取材:2019年12月17日
介護の道に進もうと思ったきっかけは中学校2年生のときの職場体験です。家から近かったので高齢者施設に行ったのですが、そこで利用者さんに「ありがとう」と言ってもらえたことが嬉しくて、人の役に立つ仕事に就きたいと思い始めました。そこで福祉科のある高校に進学して3年間学び、介護福祉士の資格を取ってこの施設に就職しました。駅前で通勤に便利だったことが、この施設を選んだ一番の理由。ここなら職場で何かあったとき、すぐ駆け付けられると思ったからです。
高校では1年生のときから実習がありました。職場体験とは全く違い、やっていけるかな?と最初は思いましたが、入学したからには最後までしっかり学ぼうと頑張りました。高校で学んだことは仕事でも役に立っています。特に排泄介助。学んでいないと、何をしたらいいのか分からなかったと思います。
高校卒業後すぐ就職したのは、3年間学んだことを忘れないうちに生かしたかったからです。中学での職場体験のときは話すことがすごく苦手で、自分から話し掛けることができなくて、利用者さんと向かい合って黙ったまま(笑)なんてこともありました。でも、高校3年間の実習を通して少しずつ話せるようになりました。実習で入浴介助や排泄介助もやらせてもらっていたので、やり方を少しは分かっていたことで、働き始めてからもスムーズに仕事に入れました。色々な施設で実習したことで施設内の雰囲気が少しは分かっていたことも、福祉科で学んで良かったと思っている点です。

ただ、高校で学んでいたころは色々なことを覚えるのに精一杯でした。今思い返すとしっかりできていたのかな?と疑問に思うこともありますが、働き始めて何回か繰り返すうちに慣れてきました。数を重ねることで、できてくることもあるんだなぁと思います。
高校を卒業して就職することを母は応援してくれましたが、父からは就職後のお給料が違ってくるからと大学進学を勧められました。でもやっぱり就職して良かったと思いますし、今は両親とも働くことを応援してくれています。
介護付有料老人ホームころもガーデンに配属され、働き始めて2年目になります。施設では入浴や食事、排泄介助や食事の準備などを行っています。就職したばかりのころに比べ、利用者さんとも話せるようになってきましたし、優しい利用者さんが多いので、利用者さんからも声を掛けてくださいます。体力的に大変なこともありますが、利用者さんに「ありがとう」と言われたり、気にかけてくださると、頑張ろうって思えます。やりがいは「感謝されること」が一番。それがあるからこそできる仕事だと思います。

将来、結婚して子どもが生まれても、できることなら仕事を続けたいですし、先輩を見ていると介護の仕事は結婚しても続けやすく、出産後も復帰しやすいように思います。
まだ2年目なので仕事を覚えることで精一杯で、キャリアアップのことを考える余裕はありませんが、私は介護職員になる前から、利用者さんに信頼される介護職員になることが目標でした。それは今も変わりません。今後、特別養護老人ホームやデイサービスなどに部署異動することもあると思いますが、さまざまな部署で経験を積み、利用者さんに頼られ、信頼される介護職員を目指して頑張ります!