知事の記者会見
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令和3年2月1日(月) 午前10時
1 知事発言

 皆様、おはようございます。2月1日月曜日午前10時の定例会見を始めさせていただきます。
 
(1)「2021愛知環境賞」の受賞者の決定について
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/junkan/2021aichikankyousyou.html
 それでは、今日は、発表事項は1点でございます。「2021愛知環境賞」の受賞者の決定についてです。
 愛知県では、資源循環や環境負荷の低減に関する県内の先駆的で効果的な技術・事業や活動・教育の優れた取組を表彰する「愛知環境賞」を2005年から実施をしております。要は愛知万博からね、を契機に実施をしているということです。
 この度、今年の受賞者を決定しました。
 選考に先立って、昨年の9月から10月まで、企業、団体等の皆様から取組の募集を行ったところ、新型コロナウイルスの影響により、日常生活や経済活動に大きな影響が生じている中で、40件もの応募がありました。御応募いただいた全ての方々に対し、心から感謝を申し上げます。
 この度、有識者等による選考委員会での審査の結果、金賞に選出されましたCKD(シーケーディー)株式会社(小牧市)の取組を始め、15者に賞を授与することとさせていただきました。
 金賞に選出をいたしましたCKD株式会社は、耐摩耗性に優れた機械部品等の開発により、機械そのものの長寿命化を実現するとともに、大気中から効率的に抽出した窒素ガスを活用した食品の長期保存を可能にする装置を開発するなど、環境負荷の低減に貢献する様々な製品の開発に取り組んでおられます。
 また、銀賞には、加山(かやま)興業株式会社、豊川市ですね、の再生可能エネルギーの導入や地域の子供たちへの環境教育の取組など、環境に配慮した企業経営を。そして銅賞には、豊栄(ほうえい)化学株式会社(豊田市)の廃プラスチックと汚泥を原料として製鋼用の燃料を製造する、廃プラスチックのリサイクルの取組を選出をいたしました。
 表彰式は2月の18日にホテルメルパルク名古屋で開催をし、私から賞状とトロフィーを贈呈する予定です。
 なお、表彰式は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、受賞者のみの参加で執り行うことといたしております。
 要はですね、毎年、この表彰と、あと、受賞者によるポスターセッションですね。会場のところに、どういう内容だという、いわゆる紹介するポスターを作っていただいてね、貼らせていただいて多くの方に御覧をいただくということ。それから、今年のエポックになるような有識者の方をお呼びして講演会をやるということでやっておりましたが、今年はそのポスターセッションも基調講演も中止ということにいたしました。受賞者のみの参加で表彰式を行うということにいたしております。
 そして、今回の応募件数は40件で受賞者は15件でありますが、昨年は応募が43件で受賞者16件、2年前が応募43件で受賞者14件、3年前が応募40件で受賞者15件ということでですね。大体例年と同じぐらいということでございます。
 そして、先ほど申し上げましたが、こういう企業、団体が行う資源循環や環境負荷低減に関する先駆的で効果的な取組を表彰し、広く社会に紹介することによって循環型社会の形成を促進するということで、2005年の愛知万博を契機に創設をして、今回で17回目ということでございます。募集対象は、省資源、省エネルギー、環境教育といった分野での先駆的な事例ということでございます。
 ちなみに、昨年は東邦ガスさんの「スマートタウン『みなとアクルス』の開発」。2年前は名南製作所(めいなんせいさくしょ)、ブラザー工業。3年前は530(ごみゼロ)運動(環境)協議会、これは豊橋ですね。豊橋市の530運動(環境)協議会。それからリンナイ株式会社さんなどなどということでございます。
 ということで具体的にはまた資料を御覧をいただきますとね、ありますが、1ページが金賞、銀賞、銅賞ということでございます。それから別紙が、資料の3ページが金賞、銀賞、銅賞、中日新聞社賞。それから名古屋市長賞、それから優秀賞が4ページ、5ページということでございますので、御覧をいただければと思います。
 なお、これは環境パートナーシップ・CLUB(EPOC(エポック))という企業・団体の260社(者)の集まりの団体とですね、愛知県と中日新聞社、そして名古屋市さんとこうしてずっとやっているということでございます。
 よろしくお願いをいたします。

(2)「夢!きらリンク愛知国体」について
 今日の発表事項はこの点でございますが、最後にもう一つだけ。
 昨日までやっておりました「夢!きらリンク愛知国体」について、既に結果はもう報道されているとおりでございますが。今回のスケート競技会・アイスホッケー競技会終了時点での総合成績として、愛知県は男女総合成績でですね、男女総合成績、いわゆる天皇杯ですね、これは3位。そして女子総合成績、皇后杯ですね、これが4位ということで、大変頑張っていただいたと。地元開催で頑張っていただいたということではないかなというふうに思います。
 スケート競技会はね、スケート競技会が男女総合で第3位、女子総合で第4位ということで頑張っていただきました。スケートは、フィギュアとショートトラック、スピードということでありますが、大変頑張っていただいたということであります。それからアイスホッケーは10位ということでありました。多くの皆様のね、健闘をたたえたいというふうに思います。
 また、こういう時期にですね、全国からお越しいただいた選手の皆様に、感染防止対策をしっかり取っていただいた上で、選手の皆様に全力を尽くしていただいたということに心から敬意を表したい。選手、関係者の健闘を心からたたえたいというふうに思っております。

(3)新型コロナウイルス感染症について
https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html
 引き続きですね、お手元に新型コロナウイルス感染症の状況についての資料がありますので、私から、午前中でありますが、昨日までの分についてですね、現時点の状況について御報告をさせていただきます。
 一つはですね、最初の資料は、いつものように70歳代以上の高齢者の方の割合、年代別の割合ですね。高齢者の方の割合が16.9パーセント。そして(感染)経路不明の方が42.7パーセントということであります。
 そして2枚目が、重症・中等症の方の割合が11パーセント。
 そして3枚目が、検査件数と陽性率でございます。24日日曜日まで入っております。5パーセントから7パーセント、5、6、7(パーセント)ということですね、そんな感じであります。それから、感染経路不明の方の割合の数値。
 そして、最後に入院者の状況でありますが、今日時点で713人でございます。ですので、昨日、1日前より11人減って713人でございまして、1月30日土曜日の夜の時点が724人で過去最多でございました。もう御報告してあるとおりであります。724人が過去最多でありました。それから11人減って713人。そして、重症の方が2人減って56人。愛知病院は変わらずで21人。
 そして施設入所がですね、8人減って216人。名古屋が東横INNが5人減って114人、豊川が3人増えて19人、三河安城が6人減って83人ということでございます。
 入院がですね、713人ということでありますが、入院調整も23人おりますので。ここら辺があんまり変わっておりませんので、なかなか700人を切っていかない感じがね、いたしております。
 それから、昨日4人亡くなられておりまして、死亡者が400人ということになりました。大変厳しい状況でございます。
 そして、次にクラスターでありますが、クラスターはですね、三つ発生を確認をいたしております。5Iのクラスター、弥富市の高齢者施設。5Jのクラスター、名古屋市の高齢者施設、これは17人ですね。それから5Kのクラスター、これも名古屋市の高齢者施設。この三つが新たに発生を確認しております。
 それから、右の方が終息したクラスターでありまして、クラスターの終息につきましては、順番からいたしますと、真ん中、3Zのクラスターが26人ですね、これは瀬戸市の医療機関。それから4Eのクラスターが名古屋市の福祉施設。それから4Fのクラスターが名古屋市の医療機関。そして、4Gのクラスターが名古屋市の高齢者施設。そして、下にいって4Kのクラスターが豊田市のクラブチーム。それから4Mのクラスターは春日井市の職場、これは愛知県の警察学校ですね。これも終息をいたしました。そして4Nのクラスターが名古屋市の高齢者施設。それから、下にいって4Oのクラスターが刈谷市のクラブチーム。そして4Rのクラスター、一番下ですね、これが岡崎市の接待を伴う飲食店ということでございます。それだけが終息をいたしております。
 そして、補足をいたしますと、名古屋市内の入院者はですね、名古屋市内の方は今276人、昨日時点でございまして。そして、名古屋市民の方が名古屋市内の病院に入院しているのが236人。それから名古屋市以外の患者さんが名古屋市内の病院に入院しているのが15人。足して251人、251人。名古屋市外への入院者が40人ということでございます。
 ということで、これは名古屋市さんにも聞いていただければと思いますが、実際、名古屋市さんいわくは、二百二十何人ということを言っておられますけれどもですね、実際は今251人入院しておられるということで。とにかく退院で空けばまた入るという状況というふうに聞いております。
 というのと、だからそういう医療機関等でクラスターが起きた場合は、その予定していた、確保していた病床でないところにもずっと入院されておられるということで、それもあって251人というふうに聞いております。
 いわゆる中等症以上でですね、リスクが高いという方で、すぐに入院が必要だという方は、我々県の方に話が来て、そして広域調整をかけて名古屋市外の病院に入院していただいていると。こういうことで今、何といいますかね、何とかですね、対応しているということでございます。
 したがって、先般発足をさせました、このコロナ病床の確保チームですね、DMATのですね、北川先生を中心に、チームリーダーとする医療確保の緊急チームの皆様にね、こういう病床確保と入院調整を、引き続きしっかりとやっていただきたいというふうに思っております。
 ということで、愛知県は国の緊急事態宣言の対象区域ということで、1月14日から発出でございます。そして、国の宣言に基づいて県の緊急事態措置を発動をいたしております。1月14日から2月7日まで。そして、飲食店の時短要請と、そしてイベント・行事等のですね、定員の50パーセント、そして5,000人のアッパーということについては18日からということでお願いをいたしております。
 今一度の行動の自粛・変容と、そしてまた飲食店の皆様の営業時間の短縮。そしてまたテレワークの導入。そしてイベント・行事等のですね、規制、そうしたことについて御理解をお願いを申し上げます。
 感染防止対策の徹底をお願いをし、このコロナウイルスを抑え込んでいきたいというふうに思っております。よろしくお願いを申し上げます。
 私からは以上であります。

2 質疑応答
(1)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 新型コロナウイルス特措法に基づく、緊急事態宣言の期間延長に関してなんですけれども。先週末の記者会見では、週末の入院者や感染者数などの数値を見て週明けにも判断したいと述べられていました。この週末の数値を見て、どのように判断されるお考えでしょうか。
【知事】 週末というか、今日の数値がね、まだ午後には出てきますので、それを見てまた検討していきたい、考えていきたいというふうに思っておりますが。
 昨日まで、この1か月の状況を見ますとね、やはり正月休み明けの第1週が400人を超えたところ、それから翌週が300人台、平日がね。そして、その第3週が200人台の後半。そして第4週が200人台の前半から100人台と、こういうことになりましたので。これは全国的な傾向でもあると思いますが、やはりこう右肩下がりで減ってきているのは事実かなということで。この緊急事態宣言、そして緊急事態措置によって規制を強めておりますので、そういったことで新規の陽性者数は減ってきているのは事実でありますし、私どもの状況を見れば、昨日の時点で過去7日間平均は169人というところまで落ちてきましたが。
 一方で、もうずっと先週来から申し上げておりますが、入院者の状況がですね、730人台ということで大変厳しい状況でございます。なかなかこの冬の厳しい季節の中でですね、気候の中で、そしてまた高齢者の方が増えてきているということで、どうもやはり中等症以上になる方が多く、入院もどうしても長期化しやすいということで、なかなか入院が減っていかない。重症者数もですね、過去7日間平均で60人台ということでレッドゾーンということでありますので。
 そういった状況を踏まえますとね、今週、あと1週間でこの入院者の状況がですね、ステージ4とステージ3の境は500人ですからね、愛知県の場合。そうすると、あと200人、200人以上、この四、五日で一気に減るというのはなかなか難しいかなというふうに思います。
 ということでありますので、新規の陽性者がこう、ぐっと減ってきて、オレンジゾーンでもありですね、ちょうど境目、ステージ4とステージ3の境は260人ですから、それを大体100人ぐらいまで下がって、下回っているというのは、これは有り難いことだというふうに思いますし。この次は、この160人を下回ればですね、イエローゾーンまでなりますから、これは有り難いことだとは思いますが。ただ一方で、入院者が700人台というのは、やはり医療がひっ迫している状況に変わりはないということだと思いますし。先ほど申し上げましたように、名古屋市内はですね、もうとにかく退院されればすぐ、空けばすぐ入るという状況なので。ほかの大都市圏域と同じような状況かなということでありますので。その医療のひっ迫状況等考えますとね。なかなか厳しい状況ではないかというふうに思っております。
 いずれにしても、これはですね、引き続きこの数値、状況を注視しながら、また国ともしっかりと協議をしていきたいというふうに思っております。
 国の方も専門家会合、今日もやるんですかね、厚労省がね。内閣官房のあれもいずれやるんでしょうね。ですから、今週断続的にやって、週半ば過ぎに判断ということのようにも聞いておりますが。いずれにしても、この今の私どもの愛知県の状況はですね、率直に申し上げていきたいというふうに思っております。

(2) 愛知県知事解職請求に係る署名簿の調査について
【質問】 知事に対する解職請求、リコール運動の署名に関して、昨年末以来、県の選挙管理委員会が調査を行ってきました。その中で、全県的に8割以上の署名が無効だったのではないかという調査結果がまとまったとも聞いております。
 もちろん、選挙管理委員会は独立した行政委員会なので、知事のお立場からは言及しづらいところがあるかもしれませんけれども、もし組織的な不正行為といったものがあった場合は、やはり刑事告発などに値する事案だとお考えでしょうか。
【知事】 これはですね、この署名簿の調査につきましては、現在、県の選挙管理委員会において粛々(しゅくしゅく)と行われているというふうに聞いております。その結果が出れば、改めてコメントしたいというふうに考えております。
 なお、御案内のように、県の選管がですね、12月21日にこれは調査をするということを決めて、年末ですかね。ですから節目節目というか1週間ごとかな。毎週週明けにですね、1週間集計して、今日はここまで出てきたということを、選管の方から皆様の方にね、発表されておられますよね。
 ですから年末は、12月28日は14市町村だったかな。あと、月明けて第2週の頭、第3週、それぞれに14(市町村)が30(市町村)なり40(市町村)なり、何か段々段々増えていって、名古屋市内が幾つか出てきてまたこうこう。
 ということで、その都度このくらいの市町村から数値の報告がありましたということを報告されて。そして、その折にですね、口頭で、8割以上がですね、無効というふうにですね。そういう報告があったということをですね、皆様のところに連絡があったというふうに聞いております。
 ただ、いずれにしても、今県の選管において粛々と調査が行われていると聞いておりますので、その結果が出れば、改めてコメント申し上げたいというふうに考えております。
 ただ、なお、これに関する報道がですね、この先週末といいますかね、この週末にありました。その報道は私も拝見をいたしております。要は、提出された署名のうち8割をはるかに超える署名が無効だという報道でありました。ということですよね。
 その報道が仮に事実だということだとすればですね、これは日本の民主主義の根幹を揺るがすゆゆしき事態だというふうに認識せざるを得ないというふうに思っております。民主主義の根幹は、有権者、国民による直接選挙、直接の投票が民主主義の大前提であり、根幹であります。なので、その選挙、国民、有権者による直接投票による選挙の公正性が確保されなければならない。これが民主主義のですね、大前提であり、根幹であります。
 なので、直接投票による選挙については、公職選挙法に基づいて様々な手順、手続が決められておりますね。投票所は決められ、期日前投票はこうですよ、それと立会人、監視人と、そういった制度があり、そして、投票の偽造なり不正をした場合には、3年以下の懲役、禁錮、罰金というのがですね、ついているわけですね。
 同じく、その直接投票による選挙と対をなすのが、地方自治体の首長、それから議会の議員に対する解職請求なり、また、条例の制定、改廃の請求のいわゆる署名による直接請求がですね、できるという制度が地方自治法に基づいてできている。当然それも公正性が確保されなければならないということなので、それについて不正行為等がある。端的なことを言えば、署名の偽造、偽装がある、不正があるということになると、3年以下の懲役、禁錮、罰金ということで、全く同じ、同等の罰則で担保されているわけですね。それが日本の民主主義制度であります。
 なので、もし仮にですね、報道のように8割をはるかに超える署名が無効ということであればですね。これは民主主義の根幹を揺るがすゆゆしき事態だというふうに言わざるを得ないというふうに思っております。ということでありますし、これは日本の民主主義に対する重大な挑戦だというふうに言わざるを得ないと思います。
 ということでありますので、これはまずは、何をさておいても、この事実関係の解明がなされなければならないというふうに思います。
 ということでありますので、独立の行政委員会である、この県選挙管理委員会において、市町村の選挙管理委員会さん、実際のその署名を市区町村のですね、選挙管理委員会に提出されておりますので、実際の調査は、作業は市区町村の選挙管理委員会の皆様にやっていただいているということなので。市区町村の選管、県の選管、協力してですね、とにかく速やかにこの調査を行い、そして事実関係を解明し、明らかにしていただきたい。そのことを強く望むというものであります。