知事の記者会見
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令和2年8月3日(月) 午前10時
1 知事発言
 おはようございます。8月3日午前10時、定例会見を始めさせていただきます。

(1)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/)

 それではですね、まず、お手元に昨日までの新型コロナウイルス感染症患者さんのデータを分析をしたものといいますかね、整理したものの資料がございますので、御覧をいただきたいと思います。
 申し上げましたように、いつも午後ですね、3時半、4時ぐらいに概算値、第1報ということでございますが、その内訳は夜中までかかって、この年代とか中等症、重症を追っかけて整理をしておりますので、御理解をいただければと思います。
 まずは、年代別の内訳でございますが、この表を御覧いただきますように、30歳代以下の赤いところは69.5パーセント、大体7割ぐらいということでございます。若干、40歳代、50歳代が少し増えてきているという状況でございます。
 第1波のときは34.2パーセントでした、30歳代以下がですね。今は7割、69.5パーセントということで、圧倒的に多くの方が若い方という傾向は変わっておりません。
 そして、2枚目がですね、感染者の症状別状況でございます。
 昨日まででございますが、7月と8月で分けておりますが、中等症、重症の方の数値ということでございます。昨日もちょっと質問がありましたが、昨日、中等症の方お一人が重症にいかれて、60人と5人だったのが59人と6人ということになりましたということと、8月は1日、2日で中等症の方が15人ということでございます。7月以降の感染者数に占める割合は4.9パーセントということで、95パーセントの方が軽症・無症状ということで、この傾向も変わっていないということでございます。
 そして、3枚目の資料はですね、昨日時点といいますか、現段階での入院、入所等の状況でございます。入院243名、入所43名、入院調整38名、自宅療養998名。調整160人、これは昨日の感染者、陽性確認者ということでございます。
 検査件数は、この数字は変わっておりません。今日の午後3時過ぎに名古屋市さんから数値を頂いて集計をいたしますので、夕方ぐらいまでかかるかと思っております。
 それと最後は、感染経路不明の割合ということでございまして、経路不明の割合が大変高まってきているということで、大変厳しい状況だということでございます。
 ということで、以上、関連の資料ということでございました。よろしくお願いをいたします。
 それでは、私から発表事項等々にまいります。

(2)東横INN名古屋名駅南における新型コロナウイルス感染症の軽症者等の受入れについて
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/ukeire.html)

 まずはですね、発表事項の前に、お手元に資料がございますが、東横INN名古屋名駅南における新型コロナウイルス感染症の軽症者等の受入れについて申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症の軽症者等の受入れ施設について発表いたします。
 宿泊療養施設につきましては、7月28日に「あいち健康の森健康科学総合センター健康宿泊館」の63室を再開をいたしておりますが、この度、名古屋市内で初となる軽症者等の宿泊療養施設を開設をいたします。
 開設場所は、名古屋市中村区にあります「東横INN名古屋名駅南」でございます。現在、8月7日金曜日の開設に向けて準備作業を進めております。
 今日8月の3日から、物理的にはそのホテルは借り上げて確保をいたしておりまして、準備作業を進め、調整を進めて、7日金曜日から開設をし、受入れをしていきたいというふうに思っております。
 24時間のオンコール体制。医師、看護師、そして行政の職員を配置をして、24時間体制で対応してまいります。
 この「東横INN名古屋名駅南」の入所室数は805室でございます。
 入所対象者は、感染症患者のうち無症状の方又は軽症患者でありまして、医師が宿泊療養施設での療養が適当と判断した方でございます。これまでどおりということでございます。今、健康プラザでやっている対応と同じでございます。
 運営につきましては、県と名古屋市で共同で行いますが、医療スタッフの派遣につきましては、愛知県病院協会、そして愛知県医師会などの御協力を頂く予定でございます。
 今後とも、医療提供体制、入所施設などの充実を図り、新型コロナウイルス感染症対策に全力で取り組んでまいります。
 ということでございまして、お手元の資料も御覧をいただければと思いますが、1棟を全棟借り上げますので、一般の方と接触することはないということでございます。昨日午前に地元説明会をやり、基本的には御了解をいただいたということでございます。御理解をいただいているということでございます。よろしくお願いをいたします。
 そして、医師の判断、そして本人から同意を頂いた上で入所をしていただくということといたします。
 なお、入所者は、名古屋市内初ということでありますが、名古屋市内に関わらず県内全域を対象と考えております。が、名古屋市内の方が多いことにはなろうかと思います。
 そして、入所している患者さんに対しては、施設に配置した看護師が毎日、患者さんの健康観察を行うということでございます。そして、仮にですね、症状が重くなったという場合には、医師の指示を仰いだ上で、直ちに必要な入院調整をし、入院措置を行うということでございます。
 そして、無症状の方につきましては、発症日から10日経過した場合には宿泊療養を解除するということでございます。軽症者の方は、10日間経過かつ症状軽快後72時間経過すれば解除ということでございます。
 そして、ここはホテルであります。テレビ、ベッド、椅子、テーブル、そしてWi-Fi環境も整っているということでございます。
 それからですね、入所に当たりましては、基本的には自家用車等で来ていただきますが、それができない場合は、県及び名古屋市による移送についても可能な限り対応したいというふうに思っております。
 ということで、よろしくお願いを申し上げます。

(3)愛知県スタートアップ支援拠点「ステーションAi」の整備・運営をPFI方式により進めていくための「実施方針」の公表について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/startup/houshin2.html

 それでは、まずは発表事項の一つ目でございます。
 愛知県スタートアップ支援拠点「ステーションAi」の整備・運営をPFI方式により進めていくための「実施方針」の公表について申し上げます。
 愛知県スタートアップ支援拠点「ステーションAi」の整備・運営を行うPFI事業者の選定手続につきまして、発表資料4枚目のA3横長の参考資料『「ステーションAi」整備スケジュールについて』によって説明をいたします。
 資料は後で御覧をいただければと思いますが、今回、スケジュールが一番大きなあれでございますので、これを御覧をいただきながら、お聞きをいただきたいというふうに思っております。
 これまでのスケジュールは上段でございました。
 昨年9月の「ステーションAi」構想の発表以降、今年の1月14日に実施方針の公表、2月14日に入札公告という形でですね、PFI事業者の選定手続を進めてきました。
 本来であれば、この後、6月に入札参加表明の受付、9月に提案書の受付、10月に落札者の決定、12月議会での契約議案の提出、2022年度中に供用開始とするという形で進めていく予定でありましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、事業者の応募準備に支障を来していたことから、5月の8日に入札手続を一旦停止をいたしました。これはもう、これまでに発表してきたとおりでございます。
 その後、5月26日に緊急事態宣言を解除したことから、5月28日に本事業のPFI事業者選定手続の再開に向けた検討を開始することについて発表をしたところでございます。
 この下の「今後のスケジュール(予定)」を御覧いただきながら、お聞きをいただきたいと思います。
 そして、検討再開後は、主に新型コロナウイルスを踏まえた、今後の新しい行動様式やワークスタイルに対応した魅力あるイノベーション施設とするべく、民間事業者との対話や選定委員会等の開催などを通じまして、見識をお持ちの方々から御意見等を頂きながら検討を進め、この度、新たな実施方針を策定いたしました。
 それでは、その実施方針の概要について説明をいたします。別紙「愛知県スタートアップ支援拠点整備等事業に係る実施方針の概要」を御覧をいただきたいと思います。
 本事業では、実施方針の公表は2回目となりますので、新たな本施設のコンセプトと前回入札公告時から大きく変更した点等を中心に説明をさせていただきます。別紙のこの概要の紙ですね、御覧をいただきたいと思います。
 まずは、本施設のコンセプトであります。1枚目の上の段で太字になっているところでございますが、7月14日に、内閣府から愛知・名古屋及び浜松地域が「スタートアップ・エコシステム グローバル拠点都市」に認定された際にもお伝えいたしましたが、本施設の新しいコンセプトは、「With/Afterコロナにおけるニューリアリティ対応型の世界初・世界最高レベルのスタートアップ中核支援拠点」というふうにするということでございます。これがコンセプトの柱といいますかね、看板ということでございます。
 この地域の優秀なスタートアップを創出育成をし、海外展開を促すとともに、世界から有力なスタートアップを呼び込むことで、世界から優秀な人材を集め、さらに、スタートアップと地域のモノづくり企業等との交流を図ることにより、新たな付加価値が次々と創出される総合的な拠点となることを目指す、というこれまでの既存のコンセプトに加えて、新型コロナウイルス感染症拡大を契機として、急速に進展する非接触・モバイル化などデジタルシフトに対応する高度通信、リモート、ハード・ソフトにわたるデジタルトランスフォーメーション推進環境を整備するとともに、With/Afterコロナに対応するゾーニング、レイアウト、オフィスデザインの実現を目指します。また、最先端のデジタル技術を活用した国内外のスタートアップとのネットワーク形成や支援プログラム提供等を進め、オフライン・オンラインを融合した新たなコミュニティ形成を実現する拠点施設としてまいります。
 ということが上の段に書いてあります。
 そして、次に、前回入札公告時から大きく変更した点について御説明をいたします。その次の裏面、2ページを御覧をいただきたいと思います。
 まず、大きく変更した点はですね、(1)、(2)、(3)は基本的には変わっていないということですが、(4)事業期間であります。事業期間につきましては、2021年10月から2033年10月までといたします。うち、設計・建設等に要する期間として2年を見込み、運営・維持管理期間を10年とします。当初は、運営期間を約20年間としておりましたが、今回、これを2分割をいたしまして、不確実性が高まる社会経済情勢に応じて柔軟な対応ができるように1期間当たりの運営期間を短縮をしたということでございます。
 ということで、20年というのをですね、やはり不確実性ということなので、10年・10年というふうに刻むということでございます。
 そして、続いて、その他の主な内容について御説明をいたします。3ページを御覧をいただきたいと思います。
 (5)サービス購入料についてでありますが、本施設の設計・建設に係る費用を県が事業者に対して支払うこととしておりますが、詳細は12月に予定をしている入札公告時にお示しをいたします。
 なお、2020年度当初予算において、149億600万円の債務負担行為を設定いたしましたが、新型コロナウイルスの影響に伴いまして、PFI事業者選定手続が遅れたことから、改めて予算議案を提出する予定でございます。
 いわゆるこの149億円の建設・運営、サービス購入費について、要は、これは見直すということでございます。そして、実際の具体的な額は12月議会、12月に予定している入札公告時にお示しをさせていただきたいというふうに思っております。
 そして、次に、これと連動いたしますが、(7)番、運営権の対価でございまして。これも当初50億円というふうにしておりましたが、運営権対価の事業者による最低提案価格、これが50億円ですね、それと支払期間などの詳細につきましても併せて入札公告時にお示しをいたしますが、今回の見直しにより、施設の運営に係る収支の再検討等も必要になることから、運営権対価についても見直しをいたします。併せてその12月のときにお示しをするということでございます。
 最後に、県による政策的支援でございますが、資金力が脆弱(ぜいじゃく)であるスタートアップの負担軽減に資する支援、及びスタートアップ支援業務の充実を図るため、事業者に対する事業安定化支援を行うことを検討をいたしておりますが、これら支援策の在り方については、これも入札公告までの間に実施する事業者との対話や外部有識者等の意見を踏まえて検討してまいります。
 以上が、愛知県スタートアップ支援拠点整備等事業に係る実施方針の概要です。
 今後は、公表する実施方針に関して応募候補事業者との対話を行いつつ、事業内容をブラッシュアップした上で、12月には入札公告を行い、優れた経営感覚とノウハウを有する民間事業者の選定を進め、新たな付加価値の創出を図るための総合的な拠点づくりを進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
 3ページの一番下が「選定の手順及びスケジュール」ということで、御覧をいただきたいと思っております。
 4ページ以降は、必要な事項が書いてありまして、ここら辺は基本的には変わっていないということでございます。
 要は、PFI事業をこういう形で中断して再開するというのは、なかなかケースがないものですから、我々としては、このPFI事業というのはこういう形で手順を踏んで進めていくという事業ということだと御理解をいただければと思います。
 要は、今日はそういう数字的なものはですね、これからこういう形で運営候補事業者と対話を重ねながら積み上げていきます、もう一回仕切り直しますということを申し上げているということでございます。それが、12月に入札公告して、それまでには固めていきたいということを発表するということでございます。
 PFIの手続というのはこういうふうになっておりますので、こういうふうに御理解をいただければというふうに思っております。よろしくお願いいたします。
 なお、この149億600万円ということについてですが、これは入札公告前の12月議会におきまして改めて予算議案を提案する予定でございますので、今年度当初予算で設定した債務負担行為は、今年度中に本予算を前提とする契約締結をするとそれが生きてくるということでありますが、今年度中にはないということでありますので、当然、この債務負担行為は効力を失うということになります。予算は単年度なのでね。ということで、もう一回、12月議会に提案をし直すということでございます。
 要は、このPFI事業については、環境が大幅に変わったということで、慎重に検討し、見直して、そして12月議会にお諮りをするということにしたいということを、今日、発表させていただくということでございますので、よろしくお願いをいたします。

(4)「産業空洞化対策減税基金」に基づく立地補助金の2020年度第1回補助対象案件の決定について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/ricchitsusho/0201ricchihozyo.html)

 それでは2点目です。二つ目の発表事項、「産業空洞化対策減税基金」に基づく立地補助金の対象案件の決定について(2020年度第1回)を報告をいたします。
 今年の6月までに申請のあった案件に関しまして、外部有識者を中心とする審査会議において、事業の成長性、雇用の維持・拡大等の観点から御審査をいただいた結果、16件を補助対象といたしました。
 発表資料2ページの一覧のうち、何点か補助対象案件を紹介をいたします。
 整理番号1番から14番の14件が、県内に立地する企業の再投資を市町村と共同で支援する「新あいち創造産業立地補助金Aタイプ」であります。
 まず、1番の株式会社アラクスさんであります。同社は、解熱鎮痛薬「ノーシン」、「ノーシンピュア」などの医薬品の製造を行っております。今回の事業計画では、稲沢市に工場を新設をし、最新の製造設備を導入することで、医薬品製造事業の拡大・強化を図るものであり、稲沢市と連携して支援を行ってまいります。
 次に、整理番号6番、コニカミノルタメカトロニクス株式会社さんです。同社は、複写機などに搭載される精密部品、光学デバイス、産業用インクジェットヘッドなどの製造を行っている事業者であります。この度、最先端の技術を導入をし、産業用デジタル印刷システム製品の製造を高効率で行うため、豊川市内に工場を移転拡張し、新設する計画でありまして、豊川市と連携して支援を行うものでございます。
 次に、整理番号10番の戸田工業株式会社さんです。同社は、工業炉や発電所等で使用されるダクトなどの大型部品の高精度溶接・組立てを行う事業者です。東浦町内に大型部品に対応した工場を新設し、更なる受注の拡大を図る計画であり、東浦町と連携して支援を行います。
 整理番号15番、16番は、サプライチェーンの中核をなす分野等の企業立地を支援する「Bタイプ」となっております。
 ここでは、整理番号15番の株式会社イノアックコーポレーションさんの案件を御紹介いたします。同社は、自動車シート用のクッション材として使われるポリウレタンフォームの製造で高い国内シェアを有している事業者です。今回、更なる増産、生産効率の向上のため、新城市に三つ目となる工場を新規開設する計画です。
 今回の補助対象案件の事業分野別内訳は、自動車関連6件、機械・金属関連6件、その他、健康長寿関連等4件でありまして、地域別では、尾張地域8件、西三河地域4件、東三河地域4件と県内全域において広く御活用をいただいております。
 今回の補助対象案件16件の総投資額は243億円余、現時点における補助予定額は14億6,000万円余となり、1,055名の常用雇用者が維持・創出される効果が見込まれます。
 これまでの決定分と合わせますと、2012年度からの補助対象案件は354件、総投資額は5,861億円余、現時点における補助予定額は345億円余となり、約5万4,000名の常用雇用者が維持・創出される効果が見込まれております。
 本県産業競争力の強化、強靭(きょうじん)な産業構造の構築のため、今後も、産業空洞化対策減税基金を活用し、企業立地や研究開発・実証実験を支援することで、「産業首都あいち」の実現を目指してまいります。よろしくお願いいたします。
 また関連の資料、今申し上げた資料等々は御覧をいただければというふうに思っております。
 なおですね、今回の案件16件は、ちょうど1年前のこの前半の時期は19件でありますが、総投資額は、今回が243億円、前回が194億円なので、1年前が。ということでありましたので、新型コロナウイルス感染拡大の影響はあったとしてもですね、限定的だったということで、今回、企業さんの設備投資、意欲といったものはですね、影響があることはあると思いますが、衰えてはいないということを我々としては認識をいたしております。
 また、この申請につきましては、随時、受け付けておりまして、今後に向けまして相談を受けている案件も多く、中長期的に企業の投資意欲は大きく落ち込んでいるということにはなっていないというふうに考えております。
 今年度の2回目は年末までにということでございますが、現在、具体的な相談案件は既に20件を超えておりますので、そういう意味では、こういう状況であっても企業さんのそうした投資意欲というのは、大きくは落ち込んでいないというふうに私どもとしては認識をしておりますし、引き続きですね、そうした形で経済活動を回していくということをしっかりと働き掛けをしていければというふうに思っております。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)東横INN名古屋名駅南における新型コロナウイルス感染症の軽症者等の受入れについて
【質問】 名古屋市内に開設する軽症者・無症状者向けの療養施設ですけれども、最大805室ということですが、1日当たり何人程度ずつ受け入れていく方針でしょうか。
【知事】 これはですね、一遍に800人来るなんてことはないので。もう先ほど発表しましたから、今日からずっと入院調整を行いまして、そして医師、看護師、それから行政の職員の確保をやっていきまして、そして随時、受入れをしていきたいというふうに思っております。
 ということで、今週の土曜日からお盆休みになる会社も多いかと思いますが、その前に開設できるということで、金曜日から随時ですね、休みもそんなものは関係ありませんので、随時、受け入れていくということになろうかと思います。
 最初は数十人単位ぐらいから、毎日毎日毎日、増えていくということではないでしょうか。と思っております。順次、増やしていきたいということであります。

【質問】 関連してですけれども、現在、県では1,300室程度まで療養者施設を確保する方針ですが、今回、患者数が急増して、その大半が軽症者ということで、1,300よりも更に施設の上積みを目指すことはあるのでしょうか。
【知事】 1,300というのは、もう過去というか、そういう宿泊施設の関係の方、ホテル事業者とお約束ができている部屋数を申し上げております。
 なので、まああれですね、今年4月に開設した三河安城のやつも、あれが143室かな、ということでありますので、三つ目のものもですね、念頭に置いて、また準備を進めていければというふうに思っておりますが。
 それを更に超えてということもですね、地域的にやはりバランスを取っていかなければいけませんので、そういう御要望も頂いておりますので、それは念頭に置いて対応をしていければというふうに思っておりますが、まずはやはり、一つ一つ順々にということになろうかと思います。
 そして、今回はですね、やはり軽症・無症状の方、先ほど申し上げましたが、無症状の方は10日間でですね、もう検査なしに退所できるということ、それから、軽症の方は発症から10日、それから治ってから、軽快してから72時間で退所できるということになっておりますので、そういう意味では、軽症・無症状の方は、中等症とかそういうふうに症状が重くならなければ、そのままもう日にちが来れば退所できるということになりますから、そういう意味では、回転は速まっていくのではないかと思っておりまして。そういった状況をやはりしっかり、もちろん毎日、日々データは見ておりますからあれですが、それをしっかり見ながら、それは適切に対応していければというふうに思っております。
 どんどんこう、どんどんどんどん入所者の方が積み上がっていく、滞留していくということには、これはならないのではないか。というか、ならないというふうに思っています。

【質問】 今の関連ですが、805室あるというのは、ホテルの現在の部屋数なのか、それとも今回の受入れの数なのか、どちらでしょうか。
【知事】 ホテルの部屋数です。
 ですから、そこのスタッフも泊まるということも考えますと、あと若干ローテーションもありますから、805丸々ということにはならないのかもしれませんが、それはまた運用しながらやっていくということだと思っています。

【質問】 具体的に何人まで受け入れられるかは、これから確認をしていくという形になるのですか。
【知事】 そういうことですね。最大ですね、最大。物理的には805室あるということです。

(2)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 先ほど知事からも言及がありましたが、もう来週末は愛知県内の企業だとお盆休みという話にもなってきます。帰省で、愛知県内から県外へ出る方もいらっしゃるし、愛知県外から県内に来る方もいらっしゃると思いますが、人の移動がまた増える時期になると思います。知事は、お盆休みの帰省の規制というか、帰省に関して自粛を求めたりすることに関しては、どういうふうに考えてらっしゃいますか。
【知事】 私どもは、日々の感染状況をですね、追っかけながら、毎日毎日アナウンスをして、対応させていただいておりますが、来週ですね、愛知県ではやはりトヨタカレンダーということで、今度の土曜日から1週間、お盆休みの休み期間に入ります。
 といったことを踏まえますとですね、その間に帰省したり移動したりする方が増えるということは想定をされるわけでありまして。今週、政府の専門家会議ですか、分科会ですか、専門家の会合においても、そうしたことのですね、議論をされるというふうにも聞いております。
 ですから、そういったことの状況もにらみながらですが、我々愛知県といたしましてもですね、このお盆休みをにらんで、今の感染状況が続くということであればですね、やはりこの点についての移動・行動の自粛ということは、これは呼び掛けをせざるを得ないのではないかというふうに思っております。
 それは、県間の移動もそうですけれども、やはりそれぞれの御家族の構成もありますけどね、特に高齢者の御家族等々がおられる場合には、やはりその接触等々については、全部駄目というふうに言うつもりは全くありませんが、そこのところはですね、状況を見て適切に行動していただくようにお願いをすることになろうかと思います。
 お盆休みを控えて、何らかのメッセージは、これは発出をしたいというふうに思っております。ですから、この週末までにはね、何らかのお呼び掛けはしたい。
 その内容は、今、御質問にありましたように、今は不要不急の東京等への移動の自粛というのをお願いをしておりますが、お盆休みにおきましても、感染状況が今の状況のように続く大変厳しい状況であるということであればですね、今、現段階は、私ども愛知県は厳重警戒の状況だということを申し上げておりますし、そして、厳重警戒であり、不要不急の行動の自粛、20代・30代の行動の自粛、感染防止対策の徹底、東京等への移動の自粛をお願いをいたしておりますので、そういったことを踏まえますと、やはりこれを踏まえて、お盆休み前にそうした不要不急の行動・移動の自粛を何らかの形で、これはお願いをしていくということになろうかと思っております。
 どういうレベルのものをお願いするかはですね、引き続き状況を注視しながら検討し、週末までにはですね、県民の皆様に分かりやすくメッセージを発したいというふうに思っております。

【質問】 現在、医師の判断があれば自宅療養も認めていると思うのですけれども、それは継続して、医師の判断があれば自宅療養も認めるという方向で今後は進めていくということですか。
【知事】 そういうことですね。
 もちろん、自宅療養の場合のですね、家庭内の感染の防止、この対策はもちろんしっかりとお呼び掛けをしていきたい。自宅療養の場合でのマニュアルというのをお示しをしておりますので、そういったことをまた引き続きですね、周知をしていきたい。これは更に機会を設けて、こういうものをですね、ホームページに載っけて周知をさせていただいておりますが、引き続き、これは周知をしていきたいというふうに思っております。

(3)東横INN名古屋名駅南における新型コロナウイルス感染症の軽症者等の受入れについて
【質問】 ホテルの関係ですけれども。前も三河安城の方のホテルを開けていて、今は大府の方を開けていると思うのですが、ノウハウなどがあることを考えれば、そちらを開けるという選択肢もあったのかなとは思うのですが。やはり名古屋市のホテルを開けるというのは、名古屋市での感染拡大が多いということもあるのでしょうか。
【知事】 まあそういうことですね。
 もともと今回のですね、東横INN名古屋名駅南につきましても、お借りをするということでお約束ができておりましたので。ただ、施設的には大きいものですから、そういう意味でですね、4月の段階では、やはり、あの段階で805室というのはちょっと大きいなと。要は、1棟を丸々借りなきゃいけませんのでね。
 ということでありましたが、今回、今の感染状況は、特に感染者の方の6割が名古屋市内でありですね、その自宅療養の方の実に7割、もうちょっとかな、が名古屋市内の方ということであればですね、やはり名古屋市内にですね、ある程度のキャパのあるものをですね、用意をするということの方がですね、必要性は高いということで、今回、名古屋市内のですね、この東横INN名古屋名駅南をお借りするということにさせていただいたということでございます。
 もちろん、名古屋市さんからのですね、強い要望もあってということでございます。
ということで、今の名駅南のこれもですね、実はお借りをするということでお約束をさせていただいておりましたので。具体的な条件はね、4月はまだ詰めておりませんでしたが、一応、施設についてはですね、実は4月の段階で下見もできておりましてね。
 専門家の皆さんにここの物理的な建物を見ていただいて、じゃあここにこう動線を切って何とかというような、そうしたことも一応、とりあえずの下見はできていたので、そういう意味では、全く下見もできていないそういうホテルを借りるよりは、やはりすぐかかれるという判断の中でお借りをさせていただいたということと、あと今回、東横INNさんに御無理を申し上げて、本当にこういう急速に感染者が増えていく状況の中で、そういう意味では、昨日までの営業で今日から開けていただくということで、そこそこ予約も断っていただいたといいますか、よそにホテルをたくさん持っておられますので、近場の方にね、移っていただいたということもあったというふうに聞いておりますが、そういう御厚意をいただいて、今日から物理的に確保したということでございます。

3 知事発言
(1)マスクの紹介について
 ちなみに、今日のこのマスクはウレタンでできておりまして、西尾の会社が作った、水につけて夏でも涼しいと、こういうことだそうでございます。水につけて使ったことはありませんがね、これを。ただまあ、涼しいです、布よりは。