
芝馬祭は、浅野水法白山社に伝承されている子ども(男子)を中心として行われる祭礼で、祭日は旧暦8月1日(八朔の日)である。
祭り当日の朝、大人たちが氏神境内のチガヤを刈り取ってきれいにし、その年の年番が材料をととのえ、芝馬作りに取りかかる。まずチガヤを束ねて上あご、下あご、舌、胴体を作り、目にはナスにホオズキの実と唐辛子が、オスのシンボルにはトウモロコシとナス2個が、足にはカシの木4本が用いられる。芝馬を縛るのはフジヅルである。昼過ぎには重さ60~80kgある芝馬ができあがる。水法の子どもたちは、この芝馬を曳いて白山社を右回りに一周し、地区内をまわる。水法の東にある水法川(現在の新般若用水)へ到着すると、地区内の厄や災難を託した芝馬を水法川へ流し、行事は終了する。