取材:2021年9月6日
介護の仕事に就いて6年目で、この仕事に就く前は工場や飲食店で働いていました。介護の仕事に興味を持ったのは、今思うと僕がおじいちゃん、おばあちゃん子だったことが始まりかもしれません。今、親元から離れて暮らしていますが、実家からおじいちゃんやおばあちゃんの体調があまり良くないと連絡が来たとき、自分は何もできないもどかしさを感じていました。そんなとき、ちょうど介護職員をしている友人から誘われて、介護の仕事を覚えることで何か役に立てるのではないかと思ったことがきっかけです。友人は僕のキャラクターが介護に向いていると感じて誘ってくれたのだと思います。
とはいえ、最初は不安でした。もともと血を見るのが苦手で、血を見て倒れてしまった経験がトラウマになっています。介護の仕事をやっていけるのか心配していましたが、今のところは大丈夫です(笑)技術的なことは入社後に初任者研修を受けさせてもらい、現場では先輩職員がマンツーマンで教えてくれたことが大きかったと思います。最初はどう動けばいいのか、利用者さんにどう声掛けしたらいいのかさえ分かりませんでした。働きながら仕事を覚えて資格も取り、今ではリーダーとして新人を教える立場になりました。
現在は住宅型有料老人ホームで、主に食事、排泄、入浴の介助を行ったり、フロアにいらっしゃる方とコミュニケーションを取ることが仕事です。利用者さんから「ありがとう」の言葉をいただくと嬉しいのはもちろんですが、ドクターや看護師さん、介護職の仲間、事務職員も含めてチームケアに取り組み、連携を図りながら介護に取り組むことにやりがいを感じています。介護は介護職員一人で行うのではなく、医療職、介護職、そしてご家族がチーム一丸となって利用者さんにとって必要なケアを行うことが必要だと経験を積むにつれて考えるようになりました。

僕は日ごろ、心がけていることがあります。それは小さな気付きを大切にすることです。僕自身は元々どんくさい人間なので、介護の仕事に就いたころはなかなか利用者さんの変化に気付けませんでした。経験を重ねるうちに表情や皮膚の状態、食事の量などを観察することで、いつもと違うことをいち早く察知できるようになりました。これは利用者さんだけでなく、他の職員に対しても同じで「いつもと表情が違うな」「落ち込んでいるのかな?」と気になるときは声を掛けてコミュニケーションを取ることにしています。仕事だけではなく、生活の中でも小さな変化に気付けるようになったことも介護の仕事をやっていて良かったと思えることの一つです。
世間一般のイメージでは介護業界はきついイメージなのかもしれませんが、僕はまずやってみよう!という精神です。人から伝え聞いた話だけでは本当のことは分かりません。まずはやってみて、失敗したら次に行けばいいのではないでしょうか。少しでも興味があるのなら、自分で調べてみる。どういう職場なのかボランティアで訪ねてみるのもいいと思います。人と接することが好きな人なら、絶対楽しいと思いますよ。
僕の目標は利用者さんに夢や感動を届けることです。利用者さんそれぞれ性格や気分も違うので、利用者さんに合ったケアに取り組み、この施設で幸せだったなあとか感動する時間を味わってもらえたらいいなぁと思っています。感動ってなかなか普段の生活の中で味わうことは難しいと思いますが、利用者さんと外出できるようになったら馴染みの喫茶店とか、行ってみたいところにお連れしたい。少しでも感動していただき、ご家族とも共有したいと思っています。
