導入法人インタビュー
製品名:マッスルスーツ

マッスルスーツはどのようなものですか。
医療法人瑞頌会 介護老人保健施設かにえ 統括主任 末野強さん(以下末野さん):
ベッドから車椅子への移乗など中腰の状態で力を入れなければならないとき、マッスルスーツを着ることにより腰への負担が軽減されます。また、下にあるものを持ち上げるときにマッスルスーツのサポートにより軽く持ち上げることができます。
導入した理由を教えてください。
末野さん:
腰痛や膝の痛みで悩んでいる介護職員は多いので、そういった方の負担と疲労軽減に繋がればとの思いで導入しました。介護業界は若い人材を得ることが容易ではありません。職員の年齢層が上がり、腰痛や膝の痛みがある人も少しずつ増えてきている印象なので、対策の必要性は以前から感じていました。
使用感をお聞かせください。
医療法人瑞頌会 介護老人保健施設かにえ 介護主任 伊藤嘉英さん(以下伊藤さん):
私は慢性的な腰痛があり、年齢とともに冷えると膝も痛むようになりました。マッスルスーツを付けて介助すると曲げ伸ばしやひねる作業が楽だと実感しています。

導入効果をお聞かせください。
伊藤さん:
ひねる動作、ベッドから車椅子に乗せるときに腰を痛めやすいのですが、マッスルスーツを付けると機械がサポートしてくれるので、通常時と同じくらいの動きでできるようになります。付けていれば痛みをひどくしてしまうことも無いのかなと思います。
末野さん:
2名介助が必要な入所者さんも1人で介助することができるため、その分入所者さんと関わる時間が増えます。腰痛や膝の痛みを抱えている職員にとっては、負担軽減に繋がっていると思います。
機械が苦手な方でも、すぐに慣れることができましたか。
末野さん:
装着して手動で空気を入れるだけなので簡単です。
伊藤さん:
それぞれのフィット感をどう調整するか。慣れるまで少し時間がかかりますが、調整できるようになれば早いです。
導入の感想をお聞かせください。また、介護ロボットや介護のICT化は今後どのようになっていくと良いとお考えですか。
末野さん:
当施設では全床見守り機器を導入し、入眠状態、呼吸、心拍数、在離床など確認しながら入所者さまの安全・安心に繋げています。更に夜間の転倒事故を防ぐために、プライバシーに配慮したAIカメラなどが導入できるとより安心なのではないかと思います。介護の現場でICT機器やロボットを使うためにはもっと操作が簡単で分かりやすいものが開発されていくといいですね。
伊藤さん:
仰々しくなく、サポーターやライフジャケットくらいに小さくて怖くない見た目の介護ロボットであれば入所者さんも受け入れやすいし、施設でも受け入れやすいのではないかと思います。
答えてくれた現場のお2人
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医療法人瑞頌会 介護老人保健施設かにえ
統括主任 末野 強さん - マッスルスーツは1台しかないので、使用するのは決まった人ではなく、使いたいポイントで使いたい人が着用しています。

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医療法人瑞頌会 介護老人保健施設かにえ
介護主任 伊藤 嘉英さん - 空気を入れすぎると普通の動作がしづらくなります。自分にとって最良な入れ具合を見つけるのに少し時間がかかるかもしれません。

取材に協力してくれたのは
医療法人瑞頌会 介護老人保健施設かにえ
入所者お一人ひとりの状態に合わせて作成したケアプランをもとにリハビリテーションや食事、入浴などの生活訓練を実施し、在宅復帰できるようお手伝いさせていただきます。入所者さまが住み慣れた地域で安心して在宅生活を送れるよう居住環境を確認させていただき、居宅介護支援事業所や訪問看護リハビリステーションなどとも連携を図り、多職種協働で在宅生活に向けた支援を行っていきます。

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