知事の記者会見
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令和3年8月16日(月) 午前10時

1 知事発言
 おはようございます。本日、8月16日月曜日午前10時、定例記者会見を始めさせていただきます。

(1)「東京2020パラリンピック聖火フェスティバル」について
 まず、昨日ですね、夜7時から結局8時過ぎまでかかりました。県庁正面玄関でですね、東京2020パラリンピックの聖火の集火式と出立式を行いました。愛知県内49の市町村で、それぞれの地域の特徴を生かしたですね、聖火の採火を行っていただいて、それを集めて「愛知の火」としてですね、集火をして、出立をいたしました。
 そして、東京へその聖火を持って(行って)いただくのが、人気ヒップホップグループの、今はちょっと活動休止中ですが、「HOME MADE 家族」のリーダーとしてね、活躍された、刈谷市出身のMICRO(ミクロ)さんにですね、持って行っていただくということで、昨日、登場いただきました。
 ちなみに、8月の20日金曜日、今週金曜日に集火式で収録映像で参加をし、21日の土曜日にですね、開催都市内聖火リレー点火セレモニーに愛知県代表者として参加をいただくということでございます。
 パラリンピックの聖火をしっかりとですね、集めていただければというふうに思っております。

(2)8月13日からの大雨について
 続いて災害、大雨でございますが、大雨につきましては、もうリアルタイムで御報告をいたしておりますのでですね、もう皆様も御案内のとおりでありますが、愛知県では、8月13日の午後4時52分に大雨警報の発表に伴いまして、第2非常配備(準備体制)を執るとともに、災害対策本部を設置をいたしました。その後ですね、この警報の解除に伴って、15日日曜日午後4時15分にこの災害対策本部は廃止ということでございます。市町村においても20市町村において災害対策本部が設置をされましたが、もう現在は全て廃止であります。
 本日、16日月曜日午前8時現在の被害の状況ですが、人的被害、住宅、道路・河川等の被害は全てなしということで報告を受けております。
 避難指示、避難所は全て解除、閉鎖ということでございまして。それはそうですね、昨日の昼ぐらいからずっと晴れておりますので。そういうことで、とりあえずは、一旦は収まったということでございますが、ただ、また再びですね、本日16日午前8時42分、愛知県内の尾張東部と西三河北西部で大雨警報が発表されておりますので、8時42分に災害対策本部を設置をし、第2非常配備(準備体制)により情報収集と警戒に努めているということでございます。また順次、御報告をさせていただきます。
 今のところですね、被災地、総務省、全国知事会等からの応援要請はありませんが、関係機関からの要請があれば、速やかに対応してまいりたいというふうに考えております。
 まず、災害情報については以上であります。

(3)県政150周年記念ロゴマークキャラクターの名称決定及び記念事業の選定について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kikaku/meisyo-jigyo.html)

 まずはですね、県政150周年記念ロゴマークキャラクターの名称決定及び記念事業の選定についてでございます。資料を御覧をいただきながら、お聞きをいただきたいと思います。
 2022年、来年は県政150周年でございます。先ほど、「県政150周年記念推進本部」の第2回会議、これは局長会議ですが、開催をして、県政150周年記念ロゴマークのキャラクターの名称を決定するとともに、この記念事業を選定いたしました。
 まずは、ロゴマークキャラクターの名称であります。県政150周年記念のシンボルとなる、かたつむりと鳥の二つのロゴマークについて、株式会社スタジオジブリの鈴木敏夫(すずきとしお)プロデューサーに制作をしていただきました。このロゴマークキャラクターの名称を、5月10日から7月9日までの2か月間募集をいたしましたところ、県内外から2,582通もの、たくさんの応募をいただきました。応募いただいた皆様には心から感謝を申し上げたいというふうに思っております。
 なお、今回非常に多かったんですが、やはり若年層、若い方にね、シビックプライドの醸成ということにもつなげたいということで、愛知県内の小中高(校)にですね、募集要項を配布をして、広く応募を呼び掛けさせていただきました。その結果、10代以下の年代の応募が4割以上と、44パーセントということで、幅広い世代から応募をいただくことができました。心から感謝を申し上げたいというふうに思っております。
 10代以下が44パーセント。次に多いのが60代以上で22パーセント。40代~50代が21.6パーセントということで、20代~30代はちょっと少なめですけども、若い方と中高年層ということで、年代は満遍なくですね、御応募いただいたということで感謝を申し上げたいと思います。
 そして、応募された名称の中から、有識者を中心とした審査委員会での審査を経まして、かたつむりの名称は「いこまいまい」、そして鳥の名称は「あいちゅん」ということで決定をいたしました。こちらが「いこまいまい」、こちらが「あいちゅん」ということで、二つ合わせてですね、これから愛知県政150周年をしっかりとPRをしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。こうして並べてみると、何となしに愛らしいというか、愛くるしいという感じですかね、ということでございます。
 まずはですね、「いこまいまい」でございますが、この資料にもありますように、着実に「行こう」という意味と、かたつむりを「まいまい」とも表現するということをかけまして、「いこまいまい」と。そして、150年の15を「いこ」とも読めるということで150年という意味も込められているということで、こちらは「いこまいまい」と。「いこまい」ですね、「いこまい、いこまい」と。「いこまいまい」ということでございます。
 そしてこちらの方はですね、「あいちゅん」でございまして。これは「あいち」に鳥の鳴き声の「ちゅん」をかけて「あいちゅん」ということで、覚えやすく、呼びやすい名称ということでございます。
 両方ともですね、「いこまいまい」と「あいちゅん」ということで、しっかりとPRをしていきたいというふうに思っております。
 なお、スタジオジブリさんがね、依頼を受けて作られたいろんなキャラクターというのはありますけれども、地元の三鷹とか小金井でしたかね、そうしたところのいろいろなそうしたキャラクターだとかですね、あと、日清製粉さんの「コニャラ」ですか。あれを何か非常に正田(しょうだ)元会長さんが非常にお気に入りだったと、こういうふうに聞いておりますけれども、こういうゆるっとしたキャラが多いかなと思いますが、こういう親しみやすいキャラクターでね、県政150周年をしっかりと県民の皆様にお知らせをしていきたいというふうに思っております。
 今後は、ロゴマークとともに名称も活用させていただいて、ポスターやPRグッズなどを作成をし、県政150周年をPRをしていきたいというふうに考えております。
 資料2ページの参考が、名称審査委員会をお手伝いいただいた5名の皆様でございます。いろいろとお力添えいただいたことに感謝を申し上げたいと思います。
 次にですね、県政150周年記念事業であります。愛知の将来の発展を牽引(けんいん)する象徴的な六つのプロジェクトをですね、対象とさせていただきます。
 まあ何といっても「ジブリパーク」。特に、来年オープンですからね。来年オープンなので、どんぴしゃり。来年秋ですから、ちょうど来年の11月27日がですね、愛知県政150周年ということでありますので、どんぴしゃりで「ジブリパーク」。それから来年夏から秋にかけて、国際芸術祭「あいち2022」も行います。そして「ステーションAi」。「愛知県新体育館」、Aichi Smart Arena(アイチ スマート アリーナ)ですね。そして「愛知県基幹的広域防災拠点」。そして「愛知県畜産総合センター種鶏場」。この六つをですね、県政150周年記念事業として選定をいたしました。
 今回、選定した事業につきましては、今後、ポスターやパンフレットなどで「県政150周年記念事業」という冠を付してPRすることで、県政150周年の周知に活用するとともに、できる限りロゴマークも掲載し、県政150周年の気運醸成につなげてまいります。
 県民の皆様に、郷土への愛着と誇りを持っていただいて、そして将来も愛知に住み続け、愛知をよりよくしていきたいと思っていただけるよう県政150周年を大いに盛り上げていきたいというふうに考えております。
 ということでございまして、補足をいたしますと、まず、「いこまいまい」ですが、これは前もこのキャラクターを発表したときに申し上げましたが、鈴木プロデューサーは、「かたつむり」は150年を歩んできたこれまでの愛知県の着実な歩みを表しているということで、キャラクターのイメージがしっかり表現されているということでございます。
 それから「あいちゅん」はですね、これも鈴木プロデューサーによれば、自由に飛びまわる鳥への憧れや自由闊達(かったつ)に飛んでいるうちに150年が経(た)っていることを表しているということでございます。特にジブリの作品はね、非常に空への憧れといいますか、飛行機が出て、これは宮崎駿(みやざきはやお)監督が、非常に、その空とか自由に飛ぶとかそういった飛行機とか、そういうのが好きだということもございまして、そういったふうにも聞いております。
 ということとかですね、そして、名称の採用者には、かたつむり、鳥、それぞれ1名ずつに賞金1万円を贈呈することとしておりますが、同じ名称、同じ標記の応募が、「いこまいまい」は9通、「あいちゅん」は2通ありましたので、これは厳正な抽選を行いました。結果、「いこまいまい」は名古屋市在住の70代の男性、「あいちゅん」は小牧市在住の20代の男性の方を採用者とさせていただき、後日ですね、これは表彰式ってやるのか。
【政策企画局長】 いや、やりません。
【知事】 特に(やらない)。贈呈をさせていただくということでございますので、よろしくお願いをいたします。
 贈呈式をやってもいいけどな。まあ、また考えますね。
 そして、記念事業の六つの事業でありますが、愛知の将来を担う象徴的なプロジェクトとして、事業の役割、重要性を理解をしていただくということで、150周年記念事業という位置づけで整備をするということでございますが。県政100周年記念事業というのもありましてね、ちょうど50年前にね。これは1972年に決めたんですが、施設的事業としては7事業。一つは、西尾市幡豆(はず)にある「愛知こどもの国」。それから瀬戸にある「陶磁資料館」、今の「陶磁美術館」。それから藤岡、今の豊田市にある「愛知県緑化センター・昭和の森」ですね、1979年に全国植樹祭を行った場所。それから、「尾張パークウェイ」って、これは道路ですね、道路。これは今、中央高速の小牧東インターから下りていって、犬山の方に行くやつかな、確かね。あと、「労働者研修センター(サンパレア瀬戸)」。それから「総合教育センター」、これは東郷町にあるやつだな、ということ。それから、何といっても皆様に一番あれなのは、この県議会の議事堂が県政100周年事業ということでやりましたが、あれ72年に決めて、実際できたのは75年だったかな、確かね。ということでございます。
 そういった形で、今回、150周年事業を決めさせていただきました。
 今後はですね、12月をめどに「県政150周年記念ホームページ」を立ち上げまして、ポスターも作成をいたします。来年1月頃から、このポスターを交通広告として、県内主要駅で掲出するほか、名古屋駅や豊橋駅などでのデジタルサイネージで県政150周年をPRをしていく予定でございますので、よろしくお願いをいたします。

(4)あいち航空ミュージアム来場者100万人達成感謝セレモニーの開催について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kouku/aichimof-1million.html)

 続いて二つ目です。あいち航空ミュージアム来場者100万人達成感謝セレモニーの開催です。
 今年7月24日に、あいち航空ミュージアム累計来場者数100万人を達成しました。
 このミュージアムは、子供たちに、航空機に興味を持っていただき、将来、愛知県の航空機産業の担い手として活躍してもらいたいとの思いで、おおむね4年かけて構想・整備を進め、2017年の11月30日にオープンした施設でございます。
 これまで多くの方にお越しをいただいたことに対する感謝の意を表するため、8月20日金曜日午前10時から、あいち航空ミュージアム1階のステージにおいて、「来場者100万人達成感謝セレモニー」を開催しますので、お知らせをいたします。
 当日は、午前9時30分の開館から10時までに御入館をいただいた方のうち、先着150名の方に記念品の抽選会の抽選券及びあいち航空ミュージアムオリジナルポストカードをお渡しをいたします。感謝セレモニーの会場において抽選会を行い、当選された2名の方に、私と豊山町長から、「名古屋空港発着FDA往復航空券」を始めとする記念品をお渡しをいたします。
 ミュージアムでは、当日、様々な夏休みイベントも開催しておりますので、是非この機会に、御家族・御友人をお誘いの上、あいち航空ミュージアムを訪れていただきますようにお願いをいたします。
 ということで、資料が、私が申し上げたことでございます。
 もちろんですね、新型コロナウイルス感染防止対策はしっかり、この資料2ページの6にあるようにやっております。「三つの密」への対策、また、消毒・除菌、それから換気ですね。それから消毒、アクリル板の設置、それから検温、体調等の確認などなどでございまして。このミュージアムは、天井が高く広々とした展示空間が特徴でありまして、格納庫の扉をですね、定期的に開放して換気に努めるなど、感染リスクが低く、安心して見学できる施設でございます。
 そして、この開放感を存分に味わっていただいて、立ち寄りやすい施設とするため、この資料の3ページにありますように、個人料金を団体料金相当額まで割引をさせていただいておりますので、この機会にお立ち寄りをいただければ有り難いと考えております。ということで、よろしくお願いをいたします。

(5)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html)

 引き続きましてですね、今日の感染状況は午後申し上げますが、感染状況だけ申し上げたいと思います。
 まずはですね、こちらでございますが、年代別の内訳ですが、第5波の70歳代以上の方の割合でございますけれども、229人、2.9パーセント。昨日はですね、(全体が)609人で(70歳代以上の方の割合は)3.3パーセント。65歳以上の方にいたしましても3.6パーセントということで、やはり若い方が多いということでございます。感染経路不明の方は50.2パーセント。
 それから、重症・中等症の方の割合は、第5波では5.2パーセント。やはり若い方が多く、軽症の方が多いということでございます。
 それから、検査件数は8月8日日曜日まで入りました。平日はもうほとんど4,000人を超えておりますが、やはり土日は少なくなってきているということでございます。
 それから最後にですね、入院状況等でございますが、先週は木曜日が最後の私の発表でありましたので、前日との違いということで、木曜日の時点からですね、木、金、土、日、3日間のですね、この差ということで申し上げたいと思います。補足をいたします。
 入院状況が574(人)ということでございますが、これは今日の午前中といいますかね、日曜日の夕方6時の時点のものということでありますが、これが3日前、木曜日の夜が502でありましたので、3日間で72人増えて574。一方でですね、コロナ病床以外が1人増えておりますので、コロナ病床入院者は下にありますように542。これは、471が542で71人、3日間で71人増えております。これで、1,570で割りますと、病床使用率は34.5パーセント、ここにあるように34.5パーセントです。
 そして、重症者は28人。20人だったのが、3日間で8人増えて28人。病床使用率が16.5パーセント、16.5パーセント。
 そしてですね、愛知病院の入院者、これは中等症の方ですが34人。3日間で、31人が3人増えて34人。34人でございます。
 ちなみに、中等症の方はですね、200人となっておりますが、3日間で29人増えて200人。ちょっと中等症の方の増え方が大きいかなと。ただ、コロナ病床以外では192人ということでございます。
 そして施設入所がですね、現時点では、今朝の時点では472人ですが、これ3日間で18人増えて、472人ということでございます。
 そして、自宅療養の方は、8月15日、いわゆる昨日の時点で3,503。今朝ですね、今朝の時点で3,503。これは3日間で1,115人、3日間で1,115人増えております。3,503。
 亡くなっておられる方は、この3日間で2人。昨日2人が亡くなっておられますので、1,018人ということでございます。
 重症者の方の年代別は、真ん中の表で、28人でございます。
 ちなみに名古屋市内の入院者はですね、今現在180人、180人。これは3日間で22人増えて、158から180、180ということでございます。
 そして、新たにクラスターが五つできております。
 一番上の段ですが、一つは9P、9Pのクラスター14人、これは一宮市の職場。9Sのクラスター、これは小牧市の職場10人。そして、下にいきまして四つ目の段、保育施設・学校、9O、9Oのクラスター、これは豊田市の大学の運動部12人。それから9Q、9Q、これは岡崎市の大学の運動部18人。それから9R、9R、これは常滑市の保育施設10人。この五つが新たに発生をいたしております。
 そして、一番右下、その他、9H、9Hが名古屋市の飲食店の15人のクラスターで、終息をいたしました。
 というのが本日の感染の状況でございます。
 なお、本日の感染状況等については、今日の午後、またまとめて申し上げたいというふうに思っております。
 いずれにいたしましても、愛知県はですね、大変厳しい状況であります。まん延防止等重点措置を8月8日から8月31日まで適用をいたしております。飲食店さんは、重点措置区域は午後8時までの営業時間短縮、そしてお酒の提供はやめていただく。そして大規模商業施設も午後8時まで。その他の区域は午後9時まで。そして、イベント・行事等は50パーセントの定員、そして5,000人のアッパー規制ということで、感染防止対策の徹底を何とぞよろしくお願いを申し上げます。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 この週末でもコロナの感染者が600人を超えているということで、緊急事態宣言を要請する考えは、今のところありますか。
【知事】 先週から申し上げておりますが、大変厳しい状況であります。
 ということでありますので、私どもとしては、感染防止対策の徹底を、引き続き、県民・事業者の皆様に強く呼び掛けをしていきたいというふうに思っておりますが、人口10万人当たりの感染者数でいきますと、直近で、ですから昨日の数字ですね、直近で22番目ということでございます。そして、新規陽性者はステージの4になっておりますが、入院患者さんはまだステージの3、重症者数の数値はステージの2ということであります。
 そういったことを加味いたしますと、私どもといたしましては、まずはこのまん延防止等重点措置でですね、しっかりと県民・事業者の皆様にこの感染防止対策の徹底、そして行動の自粛・変容をお願いをして抑え込んでいきたい。
 そしてその間にですね、とにかく、いつも申し上げておりますが、時間との戦いということだと思います。ワクチン接種をですね、どんどんどんどん進めていく。特に50代以下のですね、若年層、そして壮年の方ですね、中年・壮年の方に、とにかくワクチン接種を急いで、このコロナ感染症を抑え込んでいきたいというふうに考えております。
 なお、午後にまたそうしたデータも申し上げたいと思いますが、愛知県は、国の発表で一般接種自体の数値が、何かいかにも低いように出ているのが、非常に心外でありますけれども、県の大規模会場とそして職場接種。職場接種は(最新の数値が出るのが)水曜日なんだな、出るのがね。ということでありますので、まだこれは先週と変わっておりませんが、そういったものが順調に進んでおりまして、大都市圏域では、ワクチン接種は、特に若年層等に対しては、一番早く進んでいるだろうというふうに考えております。
 全人口をベースにしても、1回打った方、そうした国が発表した一般接種に、医療従事者、県の大規模会場、職場接種を入れますと、もう50パーセントを超えております。50パーセントを超えております、全人口を母数にしてね。ですから、12歳以上にいたしますと、もう57パーセントということなので、そういったことで東京・首都圏と大阪・関西圏よりも(新規陽性者数の)数値が低い。そうでないと説明がつかないと思いますので、我々としてはとにかくワクチンを打っていくということだと思っております。引き続き、そうやって対応していきたいと思います。

【質問】 まん延防止等重点措置の対象区域の拡大については、いかがでしょうか。
【知事】 これはですね、先週来、最初から、この12の市町村にということで、先々週、要請したときに申し上げましたが、先週もですね、やはり最初7日間か10日ぐらいの数値を見て判断をしたいということを申し上げておりました。
 今回のまん延防止等重点措置が24日間でありますので、今週がちょうどその折り返しのような形になりますので、このお盆休み明けの数値を見て、判断をしていきたいと思います。
 やはり方向としてはですよ、もう2週間前、先々週の数値よりも水準が、この新規陽性者はぐっと上がっておりますので、ほぼ倍になっていますよね、先々週から先週にかけて。ということでありますので、新規陽性者がステージの4になっている市町村ということで、12市町村を対象とさせていただきましたが、これが1週間たって県全体の数字が倍になっていますから、これをまた市町村単位で見ればですね、間違いなくこれは広がっているということでありますので、今週の前半にもですね、やはりこれまでの数値を見て、基本的には重点措置区域は拡大するという方向で、検討をしていきたいというふうに思っております。

【質問】 自宅療養についてお尋ねします。数字が3日間で1,000人余りとかなり急増していると思うのですが、こういった方々への医療の提供の点では、現時点でどのようにお考えでしょうか。
【知事】 これは先々週ですかね、改めて御報告させていただきましたが、6月16日から、私どもは、自宅療養の方のフォローということで、愛知県医師会さんにお願いをして、それぞれの管轄の保健所単位でですね、自宅療養の方をフォローしていただく医療機関、病院・クリニックを登録をしていただいて、診ていいよということで、協力をしていただくということで登録をしていただいて、その診療所・クリニックが今300幾つということになっております。
 いずれにしても、そういうところには、御本人から連絡が来ればすぐにですね、訪問診療、それからまた来ていただいて受診をしていただく、それからまたあわせて、訪問看護ステーション、看護師も登録させていただきましたから、じゃあその症状なら看護師を今送りますね、ということで、看護師さんに訪問していただくということで、医師・看護師から直ちに医療を受けられるという体制を、保健所単位で全部、6月16日から作り上げております。当然そのときに、医師の訪問診療、そして病院へ来ていただく受診、それから看護師の訪問看護、それぞれに日中・夜間・休日で、全部こういうふうな報酬体系にしますよということで、させていただいております。
 ということでありますので、私どもといたしましては、こうした自宅療養の方々に対する医療・看護の体制は、もう十分できているというふうに考えておりますし、既にそういう実績は、先般、資料で御報告させていただきましたが、そういう形でもう実績も上がっている。もちろん当然、その全てのそういった費用は全部県の方で持つということで、させていただいております。
 それから、あわせて、体温計・検温ももちろんですが、あとパルスオキシメーターもですね、全員の方にお配りをしてですね、対応をさせていただいております。今現在6,000個ぐらいのパルスオキシメーターがありますが、もう今、既に追加発注をかけておりますので、今年度中に1万個近いものを用意をして、しっかりと対応していきたいというふうに考えております。
 そういう意味では、今現在、やれる体制のことはしっかりやっておりますが、ただやはり、これだけ人数が増えてまいりますとですね、また更に、引き続き入院病床の確保、大分増やして1,570床、それから重症病床も170という形で、医療機関の皆様のね、協力で増やさせていただきましたが、更にこれを増床していくということも、併せて協議をさせていただいておりますし、また、宿泊療養施設もですね、これも増やしていくということで、今これも取組をさせていただいているということでございまして、引き続きですね、この医療体制、それからまた療養体制を、しっかりと確保していきたい。そういうふうに考えております。
 ちょっとまた今言った訪問診療体制のやつは、実績の数値がまたあれしますので。
 前、いつ発表したんだ。先々週か。先週じゃないだろ。
【感染症対策局長】 先週ではないです。
【知事】 だから、一回ちょっとまた数値をまとめて報告しますね。前回はあれか、7月末の数字か。7月31日の数値ということで、なので先々週だね。2週間前に確かまとめて、6月16日から7月31日までこういう実績ですということでね。例えば7月の実績だと、診療実績はね、いわゆる電話診療、往診、外来診療、訪問看護の四つあるんですけど、これは304回。6月は、6月16日から6月30日ですから、15日間の半月で89回とかね。中で一番多いのは、やはり外来診療ですね。電話診療もありますが、要は、近くのね、医療機関へ来てもらうということで、診療したのが一番多いということでございます。あと、訪問看護ステーションを使っていただいた方も85回、医療機関が369回と、こういう実績がありますので、また切りのいいところで直近のやつをちょっとまとめて、また資料としてですね、提供させていただきたいというふうに思っております。
 ということで、今の状況なら、まだまだ増えていきますのでね、増えていきますから、間違いなく。まだ頭打ちになって減っていくという状況に、それは当然なっておりませんのでですね、そういう体制をしっかりと引き続き組んでいきたいというふうに思っております。
 だから、今、御質問のあったこういう訪問診療と訪問看護についてですね、自宅療養者に対する対応というのは、こういうふうにやっていますよというやつを、先々週にここで資料提供させていただいて、御説明させていただいております。多分、お手元にあると思いますので、それをまた御覧をいただければ有り難いなというふうに思います。
 その上で、また改めてちょっと実績をまとめて、御報告をさせていただければというふうに思っております。

3 知事発言
(1)新型コロナウイルス感染症について
 最後にちょっと、今日9時からの局長会議でも、自分の感想めいたこと、所感をちょっと申し上げましたが、いやなかなか、本当に厳しい状況だと思います。やはり感染症はですね、やっぱり人・人感染ですから、ウイルスが人と人との接触でですね、うつっていくということであります。この人の流れ、人流を止めるか、そしてワクチンを打って抗体を作るか、ということで収めていくということになるというか、もうそれしかないんですよね。あるとき、突然ウイルスが弱毒化して消えてしまう、そんなことはありませんのでですね、そういうことをやっていかなければいけない。そういうところに、今、差し掛かっているということだと思います。
 なので、やはり何といってもですね、私どもは、東京、大阪、名古屋・愛知という、この三大都市圏域で、何としてもこれは抑えていかなければならない。人の流れを抑えるということであればですね、今の日本の法制度ではロックダウンはできませんので、もうひたすらお願いしかない。
 なので、私どもは、今やっているこのコロナウイルス(対策)で途中からルールを変えるって、そう簡単ではないというのは分かっております。ただ、この後、未知の感染症が出てくる可能性はあるんですね。なので、そういう思いで、私も全国知事会を通じてですね、やはり法制度の整備をですね、次なる感染症に向けて、今回はもう間に合いませんので、そして途中でルールを変えると相当大きなハレーションが起きますから、次なるものに備える意味での法制度の整備を今からやってほしい、そういう議論をしてほしいということをですね、申し上げております。
 それともう一つは、やはりワクチン接種を加速をしていくということに尽きると思います。私ども県の会場はですね、もうどんどんワクチンを頂いておりますので、どんどん打っておりますけれども、やはりいろいろお聞きいたしますと、やはり市町村で、要は、2回目を気にせず打ってくれと言ってるんですけど、やっぱり皆様はどうしても2回目を取っておいて、そして予約を取らないとかね。そういったところがやっぱり耳に入ってきますので、それはまた方々に打ってくれと言いますけれども、それはもう愛知だけじゃなくて、日本全国がどうもそんな感じになって、ワクチンが、先々が少し供給が少なめなので、いわゆるペースダウンというか、ゆっくりやりますわ、みたいな感じがですね、市町村も医療機関も多いという感じを耳にしますので、やむを得ないところはあるのかもしれませんが、しかしそうなると本当に後ずれしていきますから、なかなかこれは、この状況は容易でないなというふうに思っております。
 それと、職場接種は順調に進んでいるところもある。もうほぼ打ったと、打ち終わったというところも、7月で大体打ち終わりましたよというようなところも、大分幾つか聞きますが、中にはやはりまだ、いや希望の半分も来ていないのでちょっとまだ今これからですね、というところもある。まちまちだというふうに聞いておりますが、是非ですね、やはり当初、約束とまで言いませんが、当初こういう、どんどんやってくれと言って推奨したわけですからね、国はね。ワクチンはあると、だからどんどん打ってくれというふうに推奨したわけなので、それはやはり、そこは約束を守ってほしいということはですね、強く引き続き申し上げていきたいというふうに思っております。
 今日9時からの局長会議でも申し上げましたが、100年前に流行したスペイン風邪ですね、1918年から20年にかけて3波にわたって襲来したスペイン風邪で、世界人口の2分の1から3分の1が感染したと言われております。未知のウイルスってそういうことだと思いますよ。世界で5,000万人以上が亡くなったと。当時の世界人口が18億人、今の4分の1。もちろん今と当時の公衆衛生の状況が全く違いますし、当時はウイルスは分かりませんでしたからね。そういう検収する顕微鏡はなかったので、本当に未知なるものでありましたが、今は全て遺伝子解析までできてですね、やっているので、そういう状況とは違うと思いますが、それ以上に今回の新型コロナのデルタ株は感染力が強いと見なければいけない。となるとですね、まだまだこれからではないかと。まだ入り口に立っているというふうにですね、見ざるを得ないのではないかなと思えてなりません。東京が、感染者がもう28万人ぐらいいったんでしたっけ。ただ、人口が1,400万ですからね。人口比で言ったらまだ2パーセントですよね。愛知県が6万人ですかね、感染者がね。人口756万人ですから、1パーセントいっていないわけですね。0.8パーセントということですから。
 なので、ワクチンをもう2回接種した、なので60歳以上の方はほぼもう8割、9割は打ち終わりましたので、そういった方々はかからない、かかりにくい、重症化しないということであれでしょうけど、やはり若年層から壮年層・中年層の方々にやっぱりもっともっと打っていかないと、これは収まっていかない。
 それと、感染力がどこまで強いのかということと、もう一つは、やはり三大都市圏域で言いますと、やっぱり何と言っても日本の人口の4分の1、25パーセントから30パーセントがその首都圏域ということでありますとですよ、やはり東京が収まらないと日本全体は収まっていかないということだと思います。
 ということでありますので、もうとにかくですね、この感染防止対策の徹底、人流を抑えるということと、あとはワクチン接種をどれだけ早く進めるかということでありますので、私の気持ちから言いますとですよ、市町村・医療機関の皆様は、2回目というのはおっしゃいますけれども、1回打ったってやっぱり3~4割は効果があるわけですから、もうとにかくある分だけ打ち切っていただきたい。そのことはですね、お願いを申し上げたい。もうずっと言ってますけど、なかなかやっていただけないのが残念だなと思いますけどね。
 それぞれに御事情がおありでしょうからね。一旦取った予約をね、キャンセルするのはもう大変だから嫌だと。それはそうでしょう。市町村、それから医療機関にすれば、それで文句を言われるのは自分たちだということで、嫌だというのは分かりますけども、だからといってそれを1か月先の分までですね、どんと手元に置いて、ゆっくり打っていくということは、私はですね、いかがなものかというふうに思います。もうとにかくワクチン接種を加速をしていただきたい。そのことを、引き続き強くお願いをしていきたいというふうに思います。
 いやまだまだ、まだまだあれですよ、感染症ってそういうものですよ。ワクチンがなかったら、人口の半分がかかったっておかしくないんですからね。そうはなりませんけどね、今のこのワクチンの状況と公衆衛生の向上、そういったものを考えますと。だけど、まだまだ、まだまだこれからだと、本当の厳しい状況だということをですね、やはり多くの県民・事業者の皆様には御理解をいただき、感染防止対策の徹底をね、是非お願いをしたいというふうに思っております。
 私からは以上です。