Q. 事業所での課題は?
慢性的な人手不足の中で、手厚い介護サービスを提供し続けるためにはどうすればいいのか。業務を効率化するには何から手を付ければいいのか分からずにいました。特に管理者の業務に過剰な負荷がかかっていたため、管理者の頑張りだけに頼るやり方を見直したい。更に、介護記録ソフトを導入しているものの手書き運用も併用していることから、現場の負担感を減らしたいとの思いがありました。
Q.業務改善の内容、効果は?
管理者の業務量の見直しを含め、実際に今、何が問題なのかを明確にするところからスタートしました。まず取り組んだのが、管理者をはじめ各スタッフの仕事内容を時間ごとに洗い出し、業務を“見える化”したことです。特に管理者の仕事は、事務所に入ってしまえば現場の人間は何をやっているのか分かりません。そこを“見える化”することで、管理者でなければならない仕事は何なのか、それは今しかできない仕事なのかを整理し、シフトすべき業務が明確化できました。加えて、現場のスタッフ間においても他のスタッフや管理者が今、何に取り組んでいるのか、これから何をする予定なのかを把握できたことで相互理解が深まり、他の職員の業務にも配慮しながら声掛けや業務の依頼などを行う「チームケア」ができるようになったと感じています。
結果、管理者の仕事に関しては、請求関連など事務的な仕事はグループ本部の経理、労務部門にタスクシフトすることになりました。施設内で割り振りできれば良かったのですが、それが無理であれば会社全体で見直していけばいいと考えた結果で、これがグループ全体の業務改善に繋がりました。
記録業務に関しては、記録基準の平準化を行い、気付き情報を分かりやすく言語化して入力する取り組みを進めたことで手書き運用が減少。データに基づいた判断ができるようになったと実感しています。
新人教育の際も、お客さま(利用者)との関わり重視で指導できるようになったと感じています。先日も入職したばかりの男性職員が、自分で大きな名前カードを作ってお客さま(利用者)に見せながら「僕の名前、覚えてくださいね」と声掛けしていました。それを見たベテラン職員が「それ、いいね!」と褒めて、認め合っている姿を見掛け、あらためて関わり重視のケアを考える貴重な機会をいただいたと感じました。ICTやロボットを導入することで一気にガラッと変えることだけが生産性の向上ではなく、施設に合った運用改善が事業所全体の効率化に繋がると分かり、気付かせていただいた思いです。
合同会社恵 訪問介護事業所 恵
私たちの目線で物事を考えたり捉えたりするのではなく、お客さま(利用者)一人ひとりの声に耳を傾け、気持ちに寄り添いながらケアを提供しています。心を込めて接することで心が繋がり喜びを感合うことができるとのポリシーを持ちつつ、気づき・築き合えるサービスを追求していきます。


