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令和2年1月27日(月) 午前10時
1 知事発言
(1)新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生及び電話相談窓口の設置について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kenkotaisaku/pressrelease-ncov200126.html)

 それでは、皆さんおはようございます。
 今日はですね、1月27日月曜日ということで、午前10時、定例記者会見を始めさせていただきますが、その前にですね、昨晩発表させていただきましたが、愛知県におきまして、国内で4例目となる新型コロナウイルスに感染された肺炎の患者さんの発生が確認をされましたので、昨晩、午後8時10分、国の発表と併せて発表させていただいたところでございます。
 その点について、まず一連の経過といいますかね、現状をかいつまんで御報告をさせていただければというふうに思っております。
 お手元に資料をお配りをしておりますので、御覧をいただきながらお聞きをいただければというふうに思っております。
 これは既に、右肩にありますように、26日日曜日午後8時10分発表済みというものでございますが、改めて私から申し上げさせていただきたいというふうに思っております。
 なお、国も、それに先立つといいますか、7時半にですね、昨晩発表をしている。その資料は2枚目、3枚目にお配りしてあるとおりでございます。
 昨晩ですね、午後6時頃、国立感染症研究所より、今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の症例の報告があったということでございます。
 私どもとしてはですね、この中国・武漢からのですね、旅行に来られておられた40代の男性の方が23日に発熱をし、24日に関節痛も出たために、愛知県内の医療機関を受診をされて、その後入院をされたということを受けて、その検体をですね、国立感染症研究所に送らせていただいて検証をしていたところですね、この新型コロナウイルスに感染された患者さんであるということが確認されたということなので、昨晩発表させていただいたということでございます。なお、現段階では、発熱はあるものの容態は安定しているというふうにお聞きをいたしております。
 そこでこの昨日の発表資料でありますが、「県民の皆様へ」ということで、改めまして、この点について過剰に心配することなく、咳エチケットや手洗いの徹底などの通常の感染症対策に適切に努めていただくようにお願いをしたいということです。
 そして、武漢市から帰国・入国される方におかれましては、咳、発熱等の症状がある場合には、検疫所で必ず申し出てください。また、国内で症状が現れた場合には、マスクを着用するなどし、あらかじめ医療機関に連絡の上速やかに医療機関を受診していただきますように、御協力をお願いをするものでございます。
 そしてあわせまして、今朝からですね、今朝午前9時から、県庁におきまして、県民の皆様からの新型コロナウイルスに関連した肺炎に関する電話相談窓口を設置をいたしました。設置場所は、県保健医療局の健康対策課感染症グループということでございます。電話番号等はもうお示ししてありますので、県のホームページ、そして先ほど私のツイッターでもこの同内容について出させていただきましたので、それを御覧いただいて、また何かあればですね、お問合せをいただければというふうに思っております。
 なおですね、お手元にまた2枚の紙をお配りをしておりますので、御覧をいただければというふうに思っております。
 これは医療体制についてということでございまして、これはこれまでもですね、SARSとか新型インフルエンザ等々への対応ということもありまして、これは、SARSは2002年から2003年、新型インフルエンザ対策は2005年、6年、7年ということだったと思いますが、それに対しての対応も含めて、こういう形で今対応させていただいております。
 まずはですね、中部国際空港の検疫所からの報告ということでありますが、検疫所におきましてはですね、全入国者に対しましてサーモグラフィー等を用いて発熱等の有無を確認をいたします。そして、自己申告をお呼び掛けをし、そして健康カードの配布もし、そして機内でですね、そういった形での啓発をさせていただいて、そして検疫所で疑われる方が確認できた場合には、患者居住地の自治体へ連絡をし、そして感染症指定医療機関を受診をしていただくようにさせていただくということでございます。
 そしてもう一つはですね、これは中部空港の水際対策ということでありますが、もう一つはですね、一般の住民の方、若しくはそこで発症されなかった、今回のようなケースもそうだと思いますが、自宅やホテル、宿泊所等々で発症した場合には、マスクを着用していただき、そして事前に連絡の上受診をしていただき、武漢市の滞在歴があるといった場合には申告をしていただいて、そして一般の医療機関で受診をしていただくわけでございますが、その場合、肺炎と診断をされた場合には、保健所へ報告をしていただいて、その医療機関で対応していただくということになるわけでありますけれども、その医療機関で対応が難しいというような場合には、この感染症指定医療機関に速やかに受診をしていただくという段取りにしております。もちろん、最初からこの感染症指定医療機関を受診していただいてももちろん結構でございます。
 ということでございまして、疑われる患者さんの定義としては、発熱かつ、ここに書いてあります呼吸器症状を有している方、それから発症から2週間以内に武漢市への渡航歴がある又はそうした方と接触歴があるという方ということでございます。
 そして、医療体制としては、愛知県内に感染症指定医療機関、県内に12か所、二次医療圏ですね、11の二次医療圏に10病院、東三河は豊橋市民病院にいわゆる2病院分という形でまとめてありますが、10病院がありまして、そしてこれは県が指定するもの。そしてこれ第二種感染症指定医療機関を二次医療圏ごとに一つずつ指定をし、そして愛知県内で1か所の第一種感染症指定医療機関、より感染力の高い重篤なものに対応するといったもの、これは名古屋の第二日赤を指定をさせていただき、そして特定感染症指定医療機関については、中部空港隣接ということで常滑市民病院を、これは国が指定している。全国で4か所ということでございます。
 それがもう一つの2枚目のペーパーでございまして、感染症指定医療機関につきましては、こういう感染症ごとに対応するということで、愛知県内12のこの感染症指定医療機関を指定をし、72病床、感染症用のですね、専門の病床を整備をしているということでございます。これは、外部の空気から遮断できる陰圧のですね、そういった病床ということで、これは全国に整備をしてきたものでございます。
 そういうことでございますので、県民の皆様には、こういった形の医療体制はしっかりとできておりますので、そういう意味ではですね、過剰にですね、反応されるということではなくて、通常のですね、感染症対策、マスクの着用、手洗いの励行、咳エチケットといったような形のですね、対応をしていただきたいというふうに思っております。
 なお、今日午前中のですね、国会予算委員会におきまして、この新型コロナウイルスの肺炎に対して、感染法上、法律上のですね、指定感染症に明日の閣議で指定するということを発表をされたというふうに聞いております。感染症法上のですね、指定感染症に指定をされますと、感染症というのは、先ほどの2枚目の紙のですね、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律ということでございますが、法律に基づく指定感染症に認定をされますと、就業制限や入院措置が可能になると。措置入院が可能になると、こういうことでございます。
 いずれにしても、私どもはですね、現場でしっかりとですね、こうした医療体制を組んでおりますので、引き続き全力で取り組んでいきたいというふうに思っているところでございます。
 体制としては、まずは以上ということでございますが、あわせましてですね、今の現状でいきますと、中部国際空港の武漢からの直航便の数は週5便ということでありますが、武漢市の空港閉鎖によりまして、1月23日以降の直航便は全て運休ということに相なっております。
 それから外務省は、1月24日に、金曜日ですね、中国湖北省に対する感染症危険情報をレベル3、渡航はやめてくださいということで引上げをしているということでございます。
 そして、私どもの対応、県の対応としては、先ほど申し上げましたように、県民の皆様からの電話相談窓口を今朝9時に開設をさせていただいております。
 それから、国・厚生労働省からの注意喚起の文書を受けまして、愛知県医師会等への、関係団体を通じて医療機関へ、そして院内感染症対策の徹底と武漢市への渡航歴があり呼吸器症状を発症している患者さんを肺炎と診断した場合には、管轄の保健所に直ちに報告するように周知をさせていただいているところでございます。
 そしてまた、春節を迎えて多くの中国人の旅行者の方々の訪日が、現に来ていただいておられますので、管内の宿泊業者及び住宅宿泊業者に対しまして、患者発症時の対応などについても、報告等々の対応も含めて、医療機関に、そうした発熱等がある場合は医療機関を適切に受診していただくといったようなことのですね、協力を依頼をしているところでございます。
 そして、引き続きですね、私ども県のホームページ、Webページ等々通じまして適時適切にですね、情報発信をしていきたい、注意喚起をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 何かあれば、県庁、市町村の行政の窓口、そしてまた医療機関にですね、また保健所、そうしたところに適切にですね、相談をしていただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 そして観光関係では、愛知県の公式観光案内ウェブサイト「Aichi Now」に、予防や発熱時の対応等の情報を中国語と英語で掲載をし、注意喚起も行っております。また、6月から運用している「多言語コールセンター」に対しまして、県内で外国語対応可能な医療機関の情報を提供して、外国人旅行者等からの問合せに対応するように指示もいたしております。
 そして、中部国際空港の観光案内所、そして駐名古屋中国総領事館、そして中国最大手のオンライン旅行会社Ctrip社、私どもMOUを結んでおりますが、そうしたところに多言語コールセンターの活用なり医療機関の情報も提供をさせていただいているところでございます。そうした形で、きめ細かく対応してまいります。
 愛知県内の様々な観光事業者、宿泊事業者に対しましてそうした情報提供等々、そしてまた旅行者に対する適切な対応の呼び掛けも順次行わせていただいております。
 そして、愛知県からですね、現地、中国・武漢市、そして湖北省に進出している企業さんにも全てヒアリングを行わせていただいております。武漢市へは、愛知県から10社の企業さんが進出をしております。10社、10拠点。武漢市以外の湖北省は5社、5拠点進出をされておられまして、ヒアリングさせていただいておりまして、現状ですね、今ずっと春節祭でお休みということでありまして。中国の春節祭は木曜日、ですから24日の金曜日から1週間ですかね、今週の木曜日までということでありましたが、どうも中国政府が春節祭をその週末まで、お休みを延ばしたということでありますので、実際にその休みが明けるのは来週ということになります。そうした意味でまた適時適切にですね、情報収集をし、適切に対応していきたいというふうに思っております。
 いずれにいたしましても、私ども現場におきまして全力でですね、この新型コロナウイルスに対して対応していきたい。感染が拡大することのないよう、そして県民の皆様の健康が守られるように全力で取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、引き続きよろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。
 また、情報等々については適時ですね、適時公表し、発表させていただきたい、提供させていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 また、県民の皆様には是非、この相談窓口をですね、開設いたしましたので、是非ですね、そうしたところを御活用いただいて、何かあれば御相談をいただくということでお願いをしたいというふうに思っております。
 私からは、まずは以上でございます。
 まずは、これで御質問があれば。

2 質疑応答
(1)新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生及び電話相談窓口の設置について
【質問】 ちょっと細かい点で恐縮ですが、宿泊業者等々にも協力依頼ということをおっしゃってましたけども、これ、何か文書か何かでもう既に依頼はされたんでしょうか。
【知事】 はい、文書も発出をさせていただいております。国の方からもそうした文書がですね、出されておりますので、それを添付した上で、愛知県内のですね、登録旅行業者なり旅行サービス手配業者の皆様に、これは1月24日付け、金曜日付けですね、金曜日付けで発出をさせていただいているところでございます。
 よって、こうした感染症等々のですね、適確な情報提供、そしてまた検疫への協力、そうしたことについての協力依頼をさせていただいているということでございます。

【質問】 対象は宿泊業者以外に、例えば飲食業ですとか観光業とか、その辺も含まれているんでしょうか。
【知事】 いや、とりあえずこれは観光の関係の事業者、宿泊事業者ということでございますね。

【質問】 先ほど10社ほど進出企業にヒアリングしたってことですけど、その結果、例えば何かちょっと変わった報告とかそういったのはございましたでしょうか。
【知事】 いや、もう現地は春節の休暇だと。今休暇中なので、今後の対応については状況により判断をするということのところが多いですね。出張は自粛をしている。それからですね、会社によってはもう先週からですね、在宅勤務に切り替えているというような報告のところもございます。
 いずれにいたしましても、これはどんなことがあっても、どんな小さなことでもですね、しっかり対応していきたい、きめ細かく対応していきたいというふうに思ってます。

【質問】 今回なんですけれども、冷静にこれまでの感染症と同じく対応をということなんですけれども、なかなかちょっと不安の声も広がる中でですね、観光業者の方からすると、またちょっといろいろな別の面での、中国の方が来ないとかですね、いろいろな不安等もあると思うんですが、観光業への影響というのはどのようにお考えでしょうか。
【知事】 今朝のですね、各新聞報道等々でもですね、そうした観光地、観光事業者、宿泊事業者、関係の方々のですね、対応といいますか、対応とそしてまた戸惑いの声、心配する声というのがですね、多く報道されておられます。当然のことだと思います。
 春節祭でですね、中国から何十万人という方が来られる、もう既に来ておられるという中でですね、それがもう今日から団体旅行が停止ということに中国の方はね、なるわけでありますので、そういう意味では相当大きな影響があるということは間違いないだろうということなんで、そういった面におきましても我々はしっかり、そうした観光関連の事業者の皆さんの状況、現状を把握をし、お聞きをして、そうした支援策も含めて適切に対応していきたいというふうに思っております。
 ただ、まずはですね、まずはやはり昨日、日本国内で4例目となる感染された患者さんが確認されたということでありますので、愛知県内で確認されたということでありますので、その感染の拡大についてはもう何としても防止をしていきたいというふうに思っておりますし、この患者さんのですね、治療に、医療機関の方には全力で当たっていただきたいというふうに思っております。
 でもって、これ、拡大しないように、先ほど申し上げましたように、うがい、手洗いの励行、マスクの着用、咳エチケットなど、そうした通常の感染症対策をね、しっかりやっていただけるように周知をし、お願いをしていきたいというふうに思っております。
 ですから、そういういろんな観光関係の皆さんとか、先ほども、飲食って言ったら全般になりますからあれですけど、そういったいろんな関連の事業者の皆さん始めですね、それはひいては経済全体にどういうふうに影響するかというのはこれからだと思いますので、我々としては、まずはですね、まずはこの新型コロナウイルスへの対応にね、万全を期していくということで、しっかりとやっていきたいというふうに思っております。その上で、あわせまして、こうした愛知県からも進出している企業さんも多くありますし、また、多くの中国人の観光客の皆さんもお越しをいただいているわけなので、そうした皆さんへのですね、体制、対応には万全を期していきたい、そういうふうに思っております。

【質問】 今日9時からのこの設置窓口ですが、今、現時点でいいんですけど、どこのぐらいの問合せ、どんな内容の問合せがあるのかだけ、おおよそ分かれば教えてください。
【知事】 まだちょっと聞いてないようです。後でまた聞いてください。
 もう1時間ぐらいたってるから、何件かは問合せあるんだろうと思いますけれども、また後で担当の部局に。

【質問】 結構な、殺到している感じなんですか。
【知事】 いや、そんな。分からんな。

【質問】 明日の閣議でもその指定感染症にっていう話なんですけど、常滑の医療機関以外に新たに、指定感染症になるということで医療機関を増やすっていうお考えってあるんでしょうか。今、常滑だけっていう、全国四つの。
【知事】 いやいやそうじゃなくて、愛知県内で12ありますから、12で72病床ありますので、そういう意味ではまずは十分対応できるんではないかというふうに思っております。

【質問】 12で一くくりというか、常滑だけに集中するわけじゃなくて。
【知事】 12病院ね、だから、基本的にはそれは中部空港に近いというところなのでそこにっていう。全国四つですから、国際空港にひっつけてあるんでしょう。ということなんですが、基本的には、レベル的には12のところ全てきちっと対応できますので、そういう意味では適切に対応できるというふうに思ってます。
 ですから、まずはその対応でやるということでありますし、それがその爆発的に患者さん増えてね、どうしてもっていうんであれば、それはそのときにもう機動的に対応していくということではないかというふうに思ってます。

【質問】 閣議でですね、指定感染症に指定されると、先ほど知事がおっしゃったその12の医療機関、県内では、そこでの対応が基本になると聞いているんですが、今入院されているその40代の男性ももう既にそちらの医療機関に移ってるっていうことでいいんでしょうか。
【知事】 どちらの医療機関で受診されてるかはですね、これは国の統一的な方針ということで申し上げないということになっております。

3 知事発言
(1)アーバンスポーツ「CHIMERA A-SIDE THE FINAL(キメラ・エーサイド・ザ・ファイナル)」の結果について
 さて、そしてですね、今日は発表事項の前に1つ御報告を。
 昨日も今朝も、スポーツニュースの全国ニュースでほとんど取り上げていただいておりましたが、この土日、25、26の土日、愛知県国際展示場Aichi Sky Expoで初めて開催されましたアーバンスポーツの日本最大規模の国内初のリーグ戦、三つ予選会やってきて最終戦ですね。ということでTHE FINAL、「CHIMERA A-SIDE THE FINAL」(キメラ・エーサイド・ザ・ファイナル)」が開催をされ、私も、ちょうど土曜日は「愛知・知多半島マーケット」のオープニングで行って会場も拝見をしてきました。そして、昨日は表彰式の前に最後ですね、BMXフラットランドというのをですね、技を競うやつですね、ああいう飛ぶやつじゃなくて、それもちょっと拝見をいたしましたが、そのアーバンスポーツのですね、「CHIMERA A-SIDE THE FINAL」が開催をされたということでございました。
 昨日は4種目ありまして、各競技、国内リーグ3戦の上位5名と招待選手11名の計16名が出場したと。このうちですね、今年のオリンピック種目になるのは「スケートボード」ともう一つは「BMXフリースタイルパーク」という、こういうバンクになってて、こうぐるぐると飛んで競うやつですね、その二つがオリンピック種目になっているということでございまして、昨日、表彰式も拝見をしてまいりました。
 スケートボードではですね、これは日本人選手の堀米雄斗選手が第2位で銀メダルだったので、優勝したアメリカのナイジャ・ヒューストン選手と大変な激戦を繰り広げたっていうんで、そこの場面が一番多かったですかね、テレビのスポーツニュースではね、ということでありました。
 あと、BMXのフリースタイルは、愛知県出身の選手はね、2人出てまして、勅使川原選手、岡田選手の2人。ちょっと残念ながら入賞には入りませんでしたけど、オリンピックは狙うと、当然狙っているということでありますので、5月に代表決定の大会があるそうですので、大いに期待したいというふうに思っております。
 また、そういうBMXフラットランドとか、あとインラインスケート。インラインスケートは日本人選手が優勝してるんですね。何かパリ大会ではそういうのが種目にまた含まれるだろうというふうに言われておりますので、大いに期待したい。
 2日間合計で、土曜日は1万人、日曜日は1万3,000人、2万3,000人来られたということで、大変楽しい大会だなと思いましたね。
 試合会場の外に、広い会場の中に会場を設営してあって、その外側にですね、スケートボードとか何でしたっけ、Tの字になってる、外国の町に行くとよく走っているやつね、キックスケーターみたいなやつでしたっけね、あれを子供たちが会場中ぐるぐるぐるぐる、何かキャーキャー言って走り回っているので非常に印象に残りましたけどね。ですから、ああこういう使い方もできるんだと。要は、下がコンクリートなので、フラットなので。あれ体育館じゃできませんね、床が傷つくから。スケートボードとかだとね。それが自由に楽しんでおられるということなんで、こういうアーバンスポーツでも、やはり何ていいますかね、拠点になるのかなというふうに思って、昨日はね、関係者の方々と、これはいいとこですね、という話をしていただきました。
 ふだんは、このアーバンスポーツのこの一番大きな大会はですね、お台場でやってるんだそうですね。フジテレビさんと組んで、お台場でやって外でやってると。ところが、この国際大会はやっぱり外国から選手来て雨で中止ってわけにいかないので外ではできないと。でも、お台場にはそんな屋内のものはね、ビッグサイトが復活すりゃ別でしょうけど。ですから、今年はオリンピックイヤーで、2020年はできないのでまた来たいとか言ってましたけども、大いに期待をしたいというふうに思っております。

(2)知事のフランス渡航の成果について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/startup/kekka-tokou-france.html)

 それではですね、今日は報告事項1点ですが、その前にお手元にありますが、先週1泊4日で行ってまいりましたフランス渡航について、総括的に私から御報告をさせていただきます。なお、毎日毎日御報告をしておりますので、もう既にですね、御案内のことかと思いますが、改めて総括をさせていただきたいというふうに思います。
 日程はですね、資料がお配りしてありますので、また御覧をいただければと思いますが、まずですね、1月20日月曜日夜中に出国をし、21、22の2日間フランスを訪問し、23日の夕方には帰国をいたしました。
 21日は、欧州のスタートアップの中心地であるフランス・パリ市において、政府系貿易投資機関「ビジネスフランス」、政府系投資銀行「BPIフランス」、パリ市経済開発公社「Paris&Co」(パリ・アンド・コー)及びパリ市庁舎を訪問しました。
 午前は、ビジネスフランスの副総裁フレデリック・ロッシ氏と面談をし、スタートアップ支援や2018年からフランスで開催されているヨーロッパ最大規模の産業展「グローバルインダストリー」の日本版の愛知県開催に関して意見交換を行い、連携協力していくことで合意をいたしました。
 午後からは、BPIフランス。ビジネスフランスっていうのは日本でいうJETROのようなもんですね。このBPIフランスというのは昔の日本開発銀行、今の日本政策投資銀行、政投銀に貿易保険もつけるので、経産省の貿易保険、独法のやつですな、といったものをくっつけたようなものでございます、の輸出担当エグゼクティブ・ディレクターのペドロ・ノヴォ氏とも面談をしました。ノヴォ氏からは、「今後の両地域のスタートアップ支援を始めとする様々な分野における連携事業を実施するためにMOUを締結したい」と向こうから申出がありました。「また、MOUを締結した暁には、両地域のスタートアップの交流等、実践的なプロジェクトを早期に展開をしていきたい」とMOU締結の要請がありました。私からは、「できるだけ早くMOUを締結し、連携プロジェクトを具体化するとともに、2022年度に開設予定のステーションAiに関しても連携をしていきたい」と返答し、今後のスタートアップ分野における両機関のMOUの締結及び早期の連携事業の具体化に合意をいたしました。
 次に、Paris&Co、パリ市経済開発公社、パリ市内にですね、15か所と言っておりましたが、15か所のインキュベーター、インキュベーションを持っている施設、外郭団体でありますが、その事業評価責任者トマ・ヴァルド氏と面談をし、昨年8月に締結したスタートアップ支援に関するMOUに基づいた具体的な連携事業について意見交換をし、更に具体的な事業を次年度以降実施をしていくことを確認いたしました。
 その後、パリ市経済開発・イノベーション兼都市計画担当副市長のジャンルイ・ミシカ氏と面談をし、パリ市が実施する経済施策、スマートシティ、スタートアップ・エコシステムの形成等について意見交換を行い、パリ市政府と愛知県とで連携協力していくことで合意をいたしました。また、ミシカ氏からは、「愛知県のステーションAiとステーションFの連携についてもサポートしていく」というふうに言っていただいて、私からも感謝の言葉をお伝えいたしました。
 このパリ市政府は10人ぐらい副市長さんおられるそうですが、このミシカさんという方が筆頭副市長で、もう12年やってですね、この12年間の間で、彼はパリ政治学院で教えている、メディア政治論かな、メディア情報論というのを教えている学者さんでありまして、私より一回りぐらい年が上の方で、「申し訳ないですが、市長はどうしても会いたいと言ったけど、3月選挙があるので申し訳ないと言ってました、よろしく」ということでありましたが、彼はもうこの3月で勇退をするということでありますが、いろいろお話聞くと、彼がパリ市政府の最大の実力者で、観光地であったパリをですね、このデジタルの拠点に変えたというのは彼が全部やったと。Paris&Coを作ったのもこのミシカ氏であるし、ITを引っ張ってきてスタートアップをどんどん興していったのもこのミシカ副市長だということでありまして。「私はこれで3月で勇退するが、引き続き、愛知のプロジェクトは応援していきますよ」というふうに言っていただいて。ステーションFのですね、責任者の方にも、その後というか直ちに電話何本か入れてくれてですね、わざわざ来てくれたからやってくれと。パリ市にとってもいいことだからと、こういうことでサポートしていただきました。大変有り難いということでございます。また引き続きですね、いろんな意味でまた連携をしていきたいと思います。
 そして、翌22日には、パリ市において、午前中からですね、ミーティングを重ねまして、ステーションFを設計した建築家やステーションFの運営者、そしてステーションFに拠点を構えるスタートアップと面談をし、その後、フランス高等教育研究イノベーション省も訪問しました。
 そして、初めに、ステーションFを設計した建築家のジャンミッシェル・ヴィルモット氏と面談し、ステーションFの設計思想や機能等についても意見交換を行いました。私からは、「ステーションFを設計したヴィルモット氏からステーションAiの設計等に関してアドバイスをいただきたい」と要請したところ、同氏から快諾を得ることができました。要は、ああいうクリエイティブな人材を集めるためには、単なる建物じゃ駄目だと。アイコンのような、そういうものでなきゃ駄目だというようなことをひたすら力説をしておりました。リーマンショック前までは東京にもオフィスがあって仕事してたと、日本は大好きだというふうに言っておられました。また日本と関係ができたらうれしいなと。この方も70超えてる、結構なおじいさんでしたけども、非常に生き生きとしておられたのが印象に残っております。ステーションFにはしっかり私からも言っておくよということを言っていただきました。
 その後、ステーションFの投資・スタートアップ支援長グウェン・サレー氏と面談をし、ステーションFと愛知県が整備を予定するステーションAiとの連携を要請しました。サレー氏からは、「イノベーションを創出するためにはダイバーシティを推進することが非常に重要であり、両拠点のダイバーシティを高めるような連携を考えていきたい」という発言があり、両拠点間におけるスタートアップの相互交流等を軸に、具体的な連携内容について今後協議を進めていくことで合意をいたしました。
 ちなみに、このステーションFに入っている1,100社のスタートアップ、4,000人の方があそこで、スタートアップだけではなくて大企業のブース等々でも働いている方入れて4,000人の方があそこで働いておられますが、そこで働いている方の4割が女性だと。32パーセントがノンフレンチだということなので、私もそれはすごいことだなと、さすがに驚きました。
 私が申し上げたのは、シリコンバレー行ってもベルリンに行ってもですね、日本もそうですが、スタートアップのピッチイベントは男ばっかりだと。先週ですか、先々週、名古屋のWeWorkのところに私どもの拠点をオープンしたときのね、ピッチイベントをやったときでも、もう男ばっかりなのでどうにかならんかというふうに思いますし。
 ですから、我々女性の活躍プロジェクトで女性の起業家を発掘する事業をね、もう延々と、これでもう今年で3年目かな、ずっとやっておりますけれども、そういうことなんですね。海外でもそうなんです。なので、それをやっぱり変えてかないかんということを言って、現実にステーションFでは4割が女性の方が働いていると、スタートアップをやっていると。いや素晴らしいことだと思います。ダイバーシティこそがスタートアップの原動力だということ、全くそのとおりだというふうに思いました。
 そして、午後はステーションFに拠点を構える日本人のね、スタートアップSINEORA(シンノラ)社の今井公子代表取締役と面談をし、利用者側から見たステーションFの魅力等について意見交換をさせていただいたと。これは、フランスのIT企業のですね、副社長までずっとやられておられた方ですが、そこを独立しですね、フランスのスタートアップのいろんな情報を日本にどんどん紹介したり、そういうものがないか、いい会社ないかというようなことを紹介して、そういうマッチングの仕事をしているということであります。
 要はですね、世界中の企業が今世界中のそういったスタートアップの拠点のところに行って、どっかいい買物はないかと、投資先はないかといって探してるんですよ。探していると。そういう情報が欲しいと。幾らでもそういうニーズがあるということなんですね。
 彼女たち、それからパリの関係の皆さんも言ってたのは、シリコンバレーは値段が上がり過ぎたと、スタートアップの。我々は割安だと、お買い得だと。こういう言い方でしたけどね。そんなことは日本なんかもっとお買い得でしょうけどね、きっとね。まだまだそういう世界にはまだデビューしてないのが幾らでもいるような気がいたしますが、そういったのを掘り起こしていくという時代なんだということを思いました。
 また、午後はですね、フランス高等教育研究イノベーション省の国際関係部門大臣相談役マリ・フランコラン氏及び産業部門担当大臣相談役のフロリアン・カーニュ氏と面談をし、スタートアップ支援の取組、イノベーションに関する施策について、日仏の連携に関する意見交換も行わせていただいたということでございます。
 以上を総括して、実質2日間の駆け足の渡航でありましたが、今回、特にBPIフランスとステーションFの2機関とのスタートアップ支援の合意が得られたとともに、各機関との面談を通じて、今後、愛知県が整備を行うステーションAiの整備に向けた様々な示唆を得ることができました。
 そして、二つの基本合意に関し、BPIフランスとは、スタートアップ支援に関して早期にMOUを締結をし、具体的な連携事業を実施していくことで合意をすることができました。
 また、世界最大級のスタートアップ支援拠点のステーションFとステーションAiの連携につきまして、両拠点におけるスタートアップの相互交流等を軸に、具体的な連携内容を協議していくことで合意することができました。
 このように欧州のスタートアップ中心地であるフランス・パリ市において様々な政府機関、支援機関及び企業等とネットワークを築けたことは、将来にわたる本県の発展の布石となる大変有意義な訪問であったと考えております。
 また引き続きしっかりと連携をし、スタートアップをどんどん盛り上げていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(3)「ハッピーに暮らすための おうちのお仕事シェアNOTE」の作成について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kosodate/sharenote.html)

 そして最後にですね、今日の発表事項、1点だけ申し上げます。
 「ハッピーに暮らすための おうちのお仕事シェアNOTE」の作成についてであります。
 愛知県では、子育て支援の一環として、男性の育児参加の促進に取り組んでおります。その一環として、この度、家事や育児の分担について家族の相互理解を促すため、「ハッピーに暮らすための おうちのお仕事シェアNOTE」を作成しました。
 このノートは、放送作家の野々村友紀子氏の監修により作成しました。御夫婦や御家庭での家事・育児シェア度をチェックできるほか、家事・育児分担を行っている御家族のコラムなどを掲載しております。
 ノートは、本日から県子育て支援課のWebページで公開するほか、今後、県内各市町村の子育て支援担当課室などでも配布をいたします。是非、子育て中の御家庭で御活用いただき、家庭内での家事・育児分担について改めて考えるきっかけとしていただきたいと思います。
 また、県では、御家族や御夫婦で家事や育児の分担について考えるきっかけとしていただくため、このノートを使用したワークショップを開催をいたします。
 ワークショップは、2020年2月28日金曜日から3月1日日曜日まで開催される「HAPPY MAMA FESTA 2020」の中で行います。会場は、中部空港セントレア直結の「Aichi Sky Expo」のホールAのセミナーブースであります。
 なお、「HAPPY MAMA FESTA 2020」は、「ママと企業と社会をつなぎ、家族が、日本が、もっと元気になれる場所を!」をコンセプトにしたイベントであります。本県は、この取組に賛同し、共催もしております。私も毎年参加をしておりまして、今回も参加する予定であります。是非、御家族一緒に足を運んでいただいて、ワークショップも御参加をいただきたいというふうに思っております。
 ということで、資料がありますので、また御覧をいただければというふうに思っております。
 これはね、このノートですね、「ハッピーに暮らすための おうちのお仕事シェアNOTE」ということでありますが、これはこの「HAPPY MAMA FESTA」を一緒に作り盛り上げていただいている「ママブレーン」の皆様からの御意見や放送作家である野々村友紀子さんに御協力をいただいて監修いただいて作ったということでございます。家事・育児にはどんな項目があるのかをリストアップするなど、リアルなお母さんの声を反映をさせているということでございます。
 ノートの内容としては、御家庭の家事・育児度をチェックできるほか、ふだんなかなか伝えられず困っていることとか感謝のメッセージなどを記入し、見える化することでお互いの理解を深めることができる内容となっているということでございます。また、家族のコラムなども掲載をしております。是非、御家族皆さんでね、御活用いただければ有り難いというふうに思っております。
 これはですね、このノートは、県内各市町村の子育て支援担当課室において、2月7日金曜日以降、配布を行っていただくことになっております。全部で4万部発行をいたします。ですから、各市町村の皆さんには、このノートを活用して子育て相談の場などで役立てていただければと思います。
 なお、ノートは、本日より県ホームページからプリントアウトできることにいたしますので、御家庭の家事・育児シェア度のチェックや時間の使い方などを見直すきっかけに、是非家族で活用していただきたいと思います。また、この「HAPPY MAMA FESTA 2020」のワークショップの中でもこれはもちろん配布をいたしますので、よろしくお願いをしたいというふうに思っております。
 ちなみに、この「HAPPY MAMA FESTA」は、吉本興業さんが協力して行う全国最大級のママのためのイベントとして、お母さんたちが思い切り楽しめるコンテンツを準備をいたしております。豪華ゲストによるトークショーやお笑い芸人によるライブ、キッズファッションショーなども実施をいたします。
 今回は、スペシャルゲストとしては、NHK「おかあさんといっしょ」で体操のお兄さんを歴代最長14年務めた小林よしひささんや、放送作家の野々村友紀子さんなどの出演が予定をされております。また、コンテンツとしては、お母さんたちが作るママ「100ブース」や親子で楽しめる「ハピママ手形足形アート」、「マタニティ&ベビーセミナー」。キッズエリアでは「らくがきコーナー」といったものがお楽しみをいただけます。
 この小林よしひささんって、2005年から2019年まで「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さんをやったと。去年までやってたんです。昔は、子供が小さいときはしょっちゅう見ておりましたけどね、最近見ないんであれですが、多分お顔見れば、ああこの人だと分かると思いますけど。去年までナゴヤドームでやっていたイベントですが、今年は「Aichi Sky Expo」でやっていただけるということでございます。よろしくお願いをいたします。
 私からは以上です。

4 質疑応答
(1)肺炎の感染拡大によって乗客数が減少した場合の中部国際空港二本目滑走路への影響について
【質問】 新型コロナにも若干関わるんですけれども、中部空港の二本目滑走路に当たって発着回数が過去最高を記録するのではないか、あるいは乗客数についても過去最高を記録するんではないかと言われていたこの時期に訪日中国人の数が減るとなると、この点でもかなり影響が出るのではないかという心配もされるのですが、知事としてはどのようにお考えかということをお願いいたします。
【知事】 確かにですね、この中部国際空港の利用旅客数がですね、昨年、暦年で1,350万ちょっと切れるぐらいですかね。今年は年度でいけば、我々年度でやってますから、会社なり事業はやっぱり年度なんでやりますと、今年は1,350万を必ず超えるなと思っておりました。それも、この1月やっぱり春節祭があるので、またお客さん中国からたくさん来ていただけるかなということでありましたが、そういう点からすればですね、こういう形で人の往来が止まる、特に中部空港の場合はやはり旅客者といいますか、座席数がやっぱり3割強が中国便ということでありますので、そういうウェイトが高いところでですね、こういった形で人の交流が停滞する、止まるということについては、これは大変厳しい状況、厳しい試練だなというふうに思って受け止めております。
 ただですね、先ほど来繰り返しておりますが、まずはこの新しい病気を、この日本というか、これは全世界としてですね、人類としてこれは抑え込んでいかなきゃいけないことだと思います。必ず抑え込めるわけですよ、時間とともに。SARSで半年かかったという例はありますが、とにかく一日でも早くこの新たなですね、感染症をですね、抑え込んでいくことには、我々は全力を挙げるということだと思っております。そして、中国とこれだけの人の往来が増えてる中でね、何としてもやはり水際作戦をしっかりやりながら、あと、やっぱり県民の皆さんの健康を守るという意味で全力を尽くす。まずはそのことに全力を挙げたいというふうに思っております。
 あわせましてね、今言われましたことでありますが、必ずこれは、どんな感染症であってもですね、必ずやはりこれまでの歴史、人類は抑え込んできた、乗り越えてきたわけでありますから、私は必ず乗り越えられると思いますし、それを最新の科学、最新の英知を集めてね、一日でも早く抑え込んで、また元のね、活発な交流、往来をね、取り戻すということが大事だと思います。
 ということなので、今おっしゃるように、中部空港及びそれを全力でね、応援をし取り組んでいる我々としては、これは、大変これは厳しい状況、試練だと思いますが、必ず乗り越えられると思いますので、それに向けて全力で当たっていきたいというふうに思います。