愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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木造阿弥陀如来立像 像内納入品(もくぞうあみだにょらいりゅうぞう ぞうないのうにゅうひん)

分類 国・重要文化財
種別 彫刻
所在地 名古屋市熱田区
所有者等 宝勝院
指定(登録)年 昭和58年(1983年)
時代 鎌倉
木造阿弥陀如来立像

木造阿弥陀如来立像

高さ97.8cm、桧材、寄木造(よせぎづくり)、内刳(うちぐり)、漆箔(しっぱく)。
来迎印(らいこういん)を結ぶ三尺の弥陀立像で、低い肉髻(にっけい)と鉢の張った地髪部に大粒の螺髪(らほつ)を刻み、髪際(はっさい)を波形にし、面長な顔に特色がある。体部は線条的な襞を多用して装飾的に表わしているが、それらには鎌倉初期彫刻の余韻が感じられる。
頭・体部とも桧材の前後二材矧(はぎ)とし、丁寧に内刳(うちぐり)を行って、頭頂まで黒漆を塗り、全面にわたって種子曼荼羅(しゅじまんだら)や梵字(ぼんじ)の宝篋印陀羅尼(ほうきょういんだらに)等を朱書する。
本像内には、230枚に及ぶ曼荼羅や法華経をはじめとする諸経が納められている。その諸経は仏子永厳が貞永元年(1232)6~9月にかけて、成仏を願って弥陀造像を企て、一筆で書写したもので、その紙背にも曼茶羅を摺写している。曼茶羅には2種類あるが、いずれも熱田本地仏を表わしたもので、熱田本地仏曼茶羅としては最古の遺品である。
本件は当代の垂迹(すいじゃく)信仰を背景とした熱田神宮寺関係の造像と考えられ、宗教史上にもその価値は高い。
なお、本物件は、昭和34年10月8日県指定の「阿弥陀如来像胎内納入物一括」が像と共に国指定となったものである。

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