知事の記者会見
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令和元年6月10日(月) 午前10時
1 知事発言
(1)「アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン」の結果について
 皆さんおはようございます。6月10日月曜日午前10時の定例会見を始めさせていただきます。
 梅雨入りをいたしまして、昨日と今日、何か寒いぐらいの感じがいたしますけれども、まずちょっと、口頭ですが、昨日はですね、朝ちょっと早かったんですが、7時に知多市のですね、新舞子マリンビーチへ行きまして、そこで「アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン」というののスターターを7時30分から2つ、ぽんぽんとやらせていただきました。雨が結構降ってるところで寒かったんですけれども、選手はね、あれ1.9キロメートル泳ぐのかな、最初がね。その後、バイクで90キロメートルやって、あとハーフマラソンで、百十何キロメートル走るので、まああのぐらいがちょうどいいんでしょうけれども、やっぱり見てる方はちょっと大変だったと思います。
 ということで、少し天候もありましたが、参加者が1,531名。去年が1,591名なので、若干、ほぼ微減ですが、完走者はですね、1,446名、完走率が94.4パーセント。去年が92.3パーセントなんで、完走者は増えたと。観戦者はちょっと減ったということであります。
 やはり外国勢が強いので、男子優勝がアメリカのケヴィン・コリントンさん、2位がジャック・ムーディーさん、ニュージーランド、第3位がサム・ベッテンさん、オーストラリア。女子の優勝はコートニー・ギルフィランさん、オーストラリア、2位がマリエラ・ソウヤーさん、南アフリカ、3位がレベッカ・クラーク、ニュージーランド。とにかく日本で唯一のアイアンマンレースなのでですね、世界中からエントリーして自分で、招待選手もいるんだな。招待選手が何人かおりますが、やはり出たいということで、好評でございました。
 ということで、救急搬送された方は4件ありましたが、いずれも軽度だったということでございました。
 またしっかりとね、こういったものを盛り上げていければというふうに思います。
 関係の皆さんに御礼申し上げます。ありがとうございました。

(2)2019年度自動運転社会実装実証事業の実施について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/sangyoshinko/2019-jidouunten.html)

 2019年度自動運転社会実装実証事業の実施についてです。
 愛知県では、全国に先駆けて将来の自動運転サービスの実現を目指し、県自らが先導して最先端の実証実験に挑戦することで、自動運転の開発促進や社会的受容性の醸成、規制緩和の推進をけん引してまいりました。
 2016年度から実証実験を開始し、2017年度には幸田町において全国で初めて一般公道における遠隔型自動運転の実証実験を実施しました。さらに2018年度には、次世代通信規格である5Gを活用した複数台の遠隔型自動運転実証実験を成功させることができ、自動運転社会の到来が近いことを愛知から全国に発信する契機となりました。
 今年度は内閣府の採択を受けた近未来技術等社会実装事業を活用し、これまでの取組を更に進めます。これまで実施してきた遠隔型自動運転等の技術に加え、AIを活用したオンデマンド配車やバーチャルリアリティ(VR)など最先端のテクノロジーも活用することにより、社会実装を見据えた実証実験に挑戦してまいります。
 まず、発表資料1の「実施予定地域等」についてです。
 内閣府の近未来技術等社会実装事業に提案している、集客施設内モデル、住宅団地・郊外モデル、中部国際空港島内を舞台とするショーケースモデルに沿って企画提案を募集し、3地域を選定をいたしました。具体的には、長久手市、南知多町、常滑市であります。
 長久手市では、集客施設内モデルとして、「テーマパークにおけるエンタメ体験型の移動」をテーマに、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で実施します。特徴として、車内無人の遠隔型で2台同時に運行し、AIを活用したオンデマンド配車や、VRによる車内コンテンツの提供を行うこととしております。
 そして、南知多町では、住宅団地・郊外モデルとして、「離島における観光型MaaSによる移動」をテーマに、日間賀島で実施いたします。特徴としては、新たにEVバスを投入するとともに、ICTを活用して、島外を含む交通手段・経路等を提供する疑似体験アプリ等を用いた実証を行います。
 常滑市では、ショーケースモデルとして、「空港周辺における最先端技術を用いた移動」をテーマに、場所は、8月30日にオープン予定の愛知県国際展示場周辺で実施をいたします。特徴としては、携帯電話ネットワークにより、車と車、車とインフラがつながる、セルラーV2Xと呼ばれる技術を活用し、信号情報や周辺車両の動向といった動的な交通環境情報を車内や遠隔運転席に表示します。愛知県国際展示場では、2020年にはワールドロボットサミットを控える中、ショーケースモデルとしてふさわしい、最先端技術を見せる場所として選定いたしました。
 なお、具体的なルートや実施時期については、今後、愛知県警察など関係機関と調整してまいります。
 次に、「事業実施体制」についてであります。
 株式会社NTTドコモを実施主体として、同社を核に、2016年度から昨年度まで本事業を受託したアイサンテクノロジー株式会社を始めとする7社1大学が参画する体制で実証実験を行ってまいります。
 次に、3の「実証車両」、車両です。
 マイリーとレクサスRXについては、遠隔地に運転席を設置することで車内の運転席を無人とする遠隔型の自動運転で運行いたします。遠隔型自動運転、レベル4ですね、レベル4でやる。EVバスについては、まずはレベル3でね、ドライバーの設定を、ぱっと放すと、何かあればつかむということで、レベル3の運転席有人で実証実験を行いますが、遠隔監視システムを導入することにより将来的な無人運行を見据えた実証実験を行いたいと思います。
 これは、日間賀島はね、島内1周の道路がありまして、基本的には信号がないということなんで。信号1つあるんですね、1つあるのは、島内の方に信号ってこういうものだということを分かってもらえるための信号ということで、基本的に道路交通のための信号ではないということでありますので、基本的には非常に、規模的にもやっぱりああいう自動運行のこのぐらいの小型バスってなじむんじゃないかなというふうに思いますね。観光客も多いですしね。ですから、そういう形で実証を、社会実装を進めていければというふうに思います。
 いずれにしても、自動運転社会の実現に向けて、自動車産業の一大集積地である愛知県が引き続き日本、そして世界をリードする存在であり続けるために、自動運転の更なる高度化、実用化を目指した取組を推進してまいります。
 資料を御覧をいただきたいと思います。少し補足をいたしますが、この資料の1ページがですね、実施予定地域でもう少し細かく書いてありますね。長久手市、南知多町、常滑市。そして実施ルートは、愛・地球博記念公園では公園入口から各施設、日間賀島では島の外周道路ね、そして常滑市では国際展示場の入口から駐車場、宿泊施設などをぐるっと回るということで、公道と閉鎖区間を取りまぜていくということでございます。愛・地球博記念公園では、テーマパークにおけるエンタメ体験型の移動ということでありまして、先ほど申し上げましたAIを使ったオンデマンド配車でありますとか、VRによる車内コンテンツの提供と。例えば、マイリーという、ヤマハ発動機のゴルフカートをベースにティアフォー等が製作をして、最大時速19キロメートル、ハンドルが無いというやつですな。ハンドルが無いというやつで、私はのんほいパークで乗りましたけれども、それを活用してですね。愛・地球博記念公園でも乗りましたね。その2か所で乗りました。そこにですね、VRゴーグルを着用してルート上のQRコードを読み取るとキャラクターが出現して道案内を行ってもらうとかね、そんなことも少し、VRを使ってマイリーでぐるぐる回ると。VRゴーグルをかけるとそこの場所をバーチャルリアリティで案内してくれるというようなこともね、今、想定をしているということでございます。
 それから、日間賀島はさっき申し上げたこのICTを活用して、島の外を含む移動パッケージを擬似体験アプリで提供するということ。
 それから、常滑市のところはですね、中部国際空港島はセルラーV2Xという最新の通信技術を使って、車と信号機、路側カメラ、車と車が携帯ネットワークを介して通信を行うことで、信号情報の取得とか車から見えないところにある車や人の位置情報を車内や遠隔拠点で表示ということで、見えないところも全部、そこのところでネットワークをして、車の中、それから遠隔操作をやっているところで全ての情報をキャッチして運行する。これも、実用化に向けては一つの大きな進歩ではないかというふうに思います。そういったことをやってまいります。
 それから、2ページの2、事業実施体制ということでございますが、これは今回NTTドコモさんを中心にですね、7社1大学でですね、組ませていただいたということでございます。今回、NTTドコモさんは総務省の自動運転関係の実証実験などを実施して十分に実績を持っておりますので、ドコモさんがメインで、あと、アイサンテクノロジーさん始めこれまでやってきた会社もみんな入っておりますから、そういう意味では大変いい布陣のですね、このコンソーシアムが組まれたんではないかと思います。
 ちなみに、今回はですね、ここに名古屋鉄道さんも入り、新たに入った名古屋鉄道さん、そして日本信号さんということで。日本信号さんは今回入りましたが、3月に空港島で実験した時も入ってもらってたんだね、技術的にはね。
 信号情報を入れて、信号が赤なら減速する、青ならそのまま進むというのをですね、レベル4で3月に実験したんですね、今年のね。その時もその技術は日本信号さんに提供していただいたんで、今回はそのコンソーシアムに入るということで、積極的に更にやるということで、こういうコンソーシアムを組んだということでございます。
 是非ですね、更に実用化、社会実装に向けてですね、前進をさせていきたいというふうに思っております。
 なお、今年度もですね、昨年度というかこの2月は一宮市でKDDIさんのやつを使って、初めて5Gを使ってですね、自動運転の実証実験やりましたが、今年度もですね、5Gを使ってやっていきたいと思います。例えば、中部国際空港島にオープンする国際展示場では、5Gでコンテンツを披露する予定でありまして、これと連動した自動運転の実証なども考えております。また、モリコロパークでもですね5Gを活用したVRコンテンツ。さっき言ったVRゴーグルを使ったですねコンテンツを含めた実証も事業者が検討しているというふうに聞いております。ですから、さらに今年度は一歩進めて、5Gをいろいろ活用してですね、いろんな実験にトライ、チャレンジをしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。
 また、ショーケースモデルである中部国際空港島では、8月30日の国際展示場のオープニングイベントに合わせて何らかのデモンストレーション、実証実験はやりたいと。せっかく人がわっと集まってくるし、あそこに5Gを装備していろんなデモンストレーションとかいろんなイベントをやりますので、そこで自動運転もやりたいというふうに思います。
 いろんな要素、ツールをかみ合わせてですね、よりレベルの高い実験をやり、実用化にね、実用化にしっかりと結びつけていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 いろんな要素がたくさんあるので、いろんな実験を組み合わせていくとやりやすいかなと。これだけいろいろ集まってるところはそうないかなというふうに思いますね。ということでどんどんやっていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(3)「愛知県多言語コールセンター」の開設について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kokusai-kanko/tagengo-callcenter2019.html)

 「愛知県多言語コールセンター」の開設について申し上げます。
 訪日外国人旅行者数は2018年には3,000万人を突破し、過去最高を記録しました。愛知県が実施している訪日外客動向調査ではですね、これ、中部国際空港で、このセントレアから帰る外国人観光客1,000人強にアンケートを毎年度とっているんですけれども、そのアンケートをとりますとですね、そのときの不満に感じた点についてですね、一番トップがですね、やはりコミュニケーションがとりづらい。要は言葉が通じないね、というところが一番多いと。2番目がフリーWi‐Fiスポットが少ない、3番目がフリーWi‐Fiの通信環境が悪いと、4番目が夜間に楽しめる場所が少ないと、5番目がカード支払ができないということでございますが、その一番上がコミュニケーションがとりづらいということなのでですね、今回、この多言語コールセンターを整備をするということでございます。
 このため、外国人旅行者、中小規模の観光関係事業者を対象とした「愛知県多言語コールセンター」を開設します。明日、6月11日火曜日午前9時から運用を開始します。
 サービス内容は、電話通訳サービスと翻訳サービスの無料提供であります。電話通訳サービスでは、宿泊施設や免税店などの観光関係事業者が外国人旅行者を接客するときなどにコールセンターのオペレーターが電話を介して通訳を行います。また、外国人旅行者のコールセンターへの直接の問合せにも対応します。翻訳サービスでは、飲食店のメニューや施設案内などの翻訳を実施することで多言語表示の支援を行います。
 センターの運用時間は原則24時間365日、対応言語は、英語、中国語を始めとする9言語。各言語の対応時間は、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語については24時間、タイ語などは午前9時から午後6時まで、タイ語はですね。ベトナム語、タガログ語、フランス語は午前10時から午後7時までということでございますので、よろしくお願いします。
 今年は秋のラグビーワールドカップなど世界的なイベントの開催が予定をされ、更なる外国人旅行者の増加が見込まれます。こうした皆様に満足いただけるよう、受入環境の整備を進めてまいります。
 資料を御覧いただきますと、対応言語はこの9か国。先ほどの時間が4に書いてあります。サービス内容は、電話通訳、そして翻訳サービス。利用料は無料ということでございます。
 ということで、問合せ等々、こういったところにお願いができればというふうに思っております。
 基本的にはですね、名古屋市中区にあるコールセンター事業を専門に行う、請け負う事業者に委託をして運営をいたします。ということでございまして、もし仮に災害時等々にですね、このセンターの機能が難しいという場合には、委託事業者さんが東京都の新宿区に構えているバックアップセンターでバックアップすることになっておりますので、それで対応可能だということでございます。全国的にこの方がやっていると、大手さんですな。大手さんでございますのでですね、そういったところでやっていただければというふうに思っております。
 またあと、PRするためにですね、これから、もう既に6月4日から7日まで県内4か所で説明会を観光関係事業者向けに開催をいたしました。これまで、岡崎市、豊橋市、常滑市、名古屋市で実施をして、そして6月18日に、今年秋にラグビーワールドカップが開催される豊田市内で開催する。20日にもう一回名古屋市内で開催するということで、計6回そういった説明会も開催をいたしますし、外国人旅行者向けには県の公式観光ウェブサイト「Aichi Now」でやりますし、SNSを活用した広告の配信などでもしっかりとですね、アピールをする。また、そうした、このサービスを利用している事業者の施設、店舗が一目で分かるようなステッカーも作って張ってもらうとかね、そういったこともやっていきたいというふうに思います。
 いずれにしても、これは東京都とか大阪府などはね、大都市圏域ではもう既にコールセンターやっておられると聞いておりますので、我々もしっかりとやっていきたいということでございます。
 私からは以上であります。

2 質疑応答
(1)2019年度自動運転社会実装実証事業の実施について
【質問】 2019年度自動運転社会実装実証事業の実施について、南知多町で島外を含む移動パッケージを疑似体験アプリ等により提供するとのことですが、具体的にどのようなアプリで、どのような疑似体験ができるのかを教えてください。
【経済産業局長】 船で日間賀島に行って、島内で車に乗ってレストランに行くなどの観光コンテンツを一体的にパッケージ化したものを将来的に提供することを目指して、今回実証実験をします。このため、事業者に名古屋鉄道が入っています。

【質問】 2019年度自動運転社会実装実証事業の実施について、今年度実施する3地域(長久手市、南知多町、常滑市)のうち、来年度以降も続く箇所はありますか。
【知事】 1つ、まず愛・地球博記念公園は更にやっていって、本当に実用化というか、必ずやろうというふうに思ってます。ニーズはあるのでですね、やるということが1つと、空港島はますますやるんじゃないですか、必ず。必ず、その2つは必ず。どんどん発展していくと思いますよ。
 愛・地球博記念公園はね、この間、先々週の金曜日、鈴木敏夫総合プロデューサーも言っておられたけど、宮崎駿監督も言っておられたけど、サツキとメイの家をつくった愛知万博のときに実際に行かれた感想は、広いと。広い公園だなという。確かに東京方面であんなに何か広い、あんだけ延々と歩くような公園ってありませんもんね、基本ね。だから、そういう意味なんで、それにアトラクションを、できるだけ公園の起伏とか自然を生かしながらアトラクションをこう、固めるんじゃなくて、こう分散してあれしますから、これからジブリパークをつくっていったら、更にこう園内をですね、周遊するニーズって増えると思いますよ。サツキとメイの家って結構奥だでね、あれ。若い人とか子供たちはね、お散歩お散歩でてけてけてけてけ歩いてもらえればと思いますが、やはりバリアフリーとかね、高齢者の方とか考えると、やはりそういった移動手段というのは、今でも園内バスね、ありますけれども、やはりもっともっといろんな、多様な選択肢が求められるんじゃないでしょうか。それはまた、今年度というか、毎年毎年度進化させてね、どんどんこう進化させて実用化に向けていきたいというふうに思います。それが1つと。
 もう1つの空港島も、これも考えられるだけでもすごいニーズありますよね。ありますよね。あれもだから、本体のターミナルとこっちの国際展示場とホテルとあといろんな事業者ありますから。あの空港島の中でも、もちろん空中回廊でね、屋根付きのやつで歩いてもらえばいいんですけれども、やはり空港の場合、お客さんがどこにどう行くかってやっぱりある程度ルートが決まっているので、そういう意味では非常に自動運転ってなじむんじゃないでしょうかね。ですから、そういう意味で、私、この2つは必ずやっていくということだと思っています。
 ただ、もちろん今年度、日間賀島も含めて3か所やるというのは、これは必ず、これでもって実用化をしていこうということなんで。
 日間賀島も面白い所だと思いますよ。ましてや観光事業者である名古屋鉄道さんと組んでやるということであればですね。1周あれだね、4キロメートルぐらいだったかな、確か。さっき申し上げた信号は、要は道路交通用の信号じゃないけど、信号は1丁だけあるんで、そういう意味では非常に、自動運転でぐるぐるぐるぐるお客さんを回していくというのは非常にありだと私は思っております。ですから、是非これを皮切りにね、実用化に向けたい。実用化に向けたいというふうに思っています。

(2)「愛知県多言語コールセンター」の開設について
【質問】 「愛知県多言語コールセンター」の開設について、東京都や大阪府では既に実施しているとのことですが、愛知県は都道府県で何番目になりますか。
【観光コンベンション局長】 29都府県が既に実施していますので、30番目です。

【質問】 「愛知県多言語コールセンター」の開設について、知事からアピールすることはありますか。  
【知事】 まあとにかくこういうのはできるだけ、こういった外国のですね、お客さんのアンケートを中部国際空港で毎年とっているので、そういう意味では、それに対してしっかりお応えをするということだと思います。ですから、もっと早くやれば良かったかなという気はしますけどね。ただ、そんなにずれてるということではないと思いますから、しっかりやっていければというふうに思っております。

(3)リニア中央新幹線について
【質問】 リニア中央新幹線について、静岡工区の進捗の遅れに伴い、2027年度の開業に遅れが生じる可能性があるとJR東海の社長が述べていましたが、現状について知事はどう考えていますか。
【知事】 先週の木曜日、6月6日のですね、午後に、もうフルオープンですから御案内のようにリニア中央新幹線建設促進期成同盟会の総会をですね、行わせていただいて、私の方からですね、様々に現状、状況も御挨拶の中で申し上げて、そして総会決議の中で、特に未着工の区間についてはですね、国、JR東海及び関係者がスピード感を持ってね、協議を行って、速やかにこれは着手することというのを加えさせていただきました。もちろん、その前段には、東京―名古屋間は早期整備だと。2027年度をね、確実にやってほしいということの中で、特に未着工の区間については、今、申し上げた関係者がスピード感を持って協議をして早期に着手することということを9都府県の総意としてね、入れさせていただきました。
 私どもとしてはですね、現段階でその2027年度が遅れるということは到底受け入れることはできない、看過できないという事態だと思っております。なのでですね、速やかに関係者がしっかりと協議をして着手をしていただきたいということであります。
 その前日の5日水曜日、中部圏知事会議が静岡市でありまして、午前11時前から4時過ぎまでですね、5時間以上、川勝知事さんと一緒におりましたので、いっぱい話をしました。いっぱい話をしました。その中で川勝さんから、いや我々も沿線のね、利害関係者としてこの同盟会に入れてほしいという御要請をいただき、そりゃいいですよ、どんどん入ってくださいということを申し上げたら、直ちに昼の休憩のときに「はい。」とか言って文書が出てきて、その文書も皆さんにもお示ししていると思いますが、我々はこのリニア中央新幹線には賛成だと、その早期整備に向けてね、我々も利害関係者なので会に入れてほしいと、こういう文面でございました。ですから、今、関係の9都府県の皆さんにお諮りをさせていただいている。おおむねというか、大体御了解はいただきつつあるなと思っておりますが。
 ただ、その折に私、申し上げた。建設促進期成同盟会ですからね、建設促進期成同盟会なので、その趣旨に賛同だというんであれば入っていただければと思いますけれども、そこはやっぱりよくね、御理解をいただければと思います。
 なお、あの中部圏知事会議が終わってから2人でお話しさせていただきました。5日ですからね、明日の総会ではこういう決議をやりますよと。やはり早く我々としては着工してほしいと。2027年度が遅れるということは、我々としてはね、それは受け入れることはできないんですと。だから、とにかくいろんな御意見があるんであればですね、それはどんどん言っていただければいいと思いますが、今ここで事業にかからないと遅れてしまうというふうにJR東海さんが言われているので、今は、まずはですね、これは必要最小限か何か知りませんが、そこでまず着手して、その間ですね、引き続き協議をして、もし仮にいろんな不都合等々があれば、そのときに立ち止まって考えればいいんじゃないですかということもはっきり申し上げさせていただきました。
 川勝知事さんからは、水問題がこうでこうでといろいろ言われましたが、それについても、いや、我々はJR東海さんからはね、地下水出てきたやつは全量大井川にお返しするということで科学的には問題ないんだというふうにも聞いておりますが、ただ、私がその実際の当事者ではありませんので、是非よく話合いをね、して、より良い方向をね、つけていただきたいということをはっきりと申し上げました。ですから、そういう文脈というか方向の中で今、協議を進めているということであります。
 我々はあくまでもやはり2027年度に東京―名古屋間全面オープンということで引き続き着実に進めていただきたいということは関係方面に強く申し上げていきたいというふうに思っております。
 なお、文脈の中でですね、流れの中で私が申し上げたのは、やはりこれはですね、リニア中央新幹線も新幹線なんで、全国新幹線鉄道整備法でしたっけ、法律に基づいて国が基本計画、計画を作って、事業者であるJR東海に指示をする。そしてこの事業が始まるということなんですね。沿線の都道府県、自治体はそれに対して用地確保等々を協力するという制度、建て付けになっていますよね。ですから、そういう意味では、やはりこれは国の事業、国策事業ですよねと。ですから、このJR東海さんと静岡県さんだけの協議ということではなくて、やはり国が前面に出て、前面に出て調整をし、事業を前に進めていく責任があるというふうに私は思っておりますし、そういうふうにもう申し上げてきました。
 5月のですね、半ばにですね、石井国土交通大臣が名古屋市に来たときにじっくり話をしました。あなたの責任だよと、国土交通省の責任だよこれはと、前面に出てやってもらわなきゃいかんと。担当の国土交通省の幹部の皆さんにもはっきりとそういうことは申し上げております。前面に立って、あなた方が調整しなきゃいかんのだよと。JR東海に任せるとか、そんな話じゃないよということは申し上げております。申し上げております。相当強く言っておりますので、そういうふうに動かれるんではないでしょうか。動いていただけると思っております。
 そんな柔な話じゃないと思いますね、私も。相当これはあれですよ、我々もきつくいきますよ。特に国に対してね。国がやらないかんよこれ、絶対に。
 ということだと思っておりますので、私はよりいい方向は見いだしていけるというふうに思っております。

【質問】 リニア中央新幹線建設促進期成同盟会へ静岡県が加盟することについての進捗状況と、静岡県がJR東海に対してこのままでは意見の相違が埋まらないというような意見書を提出していますが、期成同盟会としてどのように対応されるか教えてください。
【知事】 まずはですね、この期成同盟会に入るということについて、あれは総会でお諮りをして、ほとんどもうOKですという話は、現に来ていますが、手続的にはね、総会で審議する前に常任理事会、いわゆる担当部局長のですね、各県の担当部局長さんの会、常任理事会というのがありまして、そこで協議して、総会にかけるという建て付けになっておりますので、今、そういう手順をね、これから踏んでいこうということでございます。総会は、しょっちゅうやるわけじゃないので、今日明日ということでありませんので、そこは時間がありますから、これから常任理事会にしっかり諮って、関係の皆さんがあれして。
 あの時はほとんど、いいですよ、賛成ですよというふうなことでしたが、若干、ちょっと時間がなさ過ぎると。僕は5日に言って6日という、水曜日に夕方に諮って、木曜の午後までに返事くれとかいう、ちょっと乱暴ではありましたけどね。とても上まで上げられないというところがちょっとあったので、そういうところもありましたので、結局あれはお諮りしたということにしております。ただ、方向としては、加入していただく方向で調整を進めていくということではないかというふうに思っております。
 それとですね、6日付けで静岡県さんが中間意見書というのを取りまとめて、JR東海さんに提出されたんだね。JR東海さんに提出されたものが私どものところにもいただいておりますが、これはこれまで議論してきた関係者の意見を取りまとめたものだというふうに聞いております。これはですね、水問題の話ですから、我々がそういう知見があるわけではないし、我々は当事者でもありませんので、これはJR東海さんがですね、誠意を持って対応すると、誠実に対応するというふうに言われておりますから、そうした対応をね、しっかりやっていただいて、おこたえをしていただければというふうに思います。
 ただ、私は川勝さんにも申し上げましたが、できることとできんもんがありますわなと、世の中には。ですから、そこをどういうふうに折り合いをつけていくということじゃないでしょうかと。私はJR東海さんから聞いているのは、出てきた水全量を大井川に返すので、基本的に、科学的には問題ないんだというふうに私は聞いていますよと。だから、それはお互いよく話し合って折り合いをつけていただきたいですねということは申し上げました。
 世の中何言ったって自由なんで、御意見はおありでしょうけど、できるものとできんものがありますのでね、世の中にはね。そこはやっぱり折り合いをつけていただくということではないかと思いますし、そういうときにやはり調整に入るのが、国の役割ではないでしょうか。
 冒頭申し上げましたが、やはりこれは国が計画を作って、国がJR東海に指示をしてやる国策、国の事業ですから、国が責任を持ってこれを解決をしていくということは当たり前のことではないでしょうか。そういう責任があるんだということは、石井大臣始め関係の幹部にはですね、私ははっきりと申し上げております。それはあんた方の責任だからやってくれよということを申し上げているところでございます。それもはっきりと、相当きつく言ってありますので、そういうふうにしていただけるんではないかと思っております。

(4)スタートアップ企業の支援について
【質問】 知事は5月に中国を訪問し、スタートアップ企業の視察をしましたが、施策として愛知県のスタートアップ企業の支援に生かせるような印象に残ったものは何かありますか。
【知事】 あの日程、僕は包み隠さずというか、全部お話ししてますけど、やはりあの限られた期間、6日間で7都市、7か所を巡ってですね、それぞれのトップとずっとやって、まず、ああいう国ですから、やっぱりトップと話をつけてこう、具体的に実務に落としていくというやり方でやってきましたんで、そういう意味では、そういう面談と会談の塊だったので、そういう意味で、道筋とルートはつけれたと思いますが。この後ね、うちの部局、私もまた、今こういう事情というか、あれだけもうアメリカに伍(ご)していくようなね、IT産業の隆盛を誇る中国なので、人材も企業もね、それから経営資源もいっぱいあるということなんで、私も度々と出かけていって更にそれは深掘りをしたいと思いますし、彼らも来ると思いますよ。今週も清華大学の関係が来るので、そういう意味ではですね、非常にそういうのはどんどんと進んでると。清華大学の副学長が来るんだな。基本的にはトヨタ自動車さんのところへ行くんだけどね。あと、私のところも来ていただけるので、そういう意味では、どんどんこれ進んでいきます。進めていきたいというふうに思います。
 本当は、個人的にはね、深センであれば、本当に飛行機が1時間以上遅れたので、あの深センの深セン湾創業広場の施設を見れなかったのでね、非常に残念でならないんですけれども、是非そういったところとね、やっぱりもっともっと密接にあれしたいと思いまして。延べ床が180万平方メートルだったかな、あれ確か。延べ床だよ、180万平方メートルだよ、スタートアップ施設が。投資額3,000億円だよ、日本円で。
 シリコンバレーはね、自然発生的に世界中から人が集まって、スタンフォード大学を中心に人が集まってあれして、どんどん起業して、どんどんどんどんと今まさにああいうのが生態系エコシステムなんでしょうけどね、世界トップの。世界のトップの頭脳が集まって、どんどん企業を興し、事業を興し、技術を興して、すごいなと思うけど、深センなんか見るとですね、また別のやり方でのこういうアプローチがあるのかと思うような感じでしたね。ですから、そういったところとこれから我々はしっかり連携してやっていく、いかなきゃいかん、そういう時代が来たというのを思いました。これからしっかりやっていきたいと思います。
 さらに言うと、そりゃ浙江省・杭州へ行ってね、本当は時間があったらアリババに寄ってきたかったんだけども、とても時間がなかったので、とても時間がなかったので。あと上海だってね、もっともっといろんなところあれしたかったけれども、とても時間がなかったので。ただ、道筋、ルートはつけてきましたから、やはり更に行ってきたい。
 それから、更に言いますと、この間、先週の金曜日ですね、天皇陛下がお越しになる前日の夜、江蘇省の書記が来られたので面談して、我々で歓迎会をやりましたけれども、江蘇省サイドももっと、また来てくれと、また来てくれと、こういう話なんで。江蘇省も今、蘇州を中心にね、1つのスタートアップの拠点でもありますから、そういった本当に何かもう中国全土が沸き立つような感じなので、そういったところにどんどんどんどん我々も出かけていって、彼らもどんどん来てもらって、お互い、交流なんかじゃなくて、お互いビジネスを立ち上げて盛り上げていくということではないかというふうに思っています。大いにこれからもこの関係に期待したいと思いますしね、我々もしっかりやっていきたいと思います。

(5)三菱重工業(株)によるボンバルディア社のリージョナルジェット機事業の買収交渉について
【質問】 三菱重工業がボンバルディア社のリージョナルジェット機事業の買収交渉を進めています。県としてMRJ事業を支援しているなかで、生産拠点が海外に移るとの懸念もあるかと思いますが、知事の所感をお願いします。
【知事】 MRJ関係のですね、三菱重工業さん、三菱航空機さんの記者会見も拝見をいたしましたし、それは皆さん御覧いただいてると思いますが、私ども愛知県の方にはですね、6日の木曜日に三菱航空機の担当者、責任者が来庁されですね、一連の報道等についての報告、説明をいただいたということでございます。私じゃなくて、部局で受けましたが。
 そこにはですね、その際はボンバルディアのCRJ事業についての買収の交渉中であることは事実であると。CRJ事業によってMRJのカスタマーサポートが補強されることを見込んでの検討であり、MRJの開発・生産に悪影響を与えるものではないと言い切っております。そして、元々MRJの開発の計画には、MRJ90型の後にMRJ70型を開発することは既定路線だと。MRJ90の量産、MRJ70型の開発・量産の立ち上げまでは小牧南で行うことは変わっていない、変わっていない。MRJ70型が外に出ていくことは現時点では全く考えていないし、経済合理性もない。そりゃそうでしょうね。MRJ90やって、MRJ 70の開発やって、生産立ち上げ、量産立ち上げまでやって、それをそのままふっと持っていくということは、それは現実的にあり得ないですよね。そういう発言でありました。
 その中で、競争力のあるサプライヤーに置き換わることはあるかもしれませんが、それはすぐに換わるものではない。ブランドイメージを変えるために、スペースジェットという名称の使い方については、改めてパリエアショー、6月17日から6月23日のパリエアショーで一連の発表を行う予定だと。その前にはまた愛知県にですね、パリエアショーで発表する概要については、その事前に愛知県にはお伝えしますと。また、パリエアショーではMRJ90型を地上展示する予定だと、こういうことの御報告がありましたので、そういうふうに受け止めさせていただいております。
 我々はですね、MRJの開発・量産について、あそこの豊山町のターミナルビルの真ん前に我々が土地を用意してですね、県有地、国有地を整備して、県有地は立体駐車場にしてね、7万3,000平方メートルの土地を生み出して、もう量産工場でき上がっているわけですね。それと、そこから滑走路に行く間のところもですね、道というか、工場から滑走路に行く、30何メートルの幅のところで、もう整備をし、さらに滑走路のこちら側の駐機スポットもですね、出荷待ちのMRJを置いておくといいますかね、駐機スポットが要るということなので、さらにこちらの駐機場の方も私ども土地を買いまして、出荷待ちのMRJが20機泊められる駐機スポットももう今整備をして、今、延々と工事をやっているところでございます。
 我々は全力でね、MRJは、これは夢のある仕事でありますしね、戦後初めての日本の国産旅客機への挑戦という仕事でありますから、引き続きこのプロジェクトが成功するように、我々は地元としてね、全面的に支援をしていきたいというふうに思っています。
 特に、昨年9月にですね、私はシアトルへ行ってボーイング本社をまた訪問し、いろいろ話をしましたが、その際、シアトルから300キロメートル離れたモーゼスレイク・フライトテスト・センターも訪問しまして、そこのMRJの試験飛行拠点を訪問して、現地の状況等々も拝見しましたけれども、現地におきましては非常にですね、モチベーションは高く、非常に飛行試験はうまくいっていると、順調にいっていると。そこのスタッフのね、日本人と外国人アメリカ人含めて半々ぐらいのスタッフですけど、非常にコミュニケーションとれて、非常に士気が上がっているというのを見てよく分かりました。
 是非このMRJプロジェクトはね、成功していただけるように、我々はしっかりと引き続き支援をしていきたいというふうに思っております。