分類 | 国・重要文化財 |
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種別 | 絵画 |
所在地 | 名古屋市熱田区 |
所有者等 | 熱田神宮 |
指定(登録)年 | 明治37年(1904) |
時代 | 平安 |

紙本著色法華経涌出品
一巻 縦26.4㎝、長さ337㎝
二大訳聖として知られる鳩摩羅什(くまらじゅう)が訳した『妙法蓮華経』二十八品(ほん)のなかの「従地(じゅうじ)涌出品第十五」を書写した経巻である。表紙は金銀切箔をおき、切金をもって蓮華唐草文様を表現し、本文は緑青の界線上下に金銀の砂子箔が散らされ、肉太の書体と細勁(さいけい)な書体が二行おきに書写されている。見返しには「涌出品」に説かれた「父少子老喩」の経意があらわされており、中央に描かれる2人の人物をはじめ、松・桜、風景等が和やかな大和絵風でまとめられている。もと同教典一品を一巻づつに仕立てた「一品経」の一つと考えられる。