知事の記者会見
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令和2年1月20日(月) 午前10時
1 知事発言
 皆さん、おはようございます。1月20日月曜日のですね、定例会見を始めさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

(1)高木守道氏の訃報について
 さて、発表事項の前にですね、これも土曜日、休日でありましたが、急きょ、高木守道さんの訃報がありましたので、それについて私からもコメントを出させていただきました。今日会見の場なので改めて申し上げさせていただきたいと思います。
 ミスタードラゴンズ・高木守道さんの急逝の報に接し、大変驚いております。
 高木守道さんはドラゴンズ一筋で21年間活躍され、走攻守が全て超一流の昭和を代表する名選手でありました。引退後も監督として巨人との10・8決戦を指揮するなど、私たちの記憶に残る試合を繰り広げ、ドラゴンズファンに熱狂と感動を与えていただきました。中日ドラゴンズそして日本プロ野球界の偉大なレジェンドであり、愛知県民の誇りでありました。謹んでお悔やみを申し上げますとともに、心より御冥福をお祈りを申し上げたいというふうに思っております。
 星野仙一さんに続いてね、また高木守道さん。満でいう78歳ですか、まだまだ、まだまだお若いということだと思いますが、謹んでお悔やみを申し上げますとともに、御冥福をお祈りしたいというふうに思っております。
 個人的には、子供の頃からもう主力選手、スター選手でありましたんでね、華麗な守備と、私はどちらかというとあれだな、パンチのあるバッティングが。トップバッターでばかばか、何ていうのか、先頭打者ホームランというのは何かよく記憶に残ってますけどね。パンチのある打撃というのが何か印象に残っております。
 まだまだこれからもね、御活躍いただけたと思いますので、残念でありますけれども、心より御冥福をお祈りをしたいというふうに思っております。

(2)知事のフランス渡航について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/startup/tokou-france.html)

 それでは発表事項、今日は2点でございます。
 1点はですね、今日から木曜日まで、1泊4日でフランスを訪問をしてまいります。
 12月にも、そういう日程でちょっと模索といいますか、ほとんど行くところまで段取りをしたんでありますが、フランスにおいて年金改革に反対するということでゼネストが行われですね、パリの交通機関がストップしたといったことなどもありですね、延期をしておりましたが、ピンポイントで、できるだけ年度内に行くとしたらもうここしかないということでありましたので、この日程で行かせていただくことといたしました。
 今回の渡航の目的は、スタートアップ施策の推進に関するフランスとの連携強化に向けて、フランス政府関係省庁、パリ市及び世界最大級のスタートアップ支援拠点である「ステーションF」と意見交換をし、そして連携ということで合意ができれば合意をしてきたいというふうに思っております。
 それでは、記者発表資料の2ページの「渡航日程」を御覧をいただきながらお聞きをいただきたいというふうに思っております。
 まず、21日の午前中にパリ市経済開発・イノベーション兼都市計画担当副市長のジャンルイ・ミシカ氏と面談をし、パリ市のスマートシティー、スタートアップ・エコシステム形成の取組等について幅広く意見交換をしてまいります。ということで、パリ市政府ともですね、既にパリ市の外郭団体でありますパリ市経済開発公社「Paris&Co」とはですね、昨年8月に協定を結んでおりますが、さらにパリ市政府本体ともですね、お話をしていきたいというふうに思っております。
 12月に行くときは、パリ市長も、「いやいや私も会いたい」と言って日程が一旦入ったんですけれども、行けなくなったので、なかなか忙しい方ですので、このイノベーションと都市計画を担当する副市長とですね、ミーティングを行ってきたいというふうに思っております。
 そしてですね、続いて、フランス貿易投資庁「ビジネスフランス」の副総裁フレデリック・ロッシ氏とですね、面談をし、スタートアップ支援について意見交換を行ってきたいというふうに思っております。これは日本でいうJETROみたいなもんか。ということだな。ということでございますが、そういったところとですね、意見交換をしてきたいと思います。
 続いて、21日の午後はですね、フランスの公的投資銀行「BPIフランス」の輸出担当エグゼクティブ・ディレクターのペドロ・ノヴォ氏と面談をし、スタートアップ支援や本県との連携等について意見交換を行ってきたいというふうに思っております。ここは日本でいうと昔の日本開発銀行、今の日本政策投資銀行に当たるものかなということでございます。官民共同の銀行で、様々なファイナンスを行っているというところでございます。
 その後、夕方にはですね、フランス経済財務省のアニエス・パニエリュナシェ副大臣官房長官のアロイス・キルシュネール氏と面談をし、フランスの経済施策、スタートアップ支援等について意見交換をしてまいりたいというふうに思います。経済財務省というのは、経済財務大臣、私も何度かお会いしてますが、ル・メールさんという経済財務大臣、その前任はマクロン大統領でありまして、フランス政府の要でございますが、そこと「グローバルインダストリー」を一緒にやっていこうというような話も今やっておりますので、そういったスタートアップ支援、そしてまた「グローバルインダストリー」についても意見交換をしてこれればというふうに思っております。
 そしてですね、続いて、22日の午前中に「ステーションF」を設計した建築家のジャンミッシェル・ヴィルモット氏と面談をし、スタートアップ支援拠点の設計、機能等について情報交換、意見交換を行ってきたいというふうに思っております。
 「ステーションF」については、8月にも私訪問してまいりましたが、私どもが作ろうとしている「ステーションAi」という、まさにそのモデルということで受け止めていただければと思います。フランス最大のIT事業家グザビエ・ニエル氏がですね、自分のお金330億円を投じて世界最大のスタートアップの拠点を作った。2017年にオープンしたということで、まだ2年半でありますけれども、もう既にスタートアップが1,100社、5,000人が入居しておりますし、フランスを代表する大企業、アクセラレーター、ベンチャーキャピタルがパートナー企業として、そういった大企業も入居しているというところでございます。
 なので、そういったスタートアップが入っていくインキュベーションのところと、大企業とかフランス政府とかパリ市政府、あとINSEAD(インシアード)といった大学がですね、入ってオフィスを構えてスタートアップとマッチングしている。そういう機能を全部合わせたものということでございまして。あとはカフェ、レストランも入っているということで、観光地となっていると言っても過言ではないと、そういうレストランとかはね。24時間なんでね。それぞれ時差がありますからね、世界中に連携しているので、24時間でやっているということでございまして、年間10万人の来訪者があるというふうにお聞きしております。延べ床面積が3万4,000平米であります。スタートが2017年6月29日だからちょうど2年半ということでございますね。クリエイトゾーン、シェアゾーン、レストランゾーンと、こういうことだそうでございます。
 また、この「ステーションF」とですね、と私どもの「ステーションAi」と様々な面で連携をしていきたいということを、既にもう話も、協議もさせていただいておりますが、実際に会ってですね、実際に会って話をしてきたいというふうに思います。
 そして、この「ステーションF」のリノベーションを手掛けた建築家ジャンミッシェル・ヴィルモット氏が、この方がキーパーソンでございまして、この方はルーヴル美術館の内装やオルセー美術館の改装を手掛けた世界的な権威だそうでございます。パリにですね、WILMOTTE & ASSOCIÉS ARCHITECTES(ヴィルモット・アソシエイツ・アーキテクツ)という事務所、オフィスを設けて、40か国から185人の従業員を、建築家ですね、建築家を雇って育てていると。パリのほかに、ロンドン、ソウルにも拠点を有するということで、2005年にヴィルモット財団を設立し、若手建築家の育成を図っているという方でございます。この方がグザビエ・ニエル氏と盟友ということなので、その方にもお会いをしてきたいというか、お会いをしてまいります。
 そして「ステーションF」に移動し、「ステーションF」の実務責任者、マネージングディレクターにもお会いをし、お話をしてきたいというふうに思っております。
 そして、22日の午後はですね、フランス高等教育研究イノベーション省国際関係部門大臣相談役のマリ・フランコラン氏、産業部門担当大臣相談役のフロリアン・カーニュ氏と面談をし、フランスのイノベーション施策、スタートアップ支援等について幅広く意見交換を行ってきたいというふうに思います。
 以上ですね、足かけ4日といいますかね、1泊4日、機中泊2泊ということで、駆け足の訪問でありますが、今後の本県の発展につなげられるよう、「ステーションAi」のプロジェクトをですね、前進させられるように頑張っていきたいというふうに思っております。
 要は、このスタートアップの支援拠点というのは、単なる箱を作るというものじゃなくて、やっぱりソフト。どういうソフトを入れ込んで、どういうネットワークを作って、世界中の大学、それから起業家、それからベンチャーキャピタル、そういったところとネットワークを作り、スタートアップ企業をここで起こし、そして呼び込み、またここから世界に発信させていくかということが一番大事なところでありますので、そういったネットワークづくりを更に進めていきたいというふうに思っておりますので、またよろしくお願いをいたします。
 先ほど言った「BPIフランス」というのはですね、フランスの公的投資銀行でありまして、2013年に設立されて、中小企業に対する融資、保証、出資、ファンド管理を一元化すべく、2013年に設立されたフランスの公的投資銀行ということで、融資・保証業務、ファンド業務、輸出保証業務ということでありまして、我々もスタートアップの育成を目的とした、「ステーションAi」にはファンドの機能も持ちたいと思っておりますので、そういったファンドの管理・運営のノウハウなども情報提供していただければ有り難いなというふうに思っております。などなどですね、また様々に意見交換をし、進めていきたいというふうに思っております。

(3)SDGsあいちシンポジウム2020の参加者募集について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kankyo/sdgs-sympo-2020.html)

 続きまして二つ目でございますが、SDGsあいちシンポジウム2020の参加者募集について申し上げます。
 2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」は、「地球上の誰一人として取り残さない」ことを理念とし、先進国・途上国を問わず、国際社会全体で、経済・社会・環境に関わる諸課題の解決に統合的に取り組むものでありまして、17の目標が掲げられております。
 愛知県は、昨年7月に「SDGs未来都市」に選定をされ、SDGsの達成に向けて全庁挙げて取り組んでいるところでありますが、その達成には、企業、大学、行政、NPO、そして県民の方々を含めた「パートナーシップ」の構築が必要不可欠です。
 こうしたことから、私たちに身近な「環境」という視点からSDGsについて理解を深めていただき、地域全体でSDGsの達成につなげていくことを目的として、2月の27日木曜日、ウインクあいちにおいて、「SDGsあいちシンポジウム2020~パートナーシップで築くSDGs達成の未来~」を開催します。
 このシンポジウムでは、造園家・ランドスケープアーキテクトで、東京都市大学特別教授の涌井雅之氏から、「SDGs達成の鍵を握る自然共生と再生循環」と題した基調講演を行っていただきます。また、SDGs達成に向けた活動を行っている企業、大学、行政、NPO、そして未来を担う若者によるパネルディスカッションを行い、パートナーシップのあるべき姿について御来場の皆様と一緒に考えます。是非、多くの県民の皆様に御参加をいただき、「持続可能な新しい未来のあいち」を築いていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 資料もまた御覧いただければと思いますが、2月の27日午後2時から午後5時半までということで、ウインクあいちの2階の大ホール。
 2ページ目からは、基調講演として涌井雅之先生。パネルディスカッションとしてですね、それぞれこのSDGsの達成に向けて様々に活動していただいている企業の代表の方又は企業、大学、行政、NPO、大学生の方々にですね、先導的にこうした活動に取り組んでいただいている方々にパネリストになっていただいてパネルディスカッションを行って、また、そうしたパートナーシップ、ネットワーク、そしてまたそういった雰囲気が醸成されることをやっていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。それぞれのパネリストの皆さんのですね、略歴等々はですね、4ページ、5ページにありますので、御覧をいただければというふうに思っております。
 これがパンフレットですね。ということでございまして、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。
 なお、私どもがですね、こうした様々な環境をテーマにしたイベント、施策、シンポジウム、フォーラムはずっとやっておりますね。我々、2005年に愛知万博、2010年にCOP10、2014年にESDユネスコ世界会議、もうずっとやってきておりますが、SDGsというテーマにフォーカスをし、こういう企業、大学、行政、NPOを対象としたシンポジウムをこうして大きく開催するというのは、これはこれで初めてなのかなと思っております。
 是非ですね、このシンポジウムを機として、また「環境首都あいち」の実現を目指して取組を進めていきたいというふうに思っております。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)高木守道氏の訃報について
【質問】 冒頭にありましたけども、高木さんが亡くなられて今コメントがありましたが、知事が、例えば直接お話しされたりとかですね、高木さんで何かこう思い出に残っていることとかありましたら、もう少し教えていただければと思います。
【知事】 私が知事になった当座ですね、2012年と2013年かな、監督やられましたよね。監督やられましたので、もちろんいろんな席でお会いする機会はね、ありましたけど、我々は応援団ですからね。とにかく最初に監督やられ、じゃない、2回目の監督の2012年か。2011年までは落合さんだったんだね。なので、2012年は、だから2位だったんですよ。クライマックスシリーズ3連勝して、確か巨人をあと一歩にまで追い詰めて、その後負けたんだな、連敗して。ということなんで、本当にあと一歩。よくいろんな報道でも触れられてますけどね、10・8決戦もあと一歩、そして2012年のクライマックスシリーズも3連勝して、あと一つで日本シリーズだったところもあと一歩ということだったかと思います。
 それでもね、何かもういぶし銀のようなね、プレースタイルと、そして、何ていいますかね、人柄がにじみ出るような、何といいますか人徳のある、そういう監督としての立ち居振る舞いとね、本当にドラゴンズといわず日本の野球界をね、昭和の野球界をやっぱり代表する選手だったんじゃないでしょうか。巨人が王、長嶋さんなら、やっぱり中日は、そりゃやっぱり高木さん、星野さんじゃなかったでしょうかね。そういう思いでおります。
 よくお話ししましたけど、やっぱりあれですね、我々と話すときはやっぱり紳士だなっていう感じはしましたけどね。もちろん年が大分違うので、親子ぐらい違うのであれでしょうけれども、温厚な優しいという感じ。何か実際の監督業のときは結構何か、結構厳しかったとか聞きますけども、そんなの全然感じませんでしたね。何か温厚篤実な、人柄がにじみ出る、人徳のある、そんなジェントルマンだったような気がしますけどね。まさに日本の球界を代表する名選手だったかと思います。
 御冥福をお祈りしたいと思います。

(2)中国・武漢を中心に感染拡大している新型肺炎について
【質問】 今週末にも春節の連休が始まりそうなんですが、中国の武漢を中心に、今、新型肺炎が感染拡大しています。その受け止めとですね、もし愛知で感染が確認された場合の対応っていうのはどんなふうになっていくのか、お伺いしたいと思います。
【知事】 これはですね、感染症、かつて中国であれしたのは2002年、3年当時でしたか、SARSがですね、感染をして、その後ですね、それよりも一番、2000年代というか、当時私は国会議員やり、自民党の厚生労働部会長や医療委員長や厚労委員会の筆頭理事、また厚労副大臣もやっておりましたんで、一番我々が身構えたのは新型インフルエンザでしたよ。
 2005年、6年、7年ですかね、2005年、6年だったかな、新型インフルエンザが中国南部でですね、発生をし、これが感染力が強くてパンデミックになるんではないかというようなおそれがあって、それに対してはですね、空港、水際できちっとサーモグラフィーで体温をね、チェックする、そして、少しでもそういう熱がある方、それからまたそういう風邪の症状、インフルエンザの症状がある方についてはですね、感染症対応のですね、陰圧式のそういう病床を各県用意してありますので、そういう意味ではですね、そうしたところに至急、緊急入院をして隔離をして、そして治療して治していくという体制はできております。
 ですから、そういう空港等と、そういった中国なりそういったところに訪問されて熱が出たとかあるとかいう人についてはですね、できるだけ早期にやはり申告をしていただきたい。いやいや、いいやそのうち寝てりゃ治るわという感じでですね、おられると、これはまたどんどん感染をしていくおそれがありますので。そういう感染症対策の病床というのはですね、しっかり確保してありますので、是非ですね、そういったところに御旅行に行ってちょっとおかしいな、体調がおかしいなという方は、念には念を入れて、是非最寄りのですね、病院なりクリニック、お医者さんに申告、保健所でも結構ですけど、そういったところに申告をしていただいて、申し出ていただいて、そして治療に当たっていただきたい。そのことを是非お願いをしたいというふうに思います。
 なお、新型インフルエンザのときは、国、県でですね、予算用意して、タミフル始めインフルエンザの薬をですね、相当備蓄、今も備蓄しておりますけどね、備蓄をしたのがありますが、今回のはそういったものが効かないというふうに聞いておりますので、そういう意味では、まずは申告していただく、お申出をいただいて、治療に当たっていただくということに尽きると思いますので、そういった面での情報提供、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。

(3)1月19日の赤羽国土交通大臣との懇談について
【質問】 昨日ですかね、赤羽大臣と知事は会われてるかと思うんですけれども、空港、港湾等のインフラ整備について懇談をされたということですけど、もう少し具体的にどういった懇談をされたのかということと、その懇談内容を知事はどういった印象で受け止めてられるかということをお聞かせいただけますでしょうか。
【知事】 赤羽大臣とはですね、国会議員時代からも大変、いろいろ親しくさせていただいておりましたので、懐かしいですね、というような話でありましたが。
 中部空港を視察をしていただいたので、やはりまずは、我々としてはですね、中部空港の二本目滑走路について、11月の終わりにですね、中部空港の拡充議員連盟の皆さんと一緒に、その期成同盟会としてですよ、中部空港拡充の期成同盟会、二本目滑走路の期成同盟会として要望、要請にお伺いをいたしました。
 その後ですね、できるだけ早いうちに、実際に中部空港を訪問したことないので行きますということでありまして、一回、12月にセットされたんですが、ちょっと、いろいろな都合で流れて、また今回ですね、なったと。今日から国会が始まりますんで、「よう来れたね」と言ったら、「今日来なかったら、国会始まったらしばらく来れんだろうから、もう何としても今日来ました」とこういう言い方でしたけども。見ていただき、中部空港のですね、現状等々を御視察をいただき、お話もさせていただきました。
 需要は着実に伸びてきていると。今年度、まず間違いなく1,350万人を超えることになろうかと思いますので、去年よりも100数十万人増えるということなんでね、伸びてきている。やはり滑走路一本だとメンテナンスの時間等々もですね、なかなか、もう大分窮屈というか、もう一杯一杯になってきているというようなことを申し上げですね、また、二本目滑走路に向けての取組をね、要請をしたということでございます。
 空港については、とにかく大臣は、昨日のぶら下がりの取材等々にお答えしたとおりでありましてね、日本全体としては訪日外国人のお客さんをですね、インバウンドのお客さんを4,000万人、それから2030年6,000万人という目標を掲げておりますので、それやるためには、やはり受け入れる空港の能力を拡充しない限りは、無理なのでですね、そういう意味では、まず空港を我々もしっかりとこれやっていくということ。それと、中部空港沖にですね、名古屋港の浚渫(しゅんせつ)土砂の処分場も今計画をし、漁業者の皆さんとね、協議しておりますので、そういった面についても、我々しっかりと地元の漁業者の皆さんの理解を得られるようにやっていきますので、何とぞよろしくというような話もさせていただきました。空港はそれ。
 それともう一つはやはり港のね、港湾の話にもなりましたけど、我々愛知県は、名古屋港、衣浦港、三河港を持っておりますが、特に名古屋港は物量的には、貿易額も物量もそうですが、単独の港としては日本一なので。そこが飛島の埠頭(ふとう)がメインですけども、もう自動化しているわけですね、コンテナのあれを。
 日本の港湾って、港というのは非常に歴史的な経緯を引きずっててですね、そこで働く方々と協議、調整ができないと、そういう自動化みたいなことは進んでいかないというのを、いの一番でやはり進めたということですね。これから人手不足なり働き方改革なので、港湾、物流のところもですね、自動化をもっともっとIT、AIで進めなきゃいけない。それを先鞭(せんべん)を切った名古屋港がね、更にそれを前に進めていくというのをやはり期待をしたいというようなことをね、言っておられました。そんな話をね、させていただきました。
 ですから、空港の話、港湾の話、両方同じぐらいの感じでね、させていただいて、いずれにしても、愛知及びこの中部の地域が日本経済の要だと思ってますと。ですから、そういったところでね、インフラの機能強化を、その経済を支える港湾、空港といったね、インフラの機能強化をしっかりやっていきますということを言っていただきました。
 ということなので、中部空港については、需要も今年度末そういう結果が出てくると思いますので、またしっかりとですね、この二本目の具体化に向けて取り組んでいきたいというふうに思っております。

3 知事発言
(1)リニア中央新幹線静岡工区について
 いいですか、じゃあ私から最後に。
 これも報道等々で出ておりますが、リニア中央新幹線についてですね、国土交通省から17日の金曜日ですね、プレスリリースもあり、静岡県の方にですね、申入れをしてきたことの内容ですが。
 国交省と静岡県、JR東海の三者の協議に加えてですね、その会議体とは別に、トンネル工学や水資源の専門家を入れたですね、有識者会議を作って、そこでこの南アルプス及び大井川の水問題等々についてですね、科学的、工学的な観点から検証するという有識者会議を設置をするという提案をされたというふうにお聞きをいたしております。
 ということでありますので、私はかねてから、私も川勝知事にも申し上げておりましたが、やはり科学的な論拠、エビデンスをもってですね、やっぱり議論をしていただかなければいけないと。大井川の水が大事だ、大事だというのはですね、それは、私もそれは分かりますよ。分かりますが、科学的な論拠をもってですね、議論をしていただかなければですね、何かぐるぐるぐるぐる回っていくというのでは、それはですね、誠実な対応ではないのではないかというふうに思われてなりません。
 JR東海さんの分析、検証、資料、データ等々では、そのトンネル工事をやってもですね、大井川水系について河川流量は減少しないということを言っておられるわけでありますから、それについて、専門家のですね、皆さんの、そういう学者さんのですね、検証、分析をしていただいて、それを前提にしっかり協議をするということが必要ではないかというふうに思います。
 要はですね、この南アルプスのリニア新幹線のトンネル工事は、長野県側、そして山梨県側も工事に入っておりますし、やっぱり時速500キロで進んでいくものでありますから、今更そこをぐにゃっと曲げるというのは、それは難しいということだと思います。
 ですから、そういう意味ではルートを今から変えるということは、やめろということに一緒なのでですね、それは私はあり得ないことだというふうに思っておりますし、よく川勝知事が言っておられる、タイムスケジュールは変えられると言われますが、2027年度に東京-名古屋を開業して、その後、大阪まですね、全線を急ぐというこのタイムスケジュールは、私は変えられないというふうに思っております。それは必達の目標だというふうに思います。それが日本に課せられた、日本を支えるね、このリニア中央新幹線に課せられた使命、ミッションだと思っております。
 このリニア新幹線ができることで日本がイノベーションを起こしですね、再びまた世界をリードできる、そういう経済大国としてね、復活をしていくという、私は要のプロジェクトだと思いますので、そういう意味でですね、科学的な論拠に基づいてしっかりと議論をしていただきたいというふうに思っております。
 なので、とある新聞にですね、静岡県さん、川勝知事が、国交省だけじゃなくて農水省、環境省も入れた協議会をということについて私がコメントしたのは、時間稼ぎは駄目ですよと。それは言うのは自由だけど、また、そういう三者協議の場に各省がまた入ってきて意見を言うということはね、あっていいことだと思いますが、また新たに会議体を作るということは、我々から見ると何か時間稼ぎをしているように思えてならないんで、それは駄目ですねと。タイムスケジュールは変えられませんということだと思っております。それは沿線9都府県の総意と思っていただいて結構でございます。
 そして、日本全体のですね、やはりこのイノベーションの要の事業だと思いますので、是非ともですね、科学的な論拠に基づいて、駄目だから駄目ではなくてですね、大事だから大事ではなくてですね、現にJR東海さんの資料分析、データでは、大井川水系の水量は減らない、減らないと言っているわけですから。トンネル工事中も減らないと言っているわけですから、だったら、こういうことで減少するんだという資料を作ってですよ、議論しなければ、ただ反対のための反対としか受け止められないわけであります。是非、そういうことではなくてですね、科学的な論拠に基づいた議論をしっかりとしていただかなければいけないのではないかというふうに思っております。そのことをまた引き続きあらゆる場面でですね、私も強く申し上げていきたい。
 これはリニア建設促進期成同盟会の会長としてまた引き続きですね、沿線9都府県の皆さん、また経済界の皆さんと連携をしながら、しっかりと申し上げていきたいというふうに思っております。