分類 | 県指定 |
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種別 | 絵画 |
所在地 | 一宮市大和町 |
所有者等 | 妙興寺 |
指定(登録)年 | 昭和30年(1955) |
時代 | 室町 |

紙本著色竹雉子之図
一幅 113.4×52.5cm 足利義継筆
「足利義継筆」の款記と「足利」桐・菊・丸に二両菱形印、「足利」鼎印、「義継」白文方印がある。 葉の茂った枝を付けた根元近くの太い竹幹の2節が中空に浮かび上がるように画面右側に描かれる。その下側に竹を振り返る左向きの雉を描く図である。竹と雉の2モチーフを前後に組み合わせただけの簡素な構図で、室町時代の武士の画の在り様を示す作品である。足利義継(1549~73)は十河一存(そごうかずまさ)の子で叔父管領三好長慶の養子になり、将軍足利義輝の妹婿となり、足利姓を名乗る。養父長慶没後、織田信長に仕え河内国を領し若江城に居すが、義兄の将軍足利義昭が信長に追放されたとき庇護したことで信長に滅ぼされた。