知事の記者会見
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令和3年4月12日(月) 午前10時
1 知事発言

 皆様、おはようございます。4月12日月曜日のですね、午前10時、定例会見を始めさせていただきます。
 
(1)高校生ロボットシステムインテグレーション競技会実行委員会の設立について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/sangyoshinko/robotsileague-20210412.html)

 それではですね、今日の発表事項、1点でございます。
 高校生ロボットシステムインテグレーション競技会実行委員会の設立についてであります。
 現在、モノづくりの現場では、人材不足という従来からの課題に加え、新型コロナウイルス感染症の影響により、自動化や省人化への対応が急務となっており、その有力な解決手段として自動化ロボットシステムに注目が集まっております。
 こうした中、その設計や構築を担うエンジニア「ロボットシステムインテグレータ」、通称「ロボットSIer(エスアイアー)」の役割が大変重要となることから、ロボットSIerの育成を図っていく必要があると考えております。
 そこで、愛知県では、ロボットSIerの育成・創出を加速させるために、「高校生ロボットシステムインテグレーション競技会」、略して「高校生ロボットSI(エスアイ)リーグ」を2022年度に立ち上げることといたしました。来年度ですね。今年準備をして、来年度に立ち上げるということであります。
 この競技会の立ち上げに伴い、競技会の推進組織として、産学行政の有識者17名で構成する「高校生ロボットシステムインテグレーション競技会実行委員会」を設立をし、4月16日金曜日に、第1回となる実行委員会を開催をいたします。
 また、今年度は、2022年度からの競技会実施に向けた試行とPRのため、「愛知総合工科高校」、「春日井工科高校」、「半田工科高校」から3チームが参加をし、トライアル大会として開催する予定としております。
 3校の参加生徒の皆さんには、8か月かけてロボットシステムインテグレーションを学びながら、競技課題に取り組んでいただくこととしており、そのキックオフとして、4月17日土曜日に愛知総合工科高校で、競技会の説明やロボットSIerの業務に関する講習会を開催いたします。
 「高校生ロボットSIリーグ」が、今年度、愛知で開催する「ロボカップアジアパシフィック2021あいち」のレガシーとして、多くの次代を担う人材を育成・創出する競技会となるよう、しっかりと取り組んでまいります。
 ということでございまして、お手元の資料を御覧をいただきますと、「高校生ロボットシステムインテグレーション競技会実行委員会」を設立ということでございます。
 16日金曜日午前ということで、私は冒頭で御挨拶をさせていただきます。
 今年の秋にですね、「ロボカップアジアパシフィック2021あいち」を行いますが、そのレガシーとしてですね、高校生のシステムエンジニア、ロボットシステムインテグレーターをですね、養成をしていく、そういう競技大会をですね、やっていくということでございます。
 そして裏面に、キックオフ講習会でありますが、17日土曜日にですね、愛知総合工科高校において講習会を、この(愛知)総合工科高校、春日井(工科高校)、半田工科高校、それぞれ参加をいただきまして、こういうスケジュールでですね、やります。「ロボット産業の概要」は三菱電機の方に講演をしていただき、その後、システムものづくりテラスの林代表から話をいただくということでございます。
 メンバーは別紙の1でありまして、別紙の2にこの競技会の概要を書いております。高校生によるチーム制、上限8名で参加をしていただいて、モノづくりの自動化を行う3種類の競技課題から1課題を選択をし、授業や部活動などで8か月程度、競技課題に取り組んでいただいて。そして、このロボットSIer企業が「サポーター企業」として、それぞれの高校生にね、指導を行っていただいて、そして競技に参加をしていただくということでございます。
 そして、トライアル大会をこの2021年11月25(日)から28(日)にAichi Sky Expoで開催する「ロボカップアジアパシフィック2021あいち」の大会の中でですね、(構築したロボットシステムを)会場に持ち込み、各チームの成果を披露するということでございます。
 ということで、この競技会を計画するに当たってですね、ポイントとしては、一つはですね、やはりモノづくり現場では、人手不足や、また感染症の影響により自動化や省人化の対応が急務だというのが一つ。二つ目として、ロボットシステムインテグレーター、ロボットSIer業界でも慢性的に人材不足。三つ目、そして愛知県はこのロボット製造業やロボットSIerの中で国内有数の集積地でありますが、認知度は低いということ。そして四つ目として、この4月から愛知県の工業高校14校全て「工科高校」に名前を変えて、6校で「ロボット工学科」を創りました。そこで声を掛けたところですね、6校のうち3校の、この三つの高校がこの秋の大会に参加をしていただけるということで、意思を確認をしたということでございまして、こういう大会をしっかりやっていこうということでございます。
 ちなみに、ロボット製造業、(愛知県は)事業所は全国1位で、従業員が全国2位、出荷額は全国2位。山梨にファナックさんがありますので、あの1社で巨大でありますので、それに次いでということになりますね、ということでございます。
 「高校生ロボットSIリーグ」というのは、高校生が8か月程度かけてモノづくり現場へロボットシステムを構築する技術を身につけて、その成果を競う競技会ということであります。
 取り組むに当たりまして、まず、(愛知)総合工科高校は株式会社FUJIさんのロボットを使い、そして豊電子工業さんが「サポーター企業」として指導をする。春日井工科高校は三菱電機さんのロボットを使い、スターテクノさんが指導をする。そして半田工科高校はデンソーウェーブさんのロボットを使い、株式会社バイナスさんが指導するということで、それぞれ指導する企業さんも決まっているということでございます。
 こういった形のものを、せっかくですね、ロボカップアジアパシフィック、大きな大会をやります。そしてまた、この大会と併せてですね、あっちはまだ決まってないんだな。
【経済産業局長】 どっちの方ですか。ワールドロボットサミットですか。
【知事】 ワールドロボットサミットはまだ。
【経済産業局長】 まだです。
【知事】 まだね。ワールドロボットサミットもやりますが、準備はしておりますけど、まだ言っちゃいかんと、こういうことでございますので。準備は進めているということでございます。
 ワールドロボットサミットとロボカップアジアパシフィックを今年やりますので、1年遅れてね、やりますので、そのレガシーとして高校生のロボットシステムインテグレーターを育成する大会をするということで、しっかりとやっていきたいというふうに思っております。それが報告事項であります。

(2)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/)
 今日の状況を申し上げますと、昨日はですね、(新規陽性者数)129人ということで御報告をいたしております。
 ということでですね、昨日までのですね、ものでいきますと、直近7日間平均では、新規陽性者は141人、入院患者さんが275人、重症者が7日間平均7.1人ということで。陽性率はもちろん低くて、検査件数が出ているのを見ても、このお手元の資料のですね、3枚目ですね、検査件数で、少し上がってきましたが、4パーセント、5パーセントというところでございます。ということなので、5パーセントがステージ1と2の境なので、まだステージ1か2というところでございます。
 という状況であるということを申し上げ、お手元の資料でいきますと、まずこちらの方はですね、70歳以上の方の割合は17.9パーセント。少しやはり若い方が増えているということですね。数字が減ってきております。
 それから、感染経路不明の方の割合が42.1パーセント。
 そして、重症・中等症の方の割合が11.5パーセントで、やはり少し数値が(下がって)、やっぱり軽症の方が増えているということかなというふうに思います。
 そして、検査件数は4月の4日の日曜日まで入りました。やはり(新規)陽性者が増えておりますので、少し陽性率は上がってきておりますが、まだ平均でも5パーセントに届いておりません。
 そして、(感染)経路不明の方の割合(の資料)。そして、入院患者さんでありますが、補足をいたしますと、金曜日の時点でですね、入院患者さんは金曜日の時点は286人が、289人になったということですね。289人になったということで、週末、そうは変わっていないということですが、重症者は1人減って6人。6人ということでございます。そして、今日時点で愛知病院に入院が11人。11人。入院がですね、今日時点289人でありますが、豊橋の医療機関での入院者が、金曜日までは41人だったのが10人減って31人。31人。そして、変異株の方の入院が53人ということでございます。なので、豊橋の医療機関はコロナ病床を使っておりませんので、31を引くと250ぐらいということでございますし、この変異株ウイルスの方はほとんど軽症の方でありますから、場合によっては宿泊施設でもいいということでありますが、最初はみんな入院ということだったので、そういうことで今しておりますが。ですから、そういうことをいいますと、数字は300に近づいておりますが、この入院病床のところが、そこの300に近いところまでの状況があるかというと、そうでもないかなということでございます。
 施設入所はですね、大分増えて277(人)になっておりまして、名古屋の東横INNが163、豊川が24、三河安城90ということでございます。
 それから、昨日2人亡くなっておられますので、(死亡者は)604人。
 それからクラスターではですね、6Gのクラスターが3人増えて20人。これは緑区役所ですかね。ということでございますが、そして、クラスターの資料でありますが、三つのクラスターが終息しておりまして、5Tのクラスターがですね、名古屋市の高齢者施設32人が終息。5Xのクラスター17人、豊田市の医療機関が終息。そして6B、春日井市の高齢者施設が終息しております。そしてですね、6Hのクラスターですね、集会所。豊田市の集会所のクラスターが発生しております。22人ということでございます。
 それからもう1点御報告いたしますと、国の方から先週末にですね、連絡がありまして、医療従事者向けの優先接種ワクチンがですね、この4月までにはですね、連休前には、24万人分掛ける2回ですね、ワクチンが届くということが連絡が来ておりまして。そういうふうに今、段取りしておりますが、連休明けもですね、また更に3万5,000人分来るということなので、合わせましてですね、愛知県内の全ての医療従事者分、27万人を若干上回る、27万6,000人分が2回のものが来るという連絡がありました。5月10日の週ですね、最後に来る3万5,000(人分)、60箱ですね、が来るということで、これで全て医療従事者は5月半ば、もうちょっとかかるかもしれませんが、ものが来るということになりました。
 あとは、やはり高齢者施設のものがですね、まだ連休前は顔見せぐらいという感じでありますのでね、連休明けにどっとたくさん来るのを、私どもとしては期待をしているということでございます。またしっかりと準備をしていきたいというふうに思います。

(3)東京オリンピックの日本代表として内定した愛知県ゆかりの選手について
 週末、土曜日か、昨日だね。陸上競技の競歩大会でですね、愛知県で活動されておる丸尾(知司)(まるおさとし)選手が、オリンピックのですね、内定ということになりました。この丸尾選手を入れて、愛知県のゆかりの選手は、今のところ21人内定ということでございます。大いに活躍をしていただければというふうに思っております。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 県内の新型コロナウイルスの感染状況に関してなんですけれども、先週の記者会見で、知事は、週末の感染者や入院状況の数値を見た上で、週明け以降に、「まん延防止等重点措置」の適用要請などの対応をどうするか、検討していきたいと述べられていましたが、現段階で、どのようにコロナ対応についてお考えでしょうか。
【知事】 週末ですね、(先週の)金曜日に、週末の数値を見て、ということでありますが、週末の数値って、今日の午後ですね。今日の午後のやつは、昨日の分と今日の分ということになります。月曜日ですから、通常であればですね、やはり検査数、検体数は日曜日の分が入ってきますので、少し減り気味ということで。
 先週も45(人)、2週間前39、3週間前31ということで、月曜日はいつも少ないということでありますが、ここのところ、日曜日もそうだったんですが、昨日は129、先週が116ということで、日曜日で3桁を超えておりまして。2月以降ですね、そういったときはなかったので、そういう意味では、3月の30、40というところからすればですね、今、1週間平均が141(人)ということでありますから、新規陽性者は大変厳しいということだと思っております。
 ということなので、先ほど申し上げましたが、愛知県は、このリバウンド防止に向けての「警戒領域」であるということで、4月21日まで、名古屋市内の午後10時の時短、それから感染防止対策の徹底をお願いをさせていただいております。不要不急の外出・移動の自粛、また、イベント開催制限、春の行事での対策、宴会自粛といったことでございます。ということで、感染防止対策の徹底をお願いを申し上げたいと思います。
 そして、こういう状況でありますから、やはり大阪、東京のレベルからすれば、人口比からしてもですね、そこまでは行っていないということであります。人口比からしても、新規の陽性者数は上位の10位に入っていないですね。だから、国の方からも、特に愛知が、というふうに言われてはおりませんが、いずれにしてもですね、陽性者の数はぐっとこう、やはり30(人)、40のレベルからですね、そのグリーンゾーン、第1ステージからステージの2になってですね、それも100を超えて、ステージ2、3、2と3のところまで近づいてきているということは、やはりこれは非常に警戒をしなければならない数字だと思っております。
 ということなので、金曜日といいますかね、先週後半も申し上げましたが、やはりこの新たな規制措置も、これは考えざるを得ないということだと思っておりますし、現時点での愛知の感染状況は、やはり第4波の入り口に、もう入ってきているというふうに認識せざるを得ないというふうに思います。
 なので、どのタイミングで、県民・事業者の皆様に、またこの規制の強化をお願いをしていくか、そこをですね、今、慎重に見極めているということであります。なので、今日の午後の数値も見てですね、また検討をしていきたいというふうに思っております。
 今日午前の、この10時の段階で、「まん延防止等重点措置」などをですね、今この時点で、国の方に要請するということを申し上げる段階ではないというふうに思っておりますが、もう当然視野に入っているといいますか、そこはある意味、時間の問題ではないかなというふうに思っております。どの段階で、その規制をお願いするか、そしてどういう内容でお願いするか、ということもですね、念頭に入れて、今検討をさせていただいております。そこは慎重に見極めていきたいというふうに思っております。
 というのは、御案内のように、規制は、お願いをする以上はやはりですね、そこは実効性を担保していかなければなりませんしね。当然、また時短の協力金ということで、新たな予算措置も、これは必要になってきますから、また議会ともよく相談をしていかなければなりません。また、医療機関、医療関係の皆様、医療の現場の皆様の声もよく聞いていかなければなりませんので、そこはですね、もう第4波の入り口には入っているということで、これは警戒をしていかなければならないということでありますが、どのタイミングでということになりますと、そこはやはり慎重に見極めていきたいというふうに思っております。

(2)名古屋市長選挙について
【質問】 昨日、名古屋市長選挙が告示されました。2週間の選挙戦に入りましたが、知事は、かねてから横井元市議を応援するというふうに明言されていましたが、この期間中に有権者の皆様に直接、例えば街頭とか、あるいは横井さんの支援者の方にとかに、支援を訴えるようなことは予定されていらっしゃいますか。
【知事】 もう既にやっております。何回もやっておりますし、先週ですね、私の後援会の関係、また各種団体の関係の皆様も何回かお集まりいただいて、集会・会合ももう既にさせていただいております。会の性格上、オープンにということにはなっておりませんが、もう既にお願いさせていただいておりますし、昨日から始まりましたのでですね、今日以降もですね、そういう会合はしっかりとやっていくということで、もう予定は立てております。
 ということで、選挙というのは、いろんなやり方がありますので、そこは横井選対事務局の幹部といいますかね、あれは名古屋市議団の方を中心に様々な人がね、入っておりますが、よくよく相談をさせていただいてといいますかね、一体となって、一緒になって、どういうふうにやっていくか。戦術も戦略も、一緒になって、練り上げているところでございます。ということでありますので、着々と、そうした形の、何といいますかね、票の積上げというのをやっていきたいというふうに思っております。
 何にせよですね、いずれにしても、大変大事な選挙でありますから、まずはやはりですね、多くの皆様に投票に行っていただきたい、投票所にお足を運んでいただきたいということは、これはお願いをしていかなきゃいかんなというふうに思っております。その上で、今日から期日前投票が始まりますのでね、期日前投票にできるだけ多くの方に行っていただき、また当日も行っていただくということをですね、しっかりと声掛けをしていきたいなというふうに思っております。
 そして、自民党、公明党、立憲民主党、国民民主党、党本部からも推薦をいただいておりますので。それと共産党さんは自主的な支援ということですかね。主要国政政党4政党の党本部推薦ということでありますから、その支持者の方は、やはりしっかりと横井さんの方に向いてもらうという、声を掛けるというのが一番大事なことではないかなというふうに思いますね。なので、そういったことをしっかりと、期間中浸透させていければというふうに思っております。
 その上で、私は、先週の金曜日、文藝春秋さんにね、私の手記を寄稿させていただきました。これまでの経過について、全て事実をですね、記させていただきました。これは名古屋市民の皆様によくよく、多くの方に読んでいただいて、事実関係をしっかり認識していただいた上で、賢明な判断をお願いをしたいというふうに思っております。
 その上で、私の考えを申し上げれば、やはり、そうした事実関係を踏まえて、やはり名古屋を取り戻したいと。本来の名古屋を取り戻したいということでありますので、横井さんをね、しっかりと応援をして、当選に向けていきたい、勝利に向けていきたい、そういうふうに思っております。
 それと、コロナ対策をどうするかということも、一つの争点になっているのかもしれませんが、先週、一部報道に出ましたようにですね、コロナの確保病床について、去年12月の時点で、297床ということで空床補償し、そして、その年明けもその297床分を、私どもは補償金というか、助成・補助金を出しているんですけれども、それが182しかないと。そういうふうなことを言われるとですね、事実と違うことを言われると困るんですね。非常に困るんです。もう言わなくなりましたよ。我々がこうだよと言ったら、名古屋市の事務方は「あっ、それはそうですね。」って。「もう一切言いません。」ということになりましたけれども。
 そういうことでは困るんですね。そうじゃないんですよ。医療機関って、やはりベッドがあっても、ただ1日、2日で、じゃあすぐ医師、看護師さんがね、感染症の対象のところの人はすぐ行くけど、じゃあ他の、例えば整形だとかですね、また関係のないところのですね、循環器系だとか、また皮膚科だとかそういったところ、外科だとか、そういったところの医師、看護師をこちらに回して、じゃあ診てもらおうかということになるとですね、やっぱりちょっと時間が掛かるんですね。やはりその病院が大きくなればなるほど、組織が大きくなればなるほど調整が大変なので、それがちょっと時間が掛かるねということだけなんですよ、早い話。
 なので、そういったものを、もっとやっぱりしっかり、機動的にやってもらおうということで、1月に、北川先生をヘッドにしてですね、医療調整のDMATのですね、調整本部を作ったんですね。作ったんです。それも柵木医師会長始め皆様からの御提案をいただいてね。
 確かにそうなんです。やはり同じ病院の中でも、病院が大きくなればなるだけですね、やっぱりマンパワーをこちらに移して、(あちらに)移してとなると、それは結構大変なんですよ。だから、今すぐは対応できるのはこれしかないということを言われても、それがずっとそうだと言われるとですね、それはまた、別の話になりますので。そこはですね、それは労力が掛かるんです。労力が掛かるから、しかし、できないというふうに言われるとですね、でもって、あとは県に医療調整をやってくれと、市外の病院にね、入れてくれという話を自動的に持ってこられても、それは困るんですね。そういうことが現に起こっているんですよ、12月、1月に。
 ですから私はね、そういう意味で、今一度、やはりそういうコロナ対策をね、やはりもう一回しっかりとね、実態も含めてですね、見つめ直してもらわないかんというふうに思いますね。そういうふうに思います。
 我々はしっかりやってきてますよ、名古屋市民の命を守るためにね。これからもやっていきます。だから、横井さんがね、名古屋市民の命を守るために頑張るんだと言っておられることは、大いに賛同しますので、その点をね、多くの市民の皆様にやはり訴えていただきたいというふうに思っております。

【質問】 先ほど知事は、「本来の名古屋を取り戻したい」というふうにおっしゃいましたが、知事のお考えになる「本来の名古屋」というのはどういうことなのか、もう少し教えてください。
【知事】 やはりですね、名古屋市は、歴史も伝統もある大政令市でありますしね、人口も230万。この愛知と言わず、この東海・中部地区の中核市でありますから、そういう意味でですね、やっぱり名古屋市民の健康福祉ですね、また教育なりですね、民生部門、これはしっかりやるというのは大変大事なことだと思いますが、あわせましてね、やはり中心となる大都市でありますから、やはりまちづくりも含めてですね、それは拠点としてですね、しっかりやっていただきたいというふうに思いますね。
 ですから、そういった面で、やはり私ども県もそうですし、国、県、そして市が一体となって、特にリニアの関係のね、名古屋駅周辺のまちづくり等々についてはですね、やはりしっかりとですね、リーダーシップをもってね、やっていただければ有り難いなというふうに思っております。
 これまではですね、名古屋駅界わいの用地確保については、私どもの方がね、中心になってやらせていただきましたけれども、駅の大改造なり街の大改造というのは、あの界わいの大改造はやっぱり相当、何千億円も掛かる事業なので、名古屋市がいかに財政が豊かであってもですね、さすがに2,000億円、3,000億円の事業を単独ではやれませんのでね。なので、そういった面でやはりもっともっと、やはり国・県・市がしっかり連携をして、国家100年の大計に近い事業だと思いますので、そういったものを進めていく。いろんなことについてそういったことをね、しっかりやっていただきたいなというふうに思いますね。
 それは、やはりよくよく市民の皆様に考えていただきたいと思いますが、やはり主要政党がですね、日本は民主主義の国ですから、今、先ほど申し上げましたように、自民党、公明党、立憲民主党、国民民主党、主要政党4政党が党本部推薦でね、横井さんを支えているわけですよ。私も横井さんを支えますよ。そういう中で、やはりこの後、じゃあ円滑に事業をね、名古屋のまちづくりを進めていくのは誰がふさわしいのか。それは横井さんしかないのではないかというふうに私は思いますね。そのことは強く訴えていきたいというふうに思っております。リニアの話は1例ですけどね。
 ですから、先ほど申し上げたコロナ対策もそうだと思いますね。やはり国・県・市がしっかり連携してね、やっていくということが必要ではないでしょうか。やはり感染症なので、それは行政単位で、ある程度県単位になるとですね、県を越えてというのは、入院調整・医療調整は、これは確かにそうだとは思いますが、まずはやはり一義的にね、県で頑張ると、県単位で頑張るということではないかと思いますが。それは名古屋市だけでね、名古屋市だけで完結するというのは、それは無理なんですよ。だから、愛知県のその感染症対策本部を作り、愛知県医師会、愛知県病院協会、それからまた4大学の病院代表、それからまた国立病院(機構)の名古屋医療センターの長谷川院長をヘッドにしてですね、そういったもの(医療専門部会)を立ち上げて、そしてDMATのね、入院調整の機能も立ち上げて。そして、名古屋市民の方が名古屋市内の病院に入院ということでなくて、市外の入院調整も含めて、広域的にやってきているわけです。
 去年の3月、4月、特に最初の3月のときはですよ、私がよく申し上げますが、名古屋市民の、いわゆる愛知県内の感染者の方の8割が名古屋市民の方だったと。名古屋市内の方、そのときに150人が入院だったけど、名古屋市内と名古屋市外の病院がちょうど半分半分だったんです。もう立ち上げだったから、本当にひっ迫していたので。ですから、そういう広域調整をね、やって、この感染症に立ち向かっていかなきゃいけないですね。なので、もっともっとやはり円滑な連携をね、していかなきゃいけないというふうに思っております。これは誰が見てもそうじゃないでしょうか。
 だから、私は、文藝春秋のところにも書かせていただきましたけれども、去年の3月の時点でね、コロナ対策を一切顧みることのなかった河村さんが、芸術祭の負担金の不払だけ一生懸命やっていたということについては、もうはらわたが煮えくり返る思いだったと。今もそうです。じゃあ名古屋市民の命はいいのかと当時申し上げましたけども、のれんに腕押しといいますかね、馬の耳に念仏というか、一切顧みてくれませんでしたけどね。
 だから、そういう意味で、やはりもっともっとしっかり連携をしていくということで、コロナ対策もね。ということで、私は横井さんをしっかりと支えていきたいというふうに思っています。
 更に補足をするとね、私は、このコロナ対策の話は、1年以上ずっとね、毎日毎日、その状況を追いかけて日々やっておりますし、やはり我々は結果を出さないけませんから、感染者、患者さんを抑え、そしてまた、コロナの医療と通常の入院・救急医療をですね、しっかりと両方成り立っていけるようにね、やっていくということで、1年以上やってまいりました。これも、前の新型インフルエンザの流行期、2009年のときに厚生労働省におりましたから、そのときの経験等も踏まえてですね、この1年やってきました。
 そうなると、それぞれの、まずは個々の保健所単位で頑張っていただくということで、私は名古屋市のね、保健所、保健部局は頑張っていただいているというふうに評価してますよ。評価してて、それをきちっとやることと、その上で出てきた患者さんをですね、じゃあどこで受け入れるのかということになるとですね、それはやはりどうしても広域調整というのが必要になってくるので、それをこの1年は必死でやってきました。円滑にもやってきたと思います。現に入れなかった方はおられませんのでね、愛知県では。ただ若干、去年の夏、そして今年の1月にぐわっと増えてきたときに、やはり何日かお待ちをいただくということはありましたが、やはりそこはしっかりと受け止めてやってきたつもりであります。なので、そうした調整機能をね、これからも(やっていく)。
 これから第4波で、変異株ウイルスになると、第3波より、私は大きいんじゃないかと思って非常に危惧(きぐ)をいたしております。感染力の強さ、そして若い人の割合が増えてきていますよね。実際、変異株ウイルスは、今日までの分は明日公表ということになると思いますが、その先週の数値でいくと、30(歳)未満、いわゆる20代より下の方のですね、割合が45パーセントということで、若い人が増えているんです。若い人が増えるということは、やっぱり若くて軽症の方が増えるんだけれども、やはりその感染者が増えていくということなんですね。なので、私はね、やっぱり第4波は、このままではですね、相当第3波、今までより一番大きな山が来るんじゃないかと思って、大変危惧をしておりますので。そういうときは、よりですね、より、やはり名古屋市も含めた県内全体のですね、県内全体のコロナ対策の円滑な調整というのをね、やっぱりやっていかないかんというふうに思っております。
 でありますので、これまではおかげさまでね、何とかこう、現場の皆様に頑張ってもらって、やってこれたと思いますが、第4波がぐわっと、もっと、一番大きな山が来たときは、本当に私は厳しくなると思うので、今度はやはりですね、そこはしっかり調整できるようにお願いをしたいなというふうに思いますし、そのためにも、やはりしっかりと横井さんを応援していきたいというふうに思っています。