分類 | 国・重要文化財 |
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種別 | 絵画 |
所在地 | 一宮市大和町 |
所有者等 | 妙興寺 |
指定(登録)年 | 明治38年(1905) |
時代 | 室町 |

紙本著色足利義教像
一幅 74.8×38.8cm 瑞渓周鳳賛・足利義政花押有
瑞渓周鳳の賛は「義教が富士遊覧の途上立ち寄り、財政的な庇護を受けていたこともあり、後に遺像をつくり顕彰した」と記される。寺の荘園安堵と義教の来寺記念と供養のため時の住持古伯真稽が作成させたものである。上畳に直垂を着た身体を正面に向けて、侍烏帽子を被った顔をやや右向きにして 足先を交差させて胡坐する。右手に扇を持ち、左手は膝の上で軽く握り、腰に小太刀を差す。 全体に細線で丁寧に描かれている。特に顔貌は都人の特徴がよく出ていて、細長い輪郭をした顔面に、真横に引いた細い眉、上下の瞼の線を長く引いた切れ長の目、鼻筋の通った形のいい鼻、鬚を蓄えた口元を描く。