知事の記者会見
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令和2年7月27日(月) 午前10時
1 知事発言
 それではですね、会見を始めさせていただきます。
 皆さん、おはようございます。本日は7月27日月曜日、7月最後のですね、月曜日、定例会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。

(1)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/)

 発表事項の前にですね、お手元に昨日までの新型コロナウイルス感染者のですね、陽性者、患者さんの数とその、何ていいますかね、分析といいますか、その整理した資料がお手元にありますので、御覧をいただければというふうに思っております。これは、昨日の午後4時に発表したもの、昨日の80人というものを加えたものということでございます。
 6日連続で50人を超えたということで、大変厳しい状況になっております。昨日までの状況で、過去7日間の平均の感染者数65.1人、入院患者数は327.6人ということで、「警戒領域」だということでございます。
 そして、東京等の由来が、7月前半は8割以上でありましたが、昨日の時点では92人、16.1パーセントということで、東京等々の由来で来たものがここで枝を広げてですね、その分割合が小さくなっているということであります。
 そして、感染経路不明が増えておりまして、53.9パーセントということでございます。
 年齢別では、30歳代以下の方、若い方が76.2パーセントでございます。
 ちなみに、4月までの第1波の30歳代以下の割合が34.2パーセントということでございまして。4月までの第1波の山で一番多かったのが50代の83人ということでございましたが、ほぼほぼ満遍なく出ている。前にお示しした資料に、年代別の患者数481人のですね、4月までのもの、それの軽症、中等症、重症の方のですね、数の整理したものをお配りしてありますが、それを御覧をいただきますと一目瞭然ですが、各年代満遍なく陽性者が出ているということでございまして、30歳代以下が34.2パーセント。今回は76.2パーセント、昨日までね、ということでございまして、明らかに大きく状況が変わっている、異なっているということでございます。
 それと、中等症・重症の割合が、その次の2枚目ですが、4月までは32パーセント、今回は4.2パーセント。中等症の方が少し増えておりますが、4.2パーセントという割合でございます。
 そして、3枚目以降はその内訳ということで、二つのクラスターがまた人数が増えているということなどなどでございます。
 それから、感染経路不明の割合がトータルで41パーセントということで、増えてきているということでございます。ということでございますが、この最近の1週間が、感染経路不明が6割ということでありますが、基本的にはこの中の多くの方々がやはり名古屋の繁華街の関係であるということは、これは容易に推察をされるわけでありますので、そういったところをですね、我々は丹念に今しっかりと追っかけているということでございます。
 検査件数は、ちょっと今日の午後ですね、名古屋市さんから数字を頂いて集計をするということにいたしております。
 これは以上でございます。
 それでは、報告事項3点でございます。

(2)「あいち重点政策ファイル330プラス1ロードマップ」の更新について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/seisaku/roadmap30.html)

 まず1点目、「あいち重点政策ファイル330プラス1ロードマップ」の更新についてであります。
 私が2019年2月の知事選挙の際に、県民の皆様にお示しをした政策集「あいち重点政策ファイル330プラス1」に掲げた330の政策については、2022年度までの4年間にわたりまして、全庁を挙げて取組を推進をしておりますし、ロードマップによる進捗管理を行っております。
 ロードマップは、毎年度、事業の進捗状況を踏まえ、更新をしております。この度、2019年度、2020年度の取組を反映してロードマップを更新しましたので、報告します。
 お手元の概要版には、330項目のうち主立ったものを記載しております。概要版の中から、新しい取組を中心に御説明をいたします。
 なお、これまで取り組んできた新型コロナウイルス感染症対策関連の事業も、ロードマップに盛り込んでおります。対象事業は、概要版では項目の末尾に星(★)印を付記しております。本冊では斜体、斜めの字体で記載しておりますので、参考にしてください。
 まず、「ジブリパークを2022年に実現」の取組です。1番になります。
 これは概要ですね、概要版を御覧をいただいて、お手元の資料のですね、このでかいやつはまたお時間があれば御覧をいただきたいと思いますが、これを要約いたしました概要版がお配りをしておりますので、その概要版を御覧をいただき、お聞きをいただきたいと思います。
 1番になります。ジブリパークの整備に当たっては、昨年度、基本方針をまとめ、愛知県・スタジオジブリ・中日新聞社の三者で基本合意書を締結をいたしました。また、今年2月には、概算事業費、想定来場者数、経済波及効果を公表しました。
 今年度は、「青春の丘エリア」、「ジブリの大倉庫エリア」、「どんどこ森エリア」の3エリアの整備工事に着手するとともに、「もののけの里エリア」、「魔女の谷エリア」の実施設計を行います。
あわせて、愛・地球博記念公園の公園北口や休憩所、駐車場など、公園施設の整備と公園周辺道路の渋滞対策にも取り組んでまいります。
 続いて、「1.リニア大交流圏の形成」です。
 11番と12番、リニア中央新幹線の整備促進と名古屋駅のスーパーターミナル化です。リニア中央新幹線建設促進期成同盟会による国等への働き掛け、愛知県内の用地取得の取組を進めるとともに、リニア大交流圏の玄関口となる名古屋駅につきまして、名古屋市と連携しながら、分かりやすい乗換空間の形成等によるスーパーターミナル化を進めてまいります。
 13番、中部国際空港の戦略的整備です。中部国際空港の二本目滑走路の早期実現に向けた国への働き掛け、LCC拠点化に対する支援、水素ステーション・FCフォークリフトの導入促進などの取組、航空ネットワークの拡充と航空需要の拡大を図ってまいります。
 愛知国際展示場「Aichi Sky Expo」の運営、常滑港へのクルーズ船誘致活動の推進など、空港・空港周辺の活性化に取り組みます。
 続いて、「2.産業首都あいち」の取組です。
 16番です。愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo」が、昨年8月30日にオープンし、オープニングイベントには3万5,000人の皆様に参加いただきました。引き続き、コンセッション方式による運営をしっかりと支援をいたします。
 また、昨年度、展示場運営の一翼を担うGL eventsと「新たな国際産業展を立ち上げるための覚書」を締結しました。今後、GL eventsと連携をし、新たな国際産業展の立ち上げに向けて協議・検討を進めます。
 17番、18番、スタートアップ・エコシステムの形成とオープン・イノベーション環境の創出です。7月14日に内閣府の「スタートアップ・エコシステム グローバル拠点都市」に認定されました。今年度は、グローバル拠点都市の計画における中核支援拠点となるスタートアップ支援拠点「ステーションAi」の整備に向けたPFI事業者の選定を行うとともに、昨年度設置をした早期支援拠点の運営、大学院生等を対象としたビジネスモデルプランコンテストの開催、ハンズオン支援の実施などにより、愛知県の産業の成長を拡大させるスタートアップ・エコシステムの形成に取り組んでまいります。
 アメリカ・テキサス大学オースティン校、シンガポール国立大学、中国・清華大学、フランスの支援機関等との連携を進めるとともに、愛知県・名古屋市で構成するコンソーシアムによる県内スタートアップの海外展開支援や海外スタートアップと県内企業の連携支援を実施します。
 23番、大規模なホテルの誘致です。4月に、名古屋市と連携して20億円規模の補助制度を創設をいたしました。
 27番、次世代自動車の取組です。自動運転につきましては、自動運転を活用した新たな移動サービスの実現に向け、実際のビジネスモデルを想定した実証実験を実施するとともに、民間事業者が実施する実証実験を支援をいたします。
 35番、ロボットの国際大会です。今年度開催予定であったロボットの国際大会「ワールドロボットサミット」及び「ロボカップアジアパシフィック大会」は、新型ウイルスの影響により2021年度に開催延期となりました。引き続き、準備を進め、愛知のロボット産業を世界に発信いたします。
 50番、55番、中小・小規模企業、商店街の支援です。新サービス・商品の開発、販路開拓の支援、げんき商店街推進事業費補助金の拡充、クラウドファンディングの活用による商品券等の販売促進などにより、活性化を図ります。
 続いて、「3.農林水産業の振興」です。
 69番、ブランド地鶏「名古屋コーチン」の生産体制強化のため、小牧市内へ種鶏場の移転整備を進めます。
 74番、花の王国あいちの推進です。様々な花き需要拡大を図ります。
 75番、地産地消の推進です。通販サイトを活用した県産農林水産物のPR・販路拡大、県産牛肉・名古屋コーチンを学校給食に提供するなど、地産地消を進めます。
 「4.人が輝くあいち」の取組です。
 88番、魅力ある高校づくりです。
 94番、県と市で共同して名古屋市科学館サイエンスホールに設置するノーベル賞受賞者顕彰施設を2021年3月にオープンします。
 100番、県立学校の教育環境の改善を進めます。長寿命化計画の推進、GIGAスクール構想などです。
 107番、女性の活躍促進です。女性の活躍促進サミットや女性の活躍促進プロジェクトを更に充実します。
 137番、医療基盤の整備強化です。先進医療の提供拠点、医療人材の育成拠点づくり等に取り組みます。新型コロナウイルス感染症対策をしっかりと進めます。
 148番、元気なシニア層の就労、社会参加に向けた取組です。
 152番、特別支援教育の充実です。今年は、4月に渥美半島に潮風教室の開設、岡崎のみあい特別支援学校の校舎増築を行いました。引き続き、西尾での西三河南部特別支援学校、東浦高校に知多地区聾学校分校の整備、そして肢体不自由の岡崎特別支援学校の移転・新築を進めてまいります。
 176番、雇用の創出と安定の推進です。就職氷河期世代の支援などにしっかりと取り組みます。
また、新型コロナウイルスの影響による雇用環境の悪化への対応、それから新卒者への合同面接会など、しっかり進めます。
 「5.観光あいち・魅力発信」です。
 180番、「あいち観光戦略」の推進です。
 183番、産業観光、武将観光、お城、街道観光です。
 184番、グローバルな誘客促進です。
 「6.文化・スポーツの振興」。
 214番です。今年11月に、「あいち朝日遺跡ミュージアム」をオープンします。
 215番、新体育館の整備をPFIで進めます。
 220番、県内アスリートの育成を進めます。
 224番、モータースポーツの振興。今年11月、FIA世界ラリー選手権「ラリージャパン」を開催をいたします。
 「7.あいちのグローバル展開」です。
 229番、今年は、オーストラリアのビクトリア州、中国・江蘇省との友好提携40周年でありまして、記念事業を計画しておりますが、なかなか困難な状況ですので、ちょっと往来ができないというのは残念でありますが、引き続き進めます。
 235番、外国人県民の生活環境の整備です。「あいち外国人材適正受入れ・共生推進協議会」を設置し、連携を図ります。
 「8.安全・安心なあいち」です。
 238番、災害時における支援体制を強化します。
 262番、264番は、交通安全対策です。
 「9.環境首都あいちの推進」です。
 288番、生物多様性保全「愛知目標」の達成に向けた取組を進めます。
 292番、ESDの取組促進です。
 「10.地方分権・行財政改革」です。
 295番、大都市圏づくり。
 300番、312番、「あいち行革プラン2020」の推進を徹底します。
 最後に「東三河の振興」です。
 315番、次世代産業の育成・振興です。
 327番、地域産業の担い手、グローバルリーダーを育成するため、東三河教育プロジェクトを推進をいたします。県立高校の再編整備を進めてまいります。
 以上、ロードマップの概要です。
 これはですね、こうしたロードマップは更に着実に進めますが、残念ながら新型コロナウイルスの影響によりまして、様々な行事等々も中止、延期のものがありますが、引き続きですね、私どもは、新型ウイルスの感染防止とバランスを取りながら、社会経済活動を再開させ、両立を図ってまいります。
 そして、この政策集に掲げた330項目の一つ一つを、更にスピード感をもって着実に実行し、愛知を新起動させることで、日本一の産業集積・愛知を更に成長させ、県民の皆様全てが豊かさを実感できる、住みやすさ日本一の愛知、全ての人が輝き、多様な文化・スポーツ・歴史を享受できる、未来へ輝く愛知を作ってまいりますので、よろしくお願いをいたします。
 ということで、資料をまた御覧をいただければというふうに思っております。
 いずれにしても、330項目を全て着手済みということでありまして、4年間でしっかりと進めていくべく、全庁を挙げて取り組んでいきたいというふうに思っております。

(3)次期あいちビジョン骨子案について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kikaku/aichivision-kosshian.html)

 続いて、次期あいちビジョン骨子案についてであります。
 愛知県では、現行の「あいちビジョン2020」の計画期間が今年度で終了するので、2040年頃を展望し、めざすべき愛知の姿と、その実現に向けて2030年度までに取り組む重点的な政策の方向性を示す、「次期あいちビジョン」の策定に向けて、昨年度から有識者による懇談会を重ねるとともに市町村、国の機関の意見を聴取しながら、検討を進めてまいりました。
 この度、これまでの検討状況を整理し、次期あいちビジョン骨子案として取りまとめましたので、御報告します。
 2040年頃の社会経済を展望しますと、感染症や災害などのリスクに対する意識が世界的に高まる中で、人口減少の進行とともに人生100年時代ともいうべき長寿社会の到来が予想されております。第四次産業革命の進展に伴い、産業構造のみならず人々の働き方も大きく変わるものと考えます。さらに、リニア新幹線の全線開業により、三大都市圏を包含するスーパー・メガリージョンが誕生し、愛知がその中心に位置することになります。
 そうした2040年頃を見据えためざすべき愛知の姿を四つの姿にまとめております。
 まずは、新型コロナウイルス感染症を始め、地震や風水害などのリスクに負けない「危機に強い愛知」です。  二つ目は、「すべての人が生涯輝き、活躍できる愛知」です。三つ目は、新たな挑戦と未来を拓く創造が可能な「イノベーションを創出する愛知」です。四つ目は、スーパー・メガリージョンのセンターを担い、首都圏の社会経済的な機能を代替し得る大都市圏をめざした「世界から選ばれる魅力的な愛知」です。
 地域づくりを推進するに当たっての横断的な視点として、各分野の政策の実行に際しての考えをまとめております。
 まずは、現下の危機である新型コロナウイルス感染症の克服に全力を挙げて取り組みつつ、将来に対してもしっかり準備するなど、中長期を見据えた地域づくりを怠りなく進めてまいります。そして、ジブリパーク、リニア中央新幹線などの大型プロジェクトを、それ自体の成功にとどめることなく、最大限に地域全体の発展に活用してまいります。ビジョンの推進を通じて目標時期を同じくするSDGsの達成にも貢献をしていくとともに、多様な主体との連携・協働や、自立した大都市圏域をめざした権限移譲、規制緩和等に取り組んでまいります。
 四つのめざすべき姿の実現に向けた、2030年度までに取り組むべき10の重要政策とその方向性を掲げております。
 一つ目は、感染症や地震、風水害を念頭に置いた「危機に強い安全・安心な地域づくり」です。
 二つ目は、創造性を伸ばす教育など「次代を創る人づくり」です。
 三つ目は、性別や年齢、国籍、障害の有無に関わらず、「すべての人が生涯にわたって活躍できる社会づくり」です。
 四つ目は、地域で不安を抱える人々に寄り添う「安心と支え合いの社会づくり」です。
 五つ目は、ICTなどを活用した生産性の高い働き方やワーク・ライフ・バランスの普及による「豊かな時間を生み出す働き方が可能な社会づくり」です。
 六つ目は、国際的なイノベーション創出拠点の形成や、農林水産業の生産性の向上など「イノベーションを巻き起こす力強い産業づくり」です。
 七つ目は、Aichi Sky Expoやアジア競技大会を活用するなど「世界とつながるグローバルネットワークづくり」です。
 八つ目は、「スーパー・メガリージョンのセンターを担う大都市圏づくり」です。
 九つ目は、「ジブリパーク」など世界から注目を集める大型プロジェクトを活かすなど「選ばれる魅力的な地域づくり」です。
 10番目は、脱炭素社会を見据えた地球温暖化対策の推進など「持続可能な地域づくり」です。
 最後に、県内を尾張、西三河、東三河の3地域に分けて、地域の将来像や取組方向をまとめていきます。
 今後はこの骨子案に基づき、有識者懇談会を開催し、有識者の皆さんに御意見を伺うとともに、各種団体などの御意見も幅広く伺いながら、更に検討・肉づけを進め、11月頃を目途にビジョンを策定してまいります。
 ということで、資料を御覧いただきますと、今私が申し上げたことが書いております。
 そして、資料の2枚目の別紙というところに、今私が申した10の展望、それからめざすべき愛知の姿が四つということ、横断的な視点、そして裏にも重要政策の方向性で10書いておりまして、先ほど私が申し上げた重要政策の方向性が10出ておりまして、5番目が、尾張、西三河、東三河、地域別の方向性も書かれております。
 また、これから、この資料にあるようなスケジュールに沿ってですね、有識者の御意見を伺い、各いろんな団体の御意見を頂き、10月ぐらいにパブリック・コメントをやり、11月頃を目途にビジョン策定をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 それで、これまで様々な有識者等からの御意見は申し上げました。主な意見としては、やはりですね、今後も起こり得る感染症などへのそうしたリスク対応が必要だということ、それから、やはりICT、リモートワーク、オンライン授業などのICT化が今後、社会のあらゆる分野で急速に進むということ、また、こういう海外の大都市・首都圏の過密のリスクが顕在化し、ゆとりある生活環境が志向される、そうした観点を入れるべきだといったことを、御意見を頂いているところでございます。
 様々な団体、NPOさん、いろんな方々からは、8月中に御意見をお伺いをしたいというふうに思っております。

(4)「愛知県新型コロナウイルス感染症対策推進条例(仮称)」の骨子案について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/jyourei-iken.html)

 そして最後、3点目でございます。「愛知県新型コロナウイルス感染症対策推進条例(仮称)」の骨子案についてであります。
 本県では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けて、県民の皆様の生命と健康を守るため、医療提供体制の整備や検査体制の充実などの対策に全力で取り組んでまいりました。
 今後も引き続き感染拡大を防止するとともに、的確かつ迅速に感染症対策を講じていく必要があります。
 このため、本県におけるこれまでの取組を踏まえ、新型コロナウイルス感染症対策の推進に関する基本的な枠組みについて、条例として整理をすることといたしました。
 その内容といたしましては、県・県民・事業者の責務を明確にするとともに、政府の対策本部が設置をされていない場合でも県独自の対策本部が設置できること、また、新型コロナウイルス感染症のまん延を防止するための協力の求めなどを規定をしております。
 さらに、県独自の緊急事態宣言や、高齢者、障害者、新型コロナウイルス感染症の重症化の危険性が高い方々等への配慮に関する規定もですね、これも設けております。この二つについては、本県が全国に先駆けて条例に明記をするものであります。
 なお、本日7月27日の月曜日から8月25日の火曜日まで、本条例の骨子案について、パブリック・コメント制度により県民の皆様から意見を募集しますので、よろしくお願いを申し上げます。
 ということで、資料を御覧をいただきますと、資料の3ページにですね、概要が書いてありまして、条例の背景、目的、内容で14項目ありますが、目的、定義、県・県民・事業者の責務、対策の充実、対策本部の設置、緊急事態宣言、意見の聴取、適切な配慮、留意事項、財政上の措置などということでありまして、中身については4ページ以降ということで、これについて御意見をお伺いをしたり、パブコメをやるということでございます。
 現在、こうした条例はですね、今年の4月に東京都、7月に長野県、岐阜県ということで制定をされておりますので、私どももそれに合わせ、これを今後、9月議会にはですね、提案をしていきたいというふうに思っているところでございます。これからパブリック・コメントを行います。
 私からは以上でございます。

2 質疑応答
(1)「愛知県新型コロナウイルス感染症対策推進条例(仮称)」の骨子案について
【質問】 コロナウイルス感染症対策推進条例ですけれども、県からの施設の利用停止などの要請に従わない、例えば事業者ですとか県民に対する罰則というのは、特に盛り込まないということでよろしいでしょうか。
【知事】 そうですね。これは基本的な条例ということでありますので、そういった意味では、基本的な枠組みを作っていくということで御理解をいただければというふうに思っております。
 ですから、個別のそういった要請、罰則などなどについてはですね、これは条例でやれないことはありませんが、権利を縛ってですね、罰則をかけるということはやはり、基本的にはやはり法律を作っていただかないとですね、なかなかやりにくいということではないかというふうに思っております。
 ということなので、私ども愛知県からもこれは強く要請しておりますが、全国知事会を通じてもですね、そうした要請をしているということでございます。

【質問】 全国に先駆けて条例に明記するものが幾つかあるということなのですが、改めて、全国に先駆けて明記するものについて教えていただけますか。
【知事】 先ほど申し上げたように、4月に東京、7月に長野、岐阜と、こういうことでありますので、今、全国で三つですかね、そういう条例が制定をされているということでありますので、私どもとしてもですね、やはり現下のこうした状況等々を踏まえ、というか、今というよりも、これを準備したのはもう5月ぐらいから。でないと、準備というか、間に合いませんので。一旦5月はですね、落ち着きを見せたということで、様々な宣言解除、休業要請等々も全部解除したところでですね、改めて、いずれやはり第2波がやってくるだろうということも含めですね、基本的な枠組み、基本的な対応方針、対処方針、枠組み等をですね、条例として整備する必要性といいますか、その価値があるということを考えて、この条例の準備に入ったということでございます。
 そういう中で、大体こういう基本的な条例は、ほかの事例でも大体、枠組みというのはありますので、そういったものをにらみながら、それで他県の状況を見ながら、そして更に私どもができるだけこう入れ込むという形でですね、入れていくということなので、県独自の緊急事態宣言でありますとか、また、こういう要配慮者、高齢者、障害者といったですね、そうした要配慮者への規定、そうしたものもですね、入れ込んで、今回、こういった規定がですね、何といいますか、今回の私ども愛知県のこの推進条例の特徴ということではないかというふうに思いますので、そうしたものを整備をするということでございます。

(2)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 国の方でという規制に関して、週末に西村大臣が、対策を徹底していない店舗だとかで感染者が出た場合、法律に基づいて店舗の公表に踏み切る方針を示されたという話がありますけども、この点に関しての知事としての評価というか、受け止めをお願いします。
【知事】 何ていいますかね、やはり我々は感染拡大防止ということで日々日々対応しておりますので、そういった点でですね、協力的でないといいますか、私どもが要請しても従っていただけない、協力していただけない、そうしたところなどなどについてはですね、それはやはり店舗名の公表といったこともあり得るという方針で我々は対処しておりますので、そういうことを言ったということで受け止めております。
 何ていいますか、そこで何か言ったところで、実際に具体的にやるのは我々なので、我々がそれはしっかりと対応していくということではないかというふうに受け止めております。西村さんが言った言わないに関わらず、我々はやることはしっかりやっていくということではないかというふうに思います。
 なので、例えばですね、具体的なケースで言いますと、とある店で陽性者、患者さんが発生したと。そこを不特定多数の方が利用されていて、追っかけていけないということになった場合は、何月何日にこういう患者さんが発生したので、そこの店舗を何月何日から何月何日までに利用された方についてはですね、お気を付けをいただきたいということと、最寄りのですね、保健所に御相談いただきたいということを公表するということは、これはやらなきゃいけないということで、我々はそういう準備はもう既にしております。
 ただ、今のところですね、そういった形でなく、名古屋市内に二つ、そういう大きな、30人を超えるようなですね、お店のクラスターが出ておりますが、そこは、そのお店の方もですね、感染されておられますし、そういう意味では、こういった方々が来られているということで協力的に対応していただいておりますので、そういった形で、今、丹念にそこを追っかけているということであります。
 もしそこが追っかけられなくなったということになればですね、やはり店舗名の公表というのは、やらざるを得ないというふうに思っております。いつでもそれは、やれるように準備はしているということでございます。

【質問】 その二つのクラスターに関しては問題ないという知事の認識だと思うのですけども、それ以外に名古屋市内など繁華街で、クラスターとは言えないにしても、小規模で少しずつ感染者が出ているというこの状況について、そこは公表しなくても追いかけられる、追いかけることが現状はできるということで良いのでしょうか。
【知事】 個々のですね、そういったお店、施設は協力的にですね、対応していただいているというふうに、私には報告が来ております。
 ただ、そこから追っていった方が誰とこう接触した、そこがなかなか追っかけられないなり、若しくは若い方で陽性が判明した方に、あなたは何月何日にどこを利用したかというときに、なかなか具体的に言っていただけないという、そういう形でなかなかそこの枝が追えないということはあると。そういうことはあるというふうには聞いております。

【質問】 お店というよりも、陽性者というか濃厚接触者というか、個人の方がもう少し協力していただかないと困るということですか。
【知事】 というふうに聞いておりますね。
 やはり幾つかのお店、施設についてですね、これはやはり、そこは追っかけられないようであれば、もう店舗名を公表してですね、注意してもらった方が良いんじゃないかということを、私も、何といいますかね、そうしたことを言ったこともありますが、現段階では非常に協力をしてくれているので、やっぱりそれを言うと逆に協力してくれなくなるおそれがあるのでという話でありました。現段階はね。
 ということなので、もし仮にですね、そこが追っかけられなくなったということであればですね、それは公表せざるを得ないと思います。別にそう難しい話じゃないので、そこの準備、段取り、心積もりも含めてですね、準備はしているということであります。
 だから、例えばあれですね、この間、東京の新宿でああいう形の、歌舞伎町でああいうライブハウス、劇場か、劇場でああいう形のものがあって、お客さんが多いということなので、何月何日からこういう劇場でこういうイベントがあったということを公表された。
 その前に、それは3月、4月でしたかね、大阪のライブハウスも、3月か、こういう形でという。ああいうことは、だから、そのお客さんを追っかけられないということになればですね、そこは、このお店で、何月何日にこういう場所でということは、それは公表してですね、そこを利用した方には最寄りの保健所に相談をしてもらいたいということをですね、オープンにしていくということは、これはやらざるを得ないことだというふうに思っております。
 ただ、現段階ではそういうことになっていないというか、そういう個々の施設はこうでこうでという形で、こういう方々に御利用していただいたということで協力をいただいているというふうに聞いております、現段階ではね。ということでございます。
 ですから、その準備は怠りなくやっております。

(3)「愛知県新型コロナウイルス感染症対策推進条例(仮称)」の骨子案について
【質問】 新型コロナの対策条例ですけれども、これまでもいろいろ対策してきている中で、あえてまた県として独自に条例を作るに至った理由がもしあれば、現状でこういう課題があってこういうのを作ったというようなことがあれば、教えていただければと思います。
【知事】 課題というよりも、新型コロナウイルス感染症対策というのは、やはりこれは長丁場になっていくと。これがですね、このウイルス自体が、この世から消えてなくなるというものではないということだろうというふうに思います。
 ということなので、アフターコロナ、ウィズコロナという言葉がありますが、ウィズコロナだろうと思います。このコロナウイルスとですね、しっかり対峙しながらですね、これを克服をしていくということにならざるを得ないといたしますと、それに対する対応、対策、責務、それからこういう段取りでやっていくということについてですね、改めて愛知県としてのですね、県としての姿勢、そして県民の皆様にこういうことなんだということをですね、特にこの条例の目的、定義をお示しをし、そして愛知県の責務、行政の責務、それから県民の皆様の責務、それから事業者の皆様の責務をですね、これをお示しをして、そして対策をしっかり示すということは、意義のあることだというふうに思っております。
 なので、これの枠組みを示し、パブコメをして、それから議会にお諮りをして、議会で議論いただいて、作り上げていく。そして、こういうコロナウイルス対策が必要なんですということをですね、県民の皆様にしっかりお示しをしていく。そういうためにもこの条例が必要だというふうに思います。そこが一番、この条例の意義ではないかというふうに思います。
 ですから、具体的な対策はですね、この条例を作りつつ、具体的な対策は、やはり更に並行的にね、どんどん現場でやっていくということだと思っています。

(4)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 コロナの感染者ですけれども。この4連休だけで300人を超えたという数字ですけれども、これについて改めて知事の御見解を頂きたいのですが。
【知事】 4連休で300人超えましたっけ、数字。
【質問】 足すとそうなると思うんです。
【知事】 そうか。そうですね。ちょうど300ちょっとぐらいか。そうですね。はいはいはい。
 昨日申し上げましたが、先週の21日ですね、火曜日に53人になり、その後、6日連続で50人を超えるということでありまして、明らかにその前の水準から違ってしまっているということだと思っております。
 そういう意味で、その前はですね、7月の15日の水曜日から2桁になりですね、10人台と20人台が6日続いて、そして21日の火曜日から50人を超えてということでございますので、そういう意味では、この7月の15日から12日間でですね、もう全く別の世界になってしまったということではないかというふうに思っております。
 ただ、私どもはですね、こうした状況はもう、これは所与のものとしてですね、受け止めて、それに対してですね、速やかに対策を取っていくということだと思っております。
 ということなので、直ちに濃厚接触者、関連者をどんどん検査をして、そして陽性・陰性を確定をしてですね、陽性が確定された方には直ちにですね、医療に結びつけ、そして治療していくということをですね、丹念にやっていく。そしてまた、その陽性確定した方の関係者をどんどん検査でですね、また陽性・陰性を確定していく。そうした作業をですね、引き続き丹念にやっていくということだと思っております。
 ただ、こういう状況でありますので、引き続き県民の皆様には、毎回申し上げておりますが、この愛知県の新型コロナウイルス感染症状況は「警戒領域」だと、警戒だということで危機感をもって、しっかりですね、警戒をしていただいて、感染拡大防止対策をしっかりと取っていただくようにお願いを申し上げたいというふうに思っております。

【質問】 発表資料の中の「検査陽性者の状況」で、一番上のところの現在「入院中」の患者さんが544人ということで、知事が以前からおっしゃっている500床プラスアルファの500を超えているのですけれども、今の見解というか、だんだん増えているのですけれども、その辺りの見解があれば教えてください。
【知事】 これについてもずっと、この7月の半ばからずっと毎日申し上げておりますが、今回の特徴はですね、その前の資料にもありますように、軽症・無症状の方が96パーセント。中等症・重症の方が4.2パーセントですので、軽症・無症状の方が96パーセントということでございます。4月の第1波の山は、中等症・重症の方が32パーセントでありました。明らかに状況が違うということでございます。
 したがってですね、そういう意味では、医療の病床はですね、もちろん中等症・重症の方はもちろんすぐ入っていただきますが、軽症の方でも医師の判断で必要だという方に入っていただいて、あとは入院調整等々をしていただく。無症状の方は、それは入院していただくとその分入院ベッドが減りますのでですね、基本的には自宅療養を中心にということになろうかと思いますが。明らかに、この96パーセントが軽症・無症状だということでありますので、そういう意味で、今、現時点でですね、医療状況が逼迫(ひっぱく)している状況では全くないということは申し上げたいというふうに思っております。
 ということなので、そこの実態に合わせた対応をですね、引き続きしっかりとやっていきたいというふうに思っております。
 なお、今日の午後、検証委員会ですね、医療の検証委員会を開催をいたしますが、その折に、いわゆる感染が広がった場合のこの陽性者、患者さんのですね、推計値と、そして必要な病床数、そしてその必要な病床数の確保の状況などについて、お諮りをしたいと思っておりますが、それは500床に相当数の上乗せをしておりますので。病床数500床プラスアルファと言っておりますが、500床に相当数の数の病床、ベッドを上乗せをしておりますので、当面ですね、この医療体制はしっかりと確保できている。
 あわせて、コロナウイルス感染症と、また救急医療ですね、救急医療の方がといいますか、救急医療の方がこの患者さんのですね、患者さんというか、こういう病気になった方の命に関わる割合がはるかに多いわけでありますから、救急医療をしっかり確保できないとですね、これは県民の皆様の命に関わりますので。救急医療も合わせてですね、要は、コロナウイルス感染症対応と、そして救急医療の確保、この二つをしっかりやるというのが我々の大方針でありまして、そこはしっかり確保できているということは申し上げたいというふうに思っております。

【質問】 「入院中544人」というふうにここに記載されていて、今の説明ですと、大部分が軽症・無症状なので自宅療養、入院調整というふうに知事はおっしゃっています。この書き方ですと、544人が入院しているように見えます。これは県のホームページにも出されている資料ですので、県民の方も直接見られる資料だと思うのですけれども。この書き方は正直紛らわしいと思うのですけども、これを少なくとも、「入院中」ではなくて、「入院調整中を含む」だとか、「自宅療養をしている」だとか、そういうふうに書き換えるおつもりはないでしょうか。
【知事】 昨日もそれに関連するような御質問をいただきましたが、今の御意見はしっかり受け止めさせていただいて、少しそこは検討させていただきたいというふうに思っております。
 明日からですね、大府の健康プラザがオープンしますので、もうあそこに入る方の、希望というよりも医師の判断ですけどね、医師の判断でありますが、何人かはもう入られると思いますので、宿泊施設というのも明日から入りますし、今言われた、いわゆるその、自宅療養も含む、入院調整中も含むというのは、もうおっしゃるとおりなので、そこは少し工夫したいと思います。受け止めさせていただいて、検討させていただきます。

【質問】 今の自宅療養の関係で伺いたいのですけれども。やはりコロナという病気は、しばらくしてから容体が急変するケースというのがあったというふうにも聞いているのですけども、今回の7月からの感染者の急増後に、そういった容体が急変するようなケースがあったのかどうかという点と、そうした事態に対する対処のようなものがあれば伺いたいです。
【知事】 500何十人おられますので、全てといいますか、個々の患者さんの状況について私のところに報告があるわけではありませんが、基本的にはですね、ここにありますように、重症の方が3名、そして中等症の方が21名ということでありまして、軽症・無症状の方の状況が急変するという話は聞いておりません。ということなので、ここに記してあることのとおりだというふうに思っております。
 それで、結局、集計するとこういう数字になりますけどね。現場では医師、ドクターがお一人お一人の患者さんを診てですね、その患者さんの既往症ですね、現時点の健康状況だとか、これまでのいろんな病歴だとか、いろんな手術歴だとか、基礎疾患があるかないかとかね、そうしたことを全部チェックして対応していますから、そういう中で96パーセントが軽症・無症状ということはですね、基本的には、そういうリスクはあまりないのではないかというふうに思います。
 もちろん、そういった既往症があれば、そのデータを基に医師、ドクターが判断をして対応しているということになると思います。
 現段階では、愛知県では、そういう状況が急変して何とかという話は聞いておりません。

【質問】 先ほど出た質問とも関連するのですけど、今「入院中」となっている544人のうち、実際に病院の病床に入っている方の数というのは、分からないものなのでしょうか。
【知事】 これはですね、昨日もちょっと申し上げましたが、これは日々変わりますのでですね。本当に入院調整しているという方とですね、入院調整だけど少し様子を見て、ほとんど無症状及び無症状に近い方なので、ちょっと状況を見て2、3日待ってくれとかですね、これまでももちろん、4月もあったわけですね。なので、日々変わりますので、そこは昨日も、そして先ほども申し上げましたが、そこの対応をどうするか、それは少し検討させてくださいということでございます。

【質問】 今の関係で少し追加で教えていただきたいのですけど。もしかしたら午後の検証委員会での話になるのかもしれませんが、4月に軽症者の健康プラザをオープンされたときなんかは、基本的には施設に入れる方は入ってもらって、入れなくなったら自宅療養というような形で御説明をされていたと思うのですが、今回はどのように対応されるおつもりかというのを教えていただけますか。
【知事】 すみません、もう一回ちょっと。
【質問】 健康プラザを療養施設というか宿泊施設として開設された際には、自宅療養ではなくて、まず基本的には施設に入院から軽快した方は入ってもらって、その施設が入れなくなったら自宅療養というような御説明をされていたと思うのですけれども、今回は自宅療養の方がそれなりにいらっしゃると思いますが、宿泊施設と自宅療養の切り分けというか、その使い方に関しては、どのようにお考えなのかを教えてください。
【知事】 7月になってから、先週からずっと、毎回毎回申し上げておりますが、明らかに実態が違うからであります。2月から4月の第1波の山と、この7月の15日からのですね。
 私は、愛知県は5月、6月、7月の前半まではもう完全に収束といいますか、5月が1か月で22人、6月が1か月で16人、1日1人ないわけですから。0の日がいっぱいあって、7月も前半は9日間0ですからですね、そういう意味では、ほぼほぼ収束して、7月15日から16人になって、その後ずっと2桁が12日間続いているということでありますが、中身が違うのでですね、違う対応をするのは、これは自然なことといいますか、そうでなければ逆にいけないということなんですね。
 4月までの第1波は、先ほど申し上げましたが、30代以下の若い方が34パーセント、一番多かったのは50代で83人という方なんですね。40代66人、60代66人、30代56人、20代が82人か。ですから、ほぼほぼ満遍なくこうきているということと、中等症・重症の率が32パーセント。今回は、30歳代以下が76パーセント、軽症・無症状が96パーセント。若い方で軽症・無症状の方がほとんどだということなので、全く状況が違うということを踏まえて対応していかなければいけないということだと認識をいたしております。
 なので、4月までの段階ではですね、やはりまずは入院を。とにかく年代がほぼほぼ全ての年代になっている。それから、32パーセントが中等症・重症になるリスクがあるということなので。基本的にはリスクが高かったということなので、入っていただいて、診て、そして軽症・無症状の方は入所施設に行って、そこで軽快を待つということ。
 それと当時はですね、いわゆるPCR検査で2回陰性になって初めて退院、退所できるということでありました。今回はですね、これは症状がなくなって72時間と10日間か。
【感染症対策局長】 はい。症状がなくなって72時間か、発症して10日間。
【知事】 発症して10日間。検査なしでもう退院、退所ということなんですね。
 ですから、当時はやはりなかなか陰性にならなくて、もう症状がなくてもずっと病院におられるということでは、ベッドがその分食われてしまいますので、というニーズがあったということですが、今回はその基準が変わり、たとえ陰性化しなくても、症状がなくなった後のウイルスはもううつらないということなので、症状がなくなって72時間、それか発症から10日間。10日たてばですね、もうそこで症状が重くなければですね、軽快していればもううつらないということなので、もう検査なしで自動的に退院、退所できるというふうに変わりましたので、そういったことも踏まえた上で、今回こういう形でのですね、軽症・無症状の方が96パーセント、30代より若い方が76パーセントといった状況、実態を踏まえてですね、今回、私どもとしては、自宅療養を含む入院調整等々でですね、も含めて対応していくということにさせていただいているということでございます。
 なので、今直ちに医療が逼迫(ひっぱく)しているという状況では全くないということは申し上げたいというふうに思っております。それは医療現場の方が一番よく分かっているんではないかというふうに思います。
 ただ、一方で、これも昨日まで申し上げておりますが、今回の確認された患者さんの6割強がですね、名古屋市内ということでありますと、やはり名古屋市内の医療機関等々はですね、窮屈であることは間違いありません。窮屈であることは間違いありません。基本的には、自宅療養を含む入院調整中という方は名古屋市内が圧倒的、ほとんどと言ってもあれですけど、圧倒的に多いというのも事実であります。ですから、そういったことを見ながら対応していくということだと思います。
 そして、4月と違うというのは、若い方が多くて、軽症・無症状の方がほとんどだということを見るとですね、何かというと、やはり基本的には若い方は既往症が少ないんですよね、基本的には。そういう意味では、いわゆる重症化するリスクが非常に低いと。重症化するリスクが低い方で、軽症若しくは無症状ということであればですね、それはやはり医療的には非常にリスクが低いということなので、医療はですね、症状の重い方にやっぱり重点的に充てていくというのは、それはもう原則ですから、そういった形で対応していくということをですね、御理解いただければというふうに思います。
 なお、明日からそういう形で宿泊施設を開けますので、宿泊施設をどういう方に御利用いただくか、今もう調整していますけどね、それは現場の医師の判断で対応するということになりますけれども。もう明日ですから、それはもう今日の時点で大体ね、誰が入っていくかって具体的に今日決めて、明日準備して入ってもらうということになりますから、やっておりますが、明日以降そういう形で宿泊施設も入りますので、またそういう形でしっかり対応していければというふうに思ってます。

【質問】 一応、今のことの確認ですけど、明日、宿泊施設をオープンするけれども、基本的にはそれぞれの医師の判断で、自宅療養なのか施設に入ってもらうのかというのは決まっていくということですか。
【知事】 そういうことですね。ですから、中等症・重症の方は、今21人と3人ですから、それぞれ当然病院に入っていただきますが、無症状の方は、多分、今回は入らないんだろうと思いますけれども、軽症の方でどういう方が入られるかというのは、それぞれの医師の判断。希望、要望を県の方で集約して、希望者、要望者、医師の判断で入所が適当だという方を入れていく。
 多分ですね、軽症の方若しくは無症状の方でも、例えば同居家族にね、同居家族にやはり要配慮者といいますか、高齢者の方だとか、そういった重症化するリスクの高い方がおられるので、そこは分けて宿泊施設に入れていただきたいという方になるんではないかと思いますが、それも含めて医師の判断だというふうに思っています。

(5)リコール運動について
【質問】 改めてになりますけれども、来週から8月ということで、リコール運動について、実際に1日から始まるかは分かりませんが、この運動に応援団という形で名古屋市の河村市長が入って、いろいろ活動もされているようですけれども、この点についてどのように思われているか、御所感があればお伺いできますか。
【知事】 前から申し上げておりますように、特段のコメントはありません。特にコメントを申し上げるつもりもありません。
 ただ、日本は法治国家でありますから、法律に触れないようにね、法律に基づいた行動をしていただくということが必要ではないかということ。それが一番大事なことではないかと思います。
 それともう一つ、やはり事実に基づかないことはですね、それを、何といいますかね、紙にしたり、それを流したりということは、それは是非やめていただきたいなと思いますね。あまりにも度が過ぎるのであればですね、それはやはり、今の言葉でありますが、事実でないことを言い募るというのは誹謗(ひぼう)中傷にもなりますし、名誉棄損ということにもなる可能性もありますので。仮に名誉棄損ということになればですね、それはしかるべき対応をしなければならないということだと思っております。
 それともう一つ、やはり今、この新型コロナウイルス感染症のこの状況でありますから、その感染をですね、広げてしまうような行動、対応というのはですね、それは控えていただかなければならないのではないかというふうに思っております。そのことを申し上げたいと思っております。
 ただ、特段のコメントはありません。