知事の記者会見
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令和3年7月26日(月) 午前10時

1 知事発言
 おはようございます。7月26日月曜日ですね、午前10時、会見を始めさせていただきます。
 まず、今日は発表事項2点ございますので、申し上げたいと思います。

(1)「あいち重点政策ファイル330プラス1ロードマップ」の更新について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/seisaku/roadmap30.html)

 まず、「あいち重点政策ファイル330プラス1ロードマップ」の更新についてということでございます。
 私が2019年2月の知事選挙の際に、県民の皆様にお示しした政策集「あいち重点政策ファイル330プラス1」に掲げた330の政策につきましては、2022年度までの4年間にわたりまして、全庁を挙げて各取組を推進するとともに、ロードマップによる進捗管理を行っております。
 ロードマップは、事業の進捗状況を踏まえ、毎年度、その内容を更新をしていくこととしておりまして、この度、2020年度及び2021年度の取組を反映してロードマップを更新いたしましたので、御報告をいたします。
 お手元の概要版「あいち重点政策ファイル330プラス1ロードマップの2019年度~2021年度の主な取組」には、330のうち、主だったものを記載しております。この概要版の中から、新しい取組を中心に説明をさせていただきます。
 なお、これまで取り組んでまいりました新型コロナウイルス感染症対策関連事業も、ロードマップに盛り込んでおります。対象事業には、概要版では項目の末尾に星印を付記しておりまして、本冊では斜体、斜めの字で記載しておりますので、参考にしていただきたいというふうに思っております。
 ということで、全体はこんな分厚いものでございますけれども、この概要版を用意をいたしましたので、これを御覧をいただければ。これ(全体)はちょっと細かいと思いますが、私のこの原稿も含めて御覧いただきながらお聞きをいただければというふうに思っております。
 ちょっと長いですが、お付き合いをいただきたいと思いますね。
 まずは、「ジブリパークを2022年に実現」であります。
 項目の1番です。ジブリパークの整備に当たりましては、2019年度に基本方針を取りまとめ、2022年秋の開業に向けて順調に進めております。
 今年度は、「青春の丘エリア」、「ジブリの大倉庫エリア」、「どんどこ森エリア」の本体工事と演示工事を行うとともに、「もののけの里エリア」、「魔女の谷エリア」の本体工事に着手します。
 また、ジブリパークの玄関口となる愛・地球博記念公園の公園北エントランスや休憩所、園路・広場、駐車場などの公園施設の整備工事と公園周辺道路の渋滞対策も進めてまいります。
 続いて、「リニア大交流圏の形成」であります。
 項目3番、高速道路網の整備促進についてです。国等に対しましては、三遠南信自動車道の未開通区間や名豊道路の早期整備に向けた要望を引き続き行っております。西知多道路の未事業区間の早期事業化、事業化区間の早期整備について。また、今年5月には名古屋環状2号線の名古屋西ジャンクション~飛島ジャンクションが開通、三遠南信と名豊道路についても2024年度から2025年度にかけて一部区間が開通予定ということです。
 西知多道路も、県施工区間である日長インターチェンジ(仮称)-青海インターチェンジ(仮称)が2019年度に新規事業化、そして長浦インターチェンジから日長インターチェンジ(仮称)間が国の権限代行として、今年度新規事業化しております。
 そして、項目6番、名古屋港・三河港・衣浦港の機能強化です。ふ頭用地の拡張、岸壁整備など港湾施設の整備を進めるとともに、「愛知県港湾物流ビジョン」及び「伊勢湾の港湾ビジョン」に基づく、モノづくり産業を支える港湾物流機能の強化に向けた三港連携を推進します。
 三河港については、三河港港湾計画の改訂に先立って、今年度、三河港長期構想を新たに策定をする予定です。これはもう名古屋港、衣浦港にはもう既に作っておりますが、三河港にも作ります。
 そして、項目13番、中部国際空港の戦略的整備であります。この後にも関連を申し上げますが、中部空港の二本目滑走路を始めとする機能強化の早期実現に向けた国への働き掛け、重点路線やLCC拠点化に対する支援など、航空ネットワークの拡充に取り組むとともに、常滑港へのクルーズ船誘致、「あいち・とこなめスーパーシティ構想」の推進など、コロナ克服後のインバウンド需要を見据えた取組を進めてまいります。クルーズ船につきましては、今年9月に常滑港に初寄港予定となっております。
 続いて、「2 産業首都あいち」の取組です。
 項目16番であります。2019年にオープンした愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo」の運営をしっかり支援するとともに、GL events(ジーエル イベンツ)と連携をして、新たな国際産業展・グローバルインダストリーの立ち上げについて、協議・調整を進めます。
 今年度は、国連地域開発センター・環境省・国土交通省が主催する「SDGs関連国際会議」の会場としてもですね、主催地としてもしっかりと支援をしてまいります。
 項目17番と18番、スタートアップ・エコシステムの形成とオープン・イノベーション環境の創出です。
 2024年秋に開設予定のスタートアップ支援拠点「ステーションAi」の整備については、整備・運営を行うPFI事業者の選定手続を進め、7月21日にソフトバンク株式会社が落札者となったことを発表しました。今後、8月に基本協定を締結、9月議会で議決をいただいた上で、特定事業契約を締結し、設計等の事業に着手していく予定であります。
 また、今年4月には、早期支援拠点「プレ・ステーションAi」を開設しました。「ステーションAi」開設までの間も切れ目ない支援を行います。
 さらに、県内各地域の特性や強みを生かしたテーマ・分野別のサテライト支援拠点の設立を促進するとともに、今年度は、スタートアップのノウハウ活用により創出が期待される健康長寿ビジネスモデルの可能性調査も実施をいたします。
 あわせて、アメリカ・テキサス大学オースティン校、シンガポール国立大学、ステーションFを始めとしたフランスの支援機関、中国・清華大学等との連携事業を実施をしてまいります。
 続きまして、項目の35番、ロボットの国際大会でございます。ロボットの国際大会でございます。35番といいますと、5ページですね。今年11月25~29日の5日間、「ロボカップアジアパシフィック2021あいち」を開催します。しっかりと準備を進めます。大会のレガシーとなる新たなロボット競技会の開催も進めます。
 項目37番、データ社会「Society5.0(ソサエティ5.0)」の実現です。「あいちDX推進プラン2025」に基づいて、官民によるデータ活用を積極的に進めます。人材の育成、デジタル技術の導入・利活用支援など進めてまいります。
 項目44番、「知の拠点あいち」を拠点とした研究開発・製品開発です。2019年度から開始した、知の拠点あいち重点研究プロジェクト(Ⅲ期)で、17大学、12研究(開発)機関、106社が参画をし、近未来自動車関連、先進的AI・IoT・ビッグデータの活用関連、革新的モノづくり関連の研究開発を推進をいたします。
 項目50番、55番、中小・小規模企業、商店街の支援です。新サービス・商品の開発や販路拡大、げんき商店街推進事業などを進めてまいります。
 続いて、「3 農林水産業の振興」です。6ページですね。
 まずは項目66番、スマート農業の確立と普及です。ICTやAIなどを活用した技術開発、また、新技術の導入を進めます。
 項目67番、多様な人材の確保・育成です。半農半X(エックス)などの調査もやってまいります。
 それから項目69番、ブランド地鶏「名古屋コーチン」の生産体制強化に向け、小牧市内への種鶏場の移転整備を進めてまいります。
 続いて、「4 人が輝くあいち」です。
 87番、ICT活用教育モデル校、88番、魅力ある県立高等学校づくり。今年度、工業高校の校名変更と学科改編を行いました。
 項目101番、教員の働き方改革の推進です。着実に進めてまいります。そして負担軽減を図ってまいります。
 そして項目117番、「日本一子育てしやすいあいち」の実現を目指して、総合的な子育て支援施策の推進をやります。さらに、今年度は、ヤングケアラーの早期発見と調査を進めてまいります。
 126番、不妊に悩む夫婦に対する経済的支援を行います。
 137番、医療基盤の整備強化です。新型コロナウイルス感染症対策をしっかりと進めてまいります。
 153番、特別支援学校での医療的ケアの充実でありまして、スクールバス対策なども進めてまいります。
 176番、民間のノウハウを活用した就職・正社員化支援でございまして、テレワークの導入なども支援をしてまいります。
 続いて、「5 観光あいち・魅力発信」であります。
 180番、首都圏・関西圏や女性をターゲットとした魅力発信、「あいち「ツウ」リズム」を推進します。
 193番、あいちの農林水産物のブランド力強化と需要拡大を行います。「愛ひとつぶ」、「みかわ牛」などのブランド力向上を行います。
 そして「6 文化・スポーツの振興」です。
 209番、国際芸術祭「あいち2022」の開催に向けて取組を進めてまいります。
 そして215番、愛知県新体育館の整備です。「Aichi Smart Arena(アイチ スマートアリーナ)グループ」ですね、NTTドコモ、前田建設さんを代表企業とするグループと契約も締結し、2025年夏のオープンに向けてPFIで整備を進めてまいります。
 「7 あいちのグローバル展開」です。
 229番、昨年、オーストラリア・ビクトリア州、中国・江蘇省との友好提携40周年でありまして、記念フェスティバルも実施をいたしました。引き続き、様々な国・地域と友好提携を進めてまいります。
 237番、外国人の子供の教育の充実。日本語教育もしっかりと進めてまいります。
 「8 安全・安心なあいち」です。
 238番、災害時における支援体制の強化です。そして、「基幹的広域防災拠点」の整備に向けた取組を進めてまいります。県営名古屋空港隣接地点にですね、拠点づくりを進めてまいります。
 264番、「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」を施行しました。
 273番、性暴力被害者に対する医療費の公費負担を実施をいたします。また、「犯罪被害者等支援条例」の制定に向けた検討を進めます。
 続いて「9 環境首都あいちの推進」です。
 281番、再生可能エネルギーの開発・実用化・事業化であります。「低炭素水素認証制度」を進めます。そして、今年度、「あいちカーボンニュートラル戦略会議」を設置をし、6月9日から企業・団体の事業・企画アイデアを募集しております。しっかりと進めます。
 「10 地方分権・行財政改革の推進」です。
 294番、来年2022年が県政150周年でありまして、様々なですね、事業、機運醸成も進めてまいります。
 そして、最後に「東三河の振興」です。
 313番、「次期東三河振興ビジョン」を今年度取りまとめます。
 315番、東三河の自主的なスタートアップ支援の取組に対して、将来的に愛知県のサテライト支援拠点として位置づけて、統括マネージャーを配置して取組を支援をしてまいります。
 など、以上が「あいち重点政策ファイル330プラス1ロードマップ」の概要であります。
 新型コロナウイルス感染症を克服をし、安心な日常と活力ある社会経済活動を取り戻していくことができるよう、引き続き全力を尽くすとともに、この政策集に掲げた330項目一つ一つを、スピーディーかつ着実に実施をし、あいちビジョン2030に掲げた「危機に強い愛知」、「すべての人が生涯輝き、活躍できる愛知」、「イノベーションを創出する愛知」、「世界から選ばれる魅力的な愛知」の実現に向けて、しっかりと歩みを進めてまいりますので、よろしくお願いをいたします。ということでございました。
 これはですね、この「あいち重点ファイル330プラス1ロードマップ」は、いつもこの時期にですね、そのロードマップの進捗状況の見直しを、更新をさせていただいております。この中にはですね、(作成が)2年前でありますので、この公約集には、2019年6月の第70回全国植樹祭の開催、同8月の愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo」の整備、ラグビーワールドカップ2019秋、それからG20外相会合の秋、それから2021年1月の第76回国民体育大会冬季大会の開催、また、2021年、今年の3月、豊田・岡崎地区研究開発用地造成事業、また、3月に県・市で作りましたノーベル賞受賞者記念室など、既に達成したものもあれば、ジブリパーク、スタートアップ・エコシステム、愛知県新体育館の整備など、目標に向けて着実に成果が表れているものもありますし、企業立地、子供・子育て支援、教育・医療・福祉、東三河の振興といった、毎年継続的に取り組んでいくべき政策もあります。
 また、新型コロナウイルス感染防止対策など、臨時・緊急に対応すべき案件についてもしっかりと取り組んでまいります。ということで、そういう時々刻々と変化する状況に応じて着実に取り組み、進めておりますので、よろしくお願いいたします。引き続きしっかりとやってまいります。
 まずは、これが重点政策でございました。

(2)中部国際空港将来構想推進調整会議の開催について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kouku/syoraikososuisinchoseikaigi20210729.html)

 続きましてですね、二つ目の事項でございます。中部国際空港将来構想推進調整会議の開催について申し上げます。資料を御覧いただきながら、お聞きをいただきたいと思います。
 中部国際空港は、この地域と国内外との「人の交流」、「産業のサプライチェーン」を支える重要な社会インフラとして大きく貢献しております。開港から16年が経過し、現滑走路は大規模改修が喫緊の課題となっております。これは前から言われていることですけれども、なかなかできておりません。あわせて、夜間の貨物便・LCCの更なる発着需要に応えていくためにも、早期に完全24時間運用を実現していく必要があります。
 そうした中で、空港西側隣接地等に新たな埋立地を整備する「中部国際空港沖公有水面埋立事業」については、中部(地方)整備局の申請に対しまして、5月25日に愛知県知事として埋立ての承認を行いました。
 既にボーリング等の現地調査にかかっておりまして、今年度中にも護岸工事が始まります。護岸工事はあれですね、石を船から投げるような「捨石(すていし)」というやつですけどね、あれをどんどんやって堤体の基礎を造って、そこからこう固めていくというのが護岸工事でございまして。中部空港の今の1期はですね、あそこは、一番浅いところは5~6メーターだったかな。平均が8メーターぐらいだと思います。捨石を始めた初日に、もう海面から石が出てきたというところでありましたが、今度は20何メーター、25~26、もっと深いかな、ということなので、堤体の大きさからしたら何倍、5~6倍、もっとかな、という形になりますね。ということなので、結構大きな事業であります。その護岸工事には今年度中にかかってまいります。
 地域としては、新たに造成される土地を、将来的には中部国際空港の第二滑走路の用地として活用したいと考えております。
 これまで地域の関係者は、2008年から、二本目滑走路建設促進期成同盟会として、第二滑走路の早期実現に向けた取組を続けてまいりました。今般、空港隣接地に新たな土地が造成されていくことが現実のものになった状況を踏まえまして、改めて、地域の皆様と共に、第二滑走路の整備を始めとする中部国際空港の将来構想を取りまとめていくため、本県が中心となりまして、7月29日に「中部国際空港将来構想推進調整会議」を立ち上げたいと考えております。
 埋立事業の今後の道行き等、中部国際空港に関する様々な情報を地域で共有し、中部国際空港の第二滑走路の早期実現に向けて、私が先頭に立って取り組んでまいります。
 ということでございまして、お手元の資料で御覧をいただければと思いますが、7月29日木曜日午後1時半からスタートいたしまして、県庁でやります。3県1市、経済界で名商さん、中経連さん、そして中部空港(株式)会社という形のメンバー、いわゆるいつもの空港に関連するメンバーで立ち上げて、将来構想を検討していきたいというふうに思います。
 先ほど申し上げた、2008年からは期成同盟会でですね、国への働き掛け、機運醸成をやってまいりました。今回の推進会議は、地域の関係者と情報を共有しながら具体的な検討・調整を進めていきたいというふうに考えております。
 ここではですね、中部国際空港に関連する諸課題の情報共有、検討・調整を行い、そして、地域の関係者と共に将来構想を取りまとめていきたい。将来構想については、早ければ今年度内にも取りまとめていきたいと考えております。具体的にはこの会議の中で諮っていきたいと思います。
 私どもがいつも申し上げている第二滑走路の整備に当たっては、国において中部国際空港に関する基本計画を改定をしていただく必要があります。そこでは、滑走路1本というふうになっているんですね。中部空港の関連法律の3条1項の基本計画を作るとなっていて、そこでは滑走路は1本とするというふうに書いてあります。それを改定してもらわないかんのでですね、それに向けての様々な情報の認識共有、そして将来構想を作るということ。期成同盟会は、とにかくやってくれやってくれという働き掛けと要請なので、ここはしっかりと具体的な調査・検討をしていくということでございます。
 今回の将来構想の取りまとめは、この基本計画の改定手続につながるものとなる必要がありますので、推進会議における検討項目や構想の具体性などについて国とも調整しながら進めてまいります。
 なお、この推進会議の下に部会というのを作りますが、部会等として、部局長レベルによる検討会の設置を計画をしております。そして、この部会と称する検討会においては、国土交通省からもオブザーバーとして参加をしていただくようにですね、調整をしているということでございますので、ここで具体的な調査・検討・議論をね、始めていきたいということでございます。
 これが2点目でございます。

(3)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html)

 そして最後に、お手元の資料でコロナ感染症の本日の状況を申し上げます。
 今日の感染者は、今日の午後でございます。私は今日はちょっと午後ですね、年に1回、東京と大阪でやっております、今日は大阪の「(愛知県)産業立地セミナー IN 大阪」というのに行って、今日4時から5時40分だったかなということで。普段はその後、立食のレセプションとかやるんですけど、あと意見交換会ね、県内市町村の皆様にも来ていただいてやるんですが、それはやめます。セミナーだけ、私の説明と、あと企業代表、関係の皆様、それから市町村の皆様の御挨拶といいますか説明会で、セミナーだけにさせていただきます。去年11月の東京もそうでしたね。セミナーだけということでございましたが、そういうふうにさせていただきますので、夕方は、4時ぐらいに資料提供をさせていただきます。
 昨日までの状況でございますが、お手元の資料で御覧をいただければと思いますが。
 これはまず昨日の状況ですね、昨日は108人でございました。先週からその日のですね、年代別の人数も入れております。7月25日は108人ですけど、これを見ていただきますと70歳以上は2人、60歳以上にしても5人でありますので、明らかにですね、高齢者の方の感染が激減をしているということで、後ほど出てきますが、重症の方も減っているということです。
 感染者は、70歳以上の方が1.9パーセントでぐっと減っているのと、感染経路不明の方の割合も、トータルでは46.7ですが、この25日だけ見ると57.4ですから、若い人が圧倒的に多くなって経路不明が増えているということですね。これは東京でも見られる傾向とほぼ一致しておりますが、それ以上に、やっぱりワクチンの効果だと思いますが、高齢者の感染が、がたっと減っているということでございます。
 それから次、重症・中等症の方の割合もですね、9.4パーセントと減っております。というか、ここはほとんど変わりませんね、第4波。
 それから、検査件数が(7月)18日の日曜日まで入ってまいりました。
 それから、入院患者さんの状況でございますが、補足をいたします。ちょうど前回は、21日の水曜日に発表したのが20日の火曜日の夜の数値でしたので、それから四連休ですから、昨日までの5日分、7月の20日から25日まで5日間の変化を申し上げたいと思います。
 入院患者さんが、7月の20日、ですから21日の水曜日の連休前最後の発表の237人が262人に5日間でなったと。237人が262人、25人増えたということで、5日間で25人増えました。25日の夜の時点ですから、今朝の時点ということです。
 うちですね、コロナ病床以外の方が、25人が27人になりましたので、コロナ病床の入院者は212人が235人ということで、23人増えました。23人増えました。したがって、235でコロナ病床の割合としては15.5パーセント、15.5パーセントということになります。なので、これでいくとステージの2になってきているということです。いわゆる本日時点のやつは、ステージの2ということでございます。7日間平均だとまだステージ1ですけどね、これだけ見るとステージ2。
 それから、重症の方がですね、10人が一旦9人になりましたが、また1人増えてですが、横ばいで10人。10人で変わらずです。ですから、重症の方は増えていない。ベッド使用率は6.8パーセントということでございます。
 ちなみに、愛知病院の入院は、7月20日の夜ですから、18人が2人減って16人。5日間で2人減って16人。
 それから入所施設、ホテルはですね、115人が192人で77人増えております。やはり軽症・無症状の方が多いので、こうやって上がってくるときは、やはりまず入所施設が増えるということになります。ということでございます。
 それから名古屋市内もですね、名古屋市内の入院患者が、74人が98人。24人増えて98人、98人になります。名古屋市内がやはりこういうときは増えてきているということかなということでございます。
 ちなみに、この5日間でですね、最近でいくと本当に高齢者ががた減りということが明らかに出てきております。ということでございます。今日、先ほど申し上げたように、25日だけ見てもですね、70歳代以上の方が2人、2人ということでございます。2人なので1.9パーセントということですね。という状況でございます。
 そして、クラスターがですね、この間に二つ終息をいたしておりまして。右の二つ目の8Z、25人。これは名古屋の高齢者施設のクラスター、終了。そして9C、10人。これはみよし市のスポーツチームの10人、終了と。この二つでございます。
 それと、昨日の時点で人口10万人当たりの感染者数を見ますと、愛知県は増えてきましたけど、今は47(都道府県)のうち20番目、20番目でございます。ということでございます。
 ワクチン接種の状況は、医療従事者のものがですね、1週間に1回、今日改訂されます。夕方、その表はお配りをしたいというふうに思います。順調にワクチン接種はいっておりまして、65歳以上・高齢者では、愛知県は87.12パーセントでありまして、人口上位10都道府県の中ではずっと1番ということでございますが、順調に、というか、ほとんどこれは頭打ちですね、87っていったら。岐阜と山形が90パーセントを超えておりますけれども、9割近いというのは驚異的だなというふうに思います。
 いずれにしても、2回目接種もですね、71.75。71.75なので、もうそこは7割を超えましたから、65歳以上の方は。そういう意味では、この方々は、やはり相当多くの方が免疫を獲得されているのではないかというふうに思っております。
 これからやはり一般接種をどう進めていくかということで、どんどん進めていきたいというふうに思っております。県の大規模接種会場は順調に進んでおりまして、予定数を必ず上回って、1割強は上回って、接種がどんどん進んでおりますということで、順調でございます。
 例えば、実際、毎日のオペレーションであるのは、名古屋市さんが少し接種券の送付がですね、人数が多いということもありますけど、やはり年齢刻みでやってて、少し他の市町村より遅れているということもあるので、その接種券が来ても、その後、予約を取るのが1週間くらい後ということになるので。接種券がないとなかなか予約ができませんのでね。そうすると、うちの大規模接種会場で、空港ビルとか藤田さんとそういうところでやっているところで、これだけ枠が余りましたというのを返上されてくることはこの連休中もありましたが、そういうのは他の市に、近場にふっと振るとすぐ埋まるということでありますので。そういう場合はですね、予約なしに、その市で送り込んでくれということなので、接種券がない人、いわゆるエッセンシャルワーカーと言われる方、保育士さんとか学校の教職員が多いかな、最近は。どんどん送り込んでいただいて打っているということで、どんどん埋まっておりますということでございます。
 それからもう一つですね、本日7月26日月曜日から、先週ちょっと御質問いただきましたが、新型コロナワクチン接種証明書の交付につきまして、国の予防接種法施行規則に従いまして、愛知県内54市町村、全ての市町村におきまして、本日26日月曜日から申請受付を開始をするということになっております。
 受付方法は、市町村の窓口又は郵送によることとされているということでございまして、接種証明書は当面の間、書面による交付となります。ということで、デジタル化につきましては、この接種証明書を電子的に表示する上で必要な二次元コード規格について国際的に策定中ということでありますので、その動向を見ながら検討するということになっております。まずは当面、書面による交付ということになっておりまして、愛知県内54全市町村での交付受付を今日から開始ということでございます。

(4)熱中症警戒アラート発表時の予防行動について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kenkotaisaku/heat-illness-alert072517.html)

 そして最後に、お手元にお配りしておりますが、昨日夕方ですね、資料提供させていただきましたが、こういう形で熱中症警戒アラートにつきまして、環境省・気象庁から毎日夕方5時、そして朝の5時ですね、2回、その日のいろんな暑さ指数をですね、念頭に置いて、愛知県内の一つのポイントでもですね、暑さ指数が33を超えていますと熱中症警戒アラートだということにいたします。ということで、熱中症警戒アラートは、昨日夕刻5時にですね、環境省・気象庁から愛知県(を対象に)発表されておりますので。それにつきましては、こうして発表されましたら、その都度ですね、県としてもこういう周知徹底をするための資料をですね、記者クラブさんにお配りさせていただき、また発表して、そして県のホームページにアップをして、警戒を促していきたいというふうに思っております。
 ということで、本日、7月の26日月曜日、愛知県は熱中症警戒アラートの発動中、熱中症警戒アラートの発動中でございます。気温・湿度・暑さ指数の確認、熱中症リスクの高い方への声掛け、外での運動や活動の中止・延期、「熱中症予防行動」の普段以上の実践ということで、熱中症警戒アラート発動中。今日は熱中症にお気を付けをいただきたいと思っております。今日は35度の予報ですな、朝のニュースね。ということでよろしくお願いいたします。

(5)新型コロナウイルス感染症について
 そしてあわせまして、愛知県は新型コロナウイルス感染症の厳重警戒宣言であります。7月12日から8月11日まで厳重警戒措置でありまして、飲食店さんは午後の9時まで、大規模商業施設も午後の9時までの時短営業。そして、イベント・行事は50パーセントの定員と1万人のアッパー規制ということで、感染防止対策の徹底をお願いをいたします。
 なお、四連休は済みましたが、オリンピックが始まっております。無観客ではありますけれども、オリンピック会場等々のある東京・首都圏等にはですね、その移動は厳に控えていただくようにお願いを申し上げます。そしてまた、感染防止対策の徹底。愛知県内では、いわゆるパブリックビューイング等につきましては、これはやめていただくということでお願いを申し上げたい。感染防止対策の徹底を、引き続きお願いを申し上げます。
 熱中症警戒アラート、熱中症への対策、感染防止対策、併せてお願いを申し上げます。以上です。

2 質疑応答
(1)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 ワクチンパスポートについてお尋ねします。
 先週もお伺いしましたが、ワクチンパスポート発行についての知事の御所感で、先週はやっぱり必要ではないかということをおっしゃっていたと思うのですが、改めて御所感を教えてください。
【知事】 というか、「ワクチンパスポート」とまではまだいかないんですね。「ワクチン接種証明書」ということでありますので。
 これにつきましてはですね、海外でもですね、ワクチン接種、2回打ったということの証明がないとですね、入国等々について様々な制限がかかると。逆に、ワクチン接種をしましたよということでありますと、それがスムーズにいくということをですね、取り入れておりますので、それは私はですね、やはり徐々にこれから様々な社会経済活動が再開をしていく中でですね、海外との往来ということも、これも不可欠だと思います。そういう中で、諸外国と同様にですね、海外との往来に必要なワクチン接種証明書が必要だということであれば、これはやらないと日本だけ取り残されてしまいますので、私は速やかにね、やっていくべきだというふうに考えております。
 先ほど申し上げたように、書面による交付でありますが、デジタル化については様々に検討中ということ、規格を検討中ということでありますので、出来上がりましたらそれに倣ってやっていければいいのではないかというふうに思っております。
 というのが1点と、あと、国内的に更にその他の、いわゆる海外との往来だけではなくて、国内でのいろんな利用に使ったらどうかということでありますが、その点はですね、私は、方向的には、いろんな提案がですね、経済界とか様々な方々から出されておりますが、それは一理あるといいますかね、非常にそれは有用だということはあると思います。
 ただ、一方でですね、いろんな事情でワクチンが打てないという方もおられるのは事実なので、その方々にやはり十分な配慮をしながらですね、それでも、いわゆる海外との渡航往来に使う以外のところまで、国内の様々なね、利用、例えばいろんなお店で割引したらどうかとか、例えばスポーツ大会のイベントみたいなところにその証明書がある人を入れるということにするとか。やられていますよね、海外でもね。この間のイギリスでのUEFA(欧州サッカー連盟)のサッカーの試合なんかもそういう形が取られたというふうにも聞いておりますが。そういったやり方もあるかと思いますが、その際どうしても、やはりいろんな事情でワクチンがですね、打てないという方もおられますし、ワクチン接種はあくまでもですね、これは任意、本人の意思ということ、希望ということでありますので、そこがやはり強制的になるようなことがないような形。それから、今回コロナでもずっと言われましたけれども、コロナ感染症でも風評被害ね、差別・偏見といったことが行われては絶対あってはならないということがですね、言われておりましたが、今回のこのワクチン接種についてもですね、それにつながってはいけないということでありますので、そこはやはり十二分に、そうした懸念の声にはですね、耳を傾けて、どういう場面で使っていくかというのをですね、やはりよく、よくよく有識者の皆様にね、議論を積み上げていただいて、より良い道を探り出してほしい、そういうふうに思っております。
 だから、何が何でも行け行けどんどんだということではないと。それは違うのではないかというふうに思いますね。

(2)熱中症警戒アラート発表時の予防行動について
【質問】 熱中症の対策と新型コロナの感染対策の両立という点について伺います。この熱中症警戒アラート発表時の予防行動で、「適宜マスクをはずしましょう」とありますが、この前提は屋外で十分な距離を取った上でという話でしょうか。
【知事】 そういうことです。これは、「新しい生活様式」における熱中症予防行動ポイントということで、屋外で十分な距離があった場合は無理せずにマスクを外してくださいと、そういうふうに書いてありますので、それに従ってですね、対応していただければというふうに思っております。

(3)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 この四連休の人出などを御覧になった所感と、今盛んに感染防止対策を呼び掛けてらっしゃいますけれども、やはり夏休みということで、若干人出も増えているのかなと感じますが、改めて、知事の御所感と注意の呼び掛けなどをお願いします。
【知事】 IT企業さんのその人流の流れでいくと、この四連休、この土日は、名古屋の都心部は、1週間前の土日より減ったんですね、ということが報道でされておりました。
 要因はやっぱり二つということで、一つは、やはり梅雨が明けて、この四連休の土日が無茶苦茶(むちゃくちゃ)暑かったということと、もう一つは、やっぱりオリンピックが始まったので、みんな家でテレビを見ているんじゃないかということで。
 人流は、名古屋の場合は少し減ったということではあったかなとは思いますが。ただですね、やはりオリンピックが始まりましたので、東京への人の流れですね、マックス40万人を超える人がオリンピック関係でわっと集まるわけですね。そういう人たちがやはりそこで泊まって活動すると、飲食もするということになりますとね、相当やはり、そこは感染リスクは高まるということでありますし、一方で、東京の方が、もう四連休だ、夏休みだということで、やはり東京にわっとオリンピック関係の方がどんと集まりますので、一方で、やっぱり東京にお住まいの方は、それだったらちょっと東京を離れて旅行に行くかという方もおられるというふうに聞いておりますので。そういった形の行動が玉突きで起きますとね、やはり感染リスクが高まり、そしてやはり全国に、いろんな意味でですね、感染が広がっていく可能性というかリスクも高まるということだと思っております。
 ゴールデンウィークのときがそうでしたよね。やはりそういった形で、全国に行って、その連休明けにどんと、うちの愛知なんかも連休明けに感染が拡大したということもありますので。そういう意味で、我々としてはですね、四連休は終わりましたが、オリンピックがいよいよこれから更に佳境に入ってまいりますし、あわせてですね、夏休みが始まりましたので、そういう意味では、この夏休み期間は、是非ですね、このコロナ感染拡大防止、感染防止対策に全力を挙げていただきたい。
 そのためにも、やはりできるだけ人の流れ、人流を抑えて、移動を抑えていきたいというふうに思っておりますので、県民・事業者の皆様には、今、この東京及び首都圏の感染の拡大傾向ですね、それからまた大阪でも相当上がってきている。その間にこの愛知・名古屋は挟まれていると、新幹線の隣の駅だということを十二分に御理解いただいてですね、感染防止対策の徹底を、今一度お願いを申し上げたい、そういうふうに思っております。
 先ほど熱中症の話がありましたが、確かに熱中症の症状って、発熱して、悪寒がしてということでありますので、それも38度ぐらいの熱が出れば、正にコロナの症状と全く一緒なんで、今、熱中症で発熱した方がですね、病院・医療機関に行けばですね、当然コロナではないかと疑われますので、一通りの検査をされますのでね。PCR検査もやり、抗原検査かもしれませんが、検査もやり、そして少し隔離しながらやり、当然肺のCTも撮り、血液検査もやり、結構やはり時間はかかると。
 やはりここに来てですね、各病院・医療機関に、やっぱり発熱されての外来の方が、コロナの患者さんも増えておりますし、濃厚接触者も増えておりますし、やはり熱中症の方も増えておりますので、そういった方が結構来られているということでもありますので。コロナの患者さん、また濃厚接触者の検査に加えて、やはり熱中症での発熱の方がね、医療機関の受診が増えますと、やっぱり医療機関には相当また負荷がかかりますので、是非そこはですね、お気を付けをいただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。