知事の記者会見
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令和3年5月31日(月) 午前10時

1 知事発言
 皆様、おはようございます。5月31日月曜日午前10時、定例会見を始めさせていただきます。

(1)「産業空洞化対策減税基金」に基づく「新あいち創造研究開発補助金」の2021年度採択案件の決定について
(https://www.pref.aichi.jp/site/shin-aichi/saitaku2021.html)

 まず、今日の発表事項は1点でございます。お手元の資料を御覧いただきたいと思います。
 「産業空洞化対策減税基金」に基づく「新あいち創造研究開発補助金」の2021年度採択案件の決定について申し上げます。
 愛知県では、2012年度に「新あいち創造研究開発補助金」を創設をし、次世代自動車、航空宇宙、環境・新エネルギーなど、今後の成長が見込まれる分野において、企業が行う研究開発・実証実験を支援をしております。
 2021年度の採択案件を決定しましたので、報告をいたします。
 ですから、これで10年目、10回目ということになりますね。毎年毎年、こういう形で新商品、新技術を開発するということで、研究開発・実証実験の申出があるということは素晴らしいことだと考えております。
 今回は企業さんから132件の応募があり、このうち、今までに採択されたことがない中小企業を別枠で採択するトライアル型には33件の応募がありました。
 外部有識者を中心とする審査委員会で、厳正な審査を行った結果、78件、7億6,000万円を採択をし、このうちトライアル型は22件、約9,800万円というふうになりました。  
 採択された案件の中から、3件を御紹介をいたします。
 まず、記者発表資料の別紙の1でございます。別紙の1が一覧表になっておりますが、そのうちのですね、この裏面の、2ページの38番目。38番目、株式会社D&P Labo.(ディーアンドピーラボ)は、藤田医科大学発のスタートアップで、新規抗がん剤を研究開発をします。がんの薬物治療におきましては、副作用による生活の質、いわゆるクオリティ・オブ・ライフ、QOLの低下が課題となりますが、この企業の特許技術により、副作用がない局所処置型の抗がん剤の開発に取り組むということでございます。こういう藤田医大発のですね、スタートアップということで、成功するとね、患者さんのQOLが上がりますので、そうしたものを大いに期待したいと思います。
 次に、56番、56番のですね、リョーエイ株式会社でありますが、これは、リハビリ・介護施設で患者の移動をサポートする「電動歩行器」を研究開発いたします。施設現場では、患者が一人でベッドからトイレまで無理に移動することによる転倒事故が多くなっております。そこで同企業は、患者のスマートフォンなどによる呼出しに応じ、無人で迎えにいき、トイレまで個々人に合わせた最適なアシストを行う、人による介助なしでの移動を可能とする介護ロボットの開発に取り組みますということです。
 全部で、まずは56(件)。
 それから、続いてですね、別紙の2、これは「研究開発(トライアル型)」の採択案件ということでありまして、17番の株式会社パワーウェーブは、豊橋技術科学大学発のスタートアップでありまして、電気を無線で供給するワイヤレス給電技術の実用化に向けて、小型・軽量の電力変換回路を開発するものです。小型・軽量化により、給電インフラ、自動車・ロボット等への実装に向けて進展することが期待をされます。
 新型コロナウイルス感染症の影響により社会経済活動の難しい状況が続いておりますが、県といたしましては、将来を見据えた研究開発・実証実験をしっかりと支援をし、日本の産業首都、さらには国際イノベーション都市の実現を目指してまいります。
 こういう時期でありますが、企業さんのこういう開発意欲というのは非常に旺盛だということで、心強い限りでございます。また引き続き、私どももしっかりとやっていきたいと思います。
 「産業空洞化対策減税基金」というのは、こういったソフト型ですね、研究開発・実証実験を支援をするものと、前期・後期で、ハード、設備投資に支援をするものということで取り組んでおりまして、今年が10年目ということでございます。
 今年度のですね、案件は、資料の1ページがその参考としてありますが、下のところ、四角囲みのところですね、企業規模別では、大企業、中小企業で、やはり中小企業さんが件数で79.5パーセント、また金額でも79.5パーセントということで、中小企業さんが非常に意欲旺盛だということです。
 今年度の採択案件としてはですね、疾病の予防や重症化を防ぐような研究テーマや、また、労働力不足、省人化のニーズに対応する自動運転、ロボット、ドローンといったもの。ですから、健康関係とかですね、それからまた労働力不足、省人化を進める自動運転、ロボット、ドローンといったものをテーマにするものが多かったというのが特徴だったかなということでございます。
 分野別はそこに書いてあるとおりでございまして、地域別でも、大体、各地域本当に、名古屋地区、尾張地区、三河地区、満遍なくかなということでございます。
 ここ数年の応募数は、むしろ増加傾向にありまして、今回が132件ということでございまして。当初、2012年度にスタートしたときは81件だったんで、じわじわと傾向的には増加傾向にあると。ずっとここのところ、(採択金額は)大体7億6,000万。もともと5億円で枠を組んだんですが、余りにも応募が多かったので、少しこちらの分を増やしたということでございます。ということでございまして、またこうした企業さんの開発をしっかりと後押しをしていきたいと思います。
 そして、このフォローアップでありますが、愛知県では、こうした研究開発・実証実験のですね、この「新あいち創造研究開発補助金」について、実際の補助をした後ですね、補助事業の終了後5年間、フォローアップ調査を行っておりまして、昨年度実施した調査では、2015年度から2019年度に補助した407件、407件のうちですね、ですから、2015、6、7、8、9(年)ということで、5年間で補助した407件のうち、約4分の3に当たる295件、295件で、「商品化が実現」あるいは「試作品が完成」し、実際に販売した額、売上高は約43億円という調査結果が出ておりまして、そういう成果が上がっているということでございます。
 そういう中で、例えば、2019年度に採択された、中小企業が開発したわき見運転を防止する安全運転支援装置は、2020年の7月から製品として販売開始をいたしております。2019年度に採択した、中小企業が開発したわき見運転を防止する安全運転支援装置は、2020年7月からもう製品として販売をしているということです。
 同じく2019年度に採択された、これも中小企業が開発したもので、コーヒー豆を原料とする健康志向の新しい飲料は、2020年の8月から製品として販売開始している。こういった実例もありますので、こうした形でですね、サポートすること。とにかく県として、行政として応援していくということが開発意欲のアップにもつながるということかなというふうに思っております。
 こういう研究開発型の企業さんを応援することで、何ていいますかね、形を変えたといいますか、スタートアップ企業の応援ということにもなっているのではないかなというふうに思っております。
 これがまず第1点でございます。

(2)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html)

 続きまして、今日の感染症の状況は夕方、また午後に発表いたしますが、それまでに、昨日の夜といいますか、今朝の時点での状況でございますが、 直近の状況を資料でちょっと御報告いたします。
 まず、こちらでございます。70歳以上の高齢者の方の割合が11.1パーセント。じわじわと上がっているかなという感じです。経路不明の方(の割合が)47.2パーセント。
 そして、重症・中等症の方の割合も8.3パーセントと、じわじわと上がっているという感がございます。
 そして3枚目が検査件数です。5月22、23(日)の土日まで入りましたが、やっぱり土日は少ないと。平日はもう6,000件、7,000件ということですね。ということでございます。
 そして入院患者さんの状況でございますが、補足をいたしますと、本日の入院患者さんの状況ですが、これは金曜日に発表した以降ですから、金土日3日間分で、前回、金曜日に発表したものよりですね、入院患者さんで、1,009人だったのが、40人減って969人ということでございます。一方で、いわゆる五つの病院に入院されておられる、コロナ病床以外の入院患者さんが、これが減っておりますので、逆にコロナ病床を使っている方は、これはむしろ増えておりまして、937人ということで、病床使用率も61.8パーセントということになっております。61.8パーセントであります。コロナ病床を使っている方が、924人から937人ということで、逆に13人増えていると。13人増えている。この間、コロナ病床以外を使っている方が3日間で53人減って、要は、軽快をしてですね、退院、解除ということで53人減って32人。32人ということで、逆に13人、コロナ病床を使っている方が増えていて、(病床使用率が)61.8パーセントということでございます。
 そして、重症患者さんは3人減って、増えたり減ったりしておりますが、3人減って100人ということで、病床使用率68.5パーセント。いずれにしても、大変厳しい状況でございます。
 そして、施設入所の方は416人でございます。416人ということでございます。名古屋の東横INNが276人、豊川38人、三河安城102人。愛知病院は35人の入院ということでございます。という状況でございます。
 そしてですね、そして下のクラスターでございますが、この間でクラスターが新たに二つ発生をしておりまして、二つ目の四角囲いですが、8F、13人のクラスター、これは刈谷市の高齢者施設、刈谷市の高齢者施設の13人。そしてその下、学校でありますが、8G、15人、これは豊田市の大学運動部の寮でございます。豊田市の大学運動部の寮でございます。二つが発生をしております。  
 それから、クラスターの終息でございまして、二つ目の四角の7P、7Pのクラスターは名古屋市の高齢者施設14人が終息。7S、あま市の高齢者施設10人が終息です。それから、一番下のその他、7N、7Nの飲食店、これは西尾市の飲食店でございますが、これも終息ということでございます。クラスターの変化は以上ということでございます。
 それから、名古屋市の状況を口頭で申し上げます。
 名古屋市はですね、3日間で入院患者さんが、金曜日の時点で387人、387人。市民の方の市内病院入院、市外の方の市内病院入院を合わせて、387人が63人減って324人、324人となりました。一方でですね、いわゆる二つの病院で、コロナ病床以外で入院していた方が67人いましたが、67人から53人減って14人。14人となりましたので、コロナ病床の入院は320人が310人、10人減ったと。それでも10人減ったということでございまして、今現在は、全体の入院が324(人)で、2病院で14人が入って、コロナ病床の入院が310人ということで。少し減ってきましたが、いずれにしても300人を超えておりますので、非常に厳しい状況でございます。非常に厳しい状況でございます。
 ということでございますので、愛知県は本日までですね、緊急事態宣言に基づく緊急事態措置を発動ということでございますが、明日6月1日以降もですね、6月20日までこれを継続、延長いたしまして、緊急事態宣言続行ということでございます。飲食店の午後8時の営業時間短縮、お酒を提供するのをやめていただく。そしてまた、大規模商業施設は午後8時まで、土日は休業をお願いをいたします。また、事業・イベント等は午後の9時まででありますが、定員の50パーセント、また5,000人のアッパーということで、よろしくお願いをいたします。テレワークの徹底、そしてまた感染防止対策の徹底を、引き続きよろしくお願いを申し上げます。
 ということで、また749億円の追加予算を、この20日間の延長ということで提案いたしますので、明日ですね、今日県議会の議運、明日本会議ということでお願いをさせていただきます。よろしくお願いをいたします。
 そしてですね、さらに、お手元に資料がお配りをしてございますので御覧をいただきたいと思います。
 これはもう本日付けでですね、通知を出します。もう早速、この会見が終わりましたら直ちに出させていただきたいと思いますが、午前中にも速やかに出しますが、これは先日、土曜日のですね、全国知事会でも申し上げましたが、そして3県知事会議でも申し上げましたが、いわゆる高齢者施設や障害者施設、保育施設、幼稚園等における新型コロナウイルスワクチンの弾力的な接種の運用について、これはですね、これを促進する、加速するという意味でですね、市町村、そしてまた県の国保連にですね、通知をするものでございます。
 要は、こうしたところの施設の利用の方、また従事者の方、また、保育士さん、そして幼稚園の幼児教諭、あと職員の皆様がですね、その市の在住とは限らないわけでありまして。現実に、とある市で「いや、うちは市内在住しか打ちません」というふうに言われちゃったと、このワクチンのキャンセル枠でね。ということでありましたので、そうではないですよと。要は本人確認で、当然、問診票を書いてもらいますから、名前・住所は書いてもらいますので、そういう意味では本人だと。本人であって、その問診をして、健康状態に問題ないから打ちましたというような記録が残るんですね、接種券がなくても。なので、それでもって国保連に費用を請求してもらえば、国保連は払ってくださいね、というのが2枚目ということでございます。
 いずれにせよ、この接種料は全額国から来ますので、そのことをですね、確認をして、これを打っていただくということでございます。仮に、国がそれを出さないと言うんだったら、県が肩代わりして払いますけどね。そんなことはないだろうということで、もうどんどんやってもらう。
 現に、現場の医療機関ではもう打ってますから。打ってますから、それは。ただ、こういうのは、役所の人は、現実に市役所で、とある市でそういう話があったということなので、改めて確認ということでございます。とにかくどんどん打ってもらうということで進めてまいります。
 それともう一つはですね、これは歯科医師の活用についてということで、これももう管内市町村全てに通知を出させていただきます。
 昨日ですね、愛知県歯科医師会館での実技研修について、皆様にも取材をいただきました。昨日、午前10時から始めて、5回実技研修をやって、夜までやったと、(午後)6時過ぎまでやったと聞いておりますが。485名の歯科医師の研修を、事前にeラーニングで研修をしていただいて、その上で実際の実技研修ということで、昨日受けていただいた人は485人ということで報告を受けております。
 昨日内堀(愛知県歯科医師会)会長は、1,000人以上と、今、申し出ていただいているのはもう1,200人、1,000人以上ということであります。実際に歯科医師会で、もう今eラーニングで事前にプログラムを受講されている方で、(研修を)志向された方、申し出た方は900名ということなんで、900名以上の歯科医師が研修する予定と、修了する予定ということでございまして。
 これは、愛知県と県の歯科医師会で連携をして、日本歯科医師会のプログラムをeラーニングで受けていただいた方は、実技研修を受けていただいて、それで実技研修修了の証明書をですね、私、愛知県知事名でですね、出させていただくということは、全国で愛知県だけということだそうでございまして。これは愛知県モデルとしてですね、愛知モデルとして日本歯科医師会の方には言って、どんどんこういうやり方を広げてほしいということを言うと、昨日内堀会長も言っておられました。
 そういう中で、せっかくこれだけの多くの方、1,000名規模の方がですね、実技研修を受けていただきますので、市町村の皆様には、これは私どもの大規模接種会場、(名古屋)空港(ターミナル)ビルにはどんどん計画的に来ていただきますけれども、市町村における集団接種でもどんどん御活用いただきたい、声掛けをいただきたいという通知でございまして、当然この通知がいけば、市町村の皆様もそれぞれの市の歯科医師会と相談をされると思いますが、当面、県が間に入って、そこは話をまとめてですね、どんどん取り組んでいただくということにしたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。こういったものを着々とやっていくということでございますので、よろしくお願いをいたします。
 今後、こういう研修会を県歯科医師会が、7月までにこの実技研修を4回開催をして、合計で、昨日5回なんで合計で9回、900名以上の歯科医師が研修を修了する予定と聞いておりますので、よろしくお願いをいたします。
 そしてですね、あとは、休み中に空港ビルと藤田医大での県の開設したこの大規模集団接種会場の接種の実績をですね、これもお配りをして。これ、配っているんだな。
【広報広聴課長】 配布済みです。
【知事】 配布済みですので、また資料ね、御覧をいただければと思いますが、金土日で、空港ビルは580人、1,070人、1,070人ということで、ちょうど1週間の累計がジャスト5,000人でいいんだね。ジャスト5,000人ということでございます。追加接種は、3日分でですね、金土日で潜在看護師が52人、看護学生が182人、その教員さん14人、会場従事者17人と、副反応の方は一人もおられなかったということでございます。もう500人、1,000人規模で、こうやってあらかじめね、来ていただければ、もうどんどんその分を空くことなくですね、打っていけるということでございます。ちょうど1瓶で10人分ですからね、モデルナは。ですから切りのいい、この580人とか1,070人ということになるということです。  
 藤田医大さんの方は、金土日、金曜日が560人で、土日が500人、1,000人と、非常に几帳面(きちょうめん)にぴたっとそろえてきていただきまして、1週間で4,720人と。追加接種は、藤田医大さんは、看護学生が41人、会場従事者5人、警察職員12人ということでございまして、副反応なしということでございます。
 こういう形でどんどんやっていきたいと。これで、空港ビルも藤田医大ともに1,000人規模に今週ずっとなって、更に来週の月曜日から、空港ビルが2,000人という形になりますので、またキャンセルが出てきますから、それを活用してどんどん打っていきたいと思います。
 今日もですね、空港ターミナルビルは108人のキャンセル(枠を)、あらかじめ声掛けしておりまして、ほとんどが看護学生と、あと会場従事者と、あとはですね、宿泊利用施設の従事者の方も予定をしております。藤田医大さんは、また同じく看護学生と警察職員という形で、54人のキャンセル枠を用意しています。毎日こうやってどんどんやっていきたいというふうに思います。
 それから予約受付状況は、今日9時現在で、藤田医大さんは6月20日までの予約状況はもう99.5パーセントまで来ているということでございます。空港ビルは82.2パーセントなので、まだちょっと空きがありますが、段々近づいてくれば埋まってくるのではないか。要は、どちらが自分(のワクチン接種が)早いかなということで、こう見ているんだろうと思いますけれども、空けばどんどん打っていきますので、それはそれでですね、やっていければというふうに思っております。
 私からは以上であります。

2 質疑応答
(1)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 コロナの話なんですけれども、この週末で感染者数は結構下がり傾向ではあると思います。先週1週間を通して見ると、その前の1週間に比べると500人台がなくなったりとか、明らかに減少傾向ではあると思います。その中で、明日から緊急事態宣言の期間が延長されるということですけれども、改めてこの宣言延長に対して、県民への呼び掛けだとか、どういうふうにしていきたいだとか、知事の今の御所感をお伺いします。
【知事】 昨日も304人、1週間前の日曜日は430人、2週間前は521人、3週間前は471人ですから、明らかにですね、連休明けで大きく400人、500人、600人、500人台・600人台が2週間ずっと続いたということに比べればですね、今言われるように、先週は300人台・400人台ということでありました。平均すると200人ぐらい減ってきているのは事実でございますので、減少傾向、落ち着いてきていることは事実だと思いますが、ただ、いずれにしてもですね、私どもの指標として、まだまだレッドゾーン、危険領域、第4ステージであることには変わりありませんので、県民の皆様には、引き続きですね、感染防止対策の徹底をお願いを申し上げたいというふうに思っております。
 これまでの傾向からして、やはり感染症はヒト・ヒト感染なので、上がっていくときにはやはりこう、増えていくときには、濃厚接触者もたくさん調べますから、どんどん上がっていって、どこかで止まった後は、しばらく高原状態になって、また下がっていく。
 ですから、今は下がり傾向のところだろうとは思いますが、これは専門家の方も言われておりますが、やはりこれはまだまだステージの4なので、更に下がってくるようにといいますか、下がり切る状態にまで持っていってですね、そういう中で、どんどんワクチン接種をして、この感染症を抑え込んでいきたいというふうに考えております。ワクチン接種は、本格化したのはまだまだ先週ぐらいということでありますので、是非ですね、県民・市民の皆様には、感染防止対策の徹底をね、改めてお呼び掛けをしたい。
 その上でですね、我々も市町村と連携して、全力でワクチン接種の体制を組んでやっていきますので、そういう意味では、是非、それに結び付けられるように、感染防止対策の徹底をね、お願いしたいというふうに考えております。

3 知事発言
(1)新型コロナウイルス感染症について
 なおですね、このワクチン接種について、県と市町村の連絡協議会をWebでですね、本日31日月曜日の、今日ちょうどこの時間、午前10時からWeb会議で、第5回県・市町村新型コロナウイルスワクチン接種連絡協議会を今開催中ということでございまして、私が今申し上げたような様々なですね、ワクチン接種、特に連絡事項として、個別接種・集団接種でどんどん進めていただいておりますが、特にキャンセル枠等々を活用しつつ、先週来、私どもの方から、県から出した通知等々も御説明させていただいて、そうした形でどんどんやっていただきたいというふうに思います。
 一つは、やはりまずは高齢者と障害者。高齢者施設・障害者施設の利用者・従事者に対して、これはもうどんどん打っていただきたいということをですね、これはキャンセル枠ということではなくて、どんどん打っていただいて。どんどんその施設にですね、医療スタッフを派遣をしていただいて、そして接種をしていただくようにお願いをさせていただいております。
 それから、キャンセル枠等については、先週通知を出させていただきましたのは、医療従事者でまだ打っていない方、それから医大生、それからまた看護学生、それから、子供たちと濃密に接触をされる保育園の保育士、それからまた幼稚園の幼児教諭さん、職員さんというのも、どんどん優先的に打っていただきたいということでございます。
 それから、警察、消防、自衛隊。これからですね、風水害等々が危惧をされる季節ですから、そうした方々にも打っていただく。特に、市町村の方々には、この消防の方ですね、消防の関係の方は市町村の職員さんが多いはずというか、ほとんどなんですから、どんどん打っていただきたいということを、通知を出させていただきました。
 そして、今日ですね、(通知しますが、接種する)市町村の住所でなくてもですね、これもどんどん打っていただきたい。必ずそれは費用はお支払いたしますということで、これを徹底をさせていただくということであります。それからまた歯科医師さんもね、もう昨日485人の実技研修が終わりましたので、そうした方もどんどん打っていただきたいということでですね、周知をさせていただければというふうに思っております。そういうことを、また引き続き丹念にやっていきたいと思います。
 ただ、ワクチンは、1回打って抗体できるのに2週間ぐらいかかるということでありますから、打てばその日からもう何でもできるんだということではありませんのでね。2回打って、抗体ができ、免疫ができて、そしてそれが行き渡らないとこれは収まっていきませんので、まだまだ、まだまだ時間がかかるということだと考えております。
 高齢者接種をどんどん進めて、早いところは6月中から一般接種に入ってくるところが幾つかね、出てこようかと思いますが、それもどんどん進めてやっていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 私からは以上です。