知事の記者会見
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令和元年12月23日(月) 午前10時
1 知事発言
(1)東京パラリンピックのボッチャ競技日本代表として内定した愛知県ゆかりの選手について
 皆さん、おはようございます。12月23日月曜日のですね、午前10時の定例会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
 昨日まで行われておりました、スカイホール豊田で行われておりました「TOYOTA PRESENTS 第21回日本ボッチャ選手権大会」、昨日、最後、表彰式に私が参りましたが、その中でですね、昨日の大会で金メダルを取られた方が来年のですね、東京パラリンピックの出場が内定するということでありました。愛知県ゆかりの選手が2人内定いたしましたので、報告いたします。
 これはですね、障害の重さによりましてBCの1、2、3、4と4クラスあってですね、全部で、これに優勝した人、あと世界ランキング上位の人ということで、開催国枠で10人出られるんですかね、でありますけれども、昨日、金メダルを取ったお二人の選手が内定しました。その方は、BC3クラスでですね、河本圭亮選手、BC4クラスで江崎駿選手、お二人が東京パラリンピックのボッチャ競技日本代表に内定しましたので、御報告いたします。
 お二人ともまだお若くてですね、河本選手がまだ二十歳、江崎選手はまだ18歳か、ということでございましてね、お二人とも愛知県の特別支援学校を卒業されておられるというということで、是非東京パラ大会でもですね、大活躍をしていただいて、メダルをね、取っていただくように大いに期待したいと思います。
 日本選手権なので、私も競技をテレビの映像で拝見しましたけど、ほぼ神業のような、何かこう、1センチとかじゃなくてミリ単位で戦うということのようでございまして、そういう意味では、お二人には大いに期待したいというふうに思っております。

(2)本県の養豚農場で発生したCSF(豚コレラ)の防疫措置状況について
 田原市でのCSFにつきましては、もう既に御報告しておりますが、18例目でありますけど、21日土曜日午後3時50分に防疫措置、殺処分は20日金曜日の午前9時30分に1,770頭完了いたしましたが、その更に埋却も含めた防疫措置は土曜日、21日の午後3時50分に完了したということでございますので、御報告をいたします。なお、今回の発生農場の半径10キロメートル以内にある農場は全てワクチン接種が完了しているため、搬出制限は適用されないということでございます。御報告をいたします。
 一日も早くですね、終息を見たいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

(3)医療ツーリズムの推進のための規制改革の本県提案に対する国の方針について
 先週ですね、国家戦略特区諮問会議がありまして、そこでですね、18日の水曜日でありますけれども、私どもが提案しておりました医療ツーリズムの推進のための規制改革の提案について国の方針が出されましたので、ここでも発言をしたいと思います。お手元に資料がありますので、御覧をいただければと思いますが。
 愛知県では、医療関係者等で構成する「あいち医療ツーリズム研究会」が取りまとめた提言を基に、国家戦略特区での規制の特例としてですね、「医療ツーリズムの推進のための規制改革」を2016年11月、3年前の11月に提案しておりました。
 本県の提案内容は二つでありまして、横長の資料の1ページの一番下でありますけれども、まず1点目は、医療滞在ビザの早期発給です。海外での対応は難しく、できるだけ早期に日本で治療する必要がある場合に、現状では、入国のために必要な書類の準備や医療滞在ビザ発給のための審査などに時間を要し、治療の開始が遅れ、病気が進行してしまうおそれがありました。そのため、医療滞在ビザに係る手続及び申請書類の簡素化により、申請から発給までの期間を大幅を短縮することを求めたものでございます。
 二つ目はですね、在留期間の延長でありまして、その裏面のですね、一番下でございます。短期滞在ビザで日本に入国した外国人が、検診の結果などによりまして治療が必要になった場合に、現状では、残りの滞在期間が不足するときに、本人が帰国できない状態でなければ帰国しなきゃいけないということでした。そのため、患者さん本人が一旦帰国することなく治療を望む場合は、帰国できる状態でも在留期間の延長をやってほしいということであります。
 こうした本県の提案に対して、18日に開催された国家戦略特区諮問会議において、今年度中を目途に実現を目指す。もう1枚の紙が国の紙でありますけどね、この片面だけのものでありますが、その方針が示されました。
 規制緩和の具体的な内容は、今後、関係省庁と調整していく必要がありますが、ここにありますようにですね、一番下のところの左側、滞在期間の延長が認められる基準・手続の明確化、それから再入国に際し医療滞在ビザ申請時の発給の迅速化という二つでございます。これができますとね、日本で治療を求める外国人の患者さんが早期に必要な医療を受けることができるようになります。
 本県としては、地域医療に影響を及ぼさない範囲で、外国人患者への先進的な医療、最先端の医療機器等による検診の実施など、本県の優れた医療技術の提供により、医療ツーリズムの推進につなげてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
 ということでございまして、これはですね、現在、海外からのですね、医療ツーリズムといいますかね、外国人の、海外からの患者さんの受入れの数はですね、これは2017年度が346名、愛知県でね。それが2018年度は589名ということで、実施医療機関が2017年度が25機関、2018年度は30機関ということで、患者さんはほぼ倍になっております。今年はですからもっと増えてるんだろうというふうに思います。
 そういうことを受けて、2017年の2月にですね、「あいち医療ツーリズム推進協議会」というものを作らせていただいております。そして、2018年度、2019年度と、北京でですね、中国での国際医療旅游展覧会という、医療ツーリズムの展覧会に2年連続で愛知県ブースを出してですね、PRしておりまして、今年はですね、11月に愛知県内五つの医療機関と愛知県とで一緒に出展をいたしまして、本県ブースへの来場者数は、去年が2,000人でしたが今年は3,000人ということで、1,000人増えてるということで、大変なんていいますかね、関心が高いということでございます。
 という医療ツーリズム、今回ですね、国家戦略特区諮問会議で、特区というよりも全国的な展開で緩和するということになりましたので、御報告をいたします。
 
(4)「ジブリパーク構想地域連携協議会」の設立について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/ghibli-park/ghiblipark-kousou-chiikirenkeikyougikai.html)

 「ジブリパーク構想地域連携協議会」の設立について申し上げます。
 先日、12月定例県議会の一般質問で豊田市選出の鈴木雅博県議から、ジブリパークを核とした周辺自治体との連携について御質問いただき、私からジブリパークと公園周辺地域が緊密に連携・協力する関係の構築に向けて、本県としてしっかり役割を果たしてまいりたいとお答えしました。
 2022年秋のジブリパーク開業に向けて、公園周辺の自治体や関係者が一体的・有機的に連携を図りながら、地域の魅力発信やにぎわい創出など地域活性化のために緊密な協力関係を構築することが大変重要であります。こうした協力関係を土台として、道路を含む交通アクセスの諸調整を始め、開業に向けた様々な準備を円滑かつ効果的に進めることができます。
 県議会での議論を踏まえ、愛知県は、名古屋、瀬戸、豊田、日進、長久手の周辺5市、来園者の公共輸送を担う愛知高速交通株式会社、愛知環状鉄道株式会社の鉄道事業者2社と調整を行いまして、この度協議会の設立について合意をいたしました。
 協議会は、県と5市の首長、そして愛知高速交通株式会社、愛知環状鉄道株式会社の社長で構成し、名称は「ジブリパーク構想地域連携協議会」といたしますので、よろしくお願いいたします。
 なお、第1回の協議会を12月27日金曜日、今年の仕事納めの日ですが、午後1時から県庁本庁舎の正庁で開催しますので、併せてお知らせをいたします。
 この協議会の発足によりまして、県はもとより、ジブリパークとその周辺地域が一体となって、内外から多くのお客様をお迎えする体制を着実に整えるとともに、ジブリパークを核とした周辺地域の魅力向上に一層努め、当地域の更なる発展・活性化につなげていきたいと考えております。
 資料にはその概要が書いてありますので、御覧をいただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 なお、このリニモの活性化に向けてはですね、「東部丘陵線連絡協議会」というのがですね、2005年9月からできております。これは、この愛知県と、今申し上げたですね、5市ということでありますが、今回はですね、愛知環状鉄道株式会社も入れておりますし、ジブリパークを盛り上げるということで、ジブリパークと地域と連携して盛り上げていくということでありますので、地域活性化という点では重なりますが、メンバーも違いますし、やはり目的はこうフォーカスしておりますので、別途新たにこの「ジブリパーク構想地域連携協議会」という形で立ち上げさせていただいたということでございますので、よろしくお願いを申し上げます。

(5)愛知県独自の「低炭素水素認証制度」に基づく、全国初の低炭素水素製造に係る認証について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/ondanka/low-carbon-nisho01.html)

 愛知県独自の「低炭素水素認証制度」に基づく、全国初の低炭素水素製造に係る認証について申し上げます。
 水素は、利用段階で二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーとして期待されますが、現在流通している水素のほとんどは化石燃料から製造されており、この段階で二酸化炭素が排出されています。
 愛知県では、地域の低炭素化に向けて、太陽光などの再生可能エネルギーを活用して水素を製造することにより、より低炭素な水素サプライチェーンの構築に取り組む事業者を支援しております。
 その一環として、水素の製造に伴う二酸化炭素の排出が少ない水素を「低炭素水素」として認証・情報発信する本県独自の「低炭素水素認証制度」を昨年4月から運用しております。
 この度、本県が昨年度に事業計画を認定した3件のプロジェクトについて、いずれもそれぞれの計画に沿って低炭素水素が製造されたことが確認できました。本日、その3件の製造実績を基に、全国で初めて「低炭素水素」として認証しましたので、御報告いたします。
 記者発表資料の2ページを御覧をいただきますと、三つのプロジェクトの製造実績等を示しております。
 具体的な話はまた、専門的な話はまた部局に聞いていただければ、環境局に聞いていただければというふうに思いますが、ということでございます。
 県は、今後とも低炭素水素認証制度により事業者の取組を支援するとともに、低炭素水素の利活用の拡大や低炭素水素サプライチェーンの事業化、県内各地への展開を産・学と連携して取り組み、水素社会の実現を目指してまいります。
 ということで、これはそれぞれオープンの後、何かいろいろ認証とかイベントとかテープカットとか行きましたね。
 去年の4月、まず、第1号として2018年4月25日にトヨタ自動車さんの元町工場で、知多市、豊田市で作ったエネルギーを使っての低炭素水素を使うというものを作ったと。それから、2018年11月は、鈴木商館セントレア貨物地区の充填所を作った。貨物地区でですね、フューエルセルのフォークリフトの充填所を作ったということ。これはあれですね、太陽光パネルで作った電気で水電解をするというもの。それから、今年の3月に豊田自動織機、東邦ガスでですね、この高浜市、東海市それぞれのところでですね、低炭素水素を作るというものでございます。詳しくはまた部局にお聞きをいただければというふうに思っております。
 こういったものをやることでですね、認証制度を進めていくことで、多くの方がまた低炭素水素に取り組む、そのきっかけになっていただければというふうに思っているところでございます。

(6)2019年を振り返って~愛知県政10大ニュース~
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/seisaku/2019news.html)

 毎年、この年末にですね、今年の県政10大ニュースというものを発表しておりますので、今年もそれをまとめさせていただきました。御覧をいただければと思います。
 特に順番はつけませんが、印象に残ったものからずらずらと並べているということで御理解をいただければというふうに思っております。
 まずはですね、1枚目でございますが、左肩から申し上げます。
 「第70回全国植樹祭」の開催。天皇皇后両陛下御臨席の下、本県で40年ぶりの開催ということになりました。
 愛知県森林公園をメイン会場として「第70回全国植樹祭」を開催し、約1万5,000人が参加。天皇陛下御即位後最初の地方へのお出ましということで、大変記憶にあるところでございます。多くの方に喜んでいただいたことは、大変うれしく思います。また、その後、お野立所もですね、少し補強いたしまして、あと、芝生広場と一緒にですね、10月にはオープンしました。また多くの皆さんにね、これからも活用、利用していただきたいというふうに思っております。
 そして二つ目、愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo」がオープンしたと。延べ床面積9万平方メートルを誇る国内最大級の国際展示場が誕生をいたしました。
 GL eventsに運営権を買っていただいてのオープンということでございます。またこれからですね、更に付加価値を生み出していきたいというふうに思っております。
 そして三つ目、ジブリパーク構想が着実に前進をしているということでございます。
 このとこにある写真は、今年の5月31日にですね、ジブリパーク整備の基本方針の発表、そして愛知県、スタジオジブリ、中日新聞社さんとの間での整備・管理運営に関する基本合意書を締結し、発表したものでございます。
 そして、実施設計に着手をし、そして実施設計の段階から建設会社の専門的知見やですね、特別な施工技術・ノウハウを設計に反映させるECI方式を、愛知県としてといいますか、こういう建築物でですね、日本で初めてこういう形で本格的に採用したということでよろしいのではないかと思います。
 そして、11月1日には、中日新聞社さんとスタジオジブリさんとで、管理・運営を担う株式会社ジブリパークを設立をしたということでございます。そして、12月に「ジブリパーク構想地域連携協議会」もスタートをさせるということでございまして、着々と進めまいります。
 そして、右上ですが、「あいちトリエンナーレ2019」の開催ということでございます。今回で4回目ということでありまして、国内最大規模の国際芸術祭。75日間で67万5,000人の方にお越しをいただきました。今年は、名古屋市と豊田市でありました。
 そうした中で、「表現の不自由展・その後」を、テロ予告・電凸(でんとつ)攻撃等で、安全確保のため中止をいたしました。ただ、その後ですね、10月8日から最後1週間ですね、セキュリティ対策に万全を期して全面的に再開をし、円満にフィナーレを迎えることができました。
 御支援をいただきました関係の皆様に、心から感謝を申し上げたいというふうに思っております。
 そして、その次が国際的なスポーツ大会の開催でございます。
 ラグビーワールドカップ2019TMが大変盛り上がりました。豊田スタジアムでも3試合。最後、オールブラックスの試合が中止になったのは残念でございますが、ほぼ全ての試合ほぼ満員ということと、ファンゾーンでも6万人を超える方にですね、お越しをいただいて、大変盛り上がりました。ありがとうございます。
 そして、第20回アジア大会、2026年アジア大会についても、中国と連携してやっていこうということで合意。それから、組織委員会を5月に立ち上げ、10月に大会スローガン、基本計画を策定をいたしまして、着実に進めてまいります。
 また、来年11月に世界ラリー選手権を愛知・岐阜で行う、愛・地球博記念公園を主会場として行うということも決定をし、発表させていただいております。
 そして、六つ目が、「あいち技能五輪・アビリンピック2019」を開催いたしました。「技能がつなぐ、持続可能な未来の実現」ということで、11月。この二つをですね、同じ期間で同じ場所でやるというのは初めてでございましたが、大いに盛り上がり、大成功に終わったと思います。愛知県選手団は15年連続で優勝、そして全国アビリンピックでも2年連続でメダル獲得数全国1位ということで、盛り上がりました。国際大会の誘致は残念でありましたが、また次回を目指したいと思います。
 そして2枚目でありますが、左肩、「国際交流の推進」ということで、G20愛知・名古屋外務大臣会合を11月22日・23日で行いました。
 また、中国・広東省との間で友好提携、いわゆる姉妹提携を結ばせていただきました。
 そして、MOU、覚書では、フランスのIMT Atlantique、中国・清華大学、上海交通大学、フランスのParis&Co、シンガポール国立大学との間で順次結ばせていただきました。全てスタートアップの支援についての連携・協力、学生間の交流、そしてスタートアップ企業の交流ということを主眼とするものでございます。また引き続き盛り上げてまいります。
 そして、その下、「すべての人が輝くあいち」の実現に向けた施策の推進ということで、子どもの貧困対策、特別支援教育、女性の活躍、就職氷河期世代の活躍支援、医療・福祉の充実を順次進めました。
 そして、右が「産業首都あいち」の更なる強化で、国際イノベーション都市への飛躍ということで、今申し上げました「Aichi-Startup戦略」を着実に推進しております。
 自動運転も進めます。また、ロボット、ドローン。そして産業人材の育成ということでハッカソンもやりました。引き続き、「産業首都あいち」を進めてまいります。そして最後に、「SDGs未来都市」に7月に選定されました。それぞれの取組を更に着実に進めてまいります。
 3枚目はですね、その10項目に並ぶようなものということで、おまけということでございますが、愛知県県民栄誉賞を吉田沙保里さんに。そして、ノーベル化学賞を受賞された吉野彰先生に、愛知県学術顕彰をしかるべき機会にですね、贈呈することも決定いたしました。
 愛知県体育館のですね、整備計画、基本計画も発表いたしました。
 観光、そして交通ネットワークで、中部国際空港、リニア、道路の整備、それから防災、安全等々でございます。
 ということで、以上が愛知県政10大ニュースということでありました。

(7)2020年度政府予算案について
 20日の金曜日に、2020年度政府予算案が閣議決定をされました。
 所感だけちょっと申し上げますと、その中で特に地方交付税交付金等ということで、地方一般財源総額については2019年度と実質的に同水準を確保ということでありましたので、それを踏まえてですね、私どもはしっかりとこれから、1月末をめどにしてですね、県の予算編成作業に入っていきたいというふうに思っております。
 あと、個別項目はね、CSF(豚コレラ)対策の強化だとか、三大都市圏域の環状道路を整備しての物流ネットワークの強化とか、スーパー・メガリージョンの形成でありますとかですね、スタートアップのエコシステムの推進だとか、Mitsubishi SpaceJetの安全性審査だとかですね、就職氷河期世代の活躍支援、多文化共生社会づくりなどなどということでありますので、またしっかりと、私どもの要望、要請事項もたくさん入っておりますので、引き続き内容を精査して、対応できるものはしっかり対応し、そして私どもの県の予算と整合性をとりながら前進をさせていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 ちょっと長くなりましたが、私からは以上であります。

2 質疑応答
(1)「ジブリパーク構想地域連携協議会」の設立について
【質問】 「ジブリパーク構想地域連携協議会」について、県外などからの来訪者に対応するためには、例えば、名古屋駅からのインフラ整備が重要なポイントになると思います。他にも周辺の駐車場整備など、知事にはどのような構想がありますか。
【知事】 我々県でやれる駐車場整備とかそういった話とかですね、などなど、これは我々が粛々とやっていく話だと思います。
 ということなので、先ほどのあのペーパーにも書いてありますけども、要は、愛・地球博記念公園にですね、ジブリパークを作るということで、そういう意味で、一番の基幹となる交通アクセスはリニモということになりますので、リニモの沿線都市5都市と、もちろん、反対側は八草駅がありますのでね、愛知環状鉄道なので、今回愛知環状鉄道も入ってもらってということで、5市、それからリニモと愛環2社ということで入っていただいて。様々にですね、その5市の皆さんがやっぱり地元中の地元ということでありますので、そこの5市の皆さんとどうやったらこれを更に盛り上げられるかということでですね、いろんな方策を考えていければというふうに思っております。
 その中で、私も既に申し上げておりますが、地元の名古屋市及び地元の名古屋市議、具体的には地元の丹羽ひろし、今の名古屋市会議長ですけどね、名東区ね。やはり藤が丘の駅で地下鉄東山線からリニモに乗り換えていかれるお客さんが一番多いんだろうと思います、輸送能力からして。
 ということなので、あの藤が丘の駅及びあの街をね、ちょうど地下鉄東山線が星ヶ丘から藤が丘まで延伸してちょうど丸っと50年なんですね、今年がね。そういう意味でですね、やはりあの地域のまちづくりをですね、やはりリニモを何ていいますかね、一つのきっかけとして考えていったらどうかと。
 よく申し上げるのは、東京ディズニーランドね、浦安の駅を降りたらもうディズニーという感じのね、ものなんで、そういう、何ていいますかね、雰囲気のあるまちづくりをしたらいいのではないか。
 これはまだまだアイデア段階でしかありませんが、これからまたこういった協議会などなどで雰囲気づくり、それから盛り上げていったらいいのではないかなというふうに思っております。
 それから、個々のそれぞれの各市がね、スタジオジブリに、うちとこれやってくれないか何とかって個別にお願いに行っておられるので、それはやはりちょっと。個別にばらばらあれされても、彼らもそんな大手企業じゃありませんのでね、窓口がきちっと、たくさんあるわけじゃないので、それは全部県でまとめてくれないかというような話もあって、そういう意味で、今回こういう協議会を作って皆さんの意見をまとめて、みんなで一緒にやっていきましょうね、ということが趣旨でございます。具体的にはこれから一緒に考えていければというふうに思います。

【質問】 「ジブリパーク構想地域連携協議会」について、地元の要望をまとめていく上で、スタジオジブリや株式会社ジブリパークも入っていた方がよいと思いますが、今回は入っていないのですか。
【知事】 まあ直接のあれですね、事業者なので、一緒に入るというよりも、地元の行政が中心になって取り組んでいくことをやっていくということで、何ていいますかね、いろいろ話しましたけど、やっぱりこの協議会に入るのはちょっと御遠慮しましょうねっていう話でありました。
 そうは言ってもいろいろ話があるので、オブザーバーみたいな形でね、来ていただいたらいいのではないかなというふうに思っております。形はいろんなやり方があると思います。
スタジオジブリにしても、ジブリパーク株式会社にしても、この協議会に入って、そこで議論してね、何か決まったらそこでその何か責任とかオブリゲーションを負うような話になるとですね、やっぱりどうしても腰が引けちゃうので、逆に、そんなきちっとしたことを言うなみたいな話になりますのでね。ここはいろんな意見を自由闊達(かったつ)に言ってもらって、それを要望とか要請みたいな形にして、我々がまとめて、県が右代表でジブリ関係のサイドとね、調整した方がいいかなと。こういうことになったということです。

(2)「あいちトリエンナーレ2019」について
【質問】 「あいちトリエンナーレ2019」について、先週木曜日に名古屋市が独自の検証委員会を設置し、1回目の会合を開きました。会議が開かれたことに対する所感をお願いします。また、会議終了後に河村市長が取材に対して、県の検討委員会の報告書の欄外で河村市長の発言は検閲に当たるとされているが検閲には当たらないと改めて強く主張していました。そのことの所感もお願いします。
【知事】 まずはですね、名古屋市が自分のお金でやる会でありますから、私が特段コメントするあれはないのだろうというふうに思います。名古屋市がどういうふうな形であれされても、我々には何ら影響はないのではないかというふうに思います。費用負担云々(うんぬん)って言われてますが、決められたことは払っていただくというだけ。ただそれだけということでございます。それを変えるということはあり得ないというふうに思っております。それが1点。
 そしてもう一つですね、河村市長の発言について、その18日水曜日に「あいちトリエンナーレのあり方検討委員会」の皆さんがこういったことということで、発言に対しての検証、分析したことに対してのコメントっていいますか、所感というか評価をですね、載せておりますが、これは検討委員会の専門家の先生方が検証されたことということなんで、私もそのように受け止めております。
 なお、検閲といいますかね、あそこは憲法の分野では、あそこに曽我部先生が入っておられますから、その分野は曽我部先生が9月の中間報告、10月の中間報告書、今回の報告書、全部憲法上の所見というかですね、考え方を整理されておられますね。
 最高裁判所が、ちょっと細かい、というか専門的な話になりますが、最高裁の判決でいえばですね、検閲というのは非常に限定的に捉えて、事前の検閲でこうだというふうにしておりますが、憲法学上、講学上はですね、曽我部先生の所見を、これは日本の憲法学のまさに何といいますか、通説と言ってもいいと思いますけれども、そうした政治家の方々のこうした、いわゆる講学上公権力者に当たられる方が、権力を持った方がこういう表現の内容についてですね、発言をして。発言すること自体、それもですね、謙抑的にしなければならない。要は、私的な発言だということはね、やはり政治家にはそういうのはない、基本的にはないわけですね。
 そこは謙抑的でなければならないということでありますが、その前提にしながら、今回の河村市長始め政治家の方々の発言についてはですね、これは最高裁が言う狭く限定的に介する検閲には当たらないにしてもですね、憲法21条にいう表現の自由を侵害するもの、そして広い意味での検閲には当たるということなので、これは控えなければならないということで、河村市長の発言は評価をしておられるわけでございます。
 私も全く同じだというふうに思います。河村さんが8月1日にですね、1日じゃない2日か、8月2日に、「あいちトリエンナーレ2019」の会長代行の立場であったにもかかわらずですね、私には一言も言われずにですね、テレビカメラを引き連れて、いや、こんなものは日本人の心を踏みにじるものだ、断固やめろと言って政治アピールをされた、パフォーマンスをされた。そのことが電凸等々の攻撃を加速したというふうに、あおったということで評価をされておりますが、全くそうだと思います。その上で、8月2日付けでですね、私は名古屋市長だと、市の予算を使っていると。内容がけしからんから即刻中止しろという文書を、公印を押して出してこられました。まさに憲法21条違反に当たるものではないかというふうに私もそう思います。
 どういうふうに言われようともですね、あの文書を出されたことについてはやはりしっかりと御自身で総括をされて。日本という国、法治国家である日本においては、河村さんのあの発言、そしてあの文書はですね、まさに憲法21条違反の疑いが濃厚というか、憲法21条違反そのものだと思っております。
 我々としては厳重に抗議したいと思っておりますし、そのことをしっかり認めてですね、大いに反省をし、猛省をして、当然のことでありますが謝罪をしてもらいたいというふうに思っております。