知事の記者会見
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令和3年4月5日(月) 午後3時10分
1 知事発言

 本日はですね、4月の最初の月曜日、定例記者会見ということでございますので、毎年恒例でありますが、新年度の挨拶をさせていただいた後、本日の発表事項という形にさせていただきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。
 
(1)新年度の御挨拶
 それではまず最初に、新年度の挨拶を申し上げます。よろしくお願いいたします。
 昨年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、2度の緊急事態宣言発出など、県民生活、経済活動に大きな影響が生じる中、感染拡大防止と社会経済活動の両立に向けて、全力で取り組んでまいりました。
 医療機関の皆様には、昼夜を問わず献身的に御対応いただくとともに、県民・事業者の皆様には、感染防止対策の徹底、緊急事態措置への対応など多大な御協力をいただき、全ての皆様に心から感謝を申し上げます。
 そうした中でも、ジブリパークの本体工事着手、国内最大のスタートアップ支援拠点「ステーションAi」整備事業の開始など、ウィズコロナ・アフターコロナ時代を見据えつつ、愛知の未来を形づくるプロジェクトを着実に進め、「愛知」を「新起動」させる1年となりました。
 今年、2021年は、私が知事に就任してからちょうど10年を経過する節目の年、知事として3期目の折り返しの年であります。
 先の2月議会では、令和3年度予算として、一般会計2兆7,165億余円、特別会計・企業会計を合わせまして4兆3,036億余円の予算を議決をいただきました。
 現下の課題である新型コロナウイルス感染症の克服に向け、オール愛知一丸となって取組を進めるとともに、愛知の未来に向けてまいてきた種から芽吹いた成長の芽を大きく育て、将来にわたり日本の成長をリードし続ける愛知づくりを前進をさせてまいりたいという思いを込めまして、「『克服前進』予算」と銘打たせていただきました。
 新型コロナウイルス感染症の状況は、県民・事業者の皆様の御協力によりまして、3月22日に警戒領域・イエローゾーンに切り替えることができたものの、人の動く季節柄、リバウンドや変異株の感染拡大が懸念されるなど、予断を許さない状況が続いております。
 こうした中で、2月からは医療従事者へのワクチン接種が始まっており、今後、高齢者の皆様への接種開始を皮切りに、県民の皆様への接種を順次実施をしてまいります。
 ワクチン接種を迅速かつ円滑に進められるよう、医療機関や市町村の皆様とも連携をし、万全の接種体制を構築するとともに、次の大波の到来も想定をし、引き続き医療提供体制の確保にもしっかりと取り組んでまいります。
 県民・事業者の皆様には、新型コロナウイルス感染症を克服し、一日も早く日常を取り戻せることができるよう、感染防止対策の徹底、そして新しい生活様式の実践など、引き続き御協力いただきますようにお願いをいたします。
 一方、愛知を前進させる取組も、今年度着実に進めてまいります。
 まずは、ジブリパーク整備の推進です。今年は、「青春の丘エリア」、「ジブリの大倉庫エリア」、「どんどこ森エリア」の展示・演示工事に着手するとともに、「もののけの里(エリア)」、「魔女の谷エリア」の本体工事に着手をいたします。2022年秋のオープンに向けて、しっかりと取り組んでまいります。
 また、新たな付加価値を生み出す「愛知発イノベーション」の中核となる、国内最大のスタートアップ支援拠点「ステーションAi」については、今年度、PFI事業者を選定をし、2024年10月の供用開始に向けて、着実に取組を進めてまいります。
 日本が世界に誇るジブリ作品を再現した唯一無二の公園「ジブリパーク」と、世界とつながるイノベーション拠点「ステーションAi」が相乗効果を生んで、国内外から人材を呼び寄せる大きな力となることを期待をいたします。愛知の未来を見据え、しっかりと前進をさせてまいります。
 そして、人を呼び込むためのインフラ整備として、「リニア大交流圏の形成」、名古屋駅のスーパーターミナル化、鉄道・道路ネットワークの充実・強化、港湾の機能強化、そして中部国際空港の二本目滑走路など、しっかりと進めてまいります。
 また、今年度は、Aichi Sky Expoで、秋に「SDGs AICHI EXPO 2021」及び「SDGs関連国際会議」を、11月には「ロボカップアジアパシフィック2021あいち」を開催をいたします。
 さらに、2025年夏のオープンに向けて整備を進める「愛知県新体育館」や2026年のアジア競技大会開催など、愛知の未来を形づくるビッグプロジェクトが続きます。
 こうしたプロジェクトを着実に前進させるためには、「人づくり」が大変重要となります。次代を担う子供たちの教育、世界と愛知をつなぐグローバル人材やモノづくり王国愛知を支える産業人材の育成、そして、子供・若者・女性・高齢者・障害のある方、全ての人が活躍できる社会の実現に向けて、引き続き取り組んでまいります。
 新年度が始まりました。しっかりとロケットスタートを切って、これまで以上にスピード感を持って、職員一丸となって取り組んでまいります。
 県民の皆様、そして県政記者クラブの皆様にも一層の御理解、御協力、御支援をいただきますようにお願い申し上げまして、新年度に当たっての御挨拶とさせていただきます。よろしくお願いをいたします。

(2)知事の名刺を使った県産農林水産物のPRについて
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/shokuiku/r3meishi.html
 それでは、本日の発表事項1点目、私、知事の名刺を使った県産農林水産物のPRについてであります。
 愛知県では、あいちが誇る全国トップレベルの農林水産物の更なるブランド力強化や県産農林水産物全体のイメージアップを進め、需要拡大を図っております。
 その取組の一環として、2011年度から毎年、私の名刺に愛知の農林水産物の図案を入れて県内外へのPRを行っており、今年度で11年目を迎えます。
 今年度PRする品目は、産出額が全国上位である品目や今後ブランド化を図っていきたい品目であり、「ちんげんさい」、「みかわ牛」、「なし」、「小麦」、ゆめあかりですね、「トラフグ」、「名古屋コーチン」の6品目です。
 このうち、「みかわ牛」、「トラフグ」は、今回初めて取り上げます。
 「みかわ牛」は、愛知県内の認定農場で育てられ、肉質4等級以上に厳選されたおいしい和牛肉です。愛知県では、昨年度に「みかわ牛銘柄推進協議会」を立ち上げ、ブランド力強化に取り組んでおります。
 「トラフグ」は、県内では、主に渥美外海で、はえ縄漁により漁獲されております。引き締まった白身に旨(うま)みがあふれる、冬の味覚の王様で、「あいちの四季の魚」にも選定をされております。高級魚であるトラフグは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けていることもあり、需要拡大に向けてPRしてまいりたいと考えております。
 なお、4月からは、既に「ちんげんさい」の図案を入れた名刺を使っております。今後とも、名刺を使って愛知の農林水産物をしっかりとPRをしてまいります。
 ということで資料を御覧をいただければですね、書いてありますが、その資料の別紙1、裏面になるのかな、ということでございますが、2か月ごとにこうした形でのPRをしていきたいというふうに思っております。
 ということで、農産物だけでなく水産物もね、バランスよくPRをしていきたいということでございますので、よろしくお願いをいたします。
 これが、まず私からの発表事項でございます。

(3)新型コロナウイルス感染症について
https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html
 それでは続きまして、本日の新型コロナウイルス感染症の状況について申し上げます。
 ということで、まだちょっとこの時間なので。やっている間に(新規陽性者数の情報が)入るかなと思ったんですが、ちょっとまだ入らないようでございます。が、県だけは分かっている。県は、今日は10人です。なので、今日は100人はいかないなと思いますが、県は10人、岡崎が3人、一宮0ですね。あと、名古屋、豊橋、豊田の三つが入りますので、また、入り次第お知らせをいたします。
 なおですね、今日は月曜日なので、変異株のPCR検査の陽性者数を、この1週間といいますか、この今日までの分がですね、分かりましたので、申し上げます。
 これは、私ども県と市の衛生研究所、市は名古屋市も中核市もありますけども、そして国委託による民間検査実施分、民間検査機関にも委託をして変異株の検査をしたもので陽性になって愛知県の検体というものもありますので、それを。民間検査分は言ってもいいんだな。
【感染症対策局長】 はい。
【知事】 民間検査分がね、追加で17(人)。この前は15(人)だったね、15。今回は17(人)でございます。それを入れて、今回の変異株PCR検査の陽性者数は69人、69人です。累計で136人となります。136人となります。ということをまず御報告をさせていただきます。
 そしてもう一つ、資料の一番最後にですね、今日は月初めなので、地区ごとで月締めの資料、(新規)陽性者数の数値をお渡ししております。今日は3月分の数値が入りましたので、お配りをさせていただいております。地区ごとの増減というのをですね、これで見ることができます。
 3月は、やはりですね、名古屋市が41.1パーセントというふうに増えております。増えているところはちょっと太字になっておりますね。あとは海部郡が増えております。これは保育園のクラスターが出たということが効いていると。尾張東部はですね、これは大学の部活の寮かな、でクラスターが出たというのが効いていると。それから知多半島は、半田市の医療機関でクラスターが出たのが効いていると。こういうことで、この4か所が増えているという状況でございます。これが3月の状況でございました。御参考までに御覧をいただければというふうに思っております。
 そして、今(新規陽性者数の情報が)入りましたので、この数値を申し上げたいというふうに思っております。本日の愛知県の感染状況でございます。
 4月の5日月曜日、愛知県の新型コロナウイルス感染症の検査結果、(新規)陽性者数は45人、45人であります。県10人、名古屋市29人、豊橋1人、岡崎3人、一宮0(人)、豊田2人で、45人であります。
 ということで、月曜日はですね、やはり検査数、検体数は少ないということで、こういう数値ということでありますが、そうは言いましてもですね、やはりここのところ3日続けて100人超えということでありました。
 日曜日も、昨日も116人ということで。日曜日としては、100人台になったのは、もうずっと戻ってあれですね、1月31日の日曜日まで遡るんですね。ということで、2か月ぶりに、日曜日が100人超えたということでありますが、今日は45人ということで。月曜日ですから、先週は39(人)、その前は31、15、それからその前が、4週間前は8、31、30、それから42。ですから、2月の15日が42という感じでありますので、そのくらいかなと。それから、2月の8日も43、2月の1日が79。ですから、2月の半ばぐらいの数値ということかなというふうに思っております。
 ただ、いずれにしてもですね、大変厳しい状況でございます。リバウンド防止対策の徹底をお願いいたします。不要不急の外出、移動の自粛、そして感染防止対策の徹底、時短要請、ガイドラインの遵守、イベント開催制限、春の行事での対策、宴会の自粛ということで、リバウンド防止に向けて警戒領域・イエローゾーンということでございます。4月の21日まで営業時間短縮の要請もお願いをしております。引き続きですね、感染防止対策の徹底をお願いを申し上げます。
 大阪、兵庫、そして宮城に「まん延防止等重点措置」が適用になっております。また、首都圏等々もですね、なかなか厳しい状況が続いております。やはり新幹線で隣の駅ということもあります。この地域、愛知もですね、やはり3月の前半、半ばに比べれば新規陽性者数も倍ぐらいな感じがありますのでね、リバウンド防止に向けて感染防止対策の徹底を今一度、そしてまた引き続きお願いを申し上げます。よろしくお願いいたします。
 ということでございまして、資料の裏面、2ページですが、これは、3の①は116人の昨日の内訳。②は7日間の指標で、新規陽性者が93人、入院患者256人、重症者10人ということです。
 そして、70歳以上の高齢者の方の割合は18.2パーセント、感染経路不明42.1パーセント。
 そして、重症・中等症の方は11.7パーセント。
 続いて検査件数もですね、3月28日日曜日まで入りまして、この日は多いな、7パーセントになっていますね。陽性率は、7日間平均すれば2.5(パーセント)ということですね。
 そして、経路不明の方の割合の資料がございます。
 最後に、入院患者さんの状況でございますが、週末がありますので、入院患者さんは昨日の夜の時点ですね、今日の時点では262人ということでございます。週末で若干増えているんだな。ということでございます。
 そして今日は、中等症が59人。重症が3人減って7人。愛知病院は11人。そして、施設入所が増えて200人になっております。これは、名古屋の東横INNが17人増えて94人、豊川が2人増えて18人、三河安城が14人増えて88人ということですね。昨日2人亡くなっておりますので、亡くなられた方は590人ということです。
 そしてクラスターですが、新たにですね、新たに6Eのクラスター、これは豊田市の職場ですね、職場でございます。6Eのクラスター、45人。6Eのクラスターでございます。ほとんどの方が無症状か軽症ということで、この方々が三河安城の宿泊施設にどんと入ったということで、三河安城の宿泊施設がどんと増えているというふうに聞いております。
 そして、6Cのクラスターは、これは豊橋の医療機関ということでございます。
 5Yのクラスターが終息しました。これは名古屋市内ですね、名古屋市内の保育施設で13人、これは終息ということです。
 そして、入院患者さん262人のうち、いわゆる豊橋の医療機関のクラスターでそのまま入院しているということで、コロナ病床を使っていないという方が41人おりますし、あとは変異株のウイルスで陽性になった方が入院しているのが31人ということで、これを足しますと72人なので、そういう意味では、実際コロナ病床を使って入院しているという方は、これを引くと200人を切るということかなということでございます。
 ただ、毎日の陽性者数は増えておりますので、徐々にやはり、入院者も増えてきているということでございます。
 そして、あわせて名古屋市内の入院者ですが、名古屋市民が市内病院に入院が78人、市外の方が市内病院に入院が6人ですから、足すと84人。市外の病院に入院が3人ということであります。徐々にではありますが、少し上がってきている感はありますが、まだ落ち着いているということかなというふうに思っております。という状況であります。
 引き続きですね、感染防止対策の徹底をお願いを申し上げたいというふうに思っております。私からは以上です。

2 質疑応答
(1)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 大阪府、兵庫県、宮城県に「まん延防止等重点措置」が適用されました。これまでも知事はずっと、新年度になって人の往来が増えてくるという話をされていますが、愛知県として「この地域に行くのはなるべく避けてください」というようなメッセージはあるのでしょうか。
【知事】 今日のこの数値でね、今直ちに「まん延防止等重点措置」を要請する、適用を考えるということにはならないというふうに考えております。
 これは、今朝の新聞でもそうかな、いろいろな新聞でも解説が出ていますけれども、ステージ4相当が「緊急事態宣言」、その手前のステージ3相当がこの「まん延防止等重点措置」という、基本的にはそういう制度の立てつけということでありますので、ステージ3相当若しくはステージ3にほぼなりつつあるというような状況になってきた場合はですね、そこは考えなければいけないとは思いますが、現段階ではまだそこまでの状況ではないということだと思います。
 ただ、何度も何度も申し上げておりますが、やはり3月前半、半ばに比べれば、新規感染者の状況がですね、1週間平均でやはり倍ぐらいになっていると。三、四十人だったのが、今は80人、90人ぐらいになっているということでありますので、なかなか足元の状況は厳しい状況には至りつつあるということとですね、やはり新幹線で東京、大阪の間に挟まれていると、新幹線を使えば隣の駅だということもありますしね。そしてまたこの3月・4月は、やはり転勤、入学、就職、そうしたことで人が動く時期でもありますし、現に人が動いていますのでね、そういう意味では、やはり感染防止対策の徹底を引き続きお願いをしていくということだと思っております。
 なお、今日は月曜日でね、数値的には落ち着いた状況ということでありますが、やはり検査数、検体数が増えてくる明日以降ですね、状況をしっかり注視をしていきたいというふうに思っております。

(2)愛知県における「東京2020オリンピック聖火リレー」について
【質問】 今日から愛知県内で聖火リレーが始まりましたけれども、その始まるに当たってというところと、意外にやはり沿道での応援というのが多いわけですけれども、明日、2日目に向けて、その点についてはどのようにお考えでしょうか。
【知事】 現地・沿道にはですね、警備員を配置をし、できるだけ密にならないように、これはきちっと体制を組んで指導してやらせていただいておりますが、残念ながら、今朝も含めてですが、少しやはりちょっと人が多いかなということは、私どももちょっと留意をしていかなければならないというふうに思います。
 ということなので、今日の状況をやはりしっかり検討・検証してですね、また明日、今日はまだ、名古屋城に来るのは夜8時過ぎなのでね、まだありますので、またしっかりと検証してですね、密にならないようにしっかり対応していきたい。そのことは今回のこの聖火リレーのですね、事務局にはしっかり指示していきたいというふうに思っております。
 また、県民の皆様にもですね、できましたらリモートでですね、オンラインで御覧いただきたいというふうに思っておりますし、それを強く推奨をしていきたいと思いますが、どうしてもと言われる方もおられるかもしれませんけれども、やはりできるだけ密にならないようにね、マスクをして、ちょっと人と距離を取って、そして御覧をいただくということをやはり心掛けていただけるようにお願いをしたいというふうに思っております。

【質問】 そういう状況の中ではありますけれども、何とか聖火リレーができたというところについては、どのようにお思いになられましたか。
【知事】 やはり1年延期をした上でのですね、聖火リレーということで。1年たってようやく来たという感じでありますから、この聖火リレー、オリンピック前の聖火リレーが、この愛知をね、走っていただくというのは、先のですね、1964年の東京オリンピック以来57年ぶりということでありますから、そのことについては大変うれしく思っております。
 多くの県民の皆様にですね、実際のその聖火を御覧いただくと、トーチも、その火もね、御覧いただくということは有り難いことだなというふうに思いますが、あわせて、こういう状況下でありますから、コロナ対策の徹底、そして密にならないようにということをね、とにかく心掛けて、お願いをしたいというふうに思っております。

(3)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 緊急事態宣言について伺います。
 ちょうど1年前に初めて出されて、今年にまた2度目が出ました。2度目は、やっぱり県民の緊張感が緩んでいるような印象も受けたんですけれども、政策効果について知事はどのようにお考えですか。
【知事】 今回のということですか。
【記者】 そうです。
【知事】 愛知県はですね、もう御案内のように昨年4月・5月で1回目の緊急事態宣言、そして7月・8月でですね、県独自の緊急事態宣言を出させていただきました。第1波よりも、7月・8月の第2波の方がぐっと大きかったので出させていただき、それはちょうどお盆休みの前後、休業要請を行わせていただいて、お盆休みに入ってぐっと、こう下がったというのが第2波でありました。
 その後、10月ぐらいまで落ち着いていたんですけれども、10月の終わりぐらいからやはり少し増えてきて、11月の終わりにですね、県独自の厳重警戒という形と、いわゆる飲食店さんへの時短要請を名古屋の繁華街で一部行い、その後、12月に県全体にし、そして年明けにですね、国の緊急事態宣言の対象ということになりました。これが第3波ということでありまして。
 その第3波は、やはり緊急事態宣言を2月末をもって解除をし、そして、県独自の厳重警戒宣言に移行して、引き続き、午後9時までのですね、営業時間短縮をやって、段階を踏んで、この規制を緩和をしてきたというのは御案内のとおりであります。
 現実に3月はですね、3月の半ばぐらいまでは、やはり相当落ち着いた状況になっておりました。なので、私は、愛知県としてはですね、県内はやはりこうした緊急事態宣言、3度にわたる緊急事態宣言とお酒を出す飲食店等の時短要請というのは効果があったというふうに考えております。なので、そういう状況を見ながら、また引き続きですね、感染防止対策の徹底を県民・事業者の皆様にお願いをしていきたいというふうに思っております。
 なお、今回はやはり少しリバウンド気味だというのはですね、やはりこの季節といいますかね、ちょうど年度替わりの時期で、やはり転勤、就職、そしてまた入学といった形で人が動く。卒業式もあれば入学式もあれば、やはりいろんな意味で人が集まってね、特に若い人が集まっていろいろ会食をする、会合するという機会の多い時期でありますのでね、実際にやっぱりそういう形の会食・飲食が行われて、クラスターが幾つか出ているのも事実でありますから、そういう意味では、こうしたものを是非ですね、今日まだ4月5日なんで、そのちょうどその途中段階だろうと思いますが、是非そうしたこの年度末の移動等々に伴う飲食・会食というのはやはり是非控えていただいて、感染防止対策の徹底をね、また今一度お願いをしたいというふうに思っております。

【質問】 あともう1点です。飲食店への営業自粛、短縮要請ですけれども、これはやはり政策としてはですね、断続的に、緊急事態宣言に関わらず続いているわけですが、やっぱりこれは今後も政策としては一番効果はあるというふうにお考えでしょうか。経済への影響も懸念されると思うんですけど。
【知事】 どれが一番効果があるかということではなくてですね、要は、いろんな対応を合わせ技でやるということではないかと思います。
 ということなので、お一人お一人、個人のね、やっぱり感染防止対策というのは、マスク着用で、手洗いと手指消毒とソーシャルディスタンス、距離を取って密にならない、そういう密になるような場所に行かないということを、個人個人が心掛けていただくよう、お願いをするということが一つだと思いますし、やはりこの感染症、ウイルスによる感染症ですから、直接の接触等、更にこうしゃべっている飛沫の感染というのが原因になってうつっていく。これはもう明らかに分かっておりますので、そういう意味で、直接の接触なりその飛沫感染をですね、できるだけ抑えていく。
 そのためにはですね、やはり多くの人数での会食、そして、お酒が入って声が大きくなってしゃべるという場に長くいるとですね、やはりそのリスクは高まりますので、そういう意味で、そのリスクを抑えるという意味で、営業時間短縮、特にお酒を出すお店の営業時間短縮をお願いをしているわけでありまして。これは、そういう意味では理にかなっているというふうに思います。
 ということなので、あとはその時間を、私どもはね、一番厳しいときから、(午後)8時、9時、今10時ですけども、その時間をどこに設定をしてどういう形で規制をお願いするか、それはそのときの感染状況次第だと思います。段々感染状況が厳しくなってくれば、やはり規制も厳しく、きつくしていくということだと思っております。その規制を裏づけるという意味で、営業時間短縮の協力金をですね、これまでやってきました。もう既に1,700億円を超える協力金を、累計でね、飲食店の皆様にはお支払をしております。
 引き続きですね、そうした予算面での措置はしっかり措置しながら、この飲食店対策が一つ大きなポイントになろうかと思いますが、感染防止対策をね、しっかりとやっていきたいというふうに思います。
 もちろん、最終的にやはりこの感染症を抑え込んでいくためにはやはりワクチンをね、ワクチンをどんどん打っていくということが必要だと思いますので、日曜日の全国知事会議のWeb会議でも申し上げましたが、愛知県内27万人のですね、医療従事者については、大体9割ぐらいが4月中には打てるというめどが立ちました。なので、5月の半ばまでにはほぼ全員打てるだろうと。
 高齢者については4月半ばから始まりますが、今のところ、まだ5月以降のですね、ワクチンの供給計画がまだ示されておりませんので、できるだけ早くですね、この供給計画を国に示してもらって。そうしないと、我々、県内市町村に流せませんのでですね、そこで早く体制を組んでですね、接種に持っていきたいというふうに思っております。
 なので、ワクチン接種が目の前にある、これからどんどん打っていかないかんということもありますので、やはりこの医療体制の確保、医療の現場が感染者が増えてですね、入院患者さんが増えて、それで医療状況がひっ迫するという事態は、これは何としても避けないかんというふうに思います。
 そのために、毎日、日々この感染状況を注視しながらですね、対応しておりますが、もし仮にこれが、今日はちょっと45(人)で、月曜日なのでね、ちょっと落ち着いた感ありますけど、これまたぐっと明日以降増えていくとなるとですね、やはり更に追加の措置はね、規制措置は考えていかざるを得ないんだろうというふうに思います。その点はやはりしっかりと状況を注視して対応していきたいと思います。

3 知事発言
(1)豚熱発生に係る群馬県への愛知県職員(獣医師)の派遣について
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/chikusan/csfhaken-01.html)
 最後にちょっと一言追加でございますが。
 記者クラブには資料配布させていただいたと思いますが、群馬県においてですね、国内64例目の豚熱が発生をし、群馬県さんから獣医師の派遣要請がありましたのでですね、本県から家畜保健衛生所の獣医師2名を4月の6日から3日間、6・7・8(日)ですね、に派遣をしたいというふうに思っております。
 これまで豚熱において獣医師を派遣したのは、2018年9月に岐阜県さんに5名、そして今回群馬県さんに2名ということでございます。発生現場でのいわゆる防疫措置に当たるということでございます。
 ということでありますので、それも踏まえて、先ほど久しぶりに山本一太さんからお礼の電話がありました。とにかく早くコロナをね、収めて、またいろいろ連携してやっていきましょうね、という話でございましたので、御報告させていただきます。