知事の記者会見
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令和2年10月19日(月) 午前10時
1 知事発言
【知事】 おはようございます。10月19日月曜日午前10時の定例会見を行わせていただきます。
 それではですね、3点、今日は申し上げます。

(1)2020年度「大村知事と語る会」の開催について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/koho/20201028katarukai.html)

 まずはですね、2020年度「知事と語る会」の開催についてです。
 様々な県政のテーマについて、活躍されておられる方々と私が直接語り合う、県政懇談会「知事と語る会」を、10月28日水曜日に、県庁の本庁舎2階講堂、ここですね、で開催をいたします。
 今回のテーマは、「コロナを乗り越え、愛知から日本を元気に」であります。
 「コロナ」をテーマとした今回の語る会では、新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、それぞれの分野で様々な工夫をしながら事業に取り組んでおられる7名の方に御参加をいただき、意見交換をいたします。
 七人の方はですね、お手元の資料にありますように、まずお一人目は、名古屋駅前の廃校になった小学校をリノベーションして作られた、スタートアップの育成拠点「なごのキャンパス」の企画運営プロデューサーを務める粟生万琴(あおうまこと)さんです。
 お二人目は、東海エリアの良いものを知る体験プログラムツアーを運営をしている、大ナゴヤツアーズ実行委員会代表の加藤幹泰さんです。
 三人目は、中央製乳株式会社の代表取締役社長であり、愛知県学校給食牛乳協会の会長も務めておられる川澄宏匡(かわすみひろまさ)さんです。
 四人目は、フロアマットなどの自動車内装部品や寝具製品の製造・加工を行う、株式会社沢田工業の代表取締役社長の澤田智行さんです。
 五人目は、株式会社リクルートライフスタイル営業統括本部旅行営業統括部地域創造部西日本グループのエリアプロデューサーとして、地域の魅力の発掘や情報発信をしている野木真奈実さんです。
 六人目は、田原市で輪菊を生産をし、愛知県農村生活アドバイザー協会の会長も務める山内祐子さんです。
 七人目は、名古屋の大須で、東北産直のおいしいものを楽しめる飲食店「みちのく屋 酒店」などを経営している、株式会社みちのく屋の代表取締役の若林隆之さんです。
 皆様には、日々の活動、そして今回のコロナの影響、また、コロナの影響を受けて始められた取組などを御紹介をしていただく予定であります。
 愛知県では、2月にですね、コロナウイルスの感染者が確認をされて以降、県民の皆様の生命と健康を守ることを最優先に、感染拡大防止と、社会経済活動の両立を図る施策を展開してまいりました。
今回、現場で活躍されておられる皆様から、そうしたコロナを乗り越える工夫など、生の声を聴かせていただけることと期待をいたしております。
 なお、開催に当たりまして、傍聴者10名を本日から募集をいたします。
 また、当日はユーチューブライブで生配信も行いますので、是非そちらでも御覧をいただきたいと思います。
 ということで、資料の3ページに七人の方のですね、プロフィールと写真を、3、4、5、6と並べてありますので、また御覧をいただければというふうに思っております。
 よろしくお願いをいたします。

(2)Aichi-China Innovation Program 県内スタートアップの「中国展開ハンズオン支援プログラム」の参加者募集について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/startup/hands-on-support2020.html

 それでは二つ目です。2点目でございますが、Aichi-China Innovation Program県内スタートアップの「中国展開ハンズオン支援プログラム」の参加者の募集について申し上げます。
 愛知県では、スタートアップ・エコシステムの形成を目指して、これまで、シンガポール、アメリカ、フランス、中国の支援機関・大学などと、グローバルな連携体制を構築してまいりました。
 中国の清華大学とは、昨年5月の中国渡航において、陳旭(ちん・きょく)党委書記と面談をした際に、愛知県と清華大学がスタートアップの交流を深めて、連携していくことに合意をいたしました。その後更に協議を重ね、昨年9月に邱勇(きゅう・ゆう)清華大学学長が愛知県にお越しになり、スタートアップ支援を始めとした包括交流に関する覚書を締結をいたしました。
 この度、清華大学との連携の一環として、同大学のスタートアップ支援組織であるTUS(タス)ホールディングス、T・U・Sですね、TUSホールディングスの協力を得て、「中国展開ハンズオン支援プログラム」を実施をいたします。
 清華大学に隣接するTUSホールディングスでは、インキュベーターとして、多数のスタートアップの発掘、育成を行っており、これまで5,000以上のスタートアップ支援の実績があります。
 今回のプログラムは、中国への展開に関心がある県内スタートアップを対象とし、TUSホールディングスや中国ビジネス専門家等によるメンタリングの実施と、協業を望む中国企業が参加するピッチイベントでのマッチングを通じまして、県内スタートアップの中国におけるビジネス展開を支援するものであります。
 オンラインで行う全6回のメンタリングでは、中国市場に関する市場調査、戦略設定のサポート、スタートアップの技術や強みが伝わるピッチストーリーの構築、知的財産権や法律の知識習得を行っていただきます。
 また、中国でのビジネス展開の足掛かりとするため、中国企業や投資家などの潜在的なビジネスパートナーに向けたオンラインピッチイベントを実施をいたします。
 このプログラムを通じまして、愛知県内のスタートアップの中国ビジネスを支援をしてまいりたいと考えております。中国市場でのビジネスを構築・拡大したいとお考えの県内のスタートアップの皆様に、是非参加をいただきたいと思います。
 愛知県では、海外の支援機関や大学などとの連携体制を生かした、県内スタートアップの海外市場における事業化支援の取組を通じて、引き続き、グローバルなスタートアップ・エコシステムの充実・発展を図ってまいります。
 ということで、資料のですね、1ページに、まずはメンタリングということで、応募いただいたスタートアップをしっかりですね、サポートするということで、1回から6回までのですね、そうしたメニューを書いてございます。
 そして、指導者であるメンターにつきましては、2ページのイ、中国事情に詳しい受託事業者のメンターがお一人、あと、TUSホールディングスのメンターがお一人、外部の中国ビジネス専門家として、ここに書いてあります方々にお願いをいたします。
 そして、(2)として、来年1月下旬に中国企業向けのピッチイベント。中国企業さんに参加をいただいたそういうプレゼンテーション、ピッチイベントを開催をいたします。
 そして、成果発表会は来年3月に行うということでございます。
 なお、3ページの下にありますが、「清華大学・TUSホールディングスについて」と書いてありますが、清華大学は、1911年に設立をし、卒業生に習近平(しゅう・きんぺい)現最高指導者、国家主席ですね、それから胡錦濤(こ・きんとう)前国家主席などもおられる、4万5,000人を超える総合大学であります。そして、大学ランキングは、アジア1位ということでありまして。その清華大学の傘下のファンドですね、ファンドでありスタートアップのインキュベーター、そうしたものがTUSホールディングスということでございます。
 そこと今回、清華大学とは連携をしておりますが、そのスタートアップの支援ということであればTUSホールディングスということなので、そちらと連携事業をやるということです。
 そして、カラー刷りのものがその資料ということでございます。御覧をいただければと思います。
 なおですね、このプログラムは、「事業の確立・拡大からビジネスネットワークの構築、市場の獲得まで」の段階であるエクスパンションステージのものでありまして、大体スタートアップ支援でいきますと、シード、種のところからアーリーステージ、それからエクスパンション、そしてレイターという四つのステージに分かれておりますが、これは事業を拡大をしていく、そういうエクスパンションステージにある、そういうスタートアップ企業を対象にしたいと。特にアメリカの、アメリカ違う、中国でのですね、事業展開を考えておられるスタートアップを、そうした方向にですね、導き、サポートしていく事業だということでございます。
 これまでに、アメリカのテキサス大学オースティン校とは共同で目利きをしてもらってスタートアップを掘り起こし、発掘・育成をし、そしてシンガポール国立大学では、四つのテーマでですね、県内のスタートアップ企業を募集し、そしてシンガポール国立大学発のといいますか、傘下のスタートアップとのマッチングをするというプログラムをやっておりますし、フランスのINSEAD(インシアード)は、これはですね、新規ビジネスを起こす人材を育てる「イントレプレナー教育プログラム」を共同でやるということでありまして、そういう意味では、海外の大学との連携はこれで四つ目ということでございます。
 それも、世界的レベルのそうそうたる大学ということでありまして、そうした形での人材育成をしながら、スタートアップの育成をしながら、また「ステーションAi」のプロジェクトにつなげていきたいというふうに思っております。
 ちなみにですね、TUSホールディングスは、清華大学の隣接というかキャンパスの中なんですね、そこにサイエンスパークを持っておりますが、中国国内に、北京、上海を始め9か所のサイエンスパークを持って運営をしておりますし、投資会社は16か所の拠点を中国国内に持って、中国全土でそういうスタートアップ企業に投資をしているという、中国きってのですね、インキュベーター。そりゃそうですね、清華大学をバックにしておりますからね。自分のところから出ていくスタートアップ企業に投資をし、そしてサイエンスパークを用意をして、そこで事業を起こすということもやっている。そういう中国きってのスタートアップのインキュベーターというところでありまして、そういう中国ビジネスを展開するスタートアップにとってはこの上ないパートナーというかサポーターではないか、というふうに思っておりますので、多くのスタートアップ企業さんに御参加をいただければというふうに思っております。
 それが2点目ということでございます。

(3)「エンジンフォーラム神戸2020」への県内航空機関連企業の出展について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/jisedai/kobeshuttenn18.html)

 そして、3点目でございます。「エンジンフォーラム神戸2020」への県内航空機関連企業の出展についてであります。
 愛知県では、航空宇宙産業の継続的な発展を地域一体となって推進するため、県が中心となって、名古屋市を始めとする行政・支援機関及び大学で構成する「あいち・なごやエアロスペースコンソーシアム」を作っておりまして、県内企業の販路開拓支援、人材育成及び確保支援、新規参入・新規分野参入支援などを行っております。このコンソーシアムはですね、2018年の8月に愛知県から声を掛けて設立をしたものでございます。
 そして、現在、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、世界中で旅客需要が減少し、民間旅客機の受注が減っていることから、旅客機の機体の一部、エンジンなどの部品を製造する県内の航空機産業も大変大きな影響を受けております。
 こうした状況を受け、この度、コンソーシアムにおきまして、明日、10月20日及び21日両日に神戸市で初めて開催される航空及びその他の産業用のエンジンを対象とした国際商談会「エンジンフォーラム神戸2020」に急きょ出展ブースを確保し、県内航空機製造サプライヤー企業18社と共に「あいち・なごやパビリオン」として出展することといたしました。
 「エンジンフォーラム神戸2020」は、航空宇宙産業のみならず、その他の産業におけるエンジンなども対象とする国際的な商談会であるため、航空機産業の需要回復後を見据えた商談ができることに加え、他産業へ参入し、一時的な航空機産業の需要低迷期を乗り切るとともに、経営の柱を複数にして経営基盤の強化を図るための商談もできる機会となっております。
 これは、航空エンジンや産業用ガスタービンエンジンなどに関する国際的な商談会ということでございまして、今非常に苦しいんですが、将来には大幅な市場拡大が見込まれるこの航空機分野についてですね、これをサポートするために、この商談会に急きょ参入することといたしました。
 今回は、新型コロナウイルス感染症の影響で需要が低迷している県内航空機産業への支援という趣旨から、出展料につきましては、コンソーシアムが全額支援することといたしました。
 また、出展企業に対しましては、航空ビジネスの専門家による商談支援やコンサルティングなども実施をし、商談をしっかりと全力でサポートしてまいります。
 なお、出展企業が18社でありまして、これは全都道府県の中で最大の規模となっております。一番大きなブースを構えるということでありまして、そういう中でしっかりとやっていきたいというふうに思っております。
 引き続きですね、愛知県では、感染症対策と併せて、こうした経済をしっかり回していく支援も行っていきたいというふうに思っております。
 なお、資料がありますが、明日、明後日、神戸国際展示場3号館で、18社が出るということでございまして。その資料の1枚目、1ページ、2ページがその概要ということでございまして、参加企業の中には、エアバスとかサフランなどの国内のエンジンメーカーですね、そうした方々も出てこられるということでございます。
 別添の1は参加企業の一覧ということでございまして、また御覧をいただければというふうに思っております。

(4)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/)

 私からの発表はですね、発表事項は以上でありますが、これに加えまして、新型コロナウイルス感染症のですね、これは今朝の時点といいますか、昨日までの時点の資料もお配りをしておりますので、御覧をいただければというふうに思っております。
 1枚目がですね、感染症患者さんの年代別の内訳ということで、30代以下の若い方の割合が54.7パーセント、これはもう変わっておりません。そして、感染経路不明の方の割合が51.2パーセントも変わっておりません。
 そして2枚目がですね、症状別の方の割合ということで、中等症・重症の方の割合が12パーセントで、これも最近ほとんど変わっておりません。感染者の数がね、少なくなっておりますので、傾向としてはほとんど変わっておりません。
 そして3枚目がですね、入院者等の状況ということでございますが、これもまあ週末を挟んでおりますので、これを御覧をいただければと思います。現在入院中が81人、自宅療養99人ということでございまして、施設入所は30人で、健康プラザが10人、名古屋の東横INNが20人ということでございます。
 そしてクラスターはですね、ここにありますように、一番最近できました、この知多市の職場、事業所のクラスターが29人となりましたが、三つのクラスターがこの週末の間にですね、全部終息をいたしております。名古屋市内の2か所の飲食店、接待を伴う飲食店が終息をしました。2Eと2Fですね。そして半田病院が、2Cのクラスターが終息をいたしました。あとクラスターとしては1か所ということでございます。
 そして、4枚目、5枚目が検査の件数と、そして感染経路不明の割合の数値ということでございます。御覧いただければというふうに思います。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)岡崎市長選挙の結果について
【質問】 昨日、投開票がありました岡崎の市長選挙についてです。
 今回、現職の内田さんと元代議士の中根さんの一騎打ちで、事前の予想だと内田さんが有利という話もありましたが、中根さんが初めての当選を果たされました。
 勝因の一つとして、全市民の方にコロナ対策ということで5万円を給付するという公約を掲げて、これがかなり効果があったのではないかという分析も出ていますが、この選挙結果、特にこうした公約を掲げての当選に至ったことについて、知事の御所見をお聞かせください。
【知事】 正直言ってですね、ああいう陣立てといいますかね、主要政党の推薦を全部ですね、現職の内田さんが受けて、そしての選挙戦でありましたから。ましてや市会議員選挙とのね、ダブルだったんで、普通、そういう市会議員さんの票がそのまま乗っかってくるというのが想定されるわけですけれども。にもかかわらず、その結果が違った結果になったということに私も正直言って驚きましたが、選挙結果なのでですね、「そういうことか」というふうに思って受け止めております。
 実際どうだったかというのは、私も、現職のですね、内田さんの出陣式に1回行ったきりでありまして。こういう時期なんで、4年前、8年前などは市会議員さんのですね、ところも、4年前は何十人、三十何人回りましたけども、今回はこういうコロナウイルスの状況なので一切行っておりませんので。やっぱり選挙というのは、現地を歩かないと分かりませんのでね、雰囲気は。
 というので、私も聞くだけということでありますが、どういうことでどういう状況だったのかというのは、また後でいろいろ関係の皆さんからお聞きをできればかなとは思っておりますが、今の段階ではちょっとお答えできるものを持ち合わせておりませんので、結果を「そういうことなのか」ということで受け止めているということかなと思ってます。