知事の記者会見
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令和2年6月24日(水) 午前10時
1 知事発言
 それでは、皆さんおはようございます。6月24日水曜日午前10時、今週の定例会見を始めさせていただきます。
 今週はですね、昨日まで県議会本会議一般質問でありましたので、2日ずれて今日の会見ということでございます。よろしくお願いいたします。
 まずはですね、今日、私が着けておりますこのマスクはですね、よく有松・鳴海絞のものを使わせていただいておりますが、これは三河木綿のマスクということでございまして、昨日の本会議でも使わせていただきました。
 三河地方は、江戸時代からですね、木綿の産地ということでありますが、それを使った三河木綿のマスク。昨日はこういう柄のものをね、使わせていただきましたけれども、こういうものを今日はさせていただきます。 ちょっと御紹介で。
 あとは、口元が分かった方が良いと思いますので、取って話をさせていただきます。

(1)藤井聡太七段の王位挑戦権獲得について
 さて、会見の前に、まずは、今朝の朝刊等々でも大分出ておりますが、昨日ですね、藤井聡太七段が第61期王位戦におきまして、挑戦者決定戦で勝利を得て、挑戦者ということになりました。棋聖戦に続くタイトルへの挑戦ということで、大いに期待をしたいというふうに思っております。頑張っていただければと思います。

(2)新型コロナウイルス感染症について
 さて、それではまずお手元にですね、ありますが、今日時点のこのコロナウイルス感染症の状況ということでございます。
 資料を御覧をいただければというふうに思いますが、昨日も新規の陽性者は0でございました。
 この表にありますように、現段階で、昨日は退院がですね、3人出ておりますので、愛知県内の感染者において入院が今9名ということでございます。また、検疫、空港の検疫でですね、陽性になった方ということでですね、ございますが、昨日は愛知県の方が1人、検疫で陽性と確認された方がお一人おられ、そして4人が退院されておられますので、今入院中は6人ということでございまして。愛知県内の感染者、そして検疫の方を入れまして、今、愛知県内入院者15人ということになっております。
 そしてですね、2枚目が、これが検査件数ということでございます。御覧をいただければと思います。
 そして、1週間でのですね、感染者と感染経路の不明の方の割合ということで、感染経路不明の方の割合は26パーセントということで、基本的には変わっておりません。ということでございます。御覧をいただければと思います。

(3)都道府県をまたぐ人の移動制限やイベント開催における規模要件の緩和を受けて
 さて、それでは、お手元にお配りしております、まず発表事項の前にですね、私から申し上げたいと思います。これは、お呼び掛けをしたいと思います。都道府県をまたぐ人の移動制限やイベント開催における規模要件の緩和を受けて申し上げたいと思います。
 先週、6月18日に愛知県煙火組合、花火の組合ですね、の皆様から、祭礼など地域の行事の開催促進に向けた嘆願書を受け取る機会があり、その際、新型コロナウイルス感染症の影響で花火大会などが軒並み中止となっている花火業界の現状をお聞きをいたしました。
 愛知県、特に三河地域は江戸時代から花火の製造が盛んで、例年であれば県内で多くの花火大会や祭礼花火が催されてまいりました。こうした県民の皆様が楽しみにしてきた花火大会等が、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、私自身も大変残念に思っております。
 もともと花火を打ち上げる行為には、疫病退散の意味が込められているとも聞いておりますので、そうした意味からも、一日も早く花火大会等が開催できるように応援したいと考えております。
 折しも、イベントの開催については、6月の19日から政府が定めた移行期間の第2段階に入り、観光を含む都道府県をまたぐ人の移動が可能となり、プロ野球が開幕するとともに、サッカーJリーグも再開をされようとしております。
 今後、7月の10日からは第3段階に移行し、イベントを開催する際の規模は1,000人以下から5,000人以下へと要件が更に緩和され、8月1日からはイベントの人数条件が撤廃されることとなります。ただし、そうした中でも人と人との間隔を十分に、できれば2メートルの距離を保ってイベントを開催をしていただきますようにお願いをいたします。
 新たな段階に入り、「三つの密」の回避や「人と人との距離の確保」など、「新しい生活様式」の定着を進めつつ、社会経済活動を徐々に引き上げ、日常生活を取り戻すことが必要です。そのため、イベントや観光振興に関しても、徹底した感染防止対策の実施を前提に、工夫しながら安全性を確保し実施をしていただきたいと考えております。
 県では、県独自の、あるいは国の対策に呼応した、あらゆる経済対策に取り組み、現在の厳しい経済状況を一日も早く克服をしてまいりたいと考えております。県民及び事業者の皆様におかれましても、「元気なあいち」を取り戻すため、引き続き御理解と御協力をお願いを申し上げたいというふうに思っております。
 ということで、先週、愛知県煙火組合の皆様からの嘆願書を受け取らせていただいたということも含め、花火大会を始め様々なイベント、行事については、感染拡大防止対策を採りつつ、できるだけ早く日常生活を取り戻していくように、何とぞ主催者の皆様にはですね、その開催に向けてお取り組みいただきますようにお願いを申し上げたいというふうに思っております。
 これから、夏の行事は大体、ほぼほぼ中止等々が多いと思いますが、秋以降の行事等々は、まだこれからということでございますので、是非そうした面でのお取組をお願いできればというふうに思っております。全て自粛、中止ということになりますと、社会、経済等々がもたないということになりますので、よろしくお願いをしたいと思います。

(4)愛知県新型コロナウイルス感染症経済対策(2020年6月改訂版)について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kikaku/keizaitaisaku20200624.html)

 それでは、最初の発表事項でございます。まず、愛知県新型コロナウイルス感染症経済対策についてであります。
 愛知県は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向け、4月10日に県独自の「愛知県緊急事態宣言」を発出するなど、ありとあらゆる対策を講じてまいりました。その結果、本県の新規感染者数は大きく減少傾向にあります。
 一方、我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、極めて厳しい状況にあり、再度の感染拡大防止とバランスを図りつつ、社会経済活動の回復を目指していかなければなりません。
 今回の改訂版は、5月11日に公表した経済対策に、その後の状況の変化や国の第2次補正予算に基づいて追加・拡充した対策を加えて取りまとめたものであります。
 愛知県といたしましては、県民の皆様の生命と健康を守ることを引き続き最優先としつつ、現下の極めて厳しい経済状況を克服し、活力ある社会経済活動を取り戻すとともに、将来の感染症リスクにも対応できる強靱(きょうじん)な経済や社会の構造を築き、持続的な成長への一歩を踏み出すことができるように全力で取り組んでまいります。そして、県民・事業者の皆様と、オール愛知でこの難局を乗り越え、「日本一元気な愛知」を作ってまいりたいと存じます。
 ということでございまして、お手元にですね、こういう「愛知県新型コロナウイルス感染症経済対策」という資料をお配りしております。これはずっとこう、細かい内容というか、具体的な内容が全て書いてありまして、今回追加のものがこの星印。星印が追加のものでございますので。
 対策が本当に盛りだくさんになってまいりましたので、整理をする意味でですね、これは5月の11日に作らせていただきましたが、その後ですね、緊急小口つなぎ資金で専決、それから5月補正、6月補正の最初と追加ということで、その後四つ対策が追加になりましたので、ここに整理をさせていただいたということでございます。
 そして、その内容はですね、お手元にこれも資料でお配りをしておりますが、「愛知県新型コロナウイルス感染症経済対策」ということでございまして。感染拡大防止とのバランスを図りつつ、社会経済活動の回復を目指すということでございまして、県独自、そして国の対策に呼応し、市町村とも緊密に連携して取組を推進をするということで、「事業者を支援」するもの、そして「家計を支援」するもの、「さらなる支援」ということで、ジャンル分けをして整理をさせていただいております。
 そして、まず事業者に対する支援でございますが、上からいきましてね、無利子、無担保、保証料ゼロの資金の創設・拡充。限度額3,000万円を4,000万円に拡充をし、融資枠をですね、1兆円。4,000億円を1兆円に拡充をしたということでございまして、今、議会に諮っております。
 それから、牛肉・名古屋コーチンの学校給食への支援。花、つまものの支援、そして漁業者への支援。アーティスト、文化芸術団体への活動支援。そして、休業要請への協力金。また、理美容への協力金。また、国の持続化給付金、雇用調整助成金、県税の徴収1年猶予などなどでございます。
 そして、これは、家計への支援ということで御覧をいただければと思いますが、特別定額給付金10万円、そして緊急小口資金20万円、そしてまた住居確保給付金の拡充、また奨学給付金制度の拡充、ひとり親世帯への特別給付金などなどでございます。
 そして、これが、さらなる支援ということで需要喚起策などなどを入れておりまして、新サービス・新製品の開発、販路拡大に取り組む中小企業に対する補助金の創設。それから、商店街のプレミアム商品券発行事業の支援拡充。これは、今までは商店街の自己負担がありましたが、これは全て県・市のですね、行政で負担をさせていただき、プレミアム商品券を発行するものでございます。また、県内旅行には1人当たり1万円の補助をするということで、これは夏休みに間に合うようにですね、旅行商品を発売をして、県民の皆様に御利用いただければというふうに思っております。ですから、国のGo To Travelキャンペーンはなかなか、ちょっとそこまでは難しいかもしれませんが、まずは県単独のこの事業で進めていきたいというふうに思います。また、通販サイトを活用した観光物産品、農林水産物等の販売促進などなどでございまして、引き続きしっかりと進めていきたいというふうに思っております。
 ということで、この内容についてはまた御覧をいただければというふうに思っております。

(5)スプレーギクの新品種「スプレー愛知夏2号」と「アイセイカーラ」の開発について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/nogyo-keiei/spraymum2020.html)

 それではですね、第2点目でございまして。
 ということでございまして、また御覧をいただいて、お聞きをいただければと思います。
 スプレーギクの新品種「スプレー愛知夏(あいちなつ)2号」と「アイセイカーラ」の開発についてということでございます。
 愛知県農業総合試験場は、この度、ピンク色のスプレーギク新品種、「スプレー愛知夏2号」と「アイセイカーラ」を開発をし、6月17日付けで種苗法に基づく品種登録出願を行いました。
 スプレーギクは、茎から小枝がスプレー状に広がって多数の花を咲かせるタイプのキクであります。花の形や色に様々なバリエーションがありまして、花束、生け花、テーブルフラワーなど様々な用途で利用されており、本県は年間8,480万本が生産される日本一の産地であります。
 「スプレー愛知夏2号」は、7月から9月に収穫する夏秋(かしゅう)系品種でありまして、夏場の高温期においても美しい花の色を長く保ち、安定した出荷が可能であります。また、花びらが斜め上を向き、美しい花の形を長く楽しむことができるものでございます。
 こちらだな。これですね。「スプレー愛知夏2号」ということでございまして、こういうスプレーギクということでございます。
 生産者及び流通関係者からも高い評価を頂いておりまして、2015年から交配、選抜、育成完了。そしてこの7月からは、来年ですね、来年2021年の7月から市場出荷予定。普及目標としては、2021年、来年に年間5万本、2024年に年間50万本ということで、夏のピンク色のスプレーギクの主力品種にしたいというふうに思っております。
 そして、続きまして「アイセイカーラ」でございまして、「アイセイカーラ」は10月から6月に収穫する秋系品種でありまして、美しい花の姿に加え、キク矮化(わいか)病に極めて強く、本病の感染、発病を心配することなく栽培ができます。また、寒い時期にも茎がよく伸びるので、安定して出荷できる特徴を備えております。「アイセイカーラ」は、イノチオ精興園(せいこうえん)株式会社と共同研究で開発をいたしました。
 ということでございまして、これだね。
 ということでございまして、キク矮化病に感染、発病しないということでございまして、これも生産者、流通関係者から高い評価をいただいております。2016年から交配をし、そして選抜、育成完了。そして、来年の10月、2021年10月に出荷予定でございます。普及目標としては、2021年に年間5万本、そして2025年には年間100万本ということで、ピンク色のスプレーギクの主力品種にしたいということでございますので、よろしくお願いをいたします。
 開発した二つの新品種によりまして、「花の王国あいち」の更なる発展を目指していきたいというふうに思っております。
 またあと、内容等はまた資料を御覧をいただければというふうに思っております。
 様々な生産者、そしてまた流通関係者の御要望を頂く中で、こうした新品種の開発をしたということでございます。やはり花はですね、やはり消費者の方に受け入れていただかなければなりませんので、とにかくたくさんの品種を選んで、そしてそのときの流行、トレンドに合わせてですね、作っていくということが必要なので、常に常に新品種の開発にチャレンジをしていくということでございます。
 資料のですね、3ページに生産額がありまして、「参考」で、「4の(1)キクの生産状況」ですが、直近2018年の資料で愛知県は産出額216億円で、全国生産の大体3分の1を占める圧倒的な第1位の生産県でございます。そして、スプレーギクにつきましても同じくでありまして、圧倒的な第1位。
 そして4ページにありますが、本県においては、やはり田原市、豊川市ということで、やはり東三河が主力ということでございます。
 ということで、また御覧をいただければというふうに思っております。
 さらに、補足をいたしますと、まず、「スプレー愛知夏2号」、向こうのものでありますが、これは、近年の夏の高温により花の色あせや開花の遅れが課題となっておりまして、夏にも安定して生産できるスプレーギクの品種を開発してほしいという生産者からの要望を受けて、2015年から農業総合試験場でですね、開発に取り組んだというものでございます。
 なお、この品種が流通するときですから来年の夏ですね、来年の夏までには、生産者の愛知県花き温室園芸組合連合会スプレーマム部会が独自の名称を付けて販売をすることになっております。また独自の名称を付けて販売をするということでございます。
 それからこちらの「アイセイカーラ」については、キクの矮化病、小さくなる病気ですね、そうしたものに対してですね、これが大きな問題になっておりまして、この矮化病に強い品種、かからない品種を開発してほしいという生産者からの要望を受けて、矮化病抵抗性の遺伝資源を保有するイノチオ精興園株式会社さんと品種開発に関する共同研究を開始をして、この「アイセイカーラ」をですね、開発したということでございます。
 「アイセイカーラ」というのは、愛知県の「アイ」とイノチオ精興園の「セイ」と、「カーラ」は、イタリア語で「愛(いと)しい人」の意味を持つ「カーラ(cara)」ということで、「アイセイカーラ」でございます。
 これまでも共同研究としては、サカタのタネとトマトを開発したり、アオジソ、フキをJAあいち経済連と開発したり、農研機構とカーネーションを開発したりということもやってきております。
 ということでそうした、今回はですね、スプレーギクについて、「スプレー愛知夏2号」と「アイセイカーラ」、二つを開発をしたということを発表させていただきます。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)都道府県をまたぐ人の移動制限やイベント開催における規模要件の緩和を受けて
【質問】 県として花火大会が開催できるように応援していきたいということですけれども、例えば花火業界に対して何か支援策ですとか、そういったことを県としても考えていらっしゃるのでしょうか。
【知事】 通常の融資ですね、無利子、無担保、保証料ゼロのですね、融資制度などなどについてはですね、準備をさせていただいておりますし、国の持続化給付金とか、そうした様々な制度がございますので、そうしたものをしっかり活用いただくということで、後押しをしていきたいというふうに思います。
 あとはやはり本業のですね、こうした様々な行事、イベント、そうしたものをですね、再開をしていくことで、また事業をですね、立て直していただきたい。そのことをしっかり後押しをしていきたいというふうに思っております。

(2)リニア中央新幹線静岡工区について
【質問】 リニア中央新幹線に関連して2点お尋ねします。
 リニアをめぐっては、静岡工区で工事スケジュールの遅れが発生しており、2027年の開業が危ぶまれる状況になっています。そんな中、今週金曜日にJR東海の金子社長と静岡県の川勝知事が会談をされるのですけれども、知事としてこの会談に期待することがどういうところにあるのか、というのがまず1点目です。
 それからもう1点はですね、その議論はまだ内容が分かりませんけれども、平行線で折り合いがつかなかった場合に、県といいますか、知事としてどういうようなお考えといいますか、期成同盟会も含めて、いろんな愛知県としても取組をされてきたと思うのですけども、うまくいかないといいますか、工事スケジュールが遅れて2027年の開業が遅れた場合に、愛知県の社会、経済にどのような影響を与えるのか、それを2点目として教えていただけますでしょうか。
【知事】 リニア中央新幹線につきましてはですね、先週、建設期成同盟会をですね、書面で行って、国・関係方面に対する要望書、要請書をですね、発出をさせていただきました。とにかくですね、未着工区間である静岡工区についても、一日も早い着工、そしてまた、まずは東京-名古屋の2027年度の開通、そしてまた、速やかにですね、東京-名古屋-大阪の全線開通を目指して、関係者一同のですね、努力を促す要請をするという要請書を、沿線9都府県の総意として、今年も発出をさせていただきました。そして国、JR東海、関係方面にですね、要請をさせていただいたということでございます。
 そういうことでありますので、是非ですね、この26日金曜日、JR東海のですね、金子社長と、そしてまた静岡の川勝知事との会談があるということでありますので、是非、率直に話合いをしていただいて、そして是非、前に向けて進めていただきたい。そのことを申し上げたいというふうに思っております。
 なお、今回のヤード工事についての許可とですね、実は本体工事の許可はまた県の許可が要るわけなので、一体なものではありませんのでね。なので、まずは今、このヤード工事をやって、本体工事に入るかどうかは、これはまた専門家の皆さんのね、特に水問題についての有識者会議ができているわけでありますので、そちらでしっかりとですね、より良い解決策を見いだしていただいて、そしてやっていただければというふうに思います。許可は別物になるわけでありますので、是非、そうした形で話合いを、折り合いをつけていただけるようにお願いをしたいというふうに思います。
 なお、それがなかなか折り合いがつかないということであればですね、それはやはり、この大井川の水系、これは一級河川でありますから、国が河川管理者でありますのでね、この水問題はやはり国が責任を持ってやっていくというものでありますので、これは国交省、国の方でですね、政府の方でそこの間を取って、一日も早く解決策を見いだしていただきたい。そのことは去年からずっと申し上げておりますが、引き続き強く申し上げていきたいというふうに思っております。
 そしてもう一つ、リニア新幹線というのも、これは新幹線なので、国が事業計画を作って、そして事業者にこの事業をしなさいという指示をするという、そういう制度、立てつけになっておりますので、正に国策事業なんですね。
 ですから、そういう2点からしても、これはやはり国、政府が、これは前面に立ってですね、解決策を見いだしていただきたい。そのことを愛知県としても、そしてまたリニア建設同盟会の会長としてもですね、沿線9都府県の総意として、これはしっかりと物申していきたい、申し上げていきたいというふうに思っております。
 なお、これは2027年度ということで、私どもは様々な事業、プロジェクト、名古屋駅の大改造、それからまた名古屋駅界隈(かいわい)のですね、再開発、大改造等々も取り組んでおりますし、それに向けて、この名古屋駅への速達化という事業、鉄道も道路もですね、含めて、そうしたものにも取り組んでおりますので、これは引き続きですね、予定どおり私どもはしっかり取り組んでいきたいというふうに思っております。
 何としてもですね、今週はもちろんですが、今週と言わずに、もう何度も何度も話合いをしていただいてですね、より良い解決策を見いだしていただきたい。それもできるだけ早く解決策を見いだしていただきたい。お願いを申し上げたいというふうに思っております。
 ちょっと補足しますと、ヤード工事というのは、土壌汚染対策法などに基づいて地権者の同意が必要だということで、その地権者さんが県の了解が必要だということを付けてやっているので。そこの了解があれば、もう地権者の同意書は出ているということでありますので、そういう手続。
 そして一方、トンネル工事はですね、河川法の県知事許可が必要なので、これはヤード工事を始めたからといって、トンネル工事がそのまま、言葉的にですね、なし崩し的に、それはつながっていくということにはならないということなんですね。
 ですから、そういう意味では、まずはヤード工事をですね、やっていただいて、その上でですね、この水問題は、専門家、有識者会議のですね、有識者会議の皆さんで英知を結集して、より良い解決策を見いだしていただきたいというふうに思っております。