分類 | 国指定 |
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種別 | 名勝・天然記念物 |
所在地 | 一宮市・江南市 |
所有者等 | 愛知県 |
指定(登録)年 | 昭和2年(1927) |

木曽川堤(サクラ)
■詳細解説
一宮市北方町から江南市草井まで約9kmにわたり木曽川堤防上に植えられた桜並木で、サクラが植樹されている堤防は「御囲堤」と呼ばれ、江戸時代の慶長年間に構築された犬山市から弥富市にいたる全長47kmの堤防である。
この堤防に最初にサクラが植樹されたのは明治18年(1885)にさかのぼる。前年の洪水により崩落した御囲堤の再建に際し、当時の愛知県知事の呼びかけで、地元有志が苗木を持ち寄り、植樹したことに始まる。指定当時並木を構成していたサクラは、ヒガンザクラとシダレザクラを中心として、少数のヤマザクラが混在しており、ソメイヨシノを混じえない点が日本各地に見られる桜並木とは趣を異にしていた。
その後、サクラの本数は400本あまりまで減少したが、平成13年度(2001)に一宮市が「二世サクラ」を植樹したことで、並木は往時の姿を取り戻しつつある。