知事の記者会見
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令和2年9月7日(月) 午前10時
1 知事発言
 それでは、10時になりましたので、定例会見を始めさせていただきます。9月7日のですね、午前10時、月曜日、定例会見を始めさせていただきます。

(1)フランスの経営大学院INSEADと連携した「INSEADイノベーションプログラム」の参加者募集について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/startup/insead20.html)

 それでは、本日、私からの発表事項は1点でございます。お手元の資料を御覧をいただきながら、お聞きをいただきたいと思います。
 フランスの経営大学院INSEAD(インシアード)と連携いたしました「INSEADイノベーションプログラム」の参加者募集についてであります。
 愛知県では、スタートアップ・エコシステムの形成を目指して、これまで、シンガポール、アメリカ、フランス、中国の支援機関・大学等とグローバルな連携体制を構築をしてまいりました。
 今日はお手元にですね、後でお配りをしたこういう資料がありますが、これがスタートアップ・エコシステム、このA4の横ですね、スタートアップ・エコシステム等々について、シンガポール、フランス、中国、アメリカ、各国のですね、そうそうたる大学、研究機関等と連携をしてきたもので、具体的な連携状況を整理したものでございます。
 そういう中で、今回のプログラムの連携先であるINSEADは、フランス・パリ郊外の都市フォンテーヌブローに拠点を置き、MBAの国際認証機関であるAACSB(エーエーシーエスビー)及びAMBA(アンバ)による認証を受けており、世界MBAスクールランキング3位のビジネススクールとして、起業家育成を始めグローバルに活躍する人材の育成を行っているものでございます。
 3位といっても、過去、最近ずっと、1位になったことも何回もあるということで、INSEADは、アメリカのハーバードやスタンフォードのビジネススクールと並んでですね、並んで世界の最高峰の、ヨーロッパでは最高のですね、評価を受けているビジネススクールであります。
 そして、このINSEADとは、昨年8月、私がフランスへ行った際にですね、このINSEADのピーター・ゼンスキー副学長兼イノベーション科長及びベン・ベンソーエグゼクティブ教育科長と面談をいたしました。その際、愛知県のスタートアップ・エコシステムの形成のために連携をしていくことで合意をいたしました。その後、更に協議を重ね、この度、初の連携プログラムとして、愛知県向けにカスタマイズした世界最高レベルのイノベーション人材育成プログラムを実施する運びとなりました。
 今回のプログラムは、県内企業において、社内イノベーションの創出等に関わる方を対象とし、新たな価値創造やスタートアップとのオープンイノベーションの手法など、イノベーションを生み出すために必要不可欠な知識を学ぶことで、企業において新規ビジネスを起こすことのできる人材、いわゆる「イントレプレナー」を育成をすることを目的としております。
 このプログラムでは、イノベーション研究のパイオニアとして著名なフィリップ・アンダーソン教授がメイン講師として登壇をする、全10回のオンライン連続講座のほか、学びを更に深くし、参加企業が具体的な新規ビジネス開始につなげるためのプロジェクトワークにおいて、INSEADが世界に誇る教授陣によるコーチングを行います。
 さらに、本プログラムの実施に当たりましては、2018年に愛知県と「スタートアップ・エコシステム形成に関する協定書」を締結をし、INSEAD同様、AACSB及びAMBAによる国際認証を受け、当地域においてMBAの育成を担ってきた、名古屋商科大学ビジネススクールにも御協力をいただきます。既に新規ビジネスの具体的なアイデアを持っている参加者の中で希望される方に対しまして、名古屋商科大学ビジネススクールの講師陣がプロジェクトの課題に対するメンタリングを実施することで、プログラムの効果を高めてまいります。
 今回のプログラムで得た成果につきましては、来年3月に開催予定の成果報告会で発表をしていただくとともに、プログラムの修了生には、INSEADから修了証が交付をされます。
 このプログラムを通じまして、企業内イノベーションを促進するとともに、こうしたイノベーション人材がこの地域で活躍することで、愛知県のスタートアップ・エコシステムの充実・発展を図ってまいりたいと考えております。
 社内イノベーションを起こしたいとお考えの皆様には、是非、御参加をいただきますようにお願いを申し上げたいというふうに思っております。
 ということでありますが、資料を御覧をいただきますとね、最初の四角囲み、これは、今、私が申し上げた趣旨が書いてあります。
 内容として、1ページの(1)の①でありますが、前半が11月11日から12月3日までの5回、後半が1月8日から2月12日までの5回、連続講座ですね。全10回、原則毎週金曜日、午後6時から午後10時までということでございます。連続セミナーということでございます。
 それから、2ページの②内容ですが、1回目から4回目までは、新規ビジネスの立ち上げに向けた、事業モデルの描き方の戦略。5回目から10回目までは、社内ベンチャーやオープンイノベーションなど、新規ビジネスを立ち上げる手法についての戦術について取り上げ、それがどのように愛知県のスタートアップ・エコシステムの形成につながっていくかについての講座を行っていただくということでございます。
 そして、(2)プロジェクトワークですが、②にありますようにね、この連続講座で学んだことを、事業を立ち上げる際にどのように生かすのか、具体的な新規ビジネス開発等のプロジェクトを進めながら実践をしていただくということで、INSEADからのコーチング、また、名古屋商科大学ビジネススクールからのメンタリングも受けていただくということでございます。コーチングは一般的な様々なアドバイス、メンタリングは個別のプロジェクトの特性に合ったアドバイスと、こういうことでございます。
 言語は英語。3で対象者は、愛知県に本社又は主たる事務所を有する企業で新規事業創出等を担当している方ということでございまして、定員は20名。受講料は無料ということでございます。
 3ページの一番下にありますが、メイン講師のフィリップ・アンダーソン教授は、アントレプレナーシップ、イノベーションを専門とし、世界最高レベルと位置づけられるINSEADアントレプレナーシップセンター長を務める方ということでございまして、2010年にはアントレプレナーシップ最優秀教授に選ばれるということで、そういう意味でですね、この分野ではですね、世界最高峰の方であります。著書の一つに日本企業研究を基にした「Inside the Kaisha」というものもあるということで、日本通の方でもございます。
 そして、4ページがそのプログラムということと、4ページの下にINSEAD、それから名古屋商科大学のビジネススクールの概要が書いてあります。
 INSEADは、フランス・パリですね、そしてサンフランシスコ、シンガポール、アブダビにキャンパスを持つ世界で最も国際化が進んだビジネススクールであります。もともと日本研究も50年前からやっておられまして、現在は40社以上の日本企業と経営幹部の教育パートナーシップ関係を持っておられるということでございます。
 名古屋商科大学のビジネススクールは、1990年に大学院として設立をし、この2006年にAACSBの国際認証、2009年にAMBAの認証を取得され、日本でもそう多くはありませんのでね、大変国際化の進んだビジネススクールを持っておられるということでございます。MBAプログラムは国内1位、アジア15位の評価を受けておられるということでございます。
 もう一つはこの資料ということでございます。
 そして、こちらがですね、先ほど申し上げましたA4の横の世界各国の様々な大学・機関とのスタートアップ・エコシステム関係の提携のですね、状況ということでありますが、シンガポール、フランス、中国、アメリカの各大学・研究機関、そうしたスタートアップの拠点と連携しておりますが、フランスでは、INSEADはプロジェクト、PJというのはプロジェクト、進行中ということでありまして。アメリカは、テキサス大学オースティン校とのプロジェクトで、去年、今年とですね、コンサルティングを受けているということでございまして、進めさせていただいております。調整中というものもありますが、基本的には、この調整中というのはMOU締結で合意をして調整中ということでありますので、そういった形で進めていければというふうに思っております。
 引き続き、こういうときで、なかなか直接会ってというわけにはいきませんが、オンライン、ウェブ等でですね、協議をしながら進めていきたいというふうに思っております。今回のこのプログラムも、最初は対面でやることを予定をしておりましたが、残念ながらその往来ができませんのでですね。ということで、今回はセミナー、コーチングは、全部オンライン形式でやるということでございます。
 来年3月の成果報告会も、今のところ、これはですね、対面といいますかね、そういった会を開いてと思っておりますが、感染状況によってはオンラインというやり方もあるかなというふうに思っているところでございます。
 いずれにいたしましても、こうした形でのですね、スタートアップ・エコシステムを作っていくために、更に具体的なですね、企業との連携、そして世界最高峰の経営大学院であるINSEADなどと連携をしながら、一つ一つ着実に進めていきたいというふうに思っておりますということでございます。
 これは、昨年8月に私がINSEADを訪問した際に、先ほど申し上げたようにですね、このピーター・ゼンスキー副学長兼イノベーション科長、また、ベン・ベンソーエグゼクティブ教育科長と面談をし、そして、愛知のスタートアップ・エコシステムとの連携をですね、していただくということで合意をし、どういう形で具体化をしていくかを協議をしていったところ、こういう形でですね、愛知県向けにカスタマイズしたそうした育成プログラム、イノベーション人材育成プログラムを実施する運びとなったということでございます。こうした形でですね、生かしていきたいというふうに思っております。
 まずは、この点については以上でございますが、あと、感染状況等も含め御報告をさせていただきたいと思います。
 まずはですね、2点申し上げます。

(2)台風第10号について
 まずは、台風でございますが、台風10号につきましては、これは現時点、今日の午前8時の時点でですね、愛知県では波浪警報、大雨・洪水注意報が出されておりますが、この8時の時点では、被害報告は特に現段階ではありません。ということで、第1非常配備を執って、災害対応に備えているということでございます。
 一部停電とかですね、あとは住宅被害が、床上・床下が若干、名古屋市内で最初、金曜日ですね、金曜日の大雨であったということの報告は受けております。引き続き、状況を注視していきたいというふうに思っております。今日も夕方ぐらいまで強い雨が降るという天気予報でありますので、状況を注視をしていきたいというふうに思っております。

(3)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/)

 それから感染状況ですけれども、お手元に資料がございますので御覧をいただければと思っております。
 本日の状況は、今日の午後3時40分にまた御報告をいたしますが、昨日まで、また現段階での資料でありまして、1枚目は、いつものように年代別の感染者の状況ということで、だんだん40代、50代の方も増えてきているということでございます。
 それから2枚目が各症状別のですね、状況ということでございます。中等症の方が増えてきているということ。
 それから3枚目が入院等の状況ということでございまして、昨日は27人の感染者ということでございました。一方で、退院等が55人ということでございまして、そうしたことになっております。現段階では、入院が260人、自宅療養が185人、施設入所が49人ということでございます。
 そして、この土日でクラスターが二つ発生をしておりまして。
 まずは、会食、Xクラスターですけれども、これはですね、これは会食というか、バーベキューに行った方が御家族等でなられたということで14人。全員、このバーベキューに行った方が感染されたということで、そういうクラスターでございます。そして、二つ目がYクラスターということでございます。これは名古屋市内の高齢者施設ということでございます。それが新規に新しく出ておりますということです。
 そして4枚目は検査件数、5枚目が感染経路の不明の方の割合ということでございまして、御覧をいただければというふうに思っております。
 一時の100人台に比べればですね、落ち着きを見せているということでありますが、それでも、昨日は27人でありますが、30人から40人ぐらいのですね、この感染者を見ておりますので、引き続き、私どもといたしましては新型コロナウイルス感染症「厳重警戒」ということでございますし、あわせましてですね、この不要不急の行動の自粛、そして高齢者等への感染の拡大防止、感染防止対策の徹底、これを是非お願いをしたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)フランスの経営大学院INSEADと連携した「INSEADイノベーションプログラム」の参加者募集について
【質問】 INSEADの発表についてお伺いいたします。
 INSEADと、MOUについて、今、締結に向けて調整中ということのようですけども、この時期的なものがもしあれば伺いたいと思います。
 もう1点は、今回、INSEADと連携したイノベーションプログラムが実施されますけれども、今後、他にもこういった試みを、別のものも進めていくようなお考えはあるのでしょうか。
【知事】 INSEADは経営大学院ですから、MOU、相互でいろんな連携をして、共同の人材育成とかね、そうしたことはやっていこうということにはなっておりますのでですね。
 今回は初めての試みで、こうした人材育成のプログラムをやっていただくということなので、こういった形でまずやってみて、そしてそれを含めてですね、こういうプログラムもそうですけど、また人の往来が可能になればですね、実際、直接に来ていただいて、やはり対面でいろんなセミナーもやれると思いますので。そしてまた、向こうの、フランスのスタートアップもこちらに、日本に来てもらってね、こちらの、日本のスタートアップとも連携・交流してもらったり、そういういろんな機会ができると思うんです。ただ、残念ながら、今はちょっと人の往来ができませんので。なので、リモート、オンラインでですね、まずはこういった形でのプログラムを始めて、そして更にこう幾つか積み上げていければというふうに思っております。
 何といっても世界最高峰の経営大学院でありますのでね、人材育成という点ではヨーロッパ随一でありますし、これまでのそのネットワークですね、世界中のネットワークについても、インターナショナルということであれば世界一と言っても良いのではないでしょうか。ですから、そういう意味では、また引き続きですね、しっかり連携をしていきたいというふうに思っております。
 まずはこれを、このプログラムをやるということと、具体的なものを積み重ねていければというふうに思っております。
 ですから、このINSEADに加えて、今はもちろん、最初に、一番初めにスタートしたのがテキサス大学オースティン校でありますから、そうした形のものももちろん重ねていきたいと思いますし、また、INSEADを含めですね。また、このシンガポール国立大学ともいろいろ積み重ねておりますし、あと、中国のですね、この3大学ともですね、いろいろ協議はしております。具体的なことも含めてですね、やっておりますので、そういった形で、MOUだけではなく、MOUに加え、更に人の往来、交流と、更に具体的なプロジェクトをね、立ち上げていければというふうに思っております。
 なので、このコロナウイルスでですね、人の往来ができなくなったということは、本当に、返す返すもですね、痛手だなというふうに思っております。何とかこれが克服できた折にはですね、もう一気に動きが取れるように、オンラインでですね、いろんな仕掛け、仕込みをやっていきたい、そういうふうに思っております。