知事の記者会見
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令和元年7月16日(火) 午前10時
1 知事発言
(1)第76回国民体育大会冬季大会スケート競技会(ショートトラック・フィギュア)・アイスホッケー競技会愛知県実行委員会設立総会及び第1回総会の開催について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/sports/2021kokutai-jikkou1.html)

 皆さんおはようございます。7月16日火曜日ですね、昨日が三連休、海の日でございましたので、休み明け、定例記者会見を行わせていただきます。
 愛知県では、2012年1月以来、9年ぶり2回目となる冬の国体、第76回国民体育大会冬季大会スケート競技会(ショートトラック・フィギュア)・アイスホッケー競技会を、2021年1月に開催をいたします。
 本大会は、2021年1月27日から1月31日の5日間の日程で、名古屋市の日本ガイシアリーナにおいて、スケート競技のうちショートトラックとフィギュアを実施し、豊橋市のアクアリーナ豊橋と長久手市のモリコロパークにおいてアイスホッケー競技を実施します。なお、スピードスケートは岐阜県恵那市で実施されます。
 大会参加者は、愛知県開催関係分を見込んで、本部役員・監督・選手など合わせて1,500人を見込んでおります。
 この度、大会の開催準備を着実に進めるため、愛知県実行委員会を設立することとし、7月19日の金曜日に設立総会と第1回総会を開催します。
 実行委員会は、競技会場となる3市の市長、愛知県スケート連盟、愛知県アイスホッケー連盟の会長などで組織し、第1回総会では、2019年度の事業計画や予算、大会のテーマ、スローガン、シンボルマークなどを審議します。
 大会の開催まで1年6か月です。本実行委員会を中心に、日本スポーツ協会など関係機関と緊密な連携を図りながら、競技・宿泊・輸送計画の作成や競技環境を整えるなど、大会に出場する選手の皆さんがしっかりと実力を発揮できる万全の準備を進めてまいります。
 また、全国各地から愛知県を訪れる選手や観客の皆様を温かくお迎えするとともに、本県や会場となる3市の魅力を広く全国に発信する大会にしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 資料を御覧いただきますように、金曜日の10時から10時40分まで行うということでございます。メンバーは2枚目のとおりということで、裏面ですね、2ページです。それから大会の概要は3ページ以下ということでございます。
 スピードスケートはですね、1周400メートルのトラックが必要なんで、これは愛知県内にありませんのでですね、これは岐阜県、東海地方では岐阜県にしかないので、ここは恵那市のね、スケート場でやるということですね、ということです。
 この2021年はですね、9月に三重県で国体があります。夏の国体がね、ありますので、併せて愛知県、岐阜県でその冬季をやり、盛り上げるということでございます。
 冬季国体は開催地が限定されておりますので、大体約10年のローテーションでくるくる回っておりましてね、前回本県で開催した67回大会は9年ぶりの開催。あの時はですね、本大会を岐阜県でやったので冬季大会も岐阜県と、岐阜県でやれないそういうインドアなものは愛知県で引き受けたと、こういうことでございます。
 ということで、今回こういう形で、再来年の1月にですね、冬季大会をやるということでございます。
 なお、大会のテーマ、スローガン、シンボルマークにつきましては、昨年12月から今年3月まで公募いたしまして、大変多くの応募をね、たくさんいただきました。七、八百点、テーマとかスローガンね、いただきまして、そうしたものからですね、審査をしていただいて、7月19日金曜日、実行委員会第1回総会で応募いただいた作品の中から決定し、総会終了後速やかに公表する予定でありますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。
 なお、愛知県はフィギュアスケートとショートトラックについては伝統がありまして、オリンピック選手も多数輩出をいたしておりますし、第74回、今年の冬の大会ではですね、スケート競技、アイスホッケー競技の成績は、男女総合で10位、女子総合で2位ということでですね、大変盛り上がった。なお、9年前の第67回冬季大会では、スケート競技とアイスホッケー競技の成績は、男女総合3位と、女子総合3位ということで、大変立派な成績でありましたということでございます。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)名古屋城の木造天守閣について
【質問】 名古屋城の木造天守閣に関する定例知事記者会見における知事の発言に対し、名古屋市の河村市長は、市長より知事の方が上で、王様だと思っているなどと反発しています。河村市長側からの反発について、知事はどう考えますか。
【知事】 新聞報道等々でもですね、拝見いたしまして、何を言っておられるか、議事録もですね、少し手に入れましてね、殊、私のことについていろいろ言われておりますので入手しまして、いろいろ拝見いたしましたが、私の率直な感想として、随分エキサイトして話しているなということで、驚いたということでございます。また、いつものように話をすり替えておられるので、まあ河村さんらしいなと思ったということでありますが。
 まず前提としてですね、私は、この今回の名古屋城についてのですね、事業についての河村さん及び名古屋市の行為、行為についてね、やり方、やってきたことについて、私は事実関係をもとに、これはこうじゃないのかということをですね、指摘をさせていただいた。行為について指摘をさせていただいた。だから、河村さんがどうのこうのとは言っておりません。
 ですから、そういう意味では、その行為について私が言っていることについてですね、指摘したことについてお答えをいただかなきゃいけないんですが、何かその話をすり替えてですね、何か私が王様だとかですね、上だと思っているんではないかと言って個人攻撃をされる、私の人格攻撃をされるということは極めて遺憾だなというふうに思います。
 私は河村さんにそういうことを言われる筋合いはないんでね、それはやはりいかがなものか。公人としての発言としてはですね、いかがなものか。そういうふうに言われると、じゃあ私も言いますよということになるんですね。なるんです。売られたら、売られたらそりゃお応えせざるを得ないということになりますよね、それはね。
 河村さん、これまでの性質なんでずーっとこういう、70年間これでやってきたんでしょう、そうやって。言われたことについて真正面に答えずにすり替えて、人格攻撃、個人攻撃をしてね、良しとしてやってきたんでしょう。だけど、これは通用しませんよ。私が申し上げているのはですね、その行為についてなんです。
 ですから、そのことを更に指摘をさせていただきますとね、事実関係に基づいてですよ、あくまでも事実関係に基づいて指摘をさせていただきますと、河村さんのコメントの中でね、例えば「文化庁の許可を信じて」とかね「許可するんでしょう」とかですよ、「日程調整については行われていると思いますけど」と言っておられるんですね。まあなかなか言葉尻を捕まえられないように、そこはうまいことぼやかして言っておられるなと思いますが、確としてですね、日程調整をしているとは言ってないんですね。許可が出るとも言ってないんですね。言ってないんです。
 だから、そういう協議をしてないからですよ。していないからなんです。だから、そこについてはですね、やはり私は事実関係を指摘しているので、それについてですね、はっきりとお答えをすべきではないかというふうに思います。
 最初に、冒頭ね、「文化庁についてどうですか」と言ったら、「私ども信じておりますので」と言っているんですね。信じているというんじゃ困るんですよね。ちゃんとやってますと、こういうふうに協議を進めてるんですと言っていただかなきゃいけないんですよね。
 次に、名古屋城の関連、「第三専門調査会の日程調整というのは実際に行われているのでしょうか」と言われたら、「行われていると思いますけど」、「当局は知っとるかどうか知りません。私のとこにはなかなか具体的に上がってきませんね。」という言い方しかしてないんですね。この当局に、じゃあそこで答えろと言ったら答えてないんですね。何で答えられないかって、この日程調整をしてないからですよ。していません。していません。だから、「していると思いますけど」という形でですね、言葉尻をとらまえられないようにうまいこと言っているんでしょう。ということなんですね。
 それからですね、要はその文化庁の許可が得られなかったなどなど私の指摘についてはですね、「何を言っておるんですか、何とか誠実にやってきて」と言っているんですけど、ちゃんと協議しているとは言ってないんですね。
 最後ね、「許可になるでしょう、そりゃなるでしょう。」ということなんで、許可になるとかそういうことは言っておられないんですね。そりゃそうなんですね。具体的な協議をしていないのでですね。要は、役所間の協議というのは、資料、データに基づいてこういうことでどうですかでやりとりをして、様々な指摘を得て、これに対して答えをしてやって、協議が整ったら協議というんですよ。
 私、前々回でしたかね、こういう形で、文化庁がこういう指摘、質問事項が来ているということ、私読み上げましたね、ここでね。こういうのは名古屋市に来ているんですよ。でも、名古屋市議会には示してませんよ。私はたまたま手に入っているので申し上げたんですけれども、それについてやはり真摯にお答えをしていただかなければいけないのではないかということを申し上げたいというふうに思っております。
 とにかくですね、私は事実関係をですね、明らかにしていただきたい。私の指摘に対して違うと言うのであればですね、「信じている」とかですね、「何とかなるでしょう」とかね、「行われていると思いますけど」というふうな言い方はね、言わない方がいいですよ。語るに落ちたと言うんですよ、それ。いかにそういうことをやってないかということを自分で白状していることじゃないですか。じゃあ、やっているんだったらやっていると言えばいいんですよ。「やっていると思いますけど」というのは逃げ口上ですよね。「信じてる」とかね、「許可になるでしょう」とか、それじゃ困るんですよ。505億円も予算立ててね、もう100億円の木材も契約しちゃったんですよ、調達しちゃったんです。どうなるんですか、これ。単なる見込みとか希望とかでやったんですか、これ。税金ですよね。私はこれは不思議でしようがないと思うんですね。
 まあマスコミの皆さんはね、私と河村さんがやりとりしてると、そのことだけとらまえて面白ければいいということなんでしょうけども、そのことによってね、何ら実損、実際の損失が出なければね、まあ笑い話で済むような話かもしれません。だけども、実際に今、目の前でですね、この100億円を超える損害がもうまさに今、出そうになっている。確実にその100億円に近いかそれを超える損害が出る、その蓋然性が高まっている、危険性が高まっている、それを私は分かっていてですね、それを見て見ぬ振りはできないんです。という思いで申し上げているんです。なので、事実関係を明らかにしてほしい、ファクトを明らかにしてほしいということだけを申し上げているんです。
 要はその損が出なきゃいいですよ。いつものように、まああかん、そんなもんとか、1,000メートルタワーつくるわとかね、何とかで言ってまあその損害が発生。それでもまあ行政の長としてですね、やっぱりその携わる職員もはっきり言って、県も市の職員も高い給料もらっているわけですから、そういう人たちを使うのに、その時間、人件費も含めたらそういうことやっちゃいかんということは思いますけど、それはそれとして、実際の損が出ていないんならね、百歩譲ってね、まあそのぐらいはというのはあるかもしれませんが、実際に損害が出る、損失が立つということになりますとね、私は話は全く違ってくると思うんですね。公金、税金ですからね。
 私ね、河村さんに何度も言ったことあるんです。我々はね、自分のお金で仕事をしてない。我々は人のお金で仕事をしている。税金で仕事をしている。だから常に謙虚に謙虚にね、やって、人の意見をよく聞いて、一つ一つきちきちきちっとね、手順を踏んでいかなきゃいけないよということは申し上げているんです。そういうことに照らしてね、今回のことがどういうふうに位置付けられるのかということだと思います。だから、事実関係を明らかにしてほしいということなんですね。ですから、そのことをまた改めて申し上げたいと思います。
 なお、いろいろ言っておられましてね、仲介は要らないと、してほしくないというのは言っておられますけど、それはそういうことで、そりゃそうでしょう。やっぱり私及びというか、私じゃなくても第三者がそこに入ればですね、不都合な真実が明らかになってしまうから入ってほしくないんでしょう。ということですよね、間違いなくね。私が、だから間に入って、文化庁にところでどうなっているんですかって聞いていいですよ。聞いたらそうやってオープンにしますよ。そりゃ困るということでしょ、やってもらっては。それはね、私はいかがなものかと思いますね。
 例えば、その名古屋城の再建について、天守閣部会とか石垣部会の皆さんがおられるんだったら、彼らが疑問があるんだったら、直接彼らに文化庁の担当者とやってもらったらいいじゃないですか、それ。何でそれができないんですかね。それやられると困るからでしょう、不都合な真実が出てくるから。協議が整っていない、一切進んでいない、めどが立たない、いつになるか分からない。もう一回抜本的に基礎的な調査をやり直せと言われていることが分かってしまうから嫌なんでしょう。それでは私はいかがなものかなというふうに思いますね。とにかく事実関係を明らかにしてほしいということだと思います。
 それから、市長を解任してほしいというようなこともね、発言しておられるようでありますが、実際にですね、本当にこの100億円の穴をあけたらね、私はそういうことになるんだろうというふうに思いますよ。100億円税金に穴があいてね、笑って済ませる話じゃないですよ、これ。今、現にそれが起こっているわけですよ。だから、僕はそういうことにならないようにね、是非是非、最善を尽くしてもらいたいという思いで申し上げているんです。
 私、言っていること違ってますかね。名古屋市は大金持ちだから、100億円ぐらい穴があいてもそんなんいいじゃないのって言って笑って済ませられます。いや、僕は笑って済ませられないと思いますね。
 明白というか明々白々ですよね。だって、許可のめどがないのに100億円の木材契約しちゃったんですから。私、前回申し上げたけど、お金で持っていればコストかからないんですよ、お金で持ってりゃ。普通金利が付きます。今、もうほとんど金利は付かないけど、コストはかからない、むしろ金利が付く。ところが、物に換えた途端にですね、金利と保管料、一般の金倉が要るんです、金倉が。金利倉敷。
 それもあんな木材みたいなかさ物、かさばる物だったら、保管料をただで置かしてくれるような、そんな善意の方、おられるわけないじゃないですか、それ。ましてや木材は、鉄とかああいう金属の物と違って劣化していきますから。
 なぜ、めども立たないのに契約してしまったのかと。要は見切り発車なのかと。要は既成事実を積み重ねていけば、まあそんなのいけるだろうと、何とかなるだろうということなんですか。それはいけませんよね、税金使っているんですよ、これ。
 僕は、そこをね、やはり。だから河村さんの責任とか何とかというより前にですね、先ほど申し上げたように、そりゃ100億円が全損になったら、当然そういう、河村さんが自分で言った、解任してと言っておられますけど、そういう話になるんでしょう。そりゃそういう話だと思いますよ。100億円ってそんな軽い話じゃないですよ、これ。だから、そうならないようにですね、最善を尽くしてほしい、関係者は。
 僕ももうこれあれですね、名古屋市の職員さんに申し上げたいけど、これ関係する人もね、もうそろそろ本当のことを言ってほしい。こうだ、こういう事実なんだということ。そうでないと、その職員の皆さんも同じように責任問われますよ、これ。そりゃそうですよね。もし仮に事実と違うことをね、彼らも言っていたということであればですよ、そりゃ責任問われることになりますよ。私は、名古屋市の職員の皆さんももうそろそろ勇気を出してですね、本当のことを言ってほしい。本当のことを知りたい、事実関係を知りたいというふうに思います。
 まあいろいろ申し上げましたけれども、私に対して何か、上下関係だとか上から目線だとかね、国王だとかね、何とかっていろいろ何か言われていますんでね、私はそういうことは今まで申し上げてきませんでしたけど、そこまで言われればね、あえて私もね、河村さんにはね、敬意を込めてですね、河村さんこそね、裸の王様にふさわしいというふうに申し上げたいというふうに思っております。
 まあいずれにしてもですね、事実関係、事実関係を明らかにしてほしい。それみんな知りたいと思ってますよ。ある日突然ですね、いやー、一生懸命やってきましたけども、いやー、文化庁が悪いでよとか、学者がいかんで何かできんかったもんで100億円穴あいてまったわと、あははははで済むんですかね、これ。済まないですよ、これ。
 事実関係を明らかにしてほしい。そして、事ここに至ったらね、被害がですね、損害がもう最小になるようにね、最善の努力を尽くしてほしい、関係者にはね、と思います。
 もう1点だけちょっと追加して申し上げますと、これはですね、見解の相違ということじゃないと思うんですが、度々と河村さんは障害者の方、バリアフリーのことについてですね、言われておりまして、先週の会見でもそのことについては非常に事細かにですね、触れておられますね。
 バリアフリーでなくても、人力サポートとか筋力サポートとかね、そういったものでいいのではないかとかね、と言われておりますが、これは、私は河村さんの見解にくみするものではありませんが、これ一言で言いますとね、障害者団体が差別だと言っているわけですから、それをこういう形でね、何か話をはぐらかしていくというのは、それはいかがなものかというふうに思いますね。
 これはやはり障害者団体の方々が、これではね、我々のバリアフリーとは違うじゃないかと、まさに差別なんだといって彼らが言っているわけですから、それに対しては、いやそうではないんですよと真正面からお答えしなきゃいけないんじゃないでしょうか。そのことはね、前から感じておりました。
 私はそのことについてね、これは名古屋市が、河村さんが一方的にけしからんとまでは言いませんが、障害者団体が差別だと、これはどうなんだといって聞いているわけですから、問い正しているわけですから、それに真正面からね、お答えをしていただく私は責務があると思いますよ。
 それもさっきの話なんですよ。自分の家に個人のお金で何か付けるんだったらね、それは誰も言わないと思いますよ。個人のものだから。だけども、あれは国有地ですよ。国有地を名古屋市がたまたま借りているというところで、公共の施設ですね。そこに税金を使ってやるということであればですね、私はやはりバリアフリー法を始め様々な法律の趣旨からしてですよ、障害者基本法、障害者差別解消法ね、それからバリアフリー法、そういった法律の趣旨からして、やはり障害者団体の皆さんの御意見にはもう真正面から向き合ってですね、真摯にお答えをしていただかなきゃいけないというふうに思いますね。
 そうでなければですね、今、言っている河村さんの発言等々も、あれですね、バリアフリーと違うんですねという話になりますね。今まさに参議院選挙の期間中でありますけどね、だとすると、河村さんが率いる減税日本というのはバリアフリーに反するのかということをですね、言われても、そりゃ仕方がないんじゃないでしょうか。河村さん、減税日本と日本維新の会の公認の方を応援されておられますけれども、障害者団体の人から見ればですね、バリアフリーをどう考えるんだと。我々は障害者差別だと言っているけど、それについてどう答えるんだということになりますよね、それ。私は是非聞いてみたいですね。
 ああいうはぐらかすような言い方は、私はやめていただきたいなというふうに思います。そうでなければ、そのこと自体、その発言自体が、それが障害者差別だというふうに言われても仕方ないんじゃないでしょうか。
 ということになると、河村さんが率いておられる減税日本、それから日本維新の会の皆さんも障害者差別だということにならざるを得ないですよね、論理的にね。そのことについてはしっかりとお答えをしていただいた方がいいんではないかというふうに思っております。

(2)愛知県内の児童・生徒に対する熱中症対策について
【質問】 昨年、豊田市で熱中症による児童の死亡事故がありました。あれから1年たちますが、今年4月時点の公立小中学校の普通教室のエアコン設置率は愛知県は48パーセント程度とのことです。エアコン設置状況の受け止めと、児童、生徒の熱中症対策について教えてください。
【知事】 今年はですね、こういう形でちょっと梅雨が長引いているといいますかね、梅雨寒ということで、本格的な夏、暑いということには今のとこなっていない。ちょっと梅雨寒でですね、ちょっと農産物等々が非常に、若干心配だなという声はありますが、こういうことです。ただ、あと1週間ぐらいで梅雨も明けてですね、本格的な夏がやってくるというふうに思います。ということなので、是非ですね、愛知県の子供たちにはですね、この夏、元気に過ごしていただきたいと思いますので、そのためにですね、ちょうど昨年7月の17日、豊田市でね、小学校1年生の男の子が熱射病で搬送され、その後亡くなるという大変痛ましい事故がありました。こうした悲しい事故は二度と起きてはいけない、起こしてはいけないというふうに思います。
 関係者の皆さん、本当にね、努力をして子供たちのために頑張っていただいているわけであります。そのことには心から感謝申し上げたいと思います。
 そのことについてですね、是非ね、夏休みを迎えるに当たって、私からね、これは今週中にといいますか、今週の金曜日が最後になる、1学期最後という学校が多いかと思いますので、その前にですね、私からメッセージをですね、全学校、そしてまた全小中学生、子供たちにお送りをさせていただきたいと思いますが、改めてね、熱中症を予防するためには予防が大事だということを申し上げたいと思います。
 こまめに水分補給をする、直射日光を避けるため外では帽子をかぶる、通気性の良い薄着で過ごすなど、適切な方法で予防していただきたいと思います。そして、特に気温が高い時間で外での活動は控えていただきたい。クラブ活動とか部活動とかいろいろあると思いますが、臨機応変にですね、対応していただきたいというふうに思います。また、万が一ね、活動して自分の体がいつもと違うと感じたら、それはもうちゅうちょなく、勇気を持ってね、周りの大人の人にね、必ず伝えていただきたい。そういったことも少しメッセージで申し上げたいと思います。
 そして、この夏もですね、学校、保護者、そして地域が一体となって熱中症の事故防止に取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、是非ね、子供さん方には健康に十分気を付けて過ごしていただきたい、そして思い出に残る夏休みを送っていただきたい、そういったメッセージを発出したいというふうに思いますし、そういった面で関係方面にしっかりと周知をして、この熱中症予防対策、そして子供の事故防止に努めていきたいというふうに思います。
 そういったソフト面と併せてハード面でありますけれども、昨年のですね、愛知県内の公立小中学校の空調設備の設置状況ですが、設置率は昨年度の9月時点でですね、9月1日時点で42.1パーセントでありました。そして、これまではですね、そうした空調設備については、国のですね、事業で、学校施設のですね、整備の、「学校施設環境改善交付金」というのがありますが、これが当初予算で288億円で、これは空調設備とか耐震化とか全部入れてということなので、これ、なかなかですね、これまでは空調設備は採用にならなかったのが現実です。
 前回、私はこの7月に、事故の後に申し上げましたが、2018年当初でですね、私ども愛知県67校をですね、空調設備に手を挙げましたけれども、全て不採択でありました。ということは1年前申し上げました。ということで、これは一体何なんだということをですね、強く言って、何かネットニュースにもいろいろ、いっぱい出てたようでありますけれども、その後ですね、政府の方で、2018年の第一次補正予算で「ブロック塀・冷房設備対応臨時特例交付金」をつくっていただいて、これがですね、補正予算で空調のみで817億円。補助率は3分の1ですけどね、ということができて、これで私どもから国の方に強く働きかけを行ったところですね、この補正予算、18年度の補正予算については902校が対象になりました。941校の申請で902校が採択になりました。なので、ほぼほぼ採択をしていただいたという結果ですね、数字、申し上げますね。今年の4月1日現在では、これが小中学校で42.1パーセントが去年9月1日、4月1日で48.5パーセント、それから今年の7月1日の見込みですけれども70.9パーセントまで上がっておりまして、それが更にこの夏休みまでやってですね、子供たちも今週で休みに入りますのでね、小中学校はね。ですからこの間にやって、また9月に間に合わせるというところもあるんですね。そうすると、10月1日ではですね、83.0パーセント、そして2019年度末、今年度末には99.5パーセントで、2020年度以降は99.7パーセント。ですから、今年度中に小中学校は全部、ほぼできるということでございます。
 国もそうですが、国、県、関係の市町村にはですね、こうした形で迅速な対応をしていただき、この夏には大体8割ぐらいはですね、対応できる。そして、今年度末には99.5パーセントまで空調設備がですね、整備できるということについては、このハード整備という点では関係者に感謝したいというふうに思います。
 とにかく我々としては、ハード、ソフト併せてですね、全力で取り組んでいって、この梅雨が明けてまた暑い夏がやってくる。長期予報でも、これまでは非常に平年より下回った気温ですが、この梅雨が明けて7月末ぐらいからは平年よりちょっと高目の気温になるということも予報されておりますので、そういった面でしっかりと対応していければというふうに思っております。
 なおですね、県立学校につきましても併せて申し上げますと、県立学校につきましてはですね、高等学校151校のうち141校の普通教室等にも空調設備が設置をされております。これは現在、普通教室では92パーセントの設置率ということでございます。これは、更にということについては関係者とよく協議をしたいと思いますが、一方で、県立高校については当面、今年から合わせて5年間でですね、トイレの洋式化を一気にやるということでもう事業計画は作っております。
 トイレの洋式化でですね、今、洋式化になっているのは4割ぐらいで、残り6割やるのでですね、トイレの箇所数で2,100か所、全部で75億円かかりますので、これをまずは何としても急ぎたいということでありますが、高校では92パーセントになっている。
 それから、何といっても特別支援学校のですね、空調設備についてですね、これは当初の計画を前倒しして、特別支援学校の全ての普通教室は今年の夏、もうここに間に合わせるということで、今年度当初予算10.5億円を計上してもう整備をしております。そして特別教室は、来年夏までの完了を目指して整備を進めます。債務負担行為は2.2億円。ですから、12.7億円で全ての特別支援学校については、普通教室、特別教室を全部来年までにやってしまう。
 今現在、特別支援学校のですね、普通教室は79.3パーセントの空調設備でありますが、この夏までにもう100パーセントにする。特別教室は45.4パーセントですが、来年の夏までには100パーセントにするということで予算をもう確保してあります。
 そういうことで、小中高とですね、空調設備のハード整備については国の交付金も確保しながら、また、県、それから市町村としっかり連携してですね、ハード整備に万全の体制で取り組んでいきたいということ。そしてあわせて、先ほど冒頭申し上げましたが、熱中症予防のですね、きめ細かなソフト対策を関係者みんな認識を共有して、この夏をですね、少々暑くなってもですね、健康で乗り切っていけるように、しっかりと取り組んでいきたいというふうに思っております。

【質問】 知事から学校等に熱中症予防のメッセージを送るとのことですが、いつ、どのような形で送る予定ですか。
【知事】 今日、趣旨は申し上げましたので、今、私が申し上げたやつを文章にしてですね、各学校の先生方、保護者、そしてまた子供たちへという形でメッセージを作ってですね、この19日金曜日が、一番遅いとこでも金曜日が1学期の最終日というところが多い、大方だと思いますので、週半ばですから、明日か明後日ぐらいにはですね、発出をして、そして県内の全学校にね、小中高全学校、それから学校の先生方、保護者、それから子供たちに行き渡るようにしていきたいというふうに思いますのでですね、大至急で作業をやりたいというふうに思います。
 今から何年前だったかな、6年前か7年前かな、いじめのときのやつも、確か夏休み前に全部子供たちにというか、各学校に全部行き渡るようにメッセージをね、出させていただいたこともありますので、そういった形で至急やっていきたいというふうに思います。