知事の記者会見
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令和3年6月28日(月) 午前10時

1 知事発言
 おはようございます。6月28日月曜日の定例記者会見、始めさせていただきます。
 
(1)知事の新型コロナワクチン接種について
 それではまず、今日の発表事項の前に、昨日、私はちょうど午前11時45分から、私の住民票といいますか、私が住んでおります安城市のですね、南部の明祥(めいしょう)プラザというところの安城市の集団接種会場、安城市は全部で三つあるんですかね、その集団接種会場で一般接種ということで受けさせていただきました。
 皆様にも取材に来ていただきまして、その折にも感想を申し上げました。ちょっとちくっとしたぐらいで、本当に痛くもなく終えることができました。そして、当日の会場もですね、30分刻みなんで11時半からの枠だったので、最初にたくさん行かれたんだろうと思いますが、その後半ぐらいになりますと、もうほとんど並ぶこともなく、すっとですね、受付と問診で10分ぐらいで、接種のところまで行ったということでございます。ということで、順調に進んでいるのではないかというふうに考えております。
 なお、その後でありますが、その後の健康観察も別に何もなかったので、そのまま家に帰りましたが、特に打ったところが痛いということはなくて、ただ、左肩が少ししこっているような感じがあるのと、あと、やっぱり左腕がちょっとだるいかなということで。午後っていうか、夕方から夜にかけては、少し何か、左肩もそうですし、少しだるい感じがありましたけれども、特段の痛みがあるわけでもなく、また発熱もありませんでしたということでございまして。
 皆様もあれだと思いますが、インフルエンザの予防接種をやると、打ったところがこう、しこっと、こうなるんですね。特にここ最近のワクチンはそうかもしれませんが、そういうことは一切ないんですけれども、予防接種でこんなちょっとだるさを覚えたのは初めてなので、これはよく効くんだなというふうに思いましたけどね。だから、若い人は相当な確率で結構熱が出るんじゃないかなと思いましたが、その分効いているということだと思いますが。
 ということでですね、引き続き、加速をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 また、コロナウイルス感染症のことはまた後で、後ほど申し上げたいというふうに思っております。

(2)「ロボカップアジアパシフィック2021あいち」競技参加チームの募集について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/jisedai/rcap2021-bosyuu.html)

 最初にまず、「ロボカップアジアパシフィック2021あいち」競技参加チームの募集についてでございます。
 今年11月にAichi Sky Expoで、アジア・太平洋地域の学生を中心としたロボットの競技大会「ロボカップアジアパシフィック2021あいち」を開催をいたします。
 本日から競技参加チームの募集を開始いたしますので、御報告をいたします。
 新型コロナウイルスの感染拡大により、昨年、1年延期を決めた本大会でありますが、今回の大会開催に当たっては、コロナ禍に対応した新たな開催方式として、会場内で実施する「オンサイト競技」に加え、インターネットを介して行う「バーチャル競技」も実施する、「ハイブリッド方式」を採用することといたしました。
 大会では、サッカーや災害救助、家庭や物流現場など、様々な場面を想定したオンサイト競技20リーグとバーチャル競技22リーグを実施をいたします。
 また、ロボット競技以外にも、ロボット工学やAI・人工知能に関するシンポジウム、ロボットの展示や子供向けワークショップなどを実施をいたします。
 競技参加者の募集期間は、オンサイト競技が本日から8月15日日曜日まで、バーチャル競技は同じく本日から9月15日水曜日までとなっております。
 あわせて、11月29日月曜日に栄の国際デザインセンターで開催する「シンポジウム」で発表していただく、ロボット工学や人工知能をテーマとした論文も募集します。募集期間は、本日から8月9日月曜日までであります。
 ロボット競技と論文の具体的な応募方法や詳細につきましては、本日開設をいたしました「ロボカップアジアパシフィック2021あいち公式ウェブサイト」を御覧ください。国内外の多くの皆様からの御応募をお待ちをいたしております。
 引き続き、競技参加者や来場者の皆様が安心して参加できるよう、健康と安全の確保を最優先に考えながら、開催に向けて準備を進めてまいります。
 ということで、お手元の資料を御覧いただきますように、今私が申し上げた内容でありまして、「ロボカップアジアパシフィック2021あいち」は、(1)日程にありますように、11月25日から29日まで。去年はね、10月に予定しておりましたが、それが1年延期ということになりましたので、この日にちでございます。
 それぞれの競技種目がありまして、それについて競技チームを裏面で、2ページの2ということで、オンサイト20、バーチャル22ですね、それぞれ種目がありまして、それをこういうスケジュールで募集をいたします。
 ちなみに、3ページ、参考ですが、「ロボカップアジアパシフィック2021」というのは、ロボカップ世界大会とは別にですね、アジア・太平洋の学生を中心とするロボット競技大会ということでございまして、よりロボット競技というか、ロボットのですね、研究、競技、普及をですね、広く進めようということでスタートをしたものでございまして。2017年12月にタイ・バンコクで始まり、18年はイラン、19年がロシア・モスクワと。モスクワが太平洋なのかという気はしないでもありませんが、ロシアもね、アジア・太平洋の国だということでございます。去年がバーチャルで、そして今度、今年は日本ということでございまして。
 4ページ、5ページがそれぞれの競技の種目ということでございまして、また御覧をいただければと思います。
 そして、これがパンフレットということでございます。
 ということで、今年は必ず実施をしたい。11月末なので、これは何とかなるのではないか。その頃には、今の調子でいけばですね、(ワクチン接種を)希望する方は、愛知県は全員2回は打てるというふうに思っておりまして、是非そういう形で進めていければというふうに思っております。
 競技参加チームの選考は、応募時に提出された選考書類により選考を行うということであります。世界大会に出場できないチームでも、幅広く出場できる大会だということなので、是非応募いただきたいと思います。
 そして、バーチャルじゃなくてオンサイト競技への海外からの参加につきましては、募集を終了する8月15日の時点において、渡航制限なしで愛知県に渡航できることを選考要件としたいというふうに考えておりますが、なかなかこれは微妙な日程ですね。現段階では、日本への入国は全世界を対象に渡航制限が掛けられておりますので、これがその8月半ばまでに解除されるかということはなかなか微妙かなというふうに思いますが、そこは何とか、そういう形でしていければと思います。
 バーチャル競技については、制限なく世界中から申込可能なので、多くの方に応募をいただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 それがまず第1点でございます。

(3)三河港長期構想(案)に対する意見の募集について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kowan/mikawapc.html)

 続いて二つ目です。三河港長期構想(案)に対する意見募集、パブリック・コメントであります。
 東三河の玄関口である三河港は、完成自動車の輸入台数・金額ともに28年連続日本一を誇る我が国を代表する自動車流通港湾です。東三河の経済活動を支える物流拠点として、この地域の発展にとって重要な役割を担っており、今後も長期的、広域的な視点を持ちながら整備を進めていくことが大変重要であります。
 三河港は、1964年に港湾法に基づく重要港湾に指定をされまして、おおむね10年から15年先における港湾の開発、利用及び保全等に関する事項を定めた「港湾計画」を初めて策定をいたしました。このときにね、初めて策定をいたしました。現在、2011年に改訂をした第6次三河港港湾計画に基づきまして、岸壁やふ頭用地などの整備を進めておりますが、計画の目標年次を迎えることから、来年度の改訂に向けて検討を進めているところであります。
 今回の港湾計画の改訂に当たっては、三河港では初めての取組として、港湾計画より更に将来であるおおむね30年先を見据えた三河港の進むべき方向性を明らかにする「三河港長期構想」を策定をいたします。
 この度、「三河港長期構想(案)」を取りまとめました。明日6月29日から7月28日まで1か月間ね、パブリック・コメント制度により、県民の皆様から意見を募集をいたします。
 「三河港長期構想(案)」では、三河港の強みである世界屈指の自動車流通機能、豊かな観光資源や海洋レジャー資源などを有することを踏まえ、「『強み』を伸ばし、時代とともに新たな価値を『創造』するみなと『三河港』」を基本理念といたしております。
 三河港の目指すべき将来像を示す重要な構想となります。県民の皆様からの御意見をお待ちをいたしております。
 ということで、今私が申し上げたことがこの資料にありますので、そういった形で御意見を頂ければというふうに思っております。
 そして、その次、三河港長期構想の概要版とこの案がございますが、これは大変大部なものでございますので、またお時間があれば御覧をいただきたいと思いますが。まずはですね、この概要版でも、それでもちょっと字が細かくて、3枚になっておりますけれども、御覧いただければと思いますが。最初の、A3の紙の一番上ですが、そもそもこの長期構想というのはですね、20年、30年後の長期的視点に立った港湾の目指すべき将来像やその実現に向けた港湾利用の基本的方向を明らかにするものということでございます。
 港湾計画との違いはですね、港湾計画は港湾法に基づく法定計画でありまして、おおむね10年から15年先における港湾の開発、利用、保全に関する事項が定められているというものでございます。そして、従来はこの港湾計画ということでありましたが、2013年にですね、国の方で港湾計画書作成ガイドラインを改訂をして、この港湾計画よりも更に長期なですね、ものということで、長期構想というものがですね、追加をされたということで、それを受けて今回作るというものでございます。
 なので、港湾計画が大体10年から15年を見据えた整備・利用計画、そして長期構想はおおむねそれの倍ですな、20年から30年の将来像、その港の将来像も作るということで、10年から15年、それから20年から30年という二つのものということで、法定のものは、法律に定めたものは港湾計画ということでございます。
 愛知県では、長期構想はおおむね30年後、港湾計画はおおむね15年後を目指したものということで策定をすることといたしております。
 ちなみに、名古屋港は2007年に長期構想を作っております。そして、衣浦港は2014年に長期構想を作っているということでございます。
 要は、港湾というのは1年、2年じゃできませんのでね、やはり長期の視点で投資をしていくということになりますので、そういうことで10年から15年の港湾計画を作って、それに合わせて公共と民間投資をしていくということになっております。さらに、それより長いスパンの長期構想というのを作るようになったということでありまして、三河港も作っていくということでございます。
 そして、これはですね、昨年10月に、地元経済界と行政関係者で構成する三河港振興会というのがありますけれども、そこで三河港の将来像について提言書を頂いたということで。それを踏まえてですね、三河港港湾計画検討委員会というのを同時並行的にやっておりまして、これは3回やりまして、三河港の課題整理、将来の役割について議論いただいて、そういったものを踏まえて、港湾管理者である愛知県がこの長期構想(案)を取りまとめたというものでございます。
 A3の資料の1ページの、1番上のところに三河港の今後の課題ということで、一つは「物流」。自動車流通港湾、またコンテナターミナル整備、そうしたものについての物流の課題。それから下へ行って「産業」。次世代自動車産業への基盤強化や新規企業立地への対応、それから第4次産業革命への対応と、DXですね。そうしたものへの対応というのも書かれております。それから右上が「人流・交流」。市民の交流や観光資源・施設間の回遊性。それから「環境」。豊かな海の保全・再生。それから「安全・防災」ということで、大規模地震発生時における港湾機能の強化といったようなものも大きな視点として入れてあります。
 2枚目、3枚目が具体的なもの、3枚目はそれぞれの地区ごとの将来像ということで整理をいたしておりますので、御覧をいただければというふうに思っております。

(4)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html)

 引き続きまして、お手元にお配りをしております感染症関係についても申し上げたいと思います。
 また、本日の陽性者数はまた午後ですね、いつもの時間に会見をいたしますが、昨日までのものということで、まず年代別については、70歳以上の方の割合が11.4パーセント、感染経路不明の方の割合が46.5パーセント、ほぼ傾向は変わっておりません。それから、重症・中等症の方の割合も、9.3パーセント、変わっておりません。それから、検査件数は6月の20日まで入りました。
 そして、入院患者さんの現状ということでございますが、補足をいたします。入院患者さんは順調に減っておりまして、この金土日といいますかね、昨日の夜の時点ですね、金曜日の夜、土曜日の夜、日曜日の夜、3日間でですね、金曜日の午後に発表したときは入院患者417人でありましたが、3日間で50人減って367人、367人であります。50人減って367人。コロナ病床以外の方もこの7人で変わっておりませんので、コロナ病床も410人から50人減って360人、360人です。ということで病床使用率は23.8パーセント、23.8パーセント。そして重症の方がですね、35人から27人、8人減って27人となりました。ということで、病床使用率が18.5パーセント、18.5パーセントということになっております。
 それから施設入所はですね、今現段階で102人。名古屋が44人、豊川15人、三河安城43人で102人。順調に減っております。愛知病院は18人、18人であります。そして亡くなられた方は955人、昨日は0ということでありました。ということでございます。
 そしてですね、クラスターですが、9Aのクラスター、一宮市の医療機関で14人発生しております。
 それから終息が、六つ、3日間で終息しておりまして。右上から8R・11人、これは豊田市の職場、会社ですね。右、8S、これは岡崎市の職場10人、終息。そして7V、下です、7Vですね、一宮市の高齢者施設61人、終息。それから8B、8B、江南市の高齢者施設31人、終息。そして8K、8K、半田市の高齢者施設12人、終息。そして8L、8L、名古屋市の高齢者施設22人、終息ということで。以上六つが終息をいたしております。
 というのが今日の状況ということでございます。
 そしてですね、更に何点か申し上げますと、あっそうか、感染状況というか指標とかはまだ昼からなんだな。いずれにしてもですね、午後に指標を申し上げますが、新規陽性者数の平均はもうイエローゾーンでありまして。新規陽性者の過去7日間平均が、もう今日の時点で65人になっておりますので、もうイエローゾーンというか、ステージ2でも大分ステージ1に近づいているということでございます。要は、(ステージ2と1の境が)50人ですからね、2日続けて、土日46人・41人なので、そういうことであります。
 入院患者(数の過去7日間平均)はまだ430人でありますが、ステージ2のところが300人ですから、もう大分、ステージの2に近づいてきているということと、午後また申し上げますが、高齢者数の指標が、これは12月の22日にですね、県医師会の柵木(ませき)会長から指摘をされて設けたものでございます。これは県独自の指標ですが、これがもうステージの1ということになりました。かつては、6月の頭まではステージ4のレッドゾーンだったのがですね、いわゆる新規陽性者に占める高齢者の割合が14パーセントで、ステージを4、3、2、1とやっていますが、これはもういち早くステージの1になったということでございまして。これは、明らかにといいますか、分析・検証しているわけではありませんが、全体の新規陽性者数がステージの2で、高齢者のところが、これまでの傾向からしてステージの1までになったということは、やはりワクチン接種は効いてきているということかなというふうに考えております。ということで、引き続き接種を促進・加速をしていきたいというふうに思っております。
 ちなみに、昨日の時点での、人口10万人当たりの愛知県の陽性者数は、全国で14番目、14番目ということになっております。ということでございます。
 そして、今日も午後、(名古屋)空港ビル、藤田医大の二つの大規模接種会場は、順調にやっております。今日はもう2回目(の接種)ですね。2回目ですが、まだ両方とも、空港ビルは1,000人、藤田は500人なんで、リザーブといいますかね、というのがそれぞれ1,000人、500人(の枠が)ありますので、空港ビルではリザーブを1,222人用意をし、藤田医大のところでは517人のリザーブをあらかじめ用意をして、どんどん打っていきたいというふうに思っております。
 今日から空港ビルではですね、鍼灸(しんきゅう)マッサージ師の皆様も打っていただくということにいたしております。今日一番多いのは、やはりあれですね、保育士さんとかね、それから警察職員。警察職員は両方合わせて一番多いかなというふうに思います。あと特別支援学校の教職員ですね。それから自衛隊の皆さん。それから看護学生の2回目とかですね、児童養護施設の従事者とか、そういった方をどんどん打たせていただいております。あと今日は海上保安庁の職員というのもありますね。それはもう直接そういった業務に携わる方は、どんどん打っていただきたいというふうに思います。
 ちなみに、本日、県警職員を2会場で780人打つ予定でありますが、そうなりますと、これで8,000人を超えてですね、大体6割を警察職員は超えてきているかなということでございまして。金曜日に申し上げたと思いますが、金曜日の時点で、もう10日ぐらい警察職員で陽性者が0というのが続いておりまして。それまでは毎日必ず何人か出ていたと。やはりそれはあれですね、業務の性格上、やはり不特定多数と相対して、町の治安(維持)で、いろいろ事故を起こしたり事件を起こしたり町で酔っ払っている人たちとか、そういう人たちを交番とか警察署で留置所とかに入れたりする。そういう人たちがやっぱりよくうつっていたということでありますけれども、ぱたっと止まったということなので、そこはやはり効果があるのではないかというふうに考えております。
 ということでありますが、いずれにしてもですね、順調に、愛知県は足元では(新規陽性者数が)減少しておりますし、今日時点では7日間平均は65.6人ということで、落ち着いてきておりますが、やはり東京及び首都圏の数値を見ていると、明らかにリバウンドの傾向を見せておりますので、今までの経験則上ですね、去年の4月~8月の第2波、12月~1月の第3波、そして今回の連休明けの第4波を見てもですね、東京に大体遅れて2週間ぐらいでその傾向がこちらに来るというのが今までの経験値なので、そういう意味では、引き続きですね、愛知県は第4波の終息に向けたまん延防止等重点措置を7月11日、7月11日まで、まん延防止等重点措置であります。そして、この14市町を重点措置区域として緊急事態宣言時と同じような規制、午後8時までの飲食店の時短営業、お酒は7時まで、大規模商業施設も午後8時まで。その他の区域は午後9時までということでありますが、引き続き、感染防止対策の徹底を何とぞよろしくお願いを申し上げます。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 まん延防止等重点措置が始まってから、今日で1週間となります。引き続き、新規の陽性者も下がりつつある中、先週は何かちょっと下げ止まっているんじゃないかというお話もありましたが、その辺り改めてお聞きしたいです。あと、今、重点措置の対象になっている14市町についてですが、これは見直しのお考えなどありますか。
【知事】 先週、週半ばがですね、その前の週とほぼ同じぐらいだったので、少し下げ止まりかなとは思いましたが、この金、土、日は明らかにその前の週の半分近くまで下がっているのでですね、やはり減少傾向は出てきているというふうに思っております。
 そして、午後に資料をですね、提供いたしますが、高齢者の数値が、これまでの経験値で設定した数値に比べても、明らかに減ってきているということでありますので、そういう意味ではですね、やはり減少傾向は定着をしているのではないかというふうに考えておりますし、このまん延防止等重点措置は先週の月曜日21日からですから、これをしっかりやって、しっかりやってですね、抑え込んでいって、更に減らして、医療現場への負担・負荷を減らしていって、そしてワクチンの接種を加速をして、そしてこのコロナ感染症を抑え込んでいきたいというふうに考えております。
 なので、毎日の陽性者はぐっと減少してきておりますが、やはり入院患者さんがね、まだ今日の時点で367人ということでありますので、やはりもう少しですね、もっとこれはやはり減らしていきたいというふうに考えております。そしてワクチン接種を更に更に加速をしてね、抑えていきたいと思います。
 ちなみに、ずっと申し上げておりますが、愛知県のワクチン接種は、大都市圏域では一番進んでおります。医療現場の皆様、そしてまた市町村関係者の皆様に心から感謝申し上げたいというふうに思っておりますしですね、これはやはりもっともっと加速をしてきたいというふうに考えております。ということでありますので、是非、国の方にはね、ワクチンの供給をですね、しっかりとお願いをしたいというふうに思っております。
 ちなみに、ワクチン接種につきましては、6月25日金曜日にですね、全国知事会の方からワクチン供給について国の方に申入れを行っております。特に、職域接種、大規模集団接種の申請受付の一時休止ということで、現場等々に混乱が生じておりますので、既に申請を受け付けた企業・団体・自治体に対しては、今後の手続も含め、早急に対応方針を示す、そして責任を持って供給していただきたいと、ワクチンをね、ということで申し入れております。それから、必要なワクチンを現場のスケジュールに合わせて適時適切に供給をしていただきたいということをですね、しっかりと申入れをさせていただいているところでございます。引き続き、これは強く働き掛けをしていきたいというふうに思っております。
 そして、14市町(の見直しについて)でありますが、これは今日は月曜日でありますので、これでちょうど1週間でありますから、今日の出た数値ですね、今日の午後の数値なども含め、前から1週間か10日ぐらいの数値を見て判断をしたいというふうに申し上げておりましたので、その数値・データを見て、考えていきたいというふうに思っております。
 今のこの時点ではまだ、こういうふうにしたいということを申し上げる、そうしたものは持ち合わせておりません。またしっかりデータを見て、適切に判断をしていきたいというふうに考えております。

【質問】 人出についてお伺いをします。この土日が、緊急事態宣言が明けて初めての週末になりましたけれども、NTTドコモのデータで人出を見ますと、栄駅周辺の人出が先週の土日より大体15パーセントぐらい増えており、昨年の秋以来の高い水準になっています。いろいろな背景があるかと思いますけれども、この背景とその受け止めについて教えてください。
【知事】 週末の報道など見てもですね、やはり緊急事態宣言が明けて初めての週末ということで、土日ね、各地区の都心や繁華街や、そしてまたいろんな行楽地等々に人出がですね、出ているという報道がありました。確かに緊急事態宣言でぐっと行動を抑制、自粛をお願いをしていたところで、感染防止対策を取っていただいた上で、そこを少し緩和したということなので。
 緊急事態宣言が長かったですからね。我々で、愛知県で40日間、最初に先行した4都府県ではもう、4月の末からなので60日間ですか、1か月半。とにかく、そういう意味では、少し自粛疲れというのがあるのではないかというふうに思っておりますし、現実に緊急事態宣言が解除したということは、やはり新規陽性者がぐっと減ってきていますので、そういった点で、何といいますかね、そういった慣れみたいなのがあるのは事実だと思いますが。
 ただ、通常であれば感染症はやはり、増えてくれば、規制をきつくして自粛していただく。そしてまた減ってくれば、少し緩和して、社会活動、経済活動を緩和していくという、こういう緩めたり締めたりというのを繰り返すハンマー・アンド・ダンスというのをやりながら、徐々に社会全体で集団免疫を獲得して収まっていくということでありますが、これから日本はね、来月、1か月後に東京オリンピックが始まるわけですね。7月23日から東京オリンピック、そしてパラリンピックもあるということでありますので、そういった世界最大のスポーツイベントを控えているわけなので、そういう意味ではですね、それに向けて、やはり感染症が減少傾向であるにしてもですね、やはりそこをもっともっと引き締めていかなければならないのではないかというふうに思っております。
 特に、東京及び首都圏については、明らかにリバウンド傾向が見えておりますので、そこはやはりもっときつく引き締めていただきたいなと、そのように関係方面には申し上げていきたいというふうに思っております。
 また、今は、愛知県は順調に減少してきておりますし、ワクチン接種も相当加速してきておりますので、これを引き続きしっかりとやっていきたいというふうに思っておりますが、やはり7月に入ってですね、先ほど申し上げたように、東京からやはり大体2週間ぐらい遅れて傾向が来るというのが今までの経験値なので。そうなりますと、7月に入ったどっかでまた下げ止まって、こうリバウンド的な傾向が出てくる可能性がありますので、そういった状況になればですね、それに対応した規制の強化というのは、考えていきたいというふうに思っております。
 あわせて、たとえ状況がそうでなくてもですね、やはりオリンピック期間中は、前から申し上げておりますように、オリンピック期間中、そしてその前ぐらいからね、やはり東京・首都圏はぎちっと厳しい規制をかけていただきたいと思いますし、私どももやはりその期間は相当厳しい対応をですね、していきたい。それはしっかりと検討していきたいというふうに思っております。
 ですから、オリンピック期間中及びその前からやはり、特に東京及び首都圏との移動の自粛、それから行動の自粛などなどはですね、特に県をまたぐ移動の自粛というのはですね、これはきつくお願いをしていかなければいけないのではないかというふうに考えております。

3 知事発言
(1)新型コロナウイルス感染症について
 それで、更にちょっと、感染症について追加をいたしますと、オリンピック選手団がですね、順次来られております。昨日はあれですかね、シンガポールの卓球の方が中部空港に来られて、そして静岡県に行かれたんですね。なので、空港からそのまま行かれたので、愛知県におられたということにはならないかとは思いますが、これから順次、そういう形でやってこられますので、その空港の検疫においての対応については、これは岐阜県さん、三重県さん、東海3県で、少なくともですね、やはり国には申入れをしようということで、今、段取りしておりまして。最初は検疫で、いわゆる陽性者をとどめおいて、濃厚接触者はですね、それぞれ国のバスでその宿泊所々に入れて14日間経過観察しろと。そうでない人は、空港からは自治体のバスでそのホテルに行って、そこの保健所で検査しろと、こういうことでありましたが、いや、やはりもっと空港でですね、濃厚接触者を入れてもらったら困ると。そこでしっかり対応してほしいと。検疫のところでしっかり検査をして、そこでとどめおいてほしい。濃厚接触の方は、14日間経過観察というか健康観察で外に出れないとなったらですね、合宿地に行っても意味ないんですね。外に出れませんのでね。
 だから、そういう意味では、中部空港だけじゃなくて、成田・羽田から来る方もおられますからね、こっちに。なので、そういう意味では、要は、国が各地方自治体にですね、県に何か丸投げしているというかね、放りつけているというのはよろしくない。それはやはり国の責任でやらなきゃいかんでしょうがと、国際空港の検疫はね。ということを申入れをすることといたしております。
 そういうことで、要は、陽性者だけじゃなくて濃厚接触者も含めて、やはりしっかり対応してもらうということでないとですね、それはちょっと違うんではないかということは、申入れをするということにいたしております。国の方もそういう方向にしていくという報道がなされておりますので、それはしっかりと期待をしたいというふうに思っております。

(2)東京2020オリンピックの日本代表として内定した愛知県ゆかりの選手について
 ちなみに、オリンピック絡みで言えばですね、昨日もハンドボールの代表、陸上の代表が順次、どんどん決まっておりまして、有り難いことだなというふうに思っておりますが。
 金曜日に馬術で大岩さんという方が決まり、陸上で土曜日に安部選手、山口選手の2人が決まり、そして昨日、ハンドボール男子14人代表のうち7人が、愛知県のね、やはりハンドボールリーグの1位・2位ですね、トヨタ車体ブレイヴキングス、豊田合成ブルーファルコンで、4人・3人の7人が入るということで、そういう知らせがどんどん来ておりますが、これで愛知県ゆかりの選手は55人ということになりまして、どんどん大いに活躍をしていただきたいというふうに思っております。

(3)新型コロナウイルス感染症について
 そしてもう1点、職域接種で、6月25日金曜日17時まで職域接種の申請があったということでありまして、正午の時点というのを申し上げましたが、25日正午で職域接種の申請が387件と言いましたが、5時までの5時間で27件申請がプラスになって、最終的に414件、414件の申請がありました。そして最終的にですね、正午の時点から人数的に5万5,100人増えて、最終的に152万7,137人ということになりました。414件で152万7,137人ということになりましたので、御報告をさせていただきます。