愛知県の国・県指定文化財と国の登録文化財

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渡辺華山手録1.全楽堂日録2.客参録3.客退紀聞
(わたなべかざんしゅろく1ぜんらくどうにちろく2きゃくさんろく3きゃくたいきぶん)

分類 県指定
種別 絵画
所在地 名古屋市西区
所有者等 個人
指定(登録)年 昭和53年(1978)
時代 江戸

三冊 紙本墨画淡彩・著色 渡辺崋山筆 a)『全楽堂日録』18.7×12.8cm144丁  b)『客参録』19.6×12.8cm80丁  c)『客退紀聞』16.2×11.35cm50丁
いずれも渡辺崋山の自筆の記録と挿絵が入れられた筆録冊である。
a 文政13年(1830)~天保4年(1833)の記入がある。文政13年田原藩主が日光祭礼奉行となり日光参詣に崋山が陪従した時の日記紀行文と道中の風景・日光山中の滝の写生が収められている。草迦雨景、華厳瀑、神祖廟などが速筆で写生された淡彩の挿絵である。自然を直視し客観化して写実的に描写する態度がこれらのスケッチに見られる。全楽堂は崋山の堂号である。「椿山琢華堂図書記」朱文方印あり。
b 表紙に「客参録天保癸巳」天保4年(1833) 記入がある。崋山が三河田原に滞留中の日記である。同年3月15日の藩中の田猟(猪猟)の藩主行列を随行の人名も記した記録ほか、姫島・田原城・西光寺楼門などの淡彩の写生挿絵がある。「椿山椿弼鑒蔵図書」朱文方印あり。
c 蘭学に関する筆記。渡辺崋山の弟子の椿椿山の鑑蔵印が押されていることから、椿山が渡辺家から崋山の死後譲り受け所蔵したものである。渡辺崋山(1793~1841)は渥美田原藩家老で文人画家で、様々な人の肖像画を写実的に描き残すが、蛮社の獄に連なり田原に蟄居し自刃した。

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