参りまして、浙江省の袁家軍(えんかぐん)省長が国家体育総局長とともに2022年杭州アジア大会の主席も務めておられるということなので、様々に連携を深めていきたいというふうに思っております。
 それから、あわせてですね、15日にはですね、浙江大学も訪問をする予定としております。浙江大学はですね、今中国国内のランキングは、清華大学、北京大学に次ぐ3番目のランキングということで、大変な名門大学でございます。東洋のケンブリッジと称されておられるということでございますし、アリババの本拠地でもありますので、そういった面でですね、スタートアップ等々についても非常に積極的に取り組んでおられるというふうに聞いております。
 今回、清華大学、上海交通大学、浙江大学と三つ訪問いたしますが、様々に意見交換をし、具体的なですね、連携プロジェクト等々の可能性を探っていきたいというふうに思っております。
 そして、その後ですね、16日に広東省を訪問いたします。
 まず、深圳市へ移動いたしまして、王深圳市書記との面談を要請しておりますが、その後、省都・広州市(こうしゅうし)へ移動し、広東省政府を訪問いたします。2013年に相互協力の覚書を締結しておりますが、愛知県と広東省の更なる交流について、馬(ば)省長と意見交換をしてまいります。
 馬興瑞(ばこうずい)省長は、ちょうど1か月前にですね、4月の頭に私のところを訪問していただきまして、馬省長の方からですね「是非積極的に更に踏み込んで愛知県と広東省で交流したい」ということを言っていただき、大変話が盛り上がりました。「また5月には中国を訪問するので、是非そこでお会いしたい」ということで、馬省長とは広州市でお会いすることになっております。しっかりと意見交換をしていきたい。
 ちなみに、この馬興瑞省長は、その前がこの副省長をやって、その前が深圳市の書記をやっておりましたので、彼が今の深圳市をこう発展をさせて、その功績等々で広東省の省長。中国最大の経済地域が広東省であるのは昔も今も一緒ですから、そういうことでまたいろいろと意見交換をしていきたいと思います。
 深?市は今1,400万人か。広州市の人口を抜いて、今、中国でもですね、北京市、上海市といいますか、経済的には上海市に次ぐ重要な地域というふうに聞いております。そういう中で、馬省長からですね、愛知県は圧倒的に製造業、ものづくり、経済の中心であり、広東省との交流は相互ニーズがあり、ウィン・ウィンの関係がつくれるということ、是非交流を深めていきたいとお話をいただいております。広東省政府とはもちろん交流していきますが、その前に、深圳市が進めているスタートアップ支援等々、スマートシティ関連についても積極的に意見交換をしていきたいというふうに思っております。なお、広東省には、愛知県から今200社の企業が進出をして、活発にビジネスを行っております。更にですね、関係を深めていければというふうに思っております。
 ということで、そして最後に、17日午前中にですね、中国南方航空を訪問し、中部便の増便等の供給拡大を要請してまいります。
 中国南方航空はですね、部局に聞いていただければと思いますが、今、週22便中部国際空港から運航いただいておりまして、広州直行便が週2便で復活をし、ハルビン線でありますとか大連線だとか長春線、などなど、様々にやっていただいておりますので、更にその増便を要請をしたいというふうに思っております。
 以上、6日間で5都市ということで駆け足の訪問になりますが、今後の本県の発展につなげていけるよう、実りの多い渡航にしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 ちょっと長くなりましたが、私からは以上です。

2 質疑応答
(1)知事の中国渡航について
【質問】知事の中国渡航について、5月13日の行事に鳩山元首相が同行される予定とのことですが、どのような経緯で同行されることになったのですか。
【知事】 鳩山元総理とはですね、たまたま人を介していろいろ御指導いただいておりまして、鳩山先生は、中国に関しては大変造詣が深くですね、私ども愛知県のこうした、アジア大会でありますとか、教育関係とか、スタートアップ支援とか、そういった面での政策、取組についてお話をさせていただきましたところ、それは素晴らしいと、是非応援させていただきたいという御賛同ということでいただいておりまして、今回ですね「日程が合えば、中国行くので是非御一緒していただけませんかね」という話をさせていただいたところですね、快諾をしていただいたということでございます。他の用務で、たまたま中国で御講演をされる用務があられるということなので、それに合わせて、私どものこの日程に合わせてですね、御同行いただけるということでございます。
 同行される訪問先は、今のところ、中国教育部、それから清華大学、それから宋慶齢(そうけいれい)基金会の3か所をお願いをし、その予定で今進めさせていただいているということでございます。
 この宋慶齢基金会というのはですね、これは、孫文さんの奥様が宋慶齢さんでございますが、国家副主席、名誉国家主席を務めた宋慶齢さんのですね、遺志を引き継いで国際交流事業を行う非営利組織ということでありますが、この主席の王家瑞(おうかずい)さんというのは、その前、前職が中国人民政治協商会議の副主席ですが、その前が中国共産党の中央対外連絡部の部長を12年間務めたのかな。
 我々国会議員のときは、北京市に行きますとね、外交部というよりも大体中連部に訪問して、大体そこでいろいろアポイントとったりアテンドしていただいたりということがありましてね、そういう意味で、王家瑞さん、ちょうど1年前の4月に私のところを訪問していただいたので、また是非北京市に来たら寄ってちょうだいねと言われてたので、今回そういう形でお伺いするということで、楽しい意見交換ができるんではないかというふうに期待をいたしております。

(2)豚コレラ対策について
【質問】本日から瀬戸市において、野生いのししを対象とした豚コレラ経口ワクチンの散布が始まります。経口ワクチンに対する期待感や所感をお願いします。
【知事】 野生いのししのワクチン散布、もう1か月ぐらいになりますかね。実際、結果的に見ると、6割方食べてたということが見られたのかな、痕跡がね。ということなので、ただ、実際その効果があらわれるかどうかを検証していくのはやっぱりそこの地域で野生いのししを捕獲してですね、そして検査してということでありますので、時間はかかると思いますのでですね、我々としては、様々な学者さん、そして専門家の皆様のね、知見をいただきながら、粘り強くこれは取り組んでいきたいというふうに思います。直ちにね、すぐ効果があらわれる、即効性があるという対策ではないと思っておりますが、粘り強くやっていきたいというふうに思っております。
 それとあわせてですね、やはり私前から申し上げておりますが、この豚コレラウイルスというのは、豚、いのししという生物体と共生関係にありますから、その豚、いのししの頭数を減らすということ、いなくなれば豚コレラウイルスは生きていけませんのでね、ということなので、そういう意味では野生いのししの数を減らしていく。
 農林業に対するやはり獣害のね、被害のもとでもありますので、そういう意味では、この野生いのししの駆除、個体数を減らしていくということも併せてですね、これは積極的にやっていきたいというふうに思っております。
 前に申し上げたかと思いますが、愛知県内で生息している野生いのししは多分1万5,000頭ぐらいではないかというふうに専門家は推測しておりまして、去年は、平成30年度はですね9,000頭を駆除しまして、それでも減っていかないわけなので、更にその駆除する個体数、数を増やしてですね、減らしていきたい。そういったことをですね、今年度、それは踏み込んでやりたいというふうに思います。
 そして、その中でも象徴的な意味を持つものとして、渥美半島でのですね、野生いのししはもう撲滅をしたいというふうに思っております。連休前にその協議会も立ち上げましたのでですね、是非関係者一丸となってですね、その野生いのししの駆除、それから個体数の減少、そうしたことも併せて取り組んでいきたいというふうに思っております。

【質問】4月23日に小里農林水産副大臣が知事と面談し、豚の早期出荷等を提案しました。小里副大臣からは早ければ大型連休前に方針を決めたいとの発言もありましたが、その後の国や地元との調整状況を教えてください。
【知事】 彼が来たのが4月の23日だね。23日の火曜日に小里副大臣、そして関係局長等々が来て説明を受けましたが、その後ですね、連休中に事務的に部局等々、私ども農業水産局にですね、農林水産省から、この早期出荷の枠組み等々についてですね、説明がありまして、これは4月の末だな、4月の末、2日間その枠組みについて説明があったということで、5月の1日に私は報告を聞いております。
 それについて、早期出荷対策、1頭当たりの奨励金単価はこうだということ、それから経営再開、いわゆる休業補償はこんな感じで今考えてます、それから、衛生管理向上支援ということで機械設備の整備についてはこういう助成体系を考えていますということで報告を受けておりますが、その枠組みをね、これは国がこういうふうにしたいということで我々に提示をしていただくもんでありますから、その決定をしていただければね、我々としてはしっかり、真剣に受けとめて考えていきたいということを申し上げております。
 まだ国の方でその予算面での対策が決定というところまでまだいってないというとことなんでしょうね。概略は聞いております。概略は聞いておりますので、それを早く決定していただければそれをしっかり受け止めて、私どもでいきますと、豚コレラ陽性の野生いのししの確認地点から半径10キロメートル圏内の農場ということでありますので、対象農場が2農場ありますので、そうしたところについてですね、情報を、もう既に説明をしておりますが、こういう話を国の方、農林水産省の方から話がありましたということは説明しておりますので、そうした点についてまたしっかりと連携を密にしながら、どういう取組にしていくか検討していきたいというふうに思っております。
 いずれにいたしましても、今対策概要、骨格は説明を受けましたが、やはり骨格ではねいけないので、こういう予算措置を講じますということを政府として決定したということでいただかないと我々も対応できないので、それを早くやっていただくのを待っているということかなと思っております。
 いずれにいたしましても、情報交換、意見交換、しっかり情報は共有してですね、目指すのは豚コレラの撲滅でありますから、それに向けてしっかりと取り組んでいきたいというふうに思ってます。

【質問】豚コレラ対策における豚の早期出荷の関係で、国から提案された養豚農家への補償の内容や方向性は現時点でおおむね評価できますか。
【知事】 評価といいますかね、これはもう前からもう、別に23日に話聞いたからといって、そのとき初めて聞いたわけではなくて、前からそういう話はずっとしておりますので、そういう意味ではですね、殺処分といいますかね、早期出荷という形。
 しかし、それは養豚農家の財産を処分するわけですから、それは当然相応の補償が必要ですねと。一旦それを休止して、ああいったときにやはり休業補償というのが、経営補償が必要ですねと。それから、その間に機械設備をね、更新をしていただくというんであれば、それも必要ですねということでずっと話をしておりますので、それは別に驚くべきことではなくて、その一つ一つを、ただ、具体的に金額を幾らにしてどういう予算にしてどういうふうな形でやっていくかということを早く決めてもらわないとね、我々としては対応できないということだと思います。
 こういうのは評価をする類いのものではないので、引き続きそういう枠組みでやるんだということであればですね、早く正式に決定をしていただいて、予算措置も、裏づけもしてね、決定をしていただいて、我々に提示をしていただきたいというふうに思っております。その上で、我々は関係者と十分意思疎通を図り、適切に対応していきたいというふうに思っております。
 評価というか、結局我々の目的はあくまでもこの豚コレラの撲滅ということでありますから、それに向けてですね、みんなでやれることをやっていくということではないかというふうに思っております。それが達成できるまでは、やはり一時たりとも気は抜けないのではないかというふうに思います。

(3)令和のスタートについて
【質問】令和のスタートに当たり、愛知県にとって、どのような時代にしていきたいですか。知事の抱負をお願いします。
【知事】 冒頭申し上げましたが、平成から令和、新しい元号のスタートとですね、また、今上陛下の御退位と、そしてまた皇太子殿下のですね、御即位ということで、新天皇陛下がですね、御即位されたということであります。
 大変日本国内はね、非常に歓迎ムードがね、広がっておりますので、これはこれで私はね、世の中みんながねこう、皆さんが気分がよくなるというのはね、非常にこれはいいことだというふうに思います。世の中明るくなってね、気分がこう、いいふうにいいふうに向かっていくというのは大変すばらしいことだと思いますが、一方でですね、じゃあ具体的に何か実際に変わったかといいますとね、それは別に、ある日突然こう世の中がふわっとこう、具体的に日本を取り巻く状況がよくなったかといったら、そんなことはないのでですね。気分が非常にポジティブにね、前向きになるということは、私はいいことだと思いますが、一方でですね、日本を取り巻く諸状況、そして課題、直面する課題が大きく変わったということはないので、それはやはり冷静に見てですね、我々としてはしっかりとやれることをやっていくということではないかというふうに思います。
 私はですね、やはり様々に、希望を持っていく、ポジティブに捉えていくということは大事だと思いますが、一方で日本が直面するね、状況はね、少子高齢化も含め、それから東京一極集中、それからグローバル化とデジタル化でね、そうした波にどう乗っていくか。日本経済のまさに中心である我が愛知県としてはですね、やはりそうそう楽観できる状況ではないというのは常々考えておりますので、そういう意味で、しっかり気を引き締めてね、事に当たっていきたいという気持ちが改めてしております。
 本当にこの令和の新しい時代を迎えて、みんな前向きに、ポジティブにね、明るい世の中をつくっていきたいということが実現するようにね、我々はしっかり冷静に足元を見詰めながらですね、今我々を取り巻く厳しい状況をしっかり受け止めてですね、やっていくと。冷静に、冷静にですね、こういうときだからこそ、我々はやはり冷静沈着にですね、いろんな次なる一手一手をね、こうしっかりと布石を打っていきたいということではないかと思います。
 ですから、この日曜日から訪問する中国訪問についてもですね、今回はこれだけの期間でこれだけの方々にお会いさせていただき、こういうところを訪問させていただくということもですね、1週間や2週間でこの段取りができるわけじゃありませんので、もう何か月も前から着々着々とですね、多くの方々にお話をさせていただいて、一つずつ布石を打ってきておりますので、実際訪問し、これから度々そういう連絡、連携することになると思います。ですから、日中関係が非常にいい方向に行こうとしている今だからこそですね、こういう感じで布石を打ちながら、更なる愛知県のですね、愛知県政の発展、それからまた愛知県の経済の発展、それから県民福祉のね、向上に結びつけていけるように頑張っていきたい、そういう思いであります。

(4)豊川用水の節水強化について
【質問】豊川用水の節水対策が15パーセントに強化されてから、間もなく半月が経過しようとしています。現状の受け止めと、今後の対策を教えてください。
【知事】 毎週週初めに、木曽川水系、矢作川水系、豊川水系それぞれのですね、三水系の水がめの状況の現状報告は聞いております。
 ここのところの雨などで、木曽川水系と矢作川水系は何とかといいますかね、まだまだしばらく大丈夫だなという感じでありますが、確かに豊川水系はですね、宇連ダムがちょっと非常に水量が少ないということでありますので、しばらくはやはり節水をお願いせざるを得ないのではないかというふうに思います。
 ただ一方で、天竜川水系の方、佐久間導水の方はですね、これは、あちらの水量はそこそこあるというふうに聞いておりますので、これは佐久間導水の方をいただきながらですね、節水もしながら、当面何とかしのいで乗り切っていきたいということかなというふうに思っております。
 いずれにいたしましても、こういう、現状これぐらいの貯水量だということはもう客観的な数字が出るわけでありますから、それに応じてですね、我々は貴重な水資源をね、大事に使っていくということで、節水に取り組んでいくということではないかというふうに思います。当面はその状況を注視をしていきたいというふうに思ってます。