知事の記者会見
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令和元年10月29日(火) 午前9時45分
1 知事発言
(1)豚コレラワクチン接種の実施状況について
 皆さん、おはようございます。10月29日火曜日ですね、定例会見を始めさせていただきます。昨日はですね、午前午後と第111回のですね、中部圏知事会議がAichi Sky Expoでありましたので、1日ずらさせていただいて今日ということになりました。よろしくお願いをいたします。
 豚コレラワクチンの接種の状況について、進捗状況を御報告をいたします。
 愛知県では、10月25日の金曜日から豚コレラワクチンの接種を開始をいたしました。その後、土日、休日返上でですね、ワクチン接種をやっておりまして、まずはですね、野生いのししの感染が確認されている地域及びその周辺の山間部から実施をいたしております。
 初回接種対象は209農場、24万頭ということでありまして、うち山間部は40農場、1万8,000頭ということでございます。28日月曜日まで、昨日までに39農場、1万7,442頭の接種が完了をいたしております。また、田原市の発生農場につきましても、豚の再導入を開始した7農場について、10月28日までに接種を完了をいたしております。
 引き続きですね、順次、それぞれの家畜保健衛生所がありますので、そこでですね、順次、各地域でやっていくということで、対象頭数が非常に多いので、11月末ぐらい、1か月ぐらいはかかるかと思いますが、順次、着実に進めていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。

(2)渥美半島先端地域への特別支援学校分教室の設置について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/tokubetsushienkyoiku/taharabunkyoshitsu.html)

 渥美半島先端地域への特別支援学校分教室の設置について申し上げます。
 愛知県は、2020年4月より県立福江高等学校の施設を活用して、特別支援学校の知的障害の高等部生徒を対象とした分教室を設置することといたしましたので、お知らせします。
 以前より、渥美半島先端地域から特別支援学校への通学には長時間を要しておりまして、最寄りの豊橋市立くすのき特別支援学校への通学は、スクールバスを利用して始発バス停である田原市役所渥美支所から64分を要するなど、本人及び保護者の皆様の負担は大変大きいものになっております。
田原市内の旧渥美町、そして旧赤羽根町の中学校の特別支援学級を卒業する生徒の特別支援学校への進学は、今後も毎年見込まれておりまして、地元の保護者の皆様を始め、田原市からも、市内にある福江高等学校に特別支援学校の分教室を設置してほしいと強く要望をいただいております。
 このような状況を受けまして、県といたしましても、福江高等学校内への特別支援学校の分教室の設置について検討してまいりました。
 今回設置する分教室の名称は、「愛知県立豊橋特別支援学校潮風教室」とし、県立豊橋特別支援学校の分教室といたします。対象となる生徒は、田原市のうち旧渥美町、旧赤羽根町に在住する中学校又は特別支援学校中学部を卒業した知的障害のある生徒です。
 高等学校への分教室の設置は、設楽町に設置をいたしました山嶺教室に続き、県内では二つ目の取組になります。今回の分教室の設置によりまして、長時間通学の解消を図るとともに、高等学校と特別支援学校の生徒相互の自然な交流による、共生社会の実現に向けた取組を推進をしてまいりたいと思っております。
 設楽町では山嶺教室、今回は潮風教室ということで、最近そういう地域のね、名前を冠するということにいたしておりまして、先週ですね、開校記念式典を行いました瀬戸市の特別支援学校は瀬戸つばき特別支援学校、去年は大府もちのき特別支援学校ということでございます。是非多くの子供たちがですね、そこですくすくと育っていただけるように期待をしたいというふうに思っております。
 ちなみに、資料をお配りしておりますが、潮風教室とし、高等部を設置をするということでございます。
 そして、この2ページの、裏面のところに「校名について」とありますが、田原市ではですね、田原凧は江戸時代から伝承されている習俗でありまして、「初凧」は、子供の誕生と健やかな成長を願って揚げられており、凧を大空高く舞い上げる潮風のように、子供たちを大きく成長させ社会へと送り出す分教室となるようにという願いを込めて、「潮風教室」というふうにいたしました。
 「潮風」の名称は、田原市の自然、風土に由来するものでありまして、在籍する生徒が海から吹く風のように力強くたくましく生きてほしいとの意味があるということでございますので、またよろしくお願いいたします。この名前、そして分教室が地域に定着し、愛されていくことをですね、心から願うものでございます。
 分教室はですね、現時点では、来年4月からですが、生徒4名の2学級ですね、2学級を予定をいたしております。資料の1ページにありますように、第1学年の1学級、第2学年の1学級の計2学級。第3学年は、今のところ対象なしということでございまして、生徒4人の2学級で、教師4名の配置を予定をいたしております。そういうことなんですね、分教室というのは。ということでございまして、確か山嶺教室を6年前に開設したときは、生徒3人で教師4人ということでございました。ということでございます。
 県立福江高等学校の余裕教室を改修し、普通教室、職員室、教材庫、更衣室を設置をするということでございます。2019年3月に田原市長から、田原市内の特別支援教育の充実に向けた環境整備についての要望書が出され、今年の6月、2019年6月の県議会の自民党の代表質問で、地元の山本県議から「特別支援教育の充実について」の質問があり、私から早期に田原市内で特別支援学校の高等部に相当する教育を受けることのできる環境の整備に努めたいという答弁をさせていただき、ずっと検討し、今回、こういう決定をさせていただいたということでございます。
 設楽町の田口高等学校の山嶺教室を開設したのは2014年でありますから、6年前ですね、6年前ということでございます。これでですね、これまで私はもうこれで8年半でありますけれども、特別支援学校の新設4校とですね、分校・分教室四つということで八つの学校をですね、新設、開設ということにしてまいりました。これで九つ目ということでございますし、2022年4月には西尾市内に、本県初となる知的障害と肢体不自由の学級を併置する特別支援学校を新設開校するということで、今建設をやっておりますので、それが10校目ということに相なろうかと思います。また、長時間通学の解消を図るために、スクールバスをこの6年間で20台増車もいたしました。
 引き続きですね、第2期愛知県特別支援教育推進計画(愛知・つながりプラン2023)、ちょうど去年、昨年12月に策定した特別支援教育推進計画に基づいて、引き続きですね、県有施設、小中学校の活用による分校・分教室の設置、過大化による教室不足の解消、長時間通学の解消、スクールバスの更新といったことで、教育環境の整備を進めていきたいというふうに思っております。
 ということと、またですね、田口高等学校の山嶺教室の例を見ますとね、長時間通学の解消ということはもちろん一番大事なことでありましたが、文化祭、体育祭、また530(ごみゼロ)運動などをですね、田口高等学校の一般の生徒と一緒に行うことにより、交流及び共同学習が充実しているということで、地域の皆さんからも大変喜んでいただいております。
 この田口高等学校に作りました山嶺教室はですね、2016年度、2017年度、2018年度と、3年次もう卒業生がおりますが、卒業生5名がですね、三菱ケミカル株式会社、アイシン・エィ・ダブリュ株式会社、トヨタループス株式会社などの一般就労や就労移行支援事業の利用など、希望する進路に進んでいるということでございまして、今後ともですね、そうした形での就労への結びつき、しっかりとやっていきたいというふうに思っております。
 また、この渥美半島独自のですね、産業、ものづくり企業もあれば、あとはやっぱり農業がね、非常に特徴がありますので、こうした花とかね、野菜、それから畜産といった農業を生かしたですね、そういった職業教育、特色ある職業教育も地元と連携をしてやっていければというふうに思っております。
 この生徒さんですね、今は豊橋特別支援学校とか豊川特別支援学校に通っていただいておりますが、どちらに行くかは、また個別の希望を聞いてですね、判断をしていきたいというふうに思っております。
 これできましたら、この福江高等学校の余裕教室を改修してやりますので、福江高等学校の生徒さんとの交流、それから体育大会など学校行事での交流、共同学習、授業交流、部活動の連携といったことでね、そういう相互交流と効果を上げていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。
 分教室開設は、改修工事と空調工事でですね、今年度の予算、3,200万円ぐらいの予算を予定をいたしております。来年4月の開校を目指して着実にやっていきたいというふうに思います。
 一応今のところ、当初4名ですが、すぐ、2021年度はもう8名となり、それが2024年度には14名となるということで、そういう予定が立っておりますので、しっかりとやっていきたいというふうに思っております。
 
(3)あいおいニッセイ同和損害保険株式会社との地方創生SDGsに関する包括協定の締結について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kikaku/aioi.html)

 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社との地方創生SDGsに関する包括協定の締結についてであります。
 愛知県は、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社と地方創生SDGsに関する包括協定を締結することとなりましたので、御報告いたします。
 地方創生の推進に当たりまして、本県では、これまでに金融機関や運送事業者、保険会社の計9社と包括協定を締結してまいりました。
 今回、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社から、地方創生と国連の持続可能な開発目標であるSDGsをテーマとした包括協定の御提案をいただき、この度締結する運びとなりました。
締結式は、11月6日水曜日に、代表取締役副社長の長島宏司様にお越しをいただいて、愛知県公館で行います。
 今回の協定では、国内の大手損害保険会社の一つとして、国内外の幅広いネットワークを生かし、県民の健康づくりのための情報発信や本県の観光等の魅力発信、さらに、交通安全・防災の普及啓発など、幅広い分野での県事業への参画やPRに御協力をいただきます。
また、今年8月に策定をいたしました本県の「SDGs未来都市計画」の推進に寄与する取組として、地域における外国人労働者等の受入体制の構築や障害者スポーツ・芸術活動への協力など、全ての人の活躍の推進に関することのほか、地球温暖化対策や生物多様性保全などの分野での連携・協力をいただきます。
 なお、SDGsをテーマとした協定は、本県では今年5月30日に締結をいたしました東京海上日動火災保険株式会社に続き、2社目となります。SDGsの達成のためには、様々なステークホルダー(利害関係者)との連携・協力が不可欠であり、こうした民間企業のお力も借りながら、この地域にSDGsの理念を根付かせ、具体的な実践活動につなげていければと考えております。
 今回の協定を契機に、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社の皆様と共に、愛知県の更なる発展に向けた地方創生及びSDGsの取組をしっかりと進めてまいります。ということでございます。
 詳しくはまたこの資料も御覧をいただければというふうに思います。
 資料2ページ目に、連携・協力事項で8項目書いておりますので、また御覧をいただければというふうに思っております。
 同社はですね、パートナー関係にあるトヨタグループと安心・安全な車社会の実現に向けた技術や商品・サービスの共同開発・提供を行っておりまして、愛知県は、自動車保有台数日本一の車社会でありますので、大変御縁のある話であるというふうに思っております。
 ちなみに、自動車の保有台数は、今年の7月末現在で愛知県が528万台、第2位の東京都がですね、441万台、第3位の埼玉県が413万台、神奈川県が4位で402万台、大阪府が第5位で378万台ということなので、愛知県の528万台、まだ増えてますのでね、まだ毎年数万台ずつ増えているんですね。人口が伸びるより、事業所というか経済活動が増えているということだと思いますけれども、増えている。そういう中で、この大手のですね、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社さんとですね、こういう形での包括協定を結ぶということは、大変意義のあることだというふうに思います。
 連携事項として、「すべての人の活躍の推進」、「健康・長寿の達成」、「成長市場の創出・科学技術イノベーション」といったことで、しっかりやっていきたいと思います。具体的には、例えばですね、障害者スポーツの普及啓発イベント等への講師派遣やPRへの協力、ヘルプマークの普及啓発、スタートアップの支援のセミナー・ビジネスマッチング等への協力、防災・減災、交通事故防止の普及啓発など、県が実施する取組に御協力をいただきたいというふうに思っております。またですね、ビッグデータを活用した交通事故防止など、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社さんのこれまでの取組を反映した新たな内容も盛り込んだものとしたいというふうに思っております。
 ということでですね、是非またしっかりと進めていければというふうに思っております。私からは以上です。

2 質疑応答
(1)豚コレラワクチン接種の実施状況について
【質問】 豚コレラワクチン接種について、接種を開始してからトラブルや作業上の問題点はありますか。
【知事】 いや、特には私のところにはそういう報告は来ておりません。
 金曜日からやっておりますので、まずは、野生いのししの陽性が確認されている山間地域からですね。その方がリスクが高いですからね、そちらからやって、1農場を除いて、40農場のうち39で完了したということでありますから、次は、さらに引き続きですね、それぞれの家畜保健衛生所で対応していきますが、大産地である田原市、それから知多市、そういったところをですね、これから順次やっていくということで、引き続き、これはワクチンの量はもう確保できておりますので、しっかりマンパワーを確保してですね、着実にやっていきたいというふうに思ってます。

【質問】 豚コレラワクチン接種について、大体1か月をめどに完了するとのことですが、早めに完了することもありますか。
【知事】 できるだけ早くとは思いますけれども、それぞれ、やっぱり獣医師さんに打ってもらわないかんのでね。ということで、順次計画的にやっていくということになると思います。できるだけ早めに完了するようにやっていければというふうに思ってます。

(2)県施設のウィルあいちで行われたイベントについて
【質問】 県施設のウィルあいちで行われたイベントについて、展示内容が差別・扇動的ではないかと指摘があったそうです。現場では即刻中止を求める声も上がったとのことですが、知事としてこの問題をどう考えますか。 
【知事】 内容についてですね、これがヘイトに当たるかどうか、ヘイトスピーチに当たるかどうかというのは、いろいろその基準といいますかね、ボーダーラインといいますか、そこら辺のところは難しい面はあるんだろうというふうには聞いておりますけれども。私はですね、あの内容、私も報告でしか聞いておりませんが、報告を受けた感じで言えばですね、やはりそれはヘイトに当たるのではないかというふうに思います。ということなので、その時点で中止を指示すべきだったというふうに思います。ということなので、現地での対応は不適切な対応だったというふうに私は考えます。これも今後ですね、これ、どういうふうに毅然として対応していくかということについてはですね、きちっとこの事実関係を検証してですね、やはりきちんと対応していかなければならないというふうに思っております。
 引き続きですね、今後どうするのか、法的手段が講じられるのかということも含めてですね、検討をするように指示をいたしております。

【質問】 県施設のウィルあいちで行われたイベントについて、事前にイベント主催者に確認した際には、ヘイトはやらないと話をしていたそうですが、実際にはヘイト的な内容があったとのことで、イベント主催者に対して何らかの対応を求めますか。また、事前規制は難しいとすると今後はどうしていくべきだと思いますか。
【知事】 前段部分は、先ほど申し上げたようにですね、そうしたこと、法的措置も講じられないかということも含めてですね、これは実際に現地に、あそこの指定管理の職員と、あと県の職員も現地に行っておりますので、それを実際にですね、確認をしておりますので、そのことを踏まえてですね、法的措置も講じられないかということも含めて検証し、適切に対応したいというふうに思っております。それが1点。
 そして、事前にですね、そういったことをやらないんでしょうね、ということを確認したら、やらないと言っているけれども、それは彼らの常套手段なんでしょう。常套手段なんでしょう。
 ただ、そう言われたときにですね、じゃあ内容を全部見せろと言うことができるのかということも含めてですね、そこはなかなか微妙な点ではないかなと思います。正直言って、こういう活動をされる方々はもう確信犯でね、悪意を持って故意にやっていると、やってくるということでありますから、それをどういうふうに防いでいくのかということはですね、正直言って難しい課題であることは事実だと思います。
 どういうふうにしていったらいいのか。それは是非ですね、我々もいろいろな方からお知恵が頂ければ有り難いというふうに思います。
 内容からしてですね、明確に、私はやはりこれはヘイトに当たるというふうに言わざるを得ないと思いますので、それが分かった時点でやはり中止を指示すべきだったというふうに私は思います。今後、それはですね、きちっと検証し、適切に、しかるべき対応をね、今後はやっていかなければならないというふうに思います。
 こういう実績、こういうことをやられたということの団体には、じゃあ次の機会にどうするかとかね、いろんなことがあるんではないかと思いますが、どう対応していったらいいか、いいお知恵があれば、また教えていただければというふうに思います。

(3)「あいちトリエンナーレ2019」について
【質問】 本日名古屋地方裁判所で、「あいちトリエンナーレ2019」に対する脅迫FAXを送った男の初公判が行われています。このことについての所感をお願いします。  
【知事】 公判が行われているということについて、特に承知をしているわけではありませんが、これはもう司法手続に入っておりますから、それは、我々としてはですね、しっかり見守っていきたいということだと思います。
 いずれにしても、法と証拠に基づいてですね、厳正に対処されるべきことだというふうに思います。事はですね、県民の皆さんのですね、安心安全に関わることでありますから、それを脅かしたということでありますので、これは厳正に、その司法の場でですね、法と証拠に基づいて厳正に対処をしていただきたいというふうに思っております。

【質問】 「あいちトリエンナーレ2019」について、最終的に、期間中電凸(でんとつ)といわれる電話やFAXはどれだけありましたか。
【知事】 いや、ちょっと手元に数字がありませんので特にあれですが、8月1か月でそういう電凸といった電話、あと脅迫メール等々をですね、抗議メール等々は、8月は、全部で合わせて1万件だったというふうに聞いておりますが、9月以降は大分減っておりますので、特に私の手元に集計がありませんので、今お答えするものは持ち合わせておりませんが、一応そういうことだったということで聞いております。

【質問】 「あいちトリエンナーレ2019」の文化庁補助金不交付決定の関係で、文化庁に不服申出を出しましたが、その後の進捗を教えてください。また、文部科学省のトップレベルの方と協議したいとのことでしたが、こちらの進捗も教えてください。 
【知事】 先週の木曜日、24日の午前中にですね、文化庁の方には不服申出の書類をですね、提出をしてまいりましたが、これは御報告したとおりであります。これは今後どういうふうな手順になっていくか。これは今後の話ではないかというふうに思っております。
 我々としてはですね、それについての趣旨説明等々を求められれば速やかに対応するということで、我々の主張をしっかりやっていきたいというふうに思っております。
 なお、トップレベルとの話合い、協議等については、申入れはいたしておりますのでですね、また是非早いうちにですね、検討していただいて、また話合いができればというふうに思ってます。

(4)台風第19号の被災地に対する本県の支援状況について
【質問】 台風第19号の被災地に対する愛知県の支援について、現在の状況を教えてください。  
【知事】 私ども愛知県、それから県警察、それからまた県内の市町村、トータルでの対応ということになっておりますけれども、今、現段階ではですね、やはり長野県、それから栃木県、福島県、宮城県といったところへのですね、人員派遣が増えているというふうに聞いております。
 全体トータルでどうかというのは、私、今手元に集計したものがありませんのでね、また担当に聞いていただければというふうに思いますが、当面ということでありますが、やはりこれは相当広範囲にわたりですね、河川堤防の決壊でありますとか道路等の冠水、それから家屋の冠水ですね、浸水、そうしたものが相当大規模にありましたので、これからやはり息の長い復旧・復興の支援ということになろうかと思います。
 それはまた、それぞれのですね、各県、それからまた全国知事会とか国の役所、総務省始めですね、そういったところからの要請を受けて、迅速に対応していきたいというふうに思っております。
 当座はですね、一つはやはり家屋の浸水被害が大変大きかったので、こういう場合に廃棄物ですね、災害廃棄物が相当出るということなので、それについての処理をですね、これをまず急がなきゃいけないということが一つだと思います。
 2000年9月の東海豪雨のときもですね、相当出ましたのでね。たまたま愛知県は知多市の南5区の廃棄物処分場がありましたので、あそこが一遍に埋まっちゃったということがありましたので、そこがあったのでそこに運んだということでありますが。日がたってくると、あれは、やっぱり腐ってきますのでね、そういう意味ではですね、異臭から、そういった衛生状態が悪いということも含めてですね、これはとにかく急いで処理しなきゃいけないと。長野県なんかでは、12月に入ってくると雪も降ってきますので、その前に何とか一定のめどをつけなければいけないんではないかというふうに思いますので、そういった面でですね、強い要請をいただいておりますので、県内市町村ともですね、しっかり連携しながら、やれることは全てやっていければというふうに思います。
 あとは、こういうときに保健師さんもね、県、それから市町村の保健師さんとでこう合同チームを作って送るということ、それから栃木県なんかには、家屋の被害のですね、判定ということで、県内の市町村職員合同チームを作って、今送っております。そうしたことをしっかりと、やれることを迅速にやっていきたいというふうに思っております。
 あとはですね、経済的な面では、やはり我々しっかりこの経済を回してですね、現地も、取引先の企業、サプライヤーもたくさんありますのでね、そういったところをしっかり応援をしていければというふうに思ってます。

【質問】 台風第19号の被災地に対する愛知県の支援について、災害廃棄物処理の支援も要請に基づいて行っているということですか。  
【知事】 そうです。人員も行ってますしですね、そういうごみの収集車ですかね、名古屋市さんからだと、名古屋市は6台ぐらい行っているのかな、今長野市にね。やっぱり一般廃棄物のそういった部隊っていいますかね、体制は市ということになりますので、そういったところの御要望を受けて、我々が取りまとめて、現地へ入っていただくというやり方になろうかというふうに思ってます。

(5)FIA世界ラリー選手権(WRC)の日本開催について
【質問】 FIA世界ラリー選手権(WRC)の日本開催について、来月テストイベントが行われます。開催は1年後ですが、コース整備等の県の支援や今後の課題、関連イベントの企画などはどうなっていますか。 
【知事】 これ、主催は御案内のようにあれですね、WRCの受皿のラリージャパンというところがですね、事務局を作って、基本的に全部やるということになっておりますので、我々が会場を提供してですね、やるという、そういう建て付けといいますかね、なっておりますので、まずはそのラリージャパンの事務局の皆さんがね、しっかりプランを練っていただくということだと思いますが。
 その過程の中でね、今言われましたように、例えば林道コースでね、例えばここのガードレールをこう付け替えてくれとか、例えばできるだけ多くのお客さんに見ていただくということであれば、そこにちょっと何でしょうね、桟敷みたいなのを作るのは、それは向こうがやるんでしょうけれども、そこを少しここの地形をならしてほしいとか、それはいろいろ出てくると思いますので、それはですね、またそういったことが出てきたときにですね、速やかに対応していきたいというふうに思っております。
 それが一つと、もう一つはですね、やはり何といっても、一番たくさん見ていただけるのは愛・地球博記念公園になろうかと思いますので、愛・地球博記念公園に、リニモの駅を降りたところの駐車場にピットを作ってですね、仮設のテント等々を作って、そこで車両整備等をしてということになろうかと思いますが、それをどういうふうに見てもらうかということと、あと、我々として、ラリージャパン事務局と連携してですね、せっかくたくさんのお客さんに来ていただけるということになろうかと思いますので、是非大芝生広場などでですね、関連のイベントなんかもやれたらと思いますし、この際我々、地元の愛知県内の市町村の皆さんとも連携して、そのPRブースを作ったりですね、何かまた交通安全のPRをしたりとか、いろんなことをやれると思います。
 あと、公園の中をですね、公園の中のふだんサイクリングをやっていただいているところでタイムアタックをやりますので、ラリー車が。そこもどういうふうに見てもらうかも含めてですね、1年ありますので、しっかりと事業計画を作って、10年ぶりに、最後にやったのが2010年北海道ですからね、10年ぶりにやってくる世界ラリー選手権なので。
 それと、この間の東京モーターショーで発表しておりましたけども、愛知県、岐阜県とかこの界隈を合わせると1,000万人を超える人口がありますので、これだけの後背人口を持ったところでラリー選手権をやるのはないんだそうです、ほかに。それとやはり何たって自動車産業のメッカですから、そういったことも含めてですね、どういうふうにアピールして発信していくか、しっかりと連携して詰めていきたいというふうに思ってます。