ここから本文です。

働く人のゴカイ インタビュー

社会福祉法人ふたば福祉会 ヘルパーステーション 長縄雅子さん

取材:2026年2月13日

介護実技の面白さに引き込まれ興味0から「もっと知りたい」へ

 元々、介護職には全く興味がありませんでした。子どもが小さいころは飲食店でパートとして働いていたのですが、身内に車椅子ユーザーがいて介護の勉強はしておきたいとの思いがありました。子どもも大きくなってそろそろ正社員として働き始めたいと考え始めたころ、チラシで初任者研修のスクールがあることを知り、正社員になってからでは時間がなくて通えなくなるから学ぶなら今しかないと申し込みました。
 そのときの勉強が面白くて楽しくて。自分でも信じられないほど介護の世界にハマってしまいました。もっと知りたい、学びたいと思うようになり、介護業界で正社員になりたいとの気持ちが膨らんで、知人の紹介で障がい者のグループホームに就職しました。

長縄雅子さん

 その事業所は障がいがある方の介護がメインで、しばらくの間、やりがいを持って働いていたのですが、あるとき離れて暮らしている母が歩けなくなってしまったのです。恥ずかしいことに、うろたえてしてしまって。地域包括支援センターに電話したところ、応対してくださったケアマネジャーさんが話を聞きに来てくれて、母のためにいろいろな方が動いてくださいました。そのとき、これが初任者研修のときに勉強した「多職種で連携していくこと」なんだと刺激を受け、高齢者の方の介護も経験したいと思うようになりました。何より、自分が母のことで悩んでいるときに介護職員の皆さんに救われたので、私も同じような立場のご家族やご本人の不安に寄り添える人、力になれる人になりたいと思い、今の職場に転職しました。

そっと寄り添い、笑顔引き出す。ご自宅で紡ぐ、訪問介護のやりがい

 現在も訪問介護の仕事を続けていますが、毎日が本当に楽しいです。利用者さんのご自宅なので、皆さんリラックスされています。そしてご自宅には、その方の生きてきた歴史があります。ご家族との写真や絵、置物、トロフィーなど。もちろん仕事はしっかりしますが、利用者さんやご家族とお話しする中で、家にある物にまつわる思い出話に花が咲くことがあります。無口な利用者さんでも例えば「この写真はどこの写真ですか?」と聞くと、これはどこどこに旅行したときの写真で…ってお話ししてくださるときは表情が変わるんです。

長縄雅子さん

 さっきまで無表情だった方から、いきいきした笑顔を引き出せたときは、嬉しくなります。人生の大先輩から子育てや仕事のこと、お孫さんのことなど聞かせていただくことが楽しいです。ケアに関しても、訪問介護は調理や掃除、入浴介助などいろいろな仕事がありますが、利用者さんの体調の変化に最初に気づくのは私たちです。そういうときは事務所で報告し、職員全員で話し合います。利用者さんがご自宅で生活していくに当たって、より良い毎日を送るためにはどうしたらいいのか。共有してチームワークで実践する。やりがいもありますし、仕事を通じて自分の視野が広がっていると思える職業だと日々、感じています。

「ありがとう」の言葉が自信に。自分自身も前向きになれる仕事

 今は楽しく働いていますが、実は高齢者介護をやりたくて転職した際は不安もありました。一番はどうコミュニケーションを取ったらいいのか、です。利用者さんから、身体が動かなくなって何の楽しみも無いと言われたら、どう答えればいいのか。でも、ある方のお宅を訪問した際、食欲が無いとおっしゃるので、何が食べたいか聞いたらお魚が食べたいと。どのお魚が好きですか?といった話の流れでふるさとの話題になりました。その利用者さんのふるさとはすごく魚がおいしいところだと、そうおっしゃるうちに笑顔になられるのを見て気付きました。故郷の話で、こんな表情を引き出せるのだと。調理で入らせていただいているお宅で、最初は食事に興味が無かった方でも、こういう調理法もありますよ、とご紹介することで、じゃあ次はこの献立をと話がふくらむこともあります。ヘルパーが入ることによって興味を持っていただけたり、楽しみが増えたりすれば嬉しいですし、高齢になって落ちてきた食欲も、違う面からアプローチして興味を持っていただく。そんな方法をいろいろ試しています。

長縄雅子さん

 介護職に興味がある方には、実際の現場を見ていただきたい。私も介護に興味がなかったときは、大変そうというイメージしかありませんでしたが、それが覆ったのはやはり現場を見たとき。すごく素敵で刺激的だと感じました。介護の仕事は感謝の言葉を1日に何度も直接いただけます。「ありがとう」の言葉が持つ力は本当に大きいです。自己肯定感が上がりますし、誰かのために役に立っている実感があります。自分自身も前向きな性格になったように思います。
 今はケアマネジャーの資格取得を目指しています。喀痰吸引等研修にも参加して、医療ケアが必要な利用者さんご本人はもちろん、ご家族の力に少しでもなれたらと思っています。

社会福祉法人ふたば福祉会 ヘルパーステーション(訪問介護)
社会福祉法人ふたば福祉会 ヘルパーステーション(訪問介護)
社会福祉法人ふたば福祉会 ヘルパーステーション(訪問介護)

在宅生活を送られている高齢者・障がい者(児)のご自宅へ訪問し、食事・入浴・排泄介助等の身体介護や、調理・洗濯・買い物代行といった生活支援を行います。特徴として、おいしい料理を提供し健康になっていただくことを目的とした「“Bimi(美味)”Helper」による調理の活動を推進しています。

問い合わせ先:社会福祉法人ふたば福祉会 ヘルパーステーション(訪問介護)
瀬戸市西山町1丁目46番地の18

TEL:0561-87-4181

URL:https://www.willowfutaba.jp/

閉じる トップページ