知事の記者会見
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令和元年10月7日(月) 午前10時
1 知事発言
(1)金田正一氏の訃報について
 皆さん、おはようございます。10月7日月曜日午前10時の定例記者会見を始めさせていただきます。
 昨日、夜の報道で私も初めて知りましたが、元プロ野球選手のですね、金田正一さんのですね、訃報につきまして、私からコメントを申し上げたいと思います。
 突然の訃報に接し、深い悲しみの念に堪えません。
 金田正一さんは、愛知県中島郡平和村、現在の稲沢市にお生まれになり、享栄商業、現享栄高校を経て、国鉄スワローズ、現東京ヤクルトスワローズ、読売ジャイアンツで通算400勝、4,490奪三振など、前人未到の不滅の大記録を達成されました。
 引退後も、ロッテオリオンズ監督や解説者、日本プロ野球名球会初代会長を務められるなど、プロ野球の発展にも御尽力されました。
 明るく誰からも愛された金田正一さんは、野球界の偉大なレジェンドでありまして、愛知県民の誇りでありました。心から御冥福をお祈りしたいと思います。
 ちょうど最後にお会いしたのがあれですよ、私、もうこれTwitterに出してるあれですが、2016年11月にですね、一宮市の野球場で開催した宝くじスポーツフェア ドリーム・ベースボールの開会式で、私は主催者御挨拶申し上げて、ドリーム・ベースボールでは、金田さん、それから谷沢選手、堀内投手、村田投手、彦野選手、桑田投手など往年の名プレーヤーが集結されたということで、その開会式でですね、金田さんといろいろお会いさせていただいたのが最後でありました。
 最初にお会いしたのは20年ぐらい前、私が国会議員になったときに、名球会のドリームチーム、これも宝くじですね、名球会ドリームチームが来て、碧南市で少年野球教室と、あと社会人の皆さんとの試合をやるというので、その開会式に私、国会議員で行きましたけれども、当時まだ30代でしたので、「えっ君が国会議員か」と言われてですね、「こんな若いのがなる時代なのか」と言われて驚かれたのを本当に覚えておりますが、その後は度々とお会いする機会がありましてね、本当にいろいろお話しさせていただいて、お人柄がにじみ出るような方でね、本当に何か、子供より私の方が若いので、というかちょうど親子ぐらいか。そういう意味では、本当にかわいがっていただいたという覚えがございます。本当にいい方だったと思います。明るいね、いい方だったと思います。
 ただ、名古屋市の大曽根中学を卒業されておられますので、あの辺におられて、戦争中は何か米軍の機銃掃射を受けたとかですね、今のナゴヤドームの辺ですね、あそこが三菱重工の工場だったということもあって、あそこら辺はどんどん爆撃もされたり、やっぱり標的になったっていうようなこともね、お話しされておりました。
 その後、享栄商業から国鉄スワローズに出られて。ちょうどこの一宮のときにですね、当時、だから高校3年生の県大会の準決勝で一宮高校に負けたと。そのときの相手の一宮高校のピッチャー、エースだった方がこの日に来られてですね、何年ぶりとか言って、何か60何年ぶりということでという話をね、されたのが本当に印象になりました。「あれで負けたので、俺はもうプロ野球行ったんだ」と。「甲子園出れたら出てた」と言っておりました。「人生変えた」というようなことを言っておられたのが印象に残っております。
 本当に大活躍をされて、出身の、母校の享栄高校をね、本当にこよなく愛しておられたので、そのことも本当に印象に残っておりますし、有り難いことでありました。
 心から御冥福をお祈り申し上げたいと思います。
 
(2)東京オリンピックの日本代表として内定した愛知県ゆかりの選手について
 一昨日になりますかね、カタールで行われております世界陸上におきまして、愛知県で活動されておられる、愛知製鋼ですね、愛知製鋼の陸上部で活動されておられる山西利和選手が競歩のですね、20キロにおきまして金メダルをとられたということで、素晴らしいことでございます。これは東京オリンピックの20キロ競歩日本代表に内定ということでございました。心からお喜びを申し上げたいと思います。
 私、愛知製鋼を、去年かな、訪問、視察させていただいたとき、今年かな、ちょっとあれでございますが、お会いさせていただきましてね。競歩でやっぱりオリンピックを狙ってるんだと思いがいたしましたが、見事に金メダルでね、オリンピック内定ということで、これで愛知県ゆかりの選手は7人目ということでございまして、大変喜ばしい限りでございます。続々とこういうニュースが入ってくるのを楽しみにいたしております。

(3)ラグビーワールドカップ2019™における豊田スタジアム等の入場者数について
 ワールドカップラグビーについてちょっと一言申し上げますが、土曜日のですね、日本対サモア戦、豊田スタジアム、大変盛り上がりました。
 有料入場者数はですね、3万9,695人ということで。有料が3万8,700席で、招待席1,000席ですから、3万9,700席のうち3万9,695人という入場者ということになります。それに若干名の御来賓等々で、ざっくり丸っと4万人ということだと思います。スタンドが揺れるようなですね、素晴らしい試合でございました。
 なお、ファンゾーン、スカイホール豊田におきましてもですね、延べで1万1,300人という大変多くの方がね、おられました。もちろん延べですから、出たり入ったりということはありますが、14時30分の時点で来場者が5,520人になったので、そこで入場規制を行ったということでございます。
 夕方になると、そこから豊田スタジアムに移る方がいますので、そこで大分減ったので、最大1,500人の入場待機者があったので、その方は、夕方からは入れたと、こういうことでございました。
 また次は、12日のですね、豊田スタジアム、オールブラックス対イタリアの試合でありますが、ファンゾーンをやりますので、また多くの方にお越しをいただき、13日は日本対スコットランドの試合もファンゾーンでパブリックビューイングをやりますので、またお越しをいただきますようにお願いを申し上げたいというふうに思っております。

(4)「あいち女性輝きカンパニー」表彰企業の決定について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/danjo/hyosyo-kettei2019.html)

 「あいち女性輝きカンパニー」表彰企業の決定についてであります。
 愛知県では、2016年度から、女性の活躍に取り組む企業として県が認証した「あいち女性輝きカンパニー」の中から、女性の活躍に向けた取組を特に積極的に推進し、他の模範となる企業を表彰しております。この度、今年度の表彰企業を決定をいたしました。
 今年4月から6月まで表彰候補企業の募集を行ったところ、25社から応募がありまして、選考委員会での審査を経て、次の5社を表彰企業として決定をいたしました。
 常時雇用する労働者の数301人以上の部は、竹田印刷株式会社、株式会社豊田自動織機、株式会社ノリタケカンパニーリミテド、リゾートトラスト株式会社の4社。常時雇用者、労働者が300人以下の部は、エーピーシィ株式会社であります。
 なお、表彰式は、11月5日火曜日に、ホテルルブラ王山で開催する「あいち女性の活躍促進サミット2019」において執り行います。私から賞状とトロフィーを贈呈する予定です。
 今年のサミットでは、「女性が活躍している企業は輝いている!」をテーマに、カゴメ株式会社の有沢正人常務執行役員に基調講演をいただくほか、今年度の表彰企業による好取組事例の発表及びパネルディスカッションを行います。
 企業の経営者や人事担当者、女性の活躍推進に御関心のある方々の積極的な御参加をお待ちをいたしております。
 資料に具体的にこういうふうに書いてあります。この表彰企業、表彰式の日時等々でございまして、そして別紙3ページ以降は表彰企業の選考理由です。
 竹田印刷株式会社さんは、社長をトップとする女性活躍推進のための「KAGUYAプロジェクト」を発足し、「全社員総活躍企業」を目指して様々な施策を計画的に推進しているということであります。
 それから株式会社豊田自動織機さんは、「多様な人材活躍推進管理職セミナー」を全管理職対象に実施し、性差のない部下育成と男女を問わずライフイベントを意識した指導育成を促進しているなどであります。
 裏面、4ページはね、株式会社ノリタケカンパニーリミテドさんは、男女の区別なく一般職から総合職・基幹職へと転換・昇進できる仕組みが整えられているなどであります。
 リゾートトラスト株式会社さんは、社長をトップとする女性活躍推進体制を整え、各部署の推進メンバーが現場視点による施策を実行することで、実効性のある取組が進められているなどであります。
 株式会社エーピーシィさんは、品質管理検定や社内試験などにより、男女の区別なく非正規社員から正規社員へ登用したり、一般職から総合職へ昇進できる制度があり、キャリアアップへの明確な道筋が整えられているなどであります。
 次が「あいち女性の活躍促進サミット2019」のチラシということでありますので、また御覧をいただければと思います。
 これは、「あいち女性輝きカンパニー」という制度はですね、この企業を表彰するというのは、2016年度に創設をいたしました。応募要件は、「あいち女性輝きカンパニー」として認証されている企業であり、女性の活躍に向けての取組を積極的に推進し、他の模範となる優れた成果を上げていることということなどでありまして、4月16日から6月14日、2か月間企業からの応募又は団体からの推薦による公募を行いまして、25社から応募があって、それを外部委員及び県職員による選考委員会での審査を経て、表彰企業を決定をさせていただいたということでございます。
 「あいち女性輝きカンパニー」はですね、現時点で、女性の採用や管理職等への拡大、働きやすい職場環境づくりなど、女性の活躍促進に向けて積極的に取り組む企業として県が認証した企業でありまして、この10月1日現在認証企業は577社でございます。要件は、「女性の活躍促進宣言」の県への提出、女性の活躍に向けた具体的な取組、所定の項目の実施などということでございます。
 メリットは、認証ロゴマークの使用、社会的価値を有する企業としての評価、融資金利の優遇、ウィルあいちの利用料の優遇といったことでございます。
 目標は、2020年度末でまず800社でございましたが、何とかそれも達成したいというふうに思います。
 なお、表彰された企業さんは、2016年度4社、2017年度5社、去年5社ということで、これまでに14社、そして今回が5社ということでございます。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)「あいちトリエンナーレ2019」について
【質問】 あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」について、再開に向けた協議が難航していると聞いています。現時点で10月8日の再開はありますか。また、どのような条件でもめているのか教えてください。
【知事】 9月30日の時点でね、我々からこういう形で再開に向けての話合いを行いたいということで、四つの条件をね、お示しをさせていただきました。
 安全安心にやっていけることと、双方協力しましょうということ、それからまた二つ目はやはり入場整理券などでですね、そうした形で現場をね、しっかり対応していきましょうということ、それからまた、その「表現の不自由展・その後」のキュレーション、解説のやり方、展示の仕方は尊重しながらですね、また、別の教育エデュケーションプログラムはしっかり、それは解説をつけて付加しましょう。そして、入場する方にはそういったものは見ていただきましょうということの4項目ということでございますが、それを踏まえてですね、我々としては、現場サイドの意見、キュレーター、それから美術館側、事務局等で、やはり現場でやはりその安全安心を、しっかりセキュリティを確保していくということで、様々に具体的にですね、どういうふうにやっていくかということをね。
 例えばどういう形で御応募いただいて、抽選でやるのか、どうやってやるのかとかね、あと、どういう形でその現場のその入場者のね、安全安心を確保していくかということ、手荷物をどうするかとかね、また、その金属探知機みたいな形のことをね、どういうふうにやっていくかとか、警備員をどういうふうに増強していくかとかね、そういう体制をどうするかとか、いろんなことをですね、やっぱり現場、とにかく現場できちっとこう機能するようにやっていかなきゃいけませんので、それを様々に具体的にですね、お互いが提案をし合って協議を進めているということであります。
 昨日の午後もそういった形で結構長い時間協議をさせていただいてきたということでありますし、そういう意味では現段階もまだ協議続行中ということでございます。
 今日7日は休館日でありますからね、愛知県美術館自体は。円頓寺の商店街とかそういったところはもちろんやってますが、愛知芸術文化センター自体は休館日なので、そういった点では、まだ引き続き協議を継続しているということであります。
 とにかく精力的に協議をして、我々としては再開を目指してですね、誠心誠意、そして全力で取り組んでいきたいというふうに思っております。

【質問】 あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」について、現在も協議中ということですが、元々10月6日、7日、8日の再開を目指していたと思います。8日以降にずれ込む可能性はありますか。
【知事】 いや、分かりません。分かりません。真摯に協議を続けているということです。
 だから、うちの事務局とかキュレーションチームは、展示の中は基本的にはそういう形で尊重しましょうということですが、それに解説をするプログラムをね、パネルだとかビラだとかね、解説書、そんな急にやって、そんな大部なものはできませんがですね、世界の表現の自由をめぐる様々な事態、事件とかいろんなことはこうですよと、こういうことなんですというようなことも含めてですね、そういった資料作成は、これは並行的に鋭意やっております。いや、やらないと間に合わないもんね。だから、作業はどんどん、そういう再開に向けての作業はやっている。特に、エデュケーションプログラムなんかはね、やんないと間に合わないので、そういうのはやっていただいております。
 その上で、どういうふうな形で安全安心を確保できるのかということについてはですね、これも現場でチェックしながら作業やっております。
 例えば、5日の国際フォーラムが終わった後は、ですから、5時に終わってその後だから、その後あれがあったんですね、ワークショップみたいなことがあって、いろんな御意見を聞いたんですね、作家の皆さんね。
 その上で、その後ですね、うちの職員とか作家さんとか、いろんな事務局関係者の皆さんで、実際にあの場所に何人ぐらい入れるんだというのを入ってもらって。あんまり詰め込むとやっぱりそれは見れないですよね、ということも含め、じゃあどのくらいの人数が1回のね。もちろんガイドツアーというか、ガイド、解説者は、これはもうキュレーターの皆さんに解説してもらうということになりますが、そういったその人たちも、じゃあ何人交代でやるかとかね、そういったこともシミュレーションして、実際、5日の夜は、実際に何十人か現場に入ってですね、ちょっとこの人数は無理だなとかですね、このくらいかというようなことも含めて作業はやっております。
 そういうのやらないと間に合わないのでですね、やりながら、別途並行的にどうやったら、具体的にね、機能していくかということを今詰めてる。詰めてるというかね、含めて協議しているということであります。

【質問】 あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」の再開に向けた協議において、折り合いがついていないなど対立をしている部分はありますか。
【知事】 何点かはもちろんね、協議中ということはそういうことではありますが、その中身というかね、具体的なことについては、途中段階のことは申し上げないということにいたしております。

【質問】 今朝、あいちトリエンナーレ2019について、河村名古屋市長が本日大村知事に会いに行くという発言をしたようです。知事は河村市長と会う考えはありますか。
【知事】 いや、まだ聞いておりませんので、お答えは控えたいと思います。

【質問】 10月5日、6日に開催された「あいちトリエンナーレ2019国際フォーラム」の場で、津田芸術監督が、10月8日に再会できなければ、作家がボイコットをしてトリエンナーレ自体が終了に追い込まれるのではないかと発言しました。それに対する知事の考えや現在把握している状況があれば教えてください。                
【知事】 いや、まあ、それは津田さんの個人的なお考えなんでしょう。
 ということなので、私は特に聞いておりません。津田さんからもそういう話は聞いておりません。
 津田さん自身はやはり芸術監督の立場としてね、やっぱり全面再開したいということは、それは当たり前ですよね。今、海外の作家が12人ですか、国内作家が2人、中断及び展示の変更という形でですね、本来の作品ではない形になっているのは御案内のとおりなので、それを円満な形で全面再開をしたいということの思いからということではないでしょうか。
 私もそれはあれですよ、私も芸術祭の会長としてですね、やっぱり円満な形で全面再開したいというのは同じですよね。同じ。やっぱり何ていうんでしょう、イレギュラーな形でですね、終了するということではなくて、やはり8月1日にスタートしたあの106の企画がね、美術だけだと66かな、全部それが全面的に再開をするというのが我々、この実行委員会のまさにミッションだと思いますし、作品全てについてのね、選定からその展示の仕方についてね、全ての責任を負っている芸術監督の立場では、それは当たり前ではないでしょうか。
 そういう思いで言っておられるということだというふうに思っております。

【質問】 「あいちトリエンナーレ2019」への文化庁の補助金不交付決定に対して県は裁判で争う姿勢を示していますが、現実的に補助金分の7,800万円が足りなくなると思います。この点についてどういった対応を考えていますか。   
【知事】 我々はですね、文化庁、文部科学省サイドは、ありていに言って、手続に瑕疵(かし)があったということを言っておられるんですけど、我々、手続に瑕疵はないということを申し上げているので、その点をですね、しっかり突き合わせて協議をしていくということになるんではないかというふうに思っておりますが、そういう形がどういう形になるのか。それは相手さんのあることでありますし、彼らは行政決定してますのでね、それをどういうふうにやっていくのか。
 これは、今具体的な道筋が私の頭の中にあるわけではありませんが、これはこのままで、我々が「はい、そうですか」というわけにはいきませんのでね、これは。お約束をしたものでありますし、外部の有識者に審査をしてもらって採択決定をしたものが取り消された例は、前例はないということを文化庁の職員も言われているので、それが本当にその公平性に照らしてですね、どうだったのか。
 今年度、その芸術祭についての補助を採択されたのは26件で、うち、採択されながら不交付になったのは私ども1件だけでありますから、残りの25件についてどういう対応されてきたのかと。我々と同じような対応されたんですかと。その間、他のところもね、全部途中経過を全部報告をさせて、チェックしてやってこられたんですかということはしっかりと教えていただかなきゃいけませんなということですね。
 我々だけが、あいちトリエンナーレだけが特別扱いをしたということになりますと、それは行政権の、裁量権の逸脱ということになるのではないかということは当然申し上げなきゃいけませんし、私が申し上げなくても、その日本全国の美術家、芸術関係者、それから法曹界の皆様があれじゃないですか、それはそのまま黙って見過ごすということにならないんでしょう。国会も含めてですけどね。国会も含めて、「ああ、そうですね、それはしようがないですね」とはならないですよね、これね。
 それは我々県が言わなくても、日本全国の法曹界の方々が、弁護士さん、学者さんはもうあれじゃないですか、ここぞとばかりに言われるんじゃないですか。それはどうお答えになるんでしょうかね。というふうに思います。
 我々は、しっかりと手続、手順についてですね、この行政手続について、彼らは我々の行政手続に瑕疵があったと言われるんですから、我々は瑕疵はないということを申し上げるのととともにですね、あわせて、全部で106の企画のうちの一つ、全体予算の12億円のうち400万円、0.3パーセントで、あとは全部ですね、あとの105の企画はやれて、非常にお客さんも増えている、円満円滑にやってうまくいっているにもかかわらず、この0.3パーセントのことで全額不交付ということについて、それが本当にその行政の、この補助の趣旨からしてね、成り立つんですかということも含めて、もう既に様々な学者、弁護士さん、有識者、芸術関係者の方々がもう発言されておられますので、そのことを我々としてはしっかりと申し上げていくということではないかというふうに思っております。

【質問】 あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」の再開については、県議会の中でも一部の会派で慎重であるべきだとか反対だというような声があります。このような声についてはどう思いますか。 
【知事】 趣旨は、そういう意見はお聞きをしております。お聞きしておりますが、我々としてはですね、その不自由展ということよりも、全体のですね、芸術祭全体を円満に再開させるという使命があるんですね。
 この芸術祭全体の事業計画なり予算については、実行委員会の運営会議にもちろんですけど、これは予算が必要なことでありますから、これまでもですね、平成29年度、30年度、31年度、ですから2017年度、2018年度、2019年度と、これは議会の皆さんには議決をいただいておりますので、それについて我々としては、その芸術祭が一部中止とか変更になっているというのが、これが異常事態なので、それがそうならないようにですね、その議決いただいた予算をその目的どおり円滑に執行していくということが必要なので、そのことを最大眼目にしてね、その一つの条件というか、そのクリティカルポイントになっているのが、「表現の不自由展・その後」の再開ということなので、そういう観点からしっかりと協議をしていきたいというふうに思ってます。

【質問】 本日から臨時国会が始まります。この中で野党側は「あいちトリエンナーレ2019」への文化庁の補助金不交付決定についても政府側を問いただしたいとしています。国会で解明、追求してもらいたい点はありますか。  
【知事】 それは国会での議論なので、私がとやかく申し上げるということではないのではないでしょうか。
 ただ、これまでの事実関係がこうでしたということについてはですね、各国会議員の先生方から我々の事務局にですね、県庁の方に、こういう資料が欲しいと言われればですね、資料は別に公開されてる資料ばっかりですから、それは差し上げるということになります。それをどういう形で御質問されるかは、それはそれぞれの各議員さん、各党各会派の方針ではないかと思います。
 ただ、どういう事実関係でこうなったかというのは、やはり国民の皆さんですね、特に関心を持っておられる国民の皆さんはやっぱり知りたいと思われるでしょうから、それを国会議員さんがですね、そのしかるべき場、国会の場で質問していくということはあるのではないかなというふうに思いますけど。

【質問】 「あいちトリエンナーレ2019」への文化庁の補助金について、文化庁に不交付を決定した際の議事録がないとのことですが、このことについてどう思いますか。また、補助金の審査委員でやめた方がいることについての所感を教えてください。
【知事】 私も報道で知りました。文部科学省の内規では、そういうのは議事録を作る、そういう行政決定、意思決定するときはね。そんな詳しくなくても、何かこういうことがあってという意思決定のときに議事録を作るという、何か内規があるというふうに報道でされてますので。しかし、今回議事録はなかったということなので、それは何でですかということを、私というよりもね、多くの皆さんがお感じになるんであれば、それはやはり文化庁さんに、役所としてですね、説明をする責任があるのではないか。それはやはりあれじゃないですかね、国会がもう始まっておりますから、そういう場で国会議員さんが質問されることになるんでしょうね。と思います。
 それから、その審査をされた有識者の方がお一人おやめになったということでありますが、それはその方の主張をされるということなんだなというふうに受け止めてます。この点について私から特に、特段のコメントがあるわけではありません。
 というのは、私もその事実関係は、我々が把握するという話でありませんので。それは文部科学省の中の話だと思いますから。我々は、あくまでも今回の一連の経過の中で文部科学省さん、文化庁が愛知県の対応手続に瑕疵があったと、不適切であったと言われているので、我々の対応は不適切ではないと、瑕疵はないということを申し上げていくだけだと思ってます。

【質問】 「あいちトリエンナーレ2019」への補助金を文化庁が不交付決定した際の議事録がないということはどういう意味だと知事は考えますか。 
【知事】 いや、それはいろんな見方があるんでしょう。あるんでしょう。
 普通は、しかし行政も、最近の行政は、特にこの何年間かはいろんな案件があってね、いろんな案件があって、行政の意思決定、それから内部での指揮命令、それでもっていろんなことが起きてるわけですね。
 それについては、やっぱり客観性、透明性を確保するということで議事録を作ってね、やっていきましょうという形になってると思うので、ですから、今回、こういう形でね、多くの方が、多くの国民の方がですね、関心を持っておられる、疑念を持っておられるということについて、やはり客観性、透明性を持って説明をしていくということの観点からして、そういうものがないということについては、何でそうなんですかということは、やはり質問されるでしょうから、多くの方が。それはそういう行政決定をされた文部科学省、文化庁さんがやっぱり説明しなきゃいけないということではないでしょうか。
 それは、私もどうしてかというのは知りたいですね、それはね。

【質問】 あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」について、再開に向けての協議で事前申込制などがあると思いますが、明日(8日)の再開は難しいですか。     
【知事】 いや、それは今協議をしておりますから、それは分かりません。協議中ということでございます。
 ただ、先ほど申し上げましたように、いろんな作業はやっておりますよ。やらないと間に合わないのでね。特にエデュケーションプログラムとか、パネルとかチラシ作らないかんので、それはやってますよ。やらないと間に合わないので。

【質問】 トリエンナーレ2019あり方検証委員会の中間報告の中で再開の条件として電凸(でんとつ)攻撃や脅迫に対する対応を万全にするということがあったと思います。これまでも電話を10分で切るなどの対策を取っていると思いますが、今の対策で十分だと思いますか。 
【知事】 実際に今週ですね、再開を目指してということですが、もう既に9月30日っていうか、その前だな、僕が9月25日に「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」の中間報告を受けて、再開を目指してこれから話合い、協議を始めていきたいということを申し上げましたね。
 それから9月30日に裁判所の和解で、その四つの条件を申し上げて話合いをしていきたいということで協議をしていきたいということで、和解というか、そういう協議に入りましたね。
 その後ですね、マスコミの皆さん的には、もう新聞には再開とかってどーんとかって書いてありますので、そういう意味では、そこから確かにまたいわゆる電話での抗議、いわゆる電凸(でんとつ)攻撃は増えてきておりますよ。増えてきておりますが、9月の半ばから我々が導入をした回線、専用の回線にはですね、最初に機械の音声で「この電話は録音されています」、それから「10分で切れますので10分でお話しください」。10分になったら「10分たちました」と自動的に切れるということをやっておりますので。それと、あと、他部局にも片っ端からですね、これもSNSで、もうとにかく県庁のありとあらゆる部署を機能停止に追い込めというようなメール、SNSで共有されてですね、8月の頭ですよ、徹底的にやって、我々の福祉部局とか農業部局とかそういったところまでですよ、1時間も2時間もどなりまくられると、仕事ができないということに追い込まれたということはもうありません。他部局はもうあっちに電話してくださいと、こちらの我々はこういう我々の仕事がありますから勘弁してくださいと言って、もう切るということに。もうそれで1分以内に切るということで通知といいますかね、周知してありますので、そういう意味では、今のところ、その点について業務に支障があるということにはなっておりません。これは全て弁護士に相談をしてやっております。
 見方によっては業務妨害になることですから、現に8月の頭、業務妨害そのものだったと私は思っておりますのでですね。ただ、相手さんが匿名なのでね、名乗り出てくれたら直ちに裁判させていただきますけど。直ちに裁判させていただきますけどね、名乗り出ていただければ。刑事は別にして、民事では必ず裁判できると思いますのでさせていただきますが、そういうふうにはなっていないということで、そういう意味では、そこからわーっと少し、大体8月、9月に大分減ってきたのがわーっとまた増えてきてますけど、それでも業務に支障があるということにはなっていないということですね。
 何か10分で切れるから、またすぐ電話かけてきた人が「何だ、またおまえか」とか言っているそうですけど、同じ人が取ってるので。ということは、向こうも同じ人が何回でもかけてるいうこと。
 何でしたっけ、NHKのクローズアップ現代で、何か名古屋の高校生の子が私だけでも20回電話しましたとかいうのが、顔隠してやってたりですね、何か上場企業の42歳のサラリーマンの方が「いやー、私も十何回電話しました」とかね。じゃあ「展示会の展示を見てます?」って、「いや、全然見てません」、「内容分かってますか?」「いや、分かりません。ただ、ネットで見てて、何かいかんいかんと書いてあるから、私も電話しました」ということがクローズアップ現代でやっておられましたけどね。
 そういう乗りなんだろうなというふうに思っております。電凸とかそういったことについては、もう既に電凸攻撃は始まってるということで理解しておりますが、今のところそういう形で対応はできているのではないかというふうに思っております。
 あとはやはり現場。現場は元々静かだったのでですね、あれですけれども、そうはいっても、これから実際に全面再開ということは多くの皆さんに喜んでいただけるんではないかと思いますが、そのときにどうなるか。あとは、やっぱり現場でどういうふうにしっかり安全安心を確保していくかということはね、やっぱり実務のその美術館の職員、現場の職員、それからキュレーター、それから作家の皆さんとね、よく相談して、うまく機能するやり方をね、やっていきたいなというふうに思ってます。
 その協議を今やっているということです。

【質問】 「表現の不自由展・その後」の再開に向けた協議について、双方が納得できない部分があっても強行に再開することはありますか。 
【知事】 それは話を、我々としては話をつけてね、話合いをして、協議を落着した上でですね、再開をしたいというふうに思ってます。そのための今協議をしてるということです。

【質問】 「表現の不自由展・その後」の再開に向けた協議の相手方は「表現の不自由展・その後」実行委員会ということで変わらないですか。
【知事】 それはそうだと思います。
 それと、5人の方とあと作家さんがいますしね。ですから、そこはあれじゃないですか、その5人の方々とやっぱり作家さんとでよく話合いというか協議されておられるんじゃないでしょうか。

(2)豚コレラ対策について
【質問】 豚コレラに関する、特定家畜伝染病防疫指針の改定案について、先週国の説明会があり、農家などから風評被害を心配する声が出ていました。そのことについての受け止めと、ワクチン接種について三重県や滋賀県は方針を決定したとの報道もありますが、知事はいつ頃までに判断したいと考えていますか。   
【知事】 10月2日にですね、国の担当官に来てもらって、ここで、名古屋市でですね、養豚農家、養豚協会、それから農協中央会、経済連、それから食肉事業協同組合、それからそれぞれのですね、屠(と)畜場、食肉センターの運営の方々、農家自身、来られる方全て来ていただいての説明会をやった上でですね、今それぞれ意見をお聞きをして、今意見取りまとめをやっております。国から県に対して意見照会がありましたので、その意見取りまとめを今やっているということでございます。
 我々としてはですね、今回のやり方について、正直言ってですね、こういうオールジャパンでやらなきゃいけないこのワクチン接種への対応についてですね、各都道府県の判断に任せる、委ねるというのはいかがなものかということとですね、その県だけじゃなく、その県内、それから県の中の産地ごとでもいいよと言われてますけど、その間に同じ農家が、例えばですよ、同じ農家がこちらの三河のね、山の方でやり、また渥美半島でやっているという、そういう例もあるわけですよね、現実にですね。
 そういったときに、その生きた豚は移動禁止だったら、そこへ移動できないのかとかですね、何とかと、いろいろ我々としては疑問点もあるので、そういったことも今国の方には質問もさせていただいております。
 今は、関係者のですね、意見を聞いていると、聞いて集約ということでもありませんが、意見を集めてるという状態であります。
 それでもって、一番のやっぱり懸念事項は、私が度々、ずーっと申し上げておりますが、日本国中の豚にですね、20年前までは全部打ってたわけですよ、全頭。あれ1999年まででしたかね。全頭打って、もうその時点で最後に発生したのが1992年か。もう6年、7年たったから、これでいいねってやめて清浄国になったという歴史があるので、全頭打ってたわけです。それまではね。なべて。
 今回は、打つとこと打たないとこができるといった途端にですね、全国流通の大手の小売事業者の方々がどういう購買行動をとられるのか、それから消費者がどういう行動をとられるのか。その点はですね、それは国がいくら風評被害対策すると言っても、やるんだったら、本当にきちっとぽんとかいってですね、対策予算どんと積んでほしいんですよ。その紙の言葉だけじゃなくて。それはみんな心配してますよ、それは。だから、私はそこんところを。
 一回打ったらもうずーっと打ち続けなきゃいかんわけですよ、ずっと。例えばその農場、その産地決めたら、その全部ですよ、全部ですよ、そこにいる大人の豚から子豚、生まれてくる子豚全部ですよ、全部、全部、全部、全頭打つわけ。全頭。もう、だから当分の間戻れないです。
 そのことをちゃんと納得ずくでですね、やっぱりあくまで主役は養豚農家でありですね、これを、その中間の流通の事業者であり、やっぱり最終的に売られる小売の事業者ですよ。最後は消費者の皆さんにね、喜んで買っていただかなきゃいけないので、そのことをしっかりやっぱり情報を提供して、申し上げて、その上でですね、意見を取りまとめて、最終的に100人が100人分かったと言わなくても、やっぱり100人があれじゃないですか、やっぱり90何人はオーケーだと言っていただかないと、それはやっぱりなかなかあれじゃないですか。
 だって、もう全部打たないかんのですよ。その産地決めたら。例えば1軒の人が嫌だと言っても、駄目だと。決めたんだから打てという話になるんです。最後、僕は、知事の、これは予防ワクチンの命令になっちゃいますから。
 だから、そこを言っているんです。それはですね、ただ打ちゃいいってもんじゃないんですよ。みんな威勢よく打つんだ打つんだと言っておられるけど、そこんとこ、いや、本当にそこを意見集約されたのかと、それぞれのところで。その川下の流通業者も含めてですね。
 僕、そこはですね、さらに引き続き関係、関係業界、関係事業者、関係農家の意見はね、しっかり聞いていきたいというふうに思っております。

【質問】 豚コレラのワクチン接種について、知事の決断の時期のめどはありますか。
【知事】 そのめどが特にということではありませんがね、ありませんが、納得ずくでなきゃいけませんよね。納得ずくでないと。納得ずくでないと。
 それは、例えば三重県、岐阜県さんがね、打ちたいと言われても、その方々のあれですよ、生きた豚、屠畜は、そんな名古屋市の港の食肉センターね、名古屋市さんが運営している、そこにいっぱい来ているんですよ。いっぱい来ているんですよ、そこ。
 買うのは、そこに参加している愛知の食肉事業協同組合ですよ。その方が本当に、彼らがええよ、買ってあげるよというか、ちゃんと売れると言われるかどうかとか、そういうところも含めてですね、やっぱりきちっと、関係の川上から川中から川下の皆さんまで全部やっぱり納得して。この流通形態をこう壊しちゃったら、養豚業成り立ちませんからね、これ。
 だから、僕はそれを言っているんです。あれ発表したら直ちに農林水産省にちょっと来いと言って、説明会やって、それで意見を今、中で徹底的に、徹底的に意見集約というか議論してくれと、やってくれと。見切り発車なんか駄目だぞって、とにかく意見してくれ。流通事業者として売ってますから経済連、それから食肉事業協同組合、食肉の卸の皆さん、それから養豚協会、それから屠畜場の皆さん、だから、みんなの意見聞いているんです。みんなの意見聞いてるんです。
 それでもって、やるとなればすぐやれますよ、我々体制がありますから。そりゃやるとなったら、やっぱり獣医師さんがやっぱりあれなんですよ、どこの県もそんなに一気にやるほどのね、獣医師さんはいないんですよ。ただ、愛知県はほかの県よりはそりゃおりますよ、やっぱり。大きいから。大きいから。
 だから、やると決めりゃどこの県よりもスピーディーにやりますよ。やるけど、それに至るまではやはりその流通形態に、とにかくそれは何ですかね、混乱が起きるといいますかね、流通形態が少し何かいろいろ、全くそれで何もないようにスムーズにいくということにはならんかもしらんけど、できるだけやっぱりその影響を小さくしたいという思いでね、そういう意味では、関係者でもう十二分に議論して考えて、そして、何が一番最適なのか最善なのかというのをね、考えていただきたいなというふうに思います。

【質問】 国の特定家畜伝染病防疫指針改定案の説明会では、接種可能になる時期を10月中旬と示しました。接種可能となる段階で国が流通対策を示してもらわなければならないということですか。
【知事】 それずっと言い続けてますけどね。ずーっと言い続けてますけど、風評被害対策に万全を期すとしか言っておられないので、あと、屠畜場はその接種した、ワクチン接種した豚を引き取り拒否しては駄目だよということの二つだけですよね。
 だから、それではちょっと私は、関係者の不安を払拭するということにまでいかないのではないかという気はいたします。引き続き、それはどうするんですかということは問い掛けはしている、問い掛けしている。国にはそういう問い掛けをし、一方で、産地の皆さんにはちゃんと考えてくださいよということは申し上げてる。
 いろいろあるのは、愛知県の中でも、そのいわゆる野生イノシシの陽性、豚コレラ陽性になっているところがこっちの山間地域なんですよね。知多半島は豚コレラ出てないし、野生イノシシいないわけですよ。渥美半島も、その発生はしましたけど、一番たくさんね、ところが野生イノシシの陽性はいないわけです。
 750頭ですよ。どこにいるか分かっているので、その山は全部柵しますから、外出れんように。その柵の中で外に出れんようにしてその完全撲滅を、時間の問題でやれると思いますので、柵して、赤羽根のこっちの山ですよ。先っちょの。手前の山にはいませんからイノシシは。そこだけなんです。
 それを出れんように柵で囲ってですね、罠で追い込んでいくんです。必ず、今年中ってあれだけど、数年で撲滅できると思います。だから、ちょっと、野生イノシシの陽性が出たとことは違うんですよね。
 そういったところがどう選択するかということはですね、やっぱりあるんですね。産地ごとでっていうことは言われてますから、そういうことを今各地に投げてますから、そこの皆さんの御意見を聞きたいと思います。

【質問】 豚コレラのワクチン接種について、養豚農家や関係事業者の9割以上が賛成しないと難しいということですか。
【知事】 9割以上という数字は、まあ私の個人的なあれでね、その基準があるわけじゃありませんけど。例えばですよ、それぞれの産地で、大体まとめは農協でしょう。例えば知多なら知多の農協さんね。
 農協さんがもうそういくんだ、たとえ何人か別の意見があってもそういくんだと決めれば、そりゃやりますよ、組織決定だということだから。組織で決定してくれってことですよ。
 だから要は打ったら全部打たないかんので、まだら模様にできないわけです。そこの産地で、「うちは嫌だ」と言われても、申し訳ない、打ちますよっていうことなんですよ、これは。命令だからもう。

【質問】 豚コレラのワクチン接種について、全国で打つなら賛成だが、地域ごとなら打たないというわけではないということですか。 
【知事】 もちろん。だから、そこを意思決定をやっぱり組織決定してもらわないと、我々としてはね、やりにくい。やれんことはないですよ。命令だから。やりますよ、そりゃ。ずかずか行って、とんとんとんと打とうと思えば打てるけど、しかし、嫌だと言っているところなんか無理やりこじあけてなんか行けないでしょ。ということを申し上げている。

【質問】 豚コレラのワクチン接種について、知事は以前から風評被害対策をしっかり行ってほしいと言っていますが、考えている具体的な対策は何かありますか。 
【知事】 いや、それは特に私が今アイデアがあるわけではありません。
 ただ、基本的には、端的に言えばですね、屠畜場で肉にしてですね、肉にした後を卸さん、それから大手のスーパーさんが引き取っていく。そのときに、そのときにちゃんと、豚肉は全国流通しますから、その打ったとか打たないところで値段でね、差をつけないでほしいと。ちゃんと全国流通に乗せてほしいということなんです。それができるということであれば、それは問題ないと思いますね。
 ただ、なかなかその、私がお聞きして耳に入ってくる話ではですね、表で言う話とやっぱり腹の中は違うということはね、耳に入ってくるので、そのことを私は懸念をしているんです。