知事の記者会見
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令和3年4月19日(月) 午前10時
1 知事発言

 おはようございます。本日、4月19日月曜日ですね、午前10時の定例会見を始めさせていただきます。
 まずはですね、今日の定例会見の発表事項、2点でございます。

(1)2021年度「あいち女性輝きカンパニー」優良企業表彰候補企業の募集について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/danjo/r3-company-hyosho.html
 まず1点目は、2021年度「あいち女性輝きカンパニー」優良企業表彰候補企業の募集について申し上げます。
 愛知県では、「女性が元気に働き続けられる愛知」の実現に向けて、2013年度から「あいち女性の活躍促進プロジェクト」を、全庁を挙げて推進しております。
 このプロジェクトの一環として、2016年度から、女性の活躍に取り組む企業として県が認証した「あいち女性輝きカンパニー」の中から、特に積極的に取組を推進し、他の模範となる企業を表彰しております。今年度も、明日から、表彰候補企業の募集を開始をいたします。
 また、今回から、新たに、常時雇用する従業者数が50人以下の小規模企業を対象とした「奨励賞」を設けることといたしました。取組全体としては、惜しくも優秀賞に届かなかったものの、採用拡大・管理職登用・仕事と家庭の両立支援など、特定の取組が特に秀でており、他の模範となる企業に「奨励賞」を贈ることで、小規模企業における女性の活躍の一層の取組促進を図ってまいりたいと考えております。積極的な御応募・御推薦をお待ちをいたします。
 今後とも、企業トップの「女性の活躍促進宣言」、そして「あいち女性輝きカンパニーの認証」、「あいち女性の輝きカンパニー」優良企業表彰という、宣言・認証・表彰の3段階のステップにより、企業の皆様に、一層の御理解・御協力をいただきながら、働く場における女性の「定着」と「活躍」の拡大に向けて取り組んでまいります。
 ということで、資料にありますように、今回から小規模企業を対象とした「奨励賞」を新たに設けたということでございます。
 資料の4ですが、応募期間は4月20日から6月11日までということで、よろしくお願いを申し上げます。
 ということで、女性の活躍をですね、しっかりと応援する。「(あいち)女性輝きカンパニー」の宣言、そして認証・表彰という3段階でしっかりと応援をしていきたいというふうに思っております。
 ちなみにですね、数でございますが、「あいち女性輝きカンパニー」は、認証数はこの4月1日時点で736社。私どものですね、この計画といいますか、目標は2025年度末に1,200社でありますから、まだまだね、増やしていかないかんということでございます。それから、「女性の活躍促進宣言」を企業さんにやっていただきますが、これは、この4月1日時点で1,737社ということで、これも2025年度末の目標が2,700社でありますから、更に更に増やしていきたいというふうに思っております。
 「(女性の)活躍促進宣言」を提出をしていただいて、「(あいち)女性輝きカンパニー」としてですね、認証をした企業さんは、この認証ロゴマークを使うことができるということ、また、県の公契約に係る入札等における社会的価値を有する企業としての評価、それから協賛金融機関における融資金利の優遇、優遇金利もあると。また、ウィルあいちの利用料を優遇するといったようなことでですね、後押しをさせていただいております。
 ということでございます。それが1点目。

(2)愛知県職員・警察職員の募集について
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/jinji-syokuin/3-1kai-happyo.html
 そして二つ目でございます。採用でございます。愛知県職員・警察職員の募集についてです。今年度実施する職員の募集について申し上げます。記者発表資料の表面を御覧ください。
 愛知県では、大卒程度の第1回試験について、2022年4月の採用に向けまして、採用予定数を約285人として実施をいたします。
 なお、第1回試験においては、警察職員につきましても、約15人を採用する予定でありまして、県職員と警察職員を合わせた採用予定数は約300人となります。
 次に、下段の2を御覧をください。
 1がね、それぞれの職種別の内訳ということでございます。
 そして、2ですが、「心理」と「社会福祉」の区分につきましては、「30歳から59歳までの方」を対象とする特別募集を、引き続き実施をいたします。
 県では、児童虐待の防止対策として、これまで専門職員の心理職、社会福祉職について、計画的に増員し、体制の強化を図っておりますが、児童虐待の相談は、複雑、困難なケースが増加し、相談対応件数も著しく増加しており、専門職員の質と量の確保が一層重要になっております。
 そこで、より経験豊富で専門性の高い人材に来ていただくため、幅広い年齢層の方を対象に募集するもので、今回で3回目となります。ということでございます。
 そして、続きまして、裏面の3を御覧ください。
 「民間企業等職務経験者を対象とした愛知県職員・警察職員採用試験」につきましては、今年の2月25日に発表いたしましたが、4月募集と7月募集の年2回実施をいたします。その1回目となる4月募集につきまして、大卒程度の第1回試験と同じ試験日程で実施をするということにいたしました。
 主な変更点といたしましては、試験の年2回実施の他に三つありまして、一つ目は、受験資格となる職務経験年数を「7年以上」から「3年以上」に短縮する。二つ目は、原則4月1日としていた採用日を、合格者の状況が整い次第、随時、要は毎月採用するということ。そして三つ目は、試験区分に「ICT」を新設をしたということ。
 こうしたことにより、より若い方に門戸を広げるとともに、DX等を推進するデジタル人材など、専門性の高い職員の確保を目指してまいります。
 愛知県職員として、「あいちビジョン2030」の基本目標である「暮らし・経済・環境が調和した輝くあいち」を一緒に実現していくことに興味をお持ちの方は、是非受験を検討していただきたいと思います。多くの有為な人材をお待ちしておりますので、よろしくお願いをいたします。
 ということで、ちょっと補足をいたしますとね、まず定員でございますが、この大卒予定の285人というのは、去年が280人なので5人増やしております。その前が260人なので、若干増やしているということでございます。そして、心理・社会福祉職は、去年20人なので、10人増やして30人。やっぱり児童相談センターのですね、職員を増やしていきたいということで、計画的に増やしていきますということでございます。
 そして、補足をいたします。
 一つはですね、まず、競争試験全体で女性の採用者数について、国の方は全体で合格を35パーセント、国家公務員総合職についてね、35パーセントを目標にしておりますが、私どもは、今年の4月1日採用では39.2パーセントが女性だったということでございまして、計画が着々と進んでいるということでございます。
 それからですね、職員数でございますが、全国的に、来年度については、今のところ発表したのを聞くと、東京都はオリンピックが終わるので減少と。あと、北海道、大阪は増加と。これは退職者の増減ということでお聞きをいたしております。私どもは285人でありますので、大体他県並み。同じような規模でいうと他県並みということかなというふうに思っております。
 「心理」、「社会福祉」の特別募集は、2019年度から実施をし、順次増やして、今度は30人を募集すると。計画的に増やしていきたいということでございます。名古屋市を除く県内10か所の児童相談センターにおいて、そうした専門職員を配置をし、児童虐待に関するそうした専門的な相談を受けていくということでございます。
 そしてもう一つが民間の枠ですね。3の民間募集でありますが、これはいつもだとですね、昨年度までは7月募集で10月試験ということでやっておりましたが、これを年2回にして、人数もですね、去年まで35人募集を、今回、2回に分けて、4月が25人、7月が20人ということで、10人増やしたということと、受験資格を、今まで民間職務経験を「7年(以上)」といっておりましたが、できるだけ門戸を開くということで「3年(以上)」に減らすということなので、より若い方がですね、受けやすいということになります。
 そして行政なので、他の県もそうやっていたということなんでしょうけども、4月1日採用ということでやっていたんですが、そんな意味のないことはやめろと、毎月採用しろと。世の中はみんなね、順次採用、中途採用って当たり前になっておりますので。でもって、民間企業の場合は毎月定年で、その月末に退職ですね。役所の場合はいつも年度末ですけれども。ということなので、とにかく準備が整ったらどんどん、受かればですね、入ってきてもらうと。
 私どもも、定員というのはありますが、やはり定員は常にその分、100パーセントの定員を確保してやっているわけじゃありませんのでね。やはり新採で合格を出しても、全員は来てくれませんので、そういう意味では、常に、年度当初から少し欠員を持ちながらスタートしています。年度途中、やはり病気だとかいろんな自己都合などで辞めていく方がおられますので、1万何千人いますとね。そうすると、また欠員ができますしね。女性職員の場合は、やっぱり産休とかそういう育休とかいうのも、今は男性職員でもそういったものを取っていただけますので、そういったことを含めれば、やはり随時採用という形でですね、やっていった方が、本人も移りやすいということだと思います。
 それから「ICT」の区分を設けたということでございます。
 いずれにしても、今回のものは、試験日程が、通常のやつと同じでありますので、1次試験は6月の20日、2次試験が7月の10日から8月3日で、合格発表は、この4月募集は8月に合格発表しますので、一連の手続を経て、早ければ10月頃からこの採用が始まるということでございまして。
 当然、県庁全体では、トータルでは欠員がありますので、そういったところに補充をしていくという形で対応をしていきたい。若しくは大幅な業務量増加、今回のコロナウイルス対策のようなところで大幅に業務量が増加した場合には、そこに職員を送って玉突きで、直接というのもありますけど、玉突きで補充するということもあろうかと思います。そうしたことで対応していきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 この点、発表事項については以上でございます。

(3)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html
 それでは引き続きですね、今日の状況はまた今日の午後3時40分に申し上げますが、お手元の資料に基づいて申し上げたいと思います。
 まずはですね、年代別ということでございますが、70歳以上の方は9.4パーセントでありまして、30歳代以下が6割ということで、若い方が多い。第4波の特徴で、若い方が多い。第3波とあれしますと、(第3波で)18.5パーセントがですね、(第4波では)9.4パーセントが70歳以上ね、半減しているということで、傾向は明らかかな、ということであります。
 (感染)経路不明の42.5(パーセント)は変わりません。
 それから次の重症・中等症の方も6.4パーセントで、今のところですね、非常に軽症の方が多いという傾向が出ております。
 次に、検査件数も4月11日日曜日まで入りまして、徐々に陽性率は、やっぱりこれだけ、毎日200人を超えておりますから、徐々に増えてきているということでありまして、5パーセントに近づいてきているということであります。
 それから、経路不明の方の割合。
 そして最後に入院者等でありますけれども、これが、木曜日の時点が340人だったので、金土日の3日間で35人増えて、375人ということでございます。うち、豊橋の医療のクラスターが28人、変異株ウイルスが48人。この48人はほぼ軽症ということでありますので、こういった方々の、これまでの入院の私ども県の状況は、若くて軽症の方はですね、医師の判断ですけれども、そういった方は宿泊療養なり自宅療養でお願いをするということでありましたので、そうした方々を除いていくと、大体300人ぐらい。
 それでも、やはりステージの3、300人というところまで来ているということで、やはりここに来て急激に上がってきているという状況が見てとれるということでございます。そういうことで、大変厳しい状況がやってきているということは事実です。
 入院者が、この医療機関の、いわゆる療養病床ですから、コロナ病床を使っていないという意味ですけどね、そこと変異株のことはありますが、入院者が300人となったのが4月12日月曜日、ちょうど1週間前でありますから、1週間で75人増えたということになります。やはり陽性者の数の上昇とともにですね、入院患者も増えているということで、なかなか厳しい状況がやってきているということであります。
 昨日も(新規陽性者が)207(人)ということでありましたので、これでですね、5日連続200人台ということで、日曜日で200人というのはなかなか厳しい状況だなというふうに思っております。その前の週が129人でしたからね、なかなか厳しい状況です。今日はですね、月曜日で検査数・検体数が少ないということでありますので、それよりは、200人いくということはないのではないかとは思いますが、また午後、その状況を比較して発表いたします。
 ちなみに、人口10万人当たりの感染者数も、10位、10番目であったのが9番目ということになっております。徐々に上がってきているという状況でございます。
 そして、入院者のうちですね、中等症の方も徐々に増えて、中等症は9人増えて、昨日より9人増えて122人でしたが、元々109人だったのが122人なので、もうちょっと増えてきているということでございます。
 それから重症の方がまた1人増えて、この休み中に1人と昨日1人ですから2人増えて、10人が12人、12人ということでございます。12人ということで、ちょうど1割弱、9パーセントということですかね。(重症病床は)126床ありますから、12人、1割弱、9パーセントぐらいということでございます。それから、愛知病院は15人。
 それから、施設入所が大分増えてきまして325人。名古屋の東横INNが181人、豊川32人、三河安城112人ということでございます。
 そして、クラスターが大分たくさん出てきております。新たに、この週末で七つクラスターが出ておりまして、終息したものはありません。
 一つ目が6Kのクラスター、6K、一番下ですね、若者のカラオケのクラスター。名古屋市内のカラオケ。これは高校生です。これは県立高校の高校生のクラスターなので、もう高校生同士で会食とかカラオケはやめてもらうということで強く指導をいたしております。そして6Lのクラスター、これは日進市の大学の部活ですね、部活のクラスター。それから6M、大府市の医療機関のクラスター、クリニックですけどね。それから6N、名古屋市の高齢者施設のクラスター。それから6O、これは高浜市の保育施設のクラスター。それから6P、6Pは豊明市の高齢者施設のクラスター。6Qは、日進市の大学の部活のクラスターということでございます。引き続きしっかりとサポート、フォローをしていきたいと思います。
 そして、名古屋市内の入院者も大分増えてきまして、市内の方が市内病院に入院が8。8というか、これは昨日からですからね、若干増えて現状131人で、市外の方の市内病院への入院が12人ですから、合わせますと143人。143人の入院ということで、徐々に大分増えてきておりますね。
 土曜日の、名古屋医療センターの長谷川院長の弁を借りればですね、多分連休前に名古屋市内(の病床は)いっぱいになるんではないかということを言っておられましたが、そうならないように、私たちもしっかりとフォローしていきたいというふうに思っております。
 そして、(市内の方の)市外病院の入院が9人ということでございます。
 コロナ感染症の状況は以上でございます。

2 質疑応答
(1) 新型コロナウイルス感染症について
【質問】 まずコロナについての質問です。
 まず一つ、明日から「まん延防止等重点措置」が適用されるということで、改めて知事から、どうしても防ぎたいという思いを、もう一回メッセージとして頂きたいと思います。
【知事】 今、申し上げましたようにですね、やはり新規陽性者が5日間連続200人を超え、そして入院患者さんが、特殊事情はあるもののですね、先週4月12日の月曜日に300人となり、それから1週間でですね、375人という形で、入院患者さんもやはり、この陽性者が200人になると、やっぱり相当、毎日毎日、増えてきております。
 そういうことからいたしましてですね、愛知県は「まん延防止等重点措置」の対象ということで、明日から発動になります。4月の20日から5月の11日まで、連休を挟んでの「まん延防止等重点措置」であります。県民・事業者の皆様には、不要不急の行動の自粛、また飲食店の皆様には、営業時間の短縮、名古屋市内は午後8時、市外は午後9時(まで)。そして、イベント・行事等についても、これも同じく、1万人のアッパーを5,000人という形にし、そして(名古屋市内は)午後8時、(名古屋市外が午後)9時という形でですね、お願いを個別にさせていただいております。
 いずれにいたしましても、この連休を挟んだこの期間でですね、何としても、この行動の自粛・変容をお願いし、「まん延防止等重点措置」でこの新型コロナウイルス感染症の拡大を防いでいきたいというふうに思っております。そして、連休明けから本格化をする、まずは高齢者の優先接種でありますが、ワクチン接種にしっかりと結びつけていって、ワクチンをしっかり行き渡らせて、このコロナウイルス感染症の拡大防止を図っていきたいというふうに思っております。
 今、非常に厳しい状況だということをですね、県民の皆様には御認識をいただいて、今一度のですね、様々な行動の自粛・変容をお願いを申し上げます。

【質問】 一昨日の新型コロナウイルス感染症対策本部員会議で、柵木(ませき)会長からも意見として出ていましたけれども、こういった「まん延防止等重点措置」であったりとか、「緊急事態宣言」であったりとか、予防のためにしているところが、全国でほぼないのではないかという意見がありました。愛知県として、要は予防のために、未然に防ぐためにも、あらかじめ強い規制をかけるというようなことをやっている自治体が全国の中でもまだないと、やるべきじゃないかというような意見が出ていたと思うんですけども、それについてはどういうふうに、知事としては思いますか。
【知事】 ですから私は、ある意味でですね、今回はちょっと、この1週間で大分、医療の状況も大分ですね、大分患者さんも増えてきてですね、少し厳しさが増してきているとは思いますが、1週間前であればですね、直ちに医療の状況がひっ迫するという状況ではありませんが、ということを申し上げながら、やはり「まん延防止等重点措置」、これはもう要請せざるを得ないというのが、先週の火曜日ですかね、私申し上げたんだと思います。いずれにしてもですね、それは連休を控えて、そして大阪に近い、また東京と大阪に東海道新幹線という大動脈で一体であるということ、そうしたことを踏まえればですね、この予防的な観点からも「まん延防止等重点措置」をですね、要請をし、そしてこの措置によって一気にですね、これは抑え込んでいきたいということを申し上げさせていただきました。なので、予防的観点からも、この「まん延防止等重点措置」ということを発動してですね、対応していきたい、そういうふうに考えております。
 なお、土曜日に柵木さんが言われたのは、「緊急事態宣言」をね、要請すべきだということを言われたんですね。ということからいたしますと、今の現状からしてですね、愛知の今の現状で、すぐ「緊急事態宣言」というところまではですね、いかないのではないかとは思いますが、趣旨はよく分かりますので。やはりこう、ぐっと増えていって、ピークになるよりも手前のところでですね、抑えていきたいというのは、趣旨は一緒だと思っております。今回の「まん延防止等重点措置」も、ピークにならないようにですね、その前に抑え込んでいきたい、そういう趣旨で今回発動をさせていただいて、対応するということであります。
 ということなので、緊急事態宣言の折もですね、午後8時(まで)の飲食店の時短営業ということでありましたので、それもですね、同じ措置。今回、名古屋市内ということですけどね、同じ措置ということでありますので、この「まん延防止等重点措置」がね、国が言っているように、「緊急事態宣言」と同じような強い措置を講じることができるということで作ったということでありますから、そういうことで、ピークになる前に抑えられるように対応していきたい、そういうふうに思っております。

【質問】 ピークになる前に抑え込みたいというお話ですが、それは「緊急事態宣言」じゃなくて、「まん延防止等重点措置」でピークになる前に抑えられるという考えですか。
【知事】 そうです。まずはこの「まん延防止等重点措置」で抑えていきたいというふうに思っております。
 次にどういう形が、ということになりますと、「緊急事態宣言」と何が違うかといいますと、多分ですね、この営業時間短縮が、全県で午後8時までにするということだろうと思うんですね。
 仮に、そこに行く前に、名古屋市内だけでなくて、どこか特定のところで、市単位でですね、非常に陽性者が増えているというようなことがあれば、そこを追加して抑えていくということはあるかとは思いますが、いずれにしても、今の措置でやれることはやっていけるというふうに思っておりますので、この「まん延防止等重点措置」でしっかりと抑え込んでいきたい、そういうふうに思っています。

【質問】先週土曜日の県のコロナ感染症対策本部員会議で、豊田市の保健所の方から、4月に入って発生した教会のクラスターに関して、基本的な感染防止対策は行われていたようだという旨の説明がありました。
 一度、知事が以前の記者会見で、このクラスターに関して、感染防止対策をしていなかったのではないか、使用禁止にできないか市とも相談したいと述べられていたと思うんですけれども、その後の調査で、事実関係が違っていていた、対策が行われていたということが分かったということでしょうか。
【知事】 いや、私は、部局の方からそういうふうに私に説明があったので、そういうふうに申し上げたということでありまして、そのことは何ら変わりはないというふうに認識をいたしております。
 豊田市さんは、しっかりとそこをね、更に調査をしていただければと思いますね。更に。実際、あれだけのクラスターが出ているわけですから。どうも、いろいろお聞きすると、そこの関係者はもっと多いんじゃないかというようなことの、指摘もありますのでね。実際に出ておりますから。じゃあ、そこの現場を本当に見ていたんですかということだと思いますよ。聞いたことをそのまま鵜呑(うの)みにされても困りますね、そこはね。現に、何かそういう違うような話を言われる方もあるやに聞いておりますので。そこはもうちょっときっちりチェックをしていただきたいなというふうに思いますね。
 だって、あれだけのクラスターが出ているんですよ。それはやっぱり結果じゃないでしょうか。対策をやっていたから出たって仕方がないんだというのは、それは駄目ですよね、それは。
 いや、だから今はね、使用を控えてというか、それは結局、我々が厳しく言って、とにかく使用するのやめてくれと、使用するなと言って、今は使用を止めてもらっているんですね。それはやはりあれじゃないでしょうか、消毒はもちろんですけど、徹底してやはり対策を取っていただかないと。また同じことになったら困りますのでね、そこは。結果が問われるんですよ、結果が。だから、もっときっちり、更にきっちり対応していただきたい、そのことを強く申し上げたいというふうに思います。いや、対策を取っていたって言うことは自由ですけどね。本当にそうだったか。あれだけの結果が出ているんですよ。もっと危機感を持って対応していただきたい、そういうふうに思います。

【質問】 今の質問の関連です。知事の御認識というか、県の認識と豊田市の認識が恐らく若干違うというようなことだと思うんですけども。対策をされていたのか、されていなかったのかという、どちらの前提に立つかでも、これは変わってくると思うんですけども、仮に、豊田市が説明しているとおりに、ある程度の対策をしたということで、かつ感染が広がっていたのであれば、これまでやっている対策だけでは足りない、不十分ではないかという、あるいはその感染対策の見直しが必要ではないかという可能性もあるんですが、その点はどういうふうにお考えでしょうか。
【知事】 感染症なので、ウイルスが人を媒介してですね、うつっていく。ヒト・ヒト感染、接触、それから飛沫ということなんですね。なので、原因は明らかなので、それに類する行為がその場で行われたので、うつっていくということなので。それは、感染対策が万全に行われていて、それでもうつるということはありません。ありません、それは。なので、そういうふうに対策を取られていたということの認識が違っているというふうに私は思いますね。違っていますよ、間違いなく。
 (対策を)やられていれば、そんなふうにうつるわけないですもん、それは。だから、あの人数をその場所にね、突っ込んだというところから、やはり始まっていると思いますね。「密」の場面を作ったということではないでしょうか。
 それと、本当にそこで対策が取られたか。例えば、マスクをしててもですね、声を出せば、やはり飛沫は出ますからね。マスクも、不織布から布から何かいろんな、物によってね、効果は違いますから。それは飛沫は出ますよね、ということなんですね。
 だから、あれだけ、ここで今、私どもに報告があるだけで55人も感染者が出ているわけですから。まだ終息しておりませんのでね。そういう意味で、そこで対策が取られていたということはないと思わざるを得ないということだと思います。
 (対策は取っていた)というふうに言われるなら、今一度、更にきっちりと調べていただきたいということに尽きます。

【質問】 病床について伺います。土曜日の対策本部員会議でも、感染が広がってくれば、その病床のひっ迫にすぐになってくる可能性があるという御意見も出ていました。今、確保されている病床を、もっと予防的に増やしていく等の検討をされているのかどうかと、口で言うのは簡単で、やるのはなかなか難しいとは思うんですが、どういうふうにこれから病床の確保を進めていかれる考えなのかを、具体的に教えてください。
【知事】 病床はですね、今、全体で1,215(床)だったね。1,215。それから、重症病床が126ということなので。重症病床というのは、やはりハードの設備とマンパワーの確保がより必要なので、126で、まずは確保して対応するということだと考えておりますが、全体の病床の1,215はですね、これは更に、更にこれを増やしていくという方向でですね、県内の医療機関にはですね、要請、働き掛けをしております。
 これは、昨年12月、1月ですね、第3波で非常に厳しい状況のときからですね、その12月、1月の段階でぐっと、900から1,215まで、増やさせていただいたんですが、お願いしたんですけれども、それを更に増やしていくべくですね、医療機関には働き掛けをさせていただいておりまして。今、そういう方向でですね、積上げをさせていただいております。更に増やす、増えるという方向でですね、今、積上げをさせていただいておりまして。いつまでにというのはあれですけども、そういった準備は着々と、今、やらせていただいております。もう少し、これは増やしていきたいというふうに思っております。

【質問】 クラスターの話に戻りますが、「6K」のクラスターで、高校生によるカラオケでクラスターが発生したということで、知事は先ほど、これは教育委員会ですかね、会食とかカラオケとかを控えるように指導した、指示したというふうにおっしゃいました。変異株は、若年層に対しても感染力が強いということもありますので、改めてこの若年層に対するカラオケについて、先週、カラオケの利用自粛に対する協力金という新たな施策も発表されましたので、その点も含めて、メッセージを頂きたいのと、現状で教育委員会がどういう指導をしているのかというのも、具体的に教えてください。
【知事】 とにかくですね、今回、一つはまず変異株ウイルス、これは毎週火曜日、明日、火曜日ですかね、月曜日までのやつを1週間分、明日発表させていただきますが、そのことと、これは今、現段階では、国の方が変異株ウイルスを調べておりますし、我々にも報告があり次第、皆様にお知らせをさせていただいておりますが、先週、先々週の結果を見るとですね、愛知県の場合、調べたうちの45パーセントが変異株ウイルスということなので、多分、これはもうちょっと上がっているんではないかと思います。
 東京というか、首都圏よりも比率が高いのは、やっぱり大阪・関西に近いということなのかなというふうに思いますが、いずれにしても、これは傾向からして、やはりより感染力の強い変異株ウイルスに置き換わっていくというのは、自然の流れといいますかね、そういうふうに見ざるを得ないと思いますので、そういうことからいたしますと、この今回の変異株ウイルスは、大阪、兵庫の例を見るとですね、やはり若い方にもうつっていく、そしてもって感染力が強いという特徴があるということでありますので、とにかくこれは気を付けていただいて、そういう「密」になる場面を避けてもらう。そして、今しばらくですね、やはり様々な行動は自粛をしていただくということに尽きるというふうに思っております。
 なので、若い方には様々な、SNS等でのメッセージもお伝えしたいと思いますし、またいろんな場面でですね、声掛けをしていきたいと思いますし、特に、組織的にいえばですね、労働組合の皆様とかですね、連合さんとか、また各企業・産業の皆様から、やはりそうしたところにしっかりとですね、働き掛けをしていただきたいと思っております。また、改めて私どもから学生さんにはですね、大学には、また大学協会といいますか、県の学長懇話会かな、そういったところからも働き掛けをしていきたいというふうに思っておりますし。
 教育委員会、小中高、それから私学についてはですね、本日付けで、またこうした面での子供たちへの感染を気を付けていただくということと、学校現場でですね、やはり感染防止対策を引き続きしっかりやっていただくということを、もう一回注意をして強化してもらいたいということの通知を、今日付けで出すということになっておりますので、またしっかりと働き掛けをしていきたいというふうに思っています。
 ですから、先ほど申し上げたように、高校生でそういった形でクラスターが出たということなので、高校の校長会ではですね、もうそういった高校生同士の会食だとかこういったもの、カラオケはもうちょっとあれですけども、カラオケも会食なども、これはもう駄目だということをですね、もう既に周知を徹底をしているということであります。申合せでね、こういったのを徹底しようということで、申合せはできているということであります。