知事の記者会見
メインメニュー
知事のマニフェスト 知事の発言・寄稿 知事記者会見 県議会知事提案説明 知事からのメッセージ 知事交際費の執行状況 プロフィール トップページ 写真で見る主な活動


令和2年6月15日(月) 午前10時
1 知事発言
 皆さん、おはようございます。6月15日月曜日のですね、月曜日午前10時、定例会見を始めさせていただきます。
 今日はマスクではなくて、ちょっと今日はシールド。ちょうど私が使っているこの眼鏡のメーカー、これは福井の鯖江の眼鏡のフレームですけどね。グラスは愛知県のメーカーでありますけれども。からこういう、医療用の場合は上がこう閉じているやつじゃないといけないということなんですが、これは接客用ですかね、接客用、そうした方々のですね、とか、通勤とかそういったことにこういうのを作りましたというので、大きいやつと小さいやつということでちょっと頂いたので、今日はちょっとこのフェイスシールドで会見をしたいと思います。

(1)医療関係者の方々への感謝について
 それではまず、いつものように、お手元にあります資料でですね、この検査の状況等々について申し上げたいと思いますが、その前にですね、まず、この機会をお借りをして、新型コロナウイルス感染症の陽性患者さんのですね、治療に当たっていただいている医療機関の皆様に、改めてね、感謝を申し上げたいというふうに思っております。
 感染症指定病院、また多くの医療機関ですね、このコロナウイルス感染症の方に対応していただいている医療機関の関係者、医師、看護師、臨床検査技師始め関係者の皆様に心から感謝を申し上げますが、あわせましてですね、そうした感染症の関係だけでなく一般の病院、そしてまた医療機関の皆様にもですね、こうしたときに医療全般を支えていただいていることに心から感謝を申し上げたいというふうに思います。
 あわせましてですね、当初、感染リスクが高いと言われておりました歯科医療につきましても、愛知県の歯科医療現場からは一人の感染者も出していないということでもありますし、全国でも現時点まで歯科医療を通じた患者さんへの感染の報告は認められていないということでもございます。これは、従来から歯科医療現場では、常日頃から唾液や血液の飛沫から起こる肝炎、エイズなどの感染症から身を守り、患者さんへの感染を守るために、マスク、グローブ等の着用といった徹底した感染症対策に取り組んでいただいているお陰であるということで感謝を申し上げたいというふうに思っております。今後とも更にですね、感染予防策を徹底をし、県民の皆様の健康を守るために取り組んでいただきたいと思います。
 医療、歯科医療、そしてまた全てのですね、医療関係者に感謝を申し上げたいというふうに思います。改めて申し上げたいと思います。

(2)新型コロナウイルス感染症について
 さて、お手元の、まずはですね、感染状況でございますが、昨日は0。愛知県の検査結果は陽性者は0でありまして、退院の方もおられませんでしたので、1日前から変わっておりませんが、お手元の資料のとおりということでございます。これが全体の状況ですね。
 2枚目が検査の件数。これは、週末のものは月曜日の午後3時に名古屋市の衛生研究所からデータが来ますので、そこで合算して報告をいたしますが、1万8,300件強。そしてまた検査人数は1万1,171人という中で、今、入院中はですね、入院中は愛知県内で見つかった方については10人、それから空港等の海外から来た方で検疫で見つかった方が今6人ということで、16人の入院。県内だけでいえば10人ということでありますので、かつて一番多かった247人からすればですね、もう10人、残り10人ということになっているということでございます。
 それから最近の感染状況、1週間ごとのものもまた、このもう一つの表ということで御覧をいただければと思います。
 感染経路不明者は26パーセントということで、最近変わっていないということでございます。よろしくお願いをいたします。

(3)愛知県文化芸術活動応援金の申請受付及び寄附のインターネット上での手続開始について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/bunka020615.html)

 それではですね、私から2点御報告をさせていただきます。
 まずはですね、「愛知県文化芸術活動応援金」の申請受付及び寄附のインターネット上での手続開始についてであります。
 愛知県は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、活動の場が減少した愛知県内の文化芸術関係者を支援するため、愛知県独自の取組である「愛知県文化芸術活動応援金」を、法人に20万円、個人事業者に10万円交付してまいります。この度、6月17日から応援金の交付申請の受付を開始をいたします。
 また、この応援金は皆様からの御寄附を財源の一部とさせていただいておりますが、インターネット上の手続により、キャッシュレスでも寄附していただけるようになりましたので、併せてお知らせをいたします。
 まず、応援金の交付申請でありますが、お手元の発表資料の1ページに記載してありますとおり、応援金の交付対象となる方は、国の持続化給付金が支給されているなどの要件に該当する愛知県内の文化芸術関係の法人、個人事業者でありまして、幅広い文化芸術活動関係者の方に、その応援金を御活用いただきたいと考えております。
 申請の受付期間は、6月17日から来年の2月28日までで、2ページに記載のとおり、申請方法は、オンラインによる電子申請又は郵送でのお申込みとなります。
 応援金の交付につきましては、申請をしていただいてから、御指定の口座に、3週間後を目途に振り込むことといたしております。
 次に、資料の3ページに記載をしてある寄附のインターネット上での手続でありますが、ふるさと納税の民間サイト「ふるさとエール」で、6月17日午前10時からお申込みをいただけるようになります。現在、寄附は金融機関での払込みなど4種類の方法で行っていただくことができますが、今回の申込方法の追加により、クレジットカードによる払込みが可能になります。
 文化芸術は、人間の存在、人間の活動に不可欠であり、しっかりと支援していく必要があると考えております。文化芸術活動関係者を応援するため、多くの方々から御協力をいただききますようにお願いを申し上げる次第であります。
 ということでございまして、資料をまた御覧をいただければと思います。今、私が申し上げたことがずっと書いておりまして。
 交付対象者につきましてはですね、この例というのは、ここに書いてありますとおりでありますが、改めてですね、「日本標準産業分類」を参考に、もう1枚こういう紙がありますので、これを御覧ください。大変広範にですね、なっております。こういう方々を対象にですね、文化芸術の支援金ということで、活動応援金ということで、交付額は法人20万円、個人事業者は10万円ということでございまして、これは国の持続化給付金が支給された方を対象に、ということにさせていただいておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
 そして、これはですね、前年同月比で50パーセント以上収入が減った文化芸術活動関係者ということで、それが国の持続化給付金の給付を受けた方ということでありますが、その数はですね、対象としては、これは全部の数ですね、全部の数を対象といたしますと、愛知県内で大体4,300ぐらいの事業者があるのではないかと。法人が1,000、個人が3,300ということで見込んでおりますし、この分のですね、基本的には、予算的にはこれでですね、「文化芸術活動応援金」交付予定額としては、5億3,000万円は予算化をいたしております。これについて寄附金で更に応援していただければ有り難いということでございます。予算的には確保をさせていただいております。
 そして、国の持続化給付金の対象の方をということになりますと、申請者による減収の証明、要は手続が、国の持続化給付金の対象だということで手続が迅速になるということで、そうさせていただいております。
 そして、愛知県内に事業所のある法人、個人の方を優先をし、申請時点で1年間、その前の1年間は愛知県を拠点にですね、こうした活動をやっていただいている方を対象にしたいということでございます。もちろんフリーランスの方もですね、これも国の持続化給付金の対象になりますので、対象になります。
 そして、申請期間が2月末というのはですね、国の持続化給付金の申請受付期間が1月15日ということでありますので、その後、1か月半後の2月の28日といたしました。
 国の方はオンライン申請だけということでありますが、私の場合は、申請者の利便性を考慮して、オンライン申請と郵送もオーケーということにさせていただいております。
 そして、この寄附の受付でありますが、これまでは金融機関の振り込みとか現金書留、口座振込などでありましたが、今回、クレジットカードもですね、対象として、最も早期にインターネットによる募集開始が可能なF-REGI(えふれじ)社が運用するふるさと納税サイト「ふるさとエール」というのを使うということにさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。
 あとはですね、ですから資料はまたそういう形で、今、私が申し上げたことを2ページ、3ページにもそういう形で書いております。3ページは「ふるさとエール」についてのやり方ということでございますし、その4ページ、別紙はこの申請手続ということでございますので、また御覧をいただければというふうに思っております。

(4)2020年度自動運転社会実装プロジェクト推進事業の実施について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/sangyoshinko/2020-jidouunten.html)

 続きましてですね、2点目、2020年度自動運転社会実装プロジェクト推進事業の実施についてということでございます。
 愛知県では、将来の自動運転サービスの実現を目指しまして、これまで全国で初めてとなる一般公道における遠隔型自動運転の実証実験や、5Gを活用した複数台の遠隔型自動運転実証実験に成功してまいりました。
 2019年度には、自動運転の技術に加え、AIを活用した配車やARなどの最先端テクノロジーを組み合わせ、具体のビジネスモデルを想定した実証実験を実施いたしました。
 今年度は、自動運転の実用化に向けた取組を更に加速するため、NTTドコモを幹事会社とする企業グループにより、商用5Gの活用、交通事業者による1か月程度の運行、さらには、感染症対策を踏まえた車室空間の在り方にも配慮した自動運転コンセプト車両の開発など、社会実装の在り方を技術面、運用面の両面から追求する導入シミュレーションを県内3地域で実施をいたします。
 「実施予定地域」といたしましては、ショーケースモデルの常滑市、住宅団地・郊外モデルの西尾市、そして集客施設内モデルとして長久手市の3地域を選定をしたというものでございます。
 まず、常滑市では、「空港島全域における自動運転車両による移動」をテーマとして、交通事業者が、空港ターミナルビル、国際展示場などを周回するルートで、小型バス型の自動運転車両を約1か月間にわたり運行し、実際に空港利用者等の移動手段として活用いたします。なお、これまで実証を行ってきた3Dマップ方式に加えて、商用5Gによる遠隔システム、さらには一部区間で磁気マーカ方式も取り入れることで、天候等に左右されない、より安定的な運行に取り組んでまいります。
 次に、西尾市では、「生活・観光混在エリアにおけるMaaS(マース)」、Mobility as a Serviceですね、MaaSをテーマとして、西尾駅から歴史公園の間において、バス路線を補完する形で自動運転タクシーを運行をいたします。歴史公園というのは、昔の西尾城の跡地ですね。ですから、西尾駅からずっと西の方にこう、何ていいますか、市街地を通っていくという感じになります。そしてまた、観光や飲食店等の異業種と共通のポイントを蓄積できるようなシステムを構築し、相互にPRを行うことで旅客の回遊性の向上と、自動運転サービスの持続化を目指した取組も行うというものです。
 長久手市では、「屋外公共施設における新たな車室空間体験」をテーマとして、愛・地球博記念公園におきまして、自動運転コンセプト車両を運行します。この車両は、振動や光、音、香りなどにより五感を刺激する機器類、景色とデジタルコンテンツを重ねて表示可能な「透明ディスプレイ」等を活用し、近未来の車室空間を提案をいたします。現在、感染症対策を踏まえた安全・安心な移動空間の在り方を含め、NTTドコモと自動車関連企業が新たなものを開発をしているところでございますので、今年度中に、そのいわゆるモデルとなるコンセプトカーですね、これが出来上がるというので、これは非常に楽しみでございます。
 なお、具体的なルートや実施時期につきましては、今後、愛知県警察など関係機関と調整してまいります。
 そして、「事業実施体制」についてでありますが、NTTドコモを幹事会社として、11社1大学が参画する体制で実証実験を行ってまいります。
 自動運転社会の実現に向けまして、自動車産業の一大集積地である愛知が、引き続き日本、そして世界をリードする存在であり続けるため、自動運転の更なる高度化、実用化を目指した取組を推進してまいります。
 ということでございますが、お手元にですね、あります資料で見ていただきますと、この表に書いてありますようにね、「ショーケース」、「住宅団地・郊外」型、「集客施設内」ということで、この常滑、西尾、長久手ということでございます。
 2019年度はですね、常滑・中部空港はやりました。去年の8月の終わりにね。展示場のオープンと併せて、そこから1週間程度やりましたということでありますが、今回は1か月程度やるということでありまして。
 時期はいつ頃かということでございますが、この「ショーケース」モデルである中部国際空港島で、9月から10月頃には実証実験を実施したいというふうに考えております。これが一番早いかなということで。これについてはですね、国土交通省や愛知県警とも調整を行う必要がありますので、そういった形で進めていきたいというふうに思っております。
 そして、去年はですね、「住宅団地・郊外」型というのは日間賀島の中でね、去年って今年の1月か。名鉄さんのバスを使ってね、小型バスを使ってぐるぐる回るということでやりましたが、今度はタクシー型車両を使って西尾市内をやると。そして、長久手の万博公園においてはですね、自動運転のコンセプト車両を使ってやるということでございます。
 そして、そのものがその2ページの資料に出ておりますが、まず「事業実施体制」ということで、これは4月末から5月末まで約1か月間、こうした事業提案の事業実施者を公募いたしまして、その中から、NTTグループを核とするこの11社1大学の企業グループさんの提案があったということで、選定委員会の審査を経て決定をさせていただいたということでございます。
 2019年度と違いますのはですね、といいますか、基本的にはこの2019年度もNTTドコモさんを中心として、名鉄グループ、アイサンテクノロジー、ティアフォー、損保ジャパンといったところは、全く中核は一緒でございますが、新たにですね、愛知製鋼、名鉄東部交通、PwCコンサルティングさんが参加をされたということでございます。それが下線が引いてあるところですね。この3社が新たに参加したということでございます。
 愛知製鋼は、自動運転の場の磁気マーカ方式。道路にですね、磁気マーカを置いておいて、それでこうガイドラインにしてやっていくという、そういう自動運転システムを開発しておりますので、それの提供。それから名鉄東部交通さんは、西尾でのですね、タクシー型の自動運転車両の運行支援、それを提供していただくということですね。事業性の分析やビジネスモデルの構築、モニター調査などにおきまして、PwCコンサルティングさんにそうした事業分析などをしていただくということで参画をしていただいたということでございます。
 次の2ページの3でありますが、「実証車両」としてはこうしたもの。一つはですね、中部空港島ではこの「ポンチョ」、日野自動車の「ポンチョ」をベースとした自動運転システムの実装ということでございます。これは今年の1月に日間賀島で使ったやつだね。ということでございます。それから、タクシー型車両としては「ジャパンタクシー」ですね。これは名鉄東部交通さんに提供していただきます。そして、自動運転コンセプト車両はゴルフカートをベースとしてですね、ゴルフカートをベースとして、近未来型モビリティである運転席や操舵(そうだ)装置、ハンドルがない、運転席やハンドルのない車両ですね。去年、一昨年、Milee(マイリー)ってやつでね、やりました。これは岡谷鋼機さんかな、開発をしたものでありますが、今回は、今、NTTドコモさんと自動車関連企業で開発をしているということでございまして、「透明ディスプレイ」も出てくると。景色とデジタルコンテンツ、また、音とか色とかね、香り、そうしたものが感じられるものも含めた「透明ディスプレイ」もあるという、これは大変楽しみでございます。是非、世界に先駆けられるようなね、そういうコンセプトカーをですね、出していただければ有り難いなというふうに思っております。
 3ページは、その用語の説明ということでございます。
 ということで、着々と進めていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(5)新型コロナウイルス感染防止対策リストについて
 それと最後にですね、もう1点だけ申し上げますと、これは先週、じゃない土曜日か、土曜にですね、国の方から、この夜の街のですね、キャバクラなどの飲食業、ライブハウス、ナイトクラブ、そうした3業種のガイドラインが国及び業界団体の方からですね、全国団体の方から提示をされたところでございます。私どもはですね、そういうものはありませんでしたので、6月1日から全面解除するに当たって、そうしたですね、接待を伴う飲食店バージョン、それからライブハウス、カラオケボックス、それからスポーツジム、そういったところについてはですね、様々な全国団体のいろんな他業種のですね、ガイドラインを参考にして、県独自のこの感染防止対策のガイドラインというのを作らせていただき、公表をさせていただいております。
 例えば、社会的距離の確保、2メートル以上、最低1メートルとかですね。従業員、来客などの保健衛生対策の徹底、換気の徹底と、こういったこともありますし、ライブハウスなんかでは、30分ごとの換気とかですね、舞台と客席・客同士の社会的距離の確保とかですね、そういったこと。それからまたカラオケボックスも同じくですね、歌っているときの飛沫の防止とか、30分ごとの換気とかですね、マイク・リモコン・タッチパネル等の消毒、こういったものがありますが、今回、全国団体のガイドラインが出ましたので。大体重なってますけども、一回、早急にですね、調整して一つのものに溶け込ませた方がいいかなと思っておりますので、そういった作業を指示をしているところでございまして、そうした形でまた取り組んでいきたいというふうに思っております。
 私から以上であります。

2 質疑応答
(1)東京都知事選挙について
【質問】 東京都知事選挙についてお伺いしたいのですが、2017年の衆院選のときに一時連携した小池知事が立候補を表明しましたけれども、今回、例えば応援演説等に行かれる予定があるのかということを1点お伺いしたいのと、もう一つは、当時また連携した松井市長・維新の会の代表が元熊本県副知事の方を推すと表明しましたけれども、その辺りも踏まえて、知事としての考え、立場があれば伺いたいと思います。
【知事】 今週の木曜日ですか、18日からですかね、東京都知事選挙がね、スタートということで、候補者も大体出そろったということではないかと思います。
 現職の小池さんを軸にですね、有力な方が何人かが立たれて、選挙戦を戦っていかれるということだと思っております。日本の代表であります、日本の顔である首都東京のですね、今後の方向性をですね、大いに選挙戦を通じて論戦を戦わせていただいて、その未来、そして今後の方向をですね、しっかり作っていただければ。それを都民の方がですね、1,400万都民の方がしっかり判断するという、そういう、何といいますかね、実りの多い活発な選挙戦をね、期待をしたいというふうに思います。
 何といっても、日本国内で行われる選挙戦で最大の選挙がこの東京都知事選であります。これは昔も今もということだと思います。そういう大選挙でありますので、大いなる論戦、建設的な論戦をね、期待をしたいというふうに思っております。
 そういう中で、特にやはり一番大きな焦点になるのが新型コロナウイルス感染症対策についてどう取り組んでいくかということになるのではないかと思います。折しも、昨日、東京で47人のね、感染者が確認をされておりまして、特に夜の街のですね、感染等々が大変心配をされております。いろんな数値データ、国、東京都が作ったものを超える感染者の方が確認されておりますので、そういう意味ではですね、今後どういうふうに対応していくかはですね、我々も注視をしていかざるを得ません。
 幸い、愛知県は昨日も0ですし、落ち着きは見せておりますが、これで県間の移動、まあ6月からはですね、県間移動はもう解除ということでありますが、これから観光も含めたものが6月19日からその自粛も解除。さらにはプロ野球もスタートする。7月4日からはJリーグ、サッカーもスタートする。それから7月10日、それから8月という形で様々に規制が、自粛がどんどん解除されていきますので。そうなりますと、やはり東名阪、この東海道新幹線の沿線はですね、やはり移動はすぐでありますので、そういった点ではですね、東京でのその感染拡大防止対策がどうなっていくのかをですね、これは我々としては注視をしていきたいというふうに思っております。
 なお、選挙戦につきましては、これは私のところに特に何か話があるわけではありませんので、これはですね、それぞれの候補の皆さんが活発な論戦、議論を戦わせることを大いに期待したいというふうに思っております。それ以上のことはありません。
 以上です。

(2)リニア中央新幹線静岡工区について
【質問】 リニアの関係なんですけれども。週末に静岡県知事が、JR東海がずっと求めている準備工事を認めないという発言をされていますけれども、大村知事としてはこの動きをどう見られているのかということや、今後何かアクションを起こしていかれる予定があるのかどうかをお願いします。
【知事】 時系列から経緯をね、改めて申し上げますと、ちょうど去年の6月にですね、川勝さんとは何度もお話をさせていただいて。ちょうど中部圏知事会議がね、去年6月の頭に静岡でありまして、そこで何時間も御一緒でしたので、そこでですね、とにかくJR東海とは話合いのテーブルに着いて、そして科学的な論拠をもって解決策を見いだしてほしい、議論を進めてほしいということを申し上げました。
 あわせて、春の段階から5月、6月、7月、8月とですね、国土交通省にも私の方からも強く申入れをいたしましてね。やはりあの大井川のですね、あの一級河川大井川の河川管理者は国交省でありますし、そういった意味でですね、様々なインフラ整備、そしてリニア新幹線事業も、これは新幹線法に基づく事業なので、国が事業計画を作って事業者に指示をしてやる仕事ですよね。なので、まさに国の事業だということもあり、これは国が、国交省が間を取って、そして静岡県、そしてJR東海とですね、協議する場を作って、そして科学的な論拠をですね、専門家の方々による科学的な論拠を積み上げて、その水対策をですね、練り上げてほしいと。その上でですね、このリニア新幹線については、21世紀の日本の国土軸を決めていく大変重要な事業だと。東名阪がね、1時間ちょっとで結ばれるということでですね、大変重要な事業だと。東京-名古屋が40分、まさにイノベーションそのものだということだと思います。
 我々は、東京、愛知、大阪と沿線9都府県で建設期成同盟会を作っておりまして、私が会長をやっておりますが、沿線各県のですね、期待は非常に大きいということであります。まさに日本を引っ張っていく、牽引していくプロジェクトだということだと思います。そのことはずっと申し上げてまいりました。
 そういうことなので、ようやく昨年8月にそういう協議会を作るということが表明され、そして10月にそういう協議会ができて、これから精力的にね、議論、協議が進んでいくということを期待しておりましたが、今、その協議が進められてはおりますけれども、まだ結論というところまで至っていないということなので、私としてはですね、そういう協議の場が、私の方からも強く申し上げて、それぞれね、JRさんはもちろんでありますが、静岡県さんにも国交省さんにもね、強く申し上げて、そういった場ができましたので、早く精力的にこれを専門家の声で、いや専門家の分析、検証でですね、積み上げていっていただいて、一日も早く解決策を見いだして、この静岡県部分、あそこは9キロでしたかね、の部分の建設工事の着工にね、早く入ってほしいということを申し上げたいというふうに思っております。ということなので、私からは引き続き、引き続きですね、そうしたことを関係者には申し上げていくということだと思っております。
 ただ、先週末にそれぞれの方々が現地を視察に行って、まだ工事着工ということには至らないということの報道がされております。大変残念な状況だと思います。とにかくオールジャパンでのですね、期待は非常に大きなプロジェクトなので、是非これはですね、関係者が英知を絞っていただいて、そして科学的な論拠でもってね、この水問題を克服をして、そしてリニアの建設工事に着工をしていただきたい。一日も早く着工していただきたい。そのことを強く申し上げたいというふうに思っております。

(3)県財政の現状について
【質問】 今の県財政の現状についてお尋ねしたいのですが、協力金の支払などで新型コロナの対応に係る費用が膨らんでいるかと思います。当初予算段階から財政調整基金が100億円程度取り崩されているというような報道もありましたけれども、この新型コロナの対策費用が膨らんでいることで、今後の政策の立案ですとか住民サービスへの影響というものはあるのでしょうか。
【知事】 私どものですね、財政調整基金とか任意の積立金だとかですね、あと2019年度の剰余金等々を足し上げますと、そうした数字はもうお示しをしているとおりでありますので、そういう財源を活用してですね、これまでもこの新型コロナウイルス対策に取り組んできたところでございますが、今回提案をする6月補正の38億円を加えて、全部で736億円だったかな、何せそういう、これまでね、2月議会での補正を入れれば、これで5度の補正等々をやってきましたので、もう736億円のですね、補正予算を積み上げておりまして。まだまだこれは当然必要になろうかというふうに思っております。
 ただ、それはですね、しっかり財源を確保していく中で対応していきたいというふうに思っておりますし、今後先々どのくらいの費用がね、必要なのかということは、これは、今、見通せるものではありませんけれども、そこはですね、我々としては財源を確保してしっかりとやっていきたいというふうに思っております。今の段階ではそれしか申し上げることはありません。何とか今の現状ならね、私どもはしっかり対応できるというふうに思っておりますので、しっかりやっていきたいということ。
 それともう一つ、今はこの第1波がとりあえず落ち着いてきているところだと思いますが、やはり今年の秋冬のですね、第2波に向けてですね、どういうふうに対応していくかということが問われてくると思います。そういう意味でも、引き続きですね、財源が必要になるのは当然だと思っておりますので、それに備えてまた全般的な事務、事業の見直し、節約、そうしたことはしっかりとやって、その上でですね、財源を確保して、万遺漏無きを期していきたいというふうに思っております。