愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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尾張万歳【おわりまんざい】

分類 国指定
種別 無形民俗文化財
所在地 知多市八幡
開催日 随時
所有者等 尾張万歳保存会
指定(登録)年 平成8年(1996)

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尾張万歳

尾張万歳は、現在の名古屋市東区矢田町にある長母寺を開いた無住国師が、鎌倉時代の正応年間(1288~1293)に作ったといわれている。彼は晩年、寺男の有助親子に教え、これを寺の領内に広めたという説が広く知られている。これが愛知県内各地に伝えられ、正月の祝福芸として庶民に親しまれてきた。特に知多半島では、明治以降、農閑期の出かせぎ万歳としてさかんとなり、大府駅から東京方面への団体割引の万歳列車が出るほどになった。
万歳の芸は、扇子を持って祝詞を唱える太夫と、鼓をたたいて合いの手を入れる才蔵とで演じるもので、基本は2人1組。太夫は芸に秀でた年上の者が務め、才蔵は長年務めて芸を覚えてから太夫になった。
演目によっては、太夫を中心に、左右に才蔵を2人・4人と加えたり、楽器も三味線や胡弓を加えて華やかな舞台芸とすることもある。

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