分類 | 県指定 |
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種別 | 絵画 |
所在地 | 名古屋市博物館 |
所有者等 | 名古屋市 |
指定(登録)年 | 昭和58年(1983) |
時代 | 江戸末期 |
六曲一双 各178.5×374.2cm
各隻下部に「梅逸老人亮写於玉禅室中」「丁未蒲月梅逸山本亮写」の墨書き款記と夫々白文朱文印有り。両隻端の大樹が枝を対角線に伸ばすように置き中央部が空く構成になっている。右隻右4扇に右端から鳥たちが群れる大きな古木の桃が枝を広げる。その奥上部に続く懸崖の手前には草花が可憐に咲く。左隻は左端奥から松が手前に並んで進み、最前の松は枝を右下に大きく伸ばす。その松の根方にも下草が茂り、梢には小鳥たちが飛び交っている。大樹と対照的な小さな下草や小禽にもそれぞれ生命感の表出が感じられる全体に大きな気宇の作品である。山本梅逸(1783~1856)は名古屋の生まれの幕末の南画家である。幼時より画才が高く神谷天遊に師事して、内外の古画を学習後京に出て画技を磨き画名を高め、安政元年(1854)名古屋に帰って、尾張藩御用絵師格になる。