導入法人インタビュー
製品名:眠りSCAN

眠りSCANとはどのようなものですか。
樋田さん(特別養護老人ホーム ガーデンハウス明範荘 副施設長/以下同):
ベッドマットの下に設置するセンサーパッド型の機器で、利用者さまの呼吸数や心拍数、覚醒、離床・臥床などをモニタリングでき、睡眠や生活のリズムを把握することができます。例えば、発熱時には呼吸数や心拍数が変動するため、体調の変化も分かりやすく、職員はいち早く対応できます。眠りSCANが24時間見守っているので、職員はそのデータをもとにケアすることができます。マットレスの下に敷くため、利用者さまがセンサーパッドが気になるということはほとんどありません。
榊原さん(特別養護老人ホーム ガーデンハウス今伊勢 施設長/以下同):
体調の変化があればナースコールを押していただきますが、お体の状態によってはご自身で訴えられる方ばかりではありません。適切な対応をするため、こうしたICT機器の力を借りています。

この機器を導入された理由をお聞かせください。
榊原さん:
導入前の課題は、夜間帯の巡回業務について「見守りの質」と「職員の安全確保」の両立がありました。職員1名で20名の利用者さまを巡回する際、勘や経験に頼っていたため負担が大きかったのです。職員が恐れるのは、自分の気づかないところで利用者さまが転倒していたり、看取り期の方が亡くなっていたりすること。眠りSCANがあれば、イレギュラーな事態が発生した際にアラートが届き、すぐに知ることができるため、スタッフの精神的負担を大きく改善できると導入に至りました。

使用対象はどのような方ですか。
榊原さん:
主に、新規入居者さま、転倒リスクの高い方、看取り期の方です。まず入居されると、眠りSCANでモニタリングして睡眠や排泄などの生活リズムを把握し、1〜2週間活用してリズムがつかめたら外します。転倒リスクの高い方については、もし目の届かないところで転倒していても早期に気づくことができるので活用しています。そして一番助かっているのが、看取り期にある方です。病院で使われているバイタルモニターのような役割を果たしてくれます。
樋田さん:
当初から看取り期の方を対象としていたわけでありません。経験を重ねる中で、看取りが近づくと特徴的な呼吸になることに気づきました。すべての人に共通するわけではありませんが、巡回やご家族をお呼びするタイミングを推測しやすくなりました。
榊原さん:
転倒リスクのある方には、理学療法士などのリハビリテーション専門職や看護職とともに、眠りSCANや連動するカメラシステム「眠りSCAN eye」もセットで使うかどうかを検討します。ケースによっては生活相談員や管理栄養士もチームに入ることもあり、多職種で検討やサポートをしています。
導入効果をお聞かせください。
榊原さん:
本来の課題が見えるのがありがたいですね。たとえば、眠っているように見えても、眠りSCANを確認すると、実はあまり眠っていなかったとか、その逆のパターンもあって事実が分かるので、それに基づいた対応ができます。一方で課題には個人差があります。それぞれ睡眠パターンは異なり、定期的に眠る日と眠らない日が交互に来る方もみえれば、数日間起きている方もいらっしゃる。昼間に問題なく活動できていれば、一般的な睡眠状態に当てはまらなくても、その方にとっては課題ではないと考えます。本当に検討すべき課題は何かを導き出す際に、眠りSCANのデータが役立っています。
樋田さん:
看取り後は、ご家族にデータを示しながらどのような状況だったかをお話しできるため、ご家族支援にもつながっています。
それに、職員側にとっても利点が大きいです。アラートは個別に設定でき、一定の呼吸数や心拍数の状態になったらアラートで知らせてくれるため、職員の気が気でない時間が減り、当初の目的通り、心理的負担を軽減することができました。
デジタル機器が苦手な方でも、すぐ慣れることができましたか。
榊原さん:
はい。操作は直感的で分かりやすく、研修サポートやマニュアルがあり、数日で使いこなせるようになります。当施設は同じ法人内の他施設で使って良かった機器を取り入れていますし、ほかの施設で使った経験のあるスタッフもいて、初めから迷わずに活用できています。
導入の感想をお聞かせください。また、介護ロボットや介護のICT化は今後どのようになっていくと良いとお考えですか。
樋田さん:
睡眠状態や生活リズムを把握しながらも、利用者さまのプライバシーを確保したケアができています。夜は介護職員室でデータを観察することができ、不要な訪室を避けられるので、利用者さまの安眠を妨げずしっかりと眠っていただけます。
榊原さん:
介護ロボットを知らないスタッフも多かったオープン当初から、全員が足並みを揃えて成長を続けていくには、介護ロボットが必要だったと思います。職員が一番不安な時間帯に眠りSCANのような見守り支援機器がサポートしてくれますから。
こうしたICT機器は単体というより、ほかの種類の機器と連動させることでより質を高めます。
樋田さん:
介護業界も人材不足の時代だからこそ、外国籍やアクティブシニアの方々も活躍できるよう、ICT機器をうまく取り入れた働きやすい環境を整え、同時に活用できる人材の育成も重要だと思います。
答えてくれた現場のお2人
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社会福祉法人貞徳会 特別養護老人ホーム ガーデンハウス今伊勢
施設長 榊原 瑞恵さん - 当施設では眠りSCANを約3年前のオープン時に10台導入し、今では20台ほど活用。日中も夜間も介護の質を高める、あって当たり前の存在になっています。

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社会福祉法人貞徳会 特別養護老人ホーム ガーデンハウス明範荘
副施設長 樋田 佳之さん - 眠りSCANは呼吸の上限値や頻呼吸などを通知設定できるため、看護職ではない介護職も変化を把握しやすく、特に看取りではスタッフの不安解消につながっています。

取材に協力してくれたのは
社会福祉法人貞徳会 特別養護老人ホーム ガーデンハウス今伊勢
「ノーマライゼーション」を理念とし、利用者さま・スタッフ・地域社会が「共に生きる」施設づくりを目指す社会福祉法人貞徳会が運営する、特別養護老人ホームおよびデイサービスセンターです。
居心地の良い薪ストーブのあるラウンジや、プライバシーに配慮したユニット型個室を備え、その方の意思や人格を尊重し、生き方に寄り添うケアを追求しています。

愛知県一宮市今伊勢町馬寄御祭田2番地1
TEL:0586-82-3711
URL:https://teitokukai.jp/ガーデンハウス今伊勢/