愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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木造観世音立像(もくぞうかんぜおんりゅうぞう)

分類 県指定
種別 彫刻
所在地 田原市大久保
所有者等 長興寺
指定(登録)年 昭和30年(1955年)
時代 鎌倉
木造観世音立像

木造観世音立像

高さ110cm、桧材、一木造(いちぼくづくり)。
俗に鉈彫(なたぼり)の観音と称せられるもので、その特殊な荒彫(あらぼり)の手法は、一種素朴な表現となっている。
像の形式は藤原風で、その荒彫手法は背面にあっては荒く大きく、前面は全体に浅く軟らかに横縞目彫(よこしまめぼり)が施され、顔面だけは普通の彫像にみられる仕上げになっている。
当地方の他の数躯の遺例と共に、それ自体が完成作であり、関東方面において培かわれた純朴で力のこもった彫法が、西に波及し、その西端が当地方の遺作によって示されているようだ。優に美しい中央貴族文化に接触を持っていたことも、彫像の形態から充分に察せられる。

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