分類 | 国・重要文化財 |
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種別 | 彫刻 |
所在地 | 名古屋市中区 |
所有者等 | 七寺 |
指定(登録)年 | 明治37年(1904年) |
時代 | 平安 |

木造勢至菩薩坐像
高さ133cm、桧材、寄木造(よせぎづくり)、漆箔(しっぱく)、玉眼嵌入(ぎょくがんかんにゅう)。
戦禍によって本尊阿弥陀如来坐像は焼失。
仁安2年(1167)尾張権守大中臣安長が当寺を建立した際の三尊仏であって、寺と共に中島郡から清洲城下に移され、慶長遷府の際、更に現地に移されたものである。藤原末期の作で、定朝(じょうちょう)風というよりも鎌倉風の写実的手法への過渡期的要素を多くもっている。所謂新風潮の代表作であり、玉眼をはめこんだ古例の一つにあたる。両像共に独尊像としても優れ、安定した容相と量感あふれる秀れた作品である。