取材:2018年8月20日
最初に介護職に就いたのは25歳のころです。他業種で働いているとき、介護職の友人から話を聞き、未経験でも働くことができて、働きながら資格が取れることに興味を持ち、どんどん介護の仕事をやってみたいという気持ちがふくらみ、介護職に転職しました。その後いろいろあって一旦、介護職から転職し、少しだけ他業種の仕事に就いていましたが、やっぱり介護の仕事がしたいと思い、この業界に戻ってきました。この施設では働き初めて1年2ヶ月くらいになります。
まったく畑違いの介護の世界に飛び込んだころは不安でいっぱいでしたが、先輩が親切に指導してくださいました。僕は人見知りなので、それも大丈夫かな?と入る前は不安に思っていました。しかし一から教えていただいて時間はかかりましたが一人前になることができました。
もちろん現場には専門学校や大学で学んできている方もいますが、介護は基本的には利用者さんとの1対1の仕事のように見えて実は職員みんなで考えたことを1対1で実践していくチーム業務です。競い合ってやるものではありません。
そうやってみんなで考えた個別計画を実践して成果が形として現れたとき、達成感ややりがいを感じますし、そういうときは利用者さまもご家族もすごく喜んでいただけるので、僕自身もとても嬉しいです
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現在の業務は特別養護老人ホームの1ユニット10人を担当し、利用者さまの日常生活をサポートしています。しかし何でもやってあげるのではなく、自分でできることはやっていただく。残存機能を維持し、引き出すサポートをしています。

仕事で一番大切にしていることは、常に笑顔でいることです。白寿苑では、「敬愛」を理念に、「笑顔で始まり笑顔で過ごす1日を大切に、利用者様のサインを見落とさず、気持ちがわかる気持ちが伝わる介護を心掛けます」をモットーにしています。たとえプライベートで嫌なことがあったり疲れていても、利用者さまには関係ありません。僕が利用者さまの目線に立ったとき、無表情でいろいろやってもらっても嫌だと思うので、常に利用者さまの前に出るときは利用者さまの目線で考え、笑顔でいようと心掛けています。
それを職員みんなが実践しているせいか、施設内はわいわいして良い雰囲気だと思います。介護職は給料も安いと思われがちですが、資格を取っていくと給料も上がっていきます。自分の頑張りが反映されていく職業だと思っています。
僕も1回は介護職を辞めて工場の仕事をしていましたが、人と話をする機会が無い仕事で、3ヶ月くらいやってみて自分は人と接する仕事が好きだということにあらためて気付きました。転職活動をする中で、この施設で職場体験を1日やらせてもらい、職員さんがとても親切でフロアの雰囲気も良かったので、ここに決めました。転職を考えるときは、職場体験までは無理だとしても見学に行ってみることはとても大切なことだと思います。

介護の仕事はとてもやりがいのある仕事ですが、毎日楽しいことばかりではなく、利用者さまとの別れもあり、辛いこともあります。でも仲間と助け合い、利用者さまから掛けられる言葉に勇気づけられることも多くあります。
今はまだこの施設に来て間もないので、自分の担当する利用者さまが楽しく安全に生活していただけることを考えるので精一杯ですが、慣れてきたらケアマネジャーの資格にも挑戦し、施設全体を引っ張っていけるような人材になりたいです。これからも利用者さまを第一に考えた仕事をしていきたいと思います。