分類 | 県指定 |
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種別 | 絵画 |
所在地 | 名古屋市中区 |
所有者等 | 總見寺 |
指定(登録)年 | 昭和43年(1968) |
時代 | 室町 |
四幅 紙本著色 各141.5×77.0cm
本作品は元来襖であった四面を掛け軸装に直したものである。画題は雪景花鳥図で、雪松・竹・梅と金鶏鳥他の小禽群、水中の鴛鴦などがモチーフになっている。そのうち一幅には 近接して大きくとらえられた雪持ちの松が画面下部左から右に向けて立ち上がり中央付近で再び左に曲がり、幹の太さも細くなりながら上部手前で左外に出るまでを描かれる。松樹は太さや伸びる方向で また上部では枝葉が幹に覆いかぶる様にした構成で画面に奥行きを形成する。画面下部には松樹の下に椿など低い花木が奥に広がる。本図は古様な趣をもち、モチーフの花木鳥の生命感が大きく表出しているところに室町時代の特質を残す。