知事の記者会見
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令和2年4月27日(月) 午前10時
1 知事発言
(1)「あいちトリエンナーレ組織委員会(仮)」会長候補の決定について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/bunka/20200427triennle.html)

 おはようございます。4月の27日、連休前の最後のですね、月曜日、定例記者会見ということで、よろしくお願いを申し上げます。
 今日は、こちらの講堂を会見場にしてからですね、バックボード等々は特にございません。またちょっと用意しろと言ってありますので、用意をさせていただきたいというふうに思っておりますが、特に今日はないと。ここのところなしでやっておりますので、よろしくお願いいたします。
 それではですね、まず、お手元にお配りをしてあります資料に基づきまして、2点ほど私から御説明をさせていただきたいと思います。
 まずはですね、お手元に資料がありますが、「あいちトリエンナーレ組織委員会(仮称)」といいますか、仮のですね、会長候補の決定について申し上げたいというふうに思っております。
 愛知県では、次回の「あいちトリエンナーレ」の開催に向けまして、従来の「あいちトリエンナーレ実行委員会」に替わる新たな運営体制として、「あいちトリエンナーレ組織委員会」の設立準備を進めております。
 同委員会の会長につきましては「民間の人材を起用する」ということとし、これは昨年12月のですね、「トリエンナーレ検討委員会」の提言にもありました。今が「実行委員会」ですから、「組織委員会」と「準備委員会」っていいますかね、「組織委員会」と「推進協議会」という形で二つに分けて、民間の会長を起用すべきだという提言を受けて、1月、2月、3月とずっと県議会の方にも説明をしてきたということでございます。
 お手元にですね、資料がございます。お手元にありますが、こういった形でですね、「組織委員会」と「協議会」を分化して、「組織委員会」はもう民間の会長の下で運営をし、そして私が会長となって「推進協議会」で、応援団という形でですね、しっかり支えていくという形のものにするということで、これまでも申し上げてまいりました。
 そして、芸術の専門家、学識経験者など幅広くヒアリングを行いながら検討を進めてきた結果、お手元の参考資料のとおり、選出に当たって求められる四つの要件を設定をいたしました。1点目は、「芸術全般に関心が高く、とりわけ現代美術への造詣が深いこと」。2点目は、「国内のみならず、海外の現代美術にも知見を有すること」。3点目は、「アートを活かした人づくり・まちづくりの視点を有すること」。最後の4点目として、「高いマネジメント力を有すること」でございます。
 これらの要件を総合的に勘案をいたしまして、適任者を選出した上で就任依頼をさせていただき、この度、本人の内諾が得られましたことから、発表することといたしました。
 会長候補とさせていただきますのは、株式会社大林組の代表取締役会長、公益財団法人大林財団の理事長でもあります大林剛郎(おおばやしたけお)様であります。
 大林様の略歴は発表資料にあるとおり、現代アートのコレクターとして大変有名で、日本有数の現代アートのコレクターであり、アートの応援団であります。そして、東京・六本木にあります森美術館の理事、そしてイギリスのテート美術館の国際評議員、さらにニューヨーク近代美術館の国際評議員としても御活躍をしておられます。
 大林様であればですね、「あいちトリエンナーレ」自体の成功はもちろんのこと、愛知そして日本の文化芸術の発展、さらには地域の魅力向上にもつなげていただけるものと大いに期待をしているものでございます。
 今後は、会長候補となられた大林様と御相談しながら、「あいちトリエンナーレ組織委員会」の設立など、組織体制の見直しについて、より一層の検討を進めてまいりたいと考えております。
 お手元に資料がございまして、このプロフィールということでございます。そして、略歴はこの2面のとおりということでございまして、美術関係では、先ほど申し上げた大林財団理事長、森美術館理事、原美術館の評議員、石川文化振興財団の評議員、川村文化芸術振興財団の評議員、パリ・ポンピドゥー・センター日本友の会代表、イギリス・テート美術館のカウンシル・メンバー、ニューヨーク近代美術館のカウンシル・メンバーということでございます。
 もちろん大林組自身は、今、本社東京ですけれども、元々のスタート、本拠地が大阪、関西ということでありますので、大阪、関西関係のですね、様々なお役目、役員をですね、ずっとやられておりますし、日本経済団体連合会の外交委員会の委員長ということで、国際的にも御活躍をされておられるということでございます。
 そして、これは大林様自らが書かれた本でございまして、「都市は文化(アート)でよみがえる」という御本を去年の10月ですかね、秋に出されておりますが、たまたま私はこれを手に取って読ませていただきまして、大変、日本国内そしてまた海外も含めてですね、まちづくりとアートをですね、多面的に分析をされておられる。大林様自身のですね、いろんな体験、知見に基づいたものということでですね、大変感銘を受けましたところですね、そういう芸術関係の方からの御推奨、大林さんがいいんじゃないかというような御推薦を頂いたのでですね、思わず、いやなるほどと思いまして。御縁というのはこういうものかと思いましたが。
 私の方から大林様にお声掛けをさせていただいたところ、御快諾を頂いたということでございまして。そういう意味で、本日の発表ということになりました。お話しさせていただいたのはちょっと前になりますけどね。ちょっとというか結構前になりますが、そういうことでですね、お話をさせていただき、御快諾を頂いたということでございます。
 2枚目のですね、ところに、先ほど申し上げた会長候補の要件ということで、芸術全般に関心が高く、現代美術への造詣が深いこと、国内のみならず、海外の現代美術にも知見を有すること、アートを活かしたまちづくり・人づくりの視点を有すること、高いマネジメント力を有すること、まさにこの4点、日本で大林様のですね、右に出る人はいないぐらいの、本当に適任の方ではないかというふうに思っているところでございます。
 そしてですね、今後ということでございますが、今日ここまで様々な芸術の専門家、学識経験者等々ですね、また、美術大学の関係、文化財団の関係、いろんな方にお話をお伺いして、こういうふうに持ってきたということでございます。
 そして現在はですね、4月1日に、県庁の内部組織として「あいちトリエンナーレ準備協議会」というのを、青山副知事、県民文化局を事務部局で作って、今、この組織図にですね、あるように準備作業を進めているということでございます。
 そして、この「あいちトリエンナーレ」というのは日本を代表する国内最大規模の国際芸術祭でありますので、全国規模の視点から人選をさせていただいたということでございます。
 これはここにありますように、手続ですが、この「推進協議会」を作って、これは私が会長になりますが、そしてそこでですね、この民間人である会長を委嘱するということになりますので、そういった形で手続を進めていければというふうに思っております。
 この「推進協議会」と「組織委員会」をセットで作るということですが、これは今準備を進めて、夏ごろにはですね、そうした形で手続を踏んでいきたいというふうに思っております。様々に美術関係の方、芸術関係の方にはもう既に、大分前からですが、お声掛けを並行してさせていただいているということでございます。今後どういうふうな組織体制、これはあくまでもまだまだ原案でありますので、この会長候補をお受けいただきました大林様とよくよく相談しながら、この組織体制を詰めていきたいというふうに思っております。
 また、ここにですね、「アドバイザー会議」というアーツカウンシル的な第三者、芸術の専門家の方、もう既に大分前から何人かにお声掛けさせていただいておりますが、引き続き、大林様と御相談しながら進めていければというふうに思っております。
 そして、この「推進協議会」を作って私が会長になって、そこで「組織委員会」の会長、大林さんを正式に委嘱して、そしてそこから一番ポイントになる芸術監督とかキュレーターといった芸術スタッフをこの「組織委員会」の、大林会長がお就きいただければ、大林会長から芸術監督を委嘱するという、こういう段取りになるということでございます。
 こういう形でですね、民間人の方に会長を起用するということは、先の「検討委員会」でですね、結果、昨年の「トリエンナーレ」、全体としては昨年開かれた芸術祭の中で一番たくさん人を集めたということで評価も頂いておりますが、一方で、この「表現の不自由展」等々でですね、いろんな声を頂き、いろんな騒動のようなものがあったということで、そういったことを受けて「検討委員会」さんからは、会長が政治家であるためにですね、この運営とか展示内容等についてですね、意見を言うと、憲法21条のですね、表現の自由とか検閲、そういったものに抵触しかねない、するおそれがあるということで、会長には民間人がいいのではないかという御意見も頂いておりますし、意見提示のみならず、管理運営についてですね、政治家である私が会長として何か物を言うとですね、一部の人からはそれが、その管理運営であっても政治権力の行使と誤解を受ける可能性があるということも言われておりますので、そういったことがないようにですね、そこをしっかり組織を峻別(しゅんべつ)して、民間人の方を会長にということで御提言を頂いたので、こういう形で進めてきたということでございます。
 ということでですね、今後は大林様とよくよく相談をしながらですね、しっかりと進めていきたいというふうに思っております。
 この点はまず1点ということでございます。
 なおですね、この点については大分前から準備をしてきましてですね、やってきました。そういう意味では、相当早い段階、1月、2月の前半ぐらいの段階で大体、はっきり言ってお話しさせていただいたのはもう年明けの段階ということでありますが、その早い段階で御内諾は頂いておりました。ということで、2月議会に向けて様々にこの「トリエンナーレ」の準備を進め、今も準備といいますかね、事務作業はやっておりますが、まさに事務作業ということでありまして。正直言って、今、この新型ウイルス関係のことに忙殺されておりますので、基本的にはですね、一旦、2月、3月ぐらいまでで準備したきたもので、それ以上の進展が今あるかというか、基本的にはあんまりないということでありますが、スケジュールが来ますので、今回こうした形でですね、発表させていただいたということでございますので、よろしくお願いをいたします。
 それが1点目でございます。

(2)新型コロナウイルス感染症拡大防止に係る知事メッセージ動画での県民の皆様への呼び掛けについて
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/pressrelease-mes.html)

 そして、続いてもう1点でございまして、もう一つは、新型コロナウイルス感染症拡大防止に係る知事メッセージ動画での県民の皆様への呼び掛けについてであります。
 この新型ウイルス感染症は、感染経路不明者も多く確認されていることに加えまして、若い世代の感染事例、医療機関での院内感染事例が確認されるなど、予断を許さない状況が続いております。
 後ほどもこの新型ウイルス関係の報告をいたしますが、今日また新たにクラスター別にですね、新たなクラスターも分類して今日御報告しますが、やはり若い人のクラスターというのが出てきているというのは、少しこれはですね、注意しなきゃいけないということだと思います。
 そういう中で、愛知県では、4月の10日に県独自の「愛知県緊急事態宣言」、4月16日に国からの「特定警戒都道府県」に指定ということを受けて、感染防止対策を始めとした、あらゆる対策に全力を挙げて取り組んでおります。
 県民の皆様には、これまでも折に触れ、私から、感染拡大防止への御理解、御協力をお願いをしてきたところでありますが、この度、県民の皆様へのお願いのメッセージを呼び掛ける動画を制作いたしました。この動画は、今週から来週にかけて大型連休期間中に、県Webサイトとテレビ・ラジオのスポットCMを通して集中的に広報を行い、重ねてお願いをさせていただくものであります。
 今回のメッセージ動画は、県民の皆様に、これまでと同様に「不要不急の外出の自粛」、「3つの密(密閉、密集、密接)を避ける」ことをお願いをし、一人一人の行動が感染拡大を防ぐことを強く訴えるものといたしました。Web動画につきましては、約1分のものを本日午前10時から、県の公式Webサイトのトップページ又は資料に記載しておりますURLから御覧をいただけます。
 2ページ目を御覧いただきたいと思います。
 テレビCMにつきましては、15秒スポットで、明日4月28日の午後7時台から放送を始め、5月の6日まで民放5局で放送されます。また、ラジオCMについては、20秒スポットで、明後日4月29日から5月6日まで民放4局で放送されます。
 県民の皆様には、今回の動画又はCMを是非御覧をいただいて、引き続き、この大型連休中も感染拡大防止に御協力いただきますように、重ねてお願いを申し上げる次第でございます。
 お手元の資料にありますように、こういう形でPRをさせていただきたいというふうに思っておりますので、何とぞよろしくお願いを申し上げる次第でございます。とにかくですね、とにかく不要不急の外出を徹底的に自粛をしていただきたいというふうに思っております。
 この昨日までの週末のですね、休日の県民の皆様の移動動向などを、これも私も報道で拝見する限りでありますが、そうしたIT企業さんのいろんな動向調査などによれば、名古屋市内の都心部、そういったところはですね、相当自粛という形で出てきている。例えば、名古屋駅かいわいは8割ぐらい減ったというようなデータもですね、拝見いたしましたが、全県からいたしますと、やはり郊外へ行くとやはりまだまだ人がですね、出ているということもお聞きをいたしますので、何とぞですね、外出の自粛、行動の自粛をお願いを申し上げたい。5月の6日までということでございますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。
 私から、まずは以上でございます。
 この後、また新型ウイルス関係のことについて何点か御報告をさせていただきたいというふうに思います。

2 質疑応答
(1)「あいちトリエンナーレ組織委員会(仮)」会長候補の決定について
【質問】 トリエンナーレの大林会長ですが、これまでの愛知県との関わりというのは、どういったものがあったのでしょうか。
【知事】 正直言って、あまりないと思います。私もお電話でお話をして、直接お会いしたときも、今まであまり、確かにあまりないと。あんまり多くないということは事実だというふうに思いますが、今回お願いさせていただいたところ、御快諾を頂いたということでございます。
 こういう形で御本も書かれておられる。大変やはり文化、アートにですね、非常に造詣が深いし、そういった文化、アート、芸術がやはり国民生活にですね、それからその国にとって必要なんだと、国民にとって必要なんだと。そして、息の長い活動になるこのまちづくりは、文化、アートと結びついて初めて生き生きとしてくるんだという、そういう固い信念といいますかね、お持ちの方でありまして、そういう意味では、大林様にこうしてお受けいただいたということ、大変心強く思っております。
 日本国内はもとよりですが、海外も含めてですね、この文化芸術関係では日本を代表する第一人者の経済人。多分、経済人でこれだけ文化芸術に造詣の深い方っていうのは、多分日本で大林様のですね、右に出る方はそうそうおられないんではないかというふうに思います。そういう意味では、本当に素晴らしい方にお受けいただいたなというふうに思っております。
 また、大林様も言っておられました。お話ししたら、いや確かに今までちょっと愛知・名古屋にはあんまり御縁がなかったかなとかいうようなことは率直に言っておられましたけどね。これを縁に自分にできることは一生懸命やりますと、こういうふうに言っていただいておりますので、有り難いことでございます。

3 知事発言
(1)新型コロナウイルス感染症について
 新型ウイルス関係の報告をさせていただきたいというふうに思っています。
 お手元にですね、お配りしているものから御報告をいたしたいと思います。
 昨日時点の、まずはですね、感染者の状況ということでございます。昨日、一昨日と1人ということでございました。検査件数を御覧いただきますと、これは、いつも名古屋市さんのやつは月曜日にまとめて頂けるのでですね、週末は、これは我々県が作っているので県の分だけ乗っけてありますが、これに名古屋市さんのやつが乗っかると、もう既に県の分だけで1万件を超えましたが、土日もですね、土曜日なんかもこれに名古屋市さんのやつが乗っかれば150~160件にはなると思いますが。それから、日曜日も100件は超えるというふうに思いますけども、それでもですね、土日ともに、名古屋市0・0で、名古屋市以外の県で1・1ということでございました。
 ですので、昨日だけを見ますとですね、昨日だけを見ますと、昨日は1名出ましたが、退院等々でですね、結果、入院者は土曜日から5名減って198人ということになりました。そして、プラザもですね、3名減って36人ということなので、合わせて8人。入院、入所で8人減ったということでありますが、一方で、成田の検疫所で1人来た方が愛知県内に車で帰ってきて、その方が入院されておられますので1人増えてですね、結果、ですから入院者は、マイナス5でプラス1で、結果、今198ですね。このほかに、愛知県内で発症してませんけど、成田の検疫所であれされた方がありまして、実際はこれに1人足して199ということでございます。入所が36は一緒ということでございます。
 一旦ですね、入院者が一番多かったときが209か、24日に。だから一昨日だね。一昨日が、金曜日の夜の時点で209というのが今までで一番多いね。確かそうだね。ということなので、そこから入院者は11名減ったといいますかね。ただ、検疫の方が1人いたので10名、現状では10名減っているということで。
 プラザの入所もですね、一番多かったときが確か42だと思いましたので、それも6名減っているということなので、この入院、入所を合わせるとですね、15~16名がまたこの土日で減ったということでございます。そういう意味でですね、何とか踏みとどまっているということではないかというふうに思います。
 そしてですね、今日から少し、できるだけ、愛知県の場合は枝が追えているということが一つの特徴ではないかと思いますが、今までのA、B、Cクラスターに加えて、D、E、F、Gクラスター、四つのクラスター。要は、10人以上の場合がクラスターというふうに。厚労省は5人以上と言っておりますが、我々はとにかく2桁のものを少しこういう形で分類してですね、お示しした方がいいということでさせていただいております。
 D、E、F、Gがどこということはあれですが、A、B、Cはね、申し上げてますね。AとBは名古屋市内で最初に起きた二つの大きなクラスター。Cは県警の剣道部隊。Dは、これは碧南市民病院のクラスターです。Eは名古屋市の保育園のクラスターであります。Fは知多市の福祉施設のクラスターであります。Gは名古屋市内で起きた若者のグループのクラスターであります。もう一つですね、10人以上のものがありますので、それはちょっとまた分類して、できるだけ早くといいますか、明日以降、少しお示しをしたいと思いますが、そういう形ですね、グループ分けをさせていただきました。あとは他県、海外ということで、こういった形で分類してお示しをすると、非常にこれは分かりやすいと思いますので、そういうふうにさせていただいているということでございます。
 そして現実問題ですね、もう一つ、この感染経路不明の割合でございますが、また後で配りますが、感染経路不明の割合が昨日時点でですね、トータルでは25.1パーセント。471患者数、118人、25.1パーセント。直近の1週間でですね、4月20日月曜日から26日日曜日まで68分の16で23.5パーセント、少し数字は、不明者の割合が少し減っている。その前の1週間がですね、13から19が41.8パーセントと、ここが多いんですね。その前の1週間、6日から12日は29.3パーセント。30日から5日が33.3パーセント。その前の週はですね、23から29は3人しか出ておりませんので、30日以降からやはり2桁になってきたということでありますが、それでもですね、1週間当たりで20件台。先週は16件でありましたので、何とか踏みとどまっている、持ちこたえてるという表現が当てはまるのではないかというふうに思います。それが今の現状でございます。
 それからですね、何点か追加で申し上げます。
 そしてまずは、入院病床の確保。今まで300床と言っておりまして、400床も実質的には確保しているというふうに私申し上げてまいりましたが、更にいろいろ働きかけをさせていただき、調整を進めですね、今現段階で350床確保させていただいております。そして、更に加えてですね、それにプラス100床についても基本的には目途が立っているということは申し上げたい。ですから、当面まずは350床はすぐにでも対応できるという形でですね、医療機関から確約を頂いておりますので、申し上げたいというふうに思っております。そういう350床のベッド、そしてまた、いわゆる宿泊施設等については1,300室確保させていただいております。
 今は、その医療スタッフ等々、どんどん進めておりますが、今現在、大府、東浦の健康プラザが63室で今36人ということでございますので、これも何とか持ちこたえているということだと思いますが、これからちょっと連休に入りますので、そのことも含めですね、もう準備を進めてきましたので、連休前にはですね、今週中には二つ目のところをですね、開設をしたいというふうに思っております。その準備を今進めております。準備は整いました。準備は整いました。人の確保も整いましたので、今週中に開設をすべく進めていきたいというふうに思っております。それが1点。
 そしてもう一つはですね、先週月曜日、ちょうど1週間前、20日の月曜日にここでですね、この場所で看護協会さんを通じてといいますか、潜在看護師ですね、資格を持っておられるけれども、今お仕事をされておられない潜在看護師の復職をですね、お声掛けをさせていただき、ナースセンターに問合せしていただきたいということで私からアピールさせていただきましたところですね、先週月から金までの間に、1日70件から100件程度のお問合せを頂いております。その中で、応募をし、面接もし、済んでいる方も何十人もおられます。そういった皆さんにですね、これから一般の病院にも応援に行っていただきますが、実際に、今回のですね、新型ウイルス関係、特に入所施設、入所施設ですね、宿泊施設、そこの業務に携わっていただくということでですね、これは県の看護協会派遣で携わっていただくということで今話を具体的に進めさせていただいておりますので、そのことを申し上げたいというふうに思います。そういった形で、病院協会さん、そして医師会さん、そして看護協会さんからのこうした看護師さん派遣等々でこの宿泊施設を回しですね、乗り切っていきたいというふうに思っております。それがもう一つ。
 それで、もう一つ申し上げますが、これは子供の保護について。これは、資料は配ってありますね。
 お手元にありますように、これはですね、愛知県では、新型ウイルス感染症に保護者が感染をし、子供の養育が困難な家庭につきまして、保護者が退院するまでの間、児童相談センターが一時保護所において子供を保護するということにいたしておりますので、そういう形でですね、お困りの方は相談窓口へ御相談を頂ければというふうに思っております。
 なお、先週の火曜日21日からもう2名の子供を保護いたしております。要はですね、保護者が感染患者となって養育できなくなった子供、いわゆる、例えばですね、ひとり親が感染したり、両親とも感染して、子供をですね、預かってくれる方がおられないという子供さん、本当にたちまち困ってしまいますので、そういった方はですね、保健所から児童相談センターへ相談し、そして一時保護所でですね、預かるという形でやっております。
 これは、場所は、前から申し上げておりますが言えません。言わないということになっております。
 ですから、尾張地区に1か所、三河地区に1か所という形で、一時保護所でありますが、今は、この一時保護所におられる子供さんに一時別のところに行っていただいて、そこを空けて、今このお二人をですね、男子1名、女子1名、具体的には申し上げませんが、お二人とも小学生でありまして、このお二人はもう既にお預かりをさせていただいておりまして。これは、これからもですね、そういったケースがあればお預かりをして対応していきたいというふうに思っておりますし、こういった相談窓口、それぞれの児相、保健所で相談を頂ければというふうに思っておりますということでございます。
 そしてですね、あと何点か言いますかね。
 もう一つはですね、これは先週金曜日にですね、厚生労働大臣と全国知事会との打合せというところの中で、厚労大臣からは、重症者、中等症患者の受入病床数の確保と重点病院の設置といったですね、それと宿泊施設の確保、フォローアップ体制の確保といった要請があったということでありますが、我々、受入病床も確保し、宿泊施設も多分あれでしょうね、元々準備をずっとやってきたということもありますし、準備をやってきてオペレーションもしっかりやってきて、何とかまだ、要は、完全にですね、陽性患者さんを病院で受け入れられない、受けられないとなった東京、大阪といったああいうことでなくてですね、何とか持ちこたえている間に入所施設を動かしましたので、非常に、多分一番スムーズに運営できているというふうに思っております。それは取材して比べていただければと思いますが。
 ということでありますので、そういったことはきちっきちっとやっておりますが、重点病院の設置ということもね、言われておりますが、これはもう我々の中でですね、中でといいますか、我々としては事実上もうこれは決めておりますし、そういった形のオペレーションは既にやっております。
 ただ、それはどこにする、どこがどうなんだということについてはですね、固有のというか、個別の病院名を出しますとね、出しますと、神奈川県が幾つかのところ、何か所か公表した途端にですね、途端に何か風評被害等々がばかばか出たというようなこともありますので、それは申し上げません。申し上げませんが、もう既にそうしたことをですね、どこで重点的に引き受けるかということ、それからどこがバックアップになるか、それから一方で、もう一つは救急病院、救命救急センターのですね、機能をこれは維持していかないとえらいことになりますから。この新型ウイルスで、極端な話、救命救急センターの機能がもし全部駄目ということになったら、新型ウイルスよりもその救急が受けられなくて亡くなるという方の方が多分間違いなく圧倒的に多いということだと思います。もう東京、大阪では救命救急センターが次から次へとダウンしているのは、もう皆さん報道で、私も報道でしか知りませんが、御案内のとおりでございます。
 救命救急センターはですね、第三次救急、365日24時間受け付けるというものであって、これが最後の命綱なんですね。それがもう受けられない、受けないというのが現実に起こっているんですね。表に出ているよりもっと受けてないですよ、あれ。もっと受けてないですよ。いや、表にアナウンス、アナウンスってよほどのことなので、その倍以上受けられてないと思いますね、病院の数として。
 救命救急センターの数は、東京が26、愛知は24、大阪16でありますので、愛知県はこれだけの、人口規模に比してあれだけ、いわゆるコストとですね、コストと医療スタッフが必要な救命救急センターが24もあるというのは、愛知の安心材料の一つだと思いますし、そりゃやはり高度急性期の医療を行えるだけの設備とマンパワー、医療スタッフを確保できているということなので、それは民力、経済力がなせる技ではないかと私は個人的にはそう思っておりますが、その救命救急センター、救急医療は、何としてもこれは生かしていかなきゃいけない。何としても確保しなきゃいけないということなので、この新型ウイルス対象の重点医療機関とバックアップ医療機関、そして救命救急センターの機能を絶対確保、維持する。これを両立させていくということで、もうそれは、シミュレーションが全てできております。全てできております。ただ、それは表に公表するということはいたしません。それをやった途端にですね、やった途端にまた風評被害が必ず起きますので申し上げません。しかし、もう既にできているということは申し上げたいというふうに思います。
 この新型ウイルス対策で私、かねてから申し上げておりますが、一番大事なのは医療の確保であります。先週、私も水曜日に申し上げた医療機関への支援、「医療従事者応援金」ですね、100万円、200万円、400万円の応援金のときも申し上げました。水曜日に発表したので、火曜日までに愛知県で発生した患者さんが延べで430人でした。軽症の割合が91パーセントでした。重症が4パーセント、ECMO(エクモ)が4パーセントということなので、そういう意味で、それが予算の積算になっているんですけどね。そういう意味で、これまでの実績でですよ、これまでの実績、愛知県では91パーセントが軽症であった。で、もう順次退院をしていただいているということなので、それはしっかりとやっていく。
 それから、重症、中等症から重症になられる方もしっかり受けていくということと併せてですね、やはり通常の医療の中での救命救急センターは何としてもこれは維持、確保しないとですね、そちらの方が県民の皆様の命に関わるわけでございます。それは当たり前のことですよね。ですから、そこが潰れちゃったら、そりゃそこで命が助からないということが起きてくるわけですから。そんなことあってはならないということで、そういう形に進めていきたいというふうに思っております。
 そういう意味では、医療、私どものところも、そりゃ今は少し、ちょっと土日は検査数が、それでも、150~160件あって1人だからそういうことでもないのかなと思いますが、少し何とか持ちこたえているふうがありますが、それはいつ噴き上がってくるか分かりませんが、私は医療機能の確保という点ではですね、最後まで踏ん張るということを固い決意で、何度も申し上げておりますが、思っております。
 医療がですね、47県ぐわーっと患者さんが噴き上がっていって海外のようになればですね、医療機能がダウンする、倒れるというところはもう出てくるだろうとは思いますが、たとえ医療機能が倒れたとしても、愛知は47番目になる。それまで頑張ると、踏ん張るということを固い決意と覚悟で進めているところでございます。
 そしてですね、それと金曜日の夕方にですね、一つ、商店街の奨励金についてお話をというふうに申し上げました。
 実際の名古屋市と愛知県とで、事務部局では商店街の奨励金、東京都のようにですね、商店街の様々な「3密」防止とかいろんな活動等々についてですね、商店街に対して県と市で50万・50万、100万ぐらい補助しようかという話で大体合意したんですけれども、商店街の関係の皆さんとちょっと調整が整いませんでですね、少し見送らせていただきました。こういうのはスピードが大事だと思ってあれしたんですが、商店街関係の方からは、そういうことではなくて、要は協力金をくれという話を頂きまして。
 それはですね、お気持ちは分かるし、お声もお聞きして、何とか何かいろんなやり方がないかと思って今もまだ模索をしているところでありますが、今回の特措法の枠組みでですね、営業を継続していただけるいわゆる「国民生活を支える密着した業態」、それから「休業を要請する業態」というのは、こういうふうに分かれてるんですね。なので、そこの枠組みを変えて休業要請で協力金というのはなかなか容易でないなということなので、理容、美容の方にはですね、その枠組みは枠組みとして自主的にやっていただいたときに、ということにさせていただいたということでありまして。いろんな御意見を頂いておりますので、なかなかその枠組みの中では容易ではありませんが、引き続きそれは模索はしたいというふうに思っております。
 それから御報告ですが、愛知県職員の時差勤務、在宅勤務の状況でありますけれども、先週半ばまでの時差勤務の状況はですね、病院とか社会福祉関連など、なかなか時差勤務の難しいところを除きますと、いわゆる前半、早く来るというのが大体30パーセント、通常が45パーセント、遅く来るというのは25パーセントということなので、大体3分の1ずつかな、時差勤務は分かれているということも申し上げたいと思います。
 最後にですね、週末、報道等々を私も拝見いたしましたが、パチンコ店の営業について申し上げたいと思います。
 金曜日にですね、私ども県の職員、保健所の職員、警察官で、3人1組で愛知県内のパチンコ70数店舗全てですね、訪問をし、営業自粛を要請をいたしました。数でいきますと、愛知県内パチンコ店514店舗、先週の水曜日、23日時点で79店舗が営業、15パーセントでありました。24日金曜日では72店舗に減りました、14パーセント。そして昨日時点ですね、日曜日時点で64店舗、12パーセントになっているということでございます。
 これはですね、金曜日に訪問し、営業自粛を要請をし、そして土日もですね、毎日訪問し、やっているところに対しては営業自粛をお願いをしております。毎日やっております。金土日とやっております。今日もやります。今日も営業自粛をお願いに上がることにいたしておりまして、そういう形でですね、引き続きしっかりと営業自粛をお願いをしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。
 私からは、ちょっと長くなりましたが、以上でございます。

4 質疑応答
(1)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 コロナの関係ですけれども、土日でかなり数が減ったということで、理由について知事としてはどういうふうに考えていますか。
【知事】 検査件数はですね、確かに先週は300件を超えた日もあったんだな、ということ。そうですね、先週の火曜日は349件ですからね。それから比べますとあれですが、県だけでも土曜日127件、名古屋市さんの多分入れると150件ぐらいになると思いますので、件数は平日よりは少し、平日は250件ぐらい大体コンスタントにやってますからね、ちょっと減ってますけど、それでも、1というのはですね、割合的にも非常に少ないということだと思いますが、ただ、これはやはり私はまだ、たまたまだというふうに思います。
 もしですね、仮に、先ほど今日はここでAからFまで七つのクラスターを報告しましたが、もし一つのクラスターがぽんとできると、とんとまた数字が上がりますので。現実にですね、これまで少し落ち着いてきたかなと思うと、またクラスターができてですね、数字が増えるという繰り返しでありました。ですから、そういう意味では、引き続きですね、緊迫感、切迫感を持ってやっていきたいというふうに思います。
 我々はですね、私ずっと申し上げておりますが、一番のものは感染者の数というよりも、今、今日現在、何人が入院して何人が入所して、このちゃんと受皿で受け入れられているかというのを見て、毎日運営、オペレーションしてますので、それが減ってきた、退院が出てね、というのは、これは少し、何ていいますか、負荷が軽くなっているわけですから、まあそれは有り難いことだと思いますが、ただ、土日が少なかった、これは分かりません。そして、特に全国的にもですね、土日の数字というのは、これは確かにもういろんな報道の方が皆言っておられますが、あれは確かに検査の検体数、最初の検体数がちょっと控えめになるということではないかと思います。東京なんかでも、割合は変わっていないんですよね、陽性のね、基本的には。感染経路不明の割合もそんなに減っているわけではありませんよね。基本的には50パーセント、60パーセントということですよね。ですから、そういう意味では、全く予断を許さない状況だというふうに思います。

【質問】 子供さんの保護の件です。21日から小学生が2人いらっしゃると思うんですけども、元々このお子さんを預かることになった経緯というのは、どういうことからだったんでしょうか。
【知事】 親御さんを調べたら陽性になって、子供さんがお2人おられるということなので、他に見てくれる人がいないということなので、その児童相談所に相談して、一時保護預かり所で。まあ準備をしていたということですね、ということなので、そこでお預かりをした。もちろん子供さんは陽性ということではないし、全然症状は出てないのでね、元気いっぱいなんですけれども、当然濃厚接触者なんで学校も休んでいただかないけませんし、そういう意味で、その見てくれる人がいないということなので、一時保護預かり所にお預かりしているということでございます。そういう経緯です。

【質問】 元々この一時保護所で預かる想定だったのか、それとも、この事態を受けてこういうことを決めたのか、どちらなんでしょうか。
【知事】 元々というか、仮にそういうことがあればお預かりするしかないねということで、それをシミュレーションして、たまたまそういうことになったので。要は、アナウンスしたわけではありませんが、たまたまそうなったのでですね、お預かりをしたということでございます。

【質問】 先ほども説明がありましたけども、ここの一時保護所には当然本来保護されるべき方もいらっしゃって、その方はちょっとよそに移っていただいて預かったということでしょうか。
【知事】 そうです。それぞれに、児童相談所に一時預かり所がありますのでね、そちらの方にちょっと行っていただいてということです。
 ここ、今、定員30人で、大分少ないのでね。大分少ないんだよね、今な。
【福祉局長】 9人です。
【知事】 9人ということなので、そりゃいっぱいいっぱいだったら多分できないと思いますけど、大分少なかったので、ちょっとそれぞれに手分けして受けてもらってということですね。
 やっぱり濃厚接触者の方を子供と一緒にするっちゅうわけにいかないでしょ。やっぱりどちらかにしなきゃいけないので。
 何ていうんですかね、そりゃまあ症状は出てないんですけれども、やっぱりそういう濃厚接触者の方を、例えば民間の宿泊所とかそういったところにお願いするというわけには、これなかなかいかないので。ということは、やはりその医療的には問題ない元気な子を分散して預かってもらって、そこにこの濃厚接触者の子供をね、入れるということは、そういうことじゃないのかなというふうに思います。

【質問】 仮定のお話で恐縮ですけど、今は30人で9人ということなので比較的余裕があると思うんですけど、お子さんが例えば多く出てきて受け切れないようなことになった場合とか、今後どういう対応が想定されるんでしょうか。一時保護所に預け切れないほどお子さんがいっぱい出てくる事態がもし起きてしまった場合というのは。
【知事】 そういうふうにならないことを願いますけども、それは想定せざるを得ないので。
 尾張部と三河部に一つずつありますから、一つあれしたらもう一つもやって、踏ん張れるまで踏ん張って、そしてその次はやっぱりあれですね、民間の施設を借りて、マンパワーを、人をあてがって対応していくということになろうかと思います。

【質問】 今の件ですけど、預かりは今回初めてなんですか、県内では。
【知事】 初めてだね。初めて。

【質問】 念のため確認ですけれど、今も別の子供さんを預かっているところに、ちょっと分離して少し入ってもらっているということでしょうか。
【知事】 いやいや、そこの元々いた子には、もうよそに出ていってもらったんだな。
【福祉局長】 他の児童養護施設とかそういうところに委託をしまして、空にしてございます。
【知事】 そうか、児童養護施設があるんだな。そういう理由だからと言ってね、お願いをしてということでございます。

【質問】 さっきの検査件数の話なんですけど、土日が減るというのは、単純に医療機関が閉まったりとか、そういうことが理由でしょうか。
【知事】 要は検体を取る人がちょっと減るということですね。検体を取っていただければ、うちはフルで回しているので。ちょっと土日は、だからそういう意味では、来る検体も少ないのでちょっと人を、平日が今8人か、県の衛生研究所。ほんで、土日が、3週間ぐらい前にちょっと失敗があったので、それで増強しましたけど5人ぐらいですかな。ということなので、検体が少ないとちょっと減らしてますが、もしコンスタントに増えるというなら、それなら増やしますけどね。ですから、検体がということですね。

【質問】 医療機関から来る検体がということでしょうか。
【知事】 今は大体、全部病院で取ってますからね、基本、お医者さんがね。だから、そこがやっぱり減るということですね。
 土曜日がね、そんなに減らないのは、やっぱり金曜日がぼんとあるので、それをちょっと積み残しで土曜日もやる、回すからということですね。

【質問】 先ほど、予断を許さない状況だというお話がありましたけども、とりあえず10日に独自の緊急事態宣言を出されてからここまでですね、効果についてどのように評価されますでしょうか。
【知事】 そういう意味ではですね、それまでですね、やはり皆さん取材してお分かりのとおりだと思いますが、やはり東京、大阪に比べて患者さんの数がですね、そうぐぐぐっと伸びていくことではないと。伸び方の、これは、だから、政府の専門家会議が倍加日数が名古屋は、名古屋というか愛知は非常にゆっくりですね、という話と、感染経路の追えている割合が半分もいっていないと。当時20パーセント台、今もだから25パーセント、20パーセント台なんですね。ということもありですね、そういう意味では県民の皆様のですね、危機意識というのは、そりゃ、東京、大阪に比べて薄いっちゅうのは、それは否めないことだと思いました。
 ただ、それをとにかく、4月7日に政府の緊急事態宣言、それから10日にですね、県の緊急事態宣言を出して、不要不急の外出、移動を全て自粛してもらいたいということを申し上げたところですね、その土日からはぐーっと街部へのですね、外出が減りました。4月の12日の日曜日は、名古屋の栄のね、人の出方7割減。目視でいうと、名古屋駅とか栄なんかはもう10分の1だというような報道もありました。なので、そういう意味では、やはりその外出、移動の自粛ということで、県民の皆様へはやはり相当浸透したというふうに思ってます。思ってますのでですね、とにかく5月の6日までまだ10日ありますけれども、是非ですね、徹底した自粛をね、お願いをしたいというふうに思います。
 もうそろそろといいますか、今週もう既にゴールデンウイークに入っている方もおられるかもしれませんけど、トヨタ関係始め自動車関係がもうこれで一斉にですね、ラインも止まりますので、そういう意味では、5月の6日まではですね、経済活動もぐーっとこう、元々予定どおりお休みになりますので、そういう意味では、引き続きこの外出の自粛というのはですね、是非お願いしたいと思います。ちょっと県民の皆さんには御不便をおかけしますが、何とぞよろしくお願いしたいというふうに思います。

【質問】 今日ですね、D、E、F、Gのクラスターのお話をされてましたが、A、B、Cとかは大分収束しているということだと思うんですけれども、知事としては、このD、E、F、G、特に、話し方でいうと、名古屋市の若い人のクラスター、Gというのに特に危機意識をお持ちなのかと思ったんですが、どのように見てらっしゃるでしょうか。
 感染の広がりといいますか、まだ広がりそうだというふうに見て注目しているクラスターとかありますか。
【知事】 いや、まあそれはもう、どれもこれもということではないでしょうか。
 それぞれ事情が違いますのでね、あれですけれども、一番新しいのはこの、最後のGクラスターでね、若者の関係ということでありますが、具体的なことはちょっと申し上げられませんけれども、やはり、もう、ややその対応等々を見ると、やはり軽率だったんではないかということを言わざるを得ないというふうに思います。お集まりになってね、集まって、はっきり言ってわいわいやったということでありますので、それは軽率ではなかったかというふうに思います。是非そういったことはですね、お気を付けをいただきたい。気を付けるというか、本当に自粛していただきたい。集まってわいわいやるというのはやめていただきたいということを申し上げたいというふうに思っております。
 そしてあとはですね、やはり特に福祉施設とかですね、病院といった形、特に高齢者が感染されておられると、そこで亡くなられる方も出ておりますので、やはり高齢者の方はですね、これはやはり是非是非お気を付けをいただきたい。病院施設、福祉施設、そうした関係者にも、方々にお願いをさせていただいておりますが、もう是非ですね、お気を付けをいただきたいと思います。
 やはり最初に名古屋市内の二つの大きなクラスターと、このA、Bも含めて、これは大体、高齢者の施設なり高齢者が中心になられたということで、なかなか退院されない。もう1か月以上たって、もう2か月ぐらいたってもまだまだ入院されておられる方がおられるとかですね、亡くなられた方も多かったというのは、やはり高齢者の方は、それも介護を受けておられる方、要介護度が非常に上の方、それからまた基礎疾患のあられる方等々はですね、本当に厳しい状況に立ち至りますので、是非ですね、お気を付けをいただきたいというのは、改めてこのクラスターの分析を見るとですね、そういうふうに思いますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。

【質問】 パチンコ店なんですけれども、連日訪問されているということで、今後、実名公表とか、どこか踏み切るタイミング、検討するタイミングというのはあるんでしょうか。
【知事】 これは先ほどちょっと、最後にまた申し上げようかと思いましたが、金曜日にですね、立入調査、そして訪問しての営業自粛をさせていただきました。土曜日も日曜日も、訪問で営業自粛をお願いしております。今日もやります。今日もやります。
 ということでありますので、そういう意味でですね、この法律の手順としては、そうした口頭での営業自粛要請を行った上で、文書で示して、それでもお聞きいただけない場合に文書の要請が指示になり、それでもお聞きいただけない場合は店名の公表ということになりますので、そういう意味で、私どもはそういう手順まで視野に入れて、手順を踏んでいるということでございます。
 ということなので、口頭での自粛要請を毎日行い、その上で文書を発出する準備を今させていただいております。させていただいております。文書を発出した上で、それでもお聞きいただけないということになれば、店舗名の公表ということになろうかというふうに思います。
 やはり物事に手順が必要でありますので、今、手順を踏んでいるところということで御理解を頂きたいというふうに思います。

【質問】 文書の発出は、次の例えば長期休暇とか、その手前辺りとか、そういうタイミングでしょうか。
【知事】 もちろんだから、この大型連休を控えて、その前にはそうした手順は踏んでいきたいというふうに思っております。ということで今準備をしているということです。

【質問】 PCR検査の専門外来なんですけど、今、状況としてはいかがでしょうか。
【知事】 今、調整中ということでございます。
 場所はね、幾つか確保しておりますが、やはりスタッフですね、マンパワーの確保ということが大事でありますので、それを今調整をしているというところであります。
 愛知県内、できたらですね、複数箇所開設しようということで、今、各地区のそういう主立ったところのですね、主立ったというか、ちょっと大きなところの医師会さんには、名古屋以外にもお声掛けさせていただいているということであります。
 というか、やはりある程度、何ていいますか、ちょっと小ぢんまりしたところの方がすぐ話が、何か動きやすいかもしれませんね。ただ、そういうところだとあんまり件数がないのでですね、そんな専門的な、その検体を取る人が要るかという話はあるかもしれませんけどね。
 やはりもう皆さんデータ、もう我々もどこっていうのは全部発表してるからお分かりだと思いますが、やはりどうしても名古屋及びその周辺といいますかね、人口が集中しているところがよりやっぱりね、人との接触が多いので、出ているので。だんだんだんだんこう名古屋から離れていくと、距離があると、やはり少ないというのは御案内のとおりでありますし、はっきり言って、東三河方面はやはりその、そんなに多くないということはあると思いますが。ただ、そうは言っても、やはり検査の件数はですね、やっぱり作っていかなきゃいかんので、是非そうした形で、愛知県全圏で複数の箇所をね、やはり開設すべく、今準備を進めさせていただいているということでございます。