- 自己チェックリストによる成長の「見える化」
- 新人とOJT指導者の双方を対象にした職場研修
- 育成ノートと複数の相談先による「みんなで育てる」体制
成長を「見える化」し、
自信を育くむ「自己チェックリスト」
私たちが新規採用者の育成で大切にしているのは、「早く一人前になってほしい」ということだけではありません。特に高校を卒業してすぐに入職する場合、社会人として働くことへの不安も大きいと思います。だからこそ不安を少しでも減らし、自信を持って仕事に取り組み、「介護の仕事は楽しい」と思ってもらえるような環境をつくりたいと考えてきました。
その中で大きな役割を果たしているのが、自己チェックリストです。介護の仕事は一つの業務にも細かな手順があります。例えば排泄介助でも、準備から衣類を整えるところまで、いくつもの確認事項があります。それを一つひとつチェックしていくことで、新人自身が「ここはできている」「ここはまだ苦手だ」と気づくことができます。指導する側にとっても、どこを重点的に教えればいいのかが分かりやすくなりました。
以前は本人も指導者も、何となくの感覚で進んでしまうことがあったと思います。チェックリストを使うことで、できていない部分や曖昧な部分が見えるようになり、必要なところを無駄なく指導できるようになりました。新人にとっても、自分の成長を実感できることも良い点だと思っています。
「育成ノート」を活用し、
指導者も研修を受講
新人育成は新人だけに学んでもらうのではなく、OJT指導者にも研修を受けてもらっていて、指導する側の成長にも繋がっています。人に教えることは、これまで身につけてきた知識や技術を改めて確認する機会になるからです。
さらに、育成ノートを活用することで、「みんなで新人を育てる」という体制ができました。指導者は不規則勤務なので、今日は何を学んだのか、何ができるようになったのか、どこが苦手だったのかをノートに残し、次の指導者へつないでいます。これによって指導者が変わっても、それまでの流れが途切れません。ノートのおかげで一人が抱え込むのではなく、職員みんなで新人の成長を見守ることができるようになったと感じています。
もう一つ大切なのが、相談できる人が一人ではないことです。新人がOJT指導者との間で悩んだときには主任に、その上にも相談できる窓口があります。新人が一人で悩みを抱え込まなくていいことはもちろん、指導者にとっても大きな安心感になっています。
また、OJT指導者には、できるだけ新人と年齢や経験年数が近い職員をつけるようにもしています。新人だった頃に悩んだことを覚えているので、共感できることが多いからです。新人にとっても、少し先を歩いている先輩だからこそ相談しやすいと思います。
働きやすい職場環境にもつながる
みんなで見守る育成体制
こうした取り組みの成果は、新人職員の表情にも表れていると感じます。私が見ている限り、のびのびと一生懸命に学んでいます。
また、新人だからといって、決められた時期までに無理に次の段階へ進めることはしていません。夜勤なども、その人の進み具合を見ながら、一つひとつ自信を持ってできるようになってから次へ進んでもらいます。早く一人立ちしてほしいという気持ちはもちろんありますが、焦らせることで自信を失ってしまってはいけません。長い目で見て、その人のペースに合わせて育てていくことを大切にしています。
私たちは新しく来た職員に、この職場で楽しく頑張って働いてほしい、という思いを大切にしてきました。その積み重ねが、結果として7年連続の認証評価にもつながったのだと思っています。新人を一人で育てるのではなく、職員みんなで支え、長い目で成長を見守る。その環境こそが、安心して働き続けられる職場づくりにもつながっていると感じています。
- 新人自身が成長や課題を実感でき、自信を持って仕事に取り組めるようになった
- 指導者も教え方を学び、成長できる機会になっていて職員みんなで新人を育てる体制ができた
- 悩みや不安を一人で抱え込まずに済む体制が整ったことで、新人と指導者双方の安心感が高まり、低い離職率や働きやすい職場環境に繋がっている
愛厚ホーム佐屋苑
緑に囲まれた明るく機能的な空間の中で、穏やかな日々を過ごしていただける施設です。利用者さまを始め、すべての皆さまとの繋がりを大切にし、個々の人権や個性を尊重しながら、安心・安全な生活を過ごしていただけるよう支援を行っています。
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