知事の記者会見
メインメニュー
知事のマニフェスト 知事の発言・寄稿 知事記者会見 県議会知事提案説明 知事からのメッセージ 知事交際費の執行状況 プロフィール トップページ 写真で見る主な活動


令和元年7月29日(月) 午前10時
1 知事発言
(1)リニア中央新幹線について
 おはようございます。7月29日月曜日午前10時、定例会見を始めさせていただきます。参議院選挙が終わりまして、7月最後のですね、定例会見になろうかと思います。
 台風一過で、昨日梅雨が明けましたので、昨日から、これでしばらく猛暑だと思いますので、皆様ね、熱中症等にはお気をつけをいただきまして、夏をね、楽しくお過ごしをいただければというふうに思います。
 なお、台風6号による本県の被害はですね、今のところ報告はございません。土曜日は少し、本当に嵐模様でありましたが、お陰様で、雨は降りましたけれども何とか、そうした報告のあるような被害は今のところないということでございます。また引き続き災害等は注視をしていきたいと思います。
 リニア中央新幹線についてですね、先週の、これはあれですね、24日の水曜日にJR東海の金子社長の会見があったということで、静岡県側に回答を出したということ。環境問題はしっかりやっていきますと、大井川の水は全量返しますというお話を承りました。
 その後ですね、26日金曜日ですか、静岡県知事の定例会見があり、それについてはこれからだというような話をされた中でね、各県には説明に行ったと。難波副知事が愛知県副知事への科学的論拠の説明をしたと。長野県、山梨県、岐阜県、三重県、奈良県知事と話をしたと。静岡県の立場を理解するというのが共通した態度であったと。愛知県知事には中間意見書を読んでいただきたいと。こういうことを言ったということでありますが。
 静岡県の立場を理解するというのは共通した態度であったとは考えておりません。これはですね、副知事から私へ報告があったのは、「これまでの静岡県側の主張を繰り返しているだけです」という報告であったと。静岡県の意見は承った。知事には報告すると。JRと早く協議をして進めてもらいたいということを言ったと、申し上げたという報告を受けております。
 私はですね、これは静岡県の中間意見書というものと、むしろこういう、そのエッセンスをまとめたものと絵で描いたものでね、分かりやすく説明したもので、これが7月3日なのかな、7月3日の日付ですからこの日だと思いますが、こういうふうに説明があったということでありまして。
 少し前の会見でこの中間意見書読んだかということで質問が、とあるテレビ局の記者さんだと思いましたが、正直言って揚げ足取りに遭ったような感じがいたしますけれども、この内容はね、私は副知事から聞いている。こういうことでしたと報告を受けております。それでいけないんでしょうか。副知事が来て副知事に報告して、副知事から私は報告を聞いたということなんですね。ということじゃないでしょうか。何か違うことあれば私に報告あると思いますよ。だから、今までのこととこういうことでしたということの内容は報告を受けております。
 何かこの中間意見書読んだかという、何か揚げ足取りに遭ったようなことをね、言われて、挙句ですね、また何か中間意見書読んでくださいと。中間意見書読めば何かいかにも分かるんだよというようなことを、また再度再度、何回も言われるというのはね、極めてね、心外ですね、私にとっては。
 そんなこと言うならね、自分が直接私のとこに説明来ればいいじゃないですか。じゃあ何ですかと。静岡県さんは、副知事が来てね、副知事が来たら恐れ入りましたって、聞いて、ちゃんとそれをかんで含むような、それを理解しろということなんですかと。随分上から目線だなあということなんですね。極めて非常識ではないでしょうか。もっと常識を持ってやっていただきたいということをね、まず申し上げたいというふうに思います。どんだけ上から目線なのかということですね。
 読めと言うなら、直接来て説明したらいいんですよ。副知事が来て、私がなに、はいはい、ははあと言ってひれ伏して読まなきゃいかんのですか。そのことを申し上げたい。まずそれが1点。
 今回のこの件については、徹頭徹尾こういう話がつきまとうのでね、川勝さんの対応には。常識を逸脱するところがちょっとあるので申し上げておる。
 随分タカビーだなと思いましたけど、読めと言われたから読みましたよ。読みました。そう長いもんじゃないので読みました、これ。読みましたけど、私の受け止めはね、結局副知事からこの報告を受けたとおりですね、静岡県や川勝知事のこれまでの主張を繰り返しているのみで、それ以上のことはないという感じで受け止めました。私が読んでも、自分たちの主張を繰り返すのみという印象でありました。
 主張することはいいんですけれども、だったら科学的な論拠を示さなければいけませんね、ということをね、私は直接これまでも申し上げてまいりました。こういう類いのペーパーではなくて、科学的な論拠を、いや困るんだ、こういうふうに困るんだと言うなら、そういうのを積み上げてね、出せばいいじゃないですか。それでなかったらね、それは議論にならないですよ。でなければね、私の受け止めは、何かただ単に止めたいから止めるというふうにしか受け止められないというふうに受け止めております。そういうことは、我々はね、到底受け入れられない。到底受け入れることはできない。2027年度のリニア中央新幹線東京-名古屋開業がですね、今この段階で遅れる。それも、静岡県の意図的なですね、意図的なこうした行為によって遅れるということは到底受け入れることはできません。そのことを強く申し上げたいというふうに思っております。
 要は、私が読んだとか読まないみたいな、そういうことに物事持っていってね、そんなの本質的な話じゃないじゃないですか。我々理解しているんですよ、組織として。一々何か話をすりかえながらね、本質でないところで何か自分の主張だけをね、一方的にまくし立てておられるというのはね、これは世の中通りませんよ。通らないということを申し上げている。今のままだとね、とにかく文句を言って、止めたいから止めるんだというふうにしか受けとれないということを申し上げたいというふうに思っております。それではね、世の中には認められません。そのことを申し上げます。
 だから、これはですね、国土交通省がきちんとですよ、客観的な第三者としてというよりも、事業主体者としてだ、国の事業なんだから、これ全幹法(全国新幹線鉄道整備法)に基づく。だから、国土交通省がこれはしっかりとね、調整して、間に入って、早期にけりをつけて、そして前に向かって進んでいくということをね、是非やっていただかなければならないということを申し上げたいと思います。
 こんなことがね、まかり通るんであれば、このことでリニア中央新幹線はストップしますよ。それは国土交通省の責任になるんじゃないんですか。ひいては安倍政権の責任になると思いますよ、私は。リニア中央新幹線をやる、これが日本のイノベーションだと言ってですね、財政投融資3兆円もつけてですね、国はやりますよ、やってますよと言っておきながら、この調整も、いやそんなのJR東海と静岡県でやってくれりゃいいじゃないですかと言うのは、そんな及び腰ではね、これがもし止まったら、そりゃ安倍政権の失態ですよ、これ。そのことを申し上げたいというふうに思います。
 私はね、事態は非常に深刻だと思ってます。このままでね、進まない。そんな安穏と受け止めてる状態ではないというふうに思いますね。そのことを強く申し上げたい。
 だからね、改めて併せて申し上げたいのは、私はね、静岡県民のね、考え方、声をね、意見をね、聞いてみたいと思いますよ。静岡県民及び静岡県経済界の。このことでリニア中央新幹線を止める、止めてしまうというのが静岡県民の総意なんですかと。川勝さんは何か総意みたいなこと言われるけど、私が片っ端から聞く方はね、そんなこと思っている人は一人もいないって言いますよ、静岡県の方で。いや、リニア中央新幹線はやっぱり日本のために必要なんだと。やってほしいと。ただ、まあその一部に、一部にですよ、一部に、ほんの一部にそういう御懸念の声があるんであれば、それはまあ、よく聞いてね、やっていただきたい。基本的には、もうどんどん進めてもらいたいというのが、私がお聞きする静岡県民のほとんどというか全員の声ですね。私は聞いてみたいですね、静岡県民の皆さんのお声と静岡県経済界の皆さんの声。本当にそうですかと。静岡県のせいでリニア中央新幹線が止まっていいんですかとお聞きしたいですね、私は。
 だから、そういうことではなくて、私が聞いている話と全く違うので、静岡県の人はみんなね、リニア中央新幹線を進めてほしいと言っておられるので、もう早くね、早く真っ当なね、話に戻してもらいたい。早く真っ当な話にね、進めてもらいたいということを申し上げたいというふうに思っております。
 要は、この中間意見書をね、改めて申し上げますと、これまでの静岡県さんの主張が書いてあるということかなと受け止めました。じゃあ、それについて科学的な論拠がついてるかって、それはついてないですよね。こういう声がある、だからこれはこうしてください。最後の辺になってくると、大分何か結論が情緒的な表現が増えてくるような気がしますけどね。それについては、JRさんがもう全量水は返すと、きちっと一つ一つやっていきますと。学者さんにも声を聞いてね、この中間意見書に対する回答をね、作りましたと言っておられるので、そこでしっかりとね、科学的な論拠を積み上げてやっていただきたいというふうに思います。
 JR側が水を返すと言っている一方でね、県側が違うと言うんだったら、それは県の方で科学的な論拠を積み重ねなければいけないのではないでしょうか。そういうことをね、しっかり申し上げたい。
 それで言っても何か堂々めぐりになってしまうんであればね、これは結局堂々めぐりにしてずーっと引っ張ってね、もうできないというような話に持っていきたいんでしょうけれどもね、今の感じで私が見てますとね。それは世の中通りませんよということは申し上げたいというふうに思っております。
 我々はですね、特に、日本中がそうだと思いますが、このイノベーション、東京-名古屋40分リニア中央新幹線、これはですね、この目標期限は必達の期限だと。これをやってやっぱり日本を盛り上げていくんだということだと思います。ということで、特にね、この沿線、東京から、東京・名古屋・大阪のですね、この沿線9都府県におきましては、2027年度にですね、東京-名古屋早期開業、そして一日も早い大阪までの全線開業というのはですね、大命題、大目標でありますので、我々はしっかりと進めていくということ、そして、6月6日に決議をしたように、まずは東京-名古屋をこの工事計画に従って必ず達成をし、実現をしていく。そのためにも、今未着工の区間については、国とJR東海さんとそして関係者で十分にスピード感をもって協議をして、早期に着工することということを決議しておりますので、我々は是非それに向けてですね、取り組んでいきたい、進めていきたいというふうに思っております。このことは強く申し上げたいというふうに思っております。
 是非、科学的な論拠をもって関係者としっかりと協議をして、議論をしてですね、真っ当な議論をして、リニア中央新幹線を2027年度必ずできるように進めていただきたい。そのことを強く申し上げたいというふうに思っております。

(2)「家畜防疫対策室」及び「野生イノシシ対策室」の設置及び開設式について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/chikusan/chikusan20190729.html)

(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/nogyo-shinko/inosisitaisaku.html)

 急遽ですね、豚コレラ対策について1点申し上げたいというふうに思っております。お手元に資料がありますので、御覧をいただきたいと思います。
 愛知県ではですね、これまで、豚コレラが発生をし、6万頭を超える殺処分を行いました。発生農家はもちろんのこと、移動制限を受けた農家にも多大な経営被害が発生をしておりまして、大変憂慮する事態であります。
 その都度、必要な予算を計上してまいりましたが、農家の経営支援対策、消毒命令の実行、農家へのサーベイランス(家畜伝染病の監視)などを確実に実施していくため、新たに「家畜防疫対策室」を農業水産局畜産課内に設置して、体制を強化します。人員は室長以下20人でありまして、西庁舎5階北側に設置をいたします。
 次に、「野生イノシシ対策室」であります。県内ではこれまでに豚コレラウイルスに感染した野生イノシシが56頭発見をされ、その範囲は徐々に広がっている状況です。
 野生イノシシを介した豚コレラウイルスの拡散を防ぐために、まずは捕獲の強化、特に渥美半島でのイノシシの根絶に取り組んでおりますが、これと併せまして、経口ワクチンの散布にもスピード感をもって対応していくことが必要であります。そこで、これまで農業水産局と環境局と分かれて実施をしておりましたイノシシ対策を一つにまとめて、新たに「野生イノシシ対策室」を農業水産局の農業振興課内に設置して、体制を強化してまいります。人員は室長以下21人でありまして、こちらも西庁舎5階北側に設置をいたします。
 二つの対策室の開設式を8月1日木曜日に西庁舎5階にて開催し、私が看板掛けを行う予定といたしております。
 要は、今週の木曜日にやるので、急きょですね、決めましたので、スピード感をもってやるということで発表をさせていただいたというものでございまして、よろしくお願いしたいと思います。
 なおですね、家畜防疫対策室につきましては、先ほど申し上げましたように、この発生農場・周辺農場への対応、発生に備えた対応、消毒命令の遂行、報告徴求、サーベイランス、早期出荷事業の対応、今後の発生に備えた埋却候補地調査など、また、農家の経営支援対策などなどしっかりとやっていくということであります。
 野生イノシシ対策では、野生イノシシの捕獲強化、経口ワクチン散布に係る総合調整、それから経口ワクチンの散布、渥美半島における根絶対策、全県域における広域的捕獲強化ということで、それと捕獲の担い手確保ですね。それから、感染イノシシの生息域拡大に伴う生息境界の監視強化、要は南の方に行かせないということをですね、断固やるということで進めていきたいと思います。
 なお、経口ワクチンの散布状況についてちょっと御報告をいたしますと、経口ワクチンは年3期、春期、夏期、冬期に分けて、各期1か月間隔で2回ずつ、年間6回散布する計画であります。これまでに犬山市、小牧市、春日井市のエリアを対象に、3月と4月に散布を実施しました。2回ね、それぞれ2回。それから5月には瀬戸市で新たに散布を開始をいたしました、4つの市。現在同じ地域で夏期の散布を開始をいたしました。第2期の1回目ですね。
 それから、続いて豊田市の下山地区と岡崎市で、7月の25日木曜日から散布を開始をいたしました。ですから、夏は2回なんで、これやってもう1回1か月後に1回と。
 続いてさらにですね、新城市、設楽町、東栄町、豊根村においても、地元との調整が整い次第散布を実施する予定であります。
 ですので、既に6市で散布を開始をしておりまして、さらにこの後、東三河のですね、4市町村においても準備を進めております。ですから、10市町村ということに相なろうなと思います。
 農林水産省、国の方では、中部8県で経口ワクチン事業を実施する計画がありまして、この後準備が整い次第ですね、大々的にといいますか、結構大がかりにやるというふうに聞いておりますので、そうしたものとね、しっかりと連携をして、まずはこの感染拡大防止、全力で当たっていきたいというふうに思っております。
 そのためのですね、体制整備ということで、今回この家畜防疫の対策室、そして、野生イノシシ対策室というのは今まで農業水産局と環境局に分かれておりましたやつを合体をして、人員も大増強いたしました。とにかく全力で取り組みたいと思います。
 これまでですね、この豚コレラ対策及び野生イノシシの駆除対策について、6月補正予算までで約60億円、そして国の手当金、いわゆる殺処分に対しての補償金が20億円、合わせますとこれまで80億円予算を使ってまいりました。これは10例目までの額であります。
 その後、田原市、西尾市、長久手市、瀬戸市と、更に3事例出ておりますので、これまた9月補正予算で手当てをいたしますが、そういうものを全て足し合わせますと、約もう100億円を超える対策費用が発生しているということでございます。とにかく、もちろんその、相当多くの部分は国費の充当ということになろうかと思いますが、いずれにしても、まず一義的には県の職員があらかた行って殺処分、防疫措置をやりますし、まずはしっかり我々受け止めてやっていきますので、引き続きですね、これだけの巨額を投じても愛知県の畜産、日本の畜産を守るために全力で取り組むということでありますので、引き続きしっかりとやっていきたいというふうに思っております。

(3)「あいち重点政策ファイル330プラス1 ロードマップ」の作成について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/seisaku/roadmap30.html)

 「あいち重点政策ファイル330プラス1ロードマップ」の作成について申し上げます。知事選挙の際に県民の皆様にお示しした政策集「あいち重点政策ファイル330プラス1」のロードマップを作成いたしましたので、報告します。
 これは、前回、それまでもですね「あいち重点政策ファイル」について、毎年毎年、今の時期に、この進捗状況をですね、ロードマップとしてお示しをしているものでございます。
 この概要版の中から、新しい取組をね、お話しいたしますので、概要版を御覧いただきながらお聞きをいただければと思います。
 まず1番、「ジブリパークを2022年に実現」ということでございます。
 これはですね、着実に進めておりまして、今月7月には、ジブリ作品の世界観を表現するため、設計段階から建設会社の持つ技術、ノウハウを生かして、素材や工法を決定するECI方式を採用することを発表しました。
 今後は、愛知県とスタジオジブリ、中日新聞社の三者で5月に締結した基本合意書に基づき、ジブリパークの基本理念、ジブリ作品の世界観を反映した具体的な管理運営手法の検討を進めてまいります。
 続いて、「1.リニア大交流圏の形成」です。
 11番と12番、リニア中央新幹線の整備促進と名古屋駅のスーパーターミナル化であります。リニア中央新幹線建設促進期成同盟会で国へ働きかけ、また、愛知県内用地取得の取組を進め、リニア大交流圏の玄関口となる名古屋駅について、名古屋市と連携しながらスーパーターミナル化を進めます。
 13番、中部国際空港の戦略的整備であります。二本目滑走路の早期実現に向けた国への働きかけ、LCC拠点化、水素ステーション・FCフォークリフトの導入促進などに取り組み、更なる航空需要の拡大を図ります。
 15番、愛知の住みやすさの首都圏への発信です。民間情報サイトへの広告掲載、東京圏在住の若年女性・ファミリー層を対象とした懇談会をするなど、「愛知の住みやすさ」の発信をして、「働くなら愛知、住むなら愛知」という流れを作ります。
 2番目の項目、「産業首都あいち」です。
 16番です。愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo」が8月30日にオープンをいたします。6月には、GL events社と「新たな国際産業展を立ち上げるための覚書」を締結しました。官民連携で新しい展示会需要の創造に取り組んでまいります。
 17番と18番です。スタートアップ・エコシステムの形成とオープン・イノベーションの環境の創出についてであります。スタートアップ企業への支援や首都圏のスタートアップ企業と県内企業との連携促進などにより、愛知県の産業の成長を拡大させる好循環(エコシステム)の形成に取り組みます。また、テキサス大学オースティン校を始め、海外の大学・支援機関との連携を進めます。
 23番、大規模なホテルの誘致です。国際会議、国際大会を招致し開催するには、高級ホテルが必要です。10億円規模の補助金を念頭に、名古屋市と同額ということで連携をして、そのホテル誘致に取り組みます。
 27番、次世代自動車の取組です。キーテクノロジーである自動運転について、さらに実際のビジネスモデルを想定した実証実験を実施するとともに、民間事業者が実施する実証実験を支援します。
 33番から35番、ロボット産業の振興です。介護・リハビリ支援ロボット、無人飛行ロボットなどの実証実験、さらに、企業が行う研究開発、実証実験を支援をいたします。2020年10月に「ワールドロボットサミット」及び「ロボカップアジアパシフィック大会」を、Aichi Sky Expoで開催をし、愛知県のロボット産業を世界に発信します。
 3つ目の大きな柱、「農林水産業の振興」です。
 65番、産地における生産力強化の取組です。昨年度に創設した「あいち型産地パワーアップ事業」を活用した整備を進めます。
 69番、愛知県が誇るブランド地鶏「名古屋コーチン」の生産体制を強化するため、小牧市内への種鶏場の移転整備を進めております。
 77番、全国植樹祭の開催です。6月2日、天皇皇后両陛下の御臨席を賜り、愛知県森林公園をメイン会場として、第70回全国植樹祭を開催をいたしました。
 4つ目の柱、「人が輝くあいち」です。
 97番、複雑化・多様化する教育課題への対応についてです。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーによる相談体制、部活動指導員の配置、教員の多忙化解消、教育環境の充実を図ります。
 107番、111番、113番、女性の活躍促進です。「あいち女性の活躍促進プロジェクト」を更に充実します。女性の再就職に対する支援の強化、仕事と育児の両立ができる保育環境の充実を図ります。
 119番、子どもが輝く未来の実現に向けた取組です。「子どもが輝く未来へのロードマップ」を作り、「子どもが輝く未来基金」を活用し、児童養護施設入所児童の自立支援、子ども食堂の支援、子どもの学習支援の取組を充実します。
 139番、認知症施策です。認知症の予防プログラムの開発・普及、それから国立長寿医療研究センターの病床機能の強化、「愛知県認知症施策推進条例」、「あいちオレンジタウン構想」に基づく取組を進めます。
 148番、シニア層の就労機会や社会参加の取組です。この5月に設置した「高齢社会懇談会」において有識者から頂いた意見を基にモデル事業を実施するとともにですね、高齢者が活躍できる環境づくり、就労機会の確保などなどに取り組みます。
 152番と153番、特別支援教育の充実です。今年4月、瀬戸つばき特別支援学校を開校、みあい特別支援学校の校舎増築、西三河南部地区特別支援学校の整備など、特別支援学校の過大化解消に取り組みます。非常勤看護師の増員、スクールバスの増車、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの配置など、幼児児童生徒への支援を充実します。
 168番と169番、モノづくり人材の育成です。「2023年技能五輪国際大会」の招致に、引き続き、国と一体となって取り組みます。2019・2020年度、11月にですね、2年連続して技能五輪全国大会と全国アビリンピック大会を開催します。
 176番、雇用対策です。就職氷河期世代の活躍支援プロジェクトチームを開催するなどして、処遇改善を進めます。これは、全国知事会でもこのPT(プロジェクトチーム)を作り、私が座長となって、早急に政府への要望を取りまとめることにいたします。
 5つ目の柱、「観光あいち・魅力発信」です。
 184番、185番、外国人旅行者の誘客促進と受入環境の整備についてです。また、「ハート・オブ・ジャパン」をキャッチワードに、知名度の向上、愛知県多言語コールセンターの設置、公衆無線LANなどですね、外国人旅行者の受入環境を整備します。
 191番、今年11月に開催するG20外務大臣会合の成功に向けて、愛知・名古屋の魅力を発信します。
 6つ目の柱、「文化・スポーツの振興」です。
 208番、「あいちトリエンナーレ2019」。先ほど申し上げました、今年の8月1日から10月14日、75日間開催します。
 215番、新体育館の整備です。6月、「愛知県新体育館基本計画」を策定しました。2025年夏の供用開始に向けてですね、大相撲名古屋場所がしっかりやれる、そして国際大会ができる、風格のある体育館を整備したいと思います。
 218番と222番、国際的なスポーツ大会の開催です。9月に「ラグビーワールドカップ2019」が開幕します。しっかり豊田市と連携をし、開催機運を醸成します。
 昨日は一宮市の七夕まつりで、舘ひろしさんに来ていただきましてね、ラグビーワールドカップ2019のPRキャプテンやっている舘さんにね、一緒にトークさせていただきましたが、大変楽しい会でありました。また是非盛り上げていきたいと思います。
 「第20回アジア競技大会」は、今年5月に組織委員会を設立しました。しっかりと計画を進めてまいります。
 7つ目の柱、「あいちのグローバル展開」です。
 229番です。今年5月中国・広東省を訪れ、様々なパートナーシップを講じてまいりました。更に進めます。
 235番、237番、外国人県民の生活環境の整備と外国人の子どもの教育の充実です。しっかりと進めます。
 8つ目の柱、「安全・安心なあいち」。
 243番と250番、地震・防災対策です。ゼロメートル地帯に広域的な防災活動拠点の整備を始め、様々に対策を進めます。
 262番と264番、交通安全対策です。「ながらスマホ」の危険性などについてもですね、しっかりと取り組みます。道路標識、道路標示の整備を進めます。
 それから280番、家畜防疫体制の強化です。豚コレラ対策始めしっかりと取り組みます。
 9つ目の柱、「環境首都あいちの推進」です。
 288番、生物多様性保全「愛知目標」の達成に向けた取組を進めます。
 10、「地方分権・行財政改革の推進」です。
 295番から297番、世界と闘える大都市圏づくりと特区・規制緩和の取組です。引き続き、進めます。
 300番、312番、行財政改革の取組を引き続き進めてまいります。
 最後に、「東三河の振興」です。
 313番、東三河県庁を軸として、東三河広域連合との連携、東三河への「新しい人の流れ」の創出を進めます。
 327番、地域産業の担い手やグローバルリーダーを育成するため、東三河高校教育プロジェクトを推進します。今年4月に新しいタイプの総合学科として「新城有教館高校」を開校し、2020年度、来年4月からは、時習館高校、豊橋西高校、豊橋工業高校でのロボット工学科、渥美農業高校の次世代農業創出プロジェクトといったものを進めます。
 以上が概要です。
 また、今月7月1日には愛知県が「SDGs未来都市」にも選定をされました。こうしたことも踏まえ、スピード感をもってこの330項目全てをですね、着実に実施をしてまいりますので、よろしくお願いを申し上げます。

(4)吉田沙保里さんへの愛知県県民栄誉賞の贈呈について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/hisho/eiyosyou2019.html)

 吉田沙保里さんへの愛知県県民栄誉賞の贈呈であります。御覧をいただきたいと思います。これは物です。
 愛知県では、広く県民に敬愛され、県民に明るい夢と希望と活力を与えることに顕著な業績があり、愛知県の名を高めた方に、その栄誉をたたえ、県民栄誉賞をお贈りしております。
 この度、元レスリング選手の吉田沙保里さんに「愛知県県民栄誉賞」をお贈りをし、8月13日に県公館で表彰式を行うことといたしました。
 吉田さんは、現役時代に大府市の至学館大学を練習拠点として、アテネ、北京、ロンドンのオリンピック3連覇を含む16大会連続の世界一を達成されるなど、前人未到の大記録を残され、世代を超えて、地元愛知県そして日本中の人々に勇気と感動を与えてくださいました。
 また、大会での御功績はもとより、長年にわたりひたむきに努力を続けられる真摯な姿とその笑顔は、スポーツの枠にとどまらず、多くの県民・国民に明るい夢と希望を抱かせてくれるものでした。
 そこで、吉田さんのこれまでの御功績に対し、県民からの感謝の気持ちをお伝えするとともに、その栄誉を永くたたえたいと考え、ここで改めて県民栄誉賞をお贈りするものであります。
 記念品は、吉田さんの御希望をお聞きをし、ノリタケ社のプレートとフォーク・スプーンのセットにいたしました。プレートは、世界大会16連覇の16個の金メダルと206連勝をイメージしてデザインした特注品でございます。
 東京オリンピックが開幕する2020年7月24日まで、残すところあと1年となりました。また、今年9月には「ラグビーワールドカップ2019愛知・豊田」が開催されるなど、スポーツに注目が集まっているこの時期に、オリンピック金メダリストである吉田さんへの県民栄誉賞贈呈を発表させていただきました。
 吉田さんには、これからも日本代表のコーチとして、次世代の選手の活躍を支えていただくとともに、幅広い世代の方々にスポーツの魅力を伝え、夢と希望を与え続けていただければと思います。よろしくお願いをいたします。
 見ていただくといいと思いますが、ここにこう16個の金メダルが分かるようにちりばめてあります。あと、この星が、点々点々と星が206連勝の206個あるということで、デザインも含めて、特注と。16個の金メダルと206個の星があるというのを全部ちりばめたノリタケのフォーク・スプーンとお皿のセットということでございますので、また後で御覧をいただければというふうに思っております。よろしくお願いいたします。
 これまでですね、吉田沙保里さんは、愛知県スポーツ顕彰はですね、21回表彰をさせていただいております。いわゆる国際大会とかオリンピックなどで上位を得た方には、自動的にスポーツ顕彰、スポーツ功労賞とかスポーツ栄誉賞とかスポーツ栄誉大賞とかスポーツ功労栄誉大賞とかいろいろ、四つ作りましたけれども、差し上げておりますが、今回ですね、選手としては御勇退され、また、コーチとして東京オリンピック、後進の指導に専念するということで、これまでの吉田選手の活躍にですね、心から敬意を表し、この県民栄誉賞をですね、今回お贈りさせていただくということにいたしました。
 これは、愛知県県民栄誉賞は吉田さんで3人目でございます。2年前、2017年の4月にこれを作りまして、まずは第1号は、2017年8月に浅田真央さんに差し上げました。記憶に新しいところでございます。そして、去年の1月に急逝されました元ドラゴンズのですね、星野仙一監督にお贈りさせていただき、吉田沙保里選手で3人目ということでございます。
 当日、8月13日にお贈りさせていただきます。また御本人、これからもですね、大いに御活躍をいただきますようにお願いを申し上げたいというふうに思っております。

(5)「産業空洞化対策減税基金」に基づく立地補助金の補助対象案件の決定について(2019年度第1回)
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/ricchitsusho/0101ricchihozyo.html)

 この度、2012年度から、これで8年目になります、運用しております、「産業空洞化対策減税基金」に基づく立地補助金について、今年度第1回分を決定しましたので、報告します。
 今年6月までにですね、去年の12月から今年6月までに申請のあった案件に関し、外部有識者を中心とする審査会議において、事業の成長性、雇用の維持・拡大等の観点から御審査いただいた結果を踏まえ、申請のあった19件を補助対象とすることといたしました。
 お手元の一覧のうち、何点か紹介いたします。
 整理番号1番・2番は、高度先端分野における投資案件を支援する「21世紀高度先端産業立地補助金」となっております。
 まず、整理番号1番の日本ガイシ株式会社さんです。同社は、碍子(がいし)の生産で培ったセラミックス技術を軸に多くの製品を生み出し続けておりますが、この度、自動車燃費規制・排ガス規制強化に対応した次世代自動車排ガス浄化装置の開発・評価を行うため、小牧市にある同社の工場敷地内に研究所を新設し、研究開発機能を高める計画です。
 次に、整理番号2番、株式会社MARUWAさんです。同社は電子部品用セラミック基板の製造を行う事業者で、セラミック材料の配合、焼成、メッキ、部品実装など長年培ってきた総合技術を使い、この度、位置情報システム向け小型超高精度アンテナ用セラミック電子部品の研究開発を行うために、尾張旭市で研究所を新設する計画です。
 続いて、整理番号3番から17番の15件が、県内に立地する企業の再投資を市町村と共同で支援する「新あいち創造産業立地補助金Aタイプ」であります。
 その中から、整理番号8番、合同機工株式会社さんです。同社は、工作機械や産業用ロボットの部品、自動車エンジンの試作部品を主に製造する事業者で、この度、産業用ロボット部品の加工を行うため、碧南市内に工場を新設する計画であり、碧南市と連携して支援を行うものです。
 整理番号18番・19番は、サプライチェーンの中核をなす分野等の企業立地を支援する「Bタイプ」となっております。ここでは、整理番号18番の愛同工業株式会社さんの案件です。同社は、高いシェアを持つ自動車のトランスミッション用オイルポンプ構成部品の製造を行う事業者で、取引先からの増産要請に対応するため、常滑市に工場を新設する計画です。
 今回の補助対象案件の事業分野別内訳は、自動車関連10件、機械・金属関連4件、その他ロボット関連等5件であり、地域別では、名古屋地域2件、尾張地域8件、西三河地域8件、東三河地域1件と、県内全域において広く御活用いただいております。
 今回の補助対象案件は、19件の総投資額は194億円余、現時点における補助予定額は20億円余となり、830名余の常用雇用者が維持・創出される効果が見込まれます。
 これまでの決定分と合わせると、補助対象案件は315件、総投資額5,211億円余、現時点における補助予定額は303億円余となります。4万9,000名余の常用雇用者が維持・創出される効果が見込まれます。
 強い「ものづくり愛知」の推進のため、今後も、産業空洞化対策減税基金を活用し、企業立地や研究開発・実証実験を支援することで、「産業首都あいち」の実現を目指してまいります。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)リニア中央新幹線について
【質問】リニア中央新幹線の静岡工区について、静岡県内の声として大井川流域にはほかに水源がないなど、水問題を懸念する声が住民や自治体に多いとも感じています。知事はどのように考えますか。
【知事】 その、そういう御心配の声といいますかね、御懸念の声は、それはこれは心配ですよねと言われりゃ、そりゃ心配ですって言うに決まってるので、それについてですよ、要は関係者はみんなですね、JR東海も国もですね、全力でやると。不足のないようにやりますと言われているんですから、そこはやはりもうちょっと具体的なですね、科学的に積み上げた議論をされていかれる必要があるんではないでしょうか。
 心配だから、いや全部やめちゃうというのはね、私はそれは、私が聞いてる範囲ではですね、静岡県の皆さん、そんなこと言っている人いないと私は聞いております。ですから、それはきちっとした対策を作ればいいんじゃないでしょうか。
 それをこういう対策が要るんだ。だから、こういうことになるので、おそれがあるから心配なんだっていうことは言われてないですよね。要は、心配なんだって言うだけですよね。それは全量その水をお返ししますと言って、それでも更に水を作って返せということには、それはならないんですよね、世の中にはね。そこは、だからよくお話をしていただければいいんじゃないでしょうか。
 私は国土交通省とも話してますし、農林水産省がね、2年前、平成29年に大井川の国営用水事業をですね、600億円の巨費を投じて完成をさせたというのは聞いておりまして、もうこれで心配ありませんということは農林水産省からは聞いております。もちろんそれは、大元の大井川の水が、水量はね、現状のままということではありますけれどもね。
 だから、そういう意味では対策はいろいろ組んでおられるわけですから、私は十分そこは議論というかね、協議をしていただければいいのではないかというふうに思います。そういう意味では、国土交通省、それから農林水産省もですね、きっちり責任を持ってそうした行為に当たっていただければね、私は話は進んでいく、進んでいく話だというふうに思っております。
 ですから、入り口でなぜこれで、申し上げますけど、読めというから読んだけどね、私は。これのペーパーでですよ、これのペーパーで、どうしても止めなきゃいけない理屈って私には分かりませんね、これ。そんな科学的な論拠のペーパーですか、これ。違いますよね。御自分たちの御主張を並べておられる。だんだん最後になると極めて情緒的な表現が増えてきますのでね。そういう意味でそこは違うのではないか。
 私はだから、まずはですね、事業を進めていく中でですよ、進めていく中で一つ一つチェックをして、でも不都合なことがあれば、そこで一旦立ち止まって、また対策を協議するということで何でいかんのかということだと思っております。
 私は、沿線の自治体の皆さんは十分御理解をいただけるというふうに私は思ってますけどね。
 それは国の役割じゃないんですか。それは国の役割です。我々の県内の自治体の皆さんだったら、私が説得しますけれども、違いますので、それは国がしっかりとそういう水問題は懸念がありませんよということを国土交通省も農林水産省も言っているわけですから、それは国土交通省、農林水産省が責任持ってやるということになるんではないかというふうに思ってます。

【質問】リニア中央新幹線建設促進期成同盟会に静岡県が加入するという話が宙に浮いているかと思いますが、現状はどうなっていますか。
【知事】 宙に浮いてるとかそういう話じゃなくて、別に毎月やる会ではありませんのでね、次の会までにということでいいんでしょう。
 基本的には、会の皆さんにはみんな了解とってますよ。もう既に、数日でさっさととりましたので。とりました。
 ただね、愛知県がそう言うならいいですよということだったけど、本当に静岡県入れて大丈夫ですかと。これ建設促進期成同盟会ですから。だから、ちゃんと建設促進期成同盟会という趣旨で賛同して入っていただけるんですねと。それはその、何て言いますかね、考え方を、基本的なスタンス、考え方はやはり静岡県の考え方は、ちゃんと建設促進期成同盟会でいいんですね、ということをはっきりそれは見解を聞いてから入ってもらうということじゃないでしょうかね、という声はありましたね。ですから、それはそういう形で、意見をいただけるということであればね、いつでも入っていただければと思います。
 ただ、今申し上げたこういう状況なので、そりゃまず、やはりしっかりJR東海さんとね、折り合いつけていただいて、未着工区間を早く着工してもらってということじゃないでしょうか。
 了解はとってあります。ですから、手続的にはいつでも進めることができますけども、別に今すぐ総会があるわけじゃないのでということです。

(2)吉田沙保里さんへの愛知県県民栄誉賞の贈呈について
【質問】吉田沙保里さんへの愛知県県民栄誉賞の贈呈について、東京オリンピックまであと1年ということもあるかもしれませんが、この時期に贈呈を決めた理由を改めて教えてください。
【知事】 吉田沙保里さんは、今年の1月にですね、現役から退くということを表明されて、新たなステージへと進まれて、現在も多方面で御活躍をされておられます。ということで、その段階からですね、何か吉田沙保里さんのこれまでの御功績に対してですね、我々としてお気持ちだけでも届けられないかというふうに思いまして、先ほど申し上げましたように、吉田さんはもう206連勝ですから、オリンピック、国際大会で16連勝金メダルなので、愛知県のスポーツ顕彰の表彰は21回受けておられますので、これはね、やはりそれにではない、とにかくですね、もう広く県民に敬愛され、県民に明るい夢と希望と活力を与えることに顕著な業績があり、愛知県の名を高めた者について、その栄誉をたたえることを目的とするという愛知県県民栄誉賞が最もふさわしいのではないかというふうに思いまして。改めて。これは御本人の御意向もお聞きしなきゃいけませんので、御意向をお聞きしながら、そして、この栄誉賞贈呈、お贈りさせていただくときには、やはりこれ(記念品)も必要なので。これはやっぱり御希望聞きながら作ると時間かかるもんですから、ということで、このタイミングになったということでございます。
 それと、吉田さん自身もね、大変御多忙、お忙しい今、お立場でもありますので、そういうやりくり、いろいろ調整して、この8月13日になったということでございます。
 御本人からは大変喜んでいただいておりまして、是非ですね、今言われましたようにちょうど東京オリンピック1年前のタイミングなので、またこれを更に弾みとしていただいて、多くの後進のね、アスリートの皆さんを育てていただいて、東京オリンピックではですね、女子レスリングでもうメダルラッシュになるようにね、大いに期待したいと思います。

(3)ひき逃げの疑いで県職員が逮捕されたことについて
【質問】本日、県の職員が岡崎市でひき逃げの疑いで逮捕されたとのことです。小学生がけがをしたということですが、知事としてどう思いますか。  
【知事】 今の御質問の件について、私のところにはまだ報告があがって来ておりませんので、まず事実関係を確認したいというふうに思いますが、そうした形でですね、県民の皆様に御迷惑をおかけをしたということであればですね、これは大変申し訳ないことでありますので、まず事実関係をしっかり把握をし、そしてその実際、その交通事故、それもひき逃げをしたということであればですね、これはとんでもないことでありますので、とにかく法と事実に基づいてね、それはやはり厳正に対処といいますかね、まずは法と事実に基づいてやはり厳正に処分されると。処分といいますかね、そりゃもう法律違反で事故起こしてということであればですね、それは処罰されるということになろうかと思います。
 ですから、そういった道路交通法違反等々の、交通事故等々のことについてはもちろんでありますが、我々もちろん、県の職員服務規程
がありますので、それに照らしましてね、厳正に対処したいということだと思っております。

(4)京都アニメーション放火事件について
【質問】京都アニメーションの放火事件を受けて、県として何か対応することはありますか。 
【知事】 京都アニメーションという会社は、私も、名前とかね、こういう作品を作っているというのは聞いて頭にはありましたけれども、最近の報道を拝見をしましてね、これだけの作品を生み出してね、やっぱり日本のアニメーション、それからこういう映画又はコンテンツの世界でね、これだけ存在感を発揮してたんだというのを改めて感じさせていただいておりました。
 そこがこういう形でですね、動機も何も分かったような分からないようなといいますか、全く意味不明なことで35名の方がね、命を落とされる。それも、これまでの貴重な作品群等々もですね、毀損(きそん)されるとかね、また、再建に当たっても、なかなかこれはあれだけのスタッフがね、人材が一遍に失われるということですから、もう大変なことだなというふうに思って、私も衝撃と、また心を痛めておりました。
 我々でどういうことができるかということは、関係の皆さんのね、お声を聞いていきたいというふうに思いますが、我々もですね、2022年秋にジブリパークをですね、整備を今進めておりますので、そういった形を着実に進めていくということが、日本のね、アニメーションの世界、アニメの業界にね、一助となるということではないかと思っておりますので、引き続き、ジブリパーク事業に全力で取り組んでいきたいというふうに思っております。
 あわせまして、やはり我々として、今回のこの京都アニメーションさんにですね、何かお手伝い、サポート等々ができればですね、それはちゅうちょなくといいますかね、しっかりとやっていければというふうに思います。
 まずは、我々何ができるかというのは分かりませんので、まず、いろんな人のお声、御意見をね、少しお聞きをしていきたいなというふうに思ってます。
 もちろん亡くなられた方には心から御冥福をお祈りしたいと思いますし、また、おけがをされた方、まだ今治療中の方にもですね、一日も早い御回復をですね、お祈りを申し上げたいというふうに思っております。